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トラック運転手とは?免許や高年収求人の探し方も紹介

トラック運転手とは?免許や高年収求人の探し方も紹介

トラック運転手とは、トラックを使い、荷物を安全に目的地まで運ぶ仕事です。

普通免許でも運転できる車両はありますが、高年収を目指す場合は中型・大型免許や、「フォークリフト運転技能者」などの関連資格の取得を目指してみましょう。

この記事では、トラック運転手の仕事内容や、必要な免許、高年収求人を探すポイントなどについて紹介します。

ドライバーへの転職を考えている方や、年収アップを目指している方は参考にしてください。

トラック運転手の平均年収

トラック運転手の平均年収は485.3万円です(※1)。

日本人全体の平均年収が460万円(※2)のため、平均よりもやや高めの水準といえるでしょう。

中型〜大型トラックを運転するドライバーの場合、長距離輸送や夜間業務を含むケースが多く、深夜手当や距離に応じた「歩合給」が基本給に加算される場合があります。

そのため、勤務形態や企業によっては年収600万円を超える人も珍しくありません。

年収には地域差もあり、都市部は物流量が多く運行本数も多いため高収入につながりやすい傾向があります。

荷物の種類によっても収入に差が出やすく、たとえば危険物(ガソリンや劇薬など)を扱うドライバーは「特別手当」が上乗せされることが一般的です。

しっかり稼ぎたい方は、長距離輸送や、高単価の荷物を扱う案件を選ぶことで高収入が手に入る可能性があるでしょう。

※1 出典:厚生労働省「トラック運転手 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
※2 出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査

トラック運転手(大型トラック運転手)の仕事内容

トラック運転手のメインの仕事は、荷物を目的地まで安全に運ぶことです。
大型トラック運転手の場合は、片道300km以上の運転をするケースが一般的です。

積み込みや荷下ろしのほか、事故やトラブルを防ぐための車両の点検やメンテナンスも欠かせません。

ここでは、大型トラック運転手の主な仕事内容を3つに分けて紹介します。

1. 荷物の輸送

大型トラック運転手の主な業務は、指定された場所まで荷物を安全に運ぶことです。

配送先は、工場、倉庫、スーパーの配送センターなどがあり、運搬する品目は、会社によって食品、家電、工業製品など様々です。

出発前は荷物の種類や配送ルートを確認し、渋滞情報や天候、休憩ポイント、給油所の位置なども把握しておきます。

配送ルートは、高速道路と一般道を組み合わせて事前に設定されていることが一般的です。ドライバーはそのルートに沿って、ナビや地図アプリを活用してトラックを走らせていきます。

なお「ルート配送」では、1日で数か所を巡回することもあります。

2. 積み込み・荷下ろし

荷物の積み込みや荷下ろしは、多くの現場でドライバーも作業に加わります。

積み込みは倉庫や出荷元の工場で行われ、配送リストや伝票をもとに、トラックに載せる品目や数量を確認しながら作業を進めます。

パレットに載った荷物はフォークリフトで積み込む一方で、段ボールは手作業で荷台に積み込むなど、荷物の種類によって積載方法が異なることもポイントです。

荷下ろしの際は、荷物の種類や現場の状況に応じて、台車やリフトを使って搬入経路まで自ら運ぶこともあります。

その後、納品先の担当者と荷物の個数や状態を確認し、サインや受領印をもらうことで業務が完了します。

3. 車両点検・メンテナンス

車両の点検や簡単なメンテナンスも、大型トラック運転手の重要な業務の一つです。

次のような点検は、運行中のトラブルや事故を防ぐうえで欠かせません。

  • タイヤの空気圧や摩耗の有無
  • ブレーキの利き具合の確認
  • ヘッドライト、バックランプの作動状況
  • エンジンオイル、ウィンドウウォッシャー液の残量
  • ミラーやワイパー、ドアの開閉状態

点検後は必要に応じて補充や部品の交換を行い、不具合が見つかれば整備担当へ報告します。

車両の外観やナンバープレートの汚れを落としたり、荷台内の整理・清掃を行ったりと、万全な状態で業務に臨むための環境づくりも大切です。

長距離トラック運転手の一日の流れ    

長距離トラック運転手の一日のスケジュール例を紹介します。

15:00 出社・点呼・アルコールチェック
15:30 積み込み
17:00 出発
20:00 休憩(サービスエリアなど)
20:30   出発
22:00 到着・荷下ろし
23:00~翌09:00 休息
09:00 出社・点呼・アルコールチェック
09:30 積み込み
10:30 出発
13:30 休憩(サービスエリアなど)
14:00   出発
17:30 到着・荷下ろし
19:00   帰社・アルコールチェック・トラックの入庫・清掃
20:00 終了点呼・退社

厚生労働省の基準では、サービスエリアなどでの休憩を含めた「拘束時間」は1日13時間まで(延長時は最長15時間)と定められています。

1日の休息時間は原則として9時間を下回らないこととされており、連続して4時間以上運転することも禁止されています。

※上記の規定は2025年4月時点のものです

トラック運転手に必要な4つの資格・免許

トラック運転手として働くには、次のいずれかの免許を取得する必要があります。

  • 普通免許
  • 準中型免許
  • 中型免許
  • 大型免許

収入を上げたい方は、長距離輸送などを担当できる「大型免許」の取得を目指しましょう。
資格手当や歩合が上乗せされるケースも多く、高収入につながりやすくなります。

では、上記4つの免許について具体的に解説します。

※こちらで紹介する内容は、平成29年(2017年)3月12日以降の道路交通法の改正に基づいています。それ以前に免許を取得された方は、運転できる車両の条件が異なる場合がありますのでご注意ください

1. 普通免許

普通免許は、車両総重量゙3.5トン未満、最大積載量2トン未満の車両を運転できる免許です。

具体的には、宅配便やネットスーパーで使用される小型トラック、コンビニ配送のワンボックスバンなどが該当します。

取得資格は満18歳以上で、指定教習所で学科・技能講習を受け、試験に合格することで取得できます。

取得費用の目安は約25〜40万円程度で、取得までの期間は2〜3か月ほどが一般的です。

なお、短期間での取得を希望する場合は「免許合宿」を利用する方法もあり、この場合は1〜2週間程度で取得できる可能性もあります。

2. 準中型免許

準中型免許は、車両総重量3.5トン以上7.5トン未満、最大積載量2トン以上4.5トン未満の車両を運転できる免許です。

いわゆる「2トントラック」や「3トントラック」と呼ばれる車両が該当し、宅配便やコンビニ配送、飲食店へのルート配送などで広く使われています。

取得資格は満18歳以上で、普通免許がなくても指定教習所で学科・技能講習を受け、試験に合格すれば取得可能です。

普通免許を持っていない場合、取得費用は40万円前後、教習期間は2〜3か月が一般的です。普通免許を持っている場合は、15〜17万円、1〜2週間ほどで取得できる可能性もあります。

3. 中型免許

中型免許は、車両総重量7.5トン以上11トン未満、最大積載量4.5トン以上6.5トン未満の車両を運転できる免許です。

食品配送・雑貨配送・企業間物流など、地域間輸送や中距離の運送で使用されるトラックが該当し、普通免許や準中型免許と比べて給与面で優遇される傾向があります。

取得資格は満20歳以上(※)で、普通・準中型・大型特殊免許のいずれかの取得から通算2年以上経過していることなどが条件です。

指定教習所で所定の学科・技能教習を受け、修了することで取得できます。

取得費用はおよそ15〜25万円、教習期間は1〜2か月ほどが一般的です。

※条件を満たせば19歳以上でも中型免許を取得可

4. 大型免許

大型免許は、車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上の車両を運転できる免許です。

長距離輸送や大量の荷物を扱う「大型トラック運転手」として働くことができ、他の免許よりも給与が高いケースが多いため、収入面で大きなステップアップを期待できることが魅力です。

