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猫に関わる仕事13選!資格なし・未経験OKな職種から専門職まで解説

猫に関わる仕事13選!資格なし・未経験OKな職種から専門職まで解説

猫に関わる仕事を「資格なし・未経験から始められる仕事」「民間の資格があるとよい仕事」「国家資格が必要な仕事」の3つに分けて、それぞれの具体的な仕事を計13種類紹介しています。

猫のしぐさや表情に癒されながら毎日楽しく働けるうえ、やりがいも感じられるでしょう。

「とにかく猫が好き!」「猫が好きなのに事情があって飼えないから、猫に関わる仕事がしたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

猫に関わる仕事は3種類

猫に関わる仕事は、主に以下の3種類に分けられます。

  • 資格が不要で未経験から始められる仕事
  • 民間の資格があるとよい仕事
  • 国家資格が必要な仕事

資格が不要で未経験から始められる仕事は、猫のお世話に慣れていることや愛情を持って接する姿勢が求められますが、資格や経験がなくてもチャレンジしやすいのが特徴です。

民間の資格があるとよい仕事は、民間団体が発行する認定資格を取得すると、知識やスキルの証明となり、信頼性が高まるものです。

個人で開業する場合や顧客とやり取りする仕事では、資格の有無が信頼に影響することもあります。

国家資格が必要な資格は、大学や専門学校での学習と国家試験の合格が必須で、医療知識と高度な技術が求められます。

猫に関わる仕事は目的やスキルに応じて選べるうえ、ライフスタイルや将来の目標に合わせたキャリア設計が可能です。

資格なし・未経験から始められる猫に関わる仕事

猫に関わる仕事は、資格無しで未経験から始められるものも多くあります。

以下の仕事について、それぞれ見ていきましょう。

  • 猫カフェのスタッフ
  • ペットショップのスタッフ
  • 動物病院の受付や事務
  • 猫用品メーカーのスタッフ
  • 猫専門誌の編集
  • ペットホテルのスタッフ

猫カフェのスタッフ【猫に関わる仕事1/13】

猫カフェのスタッフは、猫とふれあいながら働ける一方で、責任感も求められる仕事です。

主な業務は、来店されたお客様の案内やルールの説明、ドリンクの提供、レジ業務などの接客に加え、猫の食事やトイレの管理、体調チェック、店内清掃や備品の管理など幅広く、猫と人の両方に気を配る必要があります。

勤務形態はシフト制が多く、週2〜5日かつ1日4〜8時間の勤務が一般的です。未経験でも応募可能な求人が多く、猫が好きで丁寧にお世話できる方に向いています。特別な資格やスキルは不要ですが、接客マナーや衛生管理への意識が必要です。

平均年収350万円~450万円
必要なスキル・猫の体調変化に気づける観察力
・人とのコミュニケーション能力
向いている人・猫が好きで、猫と長時間接することができる人
・落ち着いて対応できる人
仕事に就くためには?求人サイトやSNSなどで募集情報を確認する

ペットショップのスタッフ【猫に関わる仕事2/13】

ペットショップのスタッフは、猫を含む動物の世話と販売業務の両方を担う仕事です。猫や犬、小動物、観賞魚などの給餌や清掃、健康チェックを行いながら、接客や商品説明、レジ対応、在庫管理、店内の清掃やディスプレイの変更なども担当します。お客様の相談に応じて飼育方法を説明したり、おすすめのフードやグッズを提案したりするのも重要な業務の1つです。

働き方は、シフト制のアルバイトや契約社員が多く、土日祝日や繁忙期には勤務が増える傾向があります。動物の命を扱うため、開店前や閉店後にも動物の世話が必要になる場合があり、早朝や夜間の勤務が発生する店舗もあります。

平均年収369.4万円
必要なスキル・接客マナー
・基本的なパソコン操作
・清掃や衛生管理の知識
・必須ではないが、動物取扱責任者の資格やトリミング技術、動物看護の知識があると有利
向いている人・猫が好きで、こまめに世話をするのが苦にならない人
・体力に自信がある人・人と話すのが好きな人・親身な対応ができる人
仕事に就くためには?学歴や資格は不要動物専門学校を卒業し、資格を取得していると就職に有利

動物病院の受付や事務【猫に関わる仕事3/13】

動物病院の受付や事務の仕事は、飼い主と獣医師・看護師をつなぐ大切な役割を担います。
主な業務内容は、来院された方の受付対応、診察予約や電話応対、会計業務、カルテの管理、データ入力、郵送対応、清掃など幅広い業務を担当します。 

働き方はシフト制が多く、午前と午後の診療時間に合わせた勤務が一般的です。アルバイトやパートとしての募集もありますが、経験を積むと正社員や事務長補佐としての道も開けるでしょう。

平均年収300万円~340万円
必要なスキル・基本的なパソコン操作
・予約管理システムの操作
・ビジネスマナー
・動物医療の専門知識があれば望ましいが、未経験でも働ける病院も多い
向いている人・丁寧に対応できる人
・責任感を持って仕事ができる人
・細かい作業や確認作業が得意な人
仕事に就くためには?病院のHPや求人サイトで募集情報を探す

猫用品メーカーのスタッフ【猫に関わる仕事4/13】

猫用品メーカーでの仕事は、商品企画から開発、販売促進、顧客対応など、幅広くあります。
主な業務内容には、猫用フードやおもちゃ、トイレ用品などの商品企画や改良、仕入れ先との交渉、パッケージデザインの企画、販売データの分析、広告・SNS運用、展示会への出展準備、顧客対応やクレーム処理などが含まれます。自社で製造する場合は、生産管理や品質チェックも重要な業務です。

働き方は、一般的な企業と同様に平日の日勤が中心で、正社員としての雇用が多く見られます。

猫用品メーカーのスタッフに向いてる人は、猫に対する深い理解と愛情があり、消費者の視点を持って製品を考えられる人です。
また、数字や市場データをもとに分析できる論理性と、チームで協力できるコミュニケーション力も必要です。

平均年収240万円~283.2万円
必要なスキル・基本的なパソコン操作
・資料や企画書の作成
・商品知識
・トレンドを読む情報収集力
向いている人・アイデアを形にできる人
・粘り強く企画を進められる人
・柔軟な発想力と責任感を併せ持つ人
仕事に就くためには?メーカーの採用ページや転職サイトを通じて応募する

猫専門誌の編集【猫に関わる仕事5/13】

猫専門誌の編集の仕事では、猫に関する情報を正確かつ魅力的に発信する役割を担います。

主な業務内容は企画立案、取材・撮影の手配、原稿作成やライターへの依頼、写真やレイアウトのチェック、進行管理、校正作業、SNSやウェブコンテンツとの連携など多岐にわたります。

猫の飼い方や健康、最新グッズ、飼い主のインタビューなど、テーマに合わせて読者が興味を持つ内容を企画・編集します。

働き方は、出版社や編集プロダクションに所属する正社員や契約社員、フリーランスなどさまざまです。取材や撮影、締切前の作業などで土日勤務や残業が発生することもあるでしょう。
編集者は複数の案件を並行して進めるため、時間管理と柔軟な対応力が求められます。

編集者に向いてる人は、猫に対する深い愛情と好奇心があり、読者目線で情報を届けたいという意欲を持つ人です。細かいミスにも気づける注意力、取材相手やチームとの円滑なコミュニケーション力も必要です。

平均年収680.5万円
必要なスキル・文章作成力
・編集や校正の基礎知識
・スケジュール管理力
・基本的なパソコン操作
向いている人・情報をまとめてわかりやすく伝えるのが得意な人
・猫に関する情報を深く掘り下げるのが好きな人、締切を守りつつ柔軟に動ける人
仕事に就くためには?必要な学歴や資格は特になし。学校を卒業した後に、出版社や編集プロダクションへ就職する

ペットホテルのスタッフ【猫に関わる仕事6/13】

ペットホテルのスタッフは、飼い主が旅行や出張などで留守にする間、猫や犬などのペットを預かってお世話をします。

仕事内容はペットの食事や排泄の管理、ケージや室内の清掃、散歩、健康チェック、トリミングの補助などです。予約受付や飼い主への報告、電話応対などの接客業務も大切な役割です。

ペットホテルのスタッフの働き方はシフト制が基本です。早朝や夜間、土日祝日の勤務も多く、繁忙期には長時間の勤務が発生するかもしれません。アルバイトやパートから始める場合もありますが、経験を積めば正社員として働く道もあります。

