ケース面接の対策は?フェルミ推定との違いや問題の傾向も紹介

ケース面接の対策は?フェルミ推定との違いや問題の傾向も紹介

ケース面接とはフェルミ推定の応用といわれ、コンサルティングファームや外資系企業の選考で実施されることがあります。「ケース面接ではどこを見られているのか」「対策方法を知りたい」という就活生もいるでしょう。この記事では、ケース面接の目的やおもな内容、ケース面接を受ける際のポイントなどをご紹介します。

ケース面接とは

ケース面接とは

ケース面接が実施される企業についてや、ケース面接の目的などについて知りましょう。

ケース面接はどんな企業で使われるのか

ケース面接は、シンプルに質疑応答をおこなう通常の面接とは内容が異なります。ケース面接では実際のビジネスシーンを想定した課題が設けられており、その課題に対する解決方法を考えて面接官にプレゼンするという選考方法です。

もともとはGoogleが採用試験へ導入したことで注目を集め、その後、外資系金融会社やコンサルティングファームといった企業が積極的に取り入れています。これらの業種では論理的思考力の高い人材が求められることもあり、ケース面接を実施してその素質を見極めているのです。

ケース面接で提示される課題として「業績が低迷しているとあるコンビニエンスストアの売上を2倍にせよ」といった類のものがよく挙げられます。このように決まった正解が存在せず、すぐに結論を出すことができないものが多い傾向にあります。

ケース面接で重要視されるのは「どんな結論を導き出したか」ではなく「結論を出すまでの過程でどのような思考プロセスを踏んだか」という点です。また、結論について説得力のある仮説で論理的に説明できるかどうかも、大きな評価ポイントであることを知っておきましょう。

フェルミ推定とケース面接の違い

ケース面接で提示される課題はフェルミ推定と呼ばれるものとよく似ていますが、厳密にいえば、その両者には確かな違いが存在します。

ケース面接は、フェルミ推定の応用版と考えるとよいでしょう。フェルミ推定は、実際に明確な数を算出する事が難しい問題に対して、論理的な仮説を基に妥当な数値を導き出す作業のことを指します。たとえば「現在地球上で寝ているのは何人か」「日本にある車の数はどれくらいか」といったものが、フェルミ推定の課題として代表的です。

フェルミ推定では数量の算出において、まず簡単な暫定的仮定を設けてそこから計算していきます。たとえば「日本にある電柱は何本か」という課題を考える場合、50平方メートルに1本は電柱があるだろうと仮定し、そこに日本の国土面積を掛けて数値を算出するのです。

このとき、単純に国土面積を計算式に入れ込むのではなく、山岳地帯をはじめとした「電柱が無い事が想定される面積」も考慮に入れる必要があります。フェルミ推定ではあくまで数値の算出が目的となりますが、ケース面接では課題に対する具体的な解決策を考えることも求められます。

ケース面接の目的

どのような試験科目であれ、出題者(企業)が回答者(就活生)に対して何を求めているのかを把握しておくことは重要です。求められている事があらかじめわかっていれば、効率的に対策ができるでしょう。

企業がケース面接を実施する目的は、応募者の知的好奇心、論理力、考える力を見極めたいというところが大きいといえます。

業務で乗り越えなければならない課題が発生したときや、問題を抱えたクライアントのコンサルティング業務をおこなう場合、単純な思考だけではそれらを解決に導く事は困難です。そのため、どんな状況でも問題の根本を見抜いて解決方法を考案するために、知的好奇心や論理力が重要になるのです。

企業が見たい「論理的や考える力」には、思考体力や思考を楽しむ姿勢といったものも含まれているのがポイントです。仕事上の課題問題解決には明確な答えが存在しないケースも多いでしょう。そうしたなかで我慢強く解決策を導き出すには、長時間の思考を苦にしない思考体力や、多角的な視点から物事を見ようとするような思考を楽しむ姿勢が必要です。

応募者が仕事に取り組む際、周囲の同僚や取引先との関係を上手く築くことができるかどうかを見極めるため、コミュニケーション力や立ち回り力といったポイントも重視されます。

ケース面接で評価されるポイント

ケース面接でとくに評価されるポイントについて、それぞれご紹介します。

論理力

ケース面接における論理力の評価ポイントは大きくわけて「論理に飛躍がなく、一貫性があるかどうか」と「結論を数字によってサポート出来ているか」の2つです。論理の一貫性を証明するためには、課題に対する解決を導き出したプロセスを明確に提示する事が重要です。

「課題の現状を理解した上で問題点を整理し、必要な箇所に変化を加える」という順序を踏んで解決策を導き出せば、論理に大きな飛躍が生じてしまう事はないでしょう。

また、面接という限られた時間の中で面接官に対して効率的にアピールするためには、プロセスや結論に説得力を肉付けする数字が重要になります。仮説はあくまで推論でしかありませんが、具体的な数字を添えておくだけでも論理性が増すのです。

その場の思いつきやアイディアに依存した考え方では、提示された課題に対する根本的な解決を提示する事はむずかしいでしょう。冷静な判断力を欠き、思い込みで話を進めてしまうのも危険です。ケース面接では課題解決における「論点」を的確に見つけ出し、妥当なアプローチを試みるよう心がけておきましょう。

コミュニケーション能力

ケース面接では応募者のコミュニケーション能力も評価対象になりますが、中でもロジカルコミュニケーションができているかどうかが重要です。

ロジカルコミュニケーションのポイントは「自分の話を相手に分かりやすく伝える事ができているか」「相手と会話のキャッチボールができているか」の2点といわれています。つまり、話し方や話の論理的な構築のみではなく、面接官に対して適切な問いかけを行う事も重要なアクションになるのです。

結論までのプロセスを論理的に説明しながら、時折「ここまでの考え方についていかがでしょうか」「見落としはありますか?」などの問いかけを面接官に投げかけましょう。

課題について自力での考察が難しそうであれば「考えはじめるべきポイントがわからないのですが、どこから考えるのがよさそうでしょうか」「私の解釈は間違いないでしょうか」など、素直に質問してみるのも有効です。

採用試験でケース面接がよく課されるコンサルタント業では、自分ひとりだけの考えで仕事を全うすることはできません。クライアントとのコミュニケーションを綿密におこない、必要であれば同僚や先輩に助言を仰ぐこともあるでしょう。

ケース面接では自分だけで課題を抱え込まず、面接官を巻き込むことで、積極的にコミュニケーション能力をアピールしましょう。

ケース面接の課題と考え方のステップ

ケース面接の課題と考え方のステップ

ケース面接で企業からよく出題される課題の種類と、考え方のステップについてご紹介します。

よくあるケース面接の課題

当然ですが、採用試験で課されるケース面接の内容は当日まで知ることはできません。しかし、ケース面接の課題内容にはある程度の出題傾向が見られるため、よく出題されるものを事前に把握しておけば対策も練りやすく、安心感も高まるでしょう。ケース面接でのおもなな出題パターンは「拡大」「改善」「アイディア」「推定」の4種類となっています。

拡大

「何かを拡大させる」という出題パターンでは、たとえば「とある飲食店の売上を3倍にせよ」といった課題が出題されます。

このパターンの出題では、課題について「何を」「どの程度」拡大すれば良いのかを念頭において思考する事が重要といえるでしょう。ただ単に拡大すればよいというわけではなく、求められている拡大規模に対し、適切な数値を算出することも評価ポイントになるのです。

改善

「問題点を改善する」系の課題は、たとえば「あるバンドの人気を高めるための方法を考案せよ」といった類のものが多い傾向にあります。

課題自体も具体的な数字が設けられていないケースが多く、アプローチの方法は多岐に及ぶといえるでしょう。たとえばバンドの人気にも「CDの売上」「ライブ動員数」「動画の再生回数」などさまざまなポイントがあります。

課題で提示されたバンドの現状を踏まえたうえで、明確なゴールを設定してそこまでのプロセスを論理的に説明することが求められるのです。

アイディア

「アイディア出し」系の課題一見単純に見えますが、しっかりとした論拠に基づいた立案が求められるため注意が必要です。

この手の課題では新商品や新しいサービスについてのアイディアを出すものが多く、まずは「誰に」「何を」「どこで」「いつ」「なぜ」「どのように」といういわゆる5W1Hを明確にすると、プロセスの道筋をつけやすいでしょう。

推定

「推定系」の課題は、実質フェルミ推定となっているため、結論に対して合理的なプロセスをしっかり踏んでいくことが重要になります。数字の正確さよりも、論理的な思考の証明を意識するようにしてください。

また、ケース面接で推定系の課題が提示される場合は、フェルミ推定に加えてそこから解決案を提示する事が求められるケースもあるため、注意しておきましょう。

ケース面接の考え方のステップ

ケース面接の考え方のステップは、以下の通りです。

考え方のステップ1:整理する

ケース面接に臨む際には、まず最初に課題で与えられた情報を整理する事からはじめましょう。具体的には「達成すべき目標」「課題の現状」「前提条件」などがポイントです。

採用試験では時間が限られている焦りからすぐに作業へ取り掛かってしまいがちですが、こうした要点を確認整理しておかないと。勘違いや思い込みによって誤ったプロセスを踏み論点がズレてしまう危険があります。

間違いに気づいてから後戻りすると大きな時間のロスとなり、冷静な思考が難しくなってしまうことも考えられます。要点は最初に必ずまとめておくようにして、その際に不明な点があれば遠慮せず、面接官に質問することが大切です。

考え方のステップ2:状況の構造理解と課題特定

要点の確認が終わったら、次に状況の構造理解と課題の特定につとめます。このとき、フレームワークを活用することで論理的思考の手助けになるでしょう。

フレームワークは「思考の公式」ともいわれるものであり、いくつかの雛形が用意されています。課題で提示された内容をフレームワークの形式に当てはめて図式化する事によって、必要なプロセスが明確になり思考がまとまりやすくなるのです。

そこから考えられるアプローチ方法をいくつか洗い出して、フェルミ推定などを活用した上で仮説を立てて課題を特定しましょう。重要なのは解決の「可能性」が高く、解決時の「効果」が高い課題を選択するという点になります。また、課題と思われるものが複数存在するというアプローチでも問題ありません。

考え方のステップ3:解決策の決定

ケース面接を攻略する最終ステップとなるのが、解決策の決定です。もっとも有効と思われるものを選ぶためには、ひとつではなく選択肢ごとに打ち手を考えることが重要といえます。

基本的に解決策の内容は突飛なものではないというのが前提ですが、自分ならではの考え方を盛り込んで独自性やアイディア性をアピールすることも大切です。

また、解決策は考案したらそれで終わりではありません。最後にその解決策の効果実現可能性を確認する事も忘れずにおこなってください。もっともらしい解決策であっても、課題を解消するだけの効果が見込まれなかったり現実味が無さ過ぎたりすると、面接官の評価を得る事はできません。

課題が複数存在してそれぞれに解決策を用意した場合には、効果や実現可能性が高いものから順番に優先順位をつけましょう。

ケース面接の前に知っておきたいこと

ケース面接の前に知っておきたいこと

ケース面接へ向けてできる練習や当日に気をつけたいことなど、ケース面接を受ける前に知っておきたいことをご紹介します。

ケース面接でのプレゼンテーションのコツ

いくら論理的な思考プロセスを踏むことができていても、それを口頭で面接官にしっかり伝えることができなければ、せっかくの努力も台無しです。プレゼンの基本事項は、模擬面接などを利用してしっかりと身につけておきましょう。

また、ケース面接独自のポイントとして、面接官とのコミュニケーションが重要になるという点が挙げられます。一方的に思考や発言をするのではなく、面接官とディスカッションするようなイメージで思考と議論をすすめていくとよいでしょう。

ケース面接では「相手の思考を取り入れる」という姿勢も高く評価される傾向にあるため、面接官とその場の空気を作り上げることを意識してみましょう。過度な緊張のために自分の一方的なスピーチのようになってしまうのは、くれぐれも避けましょう。

ケース面接に向けて日頃からできる練習

ケース面接は独特な選考方法のため、日頃からある程度トレーニングを積んでおくことも、選考突破のカギとなります。

たとえば、論理的な思考のベースとなるフレームワークを出来るだけ身につけておくことも有効です。例題集なども出回っているので、多くの問題に触れて慣れておくのもおすすめの方法です。

その際、考えかたや物事を見る角度を変えて思考回路にバリエーションを持たせておくと、本番でも臨機応変に対応できるようになるでしょう。また、ケース面接では社会的なテーマをあつかうことが多いため、頻出事項としてあつかわれる課題に関する数字を覚えておくのも効果的です。

たとえば日本の人口世帯数や各業界の市場規模などの情報について頭に入れておくとよいでしょう。

ケース面接で気をつけたいこと

ケース面接を受ける際、慣れていない人は「正確な数字を算出しなければならない」と考えてしまいがちです。

結論からいうと、導き出される数字の正確性は、ケース面接においてさほど重要ではありません。ケース面接で提示される課題には、そもそも明確な答えが存在しないものも多く存在しています。実際のケース面接では数字の正確性よりも、課題解決に対する取り組み方や論理的なプロセスが評価の対象となるのです。

正解や正確性に囚われ過ぎず、納得の出来る答えを導き出すまで粘り強く考え抜く事が大切だといえるでしょう。

また、ケース面接ではある程度の計算作業も必要になってくるため、メモを取りながら考えることが許されていることも多くあります。

課題へのアプローチには幾分複雑なプロセスが必要になるケースもあるため、キーになる単語や計算式は忘れないようメモしておくようにしましょう。メモがないと、面接官に対して説明する際に上手く話せない可能性があります。

正確さにこだわらず粘り強く考えよう

ケース面接のように数字をあつかう作業では、ついつい数字の正確さにこだわってしまいがちです。しかしこの選考方法の根本的な考え方は「応募者の論理的な思考力コミュニケーション能力を見る」という点にあります。そのため、知識による数字の正確性はさほど求められていないのです。ケース面接では目先の数字に惑わされず、自分が持てる思考力の限りを尽くし、粘り強く考え抜く姿勢を大切にしてみてください。

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