子供と関わる仕事21選！資格や保育士以外の一般企業も紹介

子供と関わる仕事には、乳児期、小学生など、年齢や発達段階ごとに多岐にわたる職種があり、保育士などの資格が必要な仕事と、塾講師などの資格なしでも携われる仕事に分けられます。

子供相手の仕事は、責任が大きい反面、やりがいも大きく、天職だと感じる人もいます。

この記事では、資格が必要な仕事と資格なしでもできる仕事、向いている人の特徴などを解説します。
ぜひ、仕事探しの参考にしてみてください。

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子供と関わる仕事とは？年齢別に紹介

子供に関わる仕事を、以下の子供の年齢別に解説します。

ぜひ、仕事選びの参考にしてみてください。

1. 乳児期（0～1歳）

乳児期の子供と関わる仕事は、以下があります。

産まれて間もない乳児を扱うため大変な部分もありますが、自分ひとりで数多くの子供を見るわけではないため、小さな子供とじっくり向き合うことができます。

助産師や保育士は専門の資格が必要になりますが、ベビーシッターや保育補助スタッフのように、資格が不要な仕事もあります。

2. 幼児期（1歳～6歳）

幼児期の子供と関わる仕事は、以下があります。

幼児相手の仕事というと保育士や幼稚園教諭が一般的に思い浮かびますが、幼児教室のスタッフなど、資格が不要な仕事もあります。子供を対象とした写真スタジオのスタッフや、幼稚園で販売する写真を撮影するカメラマンも、幼児と関わる仕事のひとつです。

幼児教室では、リトミックや英会話、スポーツ、音楽、工作など、自分の得意なことを子供に教えることもできるでしょう。

3. 小学生以上

小学生以上の子供と関わる仕事は、以下があります。

小学生以上になると子供の学力や体力もあがるため、より専門的な知識や技術を教えることができます。塾講師や各種習い事の講師など、仕事の選択肢も増えてきます。

また、スクールカウンセラーや児童福祉司など、デリケートな事情を抱える子供たちやその保護者をサポートするような社会的意義のある仕事もあります。

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子供と関わる資格が必要な仕事13選

子供と関わる資格が必要な仕事は、以下の12つです。それぞれ解説していきます。

1. 保育園の保育士

保育士は、0歳から小学校入学前の6歳までの未就学児の子供の保育をする仕事です。子供の年齢があがるほど、ひとりで担当する子供の数は増えます。

子供たちの生活全般をサポートしながら、食事、トイレ、着替え、表現などの生活習慣を身に着けられるように教えていきます。

子供にとってははじめての集団生活となるため、社会性を身に着けられるようなサポートも行います。

保育士になるには「保育士資格」という国家資格が必要です。資格を取得するためには、専門学校や短大、大学などの保育士養成校で、保育や福祉に関する単位を一定取得し卒業する方法と、国家試験を受けて合格する方法があります。

保育士について以下の記事で詳しく解説しています。

厚生労働省：「保育士 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

保育園の保育士を続けた際のキャリアパス

保育園で保育士として働き続けると、園長または主任保育士を目指すキャリアパスが一般的です。
従来は役職が限られていましたが、厚生労働省の処遇改善制度により新しい役職が追加され、段階的なキャリア形成が可能になりました。

【従来の役職例】

【処遇改善制度で新設された役職例】

新しい役職制度により、以前よりもキャリアアップの機会が増え、給与面での処遇改善も期待できるでしょう。

2. 企業保育士・院内保育所

企業保育士や院内保育所の保育士は、主に企業内や病院内に設置された保育施設で、従業員や職員の子どもたちを対象に保育を行います。

企業や病院が従業員の福利厚生として提供する保育サービスの一環であり、保護者が安心して働けるようサポートします。

施設によっては、24時間保育や夜間保育を行うこともあります。

主な仕事内容は以下の通りです。
また、企業や病院の特性に合わせた特別なイベントの企画・運営も行うこともあるでしょう。

厚生労働省：「保育士 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

企業保育士・院内保育所を続けた際のキャリアパス

企業保育士や院内保育所で働き続けた場合、施設長を目指すキャリアパスが一般的です。施設長に特別な資格要件は定められていませんが、10年以上の実務経験や適切な施設運営スキルが求められる傾向にあります。

また、従来の保育園と比べて規模が小さい施設が多いため、早期から施設運営に必要なマネジメント経験を積めたり、一人ひとりの園児に向き合ったりすることが可能です。保育士としてのスキルアップと管理職への準備を並行して進められるでしょう。が増え、給与面での処遇改善も期待できるでしょう。

3. バイリンガル保育士

バイリンガル保育士とは、保育の知識や経験に加えて英語や外国語で保育ができる保育士です。英語での読み聞かせや歌、遊びを通じて子どもたちに英語を楽しく学ばせることが主な仕事です。

近年、グローバル化により英語教育への関心度が高まっているため、バイリンガル保育士のニーズは増加傾向にあります。バイリンガル保育士になるためには、保育士資格に加えて日常会話レベルの英語力が必要です。

場合によっては、外国人講師とコミュニケーションを取るため英語で保育運営ができるレベルが求められる可能性もあります。バイリンガル保育士の仕事を目指すなら、保育士資格と英語力向上に同時に取り組みましょう。

参考：保育士バンク！『インターナショナルスクールに就職したい保育士さん必見！給料や仕事内容、有利な資格とは』

バイリンガル保育士を続けた際のキャリアパス

バイリンガル保育士として働き続けた場合、リーダー保育士や英語講師を目指すキャリアパスがあります。

リーダー保育士は、他の保育士を指導・サポートする役割を担います。英語講師は、保育士としての経験を活かしながら、英語講師として保育園や幼稚園で英語を教えることが可能です。

また、保育士向けの研修で英語の知識やスキルを教える立場として活動するのも選択肢の一つです。具体的な勤務先は、インターナショナルスクールやプリスクール、そのほか英語に力を入れている認可保育園などで活躍できるでしょう。

4. 幼稚園教諭

幼稚園教諭は、年少といわれる3歳から年長といわれる小学校入学前の6歳までの未就学児の教育保育を行う仕事です。幼稚園の規模にもよりますが、20～30人程度の自分のクラスを受け持つこともあるでしょう。

幼稚園は「教育をするところ」というイメージがありますが、近年では、保育園にも教育の要素があったりもします。大きく違う部分は、子供を預かる時間です。

保育園では基本的に朝の7時台～18時台の間で子供を預かりますが、幼稚園では一般的には9時～14時ごろまでとなっています。ただし、預かり保育を実施する幼稚園もあります。

仕事のやりがいも保育士と重なる部分もありますが、幼稚園教諭は勉強、芸術、運動など、やはり教育的な要素が多いことが特徴です。

幼稚園教諭になるためには「幼稚園教諭免許」が必要です。免許は幼稚園教諭養成課程のある専門学校、短大、大学で、所定の課程を修了して卒業することで取得可能です。

厚生労働省：「幼稚園教員 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））

幼稚園教諭を続けた際のキャリアパス

幼稚園教諭を続けた場合は、主任教諭を目指すキャリアパスがあります。主任教諭は各教諭のまとめ役となる存在です。子どもを育てる能力はもちろん、ほかの教諭の指導や園全体の円滑な運営スキルが求められます。

主任教諭までの一般的なキャリアパスは次のとおりです。

主任教諭は、小学校や関係機関との行事企画や担当した学年の指導計画、教諭の指導が行える能力が必要です。

5. 小学校教諭

小学校教諭は、30～40人程度の児童に関わることができます。小学校は教科ごとに先生が分かれないため、自分の担当するクラスの児童と深く関わっていくことが可能です。

主な仕事内容は「教科指導」と「学級経営生活指導進路指導」となり、子供の人生に大きく関わることができるといっても過言ではないでしょう。

小学校教諭になるためには、小学校の教員免許状の取得が必要になります。一般的には大学の教職課程を修了して取得する「普通免許状」があります。教職課程を経ていなくても、優れた知識や経験を持っていれば、「特別免許状」を認められる場合もあります。

厚生労働省：「小学校教員 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

小学校教諭を続けた際のキャリアパス

小学校教諭として経験を積むと、学年主任や教務主任へのキャリアパスがあります。学年主任は学年全体をまとめる立場で、行事の企画・運営、生徒指導を行う役割があります。

教務主任は学校全体の教育活動を統括するポジションです。年間行事予定や授業計画の作成など、学校運営を引っ張る存在といえるでしょう。

教務主任の経験を積めば、校長や教頭といった管理職への道もひらかれます。また、教員免許を活かして塾講師や放課後児童支援員として働いたり、教育委員会で教育行政に携わったりする選択肢もあります。

6. チャイルドマインダー

チャイルドマインダーとはイギリスで生まれた職業で「少人数保育のプロ」といわれます。0歳～12歳の子供を対象に、少人数の保育を家庭の教育方針に沿って専門的に進める仕事であるためです。

ベビーシッターよりも専門的な保育を行うことができるため、子供と真剣に向き合うことができるでしょう。

チャイルドマインダーになるには「チャイルドマインダー」の資格を取得する必要があります。資格は所定の講座を受けることで取得でき、実務経験を積んだのちに自分で開業したり、企業に雇われて働いたりすることも可能でしょう。

チャイルドマインダーを続けた際のキャリアパス

チャイルドマインダーとして働き続けた場合は、訪問型保育や開業による独立が主なキャリアパスです。訪問型保育とは、保育を必要としている家庭や指定された場所に行って保育を行います。

また、開業する場合は自宅で保育施設を開設して少人数の子どもを保育する「家庭的保育事業」が行えます。その場合は、地域の自治体に「認可外保育施設設置届」の提出が必要です。

開業すれば一般的な保育関連の仕事よりも収入を上げられる場合もあり、自分の裁量でしっかり稼げるメリットがあります。

7. スクールカウンセラー

スクールカウンセラーは、学校に通う年齢の子供たちの心のケアを行う専門家です。学校に勤務し、子供たちの話に真剣に耳を傾け、抱える問題を解決するためのアドバイスや、働きかけを行う仕事を行い、子供たちの健やかな学校生活をサポートします。

現在はスクールカウンセラーの不足が社会課題になっており、今後もニーズが高い職業といえます。

スクールカウンセラーになるには、臨床心理士の資格が必須です。資格取得には、大学卒業後、指定大学院を修了した後に、臨床心理士の試験に合格する必要があります。

資格取得後は、各自治体の教育委員会や私立学校に採用されれば、スクールカウンセラーとして働くことができます。

厚生労働省：「スクールカウンセラー – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

スクールカウンセラーを続けた際のキャリアパス　

スクールカウンセラーとして働き続けた場合、学校に常駐する専門カウンセラーへの昇格が主なキャリアパスです。多くのスクールカウンセラーは、働ける期間が定められている任期制で、決まった曜日の決まった時間帯に勤務する非常勤職員として働いています。

常駐の専門カウンセラーになると、複数の学校をかけもちする必要がなくなり、一つの学校に集中して支援できるのがメリットです。

8. 児童福祉司

児童福祉司とは、児童相談所に勤務し、子供や保護者の抱えている問題の解決の手助けをする仕事です。

相談内容は、子供の非行や、心身に虐待を受けた子供のケア、育児に悩んでいる保護者の悩みの解決など多岐にわたります。

児童福祉司になるには、地方公務員試験に合格して資格を取得する必要があります。

資格取得には、以下の方法があります。

デリケートな側面も大きい仕事ですが、意義のある仕事のひとつといえるため、興味がある人は目指してみてもよいでしょう。

厚生労働省：「児童相談所相談員 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

児童福祉司を続けた際のキャリアパス

児童福祉司として働き続けた場合、児童相談所長への昇進が最終的なキャリアパスの一つです。児童相談所長は児童相談所の管理運営を総括する最高責任者であり、所属職員の指導や方針を考えるなどの役割を担っています。

また、児童虐待や非行などの複雑なケースの最終判断や関連機関との連携から予算管理、人事など幅広い管理業務も行います。

子供と関わる仕事の中でも特に責任が重い立場のため、児童心理や福祉制度に関する専門性と管理能力の両方が求められるでしょう。

9. 認定こども園の保育教諭

認定こども園は、幼稚園と保育園の機能を併せ持つ施設で、0歳から小学校就学前までの子どもたちを対象に保育と教育を提供します。

保護者の就労状況に応じて、長時間保育が必要な家庭にも対応可能です。

保育士と幼稚園教諭が連携し、子どもたちの発達に応じた保育・教育プログラムを実施します。

主な仕事内容には「保育・教育指導」、「生活指導」、「保護者との連携」などがあり、子どもの成長と発達を包括的にサポートします。
また、認定こども園は、地域の子育て支援にも関与することが求められ、保護者や地域との交流活動も役割の一つです。

厚生労働省：「幼稚園教員 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

認定こども園の保育教諭を続けた際のキャリアパス

認定こども園の保育教諭は、経験を積んで主幹保育教諭を目指せます。主幹保育教諭は、園長のサポート役として園の運営に関わる重要なポジションです。保育教諭の指導・育成をしながら、保護者対応なども担当します。

主幹保育教諭からさらに副園長や園長を目指すこともでき、子供と関わる仕事の中でも管理職として安定したキャリアを築けるでしょう。

10. 乳児院のスタッフ

乳児院は、保護者の事情により家庭での養育が難しい0歳から2歳までの乳児を対象に、生活や養育を提供する施設です。

乳児院のスタッフは、子どもの基本的な生活支援や情緒の安定を図るためのケアを行います。

主な仕事内容は、「日常の生活支援」、「食事や排泄の介助」、「健康管理」、「情緒面のケア」、「保護者や他の関係機関との連携」などです。
また、乳児が健やかに育つために必要な発達支援や遊びの提供も重要な役割の一つです。

厚生労働省：「保育士 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

乳児院のスタッフを続けた際のキャリアパス

乳児院のスタッフとして経験を積んだあとのキャリアパスは、乳児院の施設長を目指せます。施設長は乳児院の責任者として、施設全体の運営管理を担当する重要なポジションです。

施設長の主な役割は職員の指導や管理、関係機関との調整など運営業務全般です。また、入所している乳幼児の処遇や保護者・関係機関との協議にも参加します。

施設長になるためには、保育士や児童指導員として現場経験を積み、主任や副施設長などの中間管理職を経て施設長に昇進するのが一般的です。

11. 児童養護施設のスタッフ

児童養護施設は、家庭での養育が困難な子どもたちを保護し、生活の場と養育を提供する施設です。

対象年齢は、乳幼児から18歳までと幅広く、子どもたちの基本的な生活支援から学習指導、心のケアまで多岐にわたるサポートを行います。

主な仕事内容には、「日常生活の支援」、「学習支援」、「生活指導」、「心のケア」、などが含まれます。ほかにも、施設内外での行事や活動を通じて、子どもたちの社会性や自立心を育む支援も行います。

厚生労働省：「児童指導員 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

児童養護施設のスタッフを続けた際のキャリアパス　

児童養護施設のスタッフとして経験を積むと、家庭支援専門相談員を目指すキャリアパスがあります。

家庭支援専門相談員は、虐待や家庭環境上の理由で施設に入所している子どもの保護者との連絡や里親制度などを支援する役割を担います。地域の子育て家庭への支援も行っているため、保護者の味方となる存在です。

児童虐待相談件数は増加傾向にあるため、家庭支援専門相談員は今後も必要とされるでしょう。

12. 児童発達支援施設のスタッフ

児童発達支援施設は、発達に遅れや障害を持つ子どもたちに対し、生活能力や社会性を育むための支援を提供する施設です。

施設内では保育士、発達支援員、作業療法士、言語聴覚士がチームを組み、各子どもの発達段階に合わせた個別支援計画に基づき、発達支援プログラムを作成・実施します。
ほかにも、生活支援、保護者や関係機関との連携・相談も行い、子どもの自立と成長を促進します。

厚生労働省：「保育士 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

児童発達支援施設のスタッフを続けた際のキャリアパス

児童発達支援施設のスタッフとして経験を積むと、児童発達支援管理責任者を目指すキャリアパスがあります。児童発達支援管理責任者は、障害を持つ子どもたちの支援施設における現場の責任者として、個別支援計画書の作成や職員指導を行う仕事です。

児童発達支援管理責任者になるためには、まず5年以上の実務経験が必要です。そのうち障害者や子どもを対象とした業務に3年以上従事している必要があります。条件を満たしたうえで、基礎研修と実践研修の2つを修了すると資格を取得できます。

障害児支援施設では1人以上の配置が必要だと児童福祉法で義務付けられており、専門性の高い職種として活躍できるでしょう。

13. インターナショナルスクール教師

インターナショナルスクールは、主に外国籍の子どもや、国際的な教育を希望する家庭の子どもたちを対象に、英語を主言語として教育を行う学校です。

多文化環境の中での教育が特徴で、生徒は異文化理解やグローバルな視点を養います。

主な仕事内容には、「教科指導」、「進路指導」、「学校行事の運営」、「保護者との連携」などが含まれます。

厚生労働省：「英会話教師 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

インターナショナルスクール教師を続けた際のキャリアパス

インターナショナルスクール教師として経験を積むと、副校長や校長などの管理職を目指せます。

副校長は教務をしながら、校長の補佐として学校運営全般に関わる仕事です。校長は学校の最高責任者として学校運営全般を統括し、教育理念の実現や学校の発展に尽くします。

教師から副校長や校長になるためには、まずは教師から教務主任として経験を積み、カリキュラムの開発や授業計画、学力評価などを担当する必要があります。その後、副校長を経て校長へと段階的にキャリアアップしていくのが一般的です。

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子供と関わる資格なしでもできる仕事8選！

子供と関わる資格なしでもできる仕事は、以下の8つがあります。
それぞれについて解説します。

1. 保育士や幼稚園教諭以外の園職員

給食調理や清掃、事務スタッフ、保育補助、看護師などさまざまな職種があります。
給食調理スタッフは管理栄養士などの資格が必要になる場合もありますが、無資格でも働けるところもあります。

保育補助は仕事内容は限られるものの保育士資格がなくてもできるため、子供好きな人が始めやすい仕事といえます。

園職員を続けた際のキャリアパス

保育園や幼稚園の園職員を続けた場合のキャリアパスについては、職種ごとに以下の表にまとめました。ぜひ、参考にしてください。

それぞれの職種で経験を積みながら関連資格を取得すれば、子供と関わる仕事の専門性を高められるでしょう。

2. 学童スタッフ（放課後児童支援員）

学童スタッフは、小学校の放課後に子供が過ごす学童で働くスタッフです。学童を利用する子供の年齢は小学校1年生～4年生までが多く、最近ではニーズが急速に高まっています。

理由は共働き世帯が増えているためで、地域貢献という意味でも社会性が高い仕事です。また、学校では受けられない独自のカリキュラムなどを組んでいる民間学童も人気です。

学童スタッフは無資格でもなることができます。ただし、2015年に新設された「放課後児童支援員」という学童保育の専門資格もあり、1施設に対し、2名以上の配置が義務付けられています。専門性を高めたい人は、資格取得も視野に入れましょう。

厚生労働省：「学童保育指導員 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

学童スタッフを続けた際のキャリアパス

学童スタッフは、リーダーや施設長を目指すキャリアパスがあります。リーダーは主にシフト管理や、イベントの企画・運営などを担当します。現場を円滑に運営するためのリーダーシップが求められる仕事です。年齢が若くても抜擢される傾向があり、比較的目指しやすい役職です。

施設長になると学童保育施設全体の責任者として、施設の運営やスタッフの管理、保護者との関係構築など、高いマネジメント能力が求められます。保護者や役所とのコミュニケーション機会も増えるため、経験豊富な職員が抜擢されることが多いでしょう。

3. 塾講師

塾講師は塾の方針にもよりますが、集団指導の場合は10～30名程度の児童を相手に授業を担当します。

「学校の成績を上げたい」「中学受験対策」などのさまざまなニーズに合わせて、児童を指導していくスキルが求められます。
また、授業だけでなく、保護者との面談や、塾の説明会の実施など塾の運営に関する役割が求められます。

塾講師になるための特別な資格はありません。塾を経営する企業の募集要項にもよりますが、一般的に教員免許を持っていたり、高い学歴だと採用されやすい傾向にあります。

厚生労働省：「学習塾教師 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

塾講師を続けた際のキャリアパス

塾講師として経験を積むと、塾の管理職や教育研修担当者を目指せます。

塾講師から始め、主任講師や教室長などの役職に就けば、スタッフの指導・育成や教育方針の立案が可能です。塾の管理職は教育全体の質を上げる役割を担っているため、やりがいのあるポジションと言えるでしょう。

また、教育研修担当者は他の講師の育成や研修カリキュラムの開発を通じて組織の成長をサポートできます。

4. キッズ用品の販売スタッフ

キッズ用品の販売スタッフの仕事は、業界業種もさまざまです。企業が子供向けに提供する商品やサービスは、星の数ほどあるためです。そのため、求人も比較的多いといえます。

たとえばベビー用品や洋服、靴、おもちゃなどを販売する店舗が考えられます。自分の好きなブランドであれば、仕事へのやりがいも増えるでしょう。

子供向けの商品やサービスを扱っている企業へ入社し、販売などの顧客接点部門に配属されることで、子供と関わることができます。

販売スタッフを続けた際のキャリアパス

キッズ用品の販売スタッフとして経験を積むと、店長を目指すキャリアパスがあります。店長の主な役割はスタッフのシフト管理や教育を通じてチーム力を向上させ、お客様により良いサービスを提供できるよう環境を整えることです。

また、季節やトレンドに合わせた商品展開や店内レイアウトの工夫も重要な業務です。販売スタッフから店長になるためには、商品知識や接客スキルに加えて、数字管理やリーダーシップ能力が求められます。

お客様である保護者とのコミュニケーション経験を活かし、店舗の成長と発展に貢献できる仕事と言えるでしょう。

5. ベビーシッター

ベビーシッターは0歳～12歳の子供を対象に、子供の自宅で保護者に代わり保育を行う仕事です。子供の身の回りのお世話や、遊び相手、食事の用意など生活全般をサポートします。

子供の人数は基本的には一人か、兄弟姉妹を一緒に見るとしても二人程度のため、たっぷり愛情を注ぐことが可能です。

ベビーシッターになるには、ベビーシッターを派遣している企業に登録し、採用される必要があります。無資格であっても子供の面倒を見る責任の重い仕事のため、きちんとした研修があります。

特別な資格は必要ありませんが「認定ベビーシッター」という専門的な資格もあります。取得することで採用されやすくなる可能性もありますので、チェックしてみましょう。

厚生労働省：「ベビーシッター – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

ベビーシッターを続けた際のキャリアパス

ベビーシッターとして経験を積むと、フリーランスや独立開業という2つのキャリアパスがひらけます。フリーランスは自分のペースで仕事を選んで自由に働けますが、収入が不安定になりやすいため営業力が求められます。

独立開業した場合は、会社に所属している時よりも年収アップを目指せるでしょう。勤務時間や日程も比較的自由に選択できます。どちらも保育士資格やチャイルドマインダーなどの資格取得により専門性を高められます。

6. 習い事の講師

習い事の講師の内容はさまざまですが、少人数の子供と向き合い、自分の得意なことを教えることができる仕事です。

英会話、ピアノ、リトミック、ダンス、各種スポーツなどあらゆる習い事があるため、自分に合った仕事を見つけられます。

働くためには、各教室を運営する企業に就職する方法が一般的です。資格が必須ではありませんが、習い事の種類によっては、資格や受賞歴などがあることで採用が有利になる場合があります。

たとえば音楽の教員免許を持っているピアノ講師や、コンクール優勝経験のあるダンス講師などです。

厚生労働省：「英会話教師 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

習い事の講師を続けた際のキャリアパス

習い事の講師として経験を積むと、教室責任者を目指すキャリアパスがあります。教室責任者は生徒募集から進路指導、保護者対応までスクールの運営全般を担当します。

また、保護者との面談や相談対応を通じて、子どもの成長をサポートするのも仕事です。講師から教室責任者になるには、指導スキルに加えてマネジメント能力やコミュニケーション力が求められます。

各教室責任者をマネジメントするエリア・マネージャーへのステップアップも可能で、子供と関わる仕事での管理職として成長できるでしょう。

7. 小児クラーク

小児クラークとは、医療機関の小児科や産婦人科など、小児を対象とした病棟で働く事務スタッフのことです。クラークとは「事務員」という意味を持つ言葉ですが、小児クラークの仕事は事務仕事だけではありません。

などを業務として行います。

小児クラークになるために必要な資格はありませんが、看護師の補助的な役割を果たすことも多いため、医療・看護に関する知識はあった方が有利です。
また、医療事務の資格や保育関係の資格を持っていれば、小児クラークの仕事に役立てることができるでしょう。

厚生労働省：「医療事務 – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

小児クラークを続けた際のキャリアパス

小児クラークが目指せるキャリアパスにチームリーダーがあります。チームリーダーになるためには、3年以上の経験が必要です。室長を補佐しながら複数のスタッフを指導・育成するのが主な役割です。

また、医師や看護師との連携を円滑に行うコミュニケーション能力も欠かせません。緊急時の適切な判断力や、業務改善の提案力も求められます。

8. アミューズメント施設・テーマパークスタッフ

アミューズメント施設やテーマパークなどで、スタッフとして子供と関わる仕事をすることも可能です。アミューズメント施設やテーマパークには、さまざまな年齢の子供達が訪れるため、職種も多岐にわたります。

アミューズメント施設やテーマパークのスタッフとして働くために必要な資格はありませんが、保育士資格などを取得しておくことで託児施設での保育業務などに携わることができます。
またイベントスタッフなどのケースでは、レクリエーションに関する基礎的な知識があると効率的に業務を行うことができるでしょう。

厚生労働省：「遊園地スタッフ – job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））」

テーマパークスタッフを続けた際のキャリアパス

アミューズメント施設・テーマパークスタッフとして経験を積むと、マネジメント職を目指せます。場合によっては100名を超えるキャストの指導や育成を行う場合もあるでしょう。

キャリアパスの一例は以下のとおりです。

子供と関わる仕事の中でも、多くの人を楽しませるポジションとして活躍できるでしょう。

相談満足度93.5%※ 子供と関わる仕事を探している方へ 就活のプロが相談に乗ります！

子供と関わる仕事に関する資格5選

「子供と関わる仕事に必要な資格一覧」の表を作成しました。

職種ごとに必須の資格及び関連資格をまとめましたのでご確認ください。

1. 保育士資格

保育士として働くためには国家資格の保育士資格が必要です。保育士資格を取得する方法は次の2つのとおりです。

参考：厚生労働省『保育士になるには？』

ちなみに、保育士試験の合格率は決して高くありません。筆記試験は9科目あり、すべての科目で6割以上の得点が必要なため、難易度は高いといえるでしょう。

近年の合格率は下記のとおりです。

参考：株式会社ユーキャン『【2025年最新】保育士試験の難易度・合格率は？』

また、令和7年度の保育士試験日程は以下のとおりです。

（前期）

（後期）

参考：一般社団法人全国保育士養成協議会『保育士試験を受ける方へ』

保育士資格は受験に年齢制限もなく、高卒や中卒の方でも受験資格を満たせば挑戦できます。将来子供と関わる仕事に就きたいと考えている方にとって魅力的な資格といえるでしょう。

2. 幼稚園教諭免許状　

幼稚園教諭になるためには、国家資格の稚園教諭免許状が必要です。そして資格取得後に、公立幼稚園の場合は公務員試験、私立幼稚園であれば採用試験に合格しなければなりません。

幼稚園教諭免許状の種類は3つに分かれます。それぞれの取得方法や修業年数を以下の表にまとめました。

参考：文部科学省『令和6年4月1日現在の教員免許状を取得できる大学』

免許状取得まで、一種は4年、二種は2年かかります。一種と二種は仕事内容に大きな違いはありません。しかし採用後の待遇や昇進面などがかわる可能性はあります。

また、二種免許状の幼稚園教諭は園長にはなれません。将来、園長を目指す場合には、一種か専修免許状が必要です。

ちなみに、指定の短大や大学を卒業していなくても、一定の受験資格を満たせば二種免許状を取得できる教員資格認定試験（幼稚園教員資格認定試験）もあります。試験に合格後、都道府県教育委員会への申請で二種免許状が取得できます。

令和6年度の幼稚園教員資格認定試験の合格率は12.5%です。令和7年の幼稚園教諭試験は5月11日に実施されました。

参考：文部科学省『教員免許状に関するQ&A』
参考：文部科学省『令和7年度教員資格認定試験の実施について』
参考：独立行政法人教職員支援機構『教員資格認定試験過去の実施結果（令和6年度）』

3. 小学校教諭免許状

小学校教諭免許状の種類は下記3つのとおりです。

参考：文部科学省『令和6年4月1日現在の教員免許状を取得できる大学』

免許状取得後、公立小学校であれば教員採用試験、私立小学校であれば採用試験に合格する必要があります。ちなみに、令和6年度公立学校教員採用選考試験の競争率は2.2倍でした。

一種と二種は仕事内容に大きな違いはありませんが、必要な学歴と将来的なキャリアパスがかわります。校長のような管理職になるためには、一種免許状以上が必要となるケースもあります。

また指定の短大・大学を卒業しなくても、教員資格認定試験（小学校教員資格認定試験）を受験し合格することで、小学校教諭二種免許状が取得できます。

令和7年の試験日程は以下を参考にしてみてください。

参考：文部科学省『令和６年度公立学校教員採用選考試験の実施状況（第 1～13表）』
参考：文部科学省『教員免許状に関するQ&A』
参考：独立行政法人教職員支援機構『令和7年度教員資格認定試験の実施について』

4. 児童指導員任用資格

児童指導員になるには、児童指導員任用資格が必要です。
児童指導員任用資格に試験はありません。児童指導員の資格は一定の条件を満たすことで任用資格を得られます。

児童指導員になるためには、次の2つの方法があります。

参考：民法 | e-Gov 法令検索『児童福祉施設の設備及び運営に関する基準』

上記以外にも、教員免許状や社会福祉士、精神保健福祉士の資格を取得すると児童指導員の任用資格を得られます。

5. チャイルドマインダー認定資格

チャイルドマインダー認定資格を取得するには、認定団体が実施する養成講座を受講し、修了試験に合格する必要があります。一部の団体では在宅で学習・受験ができるため、忙しい社会人でも挑戦しやすい資格です。

試験は0歳から12歳までの子供の保育知識や応急処置に関する問題のほか、食事や栄養に関する問題などが出題される傾向があります。

それぞれの団体で合格率は変わりますが70〜90％程度の合格率のため、しっかりと講座を受講すれば十分合格を目指せるでしょう。
講座修了とともに試験があるため、試験日程が決まっているわけではありません。ただし、受験期間は受講開始日から12か月間と決まっている団体もあるため、計画的な学習が必要です。（参考：特定非営利活動法人 新保育学会『チャイルドマインダー養成講座 受講要項・申込方法・受講申込規約』）

子供と関わる仕事に向いている人

子供と関わる仕事に向いている人の特徴とその理由について解説します。

特徴1. 多くの子供と関わる仕事

保育士や幼稚園教諭などの多くの子供と関わる仕事には、以下のような人が向いています。

たくさんの子供と接するぶん、ちょっとしたことでは動じない明るさと前向きさ、身体の丈夫さがある人に適性があるといえます。

特徴2. ひとりの子供と深く関わる仕事

ベビーシッターやスクールカウンセラーなどのひとりの子供と関わる仕事には、以下のような人が向いています。

より深く子供と関わるため、子供に寄り添った対応や目の前の子供の能力を最大限引き出すような対応をしながらも、適度に線引きができる人に適性があるといえます。

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子供と関わる仕事に就いて夢を叶えよう！

子供と関わる仕事は複数あり、子供の年齢や対応する人数などによって仕事の内容が異なります。
保育士や幼稚園教諭のように資格が必要な仕事はもちろん、小児クラークやテーマパークのスタッフなど資格がなくても働ける仕事も少なくありません。
複数の子供に対応するケースと、一人の子供に向き合うケースでは異なりますが、子供と関わる仕事に向いている人は、責任感が強く子供が好きな人といえるでしょう。

子供に関わる仕事の中で、自分がどんな仕事に向いているのかを知りたいという方は、ぜひ専門のアドバイザーが在籍するジェイックにご相談ください。

「子供と関わる仕事」によくある質問