仕事のやる気が出ないと悩んではいませんか?やる気が出ないせいで仕事が手に付かない、仕事に行くのが嫌だ。そんな状態で仕事を続けなければならないのは辛いですよね。
今回は考えられる5つの原因と、その対処法について具体例を挙げながら詳しく解説します。
記事の最後にはよくある質問も扱っていますので、是非最後までお役立てください。
この記事の目次
仕事のやる気が出ない人は多い
BisHits「【30代 仕事のやる気がでないときランキング&やる気を出す方法】500人アンケート調査」によると、「仕事のやる気が出ないときがある」と回答したのは94.4%と、ほぼ全員が仕事へのやる気が出ない経験をしています。
実際にSNS上でも、以下のような声が見られます。
まだ会社の駐車場にいる……
仕事やる気でない……
やる気ないけどいってきます…(lll-ω-)
Twitter
常に100%、仕事へのやる気を持ち続けるのはむずかしいといえます。たとえ自分の仕事が順調だとしても、あるいは仕事上の悩みを抱えているとしても「やる気が出ない日もある」のは、人として自然なことといえます。
仕事のやる気が出ない気持ち自体はおかしなことではないため、そう感じた自分の気持ちを、まずは受け入れてあげましょう。
仕事のやる気が出ない原因
仕事へのやる気が出ない原因として考えられるものを、5つご紹介します。
人間関係がうまくいっていない
職場の上司や同僚といった社内の人間関係、そして取引先のような社外における人間関係が原因で、やる気のなさにつながっているケースは一定数あります。
主に、以下のような理由からです。
- 上司が部下のマネジメントをできておらず、尊敬できない
- 同僚と馴染めない、コミュニケーションが取りづらい
- 取引先の担当者が苦手
上司とは本来、部下のマネジメントも大切な仕事のひとつです。しかし、適切な指導や仕事の割り振りが出来ていなかったり、叱責ばかりしてしまうなど十分なマネジメントが出来ていない上司の場合、その上司に対して尊敬する気持ちが持てないために、やる気が低下してしまいます。
同僚と馴染めず、コミュニケーションが取りづらいことが原因で仕事がしにくくなり、気持ちが落ち込んでしまうこともあります。
また、取引先の担当者の無茶ぶりが多かったり態度があまり良くないために、相手に対する苦手意識が生まれ、仕事そのものが億劫になることがあります。
働く上で人と関わることは避けては通れないため、自分の力だけではどうにもならない人間関係に悩み、結果としてやる気の低下に繋がっているのです。
なお、嫌いな上司との付き合い方について、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
職場環境が悪い
職場環境が悪いことも、やる気の低下に繋がります。
原因としては、以下のような理由が挙げられます。
- 福利厚生が整っていない
- 評価されず給与が上がらない
- 連携が上手くいかず仕事がしづらい
- パワハラ・モラハラなどのハラスメントが日常的に行われている
福利厚生が整っていないと、労働時間が長く休みが取りづらかったり、給与が上がらないと自分は評価されてないと感じ、それらが会社に対する不満に繋がり、やる気が低下してしまいます。
また、周囲との連携がスムーズに行えないことで思うように仕事ができず、やる気が下がってしまうことも。そのための業務改善も、やる気が出なければ進まないことから、悪循環に陥ってしまう可能性があります。
ハラスメントも大きな原因の一つです。特に、上下関係を利用して肉体的・精神的に攻撃するパワハラと、言葉や態度によって精神的苦痛を与えるモラハラは、大きな社会問題になっています。これらが日常的に行われているような職場環境では、たとえ当事者でなくとも仕事のパフォーマンスとモチベーションは著しく下がってしまうでしょう。
仕事がうまくいっていない
仕事がうまくいかないことが、やる気の低さにつながっていることもあります。”うまくいかない”原因には、「期日までにノルマが達成できなかった」「発注ミスをしてしまった」など直接的ではっきりしているものから、「仕事の進め方が思うようにいかない」「仕事に興味が持てない」といった感覚的なものまでさまざま。
また、仕事のマンネリ化もやる気が出ない悩みに多い原因のひとつです。今の仕事が単純作業だったり同じことの繰り返しだったりするとマンネリ化してしまい、達成感ややりがいが感じられにくくなってしまいます。
しかし、同じ状況でもやる気を持って取り組める人もいるので、要は自分の仕事に対する考え方や取り組み方次第。それが、モチベーションを維持できるかどうかに関わってきます。
ちなみにこれらは、元々やる気に満ちていた人に多く、仕事がうまくいかないことへの気持ちの落差が、やる気の低下として現れてしまう傾向があります。
このほかにも、仕事に興味がない理由は複数考えられます。以下の記事でも、詳しくご紹介しています。
いまの仕事に興味を持つための方法なども解説していますので、ぜひご覧ください。
プライベートが上手くいっていない
仕事とプライベートは、無関係のように見えて深く関係しています。実際に仕事で安定してパフォーマンスを出す人の多くは、プライベートも平穏であることが多いものです。
