「面接が苦手だから就職活動ができない」と感じる方や、「面接で落ちたけど、何が理由かわからない」という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、苦手な面接を克服するために必要なことや、面接のポイント・注意点などを紹介しています。
皆さんが良いと思って行っていることでも、実際には好印象を受けない事柄についても解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
面接が苦手で就職できない人の対策【事前準備編】
「面接が苦手で就職できないかもしれない……」と悩んでいる場合には、事前準備として次の3つを試してみましょう。
- 前もって面接で伝えたいことを決める
- 面接の練習を行う
- 就職支援サービスを利用する
では、それぞれについて解説します。
前もって面接で伝えたいことを決める
まずは、面接で伝えたいことをあらかじめ決めておきましょう。
面接では、次のような質問が定番です。これらの質問への回答を準備しておくだけでも、安心して面接に臨めます。
- 「これまでの一番の成功体験を教えてください」
- 「長所と短所を教えてください」
- 「企業選びでは何を大切にしていますか?」
回答の準備にあたっては、文章を一言一句覚えるのはNGです。ロボットのような受け答えになってしまうため、最も伝えたいことだけを単語で覚えておくなど、文章を丸暗記している印象を面接官に与えないように注意しましょう。
面接の受け答えについて具体的に知りたい場合には、次の記事も参考にしてみてください。
面接の練習を行う
面接が苦手な人は、できる限り多く練習しておくことも大切です。たとえば家族や友人に面接官役をお願いし、先ほど紹介した定番質問を質問してもらっても良いでしょう。
ただし、知人が面接官役の場合、どうしても緊張感を持てないかも知れません。そこで、本番を想定してスーツで臨んでみるなど、緊張感を高める工夫をしてみてください。自分の言動やしぐさを客観的に見られるように、練習の様子をスマホなどで録画しておくのもおすすめです。
就職エージェントの利用
正社員就職を目指すなら、就職エージェントを上手く活用するのがおすすめです。
就職エージェントとは「キャリアアドバイザー」と呼ばれる就職支援のプロがマンツーマンで、求職者の就活をサポートするサービスです。
就職エージェントの利用が特におすすめなタイプは、「就職支援のプロに相談しながら就活を進めたい」と考える人です。これまでの経歴や自己PRに自信がない人は、就職エージェントに相談することで効率よく就活を進められますし、自信を持って臨めるようになるでしょう。
就職エージェントは、会社ごとにサービスの対象が変わります。
- 第二新卒向け
- 20代向け
- 就職未経験に強い
- 女性向け
就職エージェントを利用するときは「このサービスは自分の属性に合っているか」をよく考えて登録しましょう。複数の就職エージェントに登録しても構いません。気になるものがいくつかある人は一通り登録して、利用しながら比較・検討していくのがおすすめです。
エージェントによってサービス内容も異なりますが、一般的には以下のサービスが利用できます。
- 求人の紹介
- 求人の申し込み
- 応募書類の添削
- 個別面談
- 面接対策
私たちジェイックも就職エージェントを運営しており、社会人経験が少ない人の就職支援を得意としています。
ジェイックの「就職カレッジ®️」では、転職活動のノウハウやビジネスの基本が学べる「就職支援講座」も行っています。
支援講座の受講者は、社会人経験が短い人であっても採用したいと考えている優良企業20社と一斉に面接ができる「集団面接会」に参加できます。書類選考なしで、1日に複数の会社と面接ができるため、最短2週間で内定の獲得も可能なシステムです。転職できるか不安な人にも、利用しやすいサービスとなっています。
まずは、就職やキャリアの悩みを相談したいという方でもご利用可能です。
転職エージェントの活用に興味のある人は、ぜひご検討ください。
面接が苦手で就職できない人の対策【当日編】
面接当日に意識したい対策について、3つ紹介します。
- 自分の話し方を気にしすぎない
- 面接でつまった際は考える時間をつくる
- 話の聞き方に気をつける
では、それぞれについて見ていきましょう。
自分の話し方を気にしすぎない
まず、自分の話し方を過度に気にしないことが大切です。なぜなら、肝心の話の中身に意識が向かなくなってしまうからです。
