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絵を描く仕事17選!仕事に就く方法や働き方・必要なスキルを解説

絵を描く仕事17選!仕事に就く方法や働き方・必要なスキルを解説

絵を描く仕事には、イラストレーターやWebデザイナー、漫画家などがあげられます。

例えば、顧客の依頼に応じてWeb・SNS・雑誌などで絵を描くイラストレーター、アニメーションの作画を担当するアニメーター、絵本作りを専門とする絵本作家、商品のパッケージや雑誌などのグラフィックモデルを作成するグラフィックデザイナーなどが挙げられます。

絵を描く仕事に就く方法としては、独学や美術関連の学校で学ぶといった方法があり、働き方には就職以外にフリーランスや副業という選択肢もあります。必要なスキルや就職に向けて取り組むべきことも解説していますので、絵を描く仕事をしたい方は参考にしてみてください。

記事のPoint
  • 絵を描く仕事には、イラストレーター、Webデザイナー、漫画家などがある
  • 絵を描く仕事に就くためには、独学や、美術関連の学校で学ぶといった方法がある
  • 絵を描く仕事の働き方は就職以外に、フリーランスや副業という選択肢もある
  1. イラストレーター
    顧客と案件ごとに契約を行い、顧客の意図を汲み取りながら、指定された絵を描く仕事
  2. アニメーター
    絵コンテやキャラクター表をもとに、シナリオに沿った作画を作成する仕事
  3. 2D・3Dクリエイター
    CGを利用し、映像作品に限らず、車や医療・機械の設計など、あらゆるものを表現する仕事
  4. キャラクターデザイナー
    クライアントの求めに沿って、アニメーションやゲームのキャラクターをデザインする仕事
  5. グラフィックデザイナー
    紙媒体やWebサイトのグラフィックモデルなどを作成する仕事
  6. Webデザイナー
    プログラマーが書いた仕様書をもとにプログラミングを行う仕事
  7. 漫画家
    週刊誌やWeb連載などで漫画を描く仕事
  8. 画家
    それぞれの描き方でオリジナルの絵を描き、販売する仕事
  9. 絵本作家
    特徴的な画力やストーリー構成により、絵本作りを専門にする仕事
  10. アートディレクター
    イラストレーターやグラフィックデザイナーに仕事を発注し、制作の管理・監督を行う仕事

絵を描く仕事17選

絵を描く仕事を17個紹介します。

  1. イラストレーター
  2. アニメーター
  3. 2D・3Dクリエイター
  4. キャラクターデザイナー
  5. グラフィックデザイナー
  6. Webデザイナー
  7. 漫画家
  8. 画家
  9. 絵本作家
  10. アートディレクター
  11. ファッションデザイナー
  12. パタンナー
  13. フィギュア原型師
  14. 舞台美術スタッフ
  15. 美術教師
  16. ネイリスト
  17. パティシエ

1. イラストレーター

イラストレーターとは、顧客と案件ごとに契約を行い指定された絵を描く仕事です。
Web・SNS・雑誌など、さまざまな媒体で絵を描くことになるため、技術力はもちろんのこと、顧客の意図を汲み取る力も必要になります。
また、商品やキャラクターイラストの作成、オリジナルキャラクターのデザインまで、イラストレータの仕事内容は多岐にわたります。

顧客から依頼されたデザインをこなしていくことで実績を積み、自分自身のオリジナルイラストをSNSなどでアップしていれば、自身のテイストをメインに売り出すことも可能です。
また、案件ごとに仕事を受注する形となるため、正社員としてイラストレーターを雇用するケースは少ないです。基本的には一人で活動するフリーランスイラストレーターになるでしょう。

イラストレータは画力や希望のイラストを描く技術だけではなく、クライアントの意図を汲み取る力や機嫌管理スキルなどが求められる仕事です。

平均年収521.2万円
必要なスキル・描写力
・色彩感覚
・構図力
・表現技法
・デジタルツールの使用スキル
仕事に就くには?・デザイン系の専門学校や美術大学で専門知識やスキルを学ぶ
・イラストレーターのアシスタントとして実務経験を積む

出典:厚生労働省「イラストレーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

2. アニメーター

アニメーターとは、アニメーションを放送する際に必要となる「作画」を担当する仕事です。
絵コンテやキャラクター表をもとに、シナリオに沿ったアニメーションの作画を作成します。

アニメーターの仕事は動画を描く「動画担当者」と原画を描く「原画担当者」の2つに分かれます。

動画担当者として活動する場合は、原画と原画の間に挟む「中割り」を描く仕事が多いです。
新人アニメーターが担当することが多く、原画を元に中割りを描くことでアニメーションが成立します。動画担当者として経験を積むと原画担当者として活動できます。

作画はアニメーションの中で最も重要となる部分となり、責任感の大きさからベテランアニメーターが対応するケースが多いです。

アニメーターとして就職する場合、平均年収は110万円〜400万円となります。
動画担当者として働くうちは年収が低いものの、原画担当者として現場で活躍する場合は年収を向上できます。
キャリアアップとして原画担当者のトップである作画監督になれば、平均年収は648万円までアップします。

アニメーターの仕事は激務であり新人のうちは年収も低いため、下積み時代に耐えるための忍耐力が必要です。さらに、動きのあるキャラクターを表現する画力も求められます。

平均年収462万円
必要なスキル・作画技術
・動画の知識
・アニメーションの基礎知識
・キャラクターの動きの表現力
・観察力
仕事に就くには?・アニメーション制作会社に就職する
・アニメーター養成所や専門学校で学ぶ

出典:厚生労働省「アニメーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

3. 2D・3Dクリエイター

2D・3Dクリエイターとは、2Dや3Dのコンピューターグラフィックスを利用して、さまざまなものを表現する仕事です。

アニメーションや映画に利用するCGだけではなく、車や医療・機械の設計など、あらゆるものをCGで表現します。
中でも、ゲーム業界は2D・3Dクリエイターとして活躍している人が多いです。

一部分をCGで表現する映画や機械設計と異なり、ゲームは表示されている情報のほとんどがCGです。
さらに、ゲームハードやスマートフォンの画質が向上したことにより、より高い技術のCGを表示できるようになったことから、年々需要が高まっています。

2D・3Dクリエイターの平均年収は300万円〜500万円です。CGクリエイターとして活躍するジャンルや業界によって平均年収は異なります。
2D・3Dクリエイターとして名前が売れれば、より年収を高めることが可能です。

2D・3Dクリエイターは高度なCG作成スキルとデッサン力が必要になります。2D・3Dクリエイターとして企業に就職する場合、クリエイターとしてのスキルポートフォリオとして提出するケースが多いため、あらかじめ用意しておきましょう。

平均年収509.3万円
必要なスキル・3DCGソフトの操作スキル
・2Dデザインソフトの操作スキル
・レンダリング技術
・モデリング技術
・テクスチャリング技術
仕事に就くには?・専門学校や大学でCGを学ぶ
・ゲーム会社やアニメ制作会社などに就職する

出典:厚生労働省「CG制作 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

4. キャラクターデザイナー

キャラクターデザイナーとは、アニメーションやゲームのキャラクターをデザインする仕事です。
2Dのキャラクターを描くことから、動きのあるキャラを作成することもあります。

作成内容はクライアントによって異なり、既存キャラクターからオリジナルキャラクターの作成まで、クライアントの求めるデザインを作成する力が必要です。

キャラクターデザイナーの平均年収は300万円〜600万円となり、新人として活動する間は高い水準ではありませんが、経験や実績を積むことで年収アップを目指せます。
また、キャラクターデザイナーはキャラクターをイメージ通りに表現するモデリング力と画力が求められます。

近年は、スマートフォン上で動きを持たせて表示させるために、モデラー作成スキルも重宝されています。

平均年収300~500万円
必要なスキル・キャラクターデザインスキル
・色彩感覚
・作画スキル
・ストーリーテリング能力
・トレンド把握能力
仕事に就くには?・デザイン専門学校や美術大学で学ぶ
・ゲーム会社やアニメ制作会社などに就職する

5. グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーとは、商品のパッケージや雑誌など、紙媒体やWebサイトのグラフィックモデルなどを作成する仕事です。

デザイン事務所はグラフィックデザイナーを正社員として雇用しているケースが多く、イラストレーターに依頼することなく、グラフィックデザイナーが対応するシーンも増えています。

