
ビルメンテナンスとは、オフィスビルや商業施設に設置されている設備や施設のメンテナンスに従事する仕事です。
機械製品のメンテナンスに加えて、機械に不具合が生じた際はトラブル対応を行うこともありますので、機械製品に対する知識が求められる仕事となっています。
この記事では、これからビルメンテナンスを目指したいと考えている人が知っておくべき仕事内容や向いてる人の特徴、就職する方法などについて解説します。
ビルメンテナンスになるメリットやデメリットについても解説しますので、就職活動の参考にしてみてください。
この記事の目次
ビルメンテナンスとは?
ビルメンテナンスとは、オフィスビルや商業施設に設置されているボイラーや空調などの機器を始めとしたメンテナンスを行う仕事です。
職種の分類としては技術職となり、ルーティンワークに近い働き方ではあるものの、機械に対する幅広い知識が求められるといった特徴があります。
働き方としては、担当するオフィスビルや商業施設のメンテナンス室に常駐するケースが多く、ビル内に待機しながら異常がないかをモニターで確認するようなケースが一般的です。
メンテナンス業務が中心となるため、ルーティンワークで働きたい人が興味を持ちやすいですが、いざというときには率先してトラブル対応をしなければならないため、行動力やトラブル解決力が求められる点は認識しておく必要があるでしょう。
| 平均年収 | 442万円 | 
| 求められるスキル | ・機械製品に関する知識 ・臨機応変な対応力 ・コミュニケーション能力  | 
| 向いている人の特徴 | ・機械が好きな人 ・分からないことがあったら、自分で調べられる人 ・知的好奇心が強い人  | 
| 就職するためには | ・未経験歓迎の求人に応募する ・関連する資格を取得した後に求人に応募する  | 
平均年収出典:厚生労働省「ビル施設管理 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
ビルメンテナンスの仕事内容
ビルメンテナンスの仕事内容は多岐に渡りますが、主要なものとしては以下の4つが挙げられます。
- 設備管理
 - メンテナンス
 - トラブル対応・修理
 - セキュリティ管理
 
それぞれの仕事内容について解説しますので、ビルメンテナンスの仕事に興味を持っている人はしっかりと理解しておいてください。
設備管理
ビルメンテナンスの中心的な業務の1つが設備管理です。
設備管理では、文字通り担当するビルに設置されている設備が問題なく稼働し続けているか定期的な点検を行うことと、メンテナンスを実施します。
もし定期的な点検において機械がうまく稼働していないことが判明したときは、原因を特定したり、専門の業者に修理手配を依頼することがあります。会社の体制によっては、異常を見つけた際に自分がその場で修理を担当することもあります。
ビルメンテナンスが管理する設備としては、大きく以下の4つが挙げられます。
- 電気設備
 - 空調設備
 - 給排水設備
 - 防災設備
 
このように、ビルを構成している設備のほぼ全ての管理を行うといっても過言ではありません。
メンテナンス
メンテナンス業務では、定期的なスパンでビルの設備を定期的に点検し、設備が故障したり不具合を起こしてしまうようなことを未然に防ぐことを目的として働きます。
日常点検においては、決まったルートを巡回し、設備が正常に動いているかを確認します。
分かりやすい例で言えば、証明がスイッチでオンオフできるかであったり、トイレの水が流れるかなど、ビル利用者の満足度に直接影響するような点検を行います。
もし日常点検において設備の故障が見られた場合は、発生状況や想定される要因などをまとめて外部の業者に修理依頼を行います。修理の日にはビルメンテナンス担当者が立ち会って、工事記録の記入を行います。
他にも定期補修の業務があります。
月一回や半年に1回、年1回など長いスパンに基づいて、電気設備やエレベーターを始めとした比較的大きな設備の点検を担当します。
大型設備は入念に点検をしないと人命に関わることもありますので、法令で定められている多くの点検項目に従いながら、点検報告書の作成を行っていきます。
大規模なメンテナンスとなりますので、専門的な知識が求められる業務と言えるでしょう。
トラブル対応・修理
保守業務やメンテナンス業務など、日常的に働いている中で設備の故障やトラブルが起きた際は、すぐに修理できるものであれば迅速に修理や交換などに対応します。
商業施設やオフィスビルには多くの利用者がいますので、入居者やテナントのオーナー等から設備の故障連絡が来ることもあります。
ビルメンテナンスはメンテナンス業務だけでなく、それらの連絡に適切に対応しなければなりませんので、一定水準のコミュニケーション能力が求められる仕事と言えるでしょう。
トラブルに対応しつつ設備の修理を行うためには、電気工事士等の資格を保有している必要があります。そのため、ビルメンテナンスとして仕事をマスターしていく上では、機械製品に関する様々な資格を取得しておくことが重要になります。
セキュリティ管理
会社によっては、ビルメンテナンスの担当者がビル全体のセキュリティ管理を担うこともあります。
防犯カメラの映像を監視したり、入退室管理システムの点検や運用を行うことで、警備職のようなセキュリティ管理に携わることも少なくありません。
防犯カメラの映像は、メンテナンス業務を進める上でも有効な資料となりますので、直接設備の修理や点検を行っていない待機時間の間は、メンテナンス室でたくさんのモニターに囲まれて監視業務に携わることもあります。
ビルメンテナンスに向いてる人の特徴
ビルメンテナンスに向いてる人の特徴としては、以下の3点が挙げられます。
- 自己管理能力が高い人
 - 機械製品が好きな人
 - 黙々と業務に集中できる人
 
それぞれの特徴について詳しく解説します。
自己管理能力が高い人
ビルメンテナンスは、勤めるビルに設置されている設備の管理を担当する仕事です。
ある程度決められたスケジュールに沿って、メンテナンス業務や設備管理業務に対応していくことが求められるため、スケジュール管理能力やタスク管理能力などの自己管理能力が高い人に向いていると言えます。
また、ビルメンテナンスは現場によって夜勤が発生することもあります。
日勤と夜勤を繰り返すような働き方になると、自律神経を乱してしまい、体調不良に繋がってしまうような人も少なくありません。
体調を崩しやすい働き方になりやすいことも考えると、自身で自分の体調をコントロールできるような、自己管理能力も重要な要素と言えるでしょう。
もし自己管理能力が低いと、メンテナンス業務としてやるべきことを取りこぼしてしまい、重大な事故に繋がるようなこともありますので、やるべきことをやれなかったような経験がある人は、ビルメンテナンスに向いていないかもしれません。
機械製品が好きな人
ビルメンテナンスは、日常的に様々な機械のメンテナンスをすることになります。
小さなものであればブレーカーや照明などが挙げられますが、大きなもので言えばエレベーターなど、普段裏側を見ることのないような大型機械のメンテナンスや保守業務を担うこともあります。
大小様々な機械製品と携わることになりますので、機械製品が好きな人にとって向いてる仕事と言えるでしょう。
合わせて、機械製品の部品の交換などを行うことから、手先が器用で機械をいじることに興味がある人にとっても向いている仕事と言えます。
また、機械製品の保守点検を行う際は、機械製品が好きなだけでなく機械や電気に関する専門的な知識も求められます。
現場によっては国家資格が求められるようなこともありますので、機械製品に関する専門的な知識に興味がある人にも、ビルメンテナンスの仕事は向いてるでしょう。
黙々と業務に集中できる人
ビルメンテナンスの働き方として、どんな場面においても黙々と業務に集中することが求められます。
日々のメンテナンス業務はもちろん、故障が生じたときの修理対応も集中しながら作業をすることが求められますので、黙々と業務に集中できる人に向いてる仕事と言えます。
また、ビルメンテナンスは一定のコミュニケーション能力が求められる仕事ではありますが、多くの人とたくさん会話をするような仕事ではありません。
そのため、他の人と話しながら働きたいなど、人間関係を重視して働きたい人には向いていない仕事の可能性があります。
ビルメンテナンスに就職する方法
ビルメンテナンスに就職する方法としては、大きく以下の3つが挙げられます。
- 未経験者を募集している求人に応募する
 - 契約社員から正社員を目指す
 - 関連する資格を取得してみる
 
いずれの方法でも、これまでビルメンテナンスになったことがない人が正社員就職を目指すことが可能です。
自分に向いていそうな方法を見つけて就職活動を進めてみてください。
未経験者を募集している求人に応募する
ビルメンテナンスとして独り立ちして働くためには様々な資格が求められますが、業務自体はルーティンワークが中心となる関係で、未経験者を募集する求人が多く掲載されています。
したがって、未経験者を募集しているビルメンテナンスの求人に応募することで、ビルメンテナンスに就職することが可能です。
未経験者を募集している求人に応募したい場合は、未経験者歓迎というチェックボックスにチェックをつけた上で求人を検索すると良いでしょう。
求人に未経験者歓迎と書かれていないものについては、基本的に経験者を募集している求人となりますので、未経験者が応募しても書類選考で見送りになってしまいます。
未経験者として就職を目指す場合は、ポテンシャルの高さをアピールすることが求められます。
特にビルメンテナンスについては、就職した後に機械製品に関する資格を取得したり、様々な機械製品の勉強をしていかなければなりませんので、高い知的好奇心や学習意欲を特にポテンシャルとしてアピールすると良いでしょう。
契約社員から正社員を目指す
ビルメンテナンスは正社員としての働き方だけでなく、契約社員といった働き方も存在します。いきなり正社員になることにハードルの高さを感じているような場合は、まず契約社員として実務経験を積み、その後正社員を目指すといった方法も考えられます。
この方法で正社員を目指したい場合は、契約社員の求人に正社員登用実績があるものを優先的に選んでいくと良いでしょう。
会社によって、契約社員からの正社員雇用切り替えを認めていないケースもありますので、しっかりと求人票をチェックしておくようにしてください。
関連する資格を取得してみる
ビルメンテナンスは、就職後に資格取得を推奨される現場が多いといった特徴があります。
職場によっては保有している資格によって資格手当が出ることもあるため、ゆくゆくは資格取得を念頭に置く必要のある仕事と認識しておくと良いでしょう。
ビルメンテナンスに就職する上で必須となる資格はありませんが、やがて資格取得を考える必要があることや、高いポテンシャルをアピールするためにも、関連する資格を取得してから面接に臨むというのも有効な手段と言えます。
ただし、資格取得に時間をかけすぎてしまい、就職活動のスタートが遅れてしまうという事は避けて下さい。
特に現在フリーターの場合は、フリーター期間が長引けば長引くほどそれだけで正社員になれる可能性が下がっていってしまいます。
自身の学生時代の知識などを活かして、少しの努力だけで取得できそうな資格がある場合は、資格取得からの就職活動も検討してみると良いでしょう。
ビルメンテナンス向けの資格
ビルメンテナンスになる上で必須となる資格はありませんが、就職後には様々な資格取得が求められる仕事ということもありますので、就職活動と並行して資格取得を目指してみるのも1つの選択肢です。
ビルメンテナンス向けの資格はたくさんありますが、代表的な資格としては以下のようなものが挙げられます。
- 電気工事士
 - ボイラー技師
 - 建築物環境衛生管理技術者
 
それぞれの資格について詳しく解説します。
電気工事士
電気工事士は、電気設備を安全に使用するための電気工事をするのに必要になる国家資格です。難易度に応じて第一種と第二種に分かれており、未経験からであればまずは第二種電気工事士を目指すと良いでしょう。
電気工事の作業をするには、電気工事士の資格取得者しかできないように義務付けられています。ビルメンテナンスの仕事においても簡単な電気工事を行うことがありますので、ゆくゆくは取得が義務付けられているような職場も少なくありません。
第一種も第二種も学科試験と技能試験の2つに分かれており、第二種電気工事士における学科合格率は約60%、技能試験の合格率は約70%となっていますので、しっかりと勉強をすれば文系の人でも合格できる資格と言えます。
ボイラー技師
ボイラー技師は、ボイラーの操作や点検を行うために必須となる国家資格です。
難易度に応じて3種類の区分で試験が実施されていますが、ボイラー機種免許があればすべてのボイラーを取り扱うことができます。
ビルメンテナンスとして従事するビルにボイラーがある場合は、ボイラー技師免許の取得が必須の場合があります。
ボイラー技師免許の中で最も難易度が低い2級ボイラー技師については、合格率が令和5年度実施分で54.7%です。基本的に50%から60%で合格率が推移していることから、電気工事士とおおよそ同程度の難易度と言えます。
建築物環境衛生管理技術者
建築物環境衛生管理技術者は、建物の維持管理と衛生管理の監督を許可される国家資格の1つです。
ビル管理士という名称で呼ばれることもある資格であり、床面積が3000平方メートル以上の建築物には建築物環境衛生管理技術者の選任が義務付けられていることを考えると、ビルメンテナンスとしてゆくゆくは必須になる資格と言えるでしょう。
資格を取得することで、特に大規模な建築物におけるビルメンテナンスの統括業務が行えるようになります。将来的にビルメンテナンスとして昇格していきたいのであれば、取得必須の資格と認識しておいてください。
令和3年度における降格率は17.7%となっており、他の国家資格よりも難易度が高いことが言えます。そのため、未経験からビルメンテナンスへの就職を考えている人は、無理に資格取得を目指さず、実務経験を積んだ後に取得を目指すことをおすすめします。
ビルメンテナンスを目指す際の面接のコツ
ビルメンテナンスを目指す際の面接のコツとしては、以下の3点が挙げられます。
- ハキハキとしたコミュニケーションを意識する
 - 体力があることをアピールする
 - 志望動機をポジティブに伝える
 
それぞれのコツについて詳しく解説します。
ハキハキとしたコミュニケーションを意識する
ビルメンテナンスの仕事は、主に機械を点検したりメンテナンスを行うものとなりますが、コミュニケーションが全く必要ないというわけではありません。
業者との連絡や、同じシフトに入っている同僚とのコミュニケーションがしっかりできないと、業務をうまく進めることができないため、面接でもハキハキとしたコミュニケーションを意識しましょう。
営業職のようなコミュニケーション能力が求められるような仕事ではありませんが、ビルメンテナンスの業務を進める上でのコミュニケーションスキルがある事は、面接でもアピールしていきましょう。
例えば、想定外の質問が来たときにたじろいでしまったり、言葉が小さくなってしまったりすると、コミュニケーション能力の低い人だと思われかねません。
したがって、就職エージェントの模擬面接などを活用して、どんな質問が来ても明るくハキハキと答えられるよう準備しておいてください。
体力があることをアピールする
ビルメンテナンスは、巡回をして設備に問題がないかを点検するようなことがあります。
特に大きな商業施設やオフィスビルを担当することになれば、広い範囲を歩き回らなければならず、体力が求められることも少なくありません。
加えて、現場によっては日勤だけでなく夜勤のシフトがあることもあります。
日勤と夜勤を繰り返すような働き方でも、体調を崩すことなく働き続けられることをアピールするために、体力があることを面接で重点的に伝えることがコツとなってきます。
ビルメンテナンスとして働けるだけの体力があることをアピールできれば、未経験者であってもポテンシャルの高い人材だと認識してもらえるでしょう。
ハキハキとしたコミュニーケーション能力と合わせて体力があることを元気に伝えられると、より高いポテンシャルの持ち主だとアピールできるため意識してみてください。
志望動機をポジティブに伝える
ビルメンテナンスに興味がある人の中には、なんとなく仕事が楽そうだからと感じている人もいるのではないでしょうか。
確かにビルメンテナンスは、基本的に定期的なメンテナンス業務が主軸となりますので、ルーティンワーク中心で働ける点が特徴だと言えます。
しかし面接でそのように伝えてしまうと、志望動機がネガティブに映ってしまい、そのまま見送りになることが考えられます。面接官に良い印象を与えるためにも、志望動機はポジティブに伝えることを意識してみてください。
例えば、ビルメンテナンスの仕事を通じて複数の資格を取得し、手に職をつけていきたいなど、今後のキャリアにも言及できるような志望動機を伝えることができれば、面接官もポジティブに受け取ってくれるでしょう。
ビルメンテナンスになるメリット
ビルメンテナンスになるメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 資格があると手当がつく
 - コミュニケーションに自信がなくても活躍できる
 - 安定した需要がある
 
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
資格があると手当がつく
ビルメンテナンスは、働く上で様々な資格取得が求められるケースが多くなっています。
会社によっては、資格取得によって資格手当がつくケースがありますので、知識のインプットがそのまま給料に反映されるといったメリットがあります。
取得した資格の個数や難易度に応じて段階的に給料が上がっていくようなケースもありますので、勉強すればするほど毎月の稼ぎが増えるといった昇給方法が狙えるのは、ビルメンテナンスならではの特徴と言えるかもしれません。
もちろん、ビルメンテナンスとして求められる資格取得には相応の勉強時間がかかります。
働きながら学習を進めなければならないため、ハードな日々を過ごさなければならないこともありますが、様々な方法で昇給が狙える点はメリットとして認識しておいてください。
コミュニケーションに自信がなくても活躍できる
ビルメンテナンスは最低限のコミュニケーション能力が求められますが、関係者が多いわけではないため、コミュニケーションに自信がなくても機械や電気の知識が豊富であれば活躍できるといったメリットがあります。
また、一度のシフトで一緒になる同僚の数は、他のオフィスワークに比べて少ないため、人見知りで大人数が苦手といった人でも働きやすさを感じられるでしょう。
このように、人とのコミュニケーションに自信がなかったり、周りの人と就職後にうまくやっていけるか不安を感じているような人でも働きやすさを感じやすい点は、ビルメンテナンスのメリットと言えます。
安定した需要がある
ビルメンテナンスは、商業施設やオフィスビルが存在する限り安定的に業務が発生します。
法令が整備されている業界ということもあり、ビルメンテナンスとして保有することになる特定の国家資格がないと、そもそもオフィスビルや商業施設が成り立たないこともあります。
今後も日本から商業施設やオフィスビルがなくなる可能性が少ない前提に立つと、ビルメンテナンスの仕事は安定した需要がある仕事とも言えるでしょう。
それだけでなく、ビルメンテナンスとして取得した国家資格が増えれば増えるほど、ビルメンテナンス以外の仕事にも挑戦できるようになるため、手に職をつけられる仕事とも言えます。
腰を据えて長く働けるような仕事を探しているような人には、ビルメンテナンスの仕事がぴったりだと言えるでしょう。
ビルメンテナンスになるデメリット
ビルメンテナンスになることには、メリットだけでなく以下のようなデメリットも挙げられます。
- 夜勤のシフトがある
 - 幅広い知識が求められる
 - 業務上のプレッシャーが重い
 
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
夜勤のシフトがある
オフィスビルに設置されている設備は、24時間稼働が必要なものもあります。
そのため、会社や現場によっては日勤だけでなく夜勤のシフトがあるといったデメリットがあります。夜勤シフトに入ると、日勤よりも業務が緩やかである可能性はありますが、トラブルを自分1人で解決しなければならない場面が多くなることもあります。
また、日勤のシフトと夜勤のシフトを交互に繰り返すような働き方になることで、体調を崩してしまったり、睡眠不足に陥ってしまうことがあるでしょう。
他にも。プライベートの時間をうまく調整できなかったり、家族との予定を合わせられないなど、ワークライフバランスに影響が出てくる点はデメリットとなりますので認識しておいてください。
夜勤のシフトがあるかどうかは求人票で確認できますので、働き方に注目しながら就職活動を進めていきたい人は、求人票の勤務時間欄を必ずチェックしておきましょう。
幅広い知識が求められる
ビルメンテナンスとして就職した後は、様々な機械設備のメンテナンスに携わることになりますので、幅広い技術的知識が求められる点も人によってはデメリットになります。
特に知識をインプットすることに苦手意識を持っている人は、ビルメンテナンスになった後にストレスを感じてしまうかもしれません。
また、会社によっては就職後に様々な資格取得を義務付けられているようなケースもありますので、就職後に勉強をし続けなければならない可能性がある点は、ビルメンテナンスを目指す上で必ず知っておくべき注意点とも言えます。
業務上のプレッシャーが重い
ビルメンテナンスは、基本的にメンテナンスや保守業務が中心となりますが、トラブルが起きたときに素早く対処しないと、ビルの利用者全員に大きな迷惑をかけてしまうことがあります。
自身の仕事を通じて影響を受ける人が多数に渡ることを考えると、業務上のプレッシャーが重いといったデメリットが挙げられます。
特に夜勤のシフトにおいては、一度シフトに入るビルメンテナンスの人員が少なくなりやすいため、一人当たりの業務上のプレッシャーがさらに重くなります。
責任感を持って働くことが求められるため、プレッシャーに弱い人にとってはビルメンテナンスの仕事をストレスに感じてしまう可能性があります。
まとめ
ビルメンテナンスの仕事は、基本的なコミュニケーション能力と学習意欲があれば、未経験からでもポテンシャルで就職が可能です。
就職した後は関連する国家資格などを取得することで、昇給を狙っていける点もポイントと言えるでしょう。
ただし、職場によっては夜勤が発生したり、1人で様々なトラブルに対処しなければなりませんので、企業研究が重要になる仕事と言えます。
どんなビルメンテナンスの求人であれば自分が活躍していけそうか理解を深めたい人は、就職エージェントのアドバイザーへの相談をおすすめします。
ビルメンテナンスを目指す人によくある質問
最後に、ビルメンテナンスを目指す人によくある質問を3つ取り上げて解説します。
厚生労働省の調査によれば、ビルメンテナンスの平均年収は442万円となっています。
サラリーマンの平均年収と同水準程度でありますが、会社によって資格取得による手当が追加されることもあるため、平均年収以上の収入を稼げる可能性がある点がポイントです。
また、夜勤のシフトに入ることで夜勤手当を加算することもできますので、ビルメンテナンスは昇格をすることなく昇給を狙えるような珍しい仕事と言えます。
ビルメンテナンスは未経験者募集の求人が多く、ポテンシャルで就職できるような仕事ではあるものの、応募すれば誰でも受かるというわけではありません。
特に基本的なコミュニケーションスキルや、就職後に関連知識をインプットしていけるようなポテンシャルをアピールできないと、内定を獲得する事は難しいでしょう。
自分の強みや素質でビルメンテナンスに就職できるか不安を感じている人は、就職エージェントのアドバイザーとキャリア面談を行ってみることをおすすめします。
ビルメンテナンスの仕事は、メンテナンス室でモニターだけを監視しているような業務と思われがちですが、実際には様々な機械設備のメンテナンスを直接したり、ビルに入居しているテナントからのトラブル対応に迅速に向き合うなど、決して楽な仕事というわけではありません。
幅広い機械に関する知識が求められるため、インプットが必要な仕事という意味では難易度の高い仕事とも言えるでしょう。
ビルメンテナンスの仕事について具体的に理解を深めたい場合は、就職口コミサイトなども活用し、企業研究に取り組むことを意識してみてください。






 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 































