
不登校経験があっても就職に不利になるわけではありません。
不登校経験者の半数近くが就職に成功しているとするデータがあるからです。
とはいえ、「就職に向けて何から始めればいいかわからない…」「本当に就職できる仕事は見つかるのかな?」と不安を感じることもあると思います。
そこで、本記事では不登校から就職するまでの具体的な流れ5ステップ・不登校からの就職におすすめの仕事4選・就職成功のコツをまとめました。
記事を読めば、不登校経験者でも安心して就職活動に臨めるでしょう。
不登校からの就職に不安を抱えている方は、最後まで読んでみてください。
- 不登校からの就職におすすめの職種は、警備員・イラストレーターなど
- 不登校経験者でも就職した方は多くいるので、不利とは限らない
- 不登校からの就職では面接で不登校の期間をどのように説明するかがカギになる




不登校からの就職は不利にならない理由
不登校からの就職が不利にならないのは、不登校経験者のおよそ5人に2人は就職しているというデータがあるからです。
また、所定の年数で卒業できている場合であればできていれば、自分から不登校だったことを話す必要がないので、過度に心配することはありません。
ここでは、不登校からの就職が不利になるとは限らない理由を紹介します。不登校からの就職に不安を抱えている方は、チェックしてみてください。
不登校経験者の約5人に2人は就職しているから
文部科学省が公表した資料によると、中学3年生で不登校だった方のうち、20歳で正社員・アルバイトとして就職した割合は計41.5%でした(※)。
不登校経験者の約5人に2人は就職していることがわかります。
| 正社員として会社などに勤めている | 9.3% |
| 家業手伝い、会社経営 | 3.4% |
| パート、アルバイトとして会社などに勤めている | 32.2% |
| その他 | 8.5% |
| 特に仕事にはついていない | 43.8% |
※参考:文部科学省「不登校に関する実態調査 平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書」p.144
不登校であっても就職している方は一定数いるので「不登校だと就職できないのでは…」と過度に心配する必要はありません。
自分から不登校の経験を話す必要はないから
そもそも自分から不登校の経験を話す必要はありません。
所定の年数で卒業していれば、企業側も不登校だったことはわからないからです。
ただし、不登校が原因で留年や中退を経験している場合や、中学・高校で不登校になって在学中に就職活動をおこなう場合は、面接で理由を聞かれる可能性があります。
きちんと答えられるよう事前の準備が不可欠です。
面接での説明の仕方は次の項目で詳しく解説しているので、このまま読み進めてみてください。
不登校から就職するまでの具体的な流れ5ステップ
不登校から就職するまでの具体的な流れは「生活リズムを整える→自分に合った求人を探す→応募書類を作成する→面接対策を進める→面接を受けて内定獲得」です。
昼夜逆転状態の方は、まず生活リズムを整え、日中に活動できる状態に戻すところから始めましょう。
生活リズムが戻ってきたら、自分に合った求人を探し、履歴書・職務経歴書の作成や面接対策を進めます。
中卒で学歴に不安がある場合は先に高卒資格を取得するのも選択肢のひとつです。
1. 生活リズムを整える
不登校の期間中に生活リズムが乱れてしまっている場合、まずは改善するところから始めましょう。就職活動は日中におこなうことが多いからです。
また、会社勤めの場合は夜勤やフレックスタイム制のケースもありますが、通常は午前8〜10時に仕事が始まります。
そのため、昼夜逆転状態の方は、なるべく早めに朝型の生活に切り替えておくのがおすすめです。
とはいえ、すぐに規則正しい生活を送ることは難しいので、まずはできることから始めましょう。
たとえば、朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びるのも方法のひとつです。
体力が落ちている場合は、ラジオ体操・ジョギングなどの軽い運動をして回復に努めるのも効果的といえます。
食生活が乱れている方は、朝・昼・晩一日三食を守るところからスタートしてみるのも良いでしょう。
2. 自分に合った求人を探す
生活リズムを整えたら、自分に合った求人を探しましょう。
最終学歴によって仕事選びのポイントは少し異なるので、高卒・大卒の場合と中卒の場合の2つに分けて解説します。
自分に当てはまる項目をチェックしてみてください。
高卒・大卒の場合は自分に合った仕事環境で選ぶ
合わない職場環境だと長く働けないので、高卒・大卒の方は、自分に合った仕事環境を重視して求人を選びましょう。
実際、厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」の資料では、「人間関係」「労働環境」が若年層の早期離職理由の上位に入っていることがわかっています。
- 「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」:28.5%
- 「人間関係がよくなかった」:26.4%
- 「賃金の条件がよくなかった」:21.8%
参考:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査査の概況」
たとえば、人と関わるのが苦手なら、黙々と作業ができる職場や在宅で働ける仕事を選ぶと、心理的な負担が少なく働けるでしょう。
仕事環境は採用サイトや求人ページではわかりづらい部分もあるので、口コミサイトをチェックしたり、可能であれば職場見学を依頼したりするのも方法のひとつです。
自分が無理なく続けられる職場を選ぶことが、長く働く第一歩になります。
中卒の場合は高卒資格を得るのも選択肢
最終学歴が中卒の方の場合、就職先の幅を広げるために、高卒資格を取得するのも選択肢のひとつです。
厚生労働省の資料によると、中学新卒者の求人数が643人であるのに対して、高卒新卒者の求人数は約46万7千人にのぼります(※)。
中卒の方のなかには、学歴に対して不安を感じる方もいるかもしれません。
自分に合った求人を見つけても、学歴の要件を満たしていないと応募すらできないこともあります。
そのため、高卒の資格を取得して、選択肢を広げることは良い方法のひとつです。
※参考:厚生労働省「令和7年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)」p.1
- 全日制高校に入学する
- 定時制高校に入学する
- 通信制高校に入学する
- 高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)を受ける
全日制高校・定時制高校・通信制高校・高卒認定試験それぞれの概要・メリット・デメリットを以下の表にまとめました。
比較・検討して自分に合った選択肢で高卒資格の取得を目指しましょう。
| 種類 | 概要 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 全日制高校 | 平日の朝から夕方まで授業がある高校(=一般的な高校) | 学校行事や部活動などの経験が積める | 登校が必須 |
| 定時制高校 | 昼・夕方・夜など遅い時間帯から通う学校 | ・午前中は働くことも可能 ・全日制より登校時間が短い | 通学日数が多め |
| 通信制高校 | 自宅学習とレポート提出を中心に勉強を進める学校 | 自分のペースで学習を進められる | スクーリングで出席が必要 |
| 高卒認定試験 | 「高卒と同等の学力」があることを証明する国家試験 | ・比較的費用が安く自学自習が可能 ・合格すると高校に行かなくても大学 ・専門学校の受験が可能になる | 最終学歴は「中卒」のまま (ただし、応募資格が高卒以上の仕事への応募は可能) |
3. 応募書類を作成する
気になる求人を見つけたら、次は応募を進めましょう。
選考の流れは「書類選考→1〜2回の面接」が一般的です。
所定の年数で卒業している場合、基本的に応募書類に不登校だったことを書く必要はありません。
▼記載例
| 年 | 月 | 学歴・職歴など (項目別にまとめて書く) |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2015 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
| 2015 | 4 | 〇〇市立〇〇高等学校 入学 |
| 2018 | 3 | 〇〇市立〇〇高等学校 卒業 |
上記のような書き方でOKです。
不登校に関連して留年している場合
▼記載例
| 年 | 月 | 学歴・職歴など (項目別にまとめて書く) |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2015 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
| 2015 | 4 | 〇〇市立〇〇高等学校 入学 |
| 2019 | 3 | 〇〇市立〇〇高等学校 卒業 |
不登校に関連して留年している場合、あえて「留年」と書く必要はありません。
入学・卒業年月を事実のみ記載します。
ただし、面接で理由を聞かれた際にきちんと答えられるよう準備は必須です。
不登校に関連して中退している場合
▼記載例
| 年 | 月 | 学歴・職歴など(項目別にまとめて書く) |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2015 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
| 2015 | 4 | 〇〇市立〇〇高等学校 入学 |
| 2016 | 10 | 〇〇市立〇〇高等学校 中途退学(病気療養のため、現在は完治) |
| 2016 | 12 | 私立〇〇高等学校 通信制課程普通科 入学 |
| 2018 | 3 | 私立〇〇高等学校 通信制課程普通科 卒業 |
中退理由は必ず明記しなければならないわけではありませんが、記載する場合は上記のように簡潔に書くのがおすすめです。
どうしても記載が難しい場合は「一身上の都合により」と書いても構いません。
4. 面接対策を進める
応募書類を作成して書類選考を突破したら、いよいよ面接です。
面接に向けて準備を進めていきましょう。
不登校経験がある方の場合、学校に通っていなかった期間について聞かれる可能性があるので、きちんと答えられるよう入念な準備が必要です。
高校1年時に体調を崩して学校に通えない時期もありましたが、家で取り組める勉強を少しずつ続けていました。
無理のない範囲で学ぶ習慣を保てたことが、今の継続力につながっています。
家にいる時間が長い時期は、家事や家族の手伝いをしていました。
毎日の役割をこなす中で、責任をもって続ける大切さを学びました。
5. 面接を受ける・内定獲得
面接対策を万全にしたら、いよいよ本番に臨みます。
これまでの成果を存分に発揮しましょう。
うまくいかなくても落ち込まず、次に向けて良かった点・悪かった点の振り返りをして気持ちを切り替えたうえで次の面接に挑んでください。
面接を通過すると、企業から内定の連絡が届きます。
内定通知を受けたら、まずは就職の意思をしっかりと伝えましょう。
承諾したら、必要書類の提出をはじめとする具体的な手続きに進みます。
不登校からの就職におすすめの仕事4選
不登校からの就職におすすめの仕事には「経歴を問わず未経験でも始められる」「人との関わりが少ない」といった特徴があります。
具体的に、不登校からの就職におすすめの仕事は以下の4つです。
- 警備員
- 工場の作業員
- イラストレーター
- プログラマー
ここでは、不登校からの就職におすすめの4つの仕事について、不登校経験のある方に適している理由や向いている方の特徴も解説しているので、就職の際の参考にしてみてください。
平均年収参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」
1. 警備員
警備員は、特別な資格や学歴は必要ないことが多く、警備員として働いたことがない不登校経験者でもチャレンジしやすい仕事です。
主な業務内容としては、施設や道路の監視・巡回をおこないます。
早朝勤務や夜勤などで生活リズムが不規則になりやすい部分はありますが、人との関わりがあまり多くない点がメリットです。対人スキルに不安がある方にも向いています。
正社員だけではなく、アルバイトの求人もあるので、ブランクがある方が働くことに慣れる目的で挑戦するのも良いでしょう。
| 平均年収 | 約379万円 |
| 求められるスキル | ・危機管理能力 ・正確な判断力 ・不測の事態への適切な対応力 |
| 向いている人の特徴 | ・責任感がある方 ・一人で黙々と作業するのが得意な方 ・注意力や観察力がある方 |
| 仕事に就くためには? | 学歴・資格は基本不問一般の求人サイトなどで仕事を探す |
参考:厚生労働省「施設警備員 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」
2. 工場の作業員
工場の作業員は、高度なスキルが求められないため、工場で働いたことがない不登校経験者でもチャレンジしやすい仕事です。
主な仕事内容としては、工場の製造ラインに入り、製品の加工・検品・梱包などをおこないます。
多くの企業ではマニュアルが整備されており、作業も決まった手順の繰り返しなので、「仕事を覚えられるか不安…」と心配な方も取り組みやすいでしょう。
ある程度の体力は必要ですが、黙々と作業に集中できるため、コツコツ仕事に取り組むのが好きな方やコミュニケーションに自信がない方にも適しています。
| 平均年収 | 約336万円 |
| 求められるスキル | ・体力 ・集中力 ・忍耐力 |
| 向いている人の特徴 | ・手先が器用な方 ・単純作業を黙々と続けられる方 ・ものづくりに関心がある方 |
| 仕事に就くためには? | 学歴・資格は基本不問一般の求人サイトなどで仕事を探す |
参考:厚生労働省「倉庫作業員 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」
3. イラストレーター
イラストレーターは、納期さえ守れば自分のペースで働けて、家にいながら作業することも可能なため、通勤に不安がある不登校経験がある方に適した仕事です。
主な仕事内容としては、広告・雑誌・商品のパッケージなどに使用するイラストをクライアントの意向に沿う形で作成します。
クライアントとのやりとりがあるのが一般的なので、ある程度のコミュニケーション力は必要です。ただ、作業自体は一人で取り組むものが多いため、人とのやり取りに不安がある方でも挑戦しやすいでしょう。
イラストを描くのが好きな方は、選択肢のひとつとして検討してみてください。
| 平均年収 | 約539万円 |
| 求められるスキル | ・表現力 ・コミュニケーション能力 ・専用ソフトを使いこなすスキル (例:Photoshop・Illustratorなど) |
| 向いている人の特徴 | ・絵を描くのが好きな方 ・クライアントの要望に応えられる方 ・締め切りを守り、自己管理ができる方 |
| 仕事に就くためには? | 学歴・資格は基本不問求人サイトやクラウドソーシングサイトなどで仕事を探すエージェントサービスを利用する |
参考:厚生労働省「イラストレーター – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」
4. プログラマー
プログラマーは、スキルを習得するのが大変ですが、研修制度を整備している企業が多く、IT業界で働いたことがない不登校経験者でもチャレンジしやすい仕事です。
主な仕事内容としては、プログラミング言語を用いてシステムやアプリの設計・開発をおこないます。
経済産業省の資料では、2030年には最大で約79万人ものIT人材が不足するとの試算が出ているほど、IT業界は人手不足が深刻です(※)。プログラマーの経験がなくても採用されるチャンスは十分にあります。
将来的にはリモートワークも可能で、収入アップの余地も大きいので、手に職をつけたい方におすすめです。
※参考:経済産業省「参考資料(IT人材育成の状況等について)」
| 平均年収 | 約578万円 |
| 求められるスキル | ・集中力 ・論理的思考力 ・プログラミングスキル |
| 向いている人の特徴 | ・向上心がある方 ・手に職をつけたい方 ・粘り強く作業できる方 |
| 仕事に就くためには? | 学歴・資格は基本不問求人サイトやクラウドソーシングサイトなどで仕事を探すエージェントサービスを利用する |
参考:厚生労働省「プログラマー – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」
不登校から就職に成功するための3つのコツ
不登校から就職に成功するためのコツは「考えすぎに注意する」「コミュニケーションへの不安を減らす」「単独で就職活動をしない」の3つです。
就職活動で考えすぎは行動を起こす妨げになってしまいます。
また、面接でも仕事でも人との関わりは発生するので、簡単なあいさつや会話から始めて、コミュニケーションへの不安を減らしておくことも不可欠です。
さらに、一人で悩みを抱え込まず、就職支援サービスなどを活用することも検討しましょう。
1. 考えすぎに注意する
不登校からの就職では考えすぎると行動を起こせなくなってしまうため、注意が必要です。
就職活動を進めていると、書類選考で失敗したり、面接でうまく話せなかったりとうまくいかないことも出てくると思います。
ですが「なぜ自分はダメなんだろう…」と考え込みすぎると、モチベーションが下がるだけです。
行動を起こせば就職に成功する確率は0.1%でもあるかもしれませんが、行動しないと0%になります。
考えすぎによって行動を止めてしまわないことが就職成功への近道です。
2. コミュニケーションへの不安を減らす
面接でも仕事でも人との関わりは発生するので、就職の前にできるだけコミュニケーションへの不安を減らしておくのが望ましいです。
不登校を経験した方のなかには、コミュニケーションへの不安から就職に踏み出せない方も多くいます。
実際、文部科学省が公表しているデータでは、不登校を経験した方の7割以上が「他人との関わりに不安を感じることがあった」と回答していることがわかりました(※)。
とはいえ、いきなり積極的にコミュニケーションをとれるようになるのは難しいうえ、現実的ではありません。
「仲の良い友人と話してみる」「店員さんに一言お礼を伝える」のように、最初はハードルを下げてコミュニケーション力を徐々につけていくのがおすすめです。
※参考:文部科学省「不登校に関する実態調査 平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書」p.45
3. 単独で就職活動をしない
就職活動の中で出てくる疑問や不安を自力で解決することは難しいため、一人で就職活動を進めることはおすすめしません。
実際に就職活動を進めていると「自己PRでは何をアピールすればいい?」「面接はどうやって攻略すればいい?」など、たくさんの疑問が出てくると思います。
数ある疑問を自分で調べながら解決するのは大変です。
効率良く就職活動を進めていきたいのであれば、就職エージェントやハローワークなどの力を借りることも視野に入れましょう。
それぞれのサービスの詳しい特徴は後述しているので、このまま読み進めてみてください。
不登校からの就職に役立つ4つのサービス
不登校からの就職に役立つサービスは「ハローワーク」「サポステ」「就労支援サービス」「就職エージェント」の4つです。
ハローワークは経歴問わず誰でも利用できる点、サポステは不登校の方を対象とした訪問型の相談支援を実施している点が特徴といえます。