正社員のグラフィックデザイナーとして働く場合、平均年収は369万円〜432万円となります。

メインで描く内容によって年収は異なり、近年では紙媒体よりもWeb媒体の方が給与を高めに設定している企業が増えています。
また、グラフィックデザイナーは絵やイラストが描けるだけではなく、WebサイトのPVやCV数を計測して改善する、Webマーケティングのスキルも必要です。

幅広いスキルが求められますが、キャリアアップを目指しやすい仕事と言えるでしょう。

平均年収509.3万円
必要なスキル・企画力
・デザインスキル
・色彩・印刷工程の知識
・グラフィックソフトの使用スキル
・プレゼンテーションスキル
仕事に就くには?デザイン専門学校や美術大学で学ぶデザイン事務所や広告代理店に就職する

出典:厚生労働省「グラフィックデザイナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

6. Webデザイナー

Webデザイナーとは、WebサイトやLPのデザインを行う仕事です。

デザインと名の付く仕事ですが、絵を描くことは少なく、プログラマーが書いた仕様書をもとにプログラミング技術を用いてデザインすることが業務内容になります。

企業に就職してWebデザイナーとして働く場合、基本リモートで仕事を進められるため、注目されている仕事です。
また、Webデザイナーの平均年収は444万円〜506万円と比較的高水準です。
対応したデザインに人気がある場合やPV数が増加するなど実績を積みフリーランスとして活動する場合、さらに収入アップを見込めます。
ただし、一定のプログラミングスキルとクライアントの求める内容を想像するイメージ力が必要です。

平均年収509.3万円
必要なスキル・HTML/CSSの知識
・JavaScriptの知識
・デザインソフトの操作スキル
・ユーザー体験(UX)設計スキル
・レスポンシブデザインスキル
仕事に就くには?・プログラミングスクールやWebデザインスクールで学ぶ
・Web制作会社やIT企業に就職する

出典:厚生労働省「Webデザイナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

デザインの仕事に興味のある人は、こちらの記事も参考にしてください。

7. 漫画家

漫画家とは、週刊誌やWeb連載などで漫画を描く仕事です。基本的には出版社から仕事を受注し、雑誌やWeb媒体で漫画を描くことになります。

正社員として漫画家に就職するケースは基本的になく、フリーランスとしての活動がメインとなります。

実力や人気度によって年収が異なるため、平均年収は存在しません。初めから漫画家を目指していない場合でも、SNSに投稿した漫画に人気が出れば、書籍化が決定するケースもあります。

漫画家は自身の実力が人の目に止まれば誰でもなれるチャンスがあります。しかし、必ず売れる確証はないため、自分の実力を信じて頑張り続ける必要があるでしょう。

平均年収500万円
必要なスキル・作画スキル
・ストーリーテリング能力
・キャラクターデザインスキル
・ペン入れ技術
・漫画の表現力
仕事に就くには?・漫画専門学校で学ぶ
・漫画雑誌の新人賞に応募する

8. 画家

画家とは、オリジナルの絵を描き・販売する仕事です。
水彩や油絵など画家によってさまざまな描き方、作品を作り出します。

他にはない唯一無二の作品を作り出し、人の目に留めることで画家として活躍が可能です。

漫画家と同じく画家に平均年収は存在しておらず、実力と人気次第でどこまでも売れることができます。
しかし、他にはない個性を絵で表現し、人の心を魅了しなくては画家として生きていくことができません。

画家は自分だけの画風と人に売り込むスキルが必要とされる仕事です。

平均年収474万円
必要なスキル・デッサンスキル
・色彩感覚
・構図力
・表現力
・美術史の知識
仕事に就くには?・美術大学や美術専門学校で学ぶ
・画廊や美術館に作品を展示する

9. 絵本作家

絵本作家とは、絵本作りを専門にしている仕事です。

画風は人によって異なり、オリなジルのキャラクターを作成し、シリーズものの絵本を作るケースもあります。

近年では、子供向けの絵本だけではなく、大人向けの絵本も存在しています。
副業で絵本作家として活動する場合、平均年収は300万円〜400万円です。

フリーランスの絵本作家として活動する場合、人気や絵本の売れ行きによって大きく異なります。

絵本作家には人の目を惹きつける特徴的な画力、読み続けられるストーリー構成を作成するスキルが必要です。

画力がなくとも、独自性とストーリー性で人気を集めている絵本も多数存在します。

平均年収424~790万円
必要なスキル・デザインスキル
・ストーリーテリング能力
・キャラクターデザインスキル
・色彩感覚
・子供の心理を理解する力
仕事に就くには?・美術大学や美術専門学校で学ぶ
・出版社に作品を持ち込む

10. アートディレクター

アートディレクターとは、イラストレーターやグラフィックデザイナーに仕事を発注し、制作の管理・監督を行う仕事です。

イラストやゲーム・アニメーション業界で活躍しているケースが多く、現場の監督を行います。

自分自身で絵を描くことは少なく、イラストレーターやグラフィックデザイナーが描いた絵を確認し、案件のコンセプトに合うよう修正していきます。
また、アートディレクターの平均年収は341万円〜495万円です。ディレクション業務がメインとなるため、平均年収は高めです。

自分が絵を描くことが少ないため、アドディレクターは作業者に対してのディレクションスキルや、現場をスケジュール通りに進行する能力が求められます。

平均年収551.4万円
必要なスキル・デザインスキル
・クリエイティブな思考力
・プロジェクト管理スキル
・コミュニケーションスキル
・トレンド把握能力
仕事に就くには?・デザイン専門学校や美術大学で学ぶ
・広告代理店やデザイン事務所に就職する

出典:厚生労働省「アートディレクター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

11. ファッションデザイナー

ファッションデザイナーは「洋服の図案」を描き起こすため、絵を描く仕事といえます。

ファッションデザイナーは、消費者のニーズや流行を捉え、洋服のデザインや生地、色などを決定する仕事です。

デザイン画を描く工程では、色彩感覚やデッサン力はもちろん、素材の質感やドレープ(布のひだやたるみ)を表現する描写力も求められます。

専門学校などを経てファッションデザイナーになる道が一般的ですが、アパレル企業で販売員やパタンナーとして経験を積み、デザイナーにキャリアチェンジする人も一定数存在します。

平均年収509.3万円
必要なスキル・色彩感覚
・デザイン力
・トレンド予測力
・素材の知識
・パターンメイキングスキル
仕事に就くには?・ファッション専門学校や大学で学ぶ
・アパレル企業のデザイナーアシスタントとして働く

出典:厚生労働省「ファッションデザイナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

12. パタンナー

パタンナーは衣服の仕様をイラストに起こすことがあるため、絵を描く仕事といえます。

パタンナーとは、デザイン画をもとに立体的な洋服をイメージし、“衣服の設計図”ともいえる型紙を作成する仕事です。

絵を描くことは少ないですが、たとえば縫製をお願いする際に必要な「絵型(洋服のデザインや切り替え部などを伝えるイラスト)」を作る際に衣服の絵を描く機会があります。

資格は必須ではありませんが、「パターンメーキング技術検定」「洋裁技術検定」などを取得すると評価が高まるでしょう。

平均年収462万円
必要なスキル・製図力
・立体裁断技術
・素材の知識
・縫製の知識
・CAD操作スキル
仕事に就くには?・専門学校や大学で学ぶ
・アパレル企業のパタンナーアシスタントとして働く

出典:厚生労働省「パタンナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

13. フィギュア原型師

フィギュア原型師はラフ(デザインの方向性を決めるたたき台)を作成する際にスケッチを描くことがあるため、絵を描く仕事といえます。

フィギュア原型師とは、粘土やデジタルツールを使いつつ、アニメや漫画のキャラクターを立体的に造形する仕事です。 

ラフを描く以外は立体物を作る作業が中心ですが、その立体物を制作する基礎として絵を描く力が求められます。

特に、キャラクターの表情やポーズ、服装などを忠実に再現するうえでデッサン力や造形力が欠かせないため、絵を描くことが得意な人に向いている仕事といえるでしょう。

平均年収500~700万円
必要なスキル・造形力
・解剖学の知識
・粘土操作技術
・デジタル造形スキル
・原型仕上げ技術
仕事に就くには?・美術大学や、デザイン系の専門学校で造形やデッサンを学ぶ
・フィギュアメーカーの原型師アシスタントとして働く

14. 舞台美術スタッフ

舞台美術スタッフはデザイン画を描く機会が多いため、絵を描く仕事といえます。

舞台美術スタッフとは、脚本や演出家のイメージをもとに、演劇やミュージカルなどの舞台上の空間を創造する仕事です。

舞台全体のイメージを視覚的に表現するため、舞台装置や小道具などの配置や形状に関わるデザイン画を描く機会が多々あります。

場合によっては衣装のデザイン画を求められることもあり、演出プランの変更を受けてデザインを何度も描き直すケースも珍しくありません。

特別な資格は必要ありませんが、色彩感覚や空間把握力、美術に関する幅広い知識が必要な仕事のため、基本的には美術系の大学や専門学校を卒業した人が採用される傾向にあります。

平均年収573.8万円
必要なスキル・空間把握力
・デザイン力
・色彩感覚
・美術工学の知識
・道具操作スキル
仕事に就くには?・美術大学や専門学校で学ぶ
・劇場や演劇プロダクションの美術スタッフとして働く

出典:厚生労働省「舞台美術スタッフ – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

15. 美術教師

美術教師は生徒に美術を指導するときに絵を描く場面が多いため、絵を描く仕事といえます。

美術教師の仕事は、美術の知識や技術を生徒に教えることです。具体的には、デッサンや色彩理論、絵画、彫刻、工芸などの技法を指導します。

絵画や彫刻、デザインなどの実技を指導する際に、美術教師自身が実際に絵を描きつつ例を示すことがあり、生徒と一緒に作品を制作するケースも少なくありません。

授業で使う教材を作るうえで絵を描くことも多く、お手本の絵を黒板に描くこともあります。

このように美術教師はただ教壇に立つだけでなく、自ら手を動かす機会も多い仕事といえるでしょう。

平均年収300〜500万円
必要なスキル・デッサンに関わる専門知識
・美術の歴史に関する知識
・指導力
・コミュニケーション力
・作品制作スキル
仕事に就くには?・美術の教職課程がある大学や専門学校を卒業する
・教員免許を取得する

16. ネイリスト

ネイリストはお客様の爪に直接デザインを施(ほどこ)すため、絵を描く仕事といえます。

ネイリストの仕事は、爪のケアから装飾まで多岐にわたります。

具体的には、爪の形を整えたり、甘皮の処理をしたりするケアに加え、マニキュアやジェルネイルなどを使った「アート(装飾)」も重要な仕事の一つです。

手描きでデザインを描いたり、シールやストーンを用いたりするなど、様々な方法でお客様の希望を叶えていきます。

ネイリストの資格はいくつかありますが、採用にあたって資格は特に求められないケースがほとんどです。

ネイルスクールに通って技術を習得することで、未経験からでもネイルサロンで働ける可能性も十分あるでしょう。

平均年収320.6万円
必要なスキル・ネイル技術
・色彩感覚
・デザイン力
・衛生管理知識
・接客スキル
仕事に就くためには?・ネイルスクールに通い、ネイルサロンに就職する
・自宅でネイルサロンを開業する

出典:厚生労働省「ネイリスト – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

17. パティシエ

パティシエはお菓子をデコレーションすることが多いため、絵を描く仕事といえます。

パティシエとは、ケーキやタルト、チョコレート、焼き菓子など、様々な洋菓子を作る仕事です。

デコレーションに関わることも多く、たとえばチョコレートでケーキの表面に模様を描いたり、クリームで花の形を作ったりと、デザインの知識や感性を活かせる場面も少なくありません。

パティシエになるうえで特別な資格は必要ありませんが、基本的には製菓専門学校で基礎を学んだあとに洋菓子店で経験を積み、パティシエとして働くケースが一般的です。

平均年収341.8万円
必要なスキル・洋菓子作りの技術
・デザインスキル
・発想力
・レシピ開発力
・衛生管理の知識
仕事に就くには?・製菓の専門学校に通う
・パティスリーやホテルに就職する

出典:厚生労働省「洋菓子製造、パティシエ – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

絵を描く仕事に就くための方法

続いては、絵を描く仕事に就くための2つの方法について解説します。

1. 独学で勉強する

絵を描く仕事は美術関連の大学を卒業しなければできないと考えられがちです。しかし、独学で勉強して絵を描く仕事に就くことが可能です。

近年は、イラストレーターやグラフィックデザイナー・2D・3Dクリエイターなど、専門的な知識や技術が必要な分野に特化した教材が販売されています。

学習コンテンツは書籍やインターネットで販売されているため、独学で知識と技術を身に付けることができるでしょう。

ただし、絵を描く仕事は知識や技術だけではなく、自分自身の絵を他者に売り込む必要があります。正社員として絵を描く仕事をする場合でも、常に学び続けてスキルを向上することが重要です。

