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ものづくりの仕事15選!未経験でもできる仕事や年収も紹介

ものづくりの仕事15選!未経験でもできる仕事や年収も紹介

ものづくり仕事がしたいあなたへ。ものづくりの仕事の業種や職種、魅力や将来性について最新版でご紹介します。製造系から職人系、IT系など様々な職種の詳細についてもご紹介しています。記事を参考に、ものづくりの世界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか。

記事のPoint
  • ものづくりの仕事は、製造・建設・職人・クリエイティブ・ITなど多岐にわたる
  • 製造系は「未経験OK」が多く、職人系は「やる気」が重視される
  • ものづくりの仕事には「面白い」「社会貢献」「土日休みが多い」などの魅力がある

ものづくりをする仕事とは

ものづくりの仕事とは、一言で言い表せないほどの業種や職種の数があります。イメージしやすい工場での「製造系」から、あこがれる「職人系」や「クリエイティブ系」、最先端の「IT系」など、業種だけでも100種類以上あるといわれています。

自動車製造のような業種の中でも、研究、開発、設計、品質管理、生産管理、マーケティングなど、多くの職種を選ぶことができます。ものづくりに関わる仕事という意味でとらえれば、多くの業種や職種から、あなたの求める仕事が見つかる可能性が高いでしょう。

伝統的な職人系の仕事から、最新のロボットやITテクノロジーまで、今の時代のものづくりの仕事についてご紹介していきます。

ものづくりの仕事が再注目

現在の日本は、サービス業などの第3次産業が主流ですが、昔からのお家芸である「ものづくりの仕事」が再注目されています。

グローバル経済が進んだ2000年代、日本のものづくり企業は、製造拠点を中国やタイ、ベトナムなどのアジア諸国に置いていましたが、人件費の高騰や、品質管理の問題で、再度国内で生産することの意義が高まっているためです。

さらに、職人系である伝統工芸産業は、生産額や従事者数が減少を続けており、伝統を後継する人がいなくなる問題を抱えています。このような現状に対し、国も補助金等を活用して支援する方針を示しており、今後の求人も増えていく傾向にあるといわれています。

ものづくりの仕事15選

ものづくりをする仕事の職種は、とても多くの種類があります。「もの」ができるまでには、製造、職人、クリエイティブやIT、技術系まで様々な職種の人々が関わっているためです。

どのような職種が選べて、どんな仕事なのか、ものづくりの仕事がしたい人におすすめの職種をご紹介していきます。

1. 検査・検品

検査・検品は、製品の品質をチェックする仕事です。
傷や汚れ、寸法のズレなどを目視や専用の機器を使って確認し、不良品を排除していきます。

マニュアル仕事が多く、仕事内容もそこまで難しくないため「未経験歓迎」の求人も少なくありません。

製品の品質を保つうえで欠かせない仕事であり、最終的には機械ではなく人間による目視での確認が必要な場面も多いため、検査・検品の仕事は今後も安定した需要が見込めるでしょう。

平均年収427.8万円
役に立つ資格・品質管理検定(QC検定)
・非破壊検査技術者
・衛生管理者
おすすめな人・几帳面な性格の人
・集中力がある人
・責任感がある人
・協調性がある人
・観察力がある人

出典:厚生労働省「検査工(工業製品) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

2. 組立

組立は、手作業や工具を使って部品を組み合わせていく仕事です。組立に必要な知識や技能はマニュアルや研修で習得できるケースも多く、人手不足の製造現場も多いため、未経験者を積極的に採用する企業が増えています。

組み立て作業には、部品の微妙な調整や、完成品の品質チェックなど、人間の感覚や判断力が求められる場面が多くあります。

そのため製造現場の自動化が進むなかでも、人の手による組み立ては今後も必要とされ続けるでしょう。

平均年収484.1万円
役に立つ資格・電気機器組立て技能士
・足場の組立て等作業主任者
おすすめな人・ものづくりが好きな人
・手先が器用な人
・正確な作業が得意な人
・集中力がある人
・体力に自信がある人

出典:厚生労働省「生産用機械組立 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

3. 機械オペレーター

機械オペレーターは、機械を操作して製品を製造する仕事です。具体的には、材料の投入や機械の調整、完成品の取り出しなどを行います。

企業や工場で独自のマニュアルを用意してあり、先輩オペレーターによる研修を受けられるケースがほとんどです。そのため初心者であっても、機械の運転に必要な知識やスキルを身につけられます。

トラブル対応やメンテナンスなどは人間による細かな対応が求められるため、機械オペレーターは製造業には不可欠な存在です。
むしろ、自動化によってさまざまな問題が噴出している現代にこそ必要な仕事といえるでしょう。

平均年収469.7万円
役に立つ資格・機械保全技能士
・生産管理士
・危険物取扱者
・フォークリフト運転技能者
おすすめな人・機械いじりが好きな人
・ものづくりに興味がある人
・正確な作業が得意な人
・集中力がある人
・体力に自信がある人

出典:厚生労働省「NC工作機械オペレーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

4. 施工管理

施工管理とは、一言でいうと「建設現場の監督」のような仕事です。
設計図通りに工事が進むように工程の管理や安全管理、原価管理などを行いつつ、関係者と協力してプロジェクトを成功に導いていくことが求められます。

深刻な人材不足を背景に、施工管理未経験の人を積極的に採用する建築会社が増えています。

近年は老朽化したインフラの改修や、災害対策の工事などが増加傾向にあるため、建築計画を推進していく施工管理の存在はますます求められていくでしょう。

平均年収632.8万円
役に立つ資格・建築施工管理技士
・土木施工管理技士
・電気工事施工管理技士
おすすめな人・建築現場や土木現場で働きたい人
・チームをまとめるのが得意な人
・コミュニケーション力が高い人
・責任感がある人
・体力に自信がある人

出典:厚生労働省「建築施工管理技術者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

5. 建築営業

建築営業は、住宅やビルなどの建築物を顧客に提案する仕事です。具体的には、間取りや内装、設備などの要求を踏まえつつ、設計士などと連携しながら最適なプランを顧客に提案します。

建築業界の知識は必要ですが、営業経験があれば活躍できるチャンスは十分にあります。実際、営業の経験があれば、建築業界で働いた経験がなくても採用する企業は少なくありません。

高齢化社会に適応したバリアフリー住宅や、環境に配慮した省エネ住宅など、建築営業の社員には時代に合わせた提案が求められています。

顧客の気持ちに寄り添いつつ、最適な住まいを提案できる人であれば、この先も建築営業として長く活躍できるでしょう。

平均年収450万円
役に立つ資格・宅地建物取引士
・建築士
おすすめな人・建築に興味がある人
・人と話すのが好きな人
・交渉が得意な人
・プレゼンテーション力が高い人
・チームワークを大切にできる人

出典:マイナビエージェント「建築請負営業|職種別平均年収ランキング【2020年版】

6. 測量補助

測量補助は、測量士の指示に従って測量機器を操作したり、建設工事に必要なデータを整理したりする仕事です。

測量補助はあくまでもサポート的な仕事のため、測量士ほどの専門的な知識やスキルは求められません。実践を通して測量技術も習得できるので、将来的に測量士を目指すステップとしておすすめです。

正確な測量データは、あらゆる建設プロジェクトの基礎となる重要なものです。
近年はドローンやレーザースキャナーなど、ICT技術を活用した計測も増えているため、測量は将来性のある仕事といえるでしょう。

平均年収489.1万円
役に立つ資格測量士補
おすすめな人・地図や図面に興味がある人
・屋外での作業が好きな人
・正確な作業が得意な人
・チームワークを大切にできる人
・体力に自信がある人

出典:厚生労働省「測量士 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

7. 大工

大工は、設計図をもとに木材を切断したり組み立てたりする仕事です。
ものづくりの醍醐味を味わえる仕事であり、その仕事はまさに“職人芸”といえます。

多くの工務店では熟練の大工がマンツーマンで指導してくれるため、未経験でも基礎からしっかりと技術を学べます。

近年は地震や台風などの自然災害に強い木造建築が見直されており、大工の需要がますます高まっているため将来性の高い仕事といえるでしょう。

平均年収457.1万円
役に立つ資格・建築大工技能士
・木造建築士
おすすめな人・ものづくりが好きな人
・体力に自信がある人
・手先が器用な人
・伝統技術を学びたい人

出典:厚生労働省「大工 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

8. 陶芸家

陶芸家とは、ろくろなどを使って器や彫刻を作る仕事です。
繊細な指さばきや、窯(かま)の温度管理、独自の感性を活かした作品作りなど、こうした面から職人系の仕事といわれています。

未経験者でも、陶芸教室や専門学校などで基礎から技術を習得できます。

陶芸というと「趣味」や「伝統工芸」といったイメージが強いかもしれませんが、近年では陶芸作品がアートとして高い評価を受けるようになっており、陶芸作品を集めるコレクターも多く存在します。

インターネットの普及によって海外にも販路を拡大できるようになったため、この先も成長が期待できる仕事といえるでしょう。

平均年収200万円〜300万円
役に立つ資格・陶磁器製造技能士
・伝統工芸士
おすすめな人・ものづくりが好きな人
・土いじりが好きな人
・芸術的な感性がある人
・根気強く取り組める人
・自分の作品で人を喜ばせたい人

出典:逆引き大学時点「陶芸家になるには?仕事内容や気になる年収、働き方や将来性を紹介

9. パン職人(ブーランジェ)

パン職人(ブーランジェ)は、ベーカリーショップなどでパンを焼く仕事です。 
生地の発酵状態を見極めたり、火加減を調整したりと、パン作りの経験によって培われる感性が必要なため「職人技」の仕事といわれます。

パン教室や専門学校、オンライン講座などでパン作りの基礎を学べるので、未経験から挑戦したい人は通学を検討してみましょう。パン屋のアルバイトで実務経験を積むこともおすすめです。

近年は“こだわりのパン”を提供する店が増えており、天然酵母や国産小麦を使ったパンの需要が特に高まっています。
素材にこだわった日本のパンは海外からも注目を集めているので、パン職人に対する需要は引き続き伸びていくでしょう。

平均年収341.8万円
役に立つ資格・パン製造技能士
・製菓衛生師
おすすめな人・パン作りが趣味の人
・早起きが得意な人
・手先が器用な人
・体力がある人
・人を喜ばせるのが好きな人

出典:厚生労働省「パン製造、パン職人 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

10. 動画クリエイター

動画クリエイターとは、企画から撮影、編集まで、動画制作全般に携わる仕事です。
独自のアイデアや表現力、編集技術を駆使して動画作品をゼロから生み出す仕事のため、クリエイティブな仕事をしたい人にぴったりです。

動画クリエイターは、動画編集ソフトの使い方を学べば未経験からでも活躍できます。YouTubeなどでは編集技術のレクチャー動画も多数公開されているので、独学でスキルを身につけることも可能です。

TikTokなどで個人が発信する動画コンテンツも人気を集めているため、動画クリエイターの需要はますます高まっていくでしょう。

平均年収551.4万円
役に立つ資格・CGクリエイター検定
・動画編集検定
・アドビ認定プロフェッショナル(Adobe Premiere Pro)
・映像音響処理技術者資格
おすすめな人・アイデアを出すのが得意な人
・創造力がある人
・忍耐力がある人
・視聴者目線を持っている人
・コミュニケーション力が高い人

出典:厚生労働省「動画制作 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

11. イラストレーター

イラストレーターは、商品のパッケージやポスターなどのイラストを制作する仕事です。
依頼者の要望をくみ取ったデザインが求められるものの、そこに自分なりのアイデアや表現力を加えつつ、期待を上回るイラストを生み出す必要があります。
そのためイラストレーターには、想像力や独創性といったクリエイティブな素質が欠かせません。

「Adobe Illustrator」などのデザインソフトを使いこなせるようになれば、未経験でもイラストレーターとして活躍できます。
Webサイトやゲームなど、イラストレーターの需要は多岐に渡っているので、将来性のある仕事といえるでしょう。

平均年収521.2万円
役に立つ資格・CGクリエイター検定
・Illustratorクリエイター能力検定
・Photoshopクリエイター能力検定
おすすめな人・絵を描くことが好きな人
・デッサン力がある人
・想像力が豊かな人
・ソフトウェアの操作に慣れている人
・自分の世界観を表現できる人

出典:厚生労働省「イラストレーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

12. Webライター

Webライターは、企業のWebサイトやブログ、ニュースサイトなどに掲載される記事を執筆する仕事です。
情報をただ羅列するだけでなく、読者の心を動かす文章を生み出す必要があるためクリエイティブな仕事といえるでしょう。

Webライターは副業でも始めやすく、基礎的な日本語力があれば取り組めます。クラウドソーシングサイトなどでWebライティングの案件を受注しつつ、実務経験を積むのもおすすめです。

Webサイトの数が増えていることに伴って、Webライターの需要も高まっています。
取材や、セールスライティングなど、難易度が高い執筆の仕事も受注することでさらに安定した収益が手に入るでしょう。

平均年収415万円
役に立つ資格・Webライティング技能検定
・SEO検定
おすすめな人・文章を書くのが好きな人
・情報収集能力が高い人
・コミュニケーション能力が高い人
・SEOに関する知識がある人
・Webライティングのスキルがある人

出典:マイナビエージェント「ライター・編集・制作・校正|職種別平均年収ランキング

13. プログラマー

プログラマーは、コンピュータを動かすプログラムを作成する仕事です。
Webサイトやスマホアプリ、ゲームなど、生活を豊かにするさまざまなものを作っていくため、まさに「デジタル領域のものづくりの仕事」といえるでしょう。

プログラミングスクールなどでスキルを身につけられるので、未経験からプログラマーに挑戦する人も少なくありません。

あらゆる業界でIT化が進展しており、特にAIやIoT、ビッグデータなどの分野では高度なプログラミングスキルを持つ人材が求められています
新たなスキルを次々と獲得していける人であれば、この先も高い価値を持つプログラマーとして活躍していけるでしょう。

平均年収557.6万円
役に立つ資格・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・情報セキュリティマネジメント試験
おすすめな人・論理的思考力がある人
・プログラミングに興味がある人
・問題解決力が高い人
・粘り強く作業できる人
・新たな技術を学ぶのが好きな人

出典:厚生労働省「プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

14. システムエンジニア

システムエンジニアは、システムの設計や開発、運用などを行う仕事です。
家主の希望を聞きながら建築家が設計図を描くように、システムエンジニアもクライアントのニーズを丁寧にヒアリングしながら最適なシステムを設計していきます。
こうした点において、システムエンジニアは「ものづくりの仕事」といわれています。

ITエンジニアの需要が高まっていることから、未経験者向けの研修制度を設けている企業も増えています。
IT化社会が急速に発展していくなかでシステムエンジニアの役割はますます重要になっているため、将来性のある仕事に挑戦したい人にもぴったりです。

平均年収557.6万円
役に立つ資格・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・CCNA (Cisco Certified Network Associate)
おすすめな人・論理的に物事を考えられる人
・新しいことを学ぶのが好きな人
・コミュニケーション力が高い人
・集中力が高い人
・粘り強く取り組める人

出典:厚生労働省「システムエンジニア(業務用システム) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

15. アプリケーション開発者

アプリケーション開発者とは、スマホアプリの企画・開発・運用などを行う仕事です。
ユーザーのニーズを捉え、アイデアを形にすることで便利なアプリや面白いゲームなどを生み出す仕事のため、消費者に近い場所でものづくりをしたい人におすすめです。

未経験者でも、プログラミングスキルを習得すればアプリケーション開発者として活躍できます。

アプリ市場は拡大を続けており、アプリケーション開発者はこの先も長く需要が見込める仕事です。
ユーザーを楽しませるクリエイティブな仕事をしたい人は、ぜひ目指してみましょう。

平均年収557.6万円
役に立つ資格・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・アプリケーション技術者認定試験
・システムアーキテクト試験
おすすめな人・アプリ開発に興味がある人
・プログラミング経験がある人
・UI/UXデザインに興味がある人
・最新技術に興味がある人
・継続して学び続けられる人

出典:厚生労働省「ソフトウェア開発(スマホアプリ) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

ものづくりの仕事の年収

ものづくりの仕事に就きたい人の中には、気になる職種の平均年収を知りたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

厚生労働省が公表する「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、令和4年における主なものづくりの仕事の平均年収は次の通りです。

製造業約362万円
建設業約402万円
情報通信業約455万円

※平均年収=「令和4年賃金構造基本統計調査 第5表」内の「賃金」×12カ月で計算

クリエイティブ系とIT系は、どちらも「情報通信業」に該当します。

また、職人系はジャンルが多岐にわたるため、該当するジャンルの平均年収を見る必要があります。例えば、大工の場合は、建設業の平均年収約402万円が参考になるでしょう。

参考:令和4年賃金構造基本統計調査

ものづくりの仕事に就くコツ

ものづくりの仕事をご紹介してきましたが、ピンとくるものはありましたか?