また、障がいや病気がある場合は就労支援サービス、選考対策を手厚くサポートしてほしい場合は就職エージェントのように使い分けることも大切です。
不登校からの就職活動を自力で進めるのは難易度が高いので、第三者の力を借りることも視野に入れましょう。
1. ハローワーク
ハローワークとは、厚生労働省が運営する職業紹介機関で、仕事を探している人であれば誰でも無料で利用できるため、不登校経験がある方におすすめです。
全国500ヶ所以上に設置されており、以下のようなサポートを提供しています。
- 職業相談
- 求人情報の提供
- 就職活動セミナー
- 会社説明会・面接会
- 応募書類の作成サポート・添削指導
仕事の紹介だけではなく、自分に合った求人の選び方や応募書類の作り方に関するアドバイスも受けられるので、何から手をつけるべきかわからない方も利用しやすいでしょう。
また、希望すれば職業訓練制度への申し込みも可能で、就職に必要なスキルの習得も目指せます。
2. サポステ
サポステは、就職・通学していない15〜49歳の方を対象に、さまざまな就職支援プログラムを無料で提供しており、不登校経験がある方も利用が可能です。
- 就業体験
- 就活講座(ビジネスマナー講座など)
- 就活セミナー(面接・履歴書)
他にも、不登校の方や中退した方に対して、自宅や学校へ訪問するアウトリーチ型の相談支援も実施しています。
正式名称は「地域若者サポートステーション」で、厚生労働省から委託を受けた民間団体が運営している就職支援機関です。
全国179ヶ所に設置されているので、就職したくても一歩踏み出せない方は、利用を検討してみてください。
3. 就労支援サービス
就労支援サービスは、自分に合った職場で安定して働くためのサポートをおこなっており、障がいや病気に起因して不登校になった方に適した福祉サービスです。
ビジネスマナーやコミュニケーションなど、就職に向けたスキルを習得できるうえ、面接対策・履歴書の書き方の指導など、選考に向けたサポートも受けられます。
基本的に障がい者手帳をもっている方が対象です。
しかし、ない場合でも主治医の診断書や意見書があれば、自治体の判断によりサポートを受けられる可能性があります。
不登校に関連して障がいや病気を抱えている方は、選択肢のひとつとして検討してみてください。
4. 就職エージェント
就職エージェントは、選考に向けたサポートが手厚く「不登校経験をどのように伝えればいいのかわからない…」と不安な方に適したサービスです。
登録すると、就職のプロであるキャリアアドバイザーが求職者の就職を無料でサポートしてくれます。
- キャリアカウンセリング
- 適職診断
- 求人紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接日程の調整
- 不採用時のフィードバック
- 入社後の条件交渉
- 入社後のフォローなど
就職エージェントであれば、キャリアカウンセリングの内容を踏まえ、キャリアアドバイザーが自分に合った求人を紹介してくれるので、効率よく仕事探しが可能です。
求人サイトでは見つからない非公開求人の紹介を受けられることもあります。
また、応募書類の添削や面接対策もしてもらえるので「履歴書の書き方がわからない…」「面接が苦手…」と不安な方にもおすすめです。
実際に不登校から就職に成功した方の体験談
Y.Mさん(30歳代)は、大学2年生の夏から不登校となり、復学を果たすことなく中退しました。
その後、一人暮らしをしていた姉のもとで家事をしながら過ごしていましたが、無力感や孤立感、自己否定に苦しんだそうです。
実家に戻っても状況は変わらず、体力や会話力の衰えを感じ、「このままではいけない」と思い、プールやカラオケなど一人でできる活動を始めます。
徐々に外の世界に関心を持ち、引きこもり相談センターの存在を知り、1年悩んだ末にカウンセリングを受け始めました。その後、就労支援施設への参加や単発バイトへの挑戦も開始し、少しずつ状況改善の兆しを見せます。
そして、参加した就労支援施設から紹介を受けた会社に就職を果たしました。
自分のペースで無理することなく働けており、6年間勤務を継続しています。
参考:厚生労働省「ひきこもり経験者の社会参加の事例集」
まとめ
実際に不登校を経験している方でも就職に成功したケースは多くあります。
不登校からの就職は不利ではないので「働こうかな…」と考えているのであれば、就職成功に向けてできることから始めましょう。
生活リズムが乱れている方は、まず規則正しい生活を始めるところからのスタートです。
心身の状態を整えたら、自分に合った求人を探して応募し、選考に進みます。
自力では就職活動を進めるのが難しい場合は、ハローワークや就職エージェントなどの力を借りるのも良い方法です。
就活に悩んだら“就職カレッジ®”という選択肢も。
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