面接で受け答えをする際は、たとえば学生であればアルバイト先の先輩に話しかけるような意識をもってみましょう。少し上の年齢の人に話しているイメージをもてると、「敬語がうまく使えているかな…」といった心配が減り、自分の話の中身に集中できるようになります。
面接は、いかに自分をアピールできるかの勝負です。話し方を気にしすぎるあまり、話す中身への意識が薄れないように注意しましょう。
面接でつまった際は考える時間をつくる
答えづらい質問がされた場合は、考える時間をつくるのもおすすめです。あわてて答えようとすると的外れな回答をしてしまうおそれがあるため、「少し考える時間をいただけますでしょうか?」と面接官にお願いしてみましょう。
このとき、まずは深呼吸をして頭の中を整理します。そのうえで、質問された内容を念のため面接官に確認してみましょう。
どうしても答えが出ない場合には「回答が浮かばず、申し訳ございません」と潔(いさぎよ)く謝るのも手です。的を射ていない回答をして評価を落とすよりは、むしろ素直に認めてしまったほうが好感をもたれる可能性があります。
話の聞き方に気をつける
面接では話す内容にだけ意識がいってしまう人も多いですが、面接で評価される人は「聞き方」にも気をつけています。なぜなら、コミュニケーション力の高さをアピールできるからです。
具体的には、面接官からの質問にしっかり頷く、椅子の背もたれに寄りかからず少し前傾で話を聴く、などを意識してみましょう。
なお、過剰に相槌をうつと逆に評価を落としてしまいます。そのためオーバーになり過ぎず、あくまで冷静に話を聴く姿勢をもちましょう。
面接が苦手で就職ができない人の特徴3選
面接に苦手意識を感じてしまい、なかなか通過できない人には次のような特徴があります。
- 面接で落ちている理由がわからない
- 何を話しているのかがわからなくなる
- 早口になってしまう
では、それぞれの特徴について解説します。
面接で落ちている理由がわからない
面接が苦手な人のなかには、選考に残れなかった理由がわかっていない人が少なくありません。こうした人は面接で評価されるポイントを理解できていないため、別の会社の面接でも同じようなミスを繰り返してしまいます。
そもそも面接では、次のような点が確認されています。
- 話し方やマナー
- コミュニケーション力
- 論理的思考力(分かりやすく話せるかなど)
これらのうち、どれかが欠けていると面接に落ちてしまう可能性が高いので、服装などに気を配る、笑顔を意識して受け答えをする、話に矛盾がないように事前に回答を準備しておく、といったことに特に気をつけておきましょう。
何を話しているのかがわからなくなる
話の途中で何を話しているか自分でもわからなくなってしまう、というのも“あるある”です。このような場合、「うまく話さないと…」と意識するあまり、自分で自分を追い込んでしまうケースがほとんどです。
こうした状況を回避するうえで大切なのは、100%を目指さないことです。面接は60~70%の出来でも通るものですし、自分では「うまくいかなかった」と感じた面接に通過していた、ということも珍しくありません。
「がんばってアピールしないと…」と思い込んでしまう人は、面接練習の際に「面接官との会話を楽しむ」意識をもってみましょう。良い具合に緊張がほぐれるため、頭が真っ白になるような状況は防げるでしょう。
早口になってしまう
緊張のあまり、面接の場で早口になってしまう人も少なくありません。
改善策としては、練習の際に自分の回答を録音しておくことをおすすめします。話すスピードを客観的に聞いてみることで、自分がどれだけ早口になっているか理解できるでしょう。
また、早口になってしまう人は「伝える意識」が強すぎる可能性があります。面接はあくまで面接官との相互コミュニケーションの場であり、先ほどのアドバイスと同様に、面接官との会話を楽しむ意識をもってみると良いでしょう。
面接で落ちている理由がわからない人の注意するポイント
面接で落ちている理由がわからない人の場合、次の3つに気をつけることで通過を目指せます。
- 身だしなみを確認する
- 文章を丸暗記しない
- 質問を深堀りされても答えられるようにする
では、それぞれについて解説します。
身だしなみを確認する
面接時の身だしなみに問題がないか、確認しましょう。身だしなみが整っていないと、面接での第一印象が悪くなってしまうからです。
男性はヒゲをしっかり剃る、女性であればメイクを控え目にすると良いでしょう。また、男女ともに服装にシワや汚れがないか、靴がしっかりと磨かれているかも確認しましょう。特に靴は、着席時に面接官からよく見える位置にあるため目立ちます。「この程度なら大丈夫」という油断が、面接を通過できない一因となるおそれもあるため、細部まで抜かりなく対策しておきましょう。ファッションやヘアメイクに自身がない人は、友人や家族にチェックしてもらったり、ネットで「面接時の身だしなみ」についてのアドバイスをいくつか参照すると良いでしょう。
