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専門学校の中退理由はどう伝える?履歴書と面接のコツや例文を紹介

専門学校の中退理由はどう伝える?履歴書と面接のコツや例文を紹介

専門学校の中退理由を答えるときは、まずは素直に理由を伝えることが大切です。そのうえで反省を次に活かす姿勢を示し、入社後に「長く貢献したい」という意欲も忘れずに伝えるようにしましょう。

この記事では、専門学校を中退した理由をどう伝えれば良いか悩んでいる方に向けて、履歴書や面接で評価を下げない伝え方を具体的に解説しています。

履歴書の記載例や、面接の回答例も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

専門学校の中退理由

専門学校中退者を対象とした国の調査によると、令和6年度の中退理由としては「学生生活不適応・就学意欲低下」「心神耗弱・疾患」「就業・起業等」「学力不振」が上位を占めています。

最も多かった理由は「学生生活不適応・就学意欲低下(25.0%)」で、中退者の4人に1人がこの理由に当てはまります。

次に多いのは「心神耗弱・疾患(12.6%)」です。そして「就業・起業等(12.5%)」「学力不振(11.7%)」が続いており、メンタルや体の不調、あるいは就職や勉強の面で中退を選ぶ学生が多いことも分かります。

中退理由割合
学生生活不適応・就学意欲低下25.0%
心神耗弱・疾患12.6%
就業・起業等12.5%
学力不振11.7%

出典:文部科学省「令和6年度専⾨学校⽣の中途退学者・休学者数等の調査結果

1. 学生生活に適応できなかった

人間関係が合わない、アルバイトとの両立が難しいといった理由で、学生生活に適応できず中退する専門学校生は少なくありません。

専門学校はクラス制の授業が多いため、クラスの雰囲気になじめなかったり、人間関係が合わなかったりすると大きなストレスを抱えがちです。

授業や課題に追われる一方で、アルバイトのシフトが重なって十分に休めない日が続くこともあります。結果として専門学校生活に適応できず、中退を選ぶ人も多いのです。

2. 健康上の理由で通学が困難になった

専門学校を中退する理由としては、心身の健康を崩してしまい、学校に通い続けるのが難しくなったという理由も見られます。

たとえば調理師専門学校で、周りの友人は手際よく作業ができるのに、自分は簡単なミスを繰り返してしまって精神的に落ち込む人もいます。実習は立ちっぱなしの作業が続くため、腰や足への負担に悩まされる人も少なくありません。

このように心身の状態が悪化することで学校生活を続けられなくなり、やむを得ず中退を選ぶ人も多いのです。

3. 就職または起業のために進路変更した

専門学校を中退する理由としては、「就職や起業のために進路を変更した」という前向きな理由も見られます。

たとえばゲームデザイン系の専門学校に通いながら、アルバイトでゲーム制作会社に関わっている場合、仕事への姿勢や技術が評価されて社員登用の話を受けることもあります。

「実際に現場で経験を積むほうがスキルが伸ばせる」と考え、就職を目指す人もいるなど、“働きたい”という気持ちが強くなることで専門学校を辞めるケースも多いのです。

4. 卒業に必要な単位を取得できなかった

出席日数が足りずに必要な単位を修得できなかったなど、「学力不振」によって専門学校を中退するケースも珍しくありません。

専門学校の授業は難易度が高く、特に2年制の学校は進度が速いため授業に追いつけなくなる学生が一定数います。「入る専門学校を間違えた…」「自分には向いていないのかもしれない」と感じ、勉強に対する意欲を徐々に失っていく学生も多いものです。

結果として授業への出席や課題の提出を面倒に感じ、中退を選ぶ人もいるのです。

専門学校を辞める割合

専門学校の中退率は6.05%で、およそ16.5人に1人が中退を選択しています(令和6年度)。人数でいうと、約47万人の専門学校生のうち28,450人が中退しています。

令和4年度から令和5年度にかけては、中退率・中退者数ともに増加傾向が見られました。一方、令和6年度は中退率が6.44%から6.05%へと0.39ポイント下がり、中退者数も31,986人から28,450人へと3,500人ほど減少しています。

専門学校中退率中退者数
令和6年度6.05%28,450人
令和5年度6.44%31,986⼈
令和4年度6.31%30,403⼈

出典:文部科学省「令和6年度専⾨学校⽣の中途退学者・休学者数等の調査結果
出典:文部科学省「令和5年度専⾨学校⽣の中途退学者・休学者数等の調査結果

【面接】専門学校を中退した理由の伝え方

専門学校の中退理由を面接で聞かれたときは、中退理由を素直に答える、環境のせいにしない、反省を活かす姿勢を示す、長く貢献したいという意欲を伝える、の4つのポイントを意識して話しましょう。

「評価が下がるかも…」といった不安から嘘をつきたくなるかもしれませんが、むしろ中退理由を正直に答える人のほうが誠実さを評価されることが多いものです。

成長意欲をアピールできるので、中退から学んだことを次に活かす姿勢を伝えるのも効果的です。「すぐに辞めてしまうのでは?」という面接官の懸念を払拭できるので、入社後の目標を交えて話すことも意識しましょう。

1. 中退理由は素直に答える

まずは、専門学校を中退した理由を素直に伝えましょう。嘘がばれると評価を大きく下げてしまいますし、素直に答えることで誠実な人柄も伝えられるからです。

授業についていけなかった、経済的な事情で続けられなかった、体調を崩してしまったなど、中退理由を正直に話すのは勇気がいるかもしれません。「言ったら不利になるのでは」と不安に感じる人もいるでしょう。

それでも、飾らずにありのままを伝えたほうが誠実な印象を持たれることも多いものです。「ごまかさずに答えようとする姿勢」そのものが前向きに受け取られることも多いので、中退理由は素直に答えましょう。

2. 環境のせいにするのはNG

次に気をつけたいのが、中退理由を環境のせいにすることです。自分勝手な印象を持たれやすく、「環境が合わないと仕事もすぐ辞めてしまうかもしれない」と思われる可能性もあるからです。

たとえば授業が進むスピードが速く、勉強についていけなくなったとします。このとき「学校のサポートが足りなかった」「先生の教え方が分かりにくかった」と答えると、環境のせいにしているように受け取られてしまうでしょう。

たとえそれが本心であっても、面接官に良い印象を与えることはできません。そのため専門学校の中退理由を伝えるときは、環境のせいにする言い方は避けましょう。

3. 反省を次に活かす姿勢を示す

中退理由を素直に答えたあとは、反省を次に活かす姿勢を伝えましょう。中退経験を冷静に振り返り、その経験をどう活かすか語れる人は「自己成長できる人」として評価されやすいからです。

たとえば「授業についていけなかった」という理由であれば、「基礎的な学習をおろそかにしてしまったので、現在は計画的に取り組むことを意識しています」と伝えられるかもしれません。

一見するとネガティブに思える中退という事実も、“学びにつながる経験”としてプラスなものに変えられます。成長意欲もアピールできるので、中退理由を答えるときは反省を次に活かす姿勢を伝えましょう。

4.「長く貢献したい」という意志を伝える

中退理由を答える際の締め方としては、「長く貢献したい」という意志を伝えることがおすすめです。専門学校中退者は「すぐ辞めてしまわないか」と不安視されがちですが、長期的に働く意志を示すことでそうした懸念を払拭できるからです。

「長く貢献したい」という意志を示すには、入社後の夢や目標を交えて話すのが効果的です。たとえばITエンジニアを志望する場合は、「将来的にはチームを支えられるエンジニアとして活躍したい」といった答え方ができるでしょう。

入社意欲もアピールできるため、中退理由を話すときは「長期的に貢献したい」という思いを最後に伝えましょう。

【回答例】専門学校の中退理由の答え方

専門学校の中退理由ごとに、5つのパターンに分けて面接の回答例を紹介します。

先ほど解説した次の4つのポイントを踏まえた例文となっていますので、中退理由をどう答えればいいか悩んでいる方は参考にしてみてください。

  1. 中退理由を素直に答える
  2. 環境のせいにしない
  3. 反省を活かす姿勢を示す
  4. 長く貢献したいという意欲を伝える

1. 勉強内容が難しくて挫折した

勉強内容が難しくて挫折した場合の回答例を紹介します。

IT系の専門学校に進学しましたが、授業内容が難しく、途中から理解が追いつかなくなってしまいました。その結果、勉強を続けることが難しいと判断し、中退を決意いたしました。
当時は新しい内容についていくことに必死でしたが、いま振り返ると、基礎的な知識が十分に定着していなかったことが原因だったと反省しています。
この経験から「基礎を固める大切さ」を痛感し、現在はプログラマーとして働くことを目標に、パソコンスキルを一から学び直しています。
御社に入社後も基礎を丁寧に身につける姿勢を忘れず、知識や技術の基盤をもとに、将来的にはシステム開発など新しい分野にも挑戦していきたいと考えています。

「勉強が好きではない人」という印象を持たれると、採用で不利になってしまいます。そのため学ぶ意欲があることや、新しい知識を貪欲に吸収していく姿勢があることを意識的に伝えるようにしましょう。

2. 自分に合わないと思って辞めた

自分に合わないと思って専門学校を辞めた場合の回答例を紹介します。

ゲームデザイン系の専門学校に半年通っていましたが、授業を受ける中で自分の適性とは合わないと感じるようになりました。興味はあっても、実際に制作を続けるうちに楽しさより苦しさのほうが大きいと気づき、中退を決意しました。いま振り返ると、専門学校を決める際に「ゲームを作りたい」という漠然としたイメージだけで選んでしまったことが原因だったと反省しています。そこで中退後は自己分析を繰り返す中で、ゲームをする人が集まる場所を作ることにやりがいを感じると気づきました。そのため現在は、御社のようなゲームセンターで働くことを目標に就職活動を進めており、入社後は大型店舗の運営に携わる人材を目指して成長していきたいと考えています。

「自分に合わない」という理由で辞めた場合は、学校を選んだときの反省を伝えつつ、自己分析を通して新たな目標を見つけたと伝えるのがおすすめです。

3. 人間関係の問題で中退した

人間関係の問題で中退した場合の回答例を紹介します。

美容専門学校に通っていましたが、クラスの人間関係に悩み、学校生活を続けることが難しいと感じて中退しました。
私よりも技術力が高い友人が多かったので教えてもらえば良かったのですが、当時は「自分で解決しよう」という思いが強く、周りの力に頼れないまま孤立してしまいました。
この経験を通じて、人との関わりを避けるのではなく、素直に頼る姿勢が大切だと気づきました。そこで中退後は接客のアルバイトを通じて、人に相談することや協力して働くことを意識し、分からないことは周囲に聴きながら学ぶようにしています。
御社に入社後も、先輩方から素直に教えを受けつつ販売スキルを高め、長期的に売上に貢献できる人材を目指したいと考えています。


どの仕事でも人との関わりは避けられないため、人間関係が理由で中退した場合は「コミュニケーションスキルを磨いている」など、現在取り組んでいることを具体的にアピールしましょう。

4. 経済的な問題で中退した

経済的な問題で中退した場合の回答例を紹介します。

調理師専門学校に通っていましたが、経済的な問題から中退を決めました。
アルバイト2社と学業の両立を1年ほど続けましたが、調理実習が増えるにつれてアルバイトの時間が確保できなくなり、結果として通学を続けられませんでした。
いま振り返ると、支払いの見通しを十分に立てずに進学を決めてしまったことが反省点だと感じており、この経験から「先を見据えて行動する大切さ」を学びました。
御社の店舗で働く機会をいただけた際は、目先の調理技術の習得だけでなく、将来的な店舗運営や後輩の育成まで視野に入れ、長く貢献できる人材を目指して働いていきたいと考えています。

経済的な理由は仕方ない部分もあるため、面接官からの評価が下がることはほぼないでしょう。ただし「お金にルーズだった」と思われるのはもったいないので、「通学を続けるために、アルバイトと勉強の両立をなんとか最後まで続けた」といった姿勢を伝えることは大切です。

5. 精神的な不調で中退した

精神的な不調が理由で中退した場合の回答例を紹介します。

建築系の専門学校に通っていましたが、精神的な不調により退学を選択しました。
図面や模型の制作課題が多く、徹夜が続いたことで不眠に悩まされるようになり、医師から半年ほどの休養が必要と判断されたため中退を決断しました。
昔から完璧主義なところがあり、当時は無理をして課題に取り組んでいたことが原因だったと反省しています。
中退後は朝型の生活に整えていったことで気力も回復し、医師からも就業の許可をいただいています。
現在は、御社のような資材メーカーで法人営業職として働くことを目標にしています。入社後はできることを一歩ずつ着実に増やし、将来的には大口顧客を任される人材を目指して成長していきたいと考えています。

精神的な不調が原因の場合、「本当に働ける状態にあるのか」という点を企業は気にします。そのため「医師から就業の許可を得ている」など、現在は働ける状態であることを明確に伝えることが大切です。

【履歴書】専門学校を中退した理由の書き方

履歴書に中退理由を書くときは、「(社会人として就業するため)」のようにカッコ書きで記載します。理由を書かない場合は「一身上の都合により」とだけ記載しておけばOKです。

専門学校を中退した理由は、必ずしも履歴書に書く必要はありません。特に「単位を落として退学した」など、マイナスな印象を与えやすい理由は無理に記載しなくても良いでしょう。

一方で「就職することにした」「両親の経済的な都合で学費を払えなくなった」など、前向きな理由や、本人の責任ではない事情であれば補足として書いても大きな問題はないでしょう。

1. 中退理由を書いたほうがいい場合

就職が理由で専門学校を中退した場合や、経済的な事情などで自主退学を決めた場合は、履歴書に中退理由を記載してもOKです。なぜなら、ネガティブな印象を与えにくいからです。

次のような理由は「前向きな意志がある」としてむしろ評価されたり、「やむを得ない事情」として受け止められたりすることも多いでしょう。

  • 就職
  • 経済的事情
  • 留学
  • 転学
  • 健康状態の悪化
  • 親族の介護

これらの理由を履歴書に書く際は、カッコ書きで簡潔に補足する形で記載します。

▼記載例(就職目的で中退した場合)

学歴・職歴
20258△△専門学校 アニメーション科 中途退学(社会人として就業するため)

▼記載例(経済的な事情で中退した場合)

学歴・職歴
20258△△専門学校 アニメーション科 中途退学(経済的事情のため)

▼記載例(健康状態が悪化して中退した場合)

学歴・職歴
20258△△専門学校 アニメーション科 中途退学(ケガの治療のため)
現在は完治し、医師からはフルタイム勤務が可能と言われております。

2. 中退理由を書かなくても良い場合

単位が足らずに退学した、人間関係のトラブルで中退を決めたなど、企業に対してネガティブな印象を与えかねない中退理由は履歴書に記載する必要はありません。

「履歴書には中退理由を書かなければならない」というルールはないため、書くかどうかはあくまで自己判断です。評価につながる理由や、やむを得ない事情であれば書いても問題ありませんが、以下のような理由を記載すると書類選考で不利になる可能性があります。

  • 学業不振(単位が足りなかったなど)
  • 人間関係のトラブル(指導教官と言い争いになったなど)
  • お金のトラブル(個人間の金銭的な問題を起こしてしまったなど)

こうした理由で専門学校を辞めた場合や、学校側から退学を言い渡されたときは、履歴書には「一身上の都合により」とだけ記載しておきましょう。

▼記載例(ネガティブな理由で専門学校を中退した場合)

学歴・職歴
20258△△専門学校 アニメーション科 中途退学(一身上の都合により)

専門学校の中退理由を履歴書に書くときの注意点

内定取り消しなどのリスクもあるため、中退の事実は履歴書にしっかりと記載しましょう。「中途退学」と正しく書く、中退年月を正確に記入する、中退予定も明記するなど、履歴書のマナーを守ることも心がけてください。

専門学校を中退したと伝えると高卒になってしまう、中退理由を面接官に話したくない…といった思いから、「専門学校を卒業した」と記載したい方もいるかもしれません。

しかし嘘がバレると企業からの信頼が大きく落ち、内定取り消しや入社後の解雇につながる恐れもあるため、専門学校を中退した事実は正直に記載しましょう。

1. 中退した事実を履歴書に書かないのはNG

専門学校を中退したことを履歴書に書かないと「学歴詐称」と見なされる恐れがあるため、中退の事実は隠さず正確に記載しましょう。

「卒業した」という嘘の記載が発覚した場合、内定取り消しや懲戒処分を受ける恐れがある点にも注意が必要です。内定前後のタイミングで卒業証明書の提出を求められることもあり、提出ができないと“中退を隠している”と判断されてしまう可能性もあるでしょう。

最悪の場合、入社後に「学歴詐称」が発覚すると解雇につながることもあるため、専門学校中退の事実は履歴書に正しく記載するようにしてください。

2. 「中途退学」と正しく記載する

「中退」という言葉は略語のため、履歴書に書くときは「中途退学」と正式に記しましょう。

▼記載例(経済的な理由で中退した場合)

学歴・職歴
20255△△美容専門学校  中途退学(経済的事情のため)

履歴書は“採用”という重要な場面で使用される書類のため、略語や口語ではなく、正式な表記を用いることがマナーです。

「社会人としての基本が身についていない」と思われるのはもったいないため、「中途退学」と正確に記載しましょう。

3. 中退年月を正確に書く

専門学校の在籍期間が間違っていると「経歴詐称」と見なされる恐れがあるため、中退年月も正確に記載しましょう。

たとえば、2025年2月に中退したのに履歴書に「4月」と記載すると、2か月多く通学していたように見えてしまいます。

卒業や入学とは異なり、中退の時期は必ずしも3月や4月とは限りません。「経歴詐称」と受け取られるリスクを避けるためにも、中退した年月も正しく書くようにしてください。

4. 中退予定も履歴書に記載する

企業は応募者の状況を正確に把握したいと考えているので、専門学校を中退する予定がある場合は「中途退学予定」と記載しましょう。

▼記載例(経済的な理由で中退を考えている場合)

学歴・職歴
202510△△美容専門学校  中途退学予定(経済的事情のため)

「高卒者としての採用になる」など、中退予定が明記されていると企業としては様々な判断を下せるようになります。重要な情報なので、中退を予定している場合は履歴書にその旨を記載しましょう。

「専門学校 中退理由」に関するよくある質問

専門中退は人生終わり?やばい?   

専門学校中退後にニート状態になったとしても、1年後には何かしらの仕事に就いている人は多いため、専門中退は“人生終わり”でもなく、“やばい状態”でもありません。

事実、高卒で無職だった人のうち、15~34歳の3割弱の人が1年以内に社会復帰を果たしています(※)。

特に10代後半〜20代前半は「若さ」や「成長性」が評価され、学歴に関係なく未経験者を正社員として採用する会社は多いので、専門中退という事実に深く落ち込まないようにしましょう。

※出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③-平成29年版「就業構造基本調査」より-|図表3-18 1年前「無業・非家事非通学・無配偶で卒業者」(非求職無業+求職者)であった者の現状」p.105

専門学校を中退したその後は?

専門学校を中退した人は、正社員就職を目指す、アルバイトをする、別の専門学校や大学への進学を目指すなど、様々な道へと進んでいきます。

専門学校でゲーム制作を学んでいた人は、ゲーム開発を行っている会社の「長期インターン」に応募するという手もあるでしょう。ハローワークの職業訓練を受けることで、仕事で役立つスキルをほぼ無料で身につけることも可能です。

このように中退後の道は一つではなく、多くの選択肢があるのです。

専門学校中退・フリーターの状態から就職できる?  

社会人未経験者の採用に積極的な業界は多いため、専門学校を中退後にフリーターをしていても就職は可能です。

特に介護や製造業は人手不足が深刻で、体力が必要な場面も多いため、10代や20代の採用が活発です。中退理由や学歴・経歴ではなく「ポテンシャル」を重視する企業も多いため、高卒・フリーターから正社員として内定をもらうケースも珍しくありません。

以上のことから、専門学校を中退しても就職できるチャンスは十分にあるのです。            

専門学校中退者はハローワークを使える?

ハローワークは年齢や学歴に関係なくサポートを受けられるため、専門学校を中退した人でも問題なく利用できます。

ハローワークにはいくつか種類がありますが、中退者は「わかものハローワーク」の利用がおすすめです。正社員就職を目指す若者を対象とした専門施設で、中退者を含め、10代〜30代前半の就活をサポートしてきたアドバイザーが個別に手厚く支援してくれます。

初めての就活が不安な方は、まずは「わかものハローワーク」を利用してみましょう。

まとめ

専門学校の中退理由は、嘘をつかずに答えることが大切です。素直な姿勢からは誠実さが伝わりますし、正直に話すほうが企業からの評価が高まるケースも多いからです。

中退という事実は変えられませんが、その経験を“学び”に変えて、次の成長につなげられるかどうかは自分次第です。中退をネガティブに捉えず、次の一歩をぜひ踏み出してみましょう。

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ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。