既卒・第二新卒向けの就職支援事業を展開する株式会社ジェイックは、大学中退者向け就職支援プログラム「セカンドカレッジ(※)」の受講生にアンケートを実施し、244 名の有効回答を集計しました。
「セカンドカレッジ(※)」とは大学中退者向けに、研修から集団面接までを無料で提供するサービスです。
当サービスの受講生に対して行ったアンケートで、中退後に就職しようと思った理由・きっかけについて調査したところ「親孝行・親を安心させたい・自立したい」といった親の気持ちを汲み取った行動が過半数で、「将来を良い方向に変えたいと思った」や「同期・友人などが就職・卒業をし、奮起した」というような自発的理由・周囲を見渡し、自分も変わろうとしている姿勢が見て取れました。また、中退後長期間のフリーター生活を脱して正社員になりたいといった理由の受講生もいました。
アンケート概要
- 対象:大学中退者就職支援サービス「セカンドカレッジ(※)」受講生
- 期間:2017 年 8 月~2019 年 1 月
- 方法:アンケート用紙による調査
- 地域:東京
- 提出数:244 名(男性 196・女性 48)
- 実施機関:株式会社ジェイック
本アンケートの結果から、全般的に自発的・ポジティブな理由やきっかけでセカンドカレッジ(※)に参加してきていることがわかりました。その中でも過半数を占める、親の気持ちを汲み取り行動した理由について、セカンドカレッジ(※)事業責任者であり講師でもある小久保はこう言います。
「親が泣いているのを見た、家庭の経済的にきつい、という声を直接聴いたからという場合もありますが、“自分で決めなさい”という言葉から、自分を信じてくれている気持ちが伝わってきたことで、期待に応えたい、裏切ってしまった分返したいという想いが強く湧いたことが大きな理由だと感じます。
また、自立したいという想いの裏にも“親を裏切ってしまったからこそ自立して支えたい”という方もいる一方で、“これまで親からの縛りがあり、とにかく親の元を出たい”というような、親が関わっている理由が多くあります」と言います。
また、中退の子供を抱える親へは「中退をした子供に対して、親は曖昧な言葉や応援の一言で終わらせるのではなく、ちゃんと寄り添い話を聞き、親の気持ちを含め、期待をかける言葉を伝えてあげてほしい。一方的に“働きなさい”と言うと子供は反応的になり、逆に動かず何もしないで 1 年過ごすという場合も多々ある。
“どうして中退したのか、今後どうするか”という子供の考えをよく聞き、その上で、子供が次に進める後押しをしてあげると、子供自身が主体的に動きやすくなります」と伝えています。
※現在、セカンドカレッジは「就職カレッジ® 中退者コース」へ名称変更しています。