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中小企業のメリットって?【中小企業に向いている人の特徴も解説】

中小企業のメリットって?【中小企業に向いている人の特徴も解説】
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中小企業メリットって何だろう?と思っていませんか。

この記事では、大企業と比べて中小企業が持つメリットと共に、中小企業のデメリット、また中小企業で働くことが向いている人の特徴も解説します。最後まで読んで、中小企業に対する理解を深めましょう。

中小企業の定義

中小企業とは、中規模または、小規模企業の事です。従業員が何人で大企業なのか、また、何人で中小企業になるのでしょうか。

中小企業の定義」は、下記のようになっています。

  • 製造業その他:資本金3億円以下 又は 従業員300人以下
  • 卸売業:資本金1億円以下 又は 従業員100人以下
  • 小売業:資本金5千万円以下 又は 従業員50人以下
  • サービス業:資本金5千万円以下 又は 従業員100人以下

また、政令によって一部を除いたゴム製品製造業は、資本金3億円以上または従業員900人以下、旅館業は資本金5千万円以上または従業員200人以上、ソフトウェア業・情報処理サービス業は、資本金3億円以上または従業員300人以上ということを中小企業とする場合があります。

中小企業のメリット

中小企業のメリット

「大企業のほうが何かとメリットが大きいのでは」と考える人は少なくありません。しかし実は、中小企業だからこそ得られるメリットも多くあるのです。

具体的には下記の5つです。

  1. 幅広い仕事を任せてもらえる
  2. 仕事の流れが見えやすい
  3. 事業がスピーディーに進む
  4. アットホームな環境であることが多い
  5. 転勤が少ない

では、それぞれのメリットについて解説します。

幅広い仕事を任せてもらえる

まずひとつ目のメリットは、幅広い仕事を任せてもらいやすいという点です。

中小企業は社員が少ないため、ひとりの社員が複数の仕事を掛け持ちすることが少なくありません。

一見すると大変なように思えますが、多くの仕事を経験できるぶん、「社会人としての成長が早まる」という面があるのです。

一方で大企業は、社員ひとり一人に任される仕事の量が細分化されています。そのため決められた仕事以外は行うことができず、特に若手社員であれば基本的な仕事しかできないため、成長を感じられないことも多いのです。

仕事の流れが見えやすい

仕事の流れが見えやすいことも、中小企業のメリットのひとつです。

中小企業の場合、プロジェクトを組むにしても規模が小さいため、担当者になるとプロジェクト全体を見回すことができます。

全体感を捉えられるとスタッフや仕事の流れが見えやすくなり、指示がより的確に、そして業務を効率的に行えるようになるので、担当者としては仕事のやりがいに繋がることもあります。

一方で大企業の場合、プロジェクトは巨大に、そして複雑になりがちです。そのため担当者であっても全体を把握することは難しく、ましてやスタッフともなると、業務のほんの一部にしか関われないことも少なくありません。そのため、「仕事にやりがいを持てない」と感じてしまうことも多いのです。

事業がスピーディーに進む

中小企業のメリットとして、事業がスピーディーに進むことも挙げられます。

中小企業は規模が小さいため、意思決定までの承認スピードが早いことが特徴です。

意思決定が早いと、新たな事業にいち早く進出できます。そのため場合によっては、先行者利益を得ることができ、会社に大きな売上をもたらすこともあります。逆に「売上が立たない」と判断すればすぐに撤退し、リスクを最小限に抑えることもできます。

一方で大企業の場合、事業の意思決定をするまでには何段階もステップを踏まなければいけません。そのため、意思決定を待つあいだに「ビジネスチャンスを逃してしまった」といったことも少なくないのです。

アットホームな環境であることが多い

アットホームな環境であることが多いことも、中小企業のメリットのひとつです。

中小企業は社員が少ないので、必然的に社員同士の交流が多くなり、和気あいあいとした雰囲気が生まれることが少なくありません。

社内の風通しが良いと、社員がイキイキと働けるので、「仕事の生産性の向上」や「離職率の低下につながる」といったメリットも生まれます。

一方で大企業の場合、社員数が多いために、社員同士のつながりが希薄になりがちです。「仕事は仕事」と割り切っている社員も少なくないため、ドライな関係になることも多く、人間関係でトラブルを抱えてしまうことも多いのです。

転勤が少ない

転勤が少ないことも、中小企業のメリットといえるでしょう。

中小企業の場合、会社の規模が小さいことから、特定の拠点のみで事業を行っていることが少なくありません。そのため引っ越しを伴う転勤が少なく、特に子どもを持つ家庭の場合、「子どもが転校を繰り返さなくて済む」といったメリットも生まれます。

一方で大企業の場合、地方に支店を持っていることが多いことから、転勤を経験する可能性は中小企業と比べると高いです。

大企業で働く社員のなかには、「家族と離れて何年も単身赴任をしている」という社員も少なくありません。

中小企業のデメリット

中小企業のメリットをお伝えしてきましたが、中小企業にはデメリットもあります。

具体的には、下記の5つです。

  1. 給料が少ない
  2. 事業が安定しにくい
  3. 人手不足になりやすい
  4. 「村社会」になりやすい
  5. 社会的な信用が低い

では、それぞれのデメリットをお伝えします。

給料が少ない

まずひとつ目のデメリットが、一般的にみて給料が少ないことです。ボーナスが出ない会社も多く、特に子どもがいる家庭では「家計が常に火の車……」といったことも少なくありません。

一方で大企業の給与水準は、中小企業と比べると高く設定されており、ボーナスがしっかりと支給されて、昇給のシステムも明確なケースが多いでしょう。なかには、20代にして中小企業の40代~50代と同じ額の年収をもらっている社員がいることも珍しくありません。

ですが、大企業は年功序列である事が多く、実績を上げても社歴が短い場合に役職を与えられることがあります。一方中小企業では、実績を上げることで若くても管理職に就けることが多いです。努力次第ではすぐに出世が出来ることがあります。

大企業の社員と同じ仕事を行っていたとしても、「中小企業だから」ということで給料が低いこともあり、人によっては大きなデメリットに感じられることもあるでしょう。

また、厚生労働省が出している「平成26年度賃金構造基本統計調査概況」を見てみると大企業の賃金が平均年収が、男性「458万2800円」、女性「318万2400円」に対し中小企業の平均年収は、男性「374万5200円」、女性「280万5600円」と大企業に対して中小企業の平均年収は男性82%、女性88%という事が分かる。

事業が安定しない

事業が安定しにくいことも、中小企業のデメリットのひとつです。

事業を安定して伸ばしていくためには、常に新しい設備や人材を投入していくことが必要です。しかし、中小企業は投資にあてるお金が十分にないことが多いため、事業を思うように育てていくことができません。

結果として事業が安定せず、売上が下がり続けてしまう、といったことも少なくないのです。

その点、大企業は豊富な資金力を持っています。そのため常に投資を行い続けることができ、事業を安定的に伸ばしていける企業も多いのです。

人手不足になりやすい

中小企業のデメリットとして、人手不足になりやすいという点も挙げられます。

先述したように、中小企業は給与水準が大企業と比べて高くありません。そのため「同じ仕事をするなら大企業に行って高い給料をもらおう」と考える人が少なくなく、結果として中小企業に人材が集まらない、という現実があります。

また、中小企業は社員ひとり一人が抱える仕事量が多いため、1人でも抜けてしまうとほかの社員に仕事の負荷が大きくかかります。

事実として、人手不足に悩まされている中小企業のなかには、社員が仕事を抱えきれず、「夜遅くまで残って毎日残業をしている」といったことも珍しくないのです。

「村社会」になりやすい

「村社会」になりやすいことも、中小企業のデメリットといえるでしょう。

「村社会」とは、同じ価値観同士の人が集まって、狭い関係性を築いている状態のことです。

もちろん、アットホームな関係が築かれていて、働きやすいと思える会社もあります。しかし、場合によっては会社の雰囲気に馴染めず、ストレスを抱えてしまう人も。さらに中小企業は、部署間の異動や転勤が多くありません。そのため、いまの環境が辛くても同じ場所で働き続けなければならず、人によっては精神的に参ってしまうこともあるのです。

一方で大企業の場合は、良い意味で人間関係がドライです。さらに、異動や転勤の機会も中小企業と比べると多いので、たとえ辛い環境に置かれていたとしても、新しい環境で働くことを期待しつつ働くことができます。

社会的な信用が低い

中小企業のデメリットとして、大企業と比べ、社会的な信用が低いことも挙げられます。

中小企業の社員は、年収が低いことが多く、さらに勤め先の事業が安定していないことも少なくありません。そのため、たとえば住宅ローンの審査に通りづらい、といったことがあるのです。

一方で大企業の場合は、安定して高い給与をもらっている社員も多いことから、社会的な信用度はかなり高いといえます。そのためローンなどの審査に通りやすく、結果として今後の生活のプランが立てやすくなる、といったメリットも生まれます。

中小企業のメリットを受ける人の特徴

世の中にはさまざまな人がいる以上、大企業で働くことが向いている人もいれば、中小企業で働くことに向いている人もいます。

特に中小企業に向いている人は、以下の3つの特徴を持っていることが多いですね。

  1. 早く成長したい
  2. 自分の能力に応じた仕事をしたい
  3. 転勤がどうしてもイヤ
  4. 未経験の職種に就きたい人
  5. 指示された仕事だけをこなすことが嫌な人

それぞれ説明します。

特徴その1.早く成長したい

社会人として「早く成長したい」と願う人は、中小企業に向いています。

なぜなら、中小企業は成長の機会が多いからです。

特に、個人に任される仕事の量が多く、幅広い仕事にも取り組めるため、「自分をさらに磨いていきたい」といった人は中小企業の環境はぴったりでしょう。

特徴その2.自分の能力に応じた仕事をしたい

自分の能力に応じた仕事をしたい人も、中小企業に向いています。

中小企業は、大企業と比べると、能力やスキルに応じて出世が決まりやすいという特徴があります。

例えば、仕事で成果を上げると、それ相応のポジションに就けることが多く、若くして課長や部長に抜擢される社員も少なくありません。そのため、「より裁量のある仕事がしたい」「高いポジションで今より多くの給料をもらいたい」と考えている人は、中小企業に向いているといえるでしょう。

特徴その3.転勤がどうしてもイヤ

中小企業に向いている人の特徴として、「転勤がどうしてもイヤ」であることも挙げられます。

中小企業は、大企業と比べると転勤の機会は多くありません。そのため「家賃が高くても東京で快適な暮らしがしたい」「大好きな劇団の公演を常に観られる場所に住みたい」といった気持ちから、中小企業で働くことを選ぶ人も多いのです。

特徴その4:未経験の職種に就きたい人

これまで、経験をしたことのない職種への転職を希望をしたい時、大企業への転職より中小企業の転職の方がハードルが低いでしょう。

大企業の転職の場合は、採用をする基準は経験値が重視されるような傾向があります。それに対し中小企業では、経験値がなくとも仕事への興味ややる気を評価していただける事も少なくありません。