2. 美術関連の学校で学ぶ

絵を描く仕事は美術関連の学校にいくことで、基本的な技術やスキルを身に着けることができます。美術関連の大学は基本的に4年制で、平均的な学費は国立で317万円、私立で650万円〜700万円です。

私立の美術大学に通う場合、一般的な大学・学部に比べて学費は高い傾向にあります。東京藝術大学は国立となるため4年間の学費は抑えられますが、その分入試難易度が高いです。

毎年の受験倍率が高く、実技試験の合格も求められるため、高校生時代から美術に関連する知識や技術を身につけておく必要があります。

ただし、美術大学に進むことで、美術に関する幅広い知識や技術、人脈を身に着けることができ、やりたいことを見つけられるでしょう。

美術関連の学校にも「短大」と「専門学校」が存在しており、それぞれ絵に関連する内容を学べます。

引用:edvmagazine

①美術関連の短大へ行く

美術関連の短大へ進む場合、入学してから2年で卒業が可能です。4年制の大学よりも知識や技術を学習する密度が高く、費用を抑えてスキルを高められます。

2年間の平均学費は150万円〜350万円となるため、4年制私立美術大学よりもコストを半額に抑えられます。

自身のやりたい仕事が決まっている場合は、美術関連の短大に進む道を考えておくと良いでしょう。

引用:edvmagazine

②美術関連の専門学校へ行く

総合的な美術ではなく、一つに特化した内容を学びたい場合は専門学校への進学がおすすめです。美術関連の専門学校では、2〜3年間で一つのジャンルを集中的に学ぶため、専門的な知識・スキルを身につけやすいです。

2年間の平均学費は220万円〜350万円で、美術関連の大学に進むより費用を抑えられます。

卒業後は絵を描く仕事に就くためのサポートも実施しているため、就職を考えている場合は最適と言えるでしょう。

引用:edvmagazine

絵を描く仕事の働き方

絵を描く仕事に就くための方法を把握した後は、実際の働き方について解説します。ここでは、絵を描く仕事の3つの働き方を紹介するので、気になるものをぜひチェックしてみてください。

1. 企業に就職する

絵を描く仕事の働き方一つ目は、企業に就職する方法です。雇用されながら絵を描く仕事ができるため、安定した収入を得られます。絵に関する知識・技術の共有や実践的な内容を学びながら、収入を得られる点がメリットと言えるでしょう。

しかし、企業がクライアントから受注した絵を描くことが基本となるため、自分の好きな絵・オリジナリティを出した絵を描くことはできません。

クライアントの要望に沿った絵を期日までに仕上げる必要があるため、自分の好きな絵を描いて収入を得たい場合はデメリットと言えるでしょう。

2. フリーランスとして働く

絵を描く仕事はフリーランスとして働くことができます。企業に所属することなく、クライアントと直接業務委託契約を結び、仕事を受注することになります。

フリーランスとして働く最大のメリットは、絵を描く仕事に関するスキルがあれば、自分の好きな絵が描ける点です。企業に就職して絵を描く仕事をする場合、自分が描きたくないイラスト・絵でも、クライアントの要望通り仕上げる必要があります。
しかし、フリーランスとして働く場合、自分の描きたくない内容であれば、依頼自体を断ることが可能です。クリエイターとして人気があれば、自身が作成したオリジナルキャラクターを全面に押し出して働くことができます。

ただし、フリーランスとして安定した仕事を受注するためには、一定以上のスキルと営業力が必要です。自由度の高い働き方である分、営業力やコミュニケーションスキルなど、絵を描くこと以外のスキルが求められるでしょう。

3. 副業として働く

副業として絵を描く仕事をしている人も増えています。絵を描く仕事やそれ以外の内容で正社員として働きながら、隙間時間で絵を描いて稼ぐ方法も存在します。

近年は、クラウドワークスやココナラなどで、自身の絵を売り出したりクライアントから仕事を受注したりできます。

SNSで日頃から自分の描いた絵を発信している場合、ここから仕事を獲得できます。本業で安定した収入を得ながら、空いた時間で利益を得るため、バランスの取れた働き方が可能です。

副業としての収入が増えてくれば、フリーランスとして活動の路線を変更することができるでしょう。しかし、本業の忙しさによっては、継続して副業を続けられないことがあります。

副業として稼ぐためには、プライベートの時間を削っていく必要があるため、注意しましょう。

性格お仕事診断
性格お仕事診断

絵を描く仕事に就くために取り組みたい8つのこと

絵を描く仕事をしたい人に向けて、就職前に取り組んでおきたい8つのことを紹介します。

  • 目標を設定する
  • 画力を高める
  • ポートフォリオを作る
  • イベントやコンテストに参加する
  • 積極的にSNSで発信する
  • 他の絵師の良いところを真似る
  • 営業力を磨く
  • 最新情報に触れる

1. 目標を設定する

絵を描く仕事に就きたい場合は、具体的な目標を設定しましょう。例えば、「1年以内にグラフィックデザイナーとして就職したいから、最低1時間は知識とスキルを身につける」など、目標を設定することで、行動を明確化できます。

現状、絵に関係ない仕事をしていたとしても、目標を設定することで、そこに向かって学習・スキルアップを目指せます。

また、絵のスキルは1ヶ月や半年では得られないため、毎日コツコツとスキルアップを目指すと良いでしょう。

2. 画力を高める

絵を描く仕事に就くためには、画力を高めることが重要です。
貴族的に絵を描いて、基礎的な画力をアップさせることで、描いたことのない絵でも対応できるようになります。

確実にスキルアップするためには、「1日一回のデッサン」や「人の絵を毎日見る」など、絵に関する内容へ積極的に触れる必要があるでしょう。

クライアントが求める絵を描けなければ、絵を描く仕事に就くことはできないため、画力の向上が必ず必要です。

3. ポートフォリオを作る

絵を描く仕事に就きやすくするためには、ポートフォリオを作りましょう。
ポートフォリオとは、これまでに描いた絵や作成した実績を指します。

どれだけやる気があったとしても、企業は求職者の実力を把握できません。これまでに描いてきた実績や内容を確認することで、企業にマッチしているのか擦り合わせられます。

どれだけ絵がうまくても、企業の求めるテイストで絵が描けなければ、就職することはできないため、あらかじめポートフォリオを作っておきましょう。

4. イベントやコンテストに参加する

絵を描く仕事に就くためには、ポートフォリオだけではなく、イベントやコンテストに参加して実績を作りましょう。
ポートフォリオではスキルを基にした実績を示せますが、コンテストに参加・入賞することで、スムーズに他者から認められます。

また、イベントやコンテストで入賞できなくとも、他の人の作品に触れることで、これまでにない刺激を得られます。

そのため、積極的にイベントやコンテストに参加し、クリエイターとしての実績や刺激を受けに行きましょう。

5. 積極的にSNSで発信する

絵を描く仕事で就職を考えている場合でも、積極的にSNSで自身のコンテンツを発信しましょう。
SNSにアップした作品はポートフォリオとして提出もでき、対外的に自身の作品をみてもらえます。

SNSで発信した作品が人の注目を集めれば、案件獲得に繋げることも可能です。ただし、中には会ったこともない人から絵に関する誹謗中傷を受けることがあります。

他のユーザーとうまく付き合いながら、SNSで自身の作品を発信していくと良いでしょう。

6. 他の絵師の良いところを真似る

他の絵師から学ぶことも、絵を描く技術を高めるうえで有効です。

優れた絵師の作品を注意深く観察することで、構図や色彩、陰影の付け方など、様々なテクニックを吸収できるからです。

たとえば好きな絵師の画風を真似して描いてみることで、表現の幅が広がり、自分の絵に新たな個性を加えられるでしょう。
他の絵師と比較することで、自分のイラストの技術的な課題や改善点にも気づけます。

