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不登校で後悔しないためにできること|後悔する理由としない人の理由

不登校を後悔している人はいる?後悔している人としていない人について解説!
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不登校後悔している人はいるの、と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか? 実は、不登校を後悔している人はいます。 なぜなら、不登校で十分な知識を得られなかったと答える人もいるからです。 こちらの記事では、不登校が後悔している理由と後悔していない理由を解説しております。 こちらの記事を読むことで、不登校を後悔している人はどう思っているのか知ることが出来ます。気になった方は是非参考に読んでみてください。

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不登校を後悔している人の理由

不登校を後悔している人理由

不登校になって後悔する理由は、主に以下の3つです。

  • 学力が身につかなかったから
  • 体力が身につかなかったから
  • 友人や社会性を得られなかったから

不登校期間が長くなると、これらのリスクが生じることを理解しましょう。

また、文部科学省が平成26年度に発表した調査結果によると「中学時代に不登校だったことを後悔している人」の割合は37.8%でした。この結果から、3人に1人以上が後悔していると分かります。

参考「文部科学省:不登校に関する実態調査〜平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書〜

理由1:学力がないまま大人になってしまった

不登校により「十分な学力が身につかなかった」と後悔する人は多いです。学校に行けば授業に出るので、最低限の学力が身につきます。

しかし、1人で勉強し続けるのはとても大変です。例えば「健康のために毎日ランニングをしよう」と思っても、1人だと続かない人が大半ではないでしょうか?このように不登校期間中、つい家でダラダラ過ごしてしまい、気がつけば勉強する習慣がないまま大人になる人は多いです。

しかし、大人になってからも勉強が必要な時は訪れます。学力がないまま大人になった人は、社会人になって新しいことを学ぼうと思った時に、勉強の仕方が分からず困ることが多いでしょう。

理由2:体力が落ちている

不登校になると外出する頻度が減るので、勉強習慣だけでなく運動習慣も身につきません。そのため、大人になって体力がないことを後悔する人は多いです。

一方、学校に行っていれば、以下のように自然と運動習慣が身につきます。

  • 学校までの通学
  • 体育の授業
  • 部活動

また、10代の運動習慣は特に大事です。順天堂大学・文部科学省・科学技術振興機構が推進する「革新的イノベーション創出プログラム」では「若い頃に運動習慣がある人は、大人になってからも運動効果が高い」ことを発表しています。つまり、若い頃に運動していないと、大人になってから体力を取り戻すのは難しいのです。

参考「GOOD HEALTH JOURNAL:若い頃の運動経験はどのように活かされるのか?サルコペニアの予防につながる筋肉の萎縮メカニズム解明を目指して

理由3:友人や社会性を得られなかった

人との関わり方や社会性を学ぶには、実際に人と接することが1番です。しかし、不登校だと学生時代に人と関わることが少ないため、対人スキルが身につきません。その結果、大人になってから「社会に馴染めない」と後悔する人がいます。

人間関係を築く力は、生きていくうえで重要なスキルです。社会人になっても人との関わりは必ず発生するため、最低限の社会性は欠かせません。

もちろん大人になってからでも友達を作ったり、社会性を身につけることはできます。しかし、不登校で人と関わる経験の少なかった人ほど「人とどう話したらいいのか」「信頼できる人間関係を築けない」などの悩みを抱えがちです。

不登校の理由について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

不登校になる理由とは?対処法についても解説!
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不登校を後悔していない人の理由

不登校になったことを後悔する人がいる一方で、不登校を後悔していない人も一定数います。先ほどと同様、文部科学省が平成26年度に発表した調査結果によると、不登校を後悔していない人の割合は28.4%で、内訳は以下の通りでした。

  • 行かなくてよかった:11.4%
  • 何とも思わない:17.0%

その理由は、主に以下の3つです。

  • 勉強以外に知識がついたから
  • いじめから逃げられたから
  • 人の気持ちを理解できるから

それぞれの理由を詳しく解説していきます。

参考「文部科学省:不登校に関する実態調査〜平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書〜

理由1:勉強以外に知識をつけることが出来た

先ほど「不登校になると勉強習慣が身につかない」と説明しましたが、反対に自由な時間ができた分「好きなことに熱中できた」という人もいます。例えば、今やお笑い芸人として活躍されている千原ジュニアさんも、中学校時代に不登校を経験しています。しかし、引きこもり生活中にお笑いの世界に興味を持ち、そこから努力を重ねて現在に至りました。このように、勉強以外で熱中できることを見つけられた人は、不登校を後悔していない傾向です。

理由2:いじめから逃げられた

いじめが原因で不登校になった人は「精神的な安心感を取り戻せた」と不登校を後悔しない人が多いです。不登校になるのはたしかに辛いですが、いじめを受けている中で無理して学校に通い続けていたら、さらに精神状態が悪化する可能性もあります。

不登校は決して悪いことではありません。自分の身を守るためには必要な手段です。

理由3:人の気持ちを理解できるようになった

不登校を経験すると、人の気持ちを理解できるようになります。不登校の辛さは、実際に不登校の経験がある人でないと理解できません。

不登校を経験した人は、きっと他人の辛さ・悩みに共感できる人に成長します。辛い気持ちを理解できるからこそ、人から好かれるきっかけになったり、良い人間関係を築けることもあるでしょう。大人になってから良い人間関係を築けている人は、不登校の経験を後悔していないことが多いです。

不登校のその後や末路について知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

不登校のその後とは?不登校になる原因やできる仕事も解説しております!
不登校の末路とは?不登校の時に親がやる対処法も解説!

不登校になってしまった子供に対する親の後悔

子どもが不登校になると、親は必ず心配します。そして不登校期間が長期化すると、後悔する親は少なくありません。

ここでは「親から見た子どもの不登校」について、以下2つの内容を解説していきます。

  • なぜ親は後悔するのか
  • 親が後悔しても、不登校の解決にはならない

親のする後悔

子どもが不登校になると、親の中には後悔する人がいます。その理由は「自分に責任がある」と考えるからです。

  • 無理に学校に行かせようとしてしまった
  • 発達障害などの特性を理解してあげられなかった
  • いじめに気づけなかった

このように、責任感のある親ほど自分を責めてしまいます。

親の後悔は不登校解決につながらない

子どもが辛い思いをして不登校になるのは悲しいかもしれませんが、親が後悔したところで根本的な解決には至りません。むしろ、親が後悔している姿を見ると、子どもは「親に迷惑をかけてしまった…」と自分を責めてしまう可能性もあります。

子どもが不登校になったとき、親がするべきことは以下の通りです。

  • 常に子どもの味方でいる
  • 厳しい言葉をかけない
  • 強く励まさない
  • 子どもの話を真剣に聴く
  • 友達との連絡を勧める
  • 子どもにとっての新たな居場所を探す(フリースクールなど)

まずは、子どもの現状を受け入れてあげましょう。「自分の味方でいてくれる」と思えれば、子どもの方から心を開く可能性は十分あります。このように不登校から抜け出すには、根気よく向き合っていく姿勢が大事です。

不登校の人の仕事の探し方

不登校の中には、学校を中退して働く人もいます。文部科学省が平成26年度に発表した調査の中に「学生時代に不登校を経験した人が20歳時点で何をしているか」という項目があり、結果は以下の通りでした。

  • 大学、短大、高専:22.8%
  • 高等学校:9.0%
  • その他学校(専門学校など):14.9%
  • 正社員:9.3%
  • パート、アルバイト:32.2%
  • 家業手伝い、会社経営:3.4%

不登校だった人も、20歳になると約半数が社会人になっています。

そこで、不登校から仕事をどうやって探したらいいか分からない人に向けて、ここでは「不登校から仕事を探す方法」を紹介します。おすすめの方法は以下の3つです。

  • ハローワーク
  • 就職サイト
  • 就職エージェント

以下、それぞれの詳細を解説していきます。

参考「文部科学省:不登校に関する実態調査〜平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書〜(概要版)

探し方1:ハローワークの利用

ハローワークは、厚生労働省が行う職業紹介・就職支援サービス機関です。年齢・性別・学歴や経歴を問わず幅広い人が利用できますが、中でもハローワークが対象としているのは、以下の人たちです。

  • 地元の中小企業に就職したい
  • 民間の就職支援サービスを利用したが、就職できなかった

ハローワークは民間の就職支援サービスよりも、圧倒的に多くの求人を取り扱っています。そのため、これまでの経歴をアピールできない人でも、応募できる求人が見つかるかもしれません。

また、ハローワークでは以下の幅広い就職サポートが無料で受けられます。

  • 仕事紹介
  • 職業相談
  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 職業訓練
  • 就職支援につながる各種セミナー

探し方2:就職サイトの利用

就職サイトとは「企業が求人を掲載し、求職者が自由に情報を閲覧できるWebサービス」です。サイトによって、ターゲット層が以下のように異なります。

  • 20代向け
  • IT業界に特化している
  • 女性向け

そのため、自分の年齢・性別・就職したい業種や職種に合ったサイトを選ぶのが大切です。また、大手の就職サイトのように、幅広い層に対応しているものもあります。はっきりと就職の方向性が定まっていない人は、1つ大手の就職サイトに登録してみましょう。

就職サイトの主なサービスは「求人情報の閲覧」と「気になった求人への応募」の2つです。気になった求人があればそのまま応募もできるので、スムーズに転職活動を始められます。

探し方3:就職エージェントの利用

就職エージェントは「人材を採用したい企業に、適切な求職者を紹介するサービス」です。キャリアアドバイザーなど就職支援のプロが相談に乗るので、主な対象者は「自力で就活を進めることに不安のある人」や「専門家に相談しながら就活を進めたい人」です。

就職エージェントも就職サイトと同様、会社によって得意としている分野が異なります。そのため、自分に合ったサービスを選びましょう。就職エージェントで受けられるサービスは、以下のものです。

  • 自己分析の指導
  • 適切な求人紹介
  • 就活相談
  • 履歴書や職務経歴書の指導・添削
  • 面接指導

特に不登校期間が長く、就職先が見つかるか不安な人には、就職エージェントの活用がおすすめです。中でも、私たちジェイックが運営している就職エージェントは未経験者の就職支援に特化しているので、これまでの職歴がない人にも活用しやすいサービスといえるでしょう。

不登校の就職について知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

不登校でも就職できる?おすすめの仕事や就職方法も紹介!

まとめ

以上「不登校になって後悔すること」「不登校から就職する方法」について解説しました。

結論、不登校になって後悔するかは人それぞれです。不安な気持ちがあるかもしれませんが、まずはできることから1つずつ取り組んでいきましょう。具体的には以下のうち、できることから順に試してみてください。

  • 家庭内で居心地よく過ごす
  • 楽しめる活動を見つける
  • 新しい居場所やコミュニティを探す
  • 就職先を探す

私たちJAICも、これまで多くのフリーターやニートから正社員への就職支援をしてきました。不登校経験があっても、現在は社会人として活躍している人もたくさんいます。相談は無料なので、よければ情報収集の1つとして活用ください。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」