自衛官の再就職で気を付けることは?公務員から民間へ転職する際のポイントを解説します!

自衛官の再就職で気を付けることは?公務員から民間へ転職する際のポイントを解説します!

自衛官を退職して他の仕事に変わる、というケースは実は少なくありません。自衛官というのは特殊な職業だけに、再就職がスムーズにできるのか、どんな職種が向いているのかなど不安に思う人もいるでしょう。そこで、元自衛官はどのように再就職先を探しているのか、その就職事情や再就職を成功させるポイントについてご紹介します。

※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合

自衛官の再就職って可能なの?

自衛官の再就職って可能なの?

自衛官のスキルが一般社会で生かせるのか不安に思う人もいるかもしれません。しかし厳しい訓練に耐え過酷な任務を遂行する強い意志と体力を持つということで、「元自衛官」という肩書は一般社会でも高い評価を得ることが多いので、再就職は十分に可能です。

自衛官の離職率は他の公務員並み

国民の安全を守るために颯爽と活躍する自衛官の姿を見て、憧れを抱いている人も多いでしょう。ただ、そんな憧れの職業であっても、実は途中で退職してしまう人も少なくないのです。自衛官は国家公務員ですが、他の公務員と比べてもその離職率はほとんど変わりません。

過酷な任務や縦社会…自衛官をめぐる環境はとても厳しい

災害派遣など自衛隊の仕事は大変だという認識をしている人は多いでしょうが、そうした任務の過酷さだけでなく日常の教育・訓練の苦しさ、縦社会ゆえにパワハラも起こりやすい厳しい人間関係などに耐え切れず、自衛官を続けることを断念せざるを得ないという人は多くいます。また、自衛官の中には「任期制」といって、最初から決められた任期内だけの勤務という働き方もあります。この場合、任期満了となれば他の仕事を探さなくてはならないのです。

自衛官が再就職するケース

自衛官が再就職をするケースは大きく分けて、「自己都合」と「任期満了」の2パターンが考えられます。それぞれで再就職に向けての就活の仕方が変わってきますので、ここで確認しておきましょう。

ケース1:自己都合による退職

自衛隊には定年制と任期制という2つの制度がありますが、ほとんどの自衛官は定年制で採用されています。定年は階級によって異なり、将や将補といった高い階級では60歳ですが、それ以下の階級では56歳以下となっています。最も低い2~3曹では53歳です。民間企業が60歳から65歳など定年を引き上げている中では異例の若さといえますが、これは自衛官の仕事が強靭な精神と肉体を必要とすることから来ています。さらに、定年を待つことなく疲労や心労から早期に退職する人も多くいるのです。

ケース2:任期満了による退職

「任期制自衛官」は、自衛官候補生として3カ月の訓練期間の後、決まった任期(陸上自衛隊は1年9カ月、海上・航空自衛隊は2年9カ月)で自衛官として勤務するものです。任期満了後は引き続き自衛官として任期を継続することもできますが、継続後の任期は陸・海・空とも2年となっており、継続を繰り返せるのは通常2~3回となっています。その待遇は一般企業でいうところの契約社員に近く、あまり安定したものとはいえないようです。

再就職には手厚いサポートも

自衛官候補生には18歳以上27歳未満という年齢枠があるため、任期満了で退職となるのは20~30代ということになります。そのため、自衛官として勤務しながらも比較的早い段階で第二の人生を考えておく必要があります。任期制自衛官の場合、定年制に比べて早期に退職することが初めからわかっているということもあり、自衛隊のほうでも就職活動支援を行っていて、再就職に関して手厚いサポートを受けられるのが安心な点です。自分でも退職後のビジョンをしっかり描いておくことが必要ですが、こうしたサポートも大いに利用したいところです。

※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合

任期制自衛官が受けられる就職活動支援とは?

任期制の自衛官の場合は、先に述べたように、自衛隊側で就職支援が行われています。では実際にどのような就職支援が受けられるのでしょうか。

無料で様々な資格が取れる

任期制自衛官の就職活動支援の一環として、再就職に役立つ資格取得のサポートが行われています。自衛官から民間企業に転職する際は、仕事に関しては未経験ということになるので、資格を取得しておくことは大きな力となります。取得できる資格は大型特殊自動車免許や危険物取扱者、フォークリフト免許、それに防災管理者やマンション管理士など多種多様です。いずれも自衛隊内の再就職活動プログラムの中で行われるので、費用の自己負担は一切ありません。

就職先の紹介も無料

自衛隊では再就職先の紹介も無料で受けられます。まず、各都道府県の地方協力本部主催による企業説明会が年2回、8~11月に行われています。自衛官として勤務しながら情報収集や面接を受けるといったことはできにくいため、これは貴重な機会です。再就職希望者の6~7割がこの説明会で就職先を見つけているともいわれています。また、自衛隊の求人援護センターに相談すれば、企業説明会に参加していない他の企業を紹介してもらうことも可能です。求人援護センターでは就職活動の方法やビジネスマナーの指導も行っています。

自衛官の再就職先として人気の仕事

自衛官は一般の方々と比較して、体力面や精神力面において大きな強みを持っているといえます。こうした強みはどのような業界・業種で活かせるのでしょうか。

自衛官として身に着けたスキルが高評価につながる業界

自衛官の再就職先としてまず多いのが建築・土木などの現業系です。災害派遣の現場で土木作業などに従事している自衛官の姿をニュースで見たことのある人も多いでしょう。災害派遣は自衛隊の重要な任務の一つであり、その中で身に着けたスキルがそのまま生かせるとあって、業界の方からも引く手あまたとなっているのです。また、日々の過酷な訓練に耐えぬいた自衛官は強靭な肉体を持っているため、ガードマンなどの警備業界や力の必要な介護業界でも即戦力として迎えられています。

強みをいかに活かすかがポイント

また、体力だけでなく精神力も鍛えられているという評価から、元自衛官は営業職としても多く採用される傾向にあります。他にも任務に必要なため取得した資格を活かしたり、自分自身の性格・適性を考慮した就職も可能です。退職を機にまったく新しい分野に挑戦するというのも悪くありませんが、自衛官として勤務する中で身に着けたスキルや資格を活かさないという手はありません。持っている能力をどんな分野のどんな仕事に生かせるかということを考えながら就職活動に励むのが、成功の秘訣といえそうです。

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自衛官の再就職のポイント

任期制自衛官の場合は、自衛隊の就職支援サポートが受けられることをお伝えしました。しかし、より効率よくかつ、ご自身にあった就職先を見つけるためには自衛隊の就職支援だけに頼るのではなく、自分自身で自己分析をしたり、エージェントの力を借りるということも忘れてはいけません。

ポイント1:制度やプロの力を頼る

再就職をするために、自分自身の努力が必要だというのはいうまでもありません。そのうえで制度やプロの力をうまく利用すれば、効率よく再就職を成功させることができるでしょう。

任期制自衛官の特権をフルに活用

任期制自衛官の場合は援護室・援護センターの力を借りられるというのがやはり大きいでしょう。こうしたところには企業からの求人が多数集まっているので、その中から自分に合った企業を選ぶことができます。その他にも就職活動に必要な様々なサポートを受けられるので、非常に心強い存在です。

ハローワークや転職エージェントも積極的に利用しよう

仕事探しといえば公的機関であるハローワークも頼りになります。普通の求職者と同じように求人の紹介を受けたり相談をしたりすることができます。また、求人サイトに登録したり、転職エージェントを利用するというのも有効な方法です。転職エージェントの場合はプロのエージェントがマンツーマンでサポートをしてくれるので、自分の希望に合った就職先を見つけることができます。就職先を紹介するNPO法人も存在しますが、地域によっては利用が難しい場合もあるので注意が必要です。

ポイント2:自己分析をする

自分を知ることで目指す職業が見えてくる

再就職先は自分に合う職場・職種であることが大切です。そうでなければ長く勤めることはできません。自分に合う仕事を見つけるためには、まず自分自身がどんな人間なのかをきちんと把握しておく必要があります。自分の性格や得意・不得意、やりたいこととできること、これまでの経験で身につけたことなどをよく整理したうえで、どういった職業を目指すのかを決めましょう。こうした自己分析は、就職活動の面接で自分自身について詳しく語るときにも役立ちます。

意外な適性に気づくことも

自分のことというのは、知っているようで意外と気づいていないことも多いものです。あらためて自分自身を見直してみると、新たな発見をすることもあります。今まで考えてもみなかった仕事に適性があることを発見する、ということもあるでしょう。一般企業の仕事は自衛隊の仕事とは異なる部分が多いため、今までの延長という考えでは通用しません。適性を把握しないで仕事を選んだ結果、やってみたら合わなかったと後悔することのないよう、まずは自己分析をしっかり行っておきましょう。