特にプロのイラストレーターを目指している人は、目標となる絵師を徹底的に研究し、その技術や表現方法を分析することで自身のスキルアップにつなげましょう。

7. 営業力を磨く

プロの世界には絵がうまい人が山ほどいるため、こうした人たちと差別化をするには営業力を身につけておくことも大切です。

たとえばイラスト会社への就職に向けて、SNSのフォロワー数や、投稿したイラストの「いいね数」などをアピールしたい人も多いでしょう。

このとき、ただ闇雲に作品を投稿するのではなく、ターゲット層を意識した作品作りや、効果的なタグ付けなど、自身の作品を効果的にアピールする努力が欠かせません。

実際に絵を描く仕事に就けたあとも、クライアントの要望を理解し、的確な提案につなげることが必要なため、営業力が必要な場面は多々あります。

以上のことから、他の人と差別化できる“武器”を手にしたい人は、デザインに関わるスキルだけでなく、営業力を磨くことにも意識を向けてみましょう。

8. 最新情報に触れる

絵を描く仕事を取り巻く環境は常に変化しているため、常に新しい情報にアンテナを張っておくことも重要です。

たとえば近年では「NFTアート」という新しいジャンルも生まれており、デジタル作品に注目が集まっています。

AI技術の進化によって無料のイラスト生成ツールも登場しているなど、絵を描く仕事はまさに変革のときを迎えています。

こうした状況のなか、最新の情報に触れずにいると“時代遅れ”の作品しか作れず、採用の際に「この人は学習意欲が乏しいのでは?」と企業から思われてしまう可能性もあるでしょう。

そのため絵を描く仕事に就きたい人は、流行のスタイルや技法、最新のデザインツールなどの情報を常にキャッチしつつ、自分のイラストや表現に積極的に活かしていくことが大切です。

絵を描く仕事を目指すために必要なスキル

絵を描く仕事を目指すためには「継続力」と「イラストツールの使用経験」が必要です。いずれも、現場で必要になるスキルとなるため、詳しく解説します。

1. 継続力

絵を描くスキルはすぐに高くなるわけではありません。毎日コツコツ練習することで、少しずつ向上します。絵を描く仕事を目指す場合は、画力が低くても継続スキルが重要です。

継続して絵を描くことで、描ける幅が広がり実績を作れるようになります。

また、絵を描く仕事に就職する場合、新人の間は思うような業務に取り組ませてもらえない可能性があります。イラストレーターやグラフィックデザイナーとして就職したとしても、数年間は中割りや小さなイラストしか描けないケースもあるでしょう。

そのため、すぐに折れない継続力と忍耐力が必要になります。

2. イラストツールの使用経験

絵を描く仕事につく場合、現場ではイラストツールの使用経験が求められます。

企業に就職して絵を描く仕事をする場合、単純に絵を描くだけではなく、イラストの加工やデザインの作成など、様々な業務を進める必要があります。

そのため、絵を描く際に用いられる「Illustrator」や「Photoshop」などの代表的なツールは、利用できなければ就職できない可能性が高いです。

各種代表的なイラストツールもある程度使えることで、就職を有利に進められるでしょう。

就職エージェントを利用して、絵を描く仕事にチャレンジ

絵を描く仕事に就職を考えている場合、美術関連の大学や画力を身につけたとしても、思うように進まない可能性があります。そのため、「思ってたよりも活動が進まないから、自分でも就職できるのか心配」「どのように絵を描く仕事に就職すればいいのかわからない」など、不安が出てくるでしょう。

このような場合、就職エージェントを利用することでも、絵を描く仕事にチャレンジできます。

就職エージェントと求人サイトの違い
就職エージェントと求人サイトの違い

まとめ

この記事では「絵を描く仕事」をしたい人に向けて、おすすめの仕事を17個紹介しました。

絵を描くことを仕事にしたい人は、就職に向けて次の8つに取り組んでみてください。

  • 目標を設定する
  • 画力を高める
  • ポートフォリオを作る
  • イベントやコンテストに参加する
  • 積極的にSNSで発信する
  • 他の絵師の良いところを真似る
  • 営業力を磨く
  • 最新情報に触れる

今回紹介した内容をもとに、絵を描く仕事で働くチャンスをつかみましょう。

「絵を描く 仕事」によくある質問

絵を描く仕事とは?

「絵を描く仕事って何があるの?これから目指すことはできるの?」とお悩みの方、この記事では、具体的な職種を10種ご紹介しています。仕事の内容や、年収額の目安についても解説していますので、ぜひご覧ください。

絵を描く仕事に就くために必要なスキルとは?

絵を描く仕事を目指すには「継続力」と「イラストツールの使用経験」の2つが必要です。いずれも、現場で必要になるスキルとなるからです。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター