短大をやめたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
短大をやめたい理由は人それぞれで、学業についていけないなどの理由があります。
この記事では、短大をやめたい人の理由や親にどう伝えればいいのか、後悔しないためにやるべきことについて解説しています。
短大をやめたいと考えている方は是非参考にしてみてください。
短大をやめたいとき親に伝えること
短大をやめたいとき、最初の悩みは「親に何と伝えるか」ではないでしょうか?ここでは、親に短大をやめたいと伝える時に押さえておきたい3つのポイントを解説します。
- 親が納得できるよう、短大をやめたい理由について説明する
- 親に短大の学費を返す
- 今後のプランについて親と話す
以下、詳細を解説していきます。
短大をやめたい理由について説明をする
まずは、親に「短大をやめたいと考えている」ことを伝えます。多くの人は親に学費を出してもらっているため、親の同意は必須でしょう。
とはいえ、親の立場からするとただ「辞めたい」というだけでは納得できないため、きちんと納得できる理由が必要です。そこで、ネガティブな理由だとしても、正直に伝えましょう。例えば「短大での勉強に興味が持てなくなってしまった」「短大での人間関係が辛い」などと、どうにかしたい気持ちはあってもやむを得ない理由を伝えてみてください。正直に理由を話せば、親も相談に乗ってくれたり、一緒に解決策を考えてくれるかもしれません。
親に短大の学費を返す
可能であれば、親に短大の学費を返すつもりでいることを伝えましょう。これは学費を返すことそのものより、親に「それだけの覚悟がある」という意志が伝わるからです。その結果、短大をやめることを納得してもらえる可能性もあります。
ただし「学費を返すつもりがある」と伝えるだけでは現実味がありません。また、口約束だけでは親も信じてくれないでしょう。そこで、以下の2点を押さえた返済計画を話すのがおすすめです。
- 返済スケジュールを明確にする
- 書面で示す
例えば、親にこれまで100万円の学費を負担してもらっていた場合「毎月2万円ずつ50か月かけて返済する」のように具体的に伝えると、親も納得しやすいです。そして書面で提示することによって、さらに説得力のあるプランになります。
今後のプランについて親と話す
親に相談するときは、なぜやめたいのかの理由とともに、今後のプランについても伝えましょう。今後の予定が決まっていないと、親も不安になってしまうからです。
短大をやめた後は、大きく以下のルートに分かれます。
- 再度目指したい学校に入学する
- 取りたい資格試験の勉強をする
- 職業訓練に参加する
- フリーランスになる
- フリーターとして働く
- 非正規雇用で働く
- 正社員を目指す
どの選択肢が正解というのはありませんが、次こそ真剣に頑張れそうな道をよく考えましょう。目指す方向性やビジョンをしっかり伝えられれば、納得してもらえる可能性も上がります。
また自分1人で決められない場合は、親と一緒に考えるのもひとつの方法です。その場合も「今後どうしようか迷っている」ではなく、ある程度進路を2〜3択に絞ったうえで相談し、一緒に考えてもらうようにしましょう。
短大をやめたい人の理由3選
短大をやめたい人の主な理由は、以下の3つです。
- 軽い気持ちで入学してしまったから
- 学業についていけなくなった
- やりたいことがわからなくなった
以下、それぞれの理由を詳しく解説していきます。
軽い気持ちで入学してしまった
高校卒業後に、なんとなくで進学・就職する人は一定数います。というのも、高校卒業までに次の進路を決めなければならず、結果的に軽い気持ちで短大に入学してしまう人もいるからです。「特にやりたいことはないが、高校を卒業する時期になったし、とりあえず興味のある短大に行くか」というケースが当てはまります。
もし似たような失敗を繰り返したくなければ、以下3つのポイントを振り返ってみてください。
- 長期的に学んでいきたいと思えるか
- 自分に適性があると思うか
- 将来送りたい生活スタイルが実現できるか
将来送りたい生活スタイルというのは、たとえば「リモートワークもできる仕事がしたい」という願望があるのに、飲食業や小売業といった仕事を選んでしまうと、実現が難しくなります。
上記3つがすべてイエスであれば、進むべき進路といえるかもしれません。逆にどれか1つでもノーがある場合は、他にもっと自分に合う道がないか探してみることをおすすめします。
学業についていけなくなった
短大に進学したものの、授業についていけなくなって「やめたい」と思う人もいます。多くの短大では、一定数までは授業を欠席しても単位が取れます。そのため、最初は気軽な気持ちで授業を欠席したりレポート提出を怠っていたら、いつのまにか授業についていけなくなっていたケースは珍しくありません。短大では少なくとも、高校より高度な学問を勉強しているので、授業に出てもすべてを理解することは難しいでしょう。
また、短大内の人間関係に悩み、欠席を繰り返していたら学業についていけなくなったという人もいます。もし別の学校に入学し直すのであれば、同じ失敗を繰り返さないためにも、以下の2つを行いましょう。
- 授業は必ず出席する
- 卒業のハードルがどれくらいなのかを、入学した人から情報収集する
興味のある学校に知り合いがいなくても、現代ではネットである程度の情報収集ができます。また、オープンキャンパスなどのイベントに参加すれば先輩から直接話が聞けるので、ぜひ行ってみてください。
やりたいことがわからなくなった
やりたいことが分からなくなり「短大をやめたい」と考える人もいます。このような人は「親に勧められて入学した」など、自らの意思で入学していない人に多いです。入学の目的が明確でないと、以下のように考え始めます。
- 短大が自分に合わないと思う
- 自分に合う道は他にありそう
途中で方向性に悩まないためにも、今後進路を考える際は以下のことに気をつけましょう。
- 自分の意思で選んでいる
- 「役立ちそう」という理由だけで選んでいない
- 世間からの評価で選んでいない
「役立ちそう」や「周りからの印象が良い」という理由で進路を決める人がいますが、そのような理由では自分の意思がないため、後悔する可能性が高いです。必ず自分の意思が反映された道なのかを確認しましょう。
短大が意味ないと言われる理由について知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
短大をやめたい!後悔しないためには
ここからは、現在短大に通っていて「やめたい」と考えている人向けの話です。短大をやめて後悔しないためには、必ず以下のことをよく考えてください。
- 本当に短大をやめる必要があるのか
- 就職をどうするか
- 在学中にできることはないか
これら3つをよく考えたうえでの決断なら、短大をやめて後悔する可能性は低いでしょう。以下、それぞれのポイントを解説していきます。
本当に短大をやめる必要があるのかを考える
まずは「本当に短大をやめる必要があるのか」を考えましょう。実際やりたいことは、短大に通いながらでもできたというケースはあります。
- やりたいことは短大と両立できないか
- やりたいことは短大を卒業してからでは遅いのか
- 休学という選択肢ではダメなのか
「やむを得ない理由」と採用担当者が納得する説明ができれば問題ありませんが、上手く中退理由を説明できないと印象を悪くしてしまうことがあります。
また、短大を中退していると、仲の良かった友達との思い出も減ります。就職に関するデメリットに比べれば小さいかもしれませんが、ふとした時に寂しくなるのは否めないでしょう。
就職について考える
多くの人は短大をやめた後に働くため、就職について考えておくことは必要です。短大を中退したから就職できないわけではもちろんありませんが、卒業した場合と比べて不利になる可能性はあり得ます。
ただし面接で「短大を中退した理由」は必ず聞かれるため、きちんと答えられるよう、準備することが大事です。「勉強がつまらないと感じたから」というネガティブな理由で中退している場合は、必ずポジティブな締めくくりをするように心がけてください。例えば、以下のように回答します。
「短大は勉強がつまらないと感じて中退しました。そこから当時の反省を活かし、今はしっかり興味の持てる〇〇の勉強をしています。」
短大をやめた後に「とりあえず働こう」とフリーターになる人がいますが、おすすめできません。なぜならフリーター期間が長くてもスキルが身につかないことが多く、正社員の就職が難しくなるからです。将来的に正社員として働きたい人は、最初から正社員就職に向けた準備をしていきましょう。
短大の中退について知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
在学中にできることはやる
在学中にできることはやっておきましょう。例えば「アパレル販売のアルバイトで、もっと接客スキルを身につけたい」と思ったとします。短大をやめて力を入れるのも1つの手ですが、短大に通いながら両立することも可能でしょう。他には「フリーランスのエンジニアになりたい」という人も、今すぐに短大をやめて活動するのか、それとも短大に通いながらエンジニアの仕事を両立させるのかが選べます。
このように、やりたいことが短大生活と両立できないかを考えてみましょう。やりたいことと短大を両立できれば将来の選択肢を増やせますし、工夫次第で実現できるケースも多いです。そして「いま短大をやめなければどうしてもいけない」という場合に限り、中退することをおすすめします。
短大をやめて正社員就職する方法
最後に、短大をやめて正社員になりたい人向けに、正社員として就職する方法を解説します。以下3つのことを行えば、短大をやめても正社員就職は可能です。
- 自己分析で自分の強みを知る
- 短大をやめた理由について話せるようにする
- 短大を中退した方に特化した就職支援サービスを利用する
それぞれの詳細について解説していきます。
自己分析で自分の強みを知る
まずは自己分析を行い、自分の強みを知りましょう。就職するには、企業の採用担当者に「自分を雇うとこんないいことがあります!」とアピールすることが必要だからです。今は無料でできる自己分析ツールも数多く用意されているので、ぜひ興味のある自己分析ツールを試してみてください。
ポイントは「強み+それを表すエピソード」をセットで伝えられるようにすることです。例えば「コツコツ努力するのが得意」ということであれば「学生時代、マラソン大会に向けて大会の3か月前から毎日、帰宅後すぐに15分家の周りをランニングしていました。」のように伝えると、説得力の増す話になるでしょう。
自己分析のエピソードにおける注意点は、念のため他の人の意見を聞くことです。客観的な意見があることで、精度が高い自己分析ができるからです。あなたのことをよく知る家族や友人でもいいですし、プロのキャリアアドバイザーに意見を聞くと内定率が高くなります。
短大をやめた理由について話せるようにする
短大をやめた理由は面接で必ず聞かれるので、答えられるようにしておきましょう。採用担当者としては「なぜやめないといけなかったのか」は気になる項目だからです。問題にどう立ち向かうのかを判断するには、良い質問といえるでしょう。
また、中退が一般的ではないことも理由の1つです。文部科学省が行った令和元年と2年の調査によると、大学の中退率は年2%程度でした。この割合は、決して高くありません。珍しい経歴ほど深堀りされるので、注意しておきましょう。
短大をやめた理由を話す際は、自己分析と同様「ポジティブにまとめること」を意識してください。「勉強が辛かったから」という理由では、ただ問題から逃げただけの印象を与えてしまいます。そこで以下のように答えましょう。
「当時は勉強がつまらないと感じて短大をやめてしまいましたが、その反省を活かして、就活ではさまざまなツールで自己分析企業分析を行いました。その結果、御社に興味を持ち、適性もあると感じています。」
このように、前向きな姿勢を伝えられると印象が良いです。
参考「文部科学省:新型コロナウイルス感染症に係る影響を受けた学生等の学生生活に関する調査」
短大を中退した方に特化した就職支援サービスを利用する
短大を中退して正社員の就職を目指す人は、短大中退者に特化した就職支援サービスを利用するのがおすすめです。私たちジェイックでは、大学中退から正社員に就職したい人に向けた就職サポートを行っています。
また、会社の選び方、自己PRや志望動機の作り方、中退理由の伝え方やビジネスマナーをもれなくお伝えしており、「短大中退後、どうやって就活を進めたらいいか分からない」という人も安心して利用できます。利用の際は、以下の点にご注意ください。
- 紹介するのは正社員の求人のみ
- 離職率の高い業界の求人は紹介していない(飲食業、不動産投資、アミューズメントなど)
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まとめ
以上、短大をやめたいと考えている人に向けて、親への伝え方や、短大をやめてから後悔しないために必要な考え方を解説しました。短大をやめるのは悪いことではありませんが、必ず目的を持って、今やめないといけない理由を明確にしてからやめるようにしましょう。
もし正社員として就職したい人は、ぜひ短大中退者の就職支援に強いジェイックの利用を検討してみてください。
こんな方におすすめ!
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている