自分に合わない会社はさっさと辞めるべきなのではないかと感じている人も多いのではないでしょうか。
実際、自分の性格やスキルに合っていない会社で働き続けていても、自分のためになりません。そのため、さっさと辞めるべきという意見の方が多い傾向も見られます。
この記事では、自分に合わない会社をさっさと辞めるべき理由や、合わないと感じたときの退職の流れについて詳しく解説します。
合わせて、今の会社に合わないと思ってから転職する際のポイントについても解説しますので、毎日ミスマッチを感じながら働いているような人は、記事の内容を参考にしてみてください。
この記事の目次
自分に合わない会社はさっさと辞めるべき理由
自分に合わない会社をさっさと辞めるべき理由としては、以下の5つのポイントが挙げられます。
- 自身の成長のためにならないから
- 自分の体調を崩すことに繋がるから
- プライベートも満喫しにくくなるから
- 今の会社でスキルが身につきづらいから
- 年齢を重ねると転職が難しくなることも
今の仕事が自分に合わないと感じていながらダラダラと働き続けていると、仕事のモチベーションの低下や心身の不調に繋がってしまいます。
これから解説する理由についてもしっかりと認識した上で、できる限り早めに判断することをおすすめします。
自身の成長のためにならないから
自分に合わない会社で働いていても自身の成長のためになりません。
仕事に後ろ向きに向き合っていては、業務スキルが得られないだけでなく、成果を出すことも難しくなるため、仕事を通じた成長ができなくなることが考えられます。
社会人として活躍していくためには、どれだけ仕事を通じてスキルアップができるかが大切になってきます。今の職場で成果を出すことはもちろん、将来的に転職をして年収を上げていく際には、自分にアピールできるスキルがどれぐらいあるかが重要です。
今の会社で働いていても、自分の成長につなげることが難しいと感じるのであれば、早めに見切りをつけてさっさと辞めることをおすすめします。
自分の体調を崩すことに繋がるから
自分の性格的に合わない仕事を続けていると、精神的なストレスから来る身体的不調を引き起こすリスクが高まります。身体の免疫機能が低下し、風邪をひきやすくなったり、急な腹痛で働くことがままならないといったことも少なくありません。
このように、自分に合わない会社で働き続けていると、自分自身の体調を崩しやすくなることに繋がるといったデメリットがあります。身体は資本という言葉もある通り、何にも変えがたい大切な資産です。
自分の身体を大切にいたわりたいのであれば、合わない会社で働き続ける事はすぐにでも辞めるべきでしょう。
プライベートも満喫しにくくなるから
合わない会社で働き続けていると、高い確率で精神的な不調をもたらすことになります。
精神的な不調は仕事中のパフォーマンスやモチベーションの低下に繋がるだけでなく、プライベートに悪い影響をもたらすことも少なくありません。
仕事がきっかけで落ち込んでしまったメンタルのままプライベートの時間を迎えると、何にもやる気が出なかったり、些細なことで感情が満たされやすくなったりなど、プライベートが満喫しにくくなるといったデメリットに繋がります。
他にもパートナーや家族にきつく当たってしまい、人間関係が悪化することもあるでしょう。
このように、合わない仕事を続ける事は、自分の人生にとっても良くないことである事は認識しておく必要があります。
今の会社でスキルが身につきづらいから
先ほど解説した通り、合わない会社で働き続ける事は仕事に対するモチベーションの低下に繋がりますので、結果的に会社でスキルを身に付けられないことに繋がります。
スキルを身に付けられないと、職場でのいづらさを感じることになりかねません。
まさに自分にも会社にも負のループが続くことになりますので、誰に対しても悪い結果をもたらしかねないといった観点でさっさと辞めるべきと考えられます。
繰り返しになりますが、社会人として今後のキャリアを考えていくのであれば、スキルアップを念頭において働く必要があります。合わない会社で働いていてもスキルアップは難しいですし、そもそも身に付くスキルが自分に合っていないことがあるかもしれません。
自分にあった会社でスキルを身に付け、将来収入を増やしていきたいのであれば、就職エージェントのアドバイザーによる支援を活用してみることも検討してみてください。
年齢を重ねると転職が難しくなることも
合わない会社でダラダラと働いていると、無駄に時間を過ごしてしまうことになります。
特に20代の貴重な時期を合わない会社で過ごして年齢を重ねた場合、転職が難しくなるといったリスクが考えられます。
一般的に20代であれば、未経験職種へのキャリアチェンジもしやすいと言われています。
例えば、現在営業職として働いていて、営業の仕事が自分に合わないと感じているのであれば、別の職種に転職するのが望ましいと考えられます。
しかし、今の会社で無駄に年齢を重ねてしまうと、営業職以外の仕事にキャリアチェンジする転職難易度が高まってしまい、結果的に自分に合わない営業職で働き続けなければならない状況になるといったことがあるでしょう。
自分に合わない会社で働く事は、将来の自分の働き先を制限することに繋がりかねないという事は認識しておいてください。
自分に合わない仕事を続けた結果どうなる?
自分に合わない仕事を続けた結果としては、以下のような末路が考えられます。
- 精神的に不安定になる
- 仕事のモチベーションが下がり続けてスキルも身に付かない
- 職場だけでなく、プライベートの人間関係も悪化する
- 常に余裕がない状況になる
- 転職時期を逃し続け、今の会社から転職できなくなる
- 昇格もできず、給料が上がらない
このように様々な悪影響をもたらしかねませんので、自分に合わない仕事を続ける事はできる限り避け、さっさと辞めることをおすすめします。
合わないと感じた時の退職の流れ
自分にとって合わない会社だと感じた時は、さっさと辞めるに越したことがありません。
もし会社を退職する決断ができたときに早く辞められるようにするためにも、退職する際の基本的な流れを理解しておきましょう。
合わないと感じたときの対処の流れとしては、以下のようになります。
- 1.上司に退職を申し出る
- 2.会社に退職届を出す
- 3.退職日を決めて引き継ぎを行う
- 4.貸与物を返却して退職する
それぞれ詳しく解説しますので、会社を辞める際の参考にしてみてください。
1.上司に退職を申し出る
退職をする際は、まず上司に退職の申し出をします。
退職を申し出る際は、上司に業務時間終わりなどで時間をとってもらい、会議室などの個室で直接退職の意思を伝えるようにしましょう。
一般的に、電話やメールで退職の申し出を行う事はマナー違反であると同時に、円満退職が実現できなくなるリスクが高まります。
上司に切り出すのに躊躇していては会社を辞めることはできませんので、意を決して行動を起こしましょう。
なお、合わないからといって上司に話すことなく、いきなり無断欠勤をする形で退職するのはNGです。退職に伴う社会保険や、税金周りの手続きがうまく進められなくなるため、自分もデメリットを被ることになりかねません。
2.会社に退職届を出す
上司に退職相談を行い、特に問題がなければ会社に退職届を出すことになります。
退職届のフォーマットは会社ごとで用意されてる場合もありますし、自分で用意する必要があることもあります。
会社を退職する事は法律によっても従業員の権利となっていますので、会社が拒否することはできません。ただ、退職の意思を伝えたことを証明するものは念のため残しておくべきですので、退職届を提出したら控えを自分で持っておくと良いでしょう。
3.退職日を決めて引き継ぎを行う
退職届が受理されたら退職日を決めることになります。
基本的には月末に設定されることが多いですが、さっさと辞めたいのであれば、月中に退職日を設けられないか交渉してみるのもおすすめです。
また、退職に伴い残っている有給休暇を全て取得できるよう交渉することも大切です。
法律上、会社は従業員の有給申請を拒否することができません。したがって、退職に伴う有給休暇の消化も法律上認められている行為と言えます。
もし退職に伴う有給休暇の消化を認めてもらえないのであれば、労働組合や法律の専門家に相談してみることも検討してみてください。
退職日が決まったら業務の引き継ぎを行います。
営業職などで担当顧客を持っている場合は、後任を連れて挨拶まわりに行くこともありますので、計画的に引き継ぎを進めていきましょう。
4.貸与物を返却して退職する
退職日には会社から貸与されているパソコンやスマートフォンなどを返却します。
返却物は人事や総務担当から案内が来ますので、必ず返却するようにしてください。返却漏れがあると、退職後に会社とやりとりをしなければならなくなります。
退職に伴う事務手続きを行うと、離職票や源泉徴収票など後々の手続きに必要になってくる重要な書類が渡されます。失業保険の申請や転職先の人事に提出するのに使いますので、必ず家で保管しておきましょう。
事務手続きも完了したら、最終出社日に挨拶をして退職となります。
合わないと感じて辞めるべき人の特徴
仕事が合わないと感じていても、辞めるべき人と辞めるべきではない人に分かれます。具体的に以下の特徴に当てはまる場合は、さっさと辞めてしまうことをおすすめします。
- 心身ともに疲弊している人
- 今の会社で出世するイメージが持てない人
- ハラスメントを受けている実感がある人
それぞれ詳しく解説します。
心身ともに疲弊している人
今の会社で心身ともに疲弊している人は、会社をさっさと辞めたほうが良いと考えられます。
精神的な面で言えば、以下に当てはまる場合が挙げられます。
- ノルマに追い込まれている人
- 絶対にミスができないような極限状態を実感している人
- 厳しい叱責を何度も受けている人
- 何もないのに無性に泣きたくなる時がある人
- 明日が始まるのが嫌で眠れない人
また、身体的な面で言えば、以下に当てはまる場合が挙げられます。
- 長時間労働が続いている人
- どれだけ寝ても疲労がなくならない人
- めまいや頭痛が慢性的に残っている人
- 今までにないほど体調不良が頻発している人
- 体に痺れがある人
これらの特徴に当てはまる場合は、心身ともに疲弊していると考えられますので、出来る限り会社を辞める方向で検討するのが自分のためになるでしょう。
今の会社で出世するイメージが持てない人
今の会社で出世するイメージが持てない場合も会社を辞めるべきだと考えられます。
会社で出世するイメージがないという事は、言い換えればスキルを身に付けてキャリアアップしていく気力がないということになります。
もちろん仕事に対する目的は人それぞれ異なりますので、全員が全員昇格することを目的にしているわけではありません。しかし、長く働くのであれば給料を上げられるに越した事はないため、昇格をしないにしろ何らかの形で給与アップを目指すことが望まれます。
自分の上司やその上司を見てみて、自分が将来上司たちのような働き方をしたいのかどうかを検討し、もしイメージが持てないのであれば、その会社で長く働く必要はないと考えられますので、さっさと辞めるべきだと言えます。
ハラスメントを受けている実感がある人
パワハラやセクハラを始め、職場で何らかのハラスメントを受けている実感がある場合は、会社を辞めるべきです。
ハラスメントが蔓延している会社は、基本的に社内の雰囲気が悪い傾向にあります。
雰囲気の悪い会社で働いていると、自分のメンタル面を傷つけていくことになりますので、早々に脱することが大切です。
また、ハラスメントに耐えながら働いていると、やがて再び働けなくなるほどの精神状態まで追い込まれてしまい、自分の人生を台無しにするリスクが高まります。
ハラスメントかどうかは受け手の感情によって決まりますので、もしハラスメントを受けているという実感があるのであれば、会社をさっさと辞めてしまうと良いでしょう。
合わないと思っても辞めるべきでない人の特徴
以下のような特徴に当てはまる場合は、合わないと思っていてもすぐに会社を辞めるべきではないと考えられます。
- 衝動的に辞めたいと思っている人
- 辞めてからの具体的なビジョンがない人
- 仕事に対して少しでもやりがいを感じている人
それぞれの特徴を詳しく解説しますので、後悔しない判断をすることに役立ててみてください。
衝動的に辞めたいと思っている人
特別な制度がない限り、会社を辞めるとその会社に再び戻ってくる事は難しい傾向にあります。そのため、退職は基本的に片道切符だと思っておくと良いでしょう。
もし衝動的に辞めたいと感じて退職してしまった場合、会社を辞めた後に「やっぱり前の会社に残っておくべきだったのではないか」などと後悔してしまうリスクが高まります。
例えば、会社で上司に怒られてそのストレスで退職をしてしまうなど、衝動的に会社を辞める事は自分のためになりません。
もし自分の感情が衝動的なものなのかそうでないのか判断がつかない場合は、一度自分を冷静に客観視してみる時間を作ることをおすすめします。
他にも、会社に関係ない友人に自分の状況を説明してみて、アドバイスをもらってみるのも良いかもしれません。
辞めてからの具体的なビジョンがない人
仕事を辞めた後の具体的なビジョンがない人は、将来の方向性をある程度決めるまでは会社を辞めるべきでないと考えられます。
会社を辞めた後の進路として最も多いのが別の会社への転職です。
ただ、どういった会社に転職したいと考えているのか明らかになっていない状態で会社を辞めると、転職活動に苦戦してしまい、空白期間が長引くリスクが高まります。
空白期間が長引くと正社員就職がどんどん難しくなっていくというデータもありますので、合わない会社を辞めたことで、今後の自分の将来が暗くなってしまうといった末路に繋がりかねません。
辞めた後どのように生きていきたいのか、出来る限り具体的にした上で会社を辞めるように意識してみてください。
仕事に対して少しでもやりがいを感じている人
先ほど解説した通り、会社を辞めてしまうと基本的に元の場所に戻ってくることはできません。したがって、今の仕事に対して少しでもやりがいを感じている場合は、さっさと辞めることが逆効果になってしまうことが考えられます。
特に会社を辞めたいというネガティブな感情に支配されていると、別の会社で働くことに魅力を感じやすくなる傾向にあります。今の会社が合わないからといって、そのすべての業務が自分にとってつまらないものであるというわけではないでしょう。
したがって、仕事を辞めるか検討する際は、今の会社のどの部分が合わないのかを自己分析などを通じてしっかりと言語化しておくことが大切です。
合わないと思ってから転職する際のポイント
仕事が合わないと感じて退職する際は、今後の進路になり得る転職活動のポイントを理解しておくことも大切です。
転職活動におけるポイントには以下の3点が挙げられます。
- 自己分析をする
- 企業研究を徹底する
- 就職エージェントを活用する
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
自己分析をする
転職活動を進める際は、いきなり求人に応募するのではなく、まず自分自身のことを深く知るための自己分析が大切です。
自己分析ができていないまま転職活動を進めてしまうと、再び自分に合わない会社に就職してしまい、短期離職を繰り返すことに繋がります。
自己分析とは、今までの経験を棚卸しし、強みと弱みを言語化することで、自分に向いている仕事や職場の求人を見定めやすくするために行う分析のことをいいます。
自己分析ができていると、求人を比較検討する効率を高められるため、結果的に転職活動にかかる時間を短くすることが可能です。
自己分析の中では、自分がなぜ今の会社に合わないと感じているのかを分析することも大切ですので、合わせて認識しておいてください。
企業研究を徹底する
気になる求人を見つけられたら、募集企業に関する企業研究を行いましょう。
企業研究とは、求人票や企業法ホームページ、就職口コミサイトなどを確認し、就職後に働くイメージの解像度を上げるリサーチのことをいいます。
企業分析がしっかりできていると、就職前に感じていた印象とミスマッチが起きにくくなるため、自分に合っている会社に転職できる可能性が高まります。
企業研究をする上では、出来る限り生の情報を収集することが大切です。
就職エージェントのアドバイザーであれば、企業の担当者と直接やりとりをしているため、会社ごとの文化や風土を教えてくれます。様々な角度から企業研究を進めたい場合は、就職エージェントの活用がおすすめです。
就職エージェントを活用する
そもそも転職活動の方法が分からなかったり、今の会社が忙しくてなかなか転職活動を進められないといった悩みがある場合は、就職エージェントの活用がおすすめです。
就職エージェントに登録することで、自分専任のアドバイザーが担当につき、転職活動に関する幅広いサポートを行ってくれるようになります。
特にキャリア面談では、自分にマッチしている会社の特徴を明らかにできますので、転職を本当の意味で成功させることもできるでしょう。
就職エージェントの登録から内定獲得まで全て無料で利用できますので、気になるサービスを見つけたら積極的に登録していくことをおすすめします。
よくある質問
最後によくある質問を3つ取り上げて解説します。
会社を辞めるのは甘えですか?
会社を辞める事は甘えではありません。
実際に、社会人の中でも会社を辞めたいと感じたことのある人は8割を超えるといった調査結果も存在することを考えると、会社を辞めたいと思う事は珍しいことではないと言えます。
ただし、会社を辞めた後、ダラダラと時間を過ごす事は甘えとなります。
親やパートナーだけでなく、転職活動の際の面接官からの目も厳しくなることが考えられます。会社を辞めるのであれば、できるだけ早く次の職場を見つけられるよう行動するようにしてください。
会社を辞めるのにはどれくらい前にいう必要がありますか?
会社を辞める場合は、退職日の2週間前までに会社に伝える必要があります。これは民法でも定められていることになりますので、しっかりと認識しておきましょう。
なお、会社によっては就業規則で退職申し出の期間が定められている場合があります。
一般的には就業規則よりも民法の方が優先される解釈となりますので、2週間前に退職申し出をすれば良いというのは変わりませんが、上司や人事によっては就業規則を守るように行ってくる場合も考えられます。
もし退職を申し出てもなかなか認めてもらえない場合は、法律の専門家に相談してみることも良いでしょう。
いつ辞めるのが得ですか?
一般的にはボーナスをもらってから辞めたほうが得だと言われています。
また、ボーナスの支払い月よりも前に退職してしまうと、もらえるはずだったボーナスが振り込まれる事はなくなってしまいますので、損をするという見方もできます。
ただし、自分に合わないと考えている場合は、損や得を考えるのではなくさっさと辞めてしまうのも1つの手です。どうしても金銭的に損をしたくない場合を除き、合わない会社は早めに辞めたほうが自分のためにも会社のためにもなるでしょう。
まとめ
自分に合わない会社をさっさと辞めるべき理由について詳しく解説しました。
合わない会社で働き続けていても自分の将来のためになりませんので、早い段階で転職活動に取り組み、退職してしまうのも悪くない選択だと言えます。
ただし、衝動的に会社を辞めてしまうと、無駄に空白期間が長引いてしまったり、転職活動がなかなかうまく決まらないといったリスクが高まります。
1人で会社を辞める判断がつききらない場合は、就職エージェントなどの第三者に相談してみることを検討してみてください。