大学中退者がとるべき資格とは?取得で有利になる資格も解説!

就職を目指す大学中退者におすすめの資格・免許は、普通自動車運転免許、中型・大型自動車免許、簿記2級以上、TOEIC800点以上の4つです。
事務職を目指す場合はMOS、IT系の仕事に就きたい方は基本情報技術者の取得も検討しましょう。
この記事では、就職で有利になる資格を職種別に紹介すると共に、あまり役に立たない資格や注意点も紹介します。
就職に向けて資格取得を考えている大学中退者の方は、ぜひ参考にしてください。


この記事の目次
大学中退後の資格取得は就職に役立つ?
就職みらい研究所の調査データによると、企業の約19.8%(およそ5社に1社)が採用基準として「取得資格」を重視しています。「人柄(93.8%)」や「自社への熱意(73.4%)」といった項目に比べるとは低く、資格を重視しない企業があるのもたしかですが、一定数の企業は「個人の能力や努力の証」として資格を評価しています。
特にITエンジニアや電気工事士など、こうした専門職を未経験から目指す場合は資格取得が有効です。資格があることで「最低限の知識を備えている」と見なされ、採用のハードルがぐっと下がります。
また、大学中退者は「継続力がないのでは?」「学習意欲が低いのでは?」という印象を企業から持たれがちです。しかし資格を取得していれば、継続力や学習意欲の証明になり、中退に対するネガティブな印象を覆(くつがえ)せる可能性もあるのです。
出典:株式会社インディードリクルートパートナーズ(就職みらい研究所)「『就職白書2026』データ集|図表110 新卒採用の採用基準で重視する項目(新卒採用実施または実施予定企業/複数回答)」p.124
大学中退後に資格取得が有効な人
専門職を目指す人や、継続力・意欲を証明したい人は、大学中退後に資格取得が有効です。
ITエンジニアや電気工事士のように、特定の知識・技能が求められる専門職を目指す場合、資格は最低限の知識があることの客観的な証明になります。実務が未経験でも、資格があることで「基礎はできている」と評価されるのです。
また、大学を辞めた理由が「勉強に身が入らなかった」といった場合、企業側は「入社後もすぐに辞めるのでは?」と不安を抱きます。その点、資格を取得すると継続力や意欲をアピールでき、企業側の懸念を払拭できる可能性もあります。
大学中退後に資格取得が不要な人
不動産業界以外の営業職を目指す人や、一刻も早く正社員として働き始めたい人は、無理に資格を取る必要はありません。
営業職の採用では、資格の有無よりも「コミュニケーション力」や「行動力」といったポテンシャルが重視されます。不動産営業であれば「宅建(宅地建物取引士)」があると有利ですが、それ以外の一般的な営業職の採用では資格が合否に直結するケースは多くありません。
また、比較的取得しやすい資格でも1〜3ヶ月、難関資格では半年から数年の準備期間が必要です。そのため正社員としてすぐに働き始めたい方も、資格の取得は不要といえるでしょう。
大学中退者が取得すべき資格4選
大学中退者が取得したい資格は、普通自動車運転免許、中型・大型自動車免許、簿記2級以上、TOEIC800点以上の4つです。
普通自動車免許や中型・大型免許があると、営業・販売・運送など幅広い業種に応募できるようになります。
簿記2級以上を取れば、経理などオフィスワークの仕事への就職成功率が高まるでしょう。
英語を使う機会が多い企業では、TOEIC800点以上は大きなアピール材料になります。
資格を取ると企業からの評価が高まり、応募できる求人の幅も広がります。
上記のような仕事に就きたい方は、これから紹介する資格の取得を目指しましょう。
1. 普通自動車運転免許
普通自動車運転免許は、業界や職種を問わず幅広い仕事で役立つ資格です。
営業職や販売職、配送関連の仕事では「必須条件」や「歓迎条件」として記載されている求人もあり、持っていると選択肢が広がります。
普通自動車運転免許は、多くの業界で直接的に活かすことができます。
たとえば、営業職では顧客訪問のために車を利用する機会がある会社もあります。
また、配送ドライバーや引っ越し業、建設関連の仕事などでは運転免許がないと採用されないことも多く、就職活動において大きなアドバンテージになります。
さらに、免許を持っていることで「勤務地が郊外」「通勤で車が必要」といった求人への応募も可能になり、選択肢を広げる効果もあります。
- 営業職
- 販売職
- 施工管理
- 工場のライン作業
- タクシードライバー
- 配送ドライバー
試験の難易度
普通自動車運転免許の試験難易度は「やや易しめ」といえます。
令和6年度の合格率を見ると、普通一種の仮免許試験は79.5%、本免許試験は69.6%と高めの水準です。
特に教習所や免許合宿に通うと、交通ルールや安全知識を学ぶ「学科講習」と、運転操作を身につける「実技教習」を体系的に学べるため、一発で合格する人が多くいます。
一方で、教習所などに通わずに試験場で直接受験する「一発試験」の合格率は、一般に5〜10%程度といわれます。
そのため確実に合格を目指す場合は、多少費用がかかっても教習所や免許合宿に通うのが現実的な方法といえるでしょう。
| 項目 | 普通自動車運転免許試験(第一種)の詳細 |
|---|---|
| 勉強時間の目安(教習所卒業の場合) | 25~28時間 |
| 受験資格 | 18歳以上(身体条件の定めも別途あり) |
| 合格基準 | 90%以上(仮免学科試験・本免学科試験) |
| 合格率(※) | ▽令和6年度・第一種普通(仮免許):79.5%普通(本免許):69.6% |
| 受験方法 | 学科:筆記試験(◯✕問題) |
※出典:警視庁交通局運転免許課「運転免許統計 令和6年版|(2)令和6年中の運転免許試験実施状況」p.22

小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者
運転免許は就活前、早めの取得がおすすめ!
運転免許は、就職活動において非常に重要な資格です。営業職や工場勤務の製造スタッフ、施工管理など、多くの場合でお客様先への訪問や通勤に車が必要となるため、運転免許が必須となる企業は少なくありません。
特に地方では、電車での移動が難しい工場や建設現場などもあり、運転免許は持っていた方が良いでしょう。免許を持っていることで、持っていない人と比べて採用されやすくなる傾向があります。
免許取得を待ってくれる企業もありますが、免許取得を理由に入社日が遅れるケースもあるため、早めの取得が望ましいです。
2. 中型・大型自動車免許
中型・大型自動車免許を持っていると、配送や運送の仕事で活躍できます。
こうした仕事は、学歴や経歴よりも「免許の有無」が採用で重視されるため、大学中退者でも就職のチャンスが十分にあります。
中型自動車免許は、総重量7.5トン以上11トン未満のトラックを運転できる免許です。
大型自動車免許は総重量11トン以上の車を運転できる資格で、長距離輸送や建設資材の運搬などを行う際に必要になります。
それぞれ一種と二種があり、一種はトラックなどの「貨物運送」、二種はバスやタクシーのように有償で乗客を運ぶ「旅客運送」を行う際に必要です。
- ルート配送ドライバー
- 集荷・配達ドライバー
- 路線バスの運転手
試験の難易度
中型・大型自動車免許の難易度は「易しめ」です。
令和6年度の合格率(本免許試験)を見ると、中型(第一種)は97.2%、大型(第一種)は90.6%とそれぞれ9割を超えており、試験の難易度は決して高くないことが分かります。
| 項目 | 中型・大型自動車免許試験(第一種)の詳細 |
|---|---|
| 勉強時間の目安(※1)(教習所卒業の場合) | ▽学科教習時間 (例:普通一種MTを持っている場合) 中型一種免許:50分大型一種免許:50分 |
| 受験資格(※2) | <中型免許> ・20歳以上(身体条件の定めも別途あり) ・準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算2年以上 <大型免許> ・21歳以上(身体条件の定めも別途あり) ・中型、準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算3年以上 |
| 合格基準 | 90点以上 |
| 合格率(※3) | ▽令和6年度(本免許試験) 中型(第一種):97.2% 大型(第一種):90.6% |
| 受験方法 | 学科:筆記試験(◯✕問題) |
※1 第一種免許を受ける場合、取得したい運転免許と異なる種類の第一種免許(小特・原付を除く)を持っていると学科試験は免除
※2 一定の教習を修了することにより、19歳以上かつ、普通免許などを受けていた期間が1年以上あれば受験可
※3 出典:警視庁交通局運転免許課「運転免許統計 令和6年版|(2)令和6年中の運転免許試験実施状況」p.22
3. 簿記2級以上
簿記は、お金の流れや出入りなどを細かく知る・管理するうえで必須の資格です。
経理など、企業の財務管理を行う人には必須の資格といえます。
3級から1級までありますが、就職において有利になることが多いのは2級以上です。
- 経理
- 営業事務
- 販売
- 会計事務所職員
- 税理士事務所職員
数字を扱う職種は多いため、経理以外にも活躍の場は比較的あるといえます。
試験の難易度
簿記2級・簿記1級試験の難易度は高めです。
たとえば、2025年6月試験(統一試験)の2級の合格率は22.2%です。
毎回の合格率は20%前後のため、およそ5人に1人しか受からない難関資格といえます。
簿記1級になると難易度はさらに高まります。
毎回10〜15%ほどの合格率のため、最低でも600時間程度の勉強が必要となるでしょう。
| 項目 | 簿記試験の詳細 |
|---|---|
| 勉強時間の目安 | 3級:100時間~ 2級:250時間~ 1級:600時間~ |
| 受験資格 | なし(併願受験も可能) |
| 合格基準 | 70%以上(1級の1科目ごとの得点は40%以上) |
| 合格率(※) | ▽第170回試験(2025年6月8日) 2級(統一試験):22.2% 1級(統一試験):14.0% |
| 受験方法 | ペーパー受験、ネット受験(3級、2級) |
※出典:日本商工会議所・各地商工会議所「簿記|受験者データ」
2020年12月からはペーパー試験以外に、テストセンターでのネット試験も導入されています。試験日程などは「簿記|商工会議所の検定試験」を参考にしてみてください。
4. TOEIC800点以上
TOEIC800点以上は「英語が得意」と自信を持って言えるレベルのため、外資系企業や、英語が社内公用語となっている企業への就職も狙えるでしょう。
現在は多くの企業で海外との取引きが増えており、高い英語力を持つ人材はどの業界でも重宝されます。
英語力を活かせる仕事として代表的なのが、海外の企業に自社製品を提案し、販路を広げる「海外営業」です。
海外出張や、現地スタッフとやり取りする場面などで英語を使う機会が多くあります。
また、英文書類を扱うことが多い「貿易事務」や、外国人客と接する「ホテルスタッフ」も英語力がある人は高く評価されるでしょう。
- 海外営業
- 貿易事務
- ホテルスタッフ
試験の難易度
TOEIC800点以上の難易度は、現在の英語力や保有スコアによって異なります。
たとえば現在のスコアが500点の場合、800点を目指すには500〜700時間の勉強が必要です。
一方、現在のスコアが700点の場合は、250〜350時間ほどの勉強で800点を目指せるでしょう。
| 項目 | TOEIC試験(Listening & Reading Test)の詳細 |