特徴その5:指示された仕事だけをこなすことが嫌な人

指示をされた仕事だけをこなすだけという事よりも、幅広い分野での仕事を任せていただき自主的に働きたいと思っている人は中小企業に向いているとも言えるでしょう。

業務が細分化された大企業は、仕事の幅が狭く指示されている業務だけをこなすという事は、珍しい事ではありません。

一方で、中小企業では人それぞれがこなす仕事の範囲も広く、業務に対する社員の意見などを積極的に受け入れてもらえる事もあります。

中小企業のメリットを受けない人の特徴

中小企業に向いている人の特徴をお伝えしてきましたが、一方で以下のような特徴を持つ人は中小企業にはあまり向いていません。

  • 安定を一番に考える
  • 手厚い福利厚生を期待する
  • 世間的な信用や評判を大切にする

では、それぞれの特徴について説明します。

安定を一番に考える

安定を一番に考える人は、中小企業には向いていないでしょう。

中小企業の場合、年収が低いために、生活がなかなか安定しない人は少なくありません。

また資金力に乏しいため、事業が成長しにくく、会社によっては倒産のリスクと常に隣り合わせといったことも。

一方で大企業の場合は、安定して高い年収が手に入ります。さらに中小企業と比べると倒産するリスクも低いので、より安心して暮らすことができます。

手厚い福利厚生を期待する

手厚い福利厚生を期待する人も、中小企業には向いていません。

たとえば、産休や育休といった制度は多くの中小企業でも完備されていますが、大企業と比べると取得できる日数に差があります。

結婚や慶弔などで取得できる休日の日数も少ないことが多いですね。そのため、会社からのサポートを少しでも多く受けたい、といった人は中小企業には向いていないといえるでしょう。

世間的な信用や評判を大切にする

中小企業に向いていない人の特徴として、「世間的な信用や評判を大切にする人」という点も挙げられます。

「大企業に勤めている」というだけで社会的な信用が生まれることは少なくありません。

知名度の高い企業に勤めていることが自分の誇りになり、目の前の仕事にモチベーションン高く向き合える人もいます。なかには、彼女の両親に結婚を納得してもらうために、なんとか大企業への転職を目指す人もいます。

このように、大企業に勤めていることは、世間的な評判や信用を高めるうえでまだまだ有効な「手段」ともいえるのです。そのため、大企業勤務にメリットを感じている人が中小企業で働くと、息苦しい思いをすることも多いでしょう。

優良中小企業の探し方

少しでも良い環境で働きたい方向けに、「優良中小企業」の探し方を紹介します。

具体的には、下記の2つの方法を試してみましょう。

  • 就職エージェントから紹介してもらう
  • 国が指定する「ホワイト企業」を見てみる

では、それぞれの探し方について解説します。

就職エージェントから紹介してもらう

まずひとつめの探し方は、就職エージェントから紹介してもらうことです。

就職エージェントは、中小企業を含め、多くの企業の求人を取り扱っています。そして就職エージェント独自の審査によって、優良な企業しか求職者に紹介しない仕組みとなっています。

なぜなら「ブラック」な会社を紹介してしまうと、クレームにつながり、その就職エージェントの評判を落としてしまうことにつながるからです。そのため求職者としては、就職エージェントに登録し、求人の紹介を受けることで、自分で探すよりも効率的に優良中小企業に出会えるようになるでしょう。

国が指定する「ホワイト企業」を見てみる

国が指定する「ホワイト企業」を見てみることも、優良中小企業に出会うための方法のひとつです。

厚生労働省は、審査基準を満たした企業を「ホワイト企業」として公表しています。

認定資格はいくつかありますが、そのなかに「健康経営優良法人 中小規模 認定」という資格があり、これは全国の中小企業のなかでも特に「従業員の健康と働き方」に配慮している企業に与えられる資格です。

国から認められている資格のため、「健康経営優良法人 中小規模 認定」を取得している企業を見てみることで、優良中小企業に出会える確率を高められることでしょう。

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古庄 拓取締役
株式会社ジェイック取締役。IT業界・コンサルティング業界等への転職支援からキャリアを開始。大学キャリアセンターとの就職支援プロジェクト(2021年2月末:102大学と連携)、新卒の就職支援事業、リーダー研修事業など、複数サービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。新卒の就職、中途の転職、また企業側の採用・育成事情に詳しい。 7つの習慣R認定担当インストラクター、原田メソッド認定パートナー、EQPI認定アナリスト等