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大学院中退だと就職ができなくなる?考えるべき中退のその後とは

大学院中退だと就職ができなくなる?-考えるべき中退のその後とは-

大学院中退して就職しようかと悩んでいる。大学院の研究にやりがいを感じなかったり、人間関係の悩みから中退を検討している人もいるかもしれません。

この記事では、大学院を中退してしまうと就職に不利になってしまうのか、また中退する前に考えておくべき中退のその後について紹介していきます。

この記事を書いているジェイックでは、中退者専門の就職支援サービスも行っています。中退するか悩んでいるが、誰に相談をすればいいのかわからない。そういった人はぜひ、一度無料カウンセリングを予約して、一緒に今後について考えていきましょう。

中退した方専門の就職支援サービス
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記事のPoint
  • 大学院を中退する理由のトップは「就職」、次いで「転学」「学業不振」など
  • 大学院をポジティブな理由で中退するのであれば、必ずしも就職に不利とはならない
  • 「大学院中退を後悔しないためにするべき5つのこと」を参考にしよう!

大学院中退は就職できない?終わり?中退者の割合と実態

大学院中退は就職できない?-中退者の割合とは-

「大学院を中退すると就職できないかも」と不安に感じている方もいるかもしれません。まずは、大学院を中退すると就職にどのような影響が出るのか、大学院中退者の就職活動はどうすべきかについて解説します。

大学院を中退する人は年間2.6%

文部科学省「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」によると、大学院修士課程の中退率は2.6%です。

また、専門職大学院での中退率が4.4%、博士課程での中退率は5.4%となっており、修了の難易度が高くなるほど中退率も上がっていることがわかります。

そして、経済的理由で大学院を中退する人の割合は修士課程で6.9%、専門職大学院で12.3%、博士課程で5.4%です。

大学院を実際に中退した主な理由

文部科学省が行った調査「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」によると、大学院を実際に中退した主な理由は以下のように報告されています。

経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究
経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究

出典:経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究|文部科学省

この調査では、「就職」が主な中途退学の理由となったのは、国立大学・公立大学・私立短期大学で、「経済的理由」がもっとも多かったのは私立大学です。同じ大学院生でも、設置別によって中途退学の理由が異なることがわかります。

「就職」は、実は経済的理由である可能性も

大学院の中退理由でもっとも多く、約2割近くを占めるのが「就職」です。

この調査では「就職」と「経済的理由」が別の項目に設定されています。たとえば、以下のような理由で就職した人もいるでしょう。

  • 大学院進学したものの研究に興味が持てず、中退して就職
  • 大学院在学中に働きたい企業と出会い、修了を待たずに就職

こういった理由は、いずれも自分自身の希望によって就職を決めたケースです。また、就職先が決まっていない段階でも、就職活動を開始することを決めて中退した人もいそうです。

しかし、途中で学費を払えなくなったり、いますぐ収入が必要な生活になったなどの経済的理由で「就職」を選んだ人も一定数 含まれているでしょう。

学費が高額であるほど「経済的理由」の中退は増える

第5位の「経済的理由」は全体の約1割ですが、大学院中退率のデータを見ると、学費が高額になるケースの多い私立では、国公立よりも中退率がかなり高くなっていることがわかります。

たとえば、以下のような理由があるかもしれません。

  • 親が学費を出してくれていたが、急に働けなくなった
  • アルバイトで学費を賄っていたが、両立が難しくなった
  • 学費に見合う授業内容ではないと感じた

これらはいずれも、学費が高額でなければ中退理由にはつながらなかった可能性が高いといえます。大学院を中退する理由が経済的なものであると回答した人のなかには「私立か国公立か」「学費がどの程度かかっていたか」も影響しているといえるでしょう。

大学院中退は就活に悪影響を及ぼすのか?

大学院を中退した場合、就職活動に影響があるのかどうかは、中退理由やその伝え方によります。

大学院中退の理由によっては就活に不利になる

ネガティブな理由で大学院を中退したことを応募企業に知られてしまった場合、理由によっては以下のように、面接官に与える印象が不利になってしまうケースがあります。

  • 大学院になじめなかった…職場の人間関係にも適応できないのでは?
  • 勉強についていけなくなった…仕事を最後までやり遂げる能力が低そう

そもそも大学院に進学する人は少数派のため、せっかく時間とお金をかけて進学したのに辞めたことに対し、マイナスイメージを持たれてしまう恐れはあります。

ポジティブな理由による中退であれば、必ずしも不利にはならない

一方で、たとえば以下のような理由であれば、同じ大学院中退でも面接官の印象は大きく変わります。

  • 研究したことを早く仕事で活用したいと考えた…仕事への意欲が高い

実際にその仕事で役立つ知識やスキルを持っているのであれば、中退であっても、採用する企業にとってはプラスとなります。加えて、自身のキャリアプランが明確であることをアピールすれば、さらに評価が高まることもあります。

同じ中退でも、ポジティブかつ中退したことをよい方向に活かせる理由を伝えられれば、就職で不利にはなりにくいでしょう。大学院を中退した場合でも少なくとも大学は卒業しているため、大学中退や高卒と比較すると、学歴がハンデになる機会は少ないと考えられます。

中退者の就活やり方診断
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大学院中退後は新卒扱いではなく既卒/第二新卒になる

大学院を中退した場合は、基本的に「新卒」扱いではなく「既卒」や「第二新卒」扱いになります。そのため、大学院中退者は「新卒枠」ではなく、「既卒枠」または「第二新卒の枠」に応募することがおすすめです。

「第二新卒」とは卒業後に一就職している人のことですが、大学院中退時の年齢が20代前半~半ばであれば、第二新卒枠として扱ってくれる企業もあります。大学院中退後の就職活動は、新卒枠で現役の新卒と同じ土俵で勝負することはおすすめできません。

既卒または第二新卒枠で自分に合った優良企業を探す方が、効率良く就職活動を進められるといえるでしょう。

大学院を中退したいと考えてしまう理由

現状ではまだ大学院に在籍していても、さまざまな理由から中退を考えている人もいます。よく聞かれる理由をご紹介します。

理由1. 研究内容に興味が湧かず、つらいと感じるため

大学院に進学したものの、実はその分野に強い興味・関心があったわけではない、または当初の熱意が冷めてしまったような場合、研究自体に心から打ち込めないこともあります。そうした葛藤を心に抱えていると、学業不振になったり、研究の成果がなかなか得られないことにも繋がります。周囲の前向きな学生たちと自分を比べてしまい、劣等感に苛まれてしまうケースもあるようです。

理由2. 指導教授と折り合いが悪いため

研究室は小規模なコミュニティであるため、相性が合わない人がいるなど、人間関係の善し悪しが大きな影響を及ぼします。特に「職場であれば上司」にあたる教授や准教授との関係が良くない場合は尚更です。

また、研究の現場では、実際に頭を使い体を動かすのはほぼ学生であることが多く、教授や准教授は現場の状況を詳細に把握せず、切羽詰まっている時に見当違いの指示を出すこともあり、学生に負担をかけているという悩みも聞かれます。こうした、師弟関係でありつつ、同時に「上司と部下のような関係」は、大学にはあまりないけれど、大学院ではよく聞かれる話です。

理由3. 研究を続けるよりも、就職した方が良かったと後悔しているため

大卒の時点で就職に迷いがあったり、応募する側に不利な経済状況やタイミング(買い手市場)であったことから、大学院に進学することで就職を先延ばしにした場合にあげられる理由です。進学当初から研究に対するモチベーションが低いため、なかなか打ち込めず、「こんなことなら、大学院に進まずに就職しておけば良かった」と後悔し、中退することを考えはじめるようです。

大学院を辞めたいと思う理由を詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

大学院を辞めたい?辞めることで起こる影響についても解説!
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大学院中退を後悔しないためにするべきこととは?

「大学院を中退したい」と考える理由はさまざまですが、では実際に中退することにした場合、その選択を後悔しないために何をするべきか、考えていきましょう。

1. 大学院中退の「その後」について考える

現状が苦しいと、とにかく「そこから抜け出すこと」ばかりを優先してしまいがちです。

まずは一旦冷静になって、中退した場合「その後、どうするか」について考える時間を作りましょう。可能であれば、自宅や学校など普段よく過ごす場所ではなく、近場の落ち着いたカフェや公園など、ゆっくり考えるための場所も確保すると良いでしょう。

「考えが堂々巡りして、結論が出ない状況」を避けるため、ノートに考えていることをすべて書き出してみましょう。自由に書き出した内容を、客観的に見ながら整理していくと「自分の考え」が具体的に見えてきて、「その後のプラン」のきっかけやヒントを見つけられることでしょう。

2. 内定先企業があるなら、中退したことを伝える

大学院在学中に就職活動をして内定をもらった場合、修了を待たずに中退してしまうことは避けましょう。理由としては、以下があります。

  • 企業は「大学院卒」を見込んで内定を出している
  • 企業は、内定後に中退することを想定していない

たとえば経済的理由など、内定が決まってからやむを得ない事情で中退しなければいけなくなった場合であれば、その旨を企業に相談することはできるかもしれません。また、就職活動の時点で「就職が決まったら大学院は中退する」と事前に伝えているのであれば、特に問題ないでしょう。

問題は、あらかじめ大学院中退を決断していたにも関わらず、そのことを伝えずに在学中に内定をもらったケースです。この場合、中退したことが判明すると、内定が取り消されてしまう可能性があります。企業は、大学院を修了してから就職する想定をして採用・準備をしているからです。

内定取り消しまでにはならなかったとしても、企業としてはやはりマイナスの印象にはなってしまいます。大学院在学中に就職活動をする場合、以下のことに注意しましょう。

  • 就職が決まったら中退する予定の場合、企業に伝えておく
  • 内定が出たら、特別な事情がないのであれば修了してから就職する

もちろんやむを得ない事情や予期せぬできごとなどはありますから、中退すること自体が悪いわけではありません。ただし最初から中退することを決めているのであれば、やはり面接の時点で伝えておくのがマナーです。そうすることで、企業との食い違いやトラブルを予防できます。

3. 第三者の意見も聞いて判断する

身近な人々は、あなたのことを親身になって考えてくれる有難い存在です。しかし、家族や友人はあなたを心配するあまり、また指導教授や研究仲間は基本的に「研究を肯定し、取り組む人々」であるため、あなたへのアドバイスにはその立場なりのバイアス(偏見)がかかることは否めません。

家族や友人、指導教授や同じ研究仲間などに相談するだけでなく、就職を考えるのであれば「就職エージェント」など、専門的な知見のある第三者にも意見を求めてみましょう。

4. 親・教授に考えた内容を相談する

自分自身と向き合って「中退した後のこと」をじっくり考え、専門的な知見のある第三者の意見も聞いた上で、親や指導教授に自分の考えを話してみると良いでしょう。

突然、自分の思いばかりを相手にぶつけてしまうのではなく、自分が考えていることを論理的に伝えられるよう、事前にしっかり準備しましょう。その際、前述のノートなどにまとめた内容が役立ちます。

5. 考えた結論のためのアクションを組み立てる

自分で考えて導き出した結論を、どうやったら実現できるか。次はその方法を調べて、具体的な行動計画を作りましょう。ここでも「就職エージェント」など専門家のアドバイスが活用できます。

大学院を中退するメリットとデメリット

ここでは、大学院を中退するメリットとデメリットをまとめました。大学院を中退することがメリットになるかデメリットになるかは、その人の状況次第です。以下にあげるメリットとデメリットをしっかり確認しておきましょう。

大学院を中退するメリット

大学院を中退することによるメリットとしては、以下が考えられます。

メリット1. 大学院で得た経験を活かせる

たとえ中退したとしても、大学院で学んだ以下のような要素を人生で活かせる可能性はあります。

  • ひとつの分野をより深く専門的に研究したこと
  • 通常よりも長く「学ぶ期間」を持ったこと

中退したとしても、大学院で学んだことは、少なからず自分のプラスになっているはずです。大学院へ進学した人のほうが少数派ですから、大学院へ行っていたおかげで、思考力や分析力、知識などが深くなったということもあるでしょう。

メリット2. 時間やお金を無駄に使わずに済む

大学院は、一般的には修士課程、博士課程ともに2年間ずつです(※学校により異なるケースもある)。そのため修了までに最短でも2年間、最長で4年間、大学院へ通うことになります。また、当然ながらそのぶんの学費もかかります。

大学院に進学したものの研究に興味が持てない、内容に満足できないと感じた場合、卒業を待たずに中退することで、これから大学院にかける予定だった時間やお金を有効に使えるようにもなります。

メリット3. 解釈次第でアピール材料にもなり得る

大学院中退という経歴になったとしても「大学院に進学した」という時点で、多くの大卒者がしていない経験をしているということは事実です。応募企業によっては「どうして大学院へ行こうと思ったのか」「大学院でどんなことを学んだのか」など、興味を持ってもらえることはあり得ます。

大学院中退者は少なくとも「大卒」ではあるため、同じ中退でも、大学中退ほどネガティブな印象にはなりにくいともいえます。

大学院を中退するデメリット

大学院を中退することによるデメリットとしては、以下が考えられます。

デメリット1. 応募できる企業が制限される

前述の通り、大学院中退者は、たとえ大卒であっても新卒枠は使えないのが一般的です。そのため、新卒枠であればエントリーできた企業にも、最初から応募できないことはあります。

どうしても新卒で受けたい企業があるのであれば、大学院を中退せず修了するのがもっともよい方法です。ただし、特にこだわりがないのであれば、既卒や第二新卒枠のなかでよい企業を見つけるという選択肢もあります。

デメリット2. 院卒よりも給与が下がる

大学院中退の場合、大学院卒よりも給与が下がる可能性があるのもデメリットの一つです。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、学歴別に見た賃金(男女計)は以下のように報告されています。

大卒大学院卒
20~24歳239,700円274,000円
25~29歳272,600円296,200円
30~34歳309,000円360,200円
35~39歳354,100円439,300円
40~44歳394,700円498,300円
45~49歳430,900円559,900円

参考:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

調査結果を見ると、年齢が上がるごとに「大学院卒」と「大卒」との賃金差が大きくなっているのがわかります。

「大学院卒」と「大学卒」の給与水準が異なる企業に就職した場合は、「大学院卒」よりも給料が下がってしまう可能性があることを理解しておきましょう。

デメリット3. 大学院教授や研究室の人脈を使えない

大学院を途中で辞める場合、たとえば大学院の教授に就職先を紹介してもらったり、研究室に残り助教授を目指すことは、事実上できなくなってしまうでしょう。

大学院に行く人のなかには、そもそも「民間企業へは就職せず研究を続けたい」「将来は教授など教える仕事がしたい」などと考えて進学する人も一定数います。中退するとそうした進路は目指せなくなることは、事前に理解しておいたほうがよいでしょう。

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大学院中退でも就職するための方法を解説

大学院中退を後悔しないための、就職活動のコツを解説します。まず就職活動にかける期間を自分なりに定め、中退理由もスムーズに答えられるよう準備しておきましょう。転職エージェントからアドバイスを受けることも検討してみてください

Step1.就職活動の期間を決める

就職活動にかける期間を、あらかじめ決めてみましょう。何事も締め切りが無いと、つい先延ばしにしてしまいがちです。「〇月までに就職する」というように締め切りを自らに課すことで、そこから逆算してスケジュールを組み立て、具体的に何をするかを行動計画に落とし込むことができます。「就職したい!」というモチベーションを維持するためも、短期集中の活動を心がけましょう。

Step2.中退理由を見直し、就職に活かす

中退理由は前向きに答えられるよう、あらかじめ入念な準備が必要です。

たとえば「研究内容への興味がなくなった」などの理由をそのまま伝えてしまえば、採用側にネガティブな印象を与える恐れがあります。虚偽の理由は避けなければいけませんが、言い回しを工夫すれば、面接官に与える印象も変わってきます。「興味がなくなった」ではなく、「ほかの分野に興味が湧いてきた」「研究よりも、〇〇の仕事に関心を持つようになった」というように、前向きな伝え方を意識しましょう。

また、大学院での経験を自己PRに活かしましょう。大学院で時間を費やし研究してきたことで、得られた知識や経験もあります。研究の内容がそのままアピールに繋がらなかったとしても、「どのように研究を進めたのか」「何を心掛けたのか」など、今後に活かせる要素を積極的に伝えましょう。

Step3.エージェントを活用して就職する

前述のような準備を行う上で、就職活動のプロである「エージェント」をうまく活用することをおすすめします。「エージェント」は企業の最新の採用動向を把握し、採用する側の視点からアドバイスをしてくれます。あなたの就職活動の、良き伴走者になることでしょう。

たとえば、ジェイックの就職支援サービスには、「新卒以外(第二新卒、セカンドキャリア)の応募者を積極的に採用したい」という企業が多くエントリーしています。

また、「集団面接会」ではそうした企業と複数社、同日に面接ができるので、就職活動を効率的に進められます。

私たちがサポートします
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大学院中退から就職する時のポイント

最後に大学院を中退するのであれば、考えておくべきポイントについて解説をします。以下の内容を意識せずに就職活動をすると後々後悔する人が多いため、ポイントを押さえて就職活動を進めていきましょう。

ポイント1. キャリアプランを明確に立てる

新卒、第二新卒、既卒など、さまざまな募集枠がありますが、就職活動では「その人なりのキャリアプランを持っているかどうか」が重要視されることは共通しています。特に大学院を中退する場合は、中退後のプランニングを問われるでしょう。

たとえば、1年後・5年後・10年後の目標を設定し、それぞれの達成に向けて何をするのか、考えてみましょう。キャリアプランを明確にすれば、どんな経歴であれ、これまでやってきたことにも意義が与えられ、採用する側の期待値を上げる可能性があります。

ポイント2. 中退後のブランク期間を短くする

中退後、就職せず、特に何もしないまま長い期間を過ごしてしまうと、履歴書にその事実が残ってしまいます。いずれ「就職したい」となった時、面接官に「中退後の期間は何をしていましたか?」と尋ねられ、回答に困る状況は避けましょう。やはり、実際に中退をする前に、今後のプランを考えておくことがとても重要です。

中退者の就職成功体験談
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ポイント3. 業種・職種のイメージに捉われない

キャリアプランを設計し、中退の理由も明確に伝えることができれば、就職活動で著しく不利になることは考えにくいです。しかし、特定の業界や職業への就職にこだわったり、逆に頑なに避けたりすれば、新卒採用に比べて内定獲得が難しくなってしまいます。挑戦の幅を極端に狭めてしまえば、マッチングする求人の数が限られてしまいます。これまで研究した専門分野にこだわらず、広い視野を持って企業を選ぶことが就職活動を成功させる秘訣です。

ポイント4.中小企業なども視野に入れる

新卒枠で求人を出す企業のターゲットはあくまで「現役の新卒者」です。企業によっては、残念ながら大学院「中退」という経歴を見て、新卒の選考対象からは外す場合もあります。

大学院中退者は、既卒枠または第二新卒の枠に応募することをおすすめします。その理由は、通常、大学卒業から3年以内は既卒または第二新卒扱いとなるためです。「第二新卒」は卒業後に一度就職している人のことを指すのが基本ですが、大学院中退のときの年齢が20代前半~半ばであれば、第二新卒枠として扱ってくれる企業もあります。

既卒枠や第二新卒枠は、新卒枠に比べて優良企業が少ないのではないかと考える人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

確かに、大手企業は少ないかもしれません。しかし、BtoB(法人向け)企業であるために一般の知名度が低かったり、新卒採用に大きな予算を使えないけれど良いサービス・製品を提供していたり、従業員が活躍しやすい体制を整えている、中小企業や小規模企業もたくさんあります。

大学院中退後の就職活動は、新卒枠で現役の新卒と同じ土俵で勝負するより、既卒または第二新卒枠で自分に合った優良企業を探す方が効率よく就職活動を進められるといえます。

ポイント5.大学院で学んだことや経験をアピールする

大学院中退後に就職を成功させるためには、大学院で学んだことや経験をアピールすることも有効な方法の一つです。

大学院を早く中退してしまった場合は難しいかもしれませんが、最低でも半年以上在籍していたのであれば、必ず就職に活かせるスキルを見つけることができます。応募先の業種や職種に関連する経験がある場合は、積極的にアピールしましょう。

仮に、直接研究や学業で学んだことがアピールできなくても、その過程で得たものは決して無駄にはなりません。大学院で何を学んだのか、どんな経験をしたのかをまとめてください。

自分の大学院中退までの経験やスキルを棚卸しし、就職に活かせるポイントがないかどうか、振り返ってみることが大切です。

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「大学院中退」によくある質問

大学院中退は就職できないの?

大学院を中退すると就職にどのような影響が出ることがあるのか、大学院中退者の就職活動はどうするべきかについて「大学院中退は就職できない?-中退者の割合とは-」では解説します。結論としては既卒または第二新卒枠で自分に合った優良企業を探せば就職は可能です!

大学院中退の理由とは?

文部科学省の調査では大学院修士課程の中退率は2.6%とあり、大学院の中退理由でもっとも多く約2割近くを占めるのが就職となっています。「大学院を実際に中退した主な理由」で詳しく解説していきます。

大学院中退は、要注意

大学院中退を伝えずに在学中に内定を得た場合、中退が判明すると内定が取り消されるかもしれません。事前に就職が決まったら大学院は中退する旨を伝えているのであれば大丈夫です。ジェイックの就職支援サービスでは大学院中退の方も無料で「就職相談」をしていただくことができます。ぜひご活用ください。

大学院中退の人が使う相談先とは?

大学院中退ということで就職活動にプレッシャーや孤独感を感じている人もいるかもしれません。「ジェイック」は大学院中退の方も利用できる就職支援サービスを運営しています。就職のプロが親身になってサポートしますのでまずはご登録をお待ちしております。

大学院を中退すると大卒になる?最終学歴は?

大学院を中退した場合の最終学歴は「大卒」です。

最終学歴といえるのは、学位を取得している場合に限られるので、大学卒業までと見なされます。

注意したいのは、同じ「大卒」でも「大卒の新卒」にはならないことです。

大学院中退の場合は、「既卒」「第二新卒」として扱われることになり、企業によって募集枠が異なるため、確認が必要です。

大学院中退は逃げか?

大学院を中退することは逃げとは限りません。

経済的な理由など、致し方ない場合もあるからです。大学院を中退して就職活動をする場合は、面接で大学院を辞めた理由をきちんと説明できれば問題ありません。

中退したことを恥じるのではなく、そこまで努力した経験やスキルを仕事に活かせるように、前向きに就職活動を行いましょう。

まとめ

大学院中退は、やはり修了した場合と比較すると就職活動でマイナスになってしまうことはあり得ます。特別な事情がないのであれば、修了を目指してほしいと考えます。しかし、中退したから就職できないというわけではありません。大学院を中退しても「大卒」という学歴は残るため、キャリアにおける選択肢は広くなります。

ジェイックでは、大学院を中退した方、またこれから中退することを考えている方へ向けた就職支援にも力を入れています。大学院中退後の就職をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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ABOUT US
小久保 友寛シニアマネージャー
株式会社ジェイックシニアマネージャー/中退者専門就職支援サービス「就職カレッジ®中退者コース」元事業責任者/「日本の中退を変える!」をモットーに、中退経験者のキャリア支援を続けています/中退経験をバネに、一緒に就活頑張りましょう!!