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既卒で職歴なしと書くとどうなりますか?企業からどう思われるかを解説

既卒で職歴なしと書くとどうなりますか?企業からどう思われるかを解説

既卒で職歴なしと書くとどうなりますか?

既卒で「職歴なし」と履歴書に記載すると、採用担当者からは「なぜ卒業後に就職していないのか」「社会経験がないため、一から育成が必要」といった印象を持たれやすくなります。

日本では新卒一括採用が一般的であるため、既卒で職歴がない場合は就活に出遅れた人という先入観を持たれることもあります。その結果、書類選考で不利になったり、面接で必ず空白期間について質問されるケースが多いでしょう。

しかし、不利になるのは事実ですが工夫次第でカバーできます。アルバイト経験やインターン経験を職務経験として整理して伝えることや、空白期間に資格取得やスキル習得に取り組んだことを示すことで「成長意欲のある人材」と評価されやすくなります。職歴がないこと自体を恐れるのではなく、ポテンシャルや意欲をアピールすることが重要です。

既卒で職歴なしと書くと企業からどう思われるか?

既卒で職歴なしと書いた場合に、企業からどう思われるのかを気にする方は多くいます。

本項では、職歴なしと書いた場合に企業が思うことを解説します。
企業がどのように感じるかを把握しておくと、対策を立てやすくなるでしょう。

あえて既卒になった理由があるのではないか

既卒で職歴がないと、企業はあえて既卒になった理由があるのではないかと考える可能性があります。
だいたいの学生は新卒で就職するため、既卒になるのは比較的少数派だからです。

企業は既卒者に対して、以下のような疑問を持つ傾向にあります。

  • 就職以外に何か他にやりたいことがあるのか
  • 新卒で就職したくなかった明確な理由があるのではないか

就職せずに既卒になった理由を企業が知りたがるのは、ごく一般的な感情と言えるでしょう。

働きたいと思っていないのではないか

既卒で職歴なしと書くと、企業は「働きたいと思っていないのではないか」と疑念を抱く可能性があります。
特に空白期間が長い場合、理由が明確でないと仕事に対する姿勢を消極的に捉えられかねません。

企業は採用において「働く意志があるか」を見ているため「働く意志があれば新卒で就職するだろう」と考える傾向にあります。

既卒で就職する場合は、企業に既卒になった理由と働く意志を伝え、空白期間をポジティブな理由で伝える必要があると言えるでしょう。

新卒で採用されなかった原因・問題があるのではないか

応募者が既卒で職歴がない場合、企業は「新卒で採用されなかった原因や問題があるのではないか」と考える可能性があります。
就活への取り組み方やコミュニケーションなどのポータブルスキル、マナーの問題など、さまざまな採用に至らなかった理由を推測します。

企業は応募者が自ら望んで既卒になったのか、問題があったため既卒になったのかは書類上では判断できません。

企業に少しでも良い印象を持ってもらうためには、書類から就業意欲が伝わるようポジティブな要素を加えて、完成度を高めましょう。

既卒で職歴なしと書いていない時は書き忘れを疑われる

履歴書の職歴欄に何も書いていない状態は、マナー違反に当たる行為です。
職歴欄に何も記載がないと「最終確認をせず、未完成の状態で提出したのではないか」と判断されてしまう可能性があります。

職歴欄に何も書かれていない原因が書き忘れだった場合、企業は書き忘れかどうかを確認すしなければなりません。
「細かな配慮ができていない人材だ」と企業から判断されても仕方ないでしょう。

空欄で出すメリットは存在しないため、正直に職歴なしと記載して履歴書を提出するのをおすすめします。

既卒で職歴なしと書いても就活に成功するコツ

既卒で履歴書に職歴なしと書いても、内定獲得は可能です。
株式会社マイナビが実施した以下の調査によると、2024年9月時点の既卒者の内定保有率は49.3%であり、例年よりも既卒者の内定保有率が高い状態でした。

2021年2022年2023年2024年
既卒者の内定保有率42.4%44.8%34.8%49.3%

出典:株式会社マイナビ「2024年度 既卒者の就職活動に関する調査」

職歴を持たない既卒者が正社員として就職するには、いくつかのコツを押さえて就活に挑む必要があります。

本項では、就活に成功するためのコツを解説します。
既卒で就職できるかを悩んでいる場合は、就活体験談が掲載されている以下の記事もチェックしてみてください。

積極的に応募する

積極的な応募は、職歴のない既卒者が就活で成功するうえで重要です。
既卒者は新卒枠・既卒枠・中途枠の求人に応募できるため、チャレンジできる幅が広いと言えるでしょう。

それぞれの枠で応募する際の特徴は、以下を参考にしてください。

応募枠特徴
新卒・卒業後3年以内であれば新卒扱いで応募できる場合がある
・入社後に活躍できるポテンシャルがあるかを企業は重視している
・新卒の方が有利に働きやすい
既卒・新卒枠と同様ポテンシャルが重視されやすい
・未経験でも採用されやすい
・既卒枠を設けている企業が限られる
中途・通年で募集があるので応募しやすい
・募集枠が多いため幅広い業界や職種に応募できる
・即戦力を求められるので採用ハードルが高い

応募の選択肢が増える分、既卒者の選考難易度は新卒の時と比べて高くなる傾向にあります。
だからこそ、応募数を増やさなければ遅れを取ってしまうでしょう。

もし応募する企業を絞っている場合は、選択肢を広げると内定を取得できる可能性を高められます。

例えば、以下に該当する方は選択肢の拡大を検討してください。

  • 大手しか応募しない
  • 業界や職種を絞っている
  • 完全週休二日制の求人しか見ていない

選択肢を広げて積極的に応募していくことが、内定獲得へ近付けるポイントです。

人手不足の業界を狙って応募を進める

人手不足の業界を狙って応募する方法は、既卒者が就活で成功するうえでおすすめの戦略です。人手不足の業界では常に求人を募集しており、内定のハードルが低くなる傾向があります。

需要の高い業界であればあるほど、経験やスキルを積むことで市場価値の高い存在になれるでしょう。市場価値の高さは将来のキャリアを形成するうえで、有利に働きやすくなります。

既卒者が狙いやすいおすすめの業界例を以下にまとめたので、業界選びの参考にしてください。

  • IT業界
  • 介護業界
  • 製造業
  • 人材業界

自分の適性や興味に応じて、人手不足の業界への応募を視野に入れてみましょう。

選考の基本的なマナーは一通りできるようにする

就活で成功するためには、選考時の基本的なマナーを一通り押さえておきましょう。
新卒で採用されなかった原因や問題があるのではないかといった懸念を払拭するためにも、マナーを守れるようにしておくことが重要です。

選考時のマナーは、書類選考と面接でそれぞれ押さえておくべきポイントが異なります。

以下にそれぞれの状況で押さえておくべきマナーをまとめたので、就活の際の参考にしてください。

シチュエーション注意すべきマナーのポイント
書類選考・誤字脱字に注意する
・読みやすく簡潔に記載する
・学校や資格名などは正式名称で記載する
・空欄をできるだけなくす
面接・時間を守る
・清潔感のある服装を心がける
・正しい挨拶と言葉づかいをする
・姿勢と表情を意識する

書類選考の際は、企業に読んでもらうことを意識してわかりやすく簡潔に記載しましょう。
誤字脱字や空欄、名称の間違いなどに注意すると、最低限のマナーを押さえられていると良い印象を与えられます。

また、面接は10分前を目安に到着を心がけましょう。
早く到着しすぎても、担当者の予定を変更させてしまう恐れがあります。
近年ではオンライン面接も主流になってきましたが、オンラインの場合は5分前を目安に入室するのがおすすめです。

基本的なマナーの徹底は、就活の成功において欠かせないポイントです。
しっかりと押さえておきましょう。

面接で既卒特有の質問をされても答えられるようにする

既卒で職歴がない状態で就活を成功させるには、面接時に既卒特有の質問に答えられるようにする必要があります。

既卒である場合、以下の質問をされる可能性が高いので、あらかじめ準備をしておきましょう。

  • 既卒になった理由はなんですか?
  • 空白期間は何をされていましたか?
  • 正社員として働こうと考えた理由はなんですか?

既卒特有の質問に回答する場合は、前向きな姿勢を強調して誠実に回答することが重要です。
嘘をついて説明しても、整合性が取れなくなって結果的にネガティブな印象を与えてしまうでしょう。

伝え方次第で既卒へのマイナスイメージを減らせる可能性があるため、しっかりと自分の言葉で説明できるように準備をしておくのをおすすめします。

面接練習は就活のプロにチェックしてもらう

面接練習を就活のプロにチェックしてもらう方法は、就活で成功するために重要です。
就職エージェントでアドバイザーにチェックしてもらったり、ハローワークの面接練習を利用したりする方法がおすすめです。

就活のプロにチェックしてもらうと、以下のメリットがあります。

  • 面接の流れがわかる
  • 面接対応に自信がつく
  • プロ目線の面接のアドバイスがもらえる

アドバイザーやハローワークの職員は、数多くの模擬面接を実施している就活のプロです。
的確なアドバイスをもらいながら、面接の精度を高められるでしょう。

また、第三者と面接練習をすることで本番に近い緊張感を味わえます。
面接で緊張してうまく話せない方も、面接に慣れてしまえば落ち着いて質問に回答できるでしょう。

職歴なしと応募書類に記載する時の見本

職歴なしと応募書類に記載する場合の見本を、履歴書と職務経歴書のそれぞれで紹介します。

「応募書類を作成したけれど合っているのかわからない」と感じる方は、以下の記事でも書き方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

履歴書の場合

既卒で就活を成功させるためには、履歴書の職歴欄をマナーに沿って適切に書くことが重要です。
書き方のマナーが守られていないと、適当な人だと企業から思われてしまうでしょう。

履歴書で押さえておくべきマナーは以下のとおりです。

  • 学歴は高等学校の入学から書く
  • 学校名や資格名などは正式名称で書く
  • 自己PR欄や本人希望欄は空白を少なくする

自己PR欄は、企業への熱意と自分を採用するメリットを伝えられる部分です。
空白が多いとやる気がない印象に見えてしまうため、8割程度は埋めるよう心がけましょう。

職歴欄の見本は、以下にある「職歴なし」と「卒業後アルバイト経験あり」の2パターンを参考にしてください。

◆「職歴なし」の場合

学歴・職歴
学歴
20174東京都立△△高等学校 入学
20203東京都立△△高等学校 卒業
20204◯◯大学△△学部✕✕学科 入学
20243◯◯大学△△学部✕✕学科 卒業
職歴
なし
以上

◆「卒業後アルバイト経験あり」の場合

学歴・職歴
学歴
20174東京都立△△高等学校 入学
20203東京都立△△高等学校 卒業
20204◯◯大学△△学部✕✕学科 入学
20243◯◯大学△△学部✕✕学科 卒業
職歴
20244〇〇株式会社 入社(アルバイト)
現在に至る
以上

職務経歴書の場合

既卒で職歴がない場合でも、職務経歴書を提出するのが一般的です。
企業が職務経歴書の提出を不要としていない限り、提出するようにしましょう。

また、職歴欄に「なし」と書いたり空欄で提出したりするのはマナー違反にあたるとされています。
アルバイトの経験があれば記載するなど、状況に応じて適切に記載しましょう。

以下に「職歴なし」と「卒業後アルバイト経験あり」の職務経歴欄の記載例を紹介します。

◆「職歴なし」の場合

2024年4月〜現在 〇〇の資格取得に専念していたため職歴なし※2024年12月に〇〇の資格を取得しました

◆「卒業後アルバイト経験あり」の場合

2024年4月〜現在 〇〇株式会社 △△店 アルバイト入社職務内容:レジ業務、品出し、店内POP作成業務

今まで業務で取り組んできた内容を具体的に記載し、自分自身をアピールしましょう。
職歴なしの場合は、職歴がない理由を企業に伝える必要があります。
職務経歴書を作り込み、しっかりと自分をアピールできると、就活の成功率を高められるでしょう。

まとめ

本記事では、既卒で職歴なしと書いた場合に企業からどう思われるのかについて解説しました。職歴がない場合に企業がどう感じるかをあらかじめ把握しておけば、就活の際に対策を立てやすくなるでしょう。

また、既卒で職歴がなくても応募数を増やしたり、人手不足の業界を狙ったりすることで、内定率アップにつながります。

職歴がないことをネガティブに捉えすぎず、諦めずに就活を進めましょう。
就活のプロのサポートを有効活用すると内定獲得率を高められるので、就活で成功させるためにもぜひ利用を検討してみてください。

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ABOUT US
近藤 浩充常務取締役
株式会社ジェイック 常務取締役 20~30代の既卒/フリーター層の就職支援事業、キャリア教育事業の統括責任者を歴任、マーケティング開発部門の事業部長(現任)として東証上場を果たす。IT×教育×職業紹介などテックを活用し、変化し続ける顧客のニーズを追求している。【著書】社長の右腕 ~中堅企業 現役ナンバー2の告白~