ポイント3:将来のキャリアプランを立てる

目標への道筋を考えた仕事選び

若くして自衛官をやめる場合、再就職先で働く年数の方がはるかに長くなる可能性が高くなります。そのため、意識の持ち方としては新卒の就職活動と同じように、将来を見据えて考える必要があります。自分は将来どうなりたいのか、どういった仕事をしていきたいのか、そのためにはどのようなステップを踏んでいく必要があるか、といったキャリアプランを明確に描いておくことが大切です。そうしたはっきりとしたビジョンの元に就職先を選ぶことが成功へとつながります。

もしもビジョンのない再就職をしたら

明確なキャリアプランのないまま就職活動をしたらどうなるでしょうか。まず、数多くの求人を見ても一体どれが自分に合っているのか判断することができません。元自衛官で体力があり、資格やスキルも持っているということで企業からの引きがあり、就職先が早く決まったとしても、本当に自分に合った職場でなければ長続きしないこともあります。そういったことのないよう、あらかじめしっかりとしたキャリアプランを立てておきましょう。

ポイント4:スキルを上手に伝える

任期制自衛官はとにかく資格を取っておこう

再就職では資格の有無が大きくものをいう、というのは自衛官だけでなく一般の人の就職活動でもいえることです。資格は専門的な知識があるということを公的に証明するものですし、中には資格がなくてはできない仕事もあります。任期制自衛官の場合は就職活動支援で様々な資格を無料で取得するチャンスがあるので、ぜひそれを活かしましょう。履歴書に資格を書ける、というのは就職活動において大きな力となります。

実務で得たスキルをアピールして高評価を獲得しよう

自衛官の場合、職務内容が一般企業とは大きく違い、自衛官でなければできない経験というのも数多くあります。資格ももちろん良いのですが、実務を通して身につけたスキルはまさに即戦力としてのアピールをするのに最高の武器です。これをうまくアピールできれば、高い評価を受けて内定につなげることができるでしょう。ただ、それが評価の対象になるかどうかは、企業の求める人物像にマッチするかどうかにかかっています。したがって、企業の欲しがる人物像をしっかりつかんでおくことも必要です。

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自衛官が再就職するときに気を付けたいこと

自衛官の方が再就職をする際に気を付けるべきことは、すなわち公務員から民間企業へ転職する際の注意点といえます。

拘束が厳しく早期に再就職活動を始めることは困難

自衛官は公務員なので、失業手当がありません。したがって退職後に長いブランクができるのは危険なため、早めに再就職の準備をする必要があります。ただ在職中は外出にも制限があり、緊急事態の際には非番であっても出動を要請されることがあるなど、なかなか自由に行動することができません。そのため、在職中に本格的な再就職活動を始めるのは困難です。情報を集めたり転職エージェントに登録するなど、まずはできることから手を付けていくのが得策といえるでしょう。

長く続けられる仕事を選ぶために

一刻も早く自衛官をやめたい、あるいは任期満了が来てしまう等の理由で再就職を急ぐ人もいるかもしれません。しかし急ぐあまりに内定が出ればどんな仕事でも良いと就職を決めてしまった結果、働き始めてから後悔するというケースも少なくありません。就職活動を乗り越えてせっかく入った会社で長く勤めることができず、職を失うようなことになっては元も子もありませんから、仕事選びは慎重のうえにも慎重に行いたいものです。

自分に合うということが最優先

まずは自己分析を行ってキャリアプランを立て、自分に合う企業や職種を選ぶようにしましょう。民間企業はそれぞれに待遇や雰囲気が異なるので、そうした点もきちんと把握する必要があります。元自衛官が多く再就職している業界や職種であっても、それが自分に合うとは限りません。自分を知り、企業を知り、ぴったり合ったところを選ぶというのが何よりも大切です。

元自衛官から自分に合う再就職をしよう!

元自衛官が再就職先を探す際には、まず適性やスキルなどの自己分析をしっかり行い、先々のことまで考えた明確なキャリアプランを立てることが重要です。そうすることで自分に合った企業や職種を見極めることができ、長く働くことのできる職場に出会うことができます。元自衛官の方はぜひ、こうした点を踏まえて自分に合った再就職をしましょう。

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