ペットホテルのスタッフに向いてる人は、動物が好きでこまめなお世話が苦にならない人、体力に自信があり、細やかな気配りができる人です。ペットの体調や行動に異変があった際、すぐに気づいて対応できる観察力も重要です。

平均年収300万円~350万円
必要なスキル・動物の基本的な扱い方
・掃除や給餌の方法
・トラブル時の対応力
・飼い主との円滑なコミュニケーション力
・動物関連の資格があると有利
向いている人・責任を持って命を預かる意識のある人
・動物の変化にすぐ気づける人
・飼い主の不安に寄り添える人
仕事に就くためには?・未経験・資格なしでも採用される可能性がある
・求人サイトやペットホテルの公式サイトから応募する

民間の資格があるとよい猫に関わる仕事

猫に関わる仕事をする際は、民間の資格があると有利です。

以下の仕事について、それぞれ解説します。

  • キャットトリマー
  • ペットシッター
  • キャットケアスペシャリスト
  • 猫健康管理士
  • ペット介護士

キャットトリマー【猫に関わる仕事7/13】

キャットトリマーは、猫の毛を美しく清潔に保つためのシャンプーやカット、ブラッシング、爪切り、耳掃除などを行う専門職です。

皮膚トラブルの予防や快適な暮らしをサポートします。

キャットトリマーの働き方は、ペットサロンや動物病院での勤務、または自宅や訪問形式での開業も可能です。シフト制が多く、1日数件を担当するのが一般的です。猫に対して優しく接することができ、暴れやすい猫にも冷静に対応できる忍耐力のある人に向いています。

平均年収396万円
必要なスキル猫の扱い方やグルーミング技術、皮膚
・毛の知識、保定の方法など専門的なスキル
向いている人・細かい作業が得意な人
・猫の表情や様子から気持ちを読み取れる繊細な人
・集中力と観察力がある人
仕事に就くためには?・トリマー養成コースのある専門学校等を卒業してから就職するのが一般的
・求人サイトやペットショップ、グルーミングサロン、動物病院ペットホテルなどのサイトから応募する
・独立して開業するのも可能

ペットシッター【猫に関わる仕事8/13】

ペットシッターは飼い主の留守中に自宅を訪問し、猫の食事や水やり、トイレ掃除、遊びなどの世話を行います。

飼い主がいなくても、猫が安心して過ごせるよう個体差に合わせた接し方が求められる仕事です。

ペットシッターとして会社に雇用されている人だけでなく、独立して活動する人も多くいます。猫の変化にすぐ気づける観察力がある人や、他人の家に入ることへのマナー意識や信頼関係を築ける人に適しています。

平均年収200万円~340万円
必要なスキル・猫の基本的な飼育知識
・健康チェックの方法
・報告書作成
・トラブル対応などのスキル
向いている人・1人で働くのが好きな人
・責任感が強い人
・飼い主や猫から信頼を得られる誠実な性格の人
仕事に就くためには?民間のペットシッター養成講座を受講し、資格取得後に登録・開業する方法が一般

キャットケアスペシャリスト【猫に関わる仕事9/13】

キャットケアスペシャリストは、猫に関する幅広い知識を活かし、飼い主やペット関連事業者に向けて飼育環境の改善や健康管理のアドバイスを行う専門職です。

猫の習性や行動パターン、しつけの方法、食事の管理、繁殖など、猫に関するあらゆる情報を提供できます。個別相談の他にセミナー講師として活動したり、ペットショップで顧客対応を行なったりなど、活躍の場は多くあります。

ペットショップや動物病院での勤務だけでなく、個人で講師やコンサルタントとして活動する人もいるのです。副業や在宅での活動も可能で、柔軟な働き方がしやすいのが特徴です。

猫が好きで、習性や性格の違いを理解し、冷静かつ的確なアドバイスができる人に向いています。また、人の話をよく聞き、信頼関係を築く力も必要です。

平均年収280万円~350万円
必要なスキル・猫の生態や飼育方法、繁殖や介護などの知識
・飼い主に対して丁寧かつ論理的に伝えるコミュニケーション力
向いている人・猫のために最善を尽くしたいと考えている人
・情報収集や学び続けることが好きな人・問題解決力や分析力がある人
仕事に就くためには?一般社団法人日本ペット技能検定協会が指定するカリキュラムで学び、添削課題を2回提出すると資格が付与される

猫健康管理士【猫に関わる仕事10/13】

猫健康管理士は、猫の健康を守るための専門知識を持ち、飼い主に対して日常生活の中でできる健康管理の方法をアドバイスする仕事です。

食事や運動、体調変化への対応、シニア猫のケアなど、幅広いテーマを扱い、病気の予防や早期発見に貢献できます。

動物病院やペット関連の現場でサポート業務を行ったり、講座開催やオンライン発信を通じて情報提供を行うのも可能です。動物病院やペットショップ、講座の運営など、幅広い現場で活躍できるのが特徴です。資格を取得した後、ペット業界での就職や講師、アドバイザーとして独立できます。

平均年収180万円~320万円
必要なスキル・基礎的な猫の解剖や生理知識
・食事管理や感染症対策
・シニアケア
・飼い主への説明能力
向いている人・猫のQOLを大切にしたいと考えている人
・地道な努力を続けられる誠実な人
・常に勉強する意思を持ち、定期的に情報をアップデートできる人
仕事に就くためには?通信講座で学び、課題を提出すると資格が取得できる

ペット介護士【猫に関わる仕事11/13】

ペット介護士は、加齢や病気により介護が必要な猫に対して、日常生活をサポートする仕事です。食事や排泄、体位変換、清拭、歩行の補助、投薬補助など、猫の状態に合わせたケアを行います。

飼い主からの相談対応や自宅での介護アドバイス、終末期のケアなどにも関わり、猫のQOLを大切にしつつサポートします。動物病院やペット介護施設への勤務のほか、個人で訪問型サービスを展開する人も増えているのが特徴です。

高齢猫が増える中で在宅介護ニーズも高まっており、地域密着型の活動がしやすい職種です。パートタイムや副業としての働き方も可能なため、柔軟な働き方を希望している人に向いています。

猫の老いや病気に寄り添い、最後まで丁寧に世話ができる方に適しています。体力と気力が必要な仕事のため、根気と忍耐も大切です。感情に流されすぎず、冷静に状況を判断できる人が求められます。

平均年収150万円~180万円
必要なスキル・老猫介護の基礎知識
・食事補助や体調管理
・猫の苦痛を和らげる対処方法
・飼い主との信頼関係の構築
向いている人・老猫介護に興味がある人
・深い思いやりがある人
・責任感が強く、学び続ける姿勢を持つ人
仕事に就くためには?通信講座を修了すると、ペット介護士に認定される

国家資格が必要な猫に関わる仕事

猫に関わる仕事の中では、難易度がかなり上がりますが、国家資格が必要なものもあります。

以下の内容について、それぞれ解説します。

  • 獣医師
  • 愛玩動物看護師(旧:動物看護師)

獣医師【猫に関わる仕事12/13】

獣医師は、猫をはじめとする動物の健康を守る専門職です。診察や病気の診断と治療、予防接種、手術、健康相談など幅広い業務を担います。猫特有の疾患や体質に対応する専門知識が必要で、緊急対応や長時間の手術など責任の大きな場面もあります。
近年では、高度医療や終末期ケア、行動診療など専門分野に分かれるケースも増えているのです。

獣医師は動物病院での勤務が中心ですが、公的機関やペットショップ、製薬会社、保護団体、海外支援活動など活躍の場は多岐にわたります。勤務時間は診療時間に準じますが、急患や入院動物の対応で不規則になる場合も多く、体力と精神力が求められる職場です。

猫の小さな変化にも気づける観察力や痛みや不調に寄り添う優しさ、そして冷静な判断力が求められます。また、飼い主に対しても丁寧で信頼感のあるコミュニケーションができる人に適しています。

平均年収884.8万円
必要なスキル・解剖学や生理学、病理学、薬理学などの専門的な知識
・診察や手術の技術、検査機器の操作、記録作成、スタッフとの連携
向いている人・動物の命に真剣に向き合い、日々の努力を惜しまない責任感のある人
・学び続ける意欲があり、チーム医療にも協力的な姿勢を持てる人
仕事に就くためには?大学の獣医学部(6年制)を卒業し、国家試験に合格する必要がある
その後は動物病院などで研修や実務経験を積みながら専門性を高めていく

愛玩動物看護師(旧:動物看護師)【猫に関わる仕事13/13】

愛玩動物看護師(旧・動物看護師)は、獣医師のサポートとして診療の補助や入院動物のケア、検査業務、飼い主対応などを行う国家資格職です。

猫の採血や検温、投薬補助、術後の管理、食事や排泄のケアなど、獣医師と飼い主の間に立つ重要な役割を担います。
猫が安心して治療を受けられるよう、精神的なケアも求められます。

主に動物病院で働くケースが多く、獣医師とともに診療業務を行います。
正社員や契約社員としての勤務が一般的で、早朝や夜間のシフト、休日勤務が発生する場合もあるのです。また、大学病院やペットホテル、保護施設、行政機関などに勤務する人もいます。

動物のケアを丁寧に行える人、感情に流されず冷静に判断できる人に適しています。飼い主や獣医師との連携が必要なため、チームワークを大切にできることも必要です。

平均年収322.9万円
必要なスキル・動物の生態や病気に関する知識
・医療機器の扱い方
・保定
・処置技術や衛生管理
・接遇マナー
・猫は特にストレスに敏感なため、やさしい扱い方や声がけも大切
向いている人・裏方としてサポートする仕事にやりがいを感じられる人
・細かい作業を丁寧にこなせる人
・動物の痛みや恐怖に寄り添う心を持つ人
仕事に就くためには?愛玩動物看護師を養成するために指定された大学や短期大学、専門学校に通い、国家試験に合格すると、愛玩動物看護師名簿に登録される

猫に関わる仕事に就く方法

猫に関わる仕事に就く方法は、資格の有無によって異なります。

以下3点の方法について、それぞれ解説します。

  • 資格なし、未経験で就く方法
  • 民間資格を活用して就職する方法
  • 国家資格が必要な仕事への就職方法

資格なし、未経験で就く方法

猫に関わる仕事の中には、資格がなくても未経験から始められるものが多くあります。

例えば、猫カフェのスタッフ、ペットショップの販売員、動物病院の受付、保護猫施設のボランティアなどが挙げられます。
これらの職場では、猫の世話や清掃、来店客への接客対応が主な業務です。

資格がない場合でも猫への思いやりや衛生管理への意識、丁寧なコミュニケーション能力などがあれば問題ありません。

まずはアルバイトやボランティアとして現場に入り、猫に関わる日常業務を経験しましょう。
その中でスキルや知識が自然に身につくため、将来的に専門的な職種や独立を目指す道も開けてくるでしょう。

民間資格を活用して就職する方法

猫に関わる仕事へ進むために、民間資格を活用する方法もあります。

代表的な資格はトリマーやペットシッター、キャットケアスペシャリストなどがあり、通信講座や専門学校で学べます。
これらの資格を学ぶと、猫の習性や健康管理、行動学、飼育環境の整え方など実用的な知識が体系的に身につきます。

資格を取得した後は、ペットホテルや猫専用のトリミングサロン、訪問型のペットシッターなど、猫に特化した職場での就職活動において有利です。

自営業でペットシッターとして開業する際にも、資格が信頼性を高める要素になるでしょう。

ただし、民間資格はあくまで任意のものであり、実務経験や人柄が重視される場面も多く見られます。そのため、資格の取得と現場での実践を並行すると、より安定したキャリアにつながります。

国家資格が必要な仕事への就職方法

猫に関わる仕事を始める際、専門的かつ継続的に関わる職種の中には、国家資格が必要となる仕事も存在します。

代表的なのが「獣医師」と「愛玩動物看護師(旧・動物看護師)」です。

獣医師になるには、国が認める獣医学部で6年間学び、国家試験に合格することが必要です。

猫の病気治療や健康診断、避妊・去勢手術などを行う医療のプロとして、動物病院や動物保護施設での勤務が想定されます。

愛玩動物看護師は2023年から国家資格になりました。
指定の養成校で学んだ後、国家試験に合格すると資格が得られます。
獣医師の補助や診療サポート、入院中の猫のケア、飼い主へのアドバイスなどが主な業務です。

これらの仕事は高い専門性が求められますが、猫の命と健康に深く関わるため、やりがいも大きいのが特徴です。

猫に関する専門職として長く活躍したい方にとって、国家資格の取得は大きな強みになるでしょう。

猫に関わる仕事に就くための自己PR例

猫に関わる仕事に就くためには、未経験の場合と経験者の場合で自己PRの方法が異なります。

自己PRを具体的に説明できると説得力が格段に上がり、採用につながるでしょう。

具体例についてそれぞれ解説します。面接の際の参考にしてください。

  • 未経験の場合
  • 経験者の場合

未経験の場合

動物が好きで、特に猫に対する愛情は幼い頃から人一倍強く持っています。

実家では3匹の猫と暮らしており、それぞれの性格や体調に合わせたお世話を日常的に行ってきました。

仕事として猫に関わるのは初めてですが、掃除や食事管理、健康状態の観察などの基本的なケアは可能です。

愛猫が病気になった際には動物病院での診察や服薬管理も丁寧に行なってきました。

接客経験もあり、相手の立場に立った丁寧な対応には自信があります。

貴社で働けることが決まったら、猫と人の両方にとって心地よい空間を作れるよう意識して働きたいと考えています。

今後はペット関連の資格取得も視野に入れており、現場での経験を積みながら学びを深めていくつもりです。

経験者の場合

これまでペットホテルで2年間、猫を中心とした動物のお世話を担当してまいりました。

猫の個性や体調に合わせたケアを行い、食事管理や投薬補助、トイレ清掃はもちろん、ストレスを感じさせない対応を心がけてきました。

特に多頭飼育環境での猫同士の関係性への配慮や、神経質な子へのアプローチには高評価をいただいております。
また、飼い主様との信頼関係を築くことにも力を入れ、日々の報告やちょっとした変化の共有を徹底してきました。

ペットシッターの資格を取得していますが、今後はさらに知識と経験を深め、より専門的な立場で猫の幸せを支える仕事に取り組んでいきたいと考えています。

猫に関わる仕事でよくある質問

猫に関わる仕事を始めようと考えている方が、事前に知っておきたいと感じる疑問をまとめました。

これから猫と関わる仕事に挑戦してみたい方は、ぜひ参考にしてください。

  • 向いている人の特徴は?
  • 猫アレルギーでも問題ありませんか?
猫にかかわる仕事に向いている人の特徴は?

猫に関わる仕事に向いている人は「猫のペースに合わせられる人」が挙げられます。
猫はマイペースな動物で、知らない人や環境に敏感なため、そっと寄り添う姿勢が求められるからです。観察力があり、猫の体調に気づける人も向いています。
猫は体調不良を隠す習性があり、早期に体調不良を発見できると猫の命を守ることにつながるからです。
小さな変化に気づけるとすぐに動物病院を受診できるため、重症化を防げます。
さらに、人とのコミュニケーションが取れる人も向いています。
猫相手の仕事であっても顧客や飼い主とのやりとり、チームメンバーとの連携など、人との関わりも多くあるからです。
猫と人の両方に配慮できる優しさを持った人が、現場で信頼されやすくなります。

猫アレルギーでも問題ありませんか?

猫アレルギーが軽度の場合は、マスクや換気の工夫などで対応できる場合もあります。
しかし、重度の場合は難しいかもしれません。
猫アレルギーの主な原因は、皮膚や毛に含まれる「Fel d 1」というたんぱく質です。
これは猫の毛やフケ、唾液などに含まれており、空気中に舞いやすいため、閉鎖された空間では特に影響を受けやすくなります。
そのため、猫と接する機会が多い仕事では、アレルギー反応が起きる可能性をゼロにするのは難しいのが現状です。
その場合はメーカーのスタッフなど、猫と接しなくても関われる仕事を選択するとよいでしょう。

まとめ

猫に関わる仕事を「資格なし・未経験から始められる仕事」「民間の資格があるとよい仕事」「国家資格が必要な仕事」の3つに分けて、それぞれの具体的な仕事を計13種類紹介しました。

猫に関わる仕事は、資格なしで始められるものから国家資格が必要な専門職まで多くの種類があります。

猫に癒されながら働ける仕事は、やりがいや幸福感を感じやすく、自分らしく続けやすい魅力があります。
大切なのは、自分の性格やライフスタイル、将来像に合った働き方を選ぶことです。

未経験から挑戦したい人も専門性を高めたい人も、それぞれの段階に合った選択肢が用意されています。猫が好きという気持ちを原動力に、一歩ずつ夢に近づいてみてはいかがでしょうか。

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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」