|---|---|
| 勉強時間の目安 | ▽800点を目指す場合 現在のスコア500点:500~700時間 現在のスコア600点:350~500時間 現在のスコア700点:250~350時間 |
| 受験資格 | なし |
| 受験方法 | 会場受験:筆記試験(マークシート方式) オンライン受験(※団体が実施するIPテストのみ) |
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事務職に就きたい大学中退者におすすめの資格
事務職として働きたい大学中退者は、まずは先ほど紹介した簿記2級の取得を目指しましょう。
簿記2級以外では、PC操作スキルを証明できるMOSがおすすめです。特に「Excel上級(エキスパート)」資格を持っていると、一般事務や営業事務で評価されます。
医療事務の仕事に興味がある方は、メディカルクラークの取得を検討してみてください。初学者でも200時間ほどの勉強で取得を目指すことができ、病院やクリニックの事務職の採用で有利になります。
1. MOS(Excel上級)
MOSは、事務作業に欠かせないPCスキルを証明できる資格のため、事務職に就きたい大学中退者におすすめです。
MOSとは、Excel(エクセル)やWord(ワード)といったMicrosoft Office製品の操作スキルを客観的に証明できる国際資格です。
「一般」と「上級(エキスパート)」に分かれており、事務職で特に重宝されるExcelの上級レベルを取得していれば即戦力として高い評価を得られます。
- 関数を用いた論理演算
- ピボットテーブルの作成・変更
- 共同作業のためのブックを準備
学習時間の目安は、Excelの操作に慣れている方であれば50時間ほどです。全くの初心者でも80時間ほど勉強すれば合格を目指せるため、事務職への就職を有利に進めたい方はMOSの取得を検討してみましょう。
| 取得難易度 | 普通 |
| 勉強時間 | 約50~80時間 |
| 活かせる職種 | 一般事務、営業事務、貿易事務、総務、経理、財務 |
2. メディカルクラーク(医療事務)
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)は、病院やクリニックで働く際に必要な知識を証明できる資格のため、事務職(医療事務)を目指す大学中退者におすすめです。
医療事務とは、来院患者の受付や会計、診療報酬の請求(※)などを行う仕事です。資格がなくても働けますが、複雑な医療保険制度の理解が求められるため、医療事務の資格を持っていると採用で有利になります。
医療事務の資格はいくつかありますが、「メディカルクラーク」は合格率が比較的高く、実務未経験や独学でも挑戦しやすいためおすすめです。
主な学習内容は、次の通りです。
- 医療保険制度の仕組み
- 診療報酬明細書(レセプト)の作成
- 医学・薬学の一般知識
専門的な知識・技能を習得する必要がありますが、学習時間の目安は200時間ほどと多くありません。1日2時間の勉強を続ければ3ヶ月程度で取得できるため、医療事務に関心がある方は資格取得を目指してみましょう。
※診療報酬の請求(レセプト業務):医療機関が患者に提供した保険診療の医療費のうち、患者負担分(1〜3割)を除く7〜9割を、レセプト(診療報酬明細書)を用いて審査支払機関に請求する業務
| 取得難易度 | やや易しい |
| 勉強時間 | 約200時間 |
| 活かせる職種 | 医療事務、調剤薬局事務 |
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IT系の仕事に就きたい大学中退者におすすめの資格
IT系の仕事に就きたい大学中退者におすすめの資格は、「基本情報技術者」と「情報セキュリティマネジメント」です。
基本情報技術者は、 ITエンジニアとして働くうえで必要な基礎知識を証明できる資格で、情報セキュリティマネジメントは、 組織の情報を安全に守り、運用するスキルを証明できます。
どちらも国家資格のため社会的な信頼度が高く、それぞれ200時間ほどの勉強で合格を目指せることもおすすめできる理由の一つです。
1. 基本情報技術者
基本情報技術者試験は、IT業界で働くうえで必要な「基礎力」を客観的に証明できる資格のため、IT系の仕事を目指す大学中退者におすすめです。
基本情報技術者試験とは、ITの基礎理論から経営戦略、アルゴリズムやプログラミングまでを幅広く学べる国家資格です。
人手不足の影響もあり、IT業界には未経験から挑戦できる企業も少なくありません。しかし「完全に知識ゼロ」の状態よりは、「最低限の基礎知識は備えておいてほしい」と考える企業が多いのもたしかです。
その点、たとえ実務経験がなくても、資格を持っていれば「基礎力」や「学習意欲」を証明でき、就職活動を有利に進められます。
IT業界に興味がある方は、まずは基本情報技術者試験の取得を目指してみましょう。
| 取得難易度 | 普通~やや難しい |
| 勉強時間 | 約200時間 |
| 活かせる職種 | システムエンジニア(SE)、プログラマー、サーバー・ネットワークエンジニア |
2. 情報セキュリティマネジメント
情報セキュリティマネジメント試験は、「ITを安全に利用・管理するスキル」を証明できる資格のため、IT系の仕事を目指す大学中退者におすすめです。
情報セキュリティマネジメント試験とは、サイバー攻撃や情報漏洩などのリスクを管理する能力を認定する国家資格です。
個人情報の漏洩やサイバー攻撃は、経営を揺るがす致命的なリスクになります。そのため、セキュリティの基礎知識を備え、適切に運用・管理できる人材は多くの企業で重宝されます。
情報セキュリティマネジメント試験は、IT関連の国家資格の中では難易度が低く、令和6年度の合格率は69.0%と高めです(※)。
IT関連の知識を効率よく身につけ、就活でアピールできる資格がほしい方は取得を目指してみましょう。
| 取得難易度 | やや易しい |
| 勉強時間 | 約200時間 |
| 活かせる職種 | セキュリティエキスパート、カスタマーサポート(IT系)、企業内の情報システム部門 |
※出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)「統計情報(情報セキュリティマネジメント試験)|統計資料(PDF)」
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販売職に就きたい大学中退者におすすめの資格
販売職に就きたい大学中退者におすすめの資格は「登録販売者」と「リテールマーケティング(販売士)検定2級」です。
登録販売者は、ドラッグストアや薬局などで一般用医薬品の大部分(第2類・第3類)を販売できる公的資格です。
リテールマーケティング(販売士)検定は、在庫管理や店舗経営などの知識を体系的に学べる資格で、2級を持っていると店舗運営に関する高度な知識があることを証明できます。
1. 登録販売者
登録販売者は受験資格に制限がなく、特にドラッグストアや薬局などへの就職で高く評価されるため、販売職を目指す大学中退者におすすめです。
登録販売者とは、一般用医薬品の大部分を占める「第2類・第3類医薬品」を販売できる公的資格です。薬剤師が不在でもこれらの医薬品を販売できるため、人手不足に悩む店舗にとって欠かせない存在として重宝されます(※)。
受験にあたって年齢・学歴・実務経験の制限がないため、大学を中退し、最終学歴が高卒になっても受験できることも魅力の一つです。
医薬品の特性や薬事関連の法規といった専門知識が問われるため、合格率は40〜50%前後と、決して簡単な試験ではありません。ただし、しっかり対策をすれば200〜300時間(1日2時間の学習で4〜5ヶ月)の勉強で合格を目指せるため、販売の仕事に興味がある方は取得を検討してみましょう。
※一人で医薬品を販売できるようになるには、原則として「過去5年以内に合計24ヶ月以上の実務経験」を満たし、店舗管理者(または区域管理者)の届出を行う必要がある
| 取得難易度 | 普通 |
| 勉強時間 | 約200〜300時間 |
| 活かせる職種 | 医薬品販売スタッフ、調剤薬局スタッフ、介護職 |
2. リテールマーケティング(販売士)検定2級
リテールマーケティング検定(販売士)2級は、小売・流通業界で役に立つ実践的な知識を証明できるため、販売職を目指す大学中退者におすすめです。
リテールマーケティング検定とは、店舗運営や在庫管理に関わる実務知識を証明できる資格です。マーケティングの基礎や、商品予算の立て方、効率的な店舗レイアウトまで、「売るための仕組み」を網羅的に学べます。
百貨店やアパレルショップ、家電量販店などで評価される資格として知られており、現場のスタッフとしてだけでなく、将来的に店長やバイヤーを目指す際にも大きな強みとなります。
入門編の3級は難易度が低く、就活でアピールする資格としてはおすすめできません。2級の合格率は56.0%(※)ですが、60時間ほどの勉強で取得できる可能性もあるため、販売の仕事に興味がある方は2級から挑戦してみましょう。
| 取得難易度 | やや易しい |
| 勉強時間 | 約60時間 |
| 活かせる職種 | 百貨店・専門店スタッフ、店舗責任者(店長)、バイヤー |
※出典:日本商工会議所・各地商工会議所「リテールマーケティング(販売士)検定試験の受験者・合格率等データ|2級ネット試験(2025年4月1日~2025年12月31日)」
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不動産業界で働きたい大学中退者におすすめの資格
不動産業界で働きたい大学中退者におすすめの資格は「宅建」と「FP2級」です。
宅建は「不動産取引の専門知識」を持つことを証明する国家資格です。資格保有者の独占業務があることもあり、宅建を持っていると採用時の評価が高まります。
FP2級は「お金」に関する知識を証明できる資格です。住宅の購入を検討中のお客様などに対し、ライフプランに基づいた資金アドバイスができるようになるため、ハウスメーカーを中心にFP2級の資格保有者を評価する企業は少なくありません。
1. 宅地建物取引士(宅建)
宅地建物取引士(宅建)は、不動産会社で特に需要が高い資格のため、不動産業界で働きたい大学中退者におすすめです。
宅建とは、不動産取引の専門家であることを証明する国家資格です。
宅地建物取引業者は一つの事務所につき、業務に従事する者5人に対し1人以上の「専任の宅地建物取引士」を設置しなければなりません。契約時の重要事項説明のように宅建士にしかできない業務もあるため、多くの企業が資格保有者の採用に積極的です。
令和7年度試験の合格率は18.7%(※)と、難易度は高めです。しかし、勉強時間が数千時間に及ぶ難関資格とは異なり、初学者でも400〜600時間ほどの集中した学習で合格を目指せます。
「宅建を勉強中(取得予定)」であっても評価してくれる企業は多いため、不動産業界に興味がある方はまずは勉強を始めてみましょう。
| 取得難易度 | やや難しい |
| 勉強時間 | 約400〜600時間 |
| 活かせる職種 | 不動産営業(売買・賃貸)、宅建事務、不動産管理、金融機関(融資・審査) |
※出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「令和7年度宅地建物取引士資格試験結果の概要」
2. 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)は、勉強の過程で不動産に関わる知識を習得できる資格のため、不動産業界を目指す大学中退者におすすめです。
FPは、保険や年金、資産運用など、人生設計に欠かせない「お金」に関する専門家です。学習内容には「不動産」の項目も含まれており、不動産の取得・保有にかかる税金や譲渡に関する知識などを学べます。
たとえば住宅を購入する際、お客様は住宅ローンや教育資金など、様々なお金の不安を抱えています。このとき住宅営業担当として2級FP技能士の資格を持っていれば、体系的なマネー知識をもとに一人ひとりに合わせた資金計画(ライフプラン)を提案でき、顧客から厚い信頼を得られる可能性があるのです。
3級は難易度が低く、就活では評価されにくいため、FPの学習を始める際は2級の合格を見据えて勉強を進めることをおすすめします。
| 取得難易度 | 普通 |
| 勉強時間 | 約150〜300時間 |
| 活かせる職種 | 住宅販売営業、不動産営業(売買・賃貸)、経理・財務 |
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手に職をつけたい大学中退者におすすめの資格
手に職をつけたい大学中退者におすすめの資格は、「介護職員初任者研修」「フォークリフト運転技能講習」「第二種電気工事士」の3つです。
介護職員初任者研修では食事や入浴といった介護技術を身につけることができ、フォークリフト運転技能講習を受講するとフォークリフトの操縦スキルが手に入ります。
第二種電気工事士の資格を取得すると、電気設備の設置や配線といった専門技術を習得でき、一般住宅などの電気工事に関わる「独占業務」に従事できるようになります。
1. 介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基礎知識と技術を体系的に学べる資格のため、「手に職をつけたい」と考えている大学中退者におすすめです。
介護職員初任者研修は、介護分野の“入門レベル”に位置づけられる公的資格です。合計130時間の研修を受講し、修了試験に合格することで取得できます。
研修では、食事・入浴・移動の介助といった、現場で働くうえで必要な介護技術を実践的に学べることが特徴です。
介護・福祉業界は慢性的な人手不足にあり、介護スタッフの需要はさらに高まることが予測されています。確かなスキルを身につければ、景気に左右されずに「どこでも働ける」という安心感が得られ、将来にわたって安定して働ける可能性もあるでしょう。
専門スキルを身につけたい方や、介護・福祉分野の仕事に関心がある方は、介護職員初任者研修の受講を検討してみてください。
| 取得難易度 | 易しい |
| 勉強時間 | 約130時間 |
| 活かせる職種 | 施設介護職員、訪問介護員(ホームヘルパー)、デイサービス職員 |
2. フォークリフト運転技能講習
フォークリフト運転技能講習は、物流・製造現場で働く際に必要なフォークリフトの操縦スキルを習得できるため、「手に職をつけたい」と考えている大学中退者におすすめです。
フォークリフト運転技能講習は、最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転する際に取得が義務付けられている資格です。一般的には「学科」と「実技」の計4〜5日間(約31時間)で講習が行われ、それぞれの修了試験に合格すると修了証を取得できます。
フォークリフトの操縦スキルは、物流倉庫や製造工場、港湾など、「モノ」が動くあらゆる現場で高く評価されます。近年は倉庫内作業の自動化も進んでいますが、現場の積み下ろし作業などではまだまだ人による操作技術が欠かせません。
機械の操作スキルを手にしたい方や、物流・製造現場の仕事に興味がある方は、フォークリフト運転技能講習を受講してみましょう。
| 取得難易度 | 易しい |
| 勉強時間 | 約31時間(※) |
| 活かせる職種 | フォークリフト運転作業員、倉庫作業員、港湾荷役作業員 |
※普通免許を所持している場合の標準的な講習時間
3. 第二種電気工事士
第二種電気工事士は、電気工事に関わる専門スキルを習得できる国家資格のため、「手に職をつけたい」と考えている大学中退者におすすめです。
資格は「第一種」と「第二種」の2つに分かれており、第二種は一般住宅や小規模な店舗などの電気工事に従事できます。第一種は免状の交付時に実務経験が必要なため、まずは二種の取得を目指しましょう。
電気設備の設置・変更といった作業は、電気工事士の資格保有者しかできない「独占業務」のため、有資格者は常に一定の需要があります。実務経験の有無に関係なく、誰でも受験できることも特徴です。
一度でも取得すれば基本的に有効期限がなく、更新手続きなどの必要がない点も魅力といえるでしょう。
「確かな技術を身につけて、安定した生活を手に入れたい」と考えている方は、電気工事士の取得も検討してみてください。
| 取得難易度 | 普通 |
| 勉強時間 | 約100〜150時間 |
| 活かせる職種 | 電気工事士、ビルメンテナンス(設備管理)、サービスエンジニア(家電・設備修理) |
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大学中退者が取得しても役に立ちにくい資格
大学中退者が取得しても役に立ちにくい資格としては、英検・漢検・数検や、ITパスポート、3級以下の資格、民間資格が挙げられます。
英検・漢検などは準1級以上を持っていないと評価につながりにくく、ITパスポートは基礎的な内容の学習がメインなため、IT業界への就職でアピールするには不十分です。
3級以下の資格は“入門レベル”と見なされがちなこと、「世界遺産検定」のような民間資格は実務に直結しないこともあり、就活では評価されづらいことも知っておきましょう。
1. 英検/漢検/数検
英検・漢検・数検といった検定は、1級など難易度の高い資格を持っていない限り、就職で特別な評価を受ける可能性は低いといえます。
理由としては、以下があります。
- そのほかの資格と比べると実務に活かしにくい
- ほかの資格のほうが評価されやすい(例:英語系であればTOEICのほうが一般的)
在学中にそれらの勉強が好きで取得するのであればまだしも、就職に役立てるための資格として取得するのはおすすめしません。
2. ITパスポート
ITの基礎的な知識を証明する資格です。ITパスポートをおすすめしない理由としては、以下があります。
- IT系の資格のなかでは専門性が低い
- 基本情報技術者などと比較すると実務に直結しにくい
ITパスポート自体は持っていても損にはなりませんが、ITツールを使用して仕事をする社会人全般向けの資格となっているため、IT系の専門職に就くうえでは、専門性が高いとは見なされにくい資格です。
3. 3級以下の資格
資格には5級~1級、3級~1級など難易度別に分けられているものも比較的あります。
3級よりも難易度の低い資格取得をおすすめしない理由としては、以下があります。
- 難易度が低い資格=高い能力を証明するものにはならない
- 2級よりも下はあまり評価対象にならない
資格を取得すること自体はマイナスではないものの、合格率の高い資格や、少ない勉強時間でも取得できる資格は、就職の場であまり有利にはなりません。
たとえば簿記やFPなどの資格でも、3級は比較的合格しやすい傾向にあります。
資格を取得して就職に役立てたいのであれば、2級以上を目指しましょう。
4. 民間資格
民間資格は信頼性に乏しく、仕事に直結しない資格も多いため注意が必要です。
資格は大きく分けて、国が定める「国家資格」、公的機関が認定する「公的資格」、民間団体が独自に運営する「民間資格」の3種類があります。
| 種類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 国家資格 | 特定の職業で働くために国が認めた資格 | 医師、弁護士 |
| 公的資格 | 文部科学省や経済産業省などが後援・認定する資格 | 簿記、秘書検定 |
| 民間資格 | 企業や団体が試験を実施する資格 | 野菜ソムリエ、世界遺産検定 |
民間資格は趣味や自己啓発として学ぶにはおすすめですが、信頼性という点では他のふたつに劣ります。
取得する資格や働く仕事によっては知識を活かせる場面もほぼないため、就職を目指す大学中退者はまずは国家資格や民間資格の取得を目指しましょう。

大学中退者が資格を取得するメリット
大学中退者が資格を取るメリットは、「やるべきことが明確になる」「努力を評価される」「スキルを証明できる」の3つです。
資格取得という具体的な目標を持つことで、中退後に何をすれば良いかはっきりし、空白期間を有意義に過ごせます。
目的があることで、だらだらと時間を浪費してしまう…という事態も防げるでしょう。
資格取得に向けて勉強を続け、結果を出した人は「目標に向かって努力できる人」「成果を出せる人」として企業からも評価されます。
専門知識やスキルも客観的に示せるため、こちらも就職活動で大きな強みになるでしょう。
1. やるべきことが明確になる
大学中退後の空白期間を有効に使う方法として、資格取得という目標を持ち、やるべきことのために行動するのはよい選択肢です。
人によっては大学中退後、以下のようになってしまうケースもめずらしくありません。
- ダラダラと何もしない
- なんとなくアルバイトを続ける
- 遊びや趣味ばかりに没頭してしまう
- すぐに就職活動に向けて動かない
上記のように時間を過ごすよりも、資格取得という明確な目標を持つことで中退後の時間を勉強に充てることができ、有意義に使えます。合格すれば、就職や将来の選択肢も広がるでしょう。
2. 資格取得の努力が評価される
大学中退後に資格を取得した場合、少なからず就職活動の場ではプラスに働きます。
難易度の高い資格や、実務に役立つ資格などであればなおさらです。
その資格自体の価値もそうですが、それ以上に、資格を取得したという努力を評価され、企業からは以下のような人材だと評価されることもあります。
- 目標に向けて努力できる
- 成果を出せる
- 中退はしているが、学力・能力はある
「資格取得」というひとつの結果を出したことが、大学中退のハンデをカバーできる可能性もあるのです。
3. スキルが証明できる
資格を取得することで、以下のようなスキルを証明できます。
- 専門性
- 即効性(実務に直結する資格の場合)
- 一定以上の知識
これらのスキルは、企業にとっていずれもプラスになるものです。資格の種類や難易度にはよるものの、資格試験に合格するにはある程度のレベルに達していることが必要だからです。
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大学中退者が資格を取得する際の注意点
資格取得は志望職種に直結しなければ評価されにくいため、安易に勉強を始めるべきではありません。まずは進むべき分野を定め、その仕事に本当に必要な資格かどうか見極めることが重要です。
また、難関資格は取得までに数年を費やすリスクがあり、不合格だと「職歴なし」の期間が長引く可能性がある点にも注意が必要です。通信制大学での大卒取得も、目的が不明確だと「全日制を卒業しなかった理由」などを問われ、逆効果になる恐れもあります。
1. とりあえずの気持ちで資格取得を目指してはいけない
大学中退者のなかには、少しでも就職しやすくするために資格取得を目指そうとする方もいるかもしれません。しかし「とりあえず資格を取ろう」という姿勢で目指すのはやめましょう。
就職のためにがんばって資格を取得した場合でも、その資格と関連する仕事への就職にのみ有利になる可能性が極めて高くなります。
たとえば不動産の仕事に興味がないのに宅地建物取引士の資格を取得しても、不動産系以外の就職では特に役に立たないケースもあるのです。
2. 働きたい分野を決めてから資格を選ぶ
明確な目標や就きたい仕事のための資格取得であれば、有意義だといえます。
就職活動の前に資格取得を目指す場合、まずは自己分析や職業研究などを徹底し、自分が働きたい分野を決めたうえで、必要な資格やあったほうがよい資格があれば取得を目指すとよいでしょう。
資格取得には一定の時間を必要とするため、モチベーションが低いと途中で挫折しがちです。
まずは自分がやりたい仕事をはっきり決めてから、資格の勉強をスタートしましょう。
3. 資格取得が現実的かどうか考える
資格勉強にはリスクもあるため、現実的な視点をもとに資格取得を検討することも大切です。
たとえば弁護士や公認会計士などの難関資格は、合格までに数年単位の勉強が必要です。
仮に3年かかっても合格できず就職を目指した場合、その3年間で仕事経験を積んでいた大学中退者のほうが“市場価値”は高く、この先の転職や昇進で有利な場面が多いでしょう。
特に難関資格を目指そうと考えている方は、将来のキャリアや経済的な支援、勉強に使える時間を踏まえたうえで、「就職よりも資格勉強を優先する価値が本当にあるのか」についてまずは冷静に考えてみましょう。
4. 通信制大学で取得できる「大卒資格」には要注意
大学中退者でも大卒の学歴を得られる方法として、「通信制大学に再入学して卒業する」という選択肢があります。
通信制大学には、場合によっては通常の4年よりも短い期間で卒業できるところもあります。
しかし、本気で大学で学び直したいのではなく、「ただ大卒資格が欲しい」という理由での通信制大学進学はおすすめしません。
その理由は、企業から以下のように思われる可能性が高いからです。
- 就職のために大卒資格を取っただけなのではないか
- 結局通信制に行ったなら、なぜ全日制をがんばって卒業しなかったのか
大卒資格があれば「大卒以上」が条件の求人に応募できるようになるのは事実です。しかし、それだけの理由から通信制大学に進学しても、就職活動では通常の新卒と同じように扱われることは難しいでしょう。
本気で勉強したいから再度大学を目指すのはよいことですが、ただ「大卒資格」だけを目的にふたたび進学しても、結果的には就職で有利にならない可能性のほうが高いでしょう。

小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者
資格取得だけに頼らず、スキルや意欲をアピールしよう
資格はあくまで「手段」であり、「目的」や「ゴール」ではありません。資格取得の努力自体は評価されますが、資格を取ったからといって就職活動がうまくいくというわけではないことを理解しておくことが重要です。
確かに、未経験者同士であれば資格があることで有利になる場面はあります。しかし、資格ばかりをアピールしても評価にはつながりません。それよりも資格がなくても「これから資格を取りながら成長していきたい」という前向きな姿勢やポテンシャルを示すことが、採用側に響くこともあります。
また、社会人になると複数の業務を並行して進めるマルチタスクが求められます。そのため、アルバイトなどで実務経験を積みながら資格取得の勉強を進めるといった「両立できる力」が評価につながります。
資格を活かすためにも、自分の強みや意欲とセットで伝えることが重要です。
大学中退者の就職方法
最後に、大学を中退した人が就職する方法を3つ、具体的に解説します。
それぞれのメリット・デメリットを理解してから活用しましょう。
いくつか併用してみて、あなたに合う方法を選ぶのもおすすめです。
方法1:ハローワークを利用する
ハローワークの主なサービスは、以下の通りです。
- 求人の紹介、応募
- 就職に関する相談
- 就職セミナーやイベントの実施
- 職業訓練
求人を検索・応募できるほか、独自のセミナー開催などもあります。
条件を満たしていれば、職業訓練で就職に役立つ技能も学べます。
ハローワークを利用するメリットは、以下の通りです。
- 誰でも気軽に使える
- さまざまなサービスを利用できる
- 若者に特化したサポートもある
一方、ハローワークを利用するデメリットは、以下の通りです。
- 条件の悪い求人も混ざっている事がある
- 大学中退者に特化したフォローは期待しづらい
ハローワークは全国各地にあるため、自宅から通いやすい場合が多いのはメリットです。
セミナーや職業訓練などさまざまなサービスを利用できる点も、情報収集・就職準備に有益です。
ハローワークによっては若年層に特化した就職サポートを実施している拠点もあります。
ただハローワークの求人には、求人票に記載された内容と実態が異なるものも含まれている場合があり、要注意です。
求人側も費用がかからないため、どんな企業でも求人を出すことができてしまいます。
また、パート職など正社員以外の求人数も多く、正社員として働きたい人は仕事探しに時間を要するかもしれません。
方法2:就職サイトを利用する
就職サイトの主なサービスは、以下の通りです。
- 求人の検索、応募
- 企業からのスカウト
- セミナーやイベントなどへの参加
基本的には、全国の求人を検索することが可能です。
幅広い職種を網羅した総合型サイトと、専門職など特定の職種のみを掲載する特化型サイトがあります。大学中退者が利用するのは、総合型がほとんどです。
あなたの経歴情報を登録しておくと、それに興味を持った企業から、面接などへのお誘いが来ることもあります。
就職サイトを利用するメリットは、以下の通りです。
- 多くの求人を簡単に検索できる
- いろいろな職種に応募できる
- 条件を絞って探すことも可能
一方、就職サイトを利用するデメリットは、以下の通りです。
- 幅広い経歴の人が応募するため、大学中退者は不利になる場合がある
- 応募先が自分に適した企業かどうかわからない
- 応募書類の作成や面接対策、面接の日程調整などは自分で行う必要がある
求人数は圧倒的に多いため、自分の希望に近い企業を探すことができます。
複数の職種に興味がある場合、未経験OKの求人に応募すればチャンスが広がります。
ただ、大学中退者の就職では、既卒や第二新卒と比較して「中退」という要素があるため、就職サイトからの応募ではなかなか選考に残らないこともあります。
また、掲載されている企業情報には限りがあるため、ミスマッチになるリスクもあります。
簡単に応募できる分、適切な就職対策をしないまま数を打つだけにもなりがちです。
方法3:就職エージェントを利用する
就職エージェントの主なサービスは、以下の通りです。
- 専任アドバイザーによるアドバイス、サポート体制
- 就職講座(自己分析、書類・面接対策、マナー研修など)
- 個々人の適性に応じた求人紹介
- 企業側との連絡業務や条件交渉の代行
専任のキャリアアドバイザーが、大学中退者の就職を支援します。
就職活動のための講座も開催され、中退者がはじめての就職に自信を持って臨めるよう、きめ細かくフォローします。求人紹介、面接日程の調整なども代わりに行ってもらえます。
就職・転職エージェントを利用するメリットは、以下の通りです。
- 大学中退者に特化したアドバイスを受けられる
- 諸手配を代行してもらえるので、就職活動に集中できる
- 正社員就職を目指しやすい
一方、就職・転職エージェントを利用するデメリットは、以下の通りです。
- 自分に合う企業が見つかるとは限らない
- アドバイザーと相性が合わないこともある
企業との連絡など事務手続きをサポートしてもらえるので、効率良く就職活動を進められます。また、正社員就職を目指したい人にとっても、エージェントの活用は有効です。
ただ、エージェントから紹介された求人のなかに、希望する職種がないこともあり得ます。
また、エージェントの方針が合わないと感じたり、就職まで至らない場合もあることは認識しておきましょう。
さて、私たちジェイックでは、大学中退者に向けた就職支援サービス「就職カレッジ® 中退者コース」を実施しています。
就職カレッジ® 中退者コースの特色は、以下の通りです。
- 短期集中型の就職支援講座
- 書類選考免除の合同面接会
- 入社後のアフターフォロー
スクール型の講座では、自己分析や面接対策などのほか、大学中退の経歴を活かした就職活動のポイントもお伝えしています。
講座終了後は、中退者の採用に積極的な複数の企業と、書類選考なしで面接の機会を設けています。紹介するのは正社員求人に限られているので安心です。入社後も約一年にわたり、職場に定着するためのサポート体制を設けています。
これらの支援サービスはすべて無料で受けられます。就職活動に不安がある方は、ぜひご相談ください。

まとめ
大学中退をしてから就職する場合、資格を取得するかどうか迷う方もいるかもしれません。
就きたい仕事に資格が必要な場合は取得を目指すべきですが、そうではない場合は無理に資格を取得する必要はありません。
まず先に就職し、働くなかで「資格があったほうがよりいまの仕事に活かせそう」「やりたいことが見つかり、その実現のために資格が必要」という状況になってから目指しても、決して遅くはありません。
資格を取得することに「就職するため」以外の明確な目的がないのであれば、就職活動を優先させることをおすすめします。
大学中退の履歴書の書き方を知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
「大学中退 資格」に関するよくある質問
大学中退後に資格取得を目指していた割合は11.1%で、およそ10人に1人が資格取得に向けて実際に勉強を始めています(※1)。
ハローワークに来所した中退者の現状を調べたデータでは、「就職活動中だが、進学や資格取得のために勉強している」と回答した人は男性12.6%、女性19.3%でした(※2)。
「短大・高専」を除き、他の学歴でも女性のほうが資格取得に前向きな様子が伺えるため、資格に対する意識には男女間で一定の差があることも分かります。
※1 出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究|図表3-13 中退した直後にしたいと思ったことと実際にしていたこと(学校種別)」p.97
※2 出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究|図表3-2 現在の状況(学校種別)」p.9

こんな方におすすめ!
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている
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小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。