相談満足度90.0%の『就職カレッジ®』はこちら ▷

翻訳家とは?仕事内容や就職する方法から向いてる人まで網羅的に解説

翻訳家とは?仕事内容や就職する方法から向いてる人まで網羅的に解説

翻訳家の仕事に興味を持っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、これから翻訳家を目指したいと考えている人が知っておくべき仕事内容や向いている人の性格、翻訳家になるための方法などを網羅的に解説します。

翻訳家になるメリットやデメリットについても解説しますので、自分が翻訳家を目指すべきかどうか悩んでいる人は、記事の内容を参考にしてみてください。

翻訳家とは?

翻訳家とは、異なる言語で書かれた書籍や映像作品などを確認し、日本語に意味が通じるように訳する仕事のことを言います。また、反対に日本語の書籍や映像作品を指定された言語に訳するようなケースも少なくありません。

翻訳家として働く上では、語学力がとにかく重要です。

例えば英語に翻訳をする翻訳家であれば英語力が必要になりますし、どのような翻訳においても日本語を介することになることから、日本語の読解力や表現力なども大切になります。

常に言葉の読み書きと向き合うような仕事になりますので、探究心や情報収集力といったスキルが求められます。

また、翻訳業務には納期が設定されていますので、スケジュール内に仕事を完成させられるだけの自己管理能力もあると、翻訳家として活躍することができるでしょう。

翻訳家になるには特別な資格は必要ありませんが、業務に関連する語学力を示せるTOEICなどの語学系の資格があると、未経験からでも就職しやすいと考えられます。

平均年収571万円
求められるスキル・語学力
・情報収集力
・表現力
向いている人の特徴・言葉に携わる仕事がしたい人
・専門的な仕事で経験を積みたい人
・やるべき仕事をテキパキとこなせる人
就職するためには・翻訳会社に未経験から就職する
・商社や出版会社の契約社員になる

平均年収出典:厚生労働省「翻訳者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

翻訳家の仕事内容

翻訳家の仕事内容を分けると、以下の3種類となります。

  • 産業翻訳
  • 出版翻訳
  • 映像翻訳

それぞれの仕事内容について詳しく解説しますので、翻訳家に興味がある人はいずれもしっかり理解しておきましょう。

1. 産業翻訳

産業翻訳とは実務翻訳とも言われており、会社が企業活動で必要になる様々な文書の翻訳業務を担います。

翻訳を行う書類の種類としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 契約書の翻訳
  • マニュアルの翻訳
  • 金融レポートの翻訳
  • マーケティングレポートの翻訳
  • ITシステムの仕様書の翻訳
  • ソフトウェアの翻訳
  • 貿易書類の翻訳

基本的には、海外の取引が多いような会社で活躍することになります。

産業翻訳者は、会社で直接雇用されて翻訳業務だけを担うような働き方ではなく、フリーランスや契約社員として働くことが一般的です。

他にも、翻訳会社に勤めてプロジェクトごとに企業にアサインされるケースもあります。

自分の行った翻訳で会社の経営判断が下されることもありますので、責任感のある仕事が求められるといった特徴が見られます。

2. 出版翻訳

出版翻訳とは、文字通り本や雑誌として出版される書籍の翻訳を行う仕事です。

出版物は大きくノンフィクションとフィクションに分かれますが、翻訳家としてはいずれの種類の出版物でも翻訳をすることがあります。

ノンフィクションについては、ビジネス書や自己啓発書、新聞など事実が書かれているような書籍を翻訳することになるため、記載されているテキストの事実背景を確認しながら翻訳を進めていくこともあります。

また、翻訳家が誤訳をしてしまうと社会的に大きなトラブルに発展することもありますので、注意をしながら仕事に向き合うことが求められます。

小説や純文学、絵本などのフィクションを翻訳する際は、国ごとの表現方法の違いを理解することが重要です。

日本語のことわざのように、世界にも様々なことわざの表現がありますので、国の違いによって生じる言葉の表現をうまく調整していくことも翻訳家として大切な業務の1つとなってきます。

働き方としてはフリーランスや個人事業主等が一般的であり、出版社とのコネクションを作って仕事をとっていくような営業力も重要になります。

3. 映像翻訳

最近では動画配信サービスが成長していることもあり、映像作品の翻訳も翻訳家が担うケースが出てきています。

また、企業のPR動画やマニュアル動画など、あらゆるものが動画になってきているようなケースも見られるため、翻訳家が映像翻訳で活躍する機会も増えてきています。

映像作品は、翻訳しなければならないテキストの量が膨大になるだけでなく、言葉の表現や意図をうまく汲み取っていく必要がありますので、豊かな表現力が求められるといった特徴があります。

ただ語学力だけがあれば活躍できるというわけではありませんので注意しましょう。

映像翻訳者になるためには、映像制作会社や翻訳会社といったサラリーマンだけでなく、フリーランスとして活動するケースもあります。

また、映像翻訳においては専用の字幕制作ソフトを使うこともあるため、基本的なパソコンスキルが求められる点も特徴です。

翻訳家に求められるスキル

翻訳家に求められるスキルとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 高い語学力
  • 情報収集力
  • 自己管理能力
  • 表現力
  • コミュニケーションスキル

これから翻訳家を目指したいと考えているのであれば、上記のようなスキルを持っているかどうか確認しておきましょう。

それぞれのスキルについて詳しく解説します。

高い語学力

翻訳家として求められる最も重要なスキルは高い語学力です。

語学力がなければ、翻訳家として就職することができないといっても過言ではないほど、高水準のスキルが求められます。

例えば英語の翻訳を担う翻訳家になるためには、ネイティブレベルの英語力があることが求められるケースが大半です。

英語で書かれた長文を目の前にしてもひるむことなく、1つずつスピーディーに訳していける人でないと、翻訳家になった後に仕事に向き合っていく事は難しいでしょう。

また、外国語の語学力だけでなく日本語の語学力も非常に重要です。

どんな言語を訳する翻訳家であっても、最終的には日本語訳を担うケースがほとんどであるため、直訳をするのではなく日本語としてみたときに違和感のない文章をかけるような力も求められます。

情報収集力

翻訳家として活躍していくためには、高い情報収集力も求められます。

語学力が高い翻訳家であったとしても、分からない単語や文章表現を見かける事は少なくありません。その際に辞書や適切な検索を行って素早く情報を収集していくことが重要になってきます。

また、出版翻訳でノンフィクションの書籍を翻訳する際は、記載されている内容そのもののファクトチェックを翻訳家が行うこともあります。

書籍に書かれている事実が本当なのかどうかを情報収集するような場面も少なくないことから、知りたいことをすぐに調べられるようなスキルがあれば、翻訳家として活躍しやすいと考えられます。

自己管理能力

翻訳家は、出版会社や翻訳会社に勤める以外でも、フリーランスや業務委託といった個人で翻訳業務に向き合うような働き方も存在します。

いずれにせよ、翻訳家一人ひとりに与えられる翻訳業務には納期が設定されているため、スケジュールを管理するような能力が重要になってきます。

いくら優れた翻訳ができる人であっても、納期を守れなければ仕事を安定的にもらう事は難しくなってしまいます。
特にフリーランスなど個人で翻訳家になりたいと考えている場合は、スケジュールを守れる自己管理能力が強く求められる点も認識しておいてください。

合わせて、スケジュール通りに業務を完遂する上では体調管理の能力も大切です。

体調を崩す機会が増えれば、その分スケジュールが遅れてしまう可能性があるため、総じて自己管理能力が求められる仕事と言えるでしょう。

表現力

翻訳家は、ただ語学的な知識を活かして機械的に翻訳をすれば良いというわけではありません。特に出版翻訳や映像翻訳など、物語が中心となるような創作物を翻訳する際は、ストーリーの文脈や言葉の言い回しをうまく表現するような表現力が重要になってきます。

有名な翻訳例で言えば、小説家の夏目漱石が「I Love you」を「月が綺麗ですね」と訳したものが挙げられます。

このように、直接的に言葉を訳するのではなく、状況や文脈に応じた斬新な翻訳ができるというのも、翻訳家ならではのやりがいと言えるでしょう。

表現力はすぐに身に付くようなものではないため、日常的に様々な国の文学作品などを読むような習慣をつけておくと、翻訳家として活躍しやすくなると考えられます。

コミュニケーションスキル

翻訳家は、基本的に目の前の業務に黙々と向き合うような働き方となりますが、一方でコミュニケーションスキルが求められる場面も多く存在します。

特にサラリーマンではなく、個人事業主やフリーランスとして働く場合は、自身で営業をかける必要が出てくるため、営業力やコミュニケーションスキルが強く求められます。

コミュニケーションスキルが不足していると、どれだけ翻訳家としての実力があっても新しい仕事を取ることができなくなってしまいます。
したがって、翻訳家として安定的にお金を稼いでいくためには対人スキルが重要になってくる点も認識しておいてください。

翻訳家に向いてる人

翻訳家には様々なスキルが求められますが、特に以下のような特徴もある人であればやりがいを持って仕事に向き合っていけるでしょう。

  • 探究心が高い人
  • 専門的な仕事で働きたい人
  • やるべきことをテキパキとこなせる人

それぞれの特徴について詳しく解説します。

探究心が高い人

翻訳家は異なる言語を使う人同士を繋ぎ合わせるような役割を担う仕事と言えます。

翻訳家がうまく言葉を訳せないと周囲の人に迷惑をかけることになるため、常に品質の高いアウトプットが求められるといった特徴があります。

自分の仕事の成果を出来る限り高めるためには、高い探究心が重要になってきますので、探究心が高い人であれば、翻訳家とになった後も活躍しやすいと考えられます。

一度自分が訳した文章をセルフチェックした上でブラッシュアップしたり、他の表現方法がないかを自ら情報収集したりなど、翻訳という行為に高い探究心を発揮できるかどうかは就職前に確認しておくと良いでしょう。

専門的な仕事で働きたい人

翻訳家は専門的な仕事の1つとなりますので、専門的な業務経験を積んで手に職をつけられるような仕事を目指している人に向いていると言えます。

簡単な翻訳であれば翻訳アプリを使えば問題ありませんが、特に企業が経営判断をする上での書類の翻訳は、今も翻訳家が直接翻訳するケースが多いと言われています。

また、翻訳家はフリーランスとして活躍できるケースも多く、語学力や表現力の高さを活かして仕事に向き合っていきたい人は、やりがいを感じやすいと言えるでしょう。

やるべきことをテキパキとこなせる人

翻訳家は複数の案件を同時に並行して取り組むような働き方になります。

加えて、それぞれ翻訳業務には納期が設定されていますので、やるべきことをテキパキとこなすような素質が重要になってきます。

やるべき業務を後回しにせず一つ一つ着実に向き合える人であれば、翻訳家として活躍しやすいと言えます。

翻訳家はその業務の特性上、会社員であってもリモートワークで働けるような職場が少なくありません。リモートワークだと身の回りに誘惑の多い状態で働かなければならないため、自分を律してテキパキと働けるかが重要になります。

誘惑に負けず真剣に仕事と向き合っていける人でないと、翻訳家として働き続ける事は難しいと考えられますので注意してください。

翻訳家になる方法

翻訳家になる方法としては、以下の3つが挙げられます。

  • 翻訳会社に未経験から就職する
  • 商社や出版会社の契約社員になる
  • フリーランスとして案件を獲得する

それらの方法について詳しく解説しますので、自分に向いてる方法で翻訳家を目指してみてください。

翻訳会社に未経験から就職する

翻訳家は高い語学力を始め、言語に関する専門的な知識が求められる仕事です。

基本的には翻訳の経験者を中心に募集されている求人が多い傾向にありますが、中には高い語学力や文学力のある人をポテンシャル枠で採用するような未経験者歓迎求人も募集されています。

もし翻訳業務未経験の人が正社員として翻訳家になりたい場合は、未経験者を募集している翻訳会社の求人に応募して就職することがおすすめです。

未経験者歓迎求人であれば、翻訳の実務業務の経験がなかったとしても、翻訳家に求められるスキルがアピールできれば内定をもらうことが可能です。

ただし、翻訳会社の未経験歓迎求人はそこまで数が多いわけではありませんので、求人の募集を見かけたらなるべく早く応募することがポイントになってきます。

商社や出版会社の契約社員になる

翻訳家は正社員だけでなく、契約社員といった働き方も可能です。

産業翻訳が多くなってくるような商社や、出版翻訳が中心となるような出版会社と直接雇用契約を結ぶような契約社員になることも、翻訳家になる選択肢として入ってきます。

契約社員だと一定期間の雇用しか保証されないため、正社員よりも不安定な働き方だと感じてしまうかもしれませんが、しっかりと実績を残せれば次回の契約更新をしてもらうことができます。

また、仮に契約期間が終わってしまったとしても、翻訳家はフリーランスとして活躍する人が多いことから、いきなり仕事がなくなってしまうということが少ない点も特徴です。

翻訳家未経験の人であれば、まずは正社員よりも就職しやすいと言われている契約社員として実務経験を積んだ上で翻訳会社の正社員を目指したり、フリーランスとして働くといったキャリアパスを検討してみるのもおすすめです。

フリーランスとして案件を獲得する

翻訳家は正社員や契約社員だけでなく、フリーランスとして活躍しやすいといった特徴があります。

クラウドソーシングサイトを介して翻訳業務の案件を獲得することで、翻訳家として働いていくといった方法も考えられます。

フリーランスであれば、自分の得意な言語の案件のみに携わることができるため、自身の強みを活かした働き方が可能になります。
それだけでなく、働く時間や場所についても制限がなくなりますので、仕事を通じてストレスを感じにくいといったメリットも挙げられます。

もちろん、フリーランスとして案件を獲得するためには営業力も重要になってくるため、翻訳業務だけができれば良いというわけではありません。

もし、いきなりフリーランスになることに不安を感じる場合は、他の仕事をしながら副業で翻訳家の仕事に向き合ってみるのもおすすめです。

翻訳家に関連する資格

翻訳家として就職するために必須となる資格はありません。

しかし、求人によっては語学力を求めるために、以下のような資格保有者を優遇しているケースが見られます。

  • TOEIC
  • JTA公認翻訳専門職資格基礎試験
  • 全国通訳案内士

それぞれの資格について詳しく解説しますので、就活のスケジュールに余裕がある場合は資格取得の検討をしてみるのもおすすめです。

TOEIC

TOEICは、英語力を測る試験として非常にメジャーな資格です。

リーディングとリスニングから問題が構成されており、それぞれ最高点が495点、TOEICテスト全体の最高点は990点となっています。
受験をすることで、自分の英語力がスコアとして反映されるといった特徴があります。

一般的にTOEICのスコアが800点以上あれば、高い英語力を持っていることを示すことができます。ただし、翻訳家を目指すのであれば、ネイティブレベルの英語力があると言われるような900点を目指してみるのも良いでしょう。

ただし、高いスコアを目指すためには相応の勉強時間が必要になってくる点は認識しておいてください。

試験は1ヵ月に1回のペースで行われているため、就活の合間に受験しやすいのもポイントと言えます。

通勤や帰宅後のスキマ時間を使って少しずつ勉強していくだけでもスコアを上げることができますので、英語力の高さを証明したい人はTOEICの受験を検討してみると良いでしょう。

JTA公認翻訳専門職資格基礎試験

JTA公認翻訳専門職資格基礎試験とは、日本通訳協会が運営する民間資格であり、翻訳家を目指す人におすすめできる資格と言えます。

英語と日本語の翻訳と、英文を正しく書き換える翻訳の2つのセクションで問題が構成されているため、資格を取得できれば翻訳家として活躍するための語学力があることを証明できます。

試験は1ヵ月に1回のペースで行われており、公式サイトに過去問題が掲載されていますので、勉強がしやすい点も特徴です。翻訳家として活躍するために実践的な資格の取得を検討している人は、JTA公認翻訳専門職資格基礎試験の勉強をしてみるのもおすすめです。

全国通訳案内士

全国通訳案内士とは、日本政府観光局が実施している国家資格の1つです。

全国通訳案内士と呼ばれる、報酬を得て外国人に外国語で日本の旅行案内を行える仕事に就職する上で必須の資格となっており、合格することで高い語学力が証明できます。

全国通訳案内士の試験は、以下の種別の外国語に対応しています。

  • 英語
  • フランス語
  • スペイン語
  • ドイツ語
  • 中国語
  • イタリア語
  • ポルトガル語
  • ロシア語
  • 韓国語
  • タイ語

英語だけでなく、フランス語やスペイン語など他の主要言語で受験をすることができるため、英語以外の翻訳業務に携わりたい人にもおすすめできる資格です。

ただし、どの言語も合格率が10%前後と難易度としては非常に高いものとなっていますので、取得を目指す場合は、相応の勉強時間が必要になってくる点に注意してください。

翻訳家になるメリット

翻訳家になるメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

  • 好きなことを仕事にできる
  • 柔軟な働き方を選べる
  • クリエイティビティを発揮できることもある

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

好きなことを仕事にできる

語学や外国語だけでなく、文学から映像作品など日ごろから言葉と触れ合うようなことが好きな人にとっては、翻訳家の仕事は好きな仕事を仕事にできるという点でメリットがあると言えます。

翻訳家に限らず好きなことを仕事にできると、ストレスがかかりにくくなるだけでなく、働くやりがいを感じやすくなります。

特に翻訳家は、仕事を通じて様々な創作物と触れ合える点が特徴です。

例えば映像翻訳であれば、海外の映画を見ながら翻訳業務を進めていけますし、映画が好きな人からすれば、趣味と仕事を同時に行えるような働き方とも言えるため、楽しんで仕事に向き合っていくことができるでしょう。

柔軟な働き方を選べる

翻訳家は翻訳会社に勤める正社員だけでなく、契約社員やフリーランスなど柔軟な働き方を選べるといったメリットもあります。

正社員だと1日中仕事に向き合う必要がありますが、契約社員であれば働く曜日や時間をあらかじめ決めた上で働けます。また、フリーランスであれば文字通り好きな時間に働くことができます。

それだけでなく、翻訳家は翻訳したものを納品することで仕事の成果となる関係上、業務効率が高くなれば、正社員になっても残業をせずにプライベートの時間を確保しやすいといったメリットもあります。

クリエイティビティを発揮できることもある

翻訳家が行う翻訳は、直訳とは異なります。書かれている文章をそのまま訳すだけではなく、文脈やこれまでの文章の内容から適している表現を用いて訳す必要がありますので、クリエイティビティを発揮できるといったメリットも挙げられます。

翻訳家が翻訳したテキストが、実際の書籍や映像作品としてこの世に残り続けることになるため、想像力を発揮してものづくりに携わりたいという人にも、やりがいを感じやすい仕事と言えるでしょう。

翻訳家になるデメリット

どんな仕事であっても、就職する上ではメリットだけでなくデメリットも存在します。翻訳家になるデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

  • 仕事に単調さを感じることがある
  • 納期に追われながら働く必要がある
  • 将来性に不安が残るという声もある

それぞれのデメリットについて詳しく解説しますので、翻訳に興味がある人は上記のデメリットがあることを認識した上で就職を目指すかどうか検討してみてください。

仕事に単調さを感じることがある

翻訳家の仕事は外から見れば地味に映ることもあります。

デスクの前に座ってひたすら文章を訳していく仕事になりますので、継続力や忍耐力がない人からすると、途方もない作業に感じることもあるでしょう。

仕事に単調さを感じやすく、性格的に合わないとストレスを感じてしまいやすいといったデメリットもあります。

デスクワークが苦手な人や、同じような業務を続けるような仕事に自信がない場合は、翻訳家ではなく通訳士などの別の仕事を目指してみるのもおすすめです。

納期に追われながら働く必要がある

翻訳家は常に納期に追われながら働かなければならないため、精神的なプレッシャーを感じやすいといったデメリットが挙げられます。

自己管理能力やスケジュール管理能力を発揮できないとストレスを感じやすいという点は、あらかじめ認識しておく必要があります。

どうしても納期に追われながら働くことを避けたいのであれば、フリーランスとして働きつつ、自分がプレッシャーを感じずに済むような業務量に調整するというのもおすすめです。

将来性に不安が残るという声もある

一昔前までは、翻訳は簡単にできるものではなく、翻訳家のような専門職が活躍する機会も多くありました。しかし最近では、スマートフォンやアプリ、AIなどの登場によって、誰もが手元で簡単に翻訳をできるようになってきています。

このような背景から、翻訳家が登場する場面が減ってくるとも考えられ、仕事の将来性に不安が残るといった点もデメリットとして挙げられるでしょう。

将来的に翻訳家のようにどんな言語でも一瞬で翻訳できてしまうような状況になるようなことがあれば、翻訳家としての仕事がなくなってしまう可能性も考えられます。

翻訳家を目指す場合は、将来性についてもしっかりと認識した上で就職をするかどうか検討してみてください。

翻訳家を目指す人によくある質問

最後に、翻訳家を目指す人によくある質問を3つ取り上げて解説します。

翻訳家に向いていない人の特徴は?

翻訳家に向いていない人の特徴としては、以下のようなものが限られます。

  • 語学力が低い人
  • 調べることが苦手な人
  • 文脈を理解できない人
  • 継続力がない人
  • 柔軟性がない人
  • 責任感がない人
  • ルーズな人

このような特徴に1つでも当てはまる場合は、翻訳家になれたとしても働いていてストレスを感じてしまうことが多くなると考えられます。

翻訳家の平均年収は?

厚生労働省のサイトによれば、翻訳家の平均年収は571万円となっています。

サラリーマン全体の平均年収よりも高い年収であり、業務効率を高めれば高めるほど、平均年収以上の収入を稼ぐことも期待できます。

特にフリーランスの翻訳家として働く場合は、歩合制で報酬が設定されていることも多くあります。語学力や表現力の高さによって高い収入を目指しやすいという点も、翻訳家ならではの特徴と言えるでしょう。

翻訳家と翻訳者の違いは何ですか?

翻訳家と翻訳者は基本的には似たような意味を持ちますが、以下のように若干ニュアンスが異なる点は認識しておきましょう。

  • 翻訳者:文書の翻訳をする人
  • 翻訳家:創作物の翻訳を手がける人

ただし、実態としては翻訳者も翻訳家も同じ意味として使われているケースが大半のため、大きな違いはないと理解していても問題ありません。

ちなみに、翻訳家と通訳者は全く意味が異なります。

通訳者は、話し手の言葉を瞬時に訳して相手方の言語で伝えるような仕事となりますので、リスニングとスピーキングの能力が特に求められます。

一方、翻訳家はリーディングとライティングの能力が求められることから、同じ語学力が求められる仕事であっても、通訳者と翻訳家で必要になってくる知識が違う点は理解しておいてください。

まとめ

翻訳家を目指す上で知っておきたい知識を網羅的に解説しました。

翻訳家は高い語学力を活かして、自分のスキルに応じた収入を狙っていけるといった特徴がある仕事です。英語や中国語を始め、他言語に強い興味がある人であれば、やりがいを持って働けるでしょう。

一方、技術革新によって翻訳家が活躍できる場面が減ってきているという声もあります。

将来性を踏まえつつ、自分が翻訳家になるべきかどうか悩んでいる人は就職エージェントに相談してみるのも1つの手です。

就職カレッジのココがすごい!


こんな人におすすめ!

  • 自分に合った仕事や場所を見つけたい
  • ワークライフバランスを重視したい
  • 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい

就職カレッジはフリーター、大学中退、就職・転職未経験の支援に特化した就職・転職サービスです。就職相談はこちら。

ABOUT US
高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター