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大学中退後に正社員になるのは無理?理由とおすすめの仕事を解説!

大学中退後に正社員になるのは無理?理由とおすすめの仕事を解説!

大学中退から正社員就職は「無理」ではありません。なぜなら、学歴よりも人柄や将来性を重視する企業が増えており、若さを武器にポテンシャル採用を狙うことが可能だからです。中退の理由を前向きに説明し、空白期間の過ごし方や自己PRを工夫すれば、企業に十分評価される可能性があります。

この記事では、大学中退者が正社員になるための課題とその克服法を具体的に解説しています。中退後の進路に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

中退した方専門の就職支援サービス
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記事のPoint
  • 大学中退後の正社員就職は無理ではないが、就職できるまで行動し続ける決意が必要!
  • 「大学中退での正社員就職が無理とされる理由」を知り、逆転させる戦略を立てよう
  • 「大学中退者が正社員就職するための3つのポイント」を実践してみよう

大学中退からの正社員就職は無理ではない

大学中退からの正社員就職は決して無理ではありません。なぜなら、近年は学歴よりも人柄や将来性を重視する企業が増えており、若さを武器にポテンシャル採用を狙うことが可能だからです。中退理由を前向きに伝えれば好印象につながり、就職支援サービスを活用すれば履歴書や面接対策のサポートも受けられます。行動次第で十分にチャンスはあります。

1. ポテンシャル採用を行う企業が増えている

近年、多くの企業が「経験者即戦力採用」だけでなく、「ポテンシャル採用」にも力を入れています。とくに中小企業やベンチャー企業を中心に、若手人材をゼロから育てる意識が強く、学歴や職歴よりも「やる気」「誠実さ」「社会人としての基礎力」といった点を重視する傾向が高まっています。

また、少子高齢化による人手不足も相まって、若年層の採用ニーズは年々高まっています。そのため、大学中退という経歴があっても、「これからの成長が期待できる人材」として見てもらえる可能性は十分にあります。

履歴書や面接でしっかりと自分の意欲を伝えられれば、内定を獲得することも難しくありません。

2. 若さは武器になる

大学を中退した人の多くは20代前半~中盤の年齢であることが多く、この「若さ」自体が就職活動において大きな武器となります。企業にとって、若い人材は柔軟性が高く、新しい環境に適応しやすいというメリットがあります。また、未経験でも長期的に育成できる余地があるため、「これから会社の戦力になってくれる人材」として評価されやすくなります。

たとえ職歴がなくても、「今から頑張りたい」という熱意を伝えることで十分にチャンスはあります。実際、フリーターやニートから正社員になった20代も数多く存在しており、大学中退という経歴だけで将来が決まってしまうわけではありません。行動を早めに起こすことが成功への第一歩です。

3. 中退理由を前向きに説明すれば好印象につながる

大学中退は、伝え方によって面接での印象が大きく変わります。採用担当者が重視するのは「なぜ中退したのか」よりも、「その経験から何を学び、今後どう活かすのか」という点です。

たとえば「自分の将来について真剣に考えた結果、早く社会で経験を積む必要があると感じて中退を決意した」という説明であれば、自分の頭で考えて行動できる人物と評価されることもあります。

また、困難や挫折を乗り越えた経験があることは、忍耐力や前向きな姿勢をアピールするチャンスにもなります。逆に、「大学生活が合わなかった」「なんとなく辞めた」といった曖昧で否定的な理由は避け、前向きな意志をもって決断したことを強調することが大切です。

4. 就職支援サービスを活用できる

大学中退者を対象にした就職支援サービスは年々増加しています。たとえば「中退者専門の就職支援サービス」や、15歳~39歳の若者を対象とした「地域若者サポートステーション」など、履歴書・職務経歴書の作成支援や面接練習、求人紹介まで、手厚いサポートを受けることができます。こうしたサービスは「一人での就職活動が不安」という人にとって心強い味方です。

また、キャリアアドバイザーによる個別相談を通じて、自分に合った仕事や職種を見つけやすくなるのも大きなメリットです。

中退の経歴が不利になりやすい場面でも、プロのサポートを受けることで、自信を持って就職活動に臨むことが可能になります。孤独な活動になりがちな中退者の就活において、活用しない手はありません。

大学中退の正社員就職が無理と言われている6つの理由

結論から言うと、大学中退者の正社員就職は可能です。しかし一般的には「中退から正社員になるのは無理なのではないか」という印象を持たれることがあります。その理由と対策について、ご紹介します。

理由1:大学中退者は高卒として扱われるため

大学中退者が就職する場合、一般的に「大学中退」ではなく「高卒」として扱われます。具体的には、以下の部分で影響が出ることがあります。

  • 応募できる求人が限られる(「大卒以上」に応募できない)
  • 高卒の給与水準になることがある

企業や募集職種にもよりますが、求人の応募条件が「大卒以上」だと、たとえ大学に行っていた経験があっても、中退者は対象から外れてしまいます。また、学歴で給与水準が異なる企業では大卒より給料が下がるため、モチベーションが下がってしまうこともあります。

高卒扱いのリスクを減らして正社員就職を目指す対策としては、以下があります。

  • 「高卒以上」で自分に合いそうな企業を探す
  • 「学歴不問」の企業を探す
  • 給与水準が一律の企業を探す

学歴が仕事内容や給料に影響しない環境の企業を選ぶことで、学歴のハンデを感じにくくなります。

理由2:大学を中退した理由をうまく説明できないため

書類や面接で大学中退理由の説明がうまくできないと、以下のような理由で選考に落ちてしまうことがあります。

  • 「うちもすぐ辞めるのではないか」と思われてしまう
  • 中退の過去をネガティブに捉えすぎて暗い印象に見える
  • アピールに欠けると、大卒の応募者との差がついてしまう

大学中退の理由をしっかり説明できない場合、ただの「甘え」だと思われてしまい、採用しても嫌なことがあったら辞めるのではと懸念されることがあります。中退したことをずっと引きずっている雰囲気が伝わると、それもまたマイナスです。

また、中退の経験を活かそうとする姿勢が見えなければ、学歴のある大卒の応募者のほうが有利になりかねず、採用に影響することもあり得ます。

大学中退の理由をうまく説明できない人向けの対策としては、以下があります。

  • 書類や面接の準備に時間をかける
  • 突っ込まれそうな質問と回答を徹底して想定する
  • 大学中退の経歴にプラスの意味付けをする

まず、大学中退をしたということに対して、クヨクヨと思い悩むのは辞めましょう。すでに中退しているのであれば中退の事実は変わりませんし、当時はその決断がベストだったということではないでしょうか。

大学中退をした当時のことを振り返って紙に書きだし、中退から学んだことなどや反省点などを自分なりに理解して人に話せるようにしておくことで、かえってよい印象を与えるチャンスにもなり得ます。

理由3:大学中退が原因で自信をなくしているため

大学中退から正社員を目指すのが難しいと言われる理由の一つは、大学中退が原因で自信を失いやすく、面接でうまく自分をアピールできなくなるからです。

多くの中退者は「中退=失敗」とネガティブに捉えてしまい、自分に価値がないと感じたり、周囲と比べて劣等感を抱きやすくなります。その結果、面接で中退理由をうまく説明できなかったり、自己PRで強みを伝えられず、通過しづらくなることがあります。

また、自信のなさは表情や話し方、声のトーンにも表れやすく、企業側に消極的な印象を与えてしまう原因になります。

自信をつけるために、次のような準備をしておくことが大切です。

  • 中退した理由をポジティブに言い換えて練習しておく
  • アルバイト経験や資格取得など、自分が取り組んだ内容に目を向ける
  • 模擬面接の練習を行い、受け答えの自信をつける

まずはできる範囲から取り組み、少しずつ自信をつけていきましょう。

理由4:就職先へのこだわりが強い傾向にあるため

大学中退の正社員就職が無理と言われているのは、就職先へのこだわりが強いことが挙げられます。

大学を中退した人の中には、「せっかく就職するなら自分に合った仕事でなければ意味がない」と考え、就職先に強くこだわる傾向があります。たとえば、「正社員でなければ嫌だ」「大手企業で働きたい」「やりがいのある仕事でないと続かない」といった理想が先行しすぎてしまい、現実とのギャップによりなかなか応募に踏み出せなくなることがあります。

また、中退に至った経緯から、「次こそは失敗したくない」という気持ちが強まり、企業選びに慎重になりすぎるケースも見られます。

しかし、実際には未経験から選べる職種や企業は限られており、選択肢を狭めすぎると就職のチャンス自体が減ってしまうのが現実です。

以下は、未内定学生が仕事選びで特に重視していた項目です。こだわりが強すぎると、理想と違う求人を避けてしまい、選択肢が狭まってしまいます。

重視する基準割合
地域条件(勤務地・転勤の有無など)62.5%
企業の知名度53.2%
企業の業種・仕事内容47.0%

参考:(独)労働政策研究・研修機構「大学における未就職卒業者支援に関する調査

こだわりを和らげる方法は、以下のとおりです。

  • 理想よりも、まずは経験を積める職場を選ぶ
  • 譲れない条件と妥協できる条件を整理する
  • 就職支援サービスでアドバイスをもらう

「まずは働いてみる」という姿勢を持てば、次のステップにつながるチャンスも増えるでしょう。

理由5:大学中退後に就職する気をなくしやすいため

大学中退の正社員就職が無理と言われているのは、就職する気が落ちてしまいやすいためです。

以下の表から、大学中退前は「正社員として就職したい」を選択した割合が46.6%だったのに対し、正社員就職に向けた準備をしたのは32.1%でした。

大学中退後に就職したいと思っていても、中退後に就職意欲が低下したり、就職を後回しにしてフリーターやニートになる人が多い傾向にあることが分かります。

大学中退前大学中退後
正社員として就職したい46.6%正社員就職に向けた準備をした32.1%
アルバイトをしたい21.4%アルバイトを探した31.8%

参考:(独)労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究

なお、正社員就職への気持ちが変わらないためには、以下のような対策が効果的です。

  • 中退前に自分の進路や働き方を考えておく
  • 中退前に就職支援サービスを利用する

状況を変えたいなら、不安を感じてもまず行動に移しましょう。

理由6:エージェントを使わず一人で就職をしてしまう

大学中退者が自力で就職活動を進めると、以下のようなリスクがあります。

  • なかなか就職が決まらない
  • 就職活動の方法がわからず、進まない
  • 労働条件の悪い企業に就職してしまう

大学中退者の就職活動は、新卒や第二新卒の就職活動とは大きく異なります。なぜなら学歴にハンデがあるだけでなく、大学からのサポートを受けたり、周囲に同時期に就活をする仲間もいなかったりするためです。

大学中退者がスムーズに就職を決めるために、以下の対策をおすすめします。

  • 中退者向けの就職エージェントを探して登録する
  • 就職エージェントが実施するサービスを活用する

大学中退者向けの就職エージェントは、大学中退者の就職実績が豊富で、ノウハウを兼ね備えています。登録するだけでなく積極的に利用していくことが大切で、中退の経歴を活かせる就活の方法がわかったり、中退者の採用に意欲的な企業と出会うきっかけとして役立ちます。

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大学中退者が正社員になりやすい仕事

大学中退者でも正社員を目指しやすい仕事があります。自分の強みや興味に合った仕事を選ぶと、希望するキャリアを築きやすくなるでしょう。

ここでは、大学中退者が正社員になりやすい仕事を5つ紹介します。進路に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

営業職[大学中退者が正社員になりやすい仕事 1/5]

営業職は、大学中退者でも正社員を目指しやすい仕事のひとつです。会社の商品やサービスを顧客に提案し、契約や購入につなげます。新規のお客様を訪問したり、既存の取引先との関係を深めたりするなど、対人コミュニケーションが中心の業務が特徴です。

営業職は「人柄」や「意欲」を重視する企業が多く、学歴よりもコミュニケーション能力や行動力が評価されやすい傾向にあります。そのため、大学中退という経歴があっても正社員として採用されやすく、未経験からでもスタートしやすいのが魅力です。

平均年収579.5万円
必要なスキルコミュニケーション力提案力行動力
向いている人人と接するのが好きな人成果を出してやりがいを感じたい人前向きに行動できる人
就職するための方法未経験可の営業職求人に応募する(ハローワーク、転職サイトなど)就職支援サービスを活用する

販売職[大学中退者が正社員になりやすい仕事 2/5]

販売職は、学歴よりも接客の対応力や印象が重視されやすいため、大学中退者でも正社員を目指しやすい仕事です。店舗や売り場で商品を販売しながら、お客様に商品の魅力を伝えます。

勤務先はアパレル・家電量販店・雑貨店など幅広く、シフト制で働くことが多いです。接客を通じてお客様と直接やりとりするため、明るく丁寧な対応が求められます。お客様から感謝の言葉をもらうこともあるので、やりがいも感じやすいでしょう。

平均年収361万円
必要なスキル接客マナーコミュニケーション力商品知識
向いている人人と話すのが好きな人相手の気持ちをくみ取るのが得意な人誰に対しても感じよく接する意識を持てる人
就職するための方法店舗でアルバイトを経験してから正社員登用を目指す求人サイト・ハローワークで未経験可の募集を探す

事務職[大学中退者が正社員になりやすい仕事 3/5]

事務職は未経験OKの求人も多く、パソコンの基本操作ができれば応募しやすいため、大学中退者でも正社員になりやすい仕事です。

主な業務は、電話・来客対応や書類作成など、社内のさまざまな業務のサポートです。チームの一員として、会社全体の業務が円滑に進むように支える役割を担います。

勤務時間は比較的安定しており、土日休み・残業少なめの企業も多いため、生活リズムを整えやすいです。

平均年収510.9万円
必要なスキルパソコンの基本操作(Excel・Word)正確な作業力コミュニケーション力
向いている人コツコツ作業が得意な人細かい作業でも集中できる人人のサポートが好きな人
就職するための方法未経験OKの事務求人に応募する(求人サイト・ハローワーク)職業訓練や資格取得でスキルをつけてから応募する

プログラマー[大学中退者が正社員になりやすい仕事 4/5]

プログラマーは学歴よりもスキルが重視されるため、大学を中退していても正社員を目指せる仕事です。設計書をもとにプログラムを書き、システムやアプリが正しく動くようにテストや修正を行います。

テレワークやフレックスタイム制度を取り入れている企業も増えており、柔軟な働き方ができるでしょう。一方で、納期前などは集中して作業する必要があります。

平均年収557.6万円
必要なスキル論理的思考力基礎的なプログラミングスキル(Java、Pythonなど)集中力
向いている人パソコン作業が好きな人一人で黙々と取り組むのが得意な人問題解決に興味がある人
就職するための方法プログラミングスクールや職業訓練でスキルをつけてから応募するIT系企業の未経験歓迎求人に応募する

地方公務員[大学中退者が正社員になりやすい仕事 5/5]

地方公務員は、学歴に関係なく受験できる採用試験(高卒程度など)があるため、大学中退者でも正社員になりやすい仕事です。市役所や町役場、県庁などの自治体で働き、地域住民の生活を支えます。

配属先によって仕事内容は大きく異なりますが、基本的に週休二日・土日休み、残業少なめの職場が多く、ワークライフバランスを保ちやすい点も魅力です。一方で、住民対応などでは丁寧な接し方や正確な事務処理が求められます。

平均年収478.3万円
必要なスキル基本的なPC操作公務員試験対策(一般教養・作文・面接)丁寧な対応力
向いている人地元で安定して働きたい人人の役に立つ仕事がしたい人ルールを守って丁寧に対応できる人
就職するための方法各自治体の採用試験(高卒程度・社会人枠など)を受験する試験対策講座や公務員予備校の活用してスキルをつける

大学中退者が正社員就職する6つのポイント

最後に、大学中退者が正社員就職するためにやるべきポイントを6つ、ご紹介します。

ポイント1:早めに就職活動を行う

大学中退者が正社員就職するポイントは、早めに就職活動を始めることです。

以下の表は、大学を中退してから正社員就職までに要した期間の割合を示しています。

大学中退から就職までの期間3年以内3年超
男性12.2%2.7%
女性11.0%2.7%
合計11.8%2.7%

参考:(独)労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究

就職までの期間が短いほど、正社員として働き始めている人の割合が高い傾向にあります。

なお、空白期間が長いと生じやすいデメリットは以下のとおりです。

  • 書類選考で不利になりやすい
  • 面接で「ブランクの理由」を必ず聞かれる
  • 仕事に対する意欲が低いのではと見られてしまう

少しでも早く行動に移せば、就活の進め方に余裕が生まれるでしょう。

ポイント2:大学中退の理由をポジティブに伝える

大学中退者が正社員就職するためには、大学中退の理由をポジティブに伝えましょう。就職活動では中退理由を聞かれる場合が多く、曖昧な答えだとマイナスに受け取られやすくなります。

以下のようにポジティブに表現すると、面接官の受け取り方も変わるはずです。

ネガティブな伝え方ポジティブな伝え方
学んだ内容が面白くなかった今の学業とは別に、やりたいことが見つかったため中退を決断した
人間関係がうまくいかなかった環境を変えて、新しい道で努力したいと考えるようになった
勉強についていけなかった自分に合った分野に進み直したいと考えた

ネガティブな事実を隠す必要はありませんが、受け止め方や前向きな行動を伝えれば信頼を得やすくなります。

ポイント3:大学中退後の行動を説明できるようにする

大学中退者が正社員就職するポイントは、大学中退後の行動を説明できるようにすることです。就職活動では、中退後の空白期間についてもよく聞かれます。

企業が空白期間に不安を感じやすい点は、以下のとおりです。

  • 働く意欲が低いのではないか
  • 目標を持たずに過ごしていたのではないか
  • 計画性や責任感に欠けているのではないか

なお、空白期間の説明は以下のように伝えるとスムーズです。

  • アルバイトをしながら、自分に合う仕事を探していた
  • 資格取得のために学び、就職に備えていた
  • 家庭の事情で就活を控えていたが、今は再開できる環境にある

空白期間に何を考え、どう行動したかを簡潔に説明できるよう準備しておきましょう。

ポイント4:自己分析を細かく行う

大学中退者が正社員になるためには、自己分析を細かく行う姿勢が大切です。「なぜ中退したのか」「中退後、どんな考えで就職を目指しているのか」などを問われたとき、自分の言葉で明確に答えるためには、細かな自己分析が欠かせません。

特に、進路に迷っている人や、自分の強み・弱みがよく分からないまま就活を始めようとしている人は、自己分析をしっかり進めておくのがおすすめです。

自己分析のポイントは、時間をかけて過去を深堀りすることです。生まれてから現在までの印象的だったできごとを書き出し、そのときどう感じたか、何を学んだかなどについて振り返っていくとよいでしょう。共通した自分の価値観や長所・短所などが見えてきます。

自己分析では、「自分はどういう人間なのか」をさまざまな視点から知ることができ、適職探しのヒントになるというメリットがあります。市販のものや、インターネットで無料でできる自己分析ツールなども活用してみましょう。

ポイント5:企業研究・業界研究を行う

大学中退後に正社員を目指すには、企業研究や業界研究にしっかり取り組む必要があります。事前に理解を深めれば、志望動機をより具体的に伝えられます。

「仕事選びに迷っている」「志望動機がまとまらない」と感じる人は、企業研究や業界研究を通じて進む方向を整理しましょう。

企業研究・業界研究のポイントは、対象とする企業・業界をある程度絞ることです。企業や業界は膨大にあるため、興味の対象が多すぎると、かえって時間がかかってしまいます。

その企業・業界の基本情報はもちろん、競合と比較した際の強み・弱み、将来性など、複数の観点から調べましょう。書籍や新聞、ニュースなどから最新の動向を見るのもおすすめです。企業研究・業界研究をすることで、書類や面接などでの志望動機や、「なぜこの企業・業界を選んだか」に説得力を持たせることができます。

ポイント6:キャリアの方向性を明確にする

大学中退者が正社員就職するポイントは、キャリアの方向性を明確にすることです。今後の仕事や働き方を具体的に説明できれば、目標を持って行動している人だと企業に伝わります。

また、志望企業や職種との方向性が一致していれば、相性の良さをアピールできます。企業側にも「この人は長く活躍してくれそうだ」「うちの会社に合いそうだ」といった好印象を与えやすいでしょう。

中退した方専門の就職支援サービス
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大学中退から正社員を目指せる3つの就職支援サービス

大学中退からの正社員就職を目指す際に使える3つの方法と、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。いくつか併用してみて、自分に合った就職方法を選ぶのもよいかもしれません。

方法1:就職・転職エージェントの利用

就職・転職エージェントの主なサービスは、以下の通りです。

  • 専任アドバイザーによるアドバイス・サポート
  • 就職講座(自己分析、書類・面接対策、マナーなど)
  • 企業の紹介、交渉

専任のキャリアアドバイザーがつき、プロの視点から、大学中退者の就職を支援します。就職講座も充実しており、中退からのはじめての就職に自信を持って臨めるよう、きめ細かくフォローします。求人を紹介してくれたり、面接日程の調整なども代行してもらうことが可能です。

就職・転職エージェントを利用するメリットは、以下の通りです。

  • 大学中退者に特化したサポートを受けることが可能
  • 就職活動に集中できる
  • 正社員就職を目指しやすい

一方、就職・転職エージェントを利用するデメリットは、以下の通りです。

  • 自分に合う企業が見つかるとは限らない
  • エージェント・アドバイザーと相性が合わないこともある
  • 必ず就職できるという保証はない

必要なサポートを受けることができるため、就職活動だけに力を入れることができ、効率的に就職することが可能です。また、正社員就職を目指したい人にとっても、エージェントを活用したほうが確実です。

一方で、エージェントから紹介された求人のなかに、希望するものがないことはあり得ます。また、エージェントの方針が合わないと感じたり、就職まで至らなかったりすることも、ゼロではありません。

ジェイックでは、中退者向けの就職・転職支援サービスを実施しています。

その特色は、以下の通りです。

  • 短期集中型の就職支援講座
  • 書類選考免除の合同面接会
  • 入社後のアフターフォロー

スクール型の講座では、自己分析や面接対策などのほか、中退を活かした就職活動のコツも指導しています。

講座終了後は、中退者の採用に積極的な複数の企業と、書類選考なしで面接の機会を設けています。紹介する企業は正社員求人のみのため、安心です。入社して終わりではなく、約一年にわたり、定着のための研修を実施しています。

方法2:就職・転職サイトの利用

就職・転職サイトの主なサービスは、以下の通りです。

  • 求人の検索、応募
  • 企業からのスカウト
  • セミナーやイベントなどへの参加

基本的には、全国の求人を検索することが可能です。幅広い職種を網羅した総合型、専門職など特的の職種のみの特化型がありますが、大学中退者が利用するのは、総合型がほとんどです。自分の情報を登録しておくと、興味を持った企業から、応募や面接などへのお誘いが来ることもあります。

就職・転職サイトを利用するメリットは、以下の通りです。

  • 多くの求人を簡単に検索できる
  • いろいろな職種に応募できる
  • 条件を絞って探すことが可能

一方、就職・転職サイトを利用するデメリットは、以下の通りです。

  • 大学中退からの就職チャンスが少なめ
  • 自分に合う企業かどうかわからない
  • やみくもに応募するだけにもなりがち

求人数は圧倒的に多いため、検索して自分の希望に近い企業を探すことができます。応募制限などもないため、複数の職種に興味がある場合、未経験OKの求人に応募することで、チャンスがあります。

ただし、大学中退からの就職の場合、既卒や第二新卒と比較して「中退」というハンデがあるため、就職サイトからの応募だとなかなか決まりにくいことはあり得ます。また、企業の情報が少ないためミスマッチになるリスクや、簡単に応募できるぶん、適切な就職対策をせずに応募するだけにもなりがちです。

方法3:ハローワークの利用

ハローワークの主なサービスは、以下の通りです。

  • 求人の紹介、応募
  • 就職に関する相談
  • 就職セミナーやイベントの実施
  • 職業訓練

求人を探せる、応募できるほか、ハローワーク主催のセミナーなどもあります。条件を満たしていれば、職業訓練で、就職に役立つ技能を学ぶことも可能です。

ハローワークを利用するメリットは、以下の通りです。

  • 誰でも気軽に使える
  • さまざまなサービスを利用できる
  • 若者に特化したサポートもある

一方、ハローワークを利用するデメリットは、以下の通りです。

  • 条件の悪い求人も混ざっている
  • きめ細やかなフォローは期待しづらい
  • 正社員求人が見つかりにくいことがある

全国にハローワークはあるため、自宅から通いやすいのはまずメリットです。相談やセミナーへの参加など、複数のサービスを使うことができる点も、情報収集や就職準備などにはよいでしょう。ハローワークによっては、若年層に特化した就職サポートを実施しているため、活用するのもひとつの手です。

ただしハローワークの求人には、求人票と実態が違うものなども含まれているため要注意です。費用がかからないため、どんな企業でも求人を出すことができてしまうという点はデメリットです。また、パートなど正社員以外の求人も多めで、正社員として働きたい人は仕事探しに時間を要するかもしれません。

大学中退から正社員を目指す際によくある質問2選

ここでは、大学中退後に正社員を目指すうえでよくある質問を2つに絞って紹介します。

大学中退者の正社員率は?

大学中退者の正社員率は33.9%です。以下の表は、大学中退者が正社員就職までにかかった期間を示しています。

大学中退離学前離学~3か月~3年3年~正社員時期不明
男性1.2%10.8%12.2%2.7%8.4%
女性0%9.3%11.0%2.7%7.1%
合計0.9%10.4%11.8%2.7%8.1%

参考:(独)労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究

「離学前」から「正社員時期不明」までを合計すると、大学中退者の正社員就職率は33.9%になります。

大学中退後に正社員になっている人も一定数いるため、安定した仕事に就くチャンスはあるでしょう。

大学中退後のフリーターは詰みなのか?

大学中退後のフリーターは「詰み」ではありません。学歴や職歴に自信が持てず、不安を感じてしまう人も多いかもしれませんが、そこから立て直すことは十分に可能です。

例えば、フリーターとして働きながら興味のある分野で経験を積んだり、資格取得やスキルアップに取り組んだりすれば、将来の可能性を広げられます。

まとめ

大学中退からの正社員就職は、決して無理ではありません。ただし、適切な対策や、通常の就活以上の努力が必要であるのは確かです。大学中退後に正社員就職を目指そうとした場合、自分ひとりでは早々に挫折してしまうかもしれません。ただしそれは、中退だから就職できないわけではなく、中退からの正しい就職活動を理解できていないことにほかなりません。就職・転職エージェントを上手に活用して、大学中退からの本気の正社員就職を目指してみてはいかがでしょうか。

大学中退から正社員就職を目指している方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

大学中退から正社員で就職!中退理由と面接対策前に知る求人の現実
中退就職カレッジのご紹介
中退就職カレッジのご紹介
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている

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小久保 友寛シニアマネージャー
株式会社ジェイックシニアマネージャー/中退者専門就職支援サービス「就職カレッジ®中退者コース」元事業責任者/「日本の中退を変える!」をモットーに、中退経験者のキャリア支援を続けています/中退経験をバネに、一緒に就活頑張りましょう!!