取得資格は満21歳以上(※)で、普通・準中型・中型・大型特殊免許のいずれかの取得から通算3年以上経過していることなどが条件です。

指定教習所で所定の学科・技能教習を修了することで取得でき、費用はおよそ20〜30万円、教習期間は3週間〜1か月程度が一般的です。

※条件を満たせば19歳以上でも大型免許を取得可

運転免許以外におすすめな資格4選

トラック運転手として仕事の幅を広げたい方は、運転免許だけでなく、「フォークリフト運転技能者」や「玉掛け技能講習修了」の資格取得もおすすめです。

「危険物取扱者」や「運行管理者」を取得することで、年収アップやキャリアアップを実現できる可能性もあるでしょう。

では、上記4つの資格について具体的に解説します。

1. フォークリフト運転技能者

フォークリフト運転技能者は、最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転する際に必要な国家資格です。

物流現場では多くの荷役作業(荷物の積み込み・積み下ろし)がフォークリフトで行われているため、この資格を持っているトラック運転手は現場で即戦力として活躍できます。

特に、物流センターや倉庫ではドライバー自身がフォークリフトを操作できると作業がスムーズに進むため、給与面で優遇されるケースも珍しくありません。

中型・大型免許とあわせて取得すれば、荷役から輸送までを一貫して対応できる「オールラウンドドライバー」として重宝される存在になるでしょう。

2. 玉掛け技能講習修了

玉掛け技能講習修了資格は、つり上げ荷重1トン以上のクレーンなどで行う玉掛け(荷物にワイヤーやフックを掛けて吊り上げる作業)をするうえで必要な資格です。

建設資材、鉄鋼製品、重量機械などを行う現場では、玉掛け資格を持つ作業員の存在が欠かせません。

トラック運転手がこの資格を持っていると、運転だけでなく積み下ろし作業まで一貫して対応できるため、現場の作業効率が大きく高まります。

特に、建設現場や工場への納品を担当するドライバーは玉掛け資格があると重宝されることが多いため、職場からの信頼や評価の向上につながる可能性があるでしょう。

3. 危険物取扱者

危険物取扱者は、ガソリン・灯油・軽油などを扱う際に必要な国家資格です。

この資格を持っていると危険物の輸送が可能になるため、トラック運転手としての業務の幅が一気に広がります。

化学メーカー関連の輸送を手がける運送会社では、ドライバーの募集にあたって「乙種第4類(引火性液体を扱う危険物取扱者資格)」を必須としているケースも珍しくありません。

危険物輸送は一般貨物よりも単価が高い案件が多く、収入アップにつながるチャンスもあります。

他のドライバーと差別化を図りやすいため、専門職として安定した地位を築きたい方におすすめの資格といえるでしょう。

4. 運行管理者

運行管理者は、ドライバーの勤務管理や、安全運行の計画・指導などに関わる知識を証明できる国家資格です。

運送事業者は、保有する車両の台数に応じて運行管理者の配置が法律で義務づけられているため、どの運送会社でも常に一定のニーズがあります。

現場の運行全体をマネジメントできる人材として評価されるため、管理職やマネジメント職へのキャリアアップを目指せることが大きな魅力といえるでしょう。

体力面や持病の心配から運転を長く続けられるか不安な方や、運送業界でキャリアアップを実現したい方は取得を検討してみてください。

トラック運転手の高年収求人の探し方5選

トラック運転手の高年収求人を探している方は、求人サイトで「キーワード検索」をしたり、「大型免許・長距離・特殊車両」といった条件に注目して求人を検索したりするのがおすすめです。

ここでは、トラック運転手として高年収を目指す方に向けて、求人の探し方を5つ紹介します。

より良い条件で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 求人サイトでキーワード検索をする

高年収求人を効率的に探したい方は、求人サイトで「キーワード検索」をしてみましょう。

キーワード検索とは、次のように、検索画面の「自由記入欄」に具体的な希望条件を直接入力する方法です。

  • 大型トラック 月給40万円以上
  • 夜勤 トラック運転手 歩合
  • 長距離ドライバー 賞与あり

ドライバーは人手不足が深刻なため、「トラック運転手」のようなキーワードで検索すると求人が大量にヒットしてしまい、求人探しに時間がかかってしまいます。

自分に合った高年収求人を効率よく探すためにも、キーワード検索を使って求人を絞り込むようにしましょう。

2.「大型免許・長距離・特殊車両」の求人をチェックする

高年収を目指している方は、「大型免許」「長距離」「特殊車両」と記載がある求人に注目しましょう。専門性や責任が大きいため、給与が高く設定されている傾向があるからです。

大型免許の保有者向けには、月給35万〜45万円台の求人が多数見つかります。

長距離輸送は拘束時間が長いぶん、距離手当・日当・宿泊費などの手当や歩合が支給されることが一般的です。

クレーン車やトレーラーを使った輸送は技術レベルが高いため、給与水準も高く、資格手当が加算されることもあります。

一定の経験や資格は必要ですが、高収入を手にしたい方はこうした仕事にも挑戦してみましょう。

3. 大都市圏や物流拠点が多い地域の求人をチェックする

トラック運転手として高年収を狙う場合は、都市部や物流の集積地に拠点を置く企業の求人もチェックしましょう。

こうした地域は物流量が多く、ドライバーの需要も高いため、給与水準が高めに設定されている傾向があるからです。

たとえば東京・神奈川・大阪・愛知などの大都市圏は大手企業の配送拠点が集中しており、中・長距離輸送の高年収求人が豊富です。

埼玉・茨城・静岡・岐阜も大規模な物流センターが集まっているため、高待遇の案件が少なくありません。

高年収を実現したい方は、「どの地域で働くか」にも注目して求人を探してみましょう。

4.「福利厚生や手当」の充実度をチェックする

高年収を手にしたい方は、手当や福利厚生の内容に目を向けることも大切です。

なぜなら、基本給以外の部分が年収に大きく影響することが多いからです。

次のような手当や制度がある会社で働くと、年間で数十万円〜100万円近い収入のプラスが見込めることもあります。

  • 賞与(年2回など)
  • 無事故・皆勤手当
  • 深夜・残業・休日手当
  • 免許取得支援制度(大型免許などの取得費用を会社が全額または一部負担してくれる)
  • 社宅・住宅補助
  • 退職金制度

トラック運転手の求人を探す際は、基本給だけで判断せず、手当や福利厚生もしっかりとチェックしましょう。

5. ドライバー専門の転職エージェントを活用する

トラック運転手として高年収を目指している方は、ドライバー専門の転職エージェントの活用もおすすめです。

「非公開求人」を多数保有しているため、高年収求人に出会える可能性が高いからです。

非公開求人とは、一般に公開すると応募が殺到するおそれがあるため、エージェント経由のみで募集している求人のことです。

たとえば、年収600万円以上の求人や、福利厚生が充実している大手運送会社の求人などが非公開とされていることがあります。

ドライバー専門の転職エージェントはこうした非公開求人を多数扱っているので、年収アップを狙っている方はぜひ登録しておきましょう。

トラック運転手に向いている人の4つの特徴

トラック運転手は単独行動がメインの仕事のため、一人で黙々と作業をするのが好きな方に向いています。

運転が苦ではない方や、時間厳守で行動できる方、そして積み込みや荷下ろしなど体を使う作業が多いため、体力に自信がある方にも適した仕事といえるでしょう。

では、トラック運転手に向いている人の特徴を4つ紹介します。

1. 一人で黙々と作業するのが好き

トラック運転手は、一人で進める仕事に抵抗がない方に向いています。

数時間から半日以上、誰とも関わらずに黙々と運転する時間が続くことが多いからです。

たとえば長距離運転手の場合、休憩を含め、5〜6時間のあいだひたすら運転をし続けることも珍しくありません。

そのため、人と頻繁に接する接客業のような仕事や、同僚と密に連携して働くことが求められる仕事に苦手意識がある方におすすめです。

他人との関わりよりも「一人の時間」を心地よく感じる方にとって、トラック運転手はストレスが少なく、自分のペースで働きやすい仕事といえるでしょう。

2. 運転が苦にならない

トラック運転手は1日で数百キロを走ることもあるため、運転そのものに抵抗がなく、長時間運転を苦に感じない人に向いています。

道路状況や天候によっては予定どおりに進まないこともありますが、運転そのものが好きな方は、そうした変化も含めてポジティブに受け止められるかもしれません。

好きな音楽やラジオを聞きながら気分をリフレッシュできたり、移り変わる景色を楽しんだりできるのも長時間運転ならではの魅力です。

運転をストレスではなく「楽しみ」として捉えられる方にとって、トラック運転手は長く続けやすい仕事といえるでしょう。

3. 時間をしっかりと守れる

時間を正確に守れる人も、トラック運転手の仕事に適性があります。

配送業務では「◯時までに荷物を届ける」と明確に定められているため、時間厳守で行動することが欠かせないからです。

運転手には、出発時刻だけでなく、積み込みや休憩のタイミング、さらには渋滞や事故など予想外のトラブルも見越して、到着時刻を逆算しながら行動する力が求められます。

到着の遅れは、取引先の信頼を損ねる原因になるだけでなく、物流全体のスケジュールにも影響を及ぼしかねません。

そのためトラック運転手は、時間をしっかりと守れる方に向いている仕事といえるのです。

4. 体力に自信がある

トラック運転手の仕事は体力を使う場面が多いため、身体を動かす作業に慣れている方に向いています。

たとえば長時間の運転では同じ姿勢を保ち続けることが多く、腰や肩、足などに疲労がたまりやすくなります。

また、積み込みや荷下ろしを運転手自身が手伝うケースも少なくありません。具体的には、段ボールや資材、重量物を台車に載せたり、荷台から手作業で運び出したりと、このように体を使う場面が多々あります。

そのため、体力に自信があり、活動的な仕事が好きな方ほど、トラック運転手として長く安定して活躍できる可能性が高いのです。

トラック運転手になって良かった人の声

トラック運転手に転職したことで「収入が安定した」と感じる方は多くいます。

「一人で気楽に働けるのでメンタルが安定した」「運転が好きなので仕事が楽しくなった」という声も見られます。

ここではトラック運転手になって良かったと感じている人の声を3つ紹介しますので、ドライバーへの転職を目指している方は参考にしてみてください。

1. 収入が安定したので家族を養える安心感が生まれた

「トラック運転手になって、ようやく生活が安定した」と話す人は少なくありません。

特に、これまで収入が不安定だった方にとっては、トラック運転手の給与体系は魅力的に映るようです。

たとえば大型トラックを運転する場合、基本給のほかに、長距離手当・深夜手当・残業手当がつくことがあります。配送件数や走行距離に応じて歩合給がもらえるケースもあり、月収が40万円以上になる方も珍しくありません。

このようにトラック運転手は安定収入や、頑張りに応じたインセンティブをもらえる可能性があるため、家計を支える立場にある方から強い支持を受けているのです。

2. 一人で気楽に働けるのでメンタルが安定した

職場の人間関係にストレスを感じていた方が、トラック運転手に転職したことで「精神的に楽になった」と感じるケースも多々見られます。

トラック運転手の仕事は、出発前の点呼や積み込み、荷下ろしなどの場面を除けば、基本的には一人で運転する時間が大半です。

そのため、以前は上司や同僚との雑談に気を遣っていた方が、無理に人と関わる必要がないドライバー職に就いたことで「心のやすらぎを見出せている」といった声も多いのです。

人間関係に悩んだ経験がある方にとって、トラック運転手はまさに“天職”になり得る仕事といえるでしょう。

3. 運転が好きなので仕事が楽しくなった

運転が好きな方にとって、トラック運転手は「趣味がそのまま仕事になった」と思えるほど相性の良い職業に感じられるようです。

中型・大型トラックなど、普段乗る機会がない特殊な車両を運転できることに魅力を感じる方も少なくありません。

配送ルートによっては山道や海沿いを走ることもあり、地域ごとに変わる景色や季節の変化を感じられることが「飽きずに仕事を続けられる理由」と話す方もいます。

ドライブが好きな方にとっては、「仕事=ストレス」と感じることが少なく、むしろ「趣味の延長線上」で働いている感覚を持っている方も多いのです。

トラック運転手の3つのメリット

トラック運転手は一人の時間が長いため、人間関係のストレスをそこまで感じずに働けます。

学歴不問・未経験OKの求人が多いため、経歴に自信がない方や、異業種からの転職を目指している方でも採用されやすい仕事といえるでしょう。

地方・都市部問わず求人が豊富な点も魅力の一つです。

では、トラック運転手のメリットを具体的に見ていきましょう。

1. 人間関係のストレスが少ない

トラック運転手として働く大きなメリットは、職場の人間関係に悩まされにくいことです。

運転中は基本的に一人で、出発前の点呼や納品時なども必要最低限の会話で済むことが多いため、人間関係で気を遣う場面が少ないからです。

たとえば営業や接客のような仕事は、お客様対応などで常に気を配る必要があります。

その点、トラック運転手は自分一人の時間が長く、「気疲れをしにくい」と感じる人が多いようです。

人間関係のストレスを減らしたい方や、自分のペースを大切にしながら働きたい方にとって、トラック運転手は特に働きやすい仕事といえるでしょう。

2. 学歴不問・未経験OKの求人が多い

トラック運転手の採用では学歴や職歴が問われにくく、未経験から始めやすいこともメリットの一つです。

運送業界では「どれだけ安全かつ正確に、責任感を持って仕事ができるか」といった“実務面の信頼”が重視されるため、学歴や肩書によって評価が決まるわけではないからです。

求人サイトや運送会社の採用情報を見ても、「学歴不問」「未経験歓迎」と明記された募集が多く見られます。

「学歴に自信がない」「全く違う業種からの転職で不安」という方でも新たなスタートを切りやすいのは、トラック運転手の仕事ならではの魅力といえるでしょう。

3. 地方・都市部問わず求人が豊富

地方・都市部問わず求人を見つけやすいことも、トラック運転手のメリットといえるでしょう。

運送業界は慢性的な人手不足が続いており、地域を問わず安定したニーズがあるからです。

たとえば都市部ではコンビニやスーパーへのルート配送、地方では建設資材や農産物の運搬の仕事が多く募集されています。

そのため遠方に引っ越す場合や、親の介護などで地元に戻ることになった際もドライバー職の求人はすぐに見つけられるでしょう。

このように、就業場所に縛られにくく、どの地域でも働きやすいことも、トラック運転手の大きな魅力といえるのです。

トラック運転手の3つのデメリット

トラック運転手は勤務時間が不規則になりやすいため、食生活や睡眠のリズムがどうしても乱れてしまうことがあります。

長時間運転や荷物の積み下ろしによって身体にかかる負担も大きく、重大な事故や交通違反のリスクが常につきまとう点にも注意が必要です。

ここでは、トラック運転手ならではの3つのデメリットを紹介します。

1. 食生活や睡眠のリズムが乱れやすい

トラック運転手は勤務時間が不規則になりやすく、食生活や睡眠リズムが乱れがちです。

たとえば、長距離便や夜間配送を担当する場合は深夜や早朝にトラックを走らせることが多く、決まった時間に寝たり食べたりする生活を続けるのは難しいでしょう。

食事も毎回ゆっくり取れるとは限らず、コンビニやサービスエリアで購入した弁当・パン・カップ麺などで簡単に済ませてしまうドライバーも少なくありません。

こうした生活が続くことで、肥満や胃腸のトラブル、慢性的な疲労感、高血圧といった生活習慣病のリスクが高まってしまう可能性もあるのです。

2. 身体への負担が大きい

トラック運転手の仕事は、日常的に体に大きな負担がかかります。

たとえば長距離運転では1日に300km以上走ることもあり、休憩を挟みながらも4〜6時間以上、同じ姿勢で運転を続けることも珍しくありません。

荷物の積み下ろしがある場合は、重い荷物を持ち上げたり運んだりすることで、腰や腕、膝などに負担がかかります。

無理な体勢の作業によって「ぎっくり腰」のリスクが高まったり、腱鞘(けんしょう)炎や関節の炎症に悩まされたりするケースもよく見られます。

このようにトラック運転手は、疲労や痛みが生じやすい仕事であることは理解しておきましょう。

3. 事故や違反のリスクが常につきまとう

トラック運転手は、交通事故や違反のリスクと常に隣り合わせの仕事です。

車両の重量やサイズが大きいため、交差点での巻き込み事故や、急ブレーキによる積み荷崩れなど、乗用車とは異なる特有のリスクがあります。

長時間の運転によって集中力や注意力も低下しやすく、一瞬の油断が大きな事故につながるケースも全国各地で発生しています。

交通ルールに違反すると、「免許取り消し」などの重い処分を受ける可能性もあるのです。

以上の理由から、トラック運転手は事故や違反のリスクが常につきまとう仕事であることも肝に銘じておきましょう。

まとめ

トラック運転手の年収事情や、高収入求人の探し方などについて解説しました。

勤務時間が不規則になりやすいなど大変さはありますが、手当や歩合によって高収入を得られる可能性もあり、未経験からでも始めやすいことも魅力です。

「安定した収入を手にしたい」「今よりも稼げる仕事に就きたい」という方は、トラック運転手への転職を前向きに検討してみましょう。

トラック運転手に関するよくある質問

トラック運転手の仕事に興味がある方がよく抱く疑問にお答えします。

  1. トラック運転手は「やめとけ」と言われるのはなぜ?
  2. ドライバーの仕事ってどう?休みは取れる?
  3. 配送ドライバーの仕事内容は?    
1. トラック運転手は「やめとけ」と言われるのはなぜ?

トラック運転手が「やめとけ」と言われる大きな理由は、生活が不規則になりやすく、体力的にきつい場面が多いからです。
深夜や早朝の運転が続くと、なかなか寝付けなかったり、十分な休息が取れなかったりすることは珍しくありません。
毎日決まった時間に食事や休憩を取るのが難しいことに加え、荷物の積み下ろしや長時間の運転などによる身体への負担も見逃せないポイントです。
こうした理由から、「トラック運転手への転職は慎重に考えたほうがいい」と言われることが多いのです。

2. ドライバーの仕事ってどう?休みは取れる?

休みの取りやすさは、勤務先の規模や担当する業務内容によって大きく異なります。
長距離配送の場合、2〜3日帰れないこともありますが、その分をまとめて休めるケースもあります。
年末年始などの繁忙期は連休を取りづらい傾向もあり、特に小規模な運送会社は突発的な欠勤や代休を取得しにくい可能性もあるでしょう。
とはいえドライバー不足が深刻化しているため、多くの運送会社で「休日制度の見直し」や「有給休暇の取得推奨」といった“働き方改革”が進んでいます。

3. 配送ドライバーの仕事内容は?

配送ドライバーの主な仕事は、「積込み」「運搬」「納品」の3つです。
企業向けのルート配送では、決まったルートを巡回しながら、飲食店やオフィス、工場、小売店などに商品を届けます。
スーパーやコンビニへの食品配送では、チルド商品や冷凍食品、飲料などを、冷蔵・冷凍トラックで運ぶことが一般的です。
このような配送業務では、出発時間や納品時間があらかじめ細かく決められているため、ドライバーには正確な時間管理が求められます。

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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」