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美容部員(BA)とは?仕事内容や就職方法、必要なスキルを解説

美容部員(BA)とは?仕事内容や就職方法、必要なスキルを解説

美容部員(BA)とは、化粧品売り場でお客様にメイクアップやスキンケアのアドバイスを行う美容のプロフェッショナルです。化粧品メーカーなどで活躍する美容部員は、単なる販売員ではなく、お客様の美容に関する悩みを解決する重要な役割を担っています。

美容部員になるには特別な資格は必要ありませんが、美容に関する深い知識とコミュニケーション力が求められます。また、美容部員の給料は基本給に加えて販売インセンティブが支給されるケースもあり、努力次第で収入アップを期待できるでしょう。

この記事では、美容部員の具体的な仕事内容から就職方法、必要なスキルまで解説します。美容部員の平均的な給料や資格についても紹介するため、美容業界への転職を成功させたい方は、参考にしてください。

美容部員(BA)とは

美容部員とは、デパートや化粧品専門店などで、お客様に化粧品を提案・販売する美容のプロフェッショナルです。単純な販売員ではなく、お客様の肌の悩みや希望を丁寧に聞き取り、1人ひとりに最適な商品を提案する重要な役割を担っています。

具体的には、スキンケアやメイクアップに関する専門的なアドバイスを提供し、お客様の美容に関する課題解決をサポートします。また、実際にメイクを施したり、商品の使い方を実演したりすることで、お客様が安心して商品を購入できるよう導く仕事です。

美容部員は、ビューティーアドバイザー(BA)やビューティーコンサルタント(BC)、美容スタッフなど、さまざまな呼び方をされています。しかし、どの呼び方であっても、お客様の美しさを引き出すためのサポートを行うという本質的な役割は変わりません。

美容部員の具体的な仕事内容

美容部員の仕事内容は、接客・販売を中心とした幅広い業務で構成されています。お客様へのカウンセリングやタッチアップといった直接的な美容サービスから、販促活動や事務作業まで多様な業務を担当することが多いです。

ここでは、美容部員の代表的な4つの仕事内容を解説します。

1.接客・販売

美容部員の接客・販売業務は、カウンセリングとタッチアップの2つの主要な業務で構成されています。これらの業務を通じて、お客様に最適な商品提案と美容体験を提供します。

それぞれどのような仕事内容なのか、確認していきましょう。

1.1.カウンセリング

カウンセリングは、美容部員が的確な商品提案を行うための重要なコミュニケーション手段です。お客様の肌質や悩み、普段のスキンケア方法、メイクの好みなどを詳しく聞き取ることで、1人ひとりに最適な商品を提案できるようになります。

このプロセスでは、単に商品の説明をするだけでなく、お客様の生活スタイルや予算も考慮した提案が求められます。また、肌の状態を実際に確認し、季節や年齢による変化にも配慮したアドバイスを行うことが重要です。

美容部員にとって、専門知識と傾聴スキルを活かしてお客様の美容に関する課題を解決する、やりがいのある業務といえるでしょう。

1.2.タッチアップ

タッチアップは、美容部員がお客様に化粧品を実際に試していただく重要な業務です。肌に直接触れるタッチアップや手の甲で試すハンドデモを通じて、商品の使用感や仕上がりを確認していただけます。

この業務では、お客様の肌質に合わせて適切な商品を選択し、プロの技術でメイクを施すスキルが必要です。また、ファンデーションの色味やテクスチャー、アイシャドウの発色などを実際に体験していただくことで、購入への安心感を提供できるでしょう。

お客様の美しさを引き出し、喜んでいただける瞬間を直接体験できる、やりがいの大きい業務といえます。

2.販促・広報活動

美容部員は、接客業務に加えて製品の魅力を幅広く伝える販促・広報活動も、重要な役割を担っています。店頭でのPOP作成やディスプレイ設置により、商品の特徴や新商品情報を視覚的に訴求し、お客様の関心を引く環境づくりを行います。

また、近年はデジタル化の進展により、SNS更新やライブ配信といったオンライン活動も美容部員の業務範囲に含まれるようになりました。さらに、オンラインカウンセリングを通じて、店舗に来店できないお客様にも美容アドバイスを提供する機会が増えています。

創造性とコミュニケーション力を活かして、ブランドの魅力を発信する重要な業務といえるでしょう。

3.バックヤード業務

バックヤード業務とは、美容部員が売り場以外の場所で行う重要な業務のことです。商品管理や品出し、清掃といった店舗運営の基盤となる作業から、お客様へのアフターフォローまで多岐にわたる業務が含まれます。