文章を丸暗記しない
面接で話す内容を丸暗記しないのもポイントです。丸暗記した内容をそのまま話すと、会話の流れの中で不自然に感じられることがあります。会話がうまく嚙み合わないと、面接官から「コミュニケーション力が低い」と思われてしまうおそれがあるのです。
面接での想定質問に対して、あらかじめ回答を準備しておくことは重要ですが、その際は「キーワード」を暗記しておくといいでしょう。文章を一言一句すべて暗記すると、まるでロボットのような受け答えになってしまいますが、キーワードをおさえておくことで「これはしっかり伝えたい」という内容を漏らすことなく、面接の流れに応じた自然な会話ができるようになるでしょう。
質問を深堀りされても答えられるようにする
面接対策としては、深掘りの質問に応じられるように準備しておくことも大切です。面接官との掛け合いは「一問一答」ではなく、ひとつの回答に対して、さらに深く突っ込む質問が投げかけられることがあるからです。
たとえば、以下のような深堀りの質問は定番です。
- 「なぜ、その〇〇に入ろうと思ったのですか?」
- 「その経験のなかで、最もつらかった瞬間を教えてください」
- 「その経験から何を学びましたか?」
こうした深堀りの質問に答えられるように、できる限り複数の人たちと面接練習をしましょう。面接練習で質問された内容をその都度ノートに記録し、回答を想定しておくことで、本番の面接で深堀りされた際にも落ち着いて答えられるようになります。
面接で成功させるためのコツ
最後に、面接を成功させるコツを3つ紹介します。
- 話す前に、自分が伝えたいことを整理する
- 逆質問について事前に考える
- 自己分析を行い、強みを理解する
では、それぞれについて見ていきましょう。
話す前に、自分が伝えたいことを整理する
面接前に「自分が伝えたいこと」をあらかじめ整理しておきましょう。その準備をすることで、面接に落ち着いて臨めるようになります。
なお、想定質問に対して用意した回答が適切かどうか、自分では判断できない場合もあるかもしれません。その際は、親や友人などにチェックしてもらい、客観的な視点から回答に論理性があるか確かめてもらうといいでしょう。
逆質問について事前に考える
面接を受けるにあたっては、逆質問も2~3個用意しておきましょう。
逆質問とは、「面接を受ける側から面接官に尋ねる質問」を指します。例えば、次のような質問が代表的なものになります。
- 「入社するまでに、準備しておくことはありますか?」
- 「〇〇(面接官の名前)様が仕事において感じるやりがいを教えてください」
- 「どういった後輩がいると心強く感じられますか?」
逆質問は、面接官によって変えるのが鉄則です。たとえば一次面接は比較的若い社員が担当する場合が多いので、「御社の事業の展望を教えてください」といった質問をしても答えられない可能性があります。そのため「今、目の前にいる面接官が答えられる質問をする」という意識をもてると良いでしょう。
自己分析を行い、強みを理解する
面接の準備にあたっては、自己分析もしっかりと行っておきましょう。なぜなら、自分の強みを把握しておくことで、面接で適切に自己アピールできるようになるからです。
自己分析の際は、過去の「成功体験」や「失敗体験」、自分の「好き・嫌い」「得意・不得意」を徹底的に洗い出してみましょう。
詳しいやり方については、次の記事も参考にしてください。
「自分はこういう人間」という先入観や固定観念にとらわれていると、自己分析がうまく進められません。そこで、家族や友人など自分のことをよく知る人と一緒に取り組んでみるなど、第三者の目線を取り入れてみることをおすすめします。自分では気付かない「強み」や「得意」が見つけられるかもしれません。
まとめ【面接の練習は数が大事!】
面接に苦手意識をもっている人に向けて、面接通過を目指す上で意識したいポイントをお伝えしてきました。
面接は、何よりも「場数を踏むこと」が大切です。たとえば、自転車の乗り方をいくら本で勉強しても、実際に乗ってみなければ漕げるようにならないのと一緒です。面接も、たくさんのノウハウを仕入れても、実践の場でトライしてみなければ上達はしません。
この記事でお伝えした対策に取り組みながら、面接の機会を多く積んでいきましょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい