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新卒入社後すぐ転職はOK?転職するメリット・デメリットも解説

新卒入社後すぐの転職はOK?【転職するメリット・デメリットも解説】
第二新卒FV

新卒入社したが転職したい」「新卒で入社した会社を辞めたい」と思っていませんか?
この記事では、新卒入社後すぐの転職は可能かという点と共に、新卒で入った会社をすぐに辞めるメリット、デメリットもお伝えします。これを読んで、新卒入社後すぐの転職に対する理解を深めましょう。

記事のPoint
  • 新卒入社後すぐの転職は可能。転職市場では「第二新卒」として評価される
  • 「新卒入社後すぐに転職するメリット・デメリット」を理解した上で検討しよう
  • 「新卒の転職を成功させる5つのコツ」を踏まえた転職活動を進めよう

新卒入社後すぐの転職は可能

新卒入社後すぐの転職は可能

結論から先に伝えると、新卒入社後すぐの転職は可能です。

理由は、主に以下の2点です。

  1. 新卒入社後3年以内に約3割が辞めているから
  2. 「第二新卒」として転職市場では評価されるから

では、それぞれの理由について説明します。

新卒入社後3年以内に約3割が辞めているから

まずひとつ目の理由が、新卒入社後3年以内に、約3割もの人が転職をしているというデータがあるからです。

厚生労働省発表の「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)」を見ると、大学を出て働き始めた人のうち「32.0%」が3年以内にその会社を辞めていることが分かります。

ちなみに高卒の人に絞って見てみると、「39.2%」の人が3年以内に転職しています。つまり約3人に1人が、新卒で入った会社をすぐに辞めているのです。さらに大卒者で見ると、約10人に1人が1年以内に会社を辞めていることも分かります。

このように、新卒で入った会社を辞めることは決して珍しいことではなく、むしろ多くの人が新卒で入った会社をすぐに辞め、転職という道を選択しているのです。

「新規大卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者)」

「第二新卒」として転職市場では評価されるから

ふたつ目の理由が、「第二新卒」として転職市場で評価されるからです。第二新卒とは、一般的に「新卒入社後3年以内の社員」を指す言葉。そして第二新卒は、転職市場で引く手あまたの存在です。そのため、たとえ今の会社をすぐに辞めたとしても、基本的に新卒3年以内であれば、次の転職先が比較的スムーズに決まることも珍しくないのです。

そもそも第二新卒が転職市場で評価される理由は、基本的なビジネスマナーが身についているからです。会社は、新入社員の研修のために多くの時間とお金を割いています。

一方で第二新卒は、数年といえども、ビジネスマナーに関してはある程度押さえているものです。さらに第二新卒には、「若さ」という武器があります。少子化が進み、新卒者の数が減ってきているなかで、「何としてでも若手人材を採用したい」と躍起になっている会社は少なくありません。

つまり第二新卒社員が入社することは、企業にとっては「研修なし」で若手人材を手に入れることができる絶好のチャンスなのです。そのため、迎え入れてくれる会社が多く存在することからも、いまの会社をすぐに辞めることに対して過度に心配する必要はないといえるでしょう。

新卒ですぐ転職する人の企業側のイメージ

ここからは、新卒入社後すぐに転職する人に対して企業が抱くイメージを紹介します。

具体的には、以下のような印象を持つことが多いですね。

  • 「就活に失敗したのかな」
  • 「飽きっぽい性格かもしれないな」

では、それぞれのイメージについて詳しくお伝えします。

「就活に失敗したのかな」

新卒で入った会社をすぐに辞める人に対して、「就活に失敗したのかな」と企業が思うことは少なくありません。具体的には、「就活のときに企業選びが不十分だったのかな」「給料などの条件だけで企業を選んでしまったのかな」といった印象を持つことが多いですね。

ただし、これらの印象はマイナスのものとは限りません。なぜなら「新卒で入った会社を3人に1人が3年以内に辞めている」という事実を、企業は当然のように知っているからです。つまり、新卒で入った会社をすぐに辞めようとしている人に対して、「就活で失敗するのはある程度仕方ないかもな」と理解を示してくれることも多いのですね。

「飽きっぽい性格かもしれないな」

新卒入社後すぐに転職する人に対して、「飽きっぽい性格かもしれないな」といったネガティブなイメージを企業が持つこともあります。そもそも企業は、中途入社者の採用を決めるときに「この人はすぐに辞めないだろうか」といったことを強く意識しています。

なぜなら、中途採用には多くのお金がかかっているからです。つまり、せっかく迎え入れた人がすぐに辞めてしまうと、これまでの採用経費が無駄になってしまうのです。そのため企業は面接のなかで、目の前の候補者に「長く働く意思があるか」を入念に確認しています。

その点、新卒で入った会社をすぐに辞めようとしている人に対し、面接官は一抹の不安を感じてしまうものです。「ウチの会社もすぐに辞めてしまうのでは?」と不安に感じてしまうからですね。場合によっては「飽きっぽい性格」と思われ、お見送りとなることもあります。

新卒ですぐ転職するメリットとデメリット

お伝えしたとおり、新卒で入った会社をすぐに辞め、転職を決意する人は少なくありません。しかし多くの人が転職しているからといって、転職するメリットばかりに目を奪われてしまうのは禁物です。

良い点ばかり見ていると、次の会社に入ったあとに後悔してしまう可能性があるからです。

そこでここからは、新卒入社後すぐに転職するメリットと同時に、デメリットについてもお伝えします。

新卒ですぐ転職するメリット

まずは、メリットからです。

主に、下記2つのメリットがあります。

  1. 希望の仕事に就ける可能性が高まる
  2. 多くを吸収できる時期を無駄にせずに済む

では、それぞれについてお伝えします。

希望の仕事に就ける可能性が高まる

まずひとつ目のメリットが、希望の仕事に就ける可能性が高まることです。たとえば、入社後に経理部に配属されたものの、実は営業にチャレンジしたいと思っている人がいるとします。この場合、基本的には社内で営業に異動できるチャンスを待つことになりますが、そのチャンスがいつ訪れるかは分かりません。

一方で転職であれば、自分の意思で営業という道を切り開くことができます。特に第二新卒の転職では、営業をはじめ、未経験であっても多くの仕事にチャレンジできることは多いものです。

事実、社内の異動を待つことなく、転職という道を早めに選択したことで希望の仕事に就いている20代は少なくありません。

多くを吸収できる時期を無駄にせずに済む

多くを吸収できる時期を無駄にせずに済むことも、新卒入社後すぐに転職するメリットのひとつです。

20代は、仕事のなかで特に多くのことを吸収できる時期です。まだまだ頭が柔らかく、知識やスキルを多く身につけることができるからです。しかし、たとえば苦手な上司のもとで仕事をしていては、仕事に対するモチベーションは湧かないものです。このような場合、社会人として大きく成長できるはずの20代という時期を棒に振ってしまうこともあるのです。

そこで検討したいのが、転職です。早めに今の会社に見切りをつけ、自分がノビノビと働ける会社に入ることができれば、これまで以上に仕事に貪欲に打ち込めるようになることもあります。

それは結果として、20代のうちに自分自身をより成長させることにつながり、これからの仕事人生を送るうえでの「強固な基盤」をつくり上げることにもつながるのです。

新卒ですぐ転職するデメリット

次に、新卒で入った会社をすぐに辞めるデメリットをお伝えします。

主に下記の2つです。

  1. 2回目の転職に影響が出ることがある
  2. 出世できる可能性を捨てることにつながる

では、それぞれのデメリットについて解説します。

2回目の転職に影響が出ることがある

ひとつ目のデメリットは、「2回目の転職に影響が出ることがある」ということです。2回目の転職とは、今回の転職で行くことになった会社を辞め、3社目に移るときの転職のことです。そして「影響」とは、短期離職を繰り返していると思われ、「すぐに辞めてしまう人」として内定を得られなくなる可能性があることを指します。

新卒で入った会社をすぐに辞めるのは、「就活に失敗したから」と大目に見られることがほとんどです。しかし、2社目もすぐに辞めるとなると話は別です。

短い期間で転職することを繰り返すと、「仕事選びをしっかり行っていない人」「イヤなことがあるとすぐに辞めてしまう人」といったように、マイナスのイメージを持たれてしまうことがあるのです。

出世できる可能性を捨てることにつながる

新卒で入った会社をすぐに辞めると、「出世」という面で影響が出ることがあります。日本の企業、特に大企業のなかには、いわゆる「新卒文化」が色濃く残っているところが少なくありません。

つまり将来の幹部候補を、新卒社員のなかから選抜する慣習が残っている企業のことです。そのため特に大企業に勤めている人にとって、その会社を辞めることは、その会社で出世できた可能性を捨てることを意味する場合があるのです。

新卒転職 成功のコツ【5つ紹介】

新卒で入った会社をすぐに辞めたくても、「次の会社が無事に決まるかな」と不安を覚えてしまい、転職に向けた一歩を踏み出せない人は少なくありません。

そこでおすすめなのが、以下の5つのコツを踏まえた転職活動を行うことです。

これらを押さえることで、転職成功にグッと近づくことができます。

  1. 「長く働く意思」を明確に示す
  2. 就活の失敗を素直に認める
  3. 「ポジティブ変換」を使う
  4. 譲れない条件を決める
  5. 知名度で会社を選ばない

では、それぞれのコツについてお伝えします。

成功のコツその1:「長く働く意思」を明確に示す

まず大切なのが、「長く働く意思」を面接の場で明確に示すことです。

繰り返しになりますが、企業としては「すぐに辞めない人」を採用したいと考えています。そのため、「その会社で長く働いていきたい」という意思をしっかりと伝えることは、内定獲得を目指すうえで欠かせないことなのです。

成功のコツその2:就活の失敗を素直に認める

「就活の失敗を素直に認めること」も、新卒で入った会社をすぐに辞めたい人にとっては特に大切なポイントといえるでしょう。20代前半の社員に対し、多くの企業は特別なスキルや経験を求めていません。

それよりも、人間としての実直さ、素直さといった「人格面」を重視しています。そのため就活で失敗したということであっても、それを臆せず伝えることで、「失敗を素直に認められる人」といったポジティブな評価を得られる可能性があるのです。

成功のコツその3:「ポジティブ変換」を使う

転職成功のコツとして、「ポジティブ変換」も使えるようにしておきましょう。ポジティブ変換とは、一見するとマイナスに受け取られかねないことを“プラスの表現”に変えることです。

たとえばテレアポが辛いことが転職の理由の場合、「テレアポが厳しくて転職を考えました……」とだけ面接官に伝えるのはおすすめしません。なぜなら、「辛いことに耐えられない人なのかな」と面接官に不安を抱かせてしまう可能性があるからです。そこでおすすめなのが、前向きな気持ちを伝えられる表現に変えることです。

上記の例でいうと、「お客様と直接向き会うことで、よりニーズに即した商品提案を行いたいと考えるようになりました」といった表現に置き換えられるかもしれません。このような「ポジティブ変換」を行うことで、「前向きに仕事に取り組みたい」といったポジティブな印象を面接官に与えることができるのです。

成功のコツその4:譲れない条件を決める

譲れない条件を決めることも、転職成功に向けて欠かすことのできないポイントです。転職活動をしてみると、求人の数が想像以上にあることに驚くかもしれません。

それだけ若手人材は、企業から引く手あまたの存在ということですね。

一方で、「求人が多すぎて選びきれない」といった問題に直面することもあります。この場合、どの会社が自分にとってベストな選択となるか分からず、転職活動の期間がズルズルと延びてしまうこともあります。

そこで大切になるのが、「これだけは譲れない」といった条件をひとつ決めることです。たとえば、「転勤がない」「年間休日が125日以上」といった条件でも良いですね。自分のなかの絶対的な軸ができることで、それを満たす企業をまずはピックアップでき、会社選びをより効率的に進められるようになるのです。

成功のコツその5:知名度で会社を選ばない

「知名度で会社を選ばないこと」も、転職成功に向けてぜひ知っておきたいことのひとつです。

就活のときは、名前を知っている大手企業から何となく受けていったかもしれません。しかし実は、知名度はほとんどないものの、健全な経営を行っている中小企業は数えきれないほど存在します。こうした会社は、休日も取りやすく、給料も同年代と比べて高い、いわゆる「ホワイト企業」であることも珍しくありません。

そして何より、「比較的入社しやすい」といったメリットもあります。なぜなら多くの転職者は、名の知れた大企業を目指す傾向が強いからです。しかし当然ながら、こうした大企業への転職は狭き門であるため、思うように転職活動が進まないことも少なくありません。

一方で、知名度で会社を選ばなければ、実は多くの選択肢が目の前に広がっていることに気づけるはずです。特に「大企業を目指そうかな」となんとなく考えている人は、一度立ち止まり、中小企業も含めて検討してみることをおすすめします。

入社後すぐの転職に関するよくある質問

入社後すぐの転職は可能?

はい、可能です。新卒3年以内は第二新卒扱いとなるため、比較的転職しやすい立場です。また、新卒の約3割は3年以内に退職しているというデータもあります。新卒一社目で入社した会社が合わなかったケースは、そこまでめずらしくはないのです。

入社1か月での退職の伝え方を知りたい

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入社後すぐの転職を成功させるポイント

まずは就活に失敗したことを素直に認めたうえで、退職理由をポジティブなものにする方法が有効です。次は長く働きたいと企業側に伝えることや、転職活動の前に、自分のなかで譲れない条件を明確にしておくことも大切です。

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近藤 浩充常務取締役
株式会社ジェイック 常務取締役 20~30代の既卒/フリーター層の就職支援事業、キャリア教育事業の統括責任者を歴任、マーケティング開発部門の事業部長(現任)として東証上場を果たす。IT×教育×職業紹介などテックを活用し、変化し続ける顧客のニーズを追求している。【著書】社長の右腕 ~中堅企業 現役ナンバー2の告白~