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専門学校を中退したときの履歴書の書き方!書かないとどうなる?

専門学校を中退したときの履歴書の書き方!書かないとどうなる?

専門学校を中退した方は、履歴書に「中途退学」と記載する必要があります。中退の事実を隠したり、「卒業」と偽って書いたりすると経歴詐称と見なされる恐れがあり、最悪の場合は内定取り消しや解雇につながるため注意が必要です。

この記事では、専門学校を中退した方が履歴書を書く際に気をつけたいポイントについて、記載例をもとにわかりやすく解説します。

履歴書の書き方に迷っている方や、書類選考で少しでも良い評価を受けたい方は参考にしてください。

専門学校を中退した場合の履歴書の書き方

専門学校を中退した場合、履歴書の学歴・職歴欄には「中途退学」と記載します。
中退理由は必須ではありませんが、就職目的や家庭の事情などの理由であれば、カッコ書きで補足して記載することで採用担当者の理解を得やすくなります。

▼記載例

学歴・職歴
20245△△専門学校 CGアニメコース 中途退学(社会人として就業するため)
中途退学後、飲食店のアルバイトでリーダーポジションを務めております

ここでは、専門学校を中退した人が履歴書を書くときのポイントを4つ紹介します。

  1. 「中途退学」と正確に記載する
  2. 中退した「年月」を間違えずに書く
  3. 「中退予定」も履歴書に書く
  4. 資格取得などの取り組みがあれば書く

1.「中途退学」と正確に記載する

「中退」という言葉は略語のため、履歴書に専門学校を途中で辞めたことを記載する際は「中途退学」と正式に記しましょう。

日常会話では「中退」が一般的に使われますが、履歴書などの公式な書類では適切ではありません。

採用担当者は履歴書の内容だけでなく、記載の丁寧さや正確さからも応募者を評価しているので正式な表現を使いましょう。

2. 中退した「年月」を間違えずに書く

在籍期間に誤りがあると経歴詐称と見なされる可能性があるため、中退した「年月」は正確に記載しましょう。

卒業や入学と違って、中退の時期は必ずしも3月や4月とは限りません。記憶があいまいな場合は、専門学校の事務室に問い合わせて確認しましょう。

経歴詐称と思われるリスクを防ぐためにも、「年月」の記載にも注意を払ってください。

3.「中退予定」も履歴書に書く

企業に余計な負担をかけないためにも、履歴書には「中退予定」と記載しておきましょう。

この記載がないと、卒業予定か中退予定なのか分からず、企業側が応募者の状況を正しく判断できません。

確認のために企業がわざわざ電話連絡をする場合もあり、余計な手間をかけてしまう恐れもあるため、履歴書には「中退予定」と明記しましょう。

4. 資格取得などの取り組みがあれば書く

前向きな姿勢を伝えられるため、勉強中の資格があれば「取得見込み」として履歴書に書いておきましょう。

▼記載例

学歴・職歴
202411△△専門学校 CGアニメコース 中途退学(経済的事情のため)
20256日商簿記検定2級 取得見込み


就職意欲をアピールできるので、勉強中の資格があれば「取得見込み」と記載することをおすすめします。

専門学校中退を履歴書に書かないと法律違反の恐れがある

専門学校を中退したことを履歴書に書かないと、学歴詐称と見なされる可能性があります。
「私文書偽造罪」や「詐欺罪」などに抵触する恐れがあります。

入社後に虚偽が発覚した場合、内定取り消しや懲戒処分を受ける可能性がある点にも注意が必要です。“重大な経歴詐称”と見なされると、企業から一方的に解雇を言い渡される恐れもあります。

また、内定前後のタイミングや入社前に「卒業証明書」の提出を求められるケースも少なくありません。

では、専門学校中退の事実を履歴書に書くべき理由を具体的に解説します。

1. 学歴詐称になる

専門学校を中退した事実を履歴書に記載しないと「虚偽申告」と見なされる恐れがあり、学歴詐称として法的な問題に発展する場合があります。

明確な法律違反とはいえませんが、最悪の場合、刑法第159条の「私文書偽造罪」、刑法第246条の「詐欺罪」に該当する可能性がある点には注意が必要です。

履歴書は“採用”という重要な場面で使用される書類であり、公文書と同様に正確な事実の記載が求められます。

虚偽の情報を記載すると「故意に学歴を偽り、企業をだまそうとした」として詐欺行為と解釈される恐れもあるため、中退した事実は正しく記載しましょう。

2. 入社後に懲戒処分を受ける場合がある

「実は中退していた」という事実が入社後に発覚すると就業規則違反にあたる恐れがあり、厳しい処分の対象となる可能性があります。

就業規則がある会社では、経歴詐称を「懲戒処分事由」として定めていることが一般的です。

企業の規定によっては、次のような処分が下されることがあります。

  • 戒告・けん責:始末書の提出を求められる
  • 減給:給与の一部がカットされる
  • 懲戒解雇:一方的に契約を解除される(重大な経歴詐称と見なされた場合)

たとえ入社できたとしても、経歴の虚偽が発覚すると上記の処分を受けるリスクがあることは理解しておきましょう。

3. 卒業証明書の提出を求められることがある

内定時や入社時に「卒業証明書(卒業見込み証明書)」の提出を求められることがあり、中退(中退予定)を隠している場合はこのタイミングで虚偽が発覚する可能性があります。

実際、学歴の真偽を確認するために卒業証明書の提出を求める企業は少なくありません。

提出を求められた場合、専門学校を卒業していない人は卒業証明書を発行できないため、履歴書に中退の事実を記載していなければその場で嘘が明らかになってしまいます。

このように、中退している事実は遅かれ早かれ発覚する可能性が高いため、はじめから正直に履歴書に記載しておくことを強くおすすめします。

専門学校の中退理由・退学理由は履歴書にどう書く?【例文あり】

専門学校を中退した理由は、必ずしも履歴書に記載する必要はありません。

特に、学業不振や人間関係のトラブルによって中退した場合は履歴書に書かず、面接で聞かれた際に丁寧に説明するほうが良いでしょう。

一方で、就職や留学といった前向きな理由や、親の介護などやむを得ない事情がある場合は、中退理由を記載することで採用担当者に誠実な印象を与えられる可能性があります。

ここでは履歴書の記載例を紹介しつつ、以下2つのパターンに分けて中退理由(退学理由)の書き方を紹介します。

  • 履歴書に中退理由を書いたほうが良い場合
  • 履歴書に中退理由を書かないほうが良い場合

中退理由を履歴書に書いたほうが良い場合

就職が目的の場合や、経済的な事情で自主退学を決断した場合などは、履歴書にその理由を記載すると企業からの印象を高められることがあります。

履歴書に「中途退学」とだけ書かれていると、「単位不足で卒業できなかったのでは?」といったマイナスの印象を持たれるケースが多いものです。

一方で、次のような理由は「前向きな選択」や「本人の責任のない事情」として受け取られやすく、ネガティブなイメージを払拭(ふっしょく)できる可能性があるのです。

  • 就職
  • 留学
  • 転学
  • 経済的困窮
  • 健康状態の悪化(ケガ・病気など)
  • 親族の介護

▼記載例(就職目的で中退した場合)

学歴・職歴
202410△△専門学校 CGアニメコース 中途退学(社会人として就業するため)

▼記載例(健康状態の悪化が原因で中退した場合)

学歴・職歴
202410△△専門学校 CGアニメコース 中途退学(病気治療のため)
現在は完治し、医師からはフルタイム勤務が可能と言われております。

中退理由を履歴書に書かないほうが良い場合

学業不振や人間関係のトラブルなど、ネガティブな印象を与えかねない理由については履歴書に記載する必要はないでしょう。

「中退した事実」を書かないと法律違反にあたる可能性がありますが、「中退理由」を書かなくても法律で罰せられるわけではありません。

たとえば、以下のような理由を履歴書に書いてしまうと「自己管理能力に欠ける」「協調性に問題がある」と受け取られかねず、書類選考で不利になる恐れがあります。

  • 学業不振(出席日数が足りなかった、アルバイトに明け暮れていたなど)
  • 人間関係のトラブル(教授と言い争いになったなど)
  • 個人間の金銭的なトラブル

このような理由で自主退学した場合や、もしくは専門学校から退学を言い渡された場合は、「一身上の都合により」と記載することが一般的です。

▼記載例(ネガティブな理由で専門学校を中退した場合)

学歴・職歴
202410△△専門学校 CGアニメコース 中途退学(一身上の都合により)

専門学校を中退した場合の履歴書の基本的な書き方

次の5つの項目に分けて、履歴書の基本的な書き方をお伝えします。

  1. 学歴・職歴欄
  2. 免許・資格欄
  3. 志望動機欄
  4. 趣味・特技欄
  5. 本人希望欄

専門学校を中退した方の中には、「アルバイト以外の応募で履歴書を書くのは初めて」という方も多いかもしれません。

ここでは企業への応募を想定し、5つの項目についてポイントや注意点を紹介しますので、履歴書の書き方に悩んでいる方は参考にしてみてください。

1. 学歴・職歴欄

履歴書の「学歴・職歴欄」は、それぞれ1行目に中央揃えで「学歴」「職歴」と記載します。

末尾には「現在に至る」と左寄せで書き、一行開けて右寄せで「以上」と書くことがマナーです。

▼記載例

学歴・職歴
学歴
20233東京都立△△高等学校 卒業
20234△△専門学校 CGアニメコース 入学
20245△△専門学校 CGアニメコース 中途退学(一身上の都合により)
経歴
20247◯◯株式会社 入社(アルバイト)
新宿区内のアパレル店にて、接客・後輩指導などを担当
現在に至る
以上

専門学校を中退した場合、学歴は「高校卒業」から書き始めても構いません。

就職意欲や社会経験をアピールできるため、アルバイト経験がある場合は上記の例のように「職歴」に記載してもOKです。

2. 免許・資格欄

「免許・資格欄」の書き方に厳密な決まりはありませんが、基本的には取得した順に記載していく形が一般的です。

▼記載例

免許・資格
202210TOEIC Listening & Reading Test 650点 取得
20237普通自動車第一種運転免許 取得
202312CGクリエイター検定試験 合格
20251ITパスポート試験 合格

免許や資格名は省略せず、たとえば運転免許であれば「普通自動車第一種運転免許」と正式に記載しましょう。

免許であれば「取得」、資格(検定)であれば「合格」と一文字空けて記入します。

なお、「世界遺産検定」や「日本酒検定」など、仕事に活かしづらい資格や検定は「趣味・特技欄」に分けて書くのがおすすめです。

3. 志望動機欄

採用担当者に前向きな印象を与えられるため、履歴書の「志望動機欄」には、専門学校の中退経験を通して得た気づきや成長も記載しましょう。

応募企業に興味を持った理由をただ伝えるだけでなく、中退経験から何を学び、そこからどのように行動してきたのかまで書くことで、就職意欲や人柄をより深く伝えられます。

志望動機の基本的な流れは、次の通りです。

  1. なぜその企業に興味を持ったのか
  2. 専門学校での学び・気づき
  3. 中退後の行動(アルバイト・資格取得・自主学習など)

履歴書のフォーマットによっては、志望動機や自己PRなどが一つの欄にまとめられていることがあります。

この場合は、自分の強みやスキルも交え、応募企業でどのように活躍していきたいかを伝えましょう。

志望動機の例文

専門学校を中退し、IT企業のプログラマー職に応募する場合の志望動機を紹介します。

志望動機、アピールポイントなど

「IT技術を通じて人々の生活を便利にしたい」という貴社のビジョンに強く共感し、志望しております。専門学校ではWeb制作の基礎を学び、IT技術が社会に与える影響の大きさに魅力を感じるようになりました。家庭の経済的事情で中退を余儀なくされましたが、「ITスキルをもとに世の中に貢献したい」という気持ちは薄れることなく、現在はアルバイトを3つ掛け持ちしながら、自ら貯めた資金でプログラミングスクールに通っています。入社後は、継続して努力できる強みを活かし、社会にインパクトを与えられるプログラマーを目指して成長していきたいと考えています。

4. 趣味・特技欄

自分自身の人柄が読み手に十分に伝わるため、履歴書の「趣味・特技欄」は単なる羅列ではなく、カッコ書きで簡単な説明を添えることがおすすめです。

また、応募する企業や職種に関係がある内容を記載すると、入社後の活躍をより具体的にイメージしてもらいやすくなります。

たとえば、協調性が求められるシステムエンジニアを希望する場合、以下の例のようにチームでの取り組みを書くと仕事への適性をアピールできるでしょう。

▼記載例

趣味・特技

<趣味>
・バスケットボール(大学時代の友人15人ほどで、月に1回プレーしています)
・プログラミング(ITスクールで出会った友人2人とWebサイトを制作しています)

<特技>
タイピング(ブラインドタッチができ、1分間に約300文字入力できます)

5. 本人希望欄

履歴書の「本人希望欄」は、応募企業に特に伝えておくことがない場合は「貴社の規定に従います」と記載しておけばOKです。

▼記載例(特に希望がない場合)

本人希望欄

貴社の規定に従います。

一方で、次のような項目について希望がある場合は簡潔に記載しておきましょう。

  • 勤務地
  • 職種
  • 勤務時間
  • 給与

ただし「都内での勤務を希望します」のように、希望だけを伝えてしまうと自己中心的な印象を与える恐れがあります。

そのため「本人希望欄」を書くときは、やむを得ない事情があることを簡潔に説明したうえで、丁寧に希望を伝えることが大切です。

▼記載例(介護が必要な場合)

本人希望欄

祖母の介護のため、東京都内または神奈川県内での勤務を希望しております。

履歴書を書くときの5つのポイント

履歴書を書くときは、黒のボールペンで記入するのがマナーです。

フォントや文字サイズの統一、空欄をできるだけ作らないなど、ちょっとしたポイントを押さえることで採用担当者に好印象を与えられます。

ここでは、専門学校を中退し、企業への応募を控えている方に向けて、履歴書を書くうえで気をつけたいポイントを6つ紹介します。

1. 黒のボールペンで書く

消せるペンや鉛筆で書くと内容の改ざんや修正ができてしまい、「信頼性に欠ける」と判断されるため、履歴書は黒のボールペンで書きましょう。

文字をきれいに書きたい場合は、0.5mm程度の細さのボールペンがおすすめです。その中でも「ゲルインク」タイプのペンは手が疲れにくく、長時間の記入でも字崩れを防ぎやすくなります。

履歴書を丁寧に仕上げるためにも、上記のポイントを参考に、自分に合った黒のボールペンで記載するようにしましょう。

2. 文字フォント・サイズを統一する

「しっかりと作り込まれている」という良い印象を与えられるため、パソコンで履歴書を作成する際はフォントや文字サイズを揃えましょう。

基本的には、以下の設定がおすすめです。

  • フォント:明朝体(MS明朝や游明朝など)
  • 文字サイズ:10.5〜11ポイント

フォントや文字サイズがばらばらだと、「雑に仕上げたのでは?」という印象を与えかねません。

丁寧な印象を与えるためにも、履歴書を作るときは統一感のある見た目を意識しましょう。

3. 空欄をできるだけ作らない

履歴書に空欄が多いと入社意欲を疑われる恐れがあるため、特に「志望動機欄」や「自己PR欄」は8割以上を埋めることを心がけてください。

とはいえ、専門学校を中退した方の中には「アピールできる経験が少ない」と感じている方も多いかもしれません。

こうした方は、就職エージェントやハローワークのアドバイザーに相談して、記載内容を一緒に考えてもらうのもおすすめです。

「この人と会ってみたい」と企業に思ってもらうためにも、履歴書の空欄はできる限り減らしましょう。

4. 誤字脱字がないか丁寧に確認する

「注意力が欠けている人」や「雑な人」という印象を与えてしまうため、履歴書を書き終えたら誤字脱字がないか丁寧に確認することも大切です。

たとえば「私の強みは好奇心旺生なことです(誤:旺生/正:旺盛)」のように、漢字のミスは特に見落としやすいので注意しましょう。

両親にもチェックしてもらうなど、複数の目で確認することもおすすめです。

せっかく内容が良くても、一つのミスによって評価が下がるのはもったいないので、履歴書はしっかりと見直しましょう。

5. 提出前にコピーを取っておく

面接対策に役立つので、履歴書は提出前にコピーを取っておくことをおすすめします。

面接では履歴書の内容をもとに質問されるケースが多く、「ここに記載いただいた志望動機について詳しく教えてください」と言われることも少なくありません。このとき、自分自身が何を書いたか覚えていないと答えに詰まってしまいます。

そのため、履歴書はコピーを取るか、スマートフォンで写真を撮っておくなど、面接までに内容を振り返れるようにしておきましょう。

専門学校中退を履歴書に書くときのよくある質問             

専門学校を中退した方がよく抱く「履歴書の疑問」にお答えします。

  1. 履歴書の中退理由は「一身上の都合により」と書いてもOK?               
  2. 履歴書に書く退学と中退の違いは?        
  3. 専門学校を中退したことは調べたら分かる?
  4. いじめが理由で中退した場合、履歴書にどう書けばいい?                
  5. 専門学校生はどれくらいの人が中退している?

1. 履歴書の中退理由は「一身上の都合により」と書いてもOK? 

履歴書で説明する義務はないため、専門学校の中退理由を「一身上の都合により」と書いてもOKです。

▼記載例

学歴・職歴
20252△△専門学校 会計コース 中途退学(一身上の都合により)

ただし「一身上の都合」という表現に対し、「後ろめたい理由があるのでは?」と感じる採用担当者もいます。

そのため資格取得や留学など、前向きな理由で中退した場合は履歴書に記載しても良いでしょう。

▼記載例

学歴・職歴
20252△△専門学校 会計コース 中途退学(公認会計士の勉強に専念するため)

2. 履歴書に書く退学と中退の違いは?

「退学」には学校側から処分を受けた、「中退」には自分の意志で学校を去った、というニュアンスがあります。

卒業せずに学校を辞めたという点は同じですが、履歴書では退学ではなく「中途退学」と記載することが一般的です。

自主的に専門学校を辞めた場合でも、履歴書に「退学」と書くと「学校から辞めさせられたのでは?」と思われる可能性があるため注意しましょう。

▼NG例

学歴・職歴
20252△△専門学校 会計コース 退学(一身上の都合により)

3. 専門学校を中退したことは調べたら分かる?

「卒業したかどうか」について専門学校側が本人の了承なく答えることはまずないため、企業側の調査によって中退が発覚する可能性はほぼありません。

ただし、以下のようなケースでは中退の事実が判明してしまうこともあります。

  • SNSへの投稿内容から中退がバレてしまう
  • 卒業証明書の提出を求められる

「卒業した」と嘘をつくと経歴詐称と見なされ、内定取り消しや解雇につながる恐れもあるため、履歴書には正直に事実を記載しましょう。

4. いじめが理由で中退した場合、履歴書にどう書けばいい?    

中退理由の記載は必須ではないため、いじめが理由の場合は「一身上の都合により」と記しておけばOKです。

▼記載例

学歴・職歴
20246△△美容専門学校 ヘアメイク科 中途退学(一身上の都合により)

ちなみに面接で中退理由を聞かれたときは、「人間関係のトラブルがあったため」など、嘘をつかない程度にやんわりと伝えるのも一つの手です。

そのうえで「自分の対応にも改善できる点があったと感じています」といった反省も伝えると、ポジティブな姿勢もアピールできるでしょう。

5. 専門学校生はどれくらいの人が中退している?

文部科学省の令和5年度の調査によると、専門学校生の中退率は6.44%です。

これは、100人中およそ6人が中退していることを意味します(中退者の実数は31,986⼈)。

中退理由として最も多いのは「学⽣⽣活不適応・修学意欲低下」で、中退者の約4人に1人(25.2%)がこの理由で専門学校を辞めています。

次に多い理由が、「就業・企業等(13.1%)」と「学力不振(12.2%)」です。

専門学校の中退理由割合
学⽣⽣活不適応・修学意欲低下25.2%
就業・企業等13.1%
学力不振12.2%
心神耗弱・疾患12.0%
転学等7.4%
経済的困窮5.4%
病気・けが・死亡4.8%
海外留学0.2%
その他16.0%
不明3.8%

出典:文部科学省「令和5年度専⾨学校⽣の中途退学者・休学者数等の調査結果

まとめ

専門学校を中退した方に向けて、履歴書の書き方を紹介してきました。

中退の事実を正しく記載することはもちろん、黒のボールペンで書く、手書きの履歴書を郵送する際は「添え状」を同封するなど、基本的なマナーを押さえておくことも大切です。

今回の内容を参考に、自信を持って応募できるように準備を進めていきましょう。

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専門学校中退後の就職活動について詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。

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