ここからは、ものづくりの仕事に就くコツをご紹介していきます。

製造系は未経験OKが多い

製造系のものづくりの仕事は、未経験歓迎の求人が多いことで知られています。大企業が多く、各社独自の製造技術を持っているため、1から育成するプログラムを持っているためです。

自動車や、家電、食品など様々な企業で未経験歓迎の求人がありますので、チェックしてみましょう。

大企業は求人の数も多いため、採用される可能性も高いです。

職人系はやる気をアピール

職人系は、基本的に世襲制(親から子に受け継ぐ)であることが多いです。技術を磨いて稼ぐためには、家族以外のライバルを増やすわけにはいかなかったためです。

今では、職人系の多くのジャンルで後継者不足の状態になっており、職人の高齢化も進んでいるため、やる気や熱意を直接伝えられれば、弟子にしてもらえる可能性も高いです。

重要なのは、なぜやりたいのかを熱意をもって伝えることです。職人からすれば、技術を教えた弟子に辞められてしまうことが一番辛いことだからです。

ものづくりをする仕事の魅力

ここからは、ものづくりの仕事の魅力についてお伝えします。
一見すると地味にみえるものづくりの仕事ですが、魅力は他の仕事以上にあるといわれています。
魅力をポイントでご紹介していきます。

1. おもしろい

ものづくりの仕事といえば、工場の生産ラインのような、黙々と行う作業をイメージすることが多いと思いますが、考えたり、アイディアを出す仕事も多くあります。

設計やデザインなどのクリエイティブ系の仕事や、品質管理などのマネジメント系の仕事まで職種の幅が広く、考えて行動する領域が広く、おもしろいと感じている人が多くいます。

2. 成長できる

ものづくりの仕事は、段階的に成長できる環境があることも魅力です。

製造系であれば、ライン製造で入社し、生産管理、品質管理、設計など、年齢や経験と共にステージを上げていくことができます。

職人系でも、「守破離」という言葉があり、師匠の教えを「守り」、「破り」、「離れる」ことで一人前になるという成長の意味を表しています。

3. 安定している

ものづくりの仕事は、一般的に安定しているといわれます。

製造系や建設系の大企業は特に安定していますが、購入してくれるファンがついている職人も、収入としては安定するためです。

需要がなくならない限り、売れるものをつくれれば、ものづくりの仕事はなくならないでしょう。

4. 土日が休み

ものづくりの仕事の魅力として、土日休みであることがあげられます。

製造業や建設業など、取引先が一般の消費者ではなく、多くはB2Bと言われる、企業相手であるためです。

  • 友人との予定を合わせやすい
  • イベントなどの予定を合わせやすい
  • 子供との時間をつくれる

土日休みのメリットは、上記のようなものがあげられます。

5. 社会貢献度が高い

ものづくりの仕事は、社会貢献度が高い仕事であることも魅力です。

自動車業界や建設業界、IT業界などは、すそ野が大きく、国を支えているといっても過言ではありません。

また、自分の関わった「もの」が、社会に影響を与えることになれば、大きなやりがいを感じられるでしょう。

ものづくりの仕事に向いている人の特徴

ものづくりの仕事に向いている人なら、ストレスをためることなく、常に充実した状態で仕事を続けられます。ものづくりの仕事に向いている人の特徴を把握し、自分が向いているかどうか判断する際の参考にしましょう。

1. ものを作ることが好き

ものづくりの仕事を続けるために重要なのは、ものを作ることに対する熱意です。何かを創作するのが好きな人は、ものづくりの仕事に向いています。

例えば、DIYや日曜大工を趣味にしている人は、ものづくりの仕事への適性が高いでしょう。建築物や機械などの構造に興味がある人も、ものづくりの仕事が適している可能性があります。

2. 地道な作業・努力を苦に感じない

ものづくりの仕事は、単調な作業をコツコツと繰り返すことの積み重ねです。地道な作業や努力が苦にならない人は、ものづくりの仕事に向いています。

過去に単純作業の仕事をしていた経験があるなら、ものづくりの仕事を希望する際のアピールポイントになるでしょう。工場に勤務していた経験がある人や、データ入力などの作業に取り組んだ経験がある人は、地道な作業を苦に感じないことをアピールできます。

3. 発想力が豊かな人

ものづくりの仕事の中には、発想力を求められるケースもあります。発想力が豊かな人は、ものづくりの仕事に向くでしょう。

特に、クリエイティブ系の仕事を目指す場合は、クライアントや市場の要望に応えるための発想力が不可欠です。発想力に自信がある人なら、デザイナー・開発・設計といった職種で活躍できる人材になれるでしょう。

ものづくりをする仕事は将来性がある

ものづくりの仕事は、10年後にも必要とされるのでしょうか?AIやIoTが発展する世の中において、近い将来AIに雇用を奪われてしまうのではないか?という議論が交わされています。

最後に、「ものづくりの仕事には将来性があるのか」ご紹介していきます。

ものづくりはなくならない

結論、ものづくりの仕事はなくならないと考えられています。製造現場での改善活動や、クリエイティブなものづくりは、人間にしかできないためです。

AIとロボットは、「あらかじめプログラムされた動き」を、「正確に再現する」ことは非常に得意なため、単純作業は置き換わってしまいますが、工夫してPDCAを回す改善活動や、世の中にないものを作り出すクリエイティブな活動は、AIやロボットにはできないことです。

もちろん10年以上先の未来には、改善活動やクリエイティブ活動をするAIも発生する可能性もありますが、AIをものづくりに生かすには、ロボット技術が不可欠です。しかしロボットは、様々な製造現場へ対応したり、職人が作り出す工芸品のような繊細なものをつくりだすのはとても苦手です。

自動車や建設でも、デザイン・設計段階ではコンピュータだけでなく、クレイモデル(粘土を使ったモデル)や、模型をつくります。ものづくりの仕事は、農業に次ぐ、人間の仕事の原点であり、今後も続いていく仕事であると考えられています。

国も支援している

ものづくりの仕事には、国の補助金も投入されています。

様々な系統で日本の基幹産業であり、雇用のすそ野も広いため、今後も続けてもらう必要があるためです。

  • 中小企業庁「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」
  • 厚生労働省の「ものづくりマイスター制度(若年技能者人材育成支援等事業)」

生産性の向上や、技術の継承・後継者育成を支援するために、力を入れています。

将来性のない仕事に、国が投資することはありませんから、ものづくりの仕事は他の仕事に比べて安心できるといえるでしょう。

需要はあるのに労働力が不足

ものづくりの仕事は、建設系やIT系など、非常に高い需要があります。建設系では、オリンピック需要などで人手不足が続いていますし、IT系でも、デジタル人材(AI・IoT・ビッグデータなどのエンジニア)の圧倒的な人手不足が叫ばれています。

特にデジタル人材は、世界の先進国と比べて日本の人材が少ないと言われており、やる気さえあれば、チャレンジできる環境が整っています。

日本は少子高齢化の時代になっており、労働力が不足しています。今後もさらに流れは加速すると予想されています。

ものづくりの仕事にチャレンジしよう

これまでご紹介してきたように、ものづくりの仕事は以下の特徴があります。

  • 幅広い業種、職種を選べる
  • おもしろさや自己成長も見込める
  • 国も支援している
  • 今後も堅い需要が続く

あなたがものづくりの仕事に興味を持ったのであれば、ぜひチャレンジすることをオススメします。

まとめ

ものづくりの仕事は近年再注目されています。やりがいを感じやすいことや社会貢献できること、土日休みが多いことなど、多くの魅力があることがメリットです。

ものづくりの仕事には将来性もあるため、転職先で悩んでいる人にもおすすめできます。向いている人の特徴を把握し、自分にもできそうだと思ったら、ものづくりの仕事にチャレンジしてみましょう。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター