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転職にブランク期間が長い人は不利?納得されるブランクの理由は?

転職にブランク期間が長い人は不利?企業が納得するブランクの理由は?

転職にはブランク期間があると不利と思っている方も多いでしょう。履歴書に仕事のブランク期間があるのを不安に思う人もいるのではないでしょうか。またブランクの理由を面接でどのように説明しようか悩んでいも少なくないでしょう。この記事ではブランク期間の説明の仕方や企業が納得しやすい理由をまとめています。参考にしてみてください。

転職活動における「ブランク」とは?やっぱり不利なの?

企業、求職者双方が気にするブランク=離職期間ですが、前職退職後にアルバイトや在宅ワークをしていてもブランクとみなされるのでしょうか。ブランクが長引くほどやはり転職に不利なのでしょか。

そもそもブランクとは何か

そもそも転職活動におけるブランクとはどのようなものかを正しく理解できているでしょうか。ブランクとは前職の会社の退職日から、次に働く会社の入社日までの離職期間のことを指します。企業や官公庁などに所属して働いていたかどうかが基準とされているため、この期間中にアルバイトをしていたり、在宅ワークをしていたりしてもブランクと見なされるのが一般的です。この期間が一般的にどのくらいの長さなのかは厚生労働省による統計調査を参考にしてみるとわかります。

「平成27年 転職者実態調査」によるとブランクに相当する離職期間がない人が 24.6%、1か月未満の人が 29.4%、1か月以上4か月未満の人が12.5%となっています。つまり、半数以上の人が退職してから新しい職場に入社するまでに1か月未満しか時間をかけていないのです。しかし、転職するのに6か月以上かかった人も約13%いるという状況も調査結果に示されています。全体的な傾向としては短い期間のケースが多いものの、中には長いブランクを作ってしまっている人もいるのです。この統計は転職した人のデータに基づいているので、半年以上のブランクがあっても転職に成功している人がいることもわかります。

転職活動の際ブランクが長いとやっぱり不利。その理由は?

ブランクが長いと採用ではマイナスになってしまうとよく言われていますが、企業としてはブランクがあるのは仕事に対する意欲がないのが原因ではないかという懸念し、長い間働いていなかったために仕事をすることへの気持ちの切り替えができないのが不安になることもあります。また、問題がある人物であるためあってどの企業も採用していないためにブランクができているのではないかと疑うこともあります。さらに、キャリアについての計画性がないことも懸念材料になっている場合が多くあります。技術職やクリエイティブ職などの場合には特にブランクによる能力低下を心配される傾向にあります。

転職に不利にならないブランク期間ってどれくらい?

ブランクはどのくらいまでなら不利にならないのかと疑問に思う人もいるでしょう。基本的にはブランクが長いのは転職活動において良いと考えられていませんが、具体的にこれ以上になるとまず採用されないといったような基準はありません。企業によっては人材採用をするときの評価基準としてブランクに関わる項目を作っていることもありますが、参考になるようなデータが公開されているわけではないのが実態です。

一般的な転職期間が3か月から6か月となっていることから、半年以内のブランクであれば大きな問題にはならないと捉えるのが適切でしょう。中途採用において求人に応募してから内定をもらうまでの期間として2か月から3か月くらいかかることが多く、複数社を受けているうちに月日が経つので半年くらいかかる場合もあると考えるのは妥当です。半年以上のブランクができてしまう場合には不利になるリスクがあると考えておくと良いでしょう。

なるべくブランクは短いほうがいい。できるなら転職活動は急ぎたい

ブランクが転職に影響を与えるかもしれないことを考慮すると転職活動は早い段階で始めた方が良いと考えられるでしょう。ブランクが長くなるほど不利になるのが基本なので、退職してしまう前に転職活動を始めるのが最も合理的です。在職中から転職活動をすると収入が途絶えることがないので落ち着いた気持ちで取り組むことができます。もし転職先が決まらなくて悩んでしまった場合にも、現職で働き続けるという選択肢を選ぶことが可能です。退職しない限りはどれだけ転職活動をしていてもブランクができることはないので、不利な要素を抱え込んでしまう心配もありません。

ただ、在職期間中は仕事をしている都合上、転職活動にはあまり時間を取れないという問題もあります。特に面接の日程を組みづらいのがネックになり、せっかく面接に呼ばれたのに日程調整ができずに断念してしまうというケースもないわけではありません。忙しい仕事をしていて在職中に本格的な転職活動をするのが難しい場合には事前準備だけ済ませてから退職するのも検討しましょう。企業研究や候補のリストアップ、資格の取得やスキルアップの勉強などのようにできることはたくさんあるので、やれることから始めるのが賢明です。

転職面接でブランク期間をどう伝える?

転職面接でブランク期間をどう伝える?

特に長いブランク期間になるほど、ブランク期間でついての話題は面接では避けて通れません。ブランク期間について語る際に気を付けたいこと、企業が納得しやすいブランク期間の過ごし方について解説します。

ブランク期間について伝えるとき気を付けたいこと

何より大切なのはブランクが何もしなかった空白期間ではなく、価値がある期間だったと伝えることです。ブランク期間に得たものがあったということ、またそれが入社後に企業にどのような形で役に立つのかを伝えましょう。その際の話しぶりも印象を大きく変える要素なので注意が必要です。ブランクがあることに負い目を感じていると自信がない人材と考えられてしまいがちです。堂々とした態度でその企業に入りたいという熱意を伝えるように心がけましょう。

企業に納得されやすいブランク期間の過ごし方

転職活動に不利になりやすいブランク期間(離職期間)ですが、企業も思わず納得のブランク期間の過ごし方をまとめました。

企業が納得するブランク期間の過ごし方1.資格の勉強

企業に納得してもらえるブランクの過ごし方として典型的なのが資格取得のために勉強をしていたというものです。資格の種類によっては半年くらいでは取得することが不可能で、大学や専門学校で何年間も勉強しなければならない場合もあります。弁護士や公認会計士、司法書士や医師などの難関資格であればブランクが長くなってしまうのも頷けるでしょう。資格を取得したという根拠もあるので企業にも納得してもらいやすいのも転職に有利な点です。

ブランクを作ってでもキャリアアップのために勉強に取り組んだという点で意欲的な姿勢が高い評価につながるのが一般的です。しかし、ただ資格を取っただけでは応募した企業にとっては何もメリットがない場合もあります。その資格があることによって企業に対してどんな貢献ができるのか、どのような形で仕事に役立てようと考えているのかをアピールすることは必須です。事業内容や希望している職種の業務内容と関連付けて説得力があるアピールをできるようにしておきましょう。

企業が納得するブランク期間の過ごし方2.家族の介護

ブランクの過ごし方として大抵の企業で納得してもらえるのが家族の介護のためにやむを得なかったというものです。家族の介護が必要になってしまうのは本人の責任ではなく、時期が来たらせざるを得ないことの一つとして考えてもらえます。ブランクによるマイナス評価を受けずに済む可能性が高いものの、プラス評価になるわけではないので注意は必要です。

家族の介護をしていた段階からなぜ働こうと考えたのかははっきりと伝えることがまず大切です。入所できる施設が見つかって仕事ができる状態になった、親戚が面倒を見てくれるようになったなどといった形で、これからしっかりと働ける状況にあることをアピールしましょう。また、ブランクが特に長い場合にはその間に何をしてきたかも説明するのが肝心で、スキルを維持するためにやってきたことがあれば端的に伝えるとプラス評価になる可能性があります。そして、これからの仕事への熱意を明確に示して意欲的に働こうとしている人材だと認識してもらうのが大切です。

企業が納得するブランク期間の過ごし方3.語学留学

語学留学も説明しやすいブランク期間の過ごし方の一つです。ビジネスに必要な語学力があることを客観的に示すためにTOEICやTOEFLなどのスコアや語学留学の内容なども説明できるのが理想的です。きちんとブランクの間に成長したことを示せると意欲も評価してもらえまするでしょう。

企業が納得するブランク期間の過ごし方4.フリーランス

ブランク期間はフリーランスで働いた経験もプラス評価になることがあります。ブランクによってスキルや勘が鈍っているようなことはなく、むしろその間にスキルアップに成功していると期待してくれます。フリーランスで従事していた仕事の内容を説明して、今後の仕事にどのようにして生かせるかをアピールすると説得力もあります。応募先での仕事内容とマッチしている業務に携わっていたかどうかが大きなポイントです。

ただし、フリーランスという働き方に対する評価は企業によって大きく異なります。組織で働くことを好まない人だという印象を持たれるリスクがあるので、クライアントのプロジェクトに参加していた経歴があるなら説明しておきましょう。チームで働くのは企業では基本的なやり方なので、協調性を持って働ける人材だと理解してもらうのは大切なのです。

どうする??ブランク期間何もしていなかった…

ブランク期間が長かったけれど、実は何もしていなかったという場合もあるでしょう。その間に何もしていなかったために転職できないのではないかと懸念して、嘘をついてしまう人もいるかもしれません。しかし、ばれてしまったら信頼を失うことになり、採用された後でもクビになってしまうことがあるので嘘は厳禁です。特に何もしてこなかった人は、「自己分析をしていた」と伝えるのが良い方法で、その結論として「御社で働きたいと考えるようになった」という話の展開にして納得してもらえるような説明をするのが効果的です。

自分がやりたいことが何かを考えたときの流れや結論を伝え、その内容が応募している企業を選んだ理由ときちんとつながっていれば納得してもらえます。自己分析と企業研究を並行して行うことでしっかりとしたつながりを見出せるでしょう。このような展開でのアピールが有効なのは一般的には意欲を高く評価してくれる中小企業やIT企業などです。財閥系の大企業では経歴や学歴などを重視するため、ブランク期間に何もしていないと採用してもらえる可能性はかなり低くなるので注意しましょう。

ブランク期間を長引かせず転職するのが理想

ブランク期間を長引かせず転職するのが理想

伝え方によってマイナスイメージが幾分かは緩和されるにしても、仕事のブランク期間は短くするに越したことはありません。ブランクを長くしないようにするには転職活動を効率的に行うのが肝心です。独力で転職を成功させようと考えず、支援機関やサポートサービスを積極的に活用しましょう。新卒の就職活動と違って情報共有できる仲間がいないので、自分でサポート要員を獲得するのがスムーズに転職するためのコツです。一人で負担を抱え込まずにどんどん相談してみてください。

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ABOUT US
古庄 拓執行役員兼マーケティング開発部長
株式会社ジェイック執行役員兼マーケティング開発部長。IT業界・コンサルティング業界等への転職支援からキャリアを開始。大学キャリアセンターとの就職支援プロジェクト(2021年2月末:102大学と連携)、新卒の就職支援事業、リーダー研修事業など、複数サービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。新卒の就職、中途の転職、また企業側の採用・育成事情に詳しい。 7つの習慣R認定担当インストラクター、原田メソッド認定パートナー、EQPI認定アナリスト等