一方で、誰にでもプライベートで問題を抱えることはあります。たとえば、以下のようなことで悩む経験は、ほとんどの人にあるでしょう。
- 家族のこと(子ども、親、配偶者など)
- 健康・病気のこと(自分や家族)
- 人間関係のこと(恋愛、友人など)
- その他のトラブル
プライベートで悩みがあると、仕事中もついそのことが頭をよぎってしまい、業務に集中できなくなることは誰にでもあるでしょう。もともと仕事へのモチベーションが高い人であっても、業務に支障が出てしまうこともあります。
評価に納得できない
会社からの評価に納得できないのは、以下が原因の人も多いのではないでしょうか。
- 成果をあげているのに給料が上がらない
- 多大な成果を上げたのに昇格しない
- そもそも明確な評価基準がない
仕事をする上でもっとも分かりやすい評価は、「給与が上がること」や「役職を与えられること」です。しかし、どれだけ実績を上げても給与が大して上がらず、昇格の話がないと、自分は正当に評価されていないと感じ、やる気もそがれてしまいます。適性な給与、適当なポジションなど、評価を反映して欲しいと思う気持ちと、現実とのギャップが、やがてモチベーション低下に繋がる原因となります。
また会社によっては、上司に気に入られていたり、社歴が長いというだけで昇格することも。そこには、明確な評価基準がなく、会社のために真面目に尽くし、成果を挙げている人にとっては大きな不満となります。
長く働き続けながら正当に評価されることは、モチベーションを維持しながら仕事をするために、非常に重要です。
仕事のやる気が出ないときの対処方法
仕事のやる気が出ない原因を自分なりに探ることはできましたでしょうか。ここからはやる気を出すための具体的な行動例を紹介しますので、自分に合ったものを試してみましょう
プライベートの時間を確保する
仕事のオンオフをきっちりと分けることで、気持ちを切り替えて仕事に集中できるようになることがあります。
たとえば、以下のような方法を試してみてもよいでしょう。
- プライベートでは、仕事の悩みを極力忘れる
- 仕事とは無関係の趣味や活動の時間を持つ
- 休日は、社内で使用するツールなどの通知をオフにする
意識的にプライベートと仕事を分けたほうが、かえって仕事へのやる気が出やすくなることも少なくありません。頭もクリアになり、プライベートの経験が、結果として仕事に役立つアイデアやヒントにつながることもあるかもしれません。
運動をする
仕事へのやる気が出ないときは、頭だけで考えてモヤモヤしたり、悩み続けたりしていることも多いかもしれません。
そんなときは、以下のような簡単な方法で運動を取り入れることで、気分がサッパリすることがあります。
- 近所を少しだけランニングする
- 縄跳びやフラフープなど気軽に買えるグッズを使う
- 室内でできるダンス・エクササイズなどをやる
- 公園や施設などで運動する
特にデスクワークメインの場合、運動不足になっていることも少なくありません。ごく短時間でも思いっきり身体を動かして血行をよくする時間を取り入れることで、気分が上向くことはよくあります。
仕事を休んでみる
何をしてもやる気が出ないときは、思い切って仕事を休んでみるのも有効な選択肢です。
もちろん、病気や家庭の事情などやむを得ないケース以外で急に欠勤するのは極力避けるべきですが、どうしても無気力な状態が解消されないときは、いったん休んだ方が結果として良い場合もあります。たった一日でも、仕事から離れて自分の思うままに過ごせば、それだけで気分転換になり、モチベーションが回復することもあるでしょう。
仕事を休みたいと感じたときは、以下の記事も参考にしてみてください。
仕事を休みたいときに使える理由や休むときのマナーなどを解説していますので、ぜひご覧ください。
給与交渉をする
給与面に不満がある人は、会社に給与交渉をするのもひとつの手です。給与交渉に応じてもらえるかどうかは会社の判断次第ですが、交渉して給与を上げてもらったという事例も、実際にはあります。
少しでも給与がアップすればモチベーションは上がり、仕事へのやる気を取り戻せる可能性は高いといえます。「給与が低いから」という理由だけで転職を検討している人は、まずは今いる会社で給与を上げてもらうことはできないか、交渉する選択肢を取ってみてもよいでしょう。
異動を申し出てみる
今いる部署での業務が合わないと感じていたり、人間関係に大きな悩みがあって解決が難しそうだったりする場合、部署異動を申し出てみるという選択もあります。
部署異動をすることで仕事内容やメンバーのみならず、業務の進め方、部署の雰囲気、自分の評価などが、これまでよりよい方向に変わることもあり得ます。
部署が変われば、以前の部署の人たちとの関わりがほぼなくなるケースもあるため「人間関係」で悩んでいた人にとっては、解決になることもあるでしょう。必ず異動が叶う保証はないものの、転職せずにいまの職場環境を変える方法としては有効です。
ポジティブな会話をする
ポジティブな会話をすることも、思いのほか有効です。
日常的に不満ばかり口にすると、気持ちはどんどん下を向いていきますし、どこかで会社の人がその会話を聞いていたり、伝わったりするかもしれません。自分が尊敬している人の講演会に参加したり、仕事への姿勢で尊敬できる友人とポジティブな会話をすることで、良い刺激を受けてやる気に繋がることがあります。
さらに、そうした人も悩み苦しんだ時期があるはずで、それをどう乗り越えたかという経験談を聞くと、仕事に対する考え方や取り組み方のヒントになり、モチベーションを向上させるきっかけになることがあります。
また、一種の自己暗示のように前向きな言葉をつぶやいてみたり、心の中で唱えるだけでも気持ちが前向きになることもあるので、ポジティブな言葉・会話を心がけてみてください。
将来を考える
自分自身が将来どうなっていたいのか、自分の仕事が将来どのようなことに繋がるかを考えることが、やる気を起こすきっかけになります。
もし、やる気のないままに仕事を続けていけば、スキルアップもせず給料も上がらない将来になるかも知れません。そうした現状を打破するにはどうしたらいいか、あなたが目指す将来像を思い描くことが大切です。
例えば、強みとなる個性やスキルはあるか、業務の幅を広げるには何を学んだらよいか、有効な資格には何があるかなどについて具体的に書き出してみましょう。そして、それらがあなたのキャリアアップと将来設計に繋がると思えれば、やる気も沸いてくることでしょう。
どのようにキャリアプランを立てたらよいか分からない、どんな仕事を探したらよいか分からない人は、以下の記事を参考にしてみてください。
やる気が出ないことを理由に仕事を辞めたい…転職しても大丈夫?
やる気やモチベーションが全くない状態に陥ると、仕事を続けることが難しくなることもあるでしょう。「仕事のやる気が出ないから…」というのは、転職に理由になるのでしょうか。
やる気が出ない理由によっては転職もアリ
上記の方法などを試してみても、仕事へのやる気が出ないこともあるでしょう。やる気が出ない理由によっては、転職という選択肢もアリです。
職場環境などが自分では改善できなそうなレベルであったり、心身に不調が出つつあったりするなどの場合は、無理をして続けるよりも転職するほうが、意欲的に仕事に取り組めるようになることもあります。
仕事を辞めたいときの対処法などは、以下の記事でくわしくご紹介しています。
いまの仕事を辞めてもいいケースの判断ポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
やる気が出ないことを理由に転職するときの注意点
仕事へのやる気が出ないことを理由に転職する場合、以下の2点に注意しましょう。
やる気が出ない原因を明確にしてから転職する
仕事へのやる気が出ないのはなぜなのかを明確にし、それは本当にいまの職場では改善できそうにないのかどうかを考えてから、転職を検討しましょう。
「やる気が出ない」という理由だけで転職をしてしまうと、以下のようなことが起きる可能性があります。
- 転職先のほうが職場環境が悪く、さらにやる気を失う
- 前職と同じ問題にぶつかり、また辞めたくなる
どんな仕事や職場でも、不満やモチベーションが下がるようなできごと、辞めたいと感じる経験は何かしらあるものです。「転職したものの、以前よりもやる気をなくしてしまった」などということがないようにしましょう。
無計画で転職をしない
いまの仕事を辞めて転職すると決めたら、転職活動はもちろん、スムーズに辞めて転職するための計画を立てましょう。突発的な転職はいまの職場にも迷惑をかけてしまいますし、自分としても気持ちを整理できないままになってしまいます。
具体的な退職の流れについては、別記事「『仕事を辞める!』と決めた人へ-退職までの流れを解説」でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
仕事のやる気が出ないと感じることに罪悪感を持つ必要はありません。気分の波や体調、そのときの仕事の状況や職場環境などの要因から、ときにそう感じることがあっても不思議ではないからです。
問題は、やる気が出ない状態が日常的にあり、投げやり・ネガティブな気持ちで仕事に取り組み続けてしまうことです。ミスやトラブルの要因になりかねないだけでなく、職場の人たちに不快感を与えることにもなります。今回ご紹介した方法なども参考に、自分なりに仕事へのモチベーションをコントロールしてみましょう。
「仕事でやる気が出ない」に関するよくある質問
仕事へのやる気が出ないことや辞めたいと感じること自体は悪いことではなく、ほとんどの人が一度は経験しています。しかし、日常的に仕事を辞めたいと感じている場合は問題です。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、プロのアドバイザーがやる気が出ない要因を分析し、アドバイスさせていただきます。
状況にもよりますが、基本的にはオススメしません。ただし、身体や生活に影響が出始めるくらいにモチベーションの低下がみられるようであれば、まずは仕事を休んでみて、その後に転職も視野に入れるとよいでしょう。ジェイックでは転職の相談(オンラインも可)も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。