具体的には、在庫の確認や補充、新商品の陳列準備、売り場の清掃などが日常的な業務となります。また、お客様へのDM作成・送付や、購入後のフォローアップ連絡なども重要な役割です。

このような裏方業務を通じて、店舗全体のサービス品質を支える責任ある役割を担っているのです。

4.事務作業

美容部員は接客業務に加えて、店舗運営に欠かせないさまざまな事務作業も仕事内容の1つです。在庫管理や売上集計、顧客管理といった日常的なデータ処理から、発注業務や棚卸などの定期的な業務まで幅広い事務処理が求められます。

とくに、顧客管理では購入履歴や好みの記録を正確に管理し、次回来店時により良いサービスを提供するための重要な情報を蓄積します。また、売上データの集計や分析により、商品の動向を把握し、効果的な販売戦略の立案にも貢献するでしょう。

このような事務作業を効率的に行うためには、正確な事務処理能力と時間管理スキルが不可欠です。

美容部員になるには?就職方法を解説

美容部員への就職方法は、未経験者歓迎の求人応募から専門教育機関での学習まで複数のルートがあります。特別な資格が必須ではないため、多様な背景を持つ人材が美容部員を目指すことが可能です。

具体的には、未経験で募集している求人への直接応募や、メイクスクール・美容専門学校での専門知識習得後の就職が一般的な方法となります。

また、就職・転職エージェントを活用したり、社員登用を目指したりすることで、自分に適した企業とのマッチングを図れるでしょう。

1.未経験で募集している求人に応募する

美容部員は、未経験からでも十分に目指すことができる職業です。最近では、多くの化粧品ブランドやコスメ専門店が未経験者を積極的に採用しており、入社後の研修制度も充実している企業が増えています。

とくに、接客・販売の経験がある方は、コミュニケーション力や顧客対応スキルを活かせるため、採用において有利になることが多いです。また、美容に対する関心や学習意欲を重視する企業も多く、経験よりも意欲や人柄を評価する傾向があります。

さらに、正社員としての就職を検討する前に、単発や短期間の美容部員の仕事を体験することも可能です。イベントや新商品発売時の限定的な販売スタッフとして働くことで、実際の業務内容を把握し、自分に適性があるかを確認できます。

このような単発の仕事は、美容部員としてのキャリアを本格的に開始する前の貴重な経験となり、面接時のアピール材料としても活用できるでしょう。

2.メイクスクールや美容専門学校に通って目指す

美容部員を目指すなら、専門学校やメイクスクールで体系的に学ぶことも効果的な方法の1つです。これらの教育機関では、美容に関する専門知識と実践的なスキルを同時に習得できるため、就職活動において大きなアドバンテージとなります。

美容専門学校では、美容理論やメイク技術、スキンケア知識などを幅広く学ぶことが可能です。また、美容師免許の取得も目指せるため、将来的なキャリアの選択肢を広げられるでしょう。

一方、メイクアップスクールは、メイク技術に特化した実践的な内容が中心となっています。短期間で集中的にスキルを習得できるため、転職を考えている社会人にも適した選択肢です。

これらの教育機関では、業界とのつながりが強く、就職サポートや企業紹介なども充実しています。そのため、美容部員への就職成功率を高められるでしょう。

3.就職・転職エージェントを活用する

美容部員の求人を効率的に探すなら、就職・転職エージェントの利用が有効です。専門のキャリアアドバイザーが個人の希望やスキルを詳しくヒアリングし、適切な美容部員求人を紹介してくれます。そのため、自力での求人探しよりも効率的に就職活動を進められるでしょう。

とくに、美容業界に特化したエージェントを利用することで、より専門的なサポートが期待できます。これらのエージェントは、化粧品メーカーや百貨店との強いパイプを持ち、一般には公開されていない非公開求人の紹介も可能です。

また、履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策、美容部員としてのキャリアプランの相談など、就職活動全般にわたるサポートを無料で受けられます。

4.アルバイト・派遣社員・契約社員から社員登用を目指す

好きなブランドで働きたいなら、まずアルバイトや契約社員、派遣社員としてスタートし、正社員登用を目指す道もあります。この段階的なアプローチは、実際の業務を経験しながら適性を確認できることがメリットです。

多くのコスメブランドがいきなり正社員採用をしない理由は、美容部員の離職率が比較的高く、働く側とのミスマッチを防ぐためです。企業側も慎重に人材を見極めたいという意向があり、まずは有期雇用で適性を判断する傾向があります。

しかし、この期間は美容部員としての実務経験を積む貴重な機会となるでしょう。実際の接客や商品知識を身に付けながら、ブランドの理念や社風を理解できます。

美容部員になるのに資格は必要?

美容部員になるための資格は、必須ではありませんが、取得することで就職活動において大きなアドバンテージとなります。とくに未経験者の場合、美容に対する意欲や熱意を具体的にアピールする手段として資格は有効です。

美容部員資格として代表的な資格は下記5つです。

  1. 美容師免許
  2. 日本化粧品検定(コスメ検定)
  3. 日本メイクアップ技術検定試験
  4. メイクアップアドバイザー検定
  5. メイクセラピー検定

それぞれ具体的に解説します。

1.美容師免許

項目内容
試験概要美容に関する国家資格。実技試験と筆記試験の二部構成
合格ハードル合格率88.1%(令和6年)
養成施設での2年間の学習が必要
受験料・実技・筆記両方:25,000円 
・実技のみ:12,500円
・筆記のみ:12,500円
受験時期・実技:令和7年8月1日から
・筆記:令和7年9月7日
受験に必要な物・受験願書(写真付き)
・受験資格証明書類
・受験料払込証明書

美容師免許は、美容部員として働くうえで権威のある国家資格です。美容師免許を取得することで、美容に関する専門知識と技術を体系的に習得していることを証明でき、就職・転職活動で大きなアドバンテージとなります。

美容師免許を取得するためには、まず厚生労働大臣指定の美容師養成施設に入学し、必要な課程を修了することが必要です。

課程修了後は、国家試験である美容師試験を受験します。美容師試験は実技試験と筆記試験の二部構成で、両方に合格することで美容師免許を取得できます。

美容師免許を持つ美容部員は、より高度な美容サービスを提供できるため、キャリアアップや給与面でも有利になる場合が多いでしょう。

引用:厚生労働省 理容師・美容師免許の取得まで

2.日本化粧品検定(コスメ検定)

項目内容
試験概要化粧品に関する知識を問うマークシート4択式試験
合格ハードル2級合格率74.7%、正答率70%前後
学習時間目安:2級約50時間
受験料・2級:8,800円(税込)
・1級:13,200円(税込)
受験時期年2回(5月・11月)
受験に必要な物・受験票
・本人確認書類
・筆記用具
・腕時計

日本化粧品検定は、美容部員を目指す方に人気の高い資格の1つです。化粧品に関する幅広い知識を体系的に学べるため、美容部員としての専門性を証明するうえで非常に有効な資格です。 

日本化粧品検定では、美容皮膚科学を中心に、肌悩みに合わせた化粧品の選び方やメイクアップ技術、生活習慣美容などのトータルビューティーについて学習します。

とくに2級では、お客様の肌質や悩みに応じた適切な商品提案に必要な知識を習得できるため、美容部員の実務に直結する内容が多く含まれています。

また、受験に制限がなく、どなたでも何級からでも受験できる点も魅力の1つです。1級と2級の併願受験も可能であり、短期間で上級資格の取得を目指せます。マークシート4択式の試験形式により、比較的取り組みやすい資格といえるでしょう。

引用:日本化粧品検定

3.日本メイクアップ技術検定試験

項目内容
試験概要メイクアップの技術力・接客力・知識力を評価する実技検定試験
合格ハードル・3級:制限なし
・2級:3級合格者
・1級:2・3級合格者
※3級・2級同時受験可能
受験料・3級:11,220円(税込)
・2級:11,220円(税込)
・1級:17,160円(税込)
受験時期年2回(7月・2月)
受験に必要な物・顔写真付き身分証明書
・試験に必要な化粧品・ツール

日本メイクアップ技術検定試験は、美容部員を目指す方にとって実践的なメイク技術を証明できる重要な資格です。一般社団法人JMAが定める正しいメイク基準に基づき、技術力、接客力、知識力を総合的に評価する実技検定試験となっています。

日本メイクアップ技術検定は1級・2級・3級の3段階に分かれており、段階的にスキルアップを目指すことが可能です。基礎レベルの3級では、ベースメイクアップ、チーク・ハイライト・ローライトまでの基本技術を身に付けます。

とくに美容部員として働く際に重要となるのは、お客様の顔立ちや要望に応じたメイクアップ技術です。日本メイクアップ技術検定を通じて習得した技術は、実際の接客場面で活用でき、お客様に満足していただけるサービス提供につながります。

引用:日本メイクアップ技術検定試験

4.メイクアップアドバイザー検定

項目内容
試験概要・技術(眉パーツの描写など)・知識・施術マナーを評価する筆記試験
・実技試験(オンライン実施)
合格ハードル筆記試験全75問全問正解、眉描写A評価
年齢・性別制限なし
受験料・検定受検料:6,000円(税込)
・検定受検料+公式テキスト:10,000円(税込)
受験時期随時開催(オンライン受検)
受験に必要な物・モデル(自身で用意)
・化粧用具
・Zoom環境
・カメラ機能

メイクアップアドバイザー検定は、美容部員として必要な技術・知識・施術マナーを総合的に評価する実践的な資格です。JMANが実施するこの検定では、各学校やサロン、企業で取得した技術をそのまま活用して受検できます。

この検定の大きな特徴は、特定のテクニックや化粧品に依存せず、普遍的な技術・知識を審査する点です。そのため、どのようなメーカーで働く美容部員にとっても有用な資格となるでしょう。

検定内容は筆記試験、眉パーツの描写、実技試験の3つで構成されています。筆記試験では全75問の全問正解が求められ、実技試験はZoomを使用したオンライン形式で実施されます。

引用:JMAN メイクアップアドバイザー検定

5.メイクセラピー検定

項目内容
試験概要心理学とメイク技術を融合した知識・実技試験(級により異なる)
合格ハードル2級まで受験資格制限なし。
上位級は下位級合格が必要
受験料2級(認定メイクセラピーアドバイザー):9,680円(税込)
受験時期・特級:9月
・1級・2級:6月・11月(年2回) 
・3級・準2級:通年
受験に必要な物・2級:在宅筆記試験用具
・会場実技試験用具

メイクセラピー検定は、美容部員として心理面からのアプローチを学べる特色ある資格です。従来のメイク技術に加えて、お客様の心理状態を理解し、メイクを通じて内面からの美しさを引き出すスキルを身に付けられます。

メイクセラピー検定では、メイクセラピー的心理学やコミュニケーション技術、メイク理論、色彩学など幅広い分野から問題が出題されます。美容部員として働く際に重要となるのは、お客様の心理的なニーズを理解し、適切なカウンセリングを行う能力です。

3級から特級まで段階的に設定されており、2級までは受験資格に制限がなく、どなたでも受験できます。とくに2級の認定メイクセラピーアドバイザーは、関連業界でセカンドライセンスとして活用できるため、美容部員のキャリアアップに適しています。

引用:メイクセラピー検定

美容部員に必要なスキル・資質

美容部員に必要なスキル・資質は、美容知識とメイクアップ技術、コミュニケーション力、営業力・提案力の3つが中核となります。これらのスキルを総合的に身に付けることで、お客様に満足していただける質の高いサービスを提供することが可能です。

ここでは、この3つのスキルを解説します。これらのスキルを磨くことで、美容部員として長期的に活躍できる基盤を構築できるでしょう。

1.美容知識とメイクアップの技術

美容部員には、専門的な美容知識と高度なメイクアップ技術が必須のスキルです。店頭で初対面のお客様にメイクを施す機会が多いため、短時間で肌色や顔立ちを正確に把握し、美しく仕上げる技術力が求められます。

とくに重要なのは、お客様1人ひとりの肌質や骨格に合わせたメイク技術です。また、季節やトレンドに応じたメイクアップの流行にも敏感であることが求められ、常に最新の美容情報をキャッチアップしていかなければいけません。

さらに、化粧品の成分や効果に関する深い知識も重要な要素です。お客様からの質問に的確に答えられるよう、スキンケアからメイクアップまで幅広い美容知識を身に付ける必要があるでしょう。

2.コミュニケーション力

美容部員には、お客様との円滑なコミュニケーションスキルが不可欠です。単に自社コスメを紹介するだけでなく、お客様のニーズや悩みを丁寧に引き出し、最適な商品を提案することが求められます。

とくに重要なのは、傾聴力と質問力を駆使してお客様の本当の望みを会話の中から引き出すことです。一方的な説明やコミュニケーション不足では、商品の魅力が十分に伝わらず、購入につながりにくくなってしまいます。

また、お客様の年齢層や性格に応じて話し方やアプローチを調整する柔軟性も必要です。このような高いコミュニケーション力により、お客様との信頼関係を構築し、長期的な顧客関係を築くことが可能となります。

3.営業力・提案力

自社製品の特徴やセールスポイントを十分に理解し、営業・提案する力も不可欠です。商品の成分や効果、他社製品との差別化ポイントを把握し、お客様のニーズに合わせて的確に説明する能力が求められます。

美容部員の最終的な目的は自社コスメの販売であり、単なる会話だけでは売上につながりません。お客様との信頼関係を築きながら、適切なタイミングで商品購入へと導く営業力と提案力が重要なスキルとなります。

また、押し売りではなく、お客様の立場に立った提案を行う姿勢が重要です。お客様の予算や生活スタイルを考慮し、本当に必要な商品を適切な量だけ提案することで、長期的な信頼関係を構築できます。

美容部員に向いている人の特徴

美容部員に向いている人の特徴は、美容への関心と人を喜ばせることにやりがいを感じる性格を持つ人です。また、流行に敏感で学習意欲が高く、チームワークを大切にできる人材が求められます。

これらをまとめると、下記6つの特徴が浮かび上がります。

  1. 美容に関心がある人
  2. 流行に敏感な人
  3. チームで働くのが好きな人
  4. 人に喜んでもらえるとやりがいを感じる人
  5. 人の悩みを親身になって相談に乗れる人
  6. 向上心や学習意欲が高い人

それぞれ詳しく解説します。

1.美容に関心がある人

美容部員には、美容への深い興味・関心が不可欠な要素です。メイクや美容が好きでないと、専門知識や技術の習得が困難になり、結果的に挫折することも少なくありません。

美容に関心がある人は、新しい化粧品や美容技術に対して自然と学習意欲が湧き、継続的なスキルアップを目指せます。また、自分自身が美容を楽しんでいることで、お客様に対してより説得力のあるアドバイスを提供することが可能です。

さらに、常に自分の美意識を高く保ち、お客様に寄り添った提案ができることが、美容部員としてのやりがいや成長につながります。

2.流行に敏感な人

美容部員には、化粧品業界のトレンドに敏感であることが重要な資質として求められます。メイクやスキンケアの流行は変化が激しく、季節やイベントに応じて新しいトレンドが次々と生まれるためです。

そのため、最新の美容情報を常にキャッチアップする姿勢が不可欠となります。SNSや美容雑誌、業界の展示会などから積極的に情報収集を行い、トレンドを把握することで、お客様への提案力が大幅に向上するでしょう。

また、流行に敏感な美容部員は、お客様との会話の幅も広がり、より深いコミュニケーションを築けます。このように、流行への感度の高さは、美容部員として差別化を図る重要な要素です。

3.チームで働くのが好きな人

美容部員には、協調性を重視したチームワークが求められる職業です。個人の売上が評価されることもありますが、最終的には店舗全体の売上達成が重要な目標となります。

とくに重要なのは、お客様に対してスタッフ全員で丁寧な接客を行い、心地良い空間を作り上げることです。1人ひとりが協力して雰囲気の良い店舗を維持することで、お客様の満足度が向上し、結果的に集客力の向上にもつながります。

また、同僚との情報共有や技術の教え合いにより、チーム全体のスキルアップもできるでしょう。忙しい時間帯には互いにサポートし合い、効率的な店舗運営を実現する協調性が不可欠です。

4.人に喜んでもらえるとやりがいを感じる人

美容部員にとって重要な素養は、メイク技術や化粧品の知識よりも「人を喜ばせる気持ち」や「接客への情熱」です。お客様の笑顔や感謝の言葉を原動力として働ける人こそ、美容部員として長期的に活躍できる資質を持っています。

人と関わることが好きで、お客様に喜んでもらえることにやりがいを感じられる人は、自然と質の高いサービスを提供できるでしょう。また、お客様の美しさを引き出すことで得られる達成感は、日々の業務における大きなモチベーションになります。

結果として、お客様からの信頼も厚くなり、リピーターの獲得にもつながる好循環を生み出せます。

5.人の悩みを親身になって相談に乗れる人

美容部員の本質は、売ることではなくお客様に寄り添うことです。化粧品販売は目的ではなく手段であり、単なる売り込みでは継続的な顧客獲得にはつながりません。

お客様の悩みや要望を丁寧に聞き、親身に対応する姿勢が何よりも重要となります。肌トラブルやメイクの悩み、年齢による変化への不安など、お客様が抱えるさまざまな美容に関する課題に共感し、解決策を一緒に考える姿勢が求められるでしょう。

また、相談に乗る際には、お客様の立場に立って考える共感力と、適切なアドバイスを提供する専門知識の両方が必要です。このような姿勢で接客を行うことで、お客様との信頼関係が深まり、長期的な顧客関係を築けます。

6.向上心や学習意欲が高い人

美容部員には、メイクやスキンケアだけでなく、ファッションなどを含む美容全体のトレンドを敏感に察知し、柔軟に取り入れる力が求められます。美容業界は常に進歩しており、新しい技術や商品が次々と登場するためです。

また、お客様1人ひとりに合った提案ができるよう、向上心を持ってメイク技術を磨き続ける姿勢も重要な要素となります。研修や勉強会への積極的な参加、新商品の特徴や使用方法の習得など、継続的な学習が不可欠です。

このような学習意欲の高さは、美容部員としての専門性を高め、キャリアアップにもつながる重要な資質です。

美容部員の年収・給料

美容部員の平均年収は369.4万円となっており、国税庁が公表している最新の日本人平均給与460万円と比較すると、約90万円程度低い水準です。この差は、美容部員の多くが女性であることや、正社員以外の雇用形態が多いことが影響していると考えられます。

ただし、美容部員の給与体系は基本給に加えて販売インセンティブが支給されるケースが多く、個人の販売実績によって収入に大きな差が生まれます。優秀な美容部員の場合、インセンティブにより平均を大きく上回る収入を得ることも可能です。

また、勤務先によっても給与水準に違いがあり、大手化粧品メーカーや高級百貨店での勤務では、比較的高い給与が期待できるでしょう。

さらに、美容部員としての経験を積み、店長やエリアマネージャーなどの管理職に昇進することで、年収アップを図ることも可能です。

引用元:「職業情報提供サイト jobtag」「令和5年分 民間給与実態統計調査

美容部員の活躍のフィールド

美容部員の主な活躍フィールドは、化粧品メーカーや百貨店、ドラッグストアなど多岐にわたります。一言に美容部員と言っても、どこで働くかによって業務内容や求められるスキルが大きく異なるため、自分に合った職場選びが重要です。

百貨店の化粧品売り場では、高級ブランドの商品を扱い、富裕層のお客様を中心に接客することが多くなります。一方、ドラッグストアでは幅広い年齢層のお客様に対応し、手頃な価格帯の商品を中心に提案する機会が増えるでしょう。

また、化粧品専門店では、複数のブランドを取り扱うため、より幅広い商品知識が必要です。さらに、エステサロンや美容室に併設された化粧品コーナーで働く美容部員もおり、施術と連携した商品提案を行うケースもあります。

近年では、オンラインでの美容相談やライブコマースなど、デジタル分野での活躍の場も広がっています。このように美容部員の活躍フィールドは多様化しており、自分の強みや興味に応じてキャリアを選択できる環境が整っているといえるでしょう。

美容部員の将来性・需要

美容部員の将来性は、非常に明るいといえます。矢野経済研究所の「化粧品市場に関する調査を実施(2024年)」によると、2021年度の国内化粧品市場規模は前年度比104.6%の2兆4,70億円に達し、コロナ禍からの回復基調を示しています。 

市場の内訳を見ると、スキンケア市場が構成比46.6%(1兆1,550億円)と最も高いです。次いでヘアケア市場19.9%、メイクアップ市場18.8%と続きます。この安定した市場規模は、美容部員の需要が今後も継続することを示唆しているでしょう。

さらに、日本の化粧品消費増加に加え、外国人観光客が日本製化粧品を求めていることも美容部員の需要拡大の要因となっています。これに伴い、外国語対応ができるグローバルな人材が求められるようになりました。

そのため、英語や中国語、韓国語などの語学力を持つ美容部員は、今後ますます重宝される存在となるでしょう。

美容部員は未経験からでも挑戦しやすい

美容部員は、特別な資格が必須ではなく、未経験からでも十分に挑戦できる職業です。多くの化粧品メーカーや販売店が未経験者を積極的に採用し、充実した研修制度を用意しているため、美容への情熱があれば誰でもスタートできます。

美容部員になるには、直接応募や就職・転職エージェントの活用など複数の方法があり、自分に合った就職ルートを選択することが可能です。また、美容に関する資格取得により、就職活動を有利に進められるでしょう。

美容業界の市場規模は拡大傾向にあり、将来性も十分に期待できます。美容への関心と人を喜ばせたい気持ちがあれば、今すぐにでも美容部員への第一歩を踏み出すことができるはずです。

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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」