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大学中退者の就職先の選び方!中退後の進路とキャリアの考え方

大学中退者の就職先の選び方!中退後の進路とキャリアの考え方

大学中退者として就職先を探していると、「中退」という呼称が相手先の企業に与えるであろう印象、他の候補者である大学卒業者に比べ、ご自身の就職が不利な状況になるのではないかと感じたことはありませんか?

まずは大学中退者が就職を考えた時の現状や背景から、次に大学中退者の就活のコツ、意識した方がいい大事なことなどを伝え、具体的に選べる進路や様々な雇用形態について。そして気になる就職先を選ぶときに注意をしなくてはいけないこと、最後に“大学中退者にとってのキャリア”というものの考え方をお話ししたいと思います。

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大学中退者の就職先について

大学中退者の就職先について

大学中退者が就職を考える時に、中退の皆さんが一番不安に思うのは「良い企業に就職できるのか」ということだと思います。通常、大学に入学した大学2年生あたりから就職セミナーや面接講座などに出席して就職活動の準備をするのが大半です。

昨今、熱心な学生は外部の就職セミナーにも足しげく通うのが普通になってきつつあります。

そして、そこで自己分析や面接対策、企業の選び方、面接の際のマナーなどを習得し、自分に合った良い企業を探すべく長い長い就職活動の旅に出るのです。もう一つ忘れてはいけないのが、大学側の就職活動に対する力の入れ具合です。

どの大学もキャリアセンターを設け、一人ひとりの学生とじっくり面談をしたり、履歴書の添削をしっかりしてくれたり、電話でのフォローをまめにやってくれる大学もあるほどです。そして、学生一人一人に合った就職先のアドバイスを丁寧にやってくれます。

大学中退者へのバックアップ

しかし、大学を中退した方はどうでしょうか。そういったバックアップがなく、「本当に自分は就職できるのか?」そもそも「大学中退をして書類選考が通るのか?」という不安な就活の始まりとなってしまうのです。

また、たとえ面接に行きついたとしても「自分に合った企業選びができているのか」「ブラック企業に入社してしまったらどうしよう」など、またしても不安な中での就活が続いてしまうのです。

実際に、大学中退者の就職先を調べると大量採用と大量離職をしている企業だったり、雇用形態が不安定だったりというケースが実は少なくないのです。

大学中退者の就活成功のコツ

大学中退者の就活成功のコツ

有効求人倍率:2.46倍

日本全国の企業数は約386万社といわれています。(大企業・中小企業・個人事業含む)そして2017年5月の時点での有効求人倍率は2.46倍です。これは、わかりやすくいうのであれば、仕事を探す人が100人に対して求人募集が246件あるという意味です。ですので大学中退者でもフリーターでも、企業を選ばなければ就職は限りなく可能であると言えます。

会社の存続率:5年・15%

しかし、企業の生存率は5年で15%といわれるほど厳しいものです。おそらくこの記事を目にしている間にも次々と倒産の危機を迎えている企業もあるでしょう。大手企業だから安心というわけではありません。たとえ大手企業でも突然のリストラなど人員整理をするほど、現代の就職事情は移り変わりの激しい市場になっているのです。

ここで忘れてほしくないのは、「企業を選ぶ」ことももちろん大事なのですが、「企業から選ばれる」ことがまずは一番大事であるということです。

では、企業から選ばれるために、大学中退者はどんなことを意識すればいいのしょうか。

意識するポイント

[1]自分の立ち位置を企業側の視点で見る

[2]現状を受け入れ、未来のビジョンを明確にする

というこの二点に尽きます。

まず、「自分の立ち位置を企業側の視点で見る」とはどういうことかということから説明していきましょう。大学に入学をした時から中退しようと思っている方はおそらくいないでしょう。そして、大学中退の理由は様々だと思います。

  • 金銭的な問題
  • 家庭内の事情
  • 単位不足
  • 大学に通うことへの疑問
  • 早く社会人になりたいという野望

が、大学中退の中でも多い理由です。

◎中退理由が言い訳扱いされる危険性

しかし、どんな理由であれ残念ながら企業側は「途中で辞めた」というイメージを持ってしまうのです。

大学中退理由に金銭的な理由を持ってくれば、「アルバイトを掛け持ちしながら両立している学生もいる」と思われ、家庭内の事情を挙げれば「自立をするべき」と言われ、単位不足を挙げれば「怠慢だ」と思われ、大学に通うことへの疑問を挙げれば「最後までやり遂げなかった自分の責任だ」と言われ、早く社会人になりたいと言えば「具体的にどんな社会人になりたいのか」と細かく聞かれます。

もちろん、上記の理由が悪いわけではありません。しかし、現実問題、企業は大学中退者には厳しいのです。なぜなら、

「企業に入っても途中で辞められたら困る」からです。

そういった企業側の考え方をしっかりと受け止めた上で、大事なポイントは、大学中退の理由を「言い訳」にならないようにすることです。

過去の『中退』をこれからにつなげる

大学を中退した、もしくは中退を決意したという事実は変えられません。しかし、企業側の視点を知ることで、大学中退の理由を聞かれた時に、「自分でも甘いとは思っていますが~」「企業様から見たら不安な人材かもしれないとは思いますが~」「大学まで行かせてくれた両親には申し訳ないと思っていますが~」などいう一言が面接の時に自然と出てくるのではないでしょうか。

次に、「現状を受け入れ、未来のビジョンを明確にする」とはどういうことかを説明しましょう。上記でも述べたように、大学中退という事実は変わりません。企業側の「中退」に対する見方も残念ながら変えるのは難しいです。

あなたが必要だ!と言わせる

しかし、「わが社に来てほしい人材だ」と思ってもらうことは、たとえ大学中退者でも可能なのです。そのポイントは、

「自分を採用して働いているイメージ」を企業側に持ってもらうことです。

よく、面接時に「大学中退をしましたが、御社では長く一生懸命に働きます」などといった抽象的で説得力のない回答をされる方がいます。しかし、これでは企業側に働いた後のイメージを持ってもらうのは難しいですね。

企業は面接時に「この人を採用したらどんな風に働いてくれるだろうか」というイメージを持ちながら面接を進めます。

それを知っていたら、「大学を中退したことに関しては自分の甘さが原因だと反省しています。中退後は、同じことを繰り返さないために、自分が決めたこと(具体的に)をしっかり最後までやりきるように努力をしています。御社に入社した後も、この気持ちを忘れずに責任をもって仕事に取り組む姿勢です」などといった回答が出来上がるのではないか思います。

大学中退から正社員就職を目指している方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

大学中退から正社員で就職!中退理由と面接対策前に知る求人の現実

大学中退後に選べる進路

大学中退後に選べる進路

さて、ここまで「大学中退者の就職」について述べてきましたが、実勢に大学中退後に選べる進路というはどれくらいあるのでしょうか。もちろん夢を追うために中退をする方もいるので、そういう方は専門学校に通ったり資格取得に励んだりするでしょう。

ここでは、「就職」という意味で選べる進路を挙げていきます。

まず、就職と一言で言っても雇用形態は様々です。

大きく分けると

  • 正社員
  • 契約社員
  • 派遣社員
  • アルバイト
  • 個人事業主
  • 紹介予定派遣

などがあります。

雇用形態…何が違うのか?

正社員はわかると思うので省きます。

契約社員というのは、何年契約という約束がされていて、その契約時期が来たら、契約を更新するか契約満了となって退職になるかです。これは、人材側が決めるのではなく、その企業の経営状況などによって契約が更新されるか切られるかは変わってきます。

次に、派遣社員ですが、これはアルバイトとほぼ変わりません。給料設定はたいていの場合が時給で決められています。仕事が必要な企業に仕事をしたい人材を派遣して働いてもらい、業務がなくなればその企業での仕事は終了となり、また新たな職場を点々とするというイメージです。

アルバイトについてもお分かりだと思います。アルバイトで注意をして頂きたいのが「正社員登用制度」です。簡単に言うと、何年か働いた後に実力を見て判断し、正社員になれるという制度になるのですが、最近では、「正社員登用制度」を設けているとうたっていながら、正社員を雇うとお金がかかるので何かしら理由をつけて正社員にしないという企業も実は多いのです。

次に個人事業主についてですが、かっこよく言えばフリーランスとなるわけですが、要するに完全出来高制の雇用制度になります。例えるなら「パソコンを売れば売るほどお金はもらえるけれど、売れなければ実質お給料は0円」給料が払われるか払われないか、全ては自分の売上次第ということになります。求人広告などで、「簡単に1000万円稼げます」「完全出来高」などとうたっている企業は少し気を付けた方がいいかもしれませんね。

最後に紹介予定派遣ですが、ある一定の期間、派遣社員として働いた後に面談をし、企業と人材がお互いに正社員として働いてほしい・働きたいという合意に至った場合に正社員になる、というシステムです。これも少し注意して頂きたいのですが、実際に紹介予定派遣で正社員になった方は実はそこまで多くなく、何か月か働いて面談で、企業側からNOと言われた場合、正社員になるまでの期間がどんどん延びていってしまうことが多いのです。

このように、

大学中退後に選べる進路は選択肢がいくつかありますが、「正社員」を目指す場合には、実は覚えておいた方がいいことが一つあるのです。

注意しなければならないこと

正社員を目指す大学中退者が注意すべきポイントは、「中退後のブランクがどれくらいか」ということです。大学を卒業した方の場合でも、卒業後に就職をしていない期間が1か月空くと書類選考の通過率が50%に落ちると言われています。そして3か月空くとそのまた半分に下がると言われるほど、ブランクが空くのはあまり良くありません。ちなみに、このブランクというのは正社員として働いていない期間ということなので、アルバイトをしていたとしてもブランクとみなされてしまうのです。

以上のようなことを踏まえると、いずれは正社員として働きたいと思っているのであれば、時期尚早が好ましいですね。

では、正社員を目指すにあたって、就職先の選び方について考えてみましょう。

就職先の選び方

就職先の選び方

まず、大学中退者が就職先を選ぶ時に一番注意をしなくてはいけないのが「焦りは禁物」ということです。大学を中退しているから早く正社員にならなくていけない、早く正社員になりたいという焦る気持ちはわかります。

しかし、ここで焦って決めてしまい、自分の思っている企業と違ったからと言って早期退職をしては元も子もありません。

企業は大学を中退することよりも会社を早期退職することに対して厳しい目を向けます。アルバイトは短期で辞めても職歴にはつきませんが、正社員は短期で辞めると職歴が付き「早期退職」のレッテルが貼られてしまうのです。

ですので、焦っているからと言ってアルバイトを探すような感覚で企業を選ぶことは絶対にやめましょう。

大事なことは、「自分を知り企業を知る」ことに尽きます。

人と競うことが嫌いな人が、結果重視の評価制度を敷いている企業で長く続けるのは難しいですよね。変化を好む人が毎日同じデスクワークだと退屈に感じてしまいやりがいを見いだせなくなってしまうかもしれません。

ですので、企業の名前や面接時の人事の人柄だけで就職先を決めるのではなく、自分はどんな性格でどんなことにやりがいを感じ、どんな人と働きたいかなど自己分析をしっかりすることが大事なのです。

個人的に調べるのには限界がある

しかしながら、それだけだと人材と企業は相思相愛にはなりません。先にも述べましたが、就職を成功させるためには、企業側のこともしっかりと把握しなければいけないのです。

競争心が強く実力主義で上へ上へ行きたいと思っている人が、年功序列の評価制度を設けている企業で長く働くことは困難です。

就職先が決まれば終わりではなく、就職先が決まるということは単にスタート地点に立つということで、しっかりと地に足を付けて長く働くことが大事なのです。そのためには、自分の考え方や価値観と企業の考え方や価値観が同じ方向を向いていないとだめですよね。自分を知り、企業を知ることで方向性や目指すべきゴールが同じ企業を選ぶことが大事になってくるのです。

大学中退者のキャリアの考え方

大学中退者のキャリアの考え方

キャリアというと固いイメージを持つ方も多いのですが、就職活動において漠然とでも自分のキャリアを意識しながら動けるかどうかというのは、数年後・数十年後に大きく影響してくるものです。

そもそも、キャリアというのは積み重ねていくものです。よく、「キャリアチェンジ」をしたいと言って、3年未満での退職を繰り返し、職を転々としている方がいます。

通常、仕事に慣れてくるのが約3年と言われるので3年未満の経験だとキャリアとは言えないのです。半人前のまま職を変えているということです。このような方は、やはり企業からはマイナスの目で見られてしまいます。

しかし、仕事をしていく中で新たに発見する自分の強みや極めたいと思うものもでてくるはずですので、入社をする前から自分のキャリアをがっちり固めることはなかなか難しいですよね。

将来を具体的に思い描いてみよう

難しいことではありますが、漠然とでも構いません。10年後にはこうなっていたい・こういう仕事に携わりたいという将来のイメージを持つことはとても大切です。そのためには、今自分にある「企業」の知識だけでは足りないかもしれません。

世の中では、「こんな仕事もあるのか」と驚くような面白い仕事がたくさんあります。

まずは、キャリアを作る前に、どんな仕事・どんな会社があるのかということを調べると良いでしょう。

その上で、大学中退者にとって土台となるキャリアの考え方で最も大切なのは「長く働けられるかどうか」という視点を持つことです。

前述した通り、「中退」というだけで企業側は新卒よりも厳しい目で見ます。それに付け加えて3年未満の早期退職が付いてしまうと、自分が築きたいキャリアに向かうこと自体難しくなってしまいます。

大学中退者は、将来のキャリアのためにも、まずは1社目を慎重に着実に選ぶ必要があるのです。

今後の活かし方について

いかがでしょうか。既卒や新卒の就活と同じく、大学中退者の就職にもしっかりした事前の準備が必要であるという事、そして就活の情報が取りにくい中、自分から情報をキャッチしに行くことも大事かもしれません。また、”大学中退”であることを特に意識することで、就活の仕方もそれを生かすものに変わっていくのではないかと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

「大学中退 就職先」によくある質問

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大学中退者の就職のコツは?

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小久保 友寛シニアマネージャー
株式会社ジェイックシニアマネージャー/中退者専門就職支援サービス「就職カレッジ®中退者コース」元事業責任者/「日本の中退を変える!」をモットーに、中退経験者のキャリア支援を続けています/中退経験をバネに、一緒に就活頑張りましょう!!