大学中退者の就職先におすすめの仕事15選!選び方のポイントも解説

大学中退者の就職先におすすめの仕事15選!選び方のポイントも解説

大学中退者の就職先としては、学歴よりも人柄や意欲を重視する企業が多い「不動産業界」「卸売業」「IT業界」が挙げられます。
職種としては営業職や販売職、ITエンジニア、事務職などがおすすめです。

この記事では、大学中退者におすすめの就職先を15個紹介します。

仕事を選ぶコツや、自己PRのポイント、求人の探し方についても分かりやすく解説しますので、大学中退後の就活に不安を感じている方は参考にしてみてください。

中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス

大学中退者の就職先の選択肢は?

大学中退者の就職先は、大きく分けて「民間企業」「医療・福祉」「公務員」の3つです。
さらに公務員は「行政職・公安職・特別職国家公務員(自衛官)」の3種類に分類できます。

サービス業や不動産・建設業をはじめ、民間企業の中には学歴よりも意欲や人柄を重視して採用を行う会社が多くあります。

医療・福祉系には、介護助手や医療事務など、資格がなくても始められる仕事も少なくありません。

公務員は年齢制限こそあるものの、学歴による制限はほぼありません。
そのため大学中退者でも、行政職・公安職・自衛官の公務員試験に挑戦できます。

1. 民間企業

大学中退者の就職先としてまず挙げられるのが、民間企業です。

民間企業とは、国や自治体などの公的機関ではなく、法人や個人が経営する企業を指します。

民間企業の中でも、サービス業、不動産・建設業など多様な業種があります。

中退者専門の就職支援サービス「中退就職カレッジ®」を利用した中退者の就職先として最も多いのは「サービス業(その他サービス)」で、次に「不動産・建設業」が続きます。

これらの業界は、10代後半〜20代の若手を採用する際に、学歴よりも意欲や成長性を重視する企業が多い傾向にあります。
そのためスキルに自信がない方や、初めて社会に出る大学中退者にも適した業界といえるでしょう。

▼大学中退者の就職先(業界別)

その他サービス38%(37.74%)
不動産・建設22%(22.17%)
商社・卸14%(14.31%)
IT・通信14%(13.84%)
メーカー7%(7.08%)
人材ビジネス3%(3.3%)
その他2%(1.57%)

※ジェイック「中退就職カレッジ」を利用して就職した人の就職先の業界割合(2025/4~2025/8)

2. 医療・福祉系

大学中退者の就職先としては、病院・クリニック、介護施設などの「医療・福祉系」の職場も挙げられます。

医師や看護師など、一部の職業は国家資格が必要ですが、医療・福祉分野の中には資格がなくても始められる仕事も多くあります。

たとえば、介護施設で利用者の生活を支援する「介護助手」や、病院で受付や会計を担当する「医療事務」などが代表的です。
これらの仕事は資格不要・未経験OKの求人が多く、採用時に学歴を問わない企業や施設も少なくありません。

人と直接関わる仕事をしたい大学中退者は、医療・福祉系の仕事も検討してみましょう。

3. 公務員(行政職)

安定して働き続けたい大学中退者におすすめなのが、公務員(行政職)です。

行政職とは、国や地方自治体などの行政機関で、政策の企画・立案や、事業の実施、予算や人員の管理など、幅広い事務仕事を担当する職種です。

省庁で働く国家公務員、市役所・区役所で住民票の発行や手続きなどを行う地方公務員、警察署や教育委員会などの事務職員も行政職に含まれます。

公務員試験には年齢制限があるものの、学歴による制限はほとんどありません。
大学を中退した「高卒」でも受験できるケースが多いので、公務員(行政職)も就職先の候補に入れてみましょう。

4. 公務員(公安職)

公安職とは、消防官や警察官、海上保安官など、国民や地域の安全・治安を守ることを主な任務とする公務員です。

大学中退者は公安職の採用試験も受験でき、多くの自治体は「年齢制限」と「身体要件」が主な条件で、学歴による制限はほとんど見られません。

たとえば横浜市の令和7年度採用試験では、「高校卒業程度試験(消防、消防(救急救命士))」の受験資格として次の要件が定められています(※)。

  • 平成7年4月2日から平成16年4月1日までに出生した人
  • 日本国籍を有する人

出典:総務省消防庁「横浜市消防局|令和7年度 採用試験情報
※消防(救急救命士)のみ、救急救命士の免許を有する人、または令和8年9月中に免許取得見込みの人
公安職に興味がある方は、各自治体の公務員採用ページをチェックしてみましょう。

5. 特別職国家公務員(自衛官)

自衛官は、特別職の国家公務員にあたる仕事です。

大学中退者は自衛官の採用試験にも挑戦できます。
たとえば自衛官候補生の応募資格は「18歳以上33歳未満の者」「日本国籍を有する者」とされており、学歴や社会人経験の有無は問われません(※)。

また自衛官候補生の採用予定数(令和6年度)は、陸・海・空合わせて5,000名弱(※)と非常に多く、公務員のため福利厚生が整っている点も魅力です。

体力や精神力が必要な厳しい仕事ですが、「国や人々の安全を守る」という社会貢献性が高い仕事をしたい大学中退者は、就職先の一つとして検討してみましょう。
※参考:自衛官募集「令和7年度 一般曹候補生採用要項(PDF)

大学中退者の就職でおすすめの仕事15選

大学中退者の就職先としては、営業職や販売職、製造スタッフなど、社会人未経験でも始めやすい仕事を募集している企業がおすすめです。

これらの職種は、資格や専門スキルがなくても挑戦できる求人が多く、正社員の求人数も豊富なため、大学中退者でも就職に成功しやすいでしょう。

ここでは上記の仕事を含め、施工管理や介護職など、大学中退者におすすめの仕事を15個紹介します。

それぞれの仕事内容や、中退者におすすめできる理由、その仕事で目指せるキャリアパスも紹介しますので、仕事選びで悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。

  1. 営業職
  2. 販売職
  3. 製造スタッフ
  4. 施工管理
  5. ITエンジニア
  6. 公務員
  7. 事務職
  8. 介護職
  9. ドライバー
  10. カスタマーサポート
  11. コールセンターのスタッフ
  12. 飲食店のスタッフ
  13. 保育補助
  14. 期間工
  15. 塾講師
小久保 友寛さんの写真

小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者

幅広い業界や職種に視野を広げることが重要!

大学中退者の中には「大手企業に入りたい」「ウェブデザインやゲーム業界など、好きなことを仕事にしたい」といった就職先の希望が明確な方も多いのですが、必ずしも現実的とは限りません。

最初から希望の業界や職種に絞って就職活動をすると、せっかくの就職機会を逃してしまう可能性があります。そのため、就職活動の初期段階では幅広い業界や職種に触れてみることが大切です。

例えば、就職カレッジ®の「Web面接会」のような機会を活用すれば、短期間で多くの企業と出会い、自分の視野を広げるきっかけになります。実際に「デザイン一本」と考えていた方が「施工管理や営業職も意外と合いそうだ」と気づくケースもあります。

最終的に希望の業界を目指すにしても、比較検討を通じて「自分に合った働き方」や「本当に大切にしたい条件」に気づけることは大きな財産です。就職活動を成功につなげるためには、最初から一つに絞らず、幅広い選択肢を見て可能性を広げることが重要です。

それぞれ仕事内容や大学中退者におすすめできるポイントを解説しますので、求人探しの参考にしてみてください。

1. 営業職

営業職は、会社や個人に対して商材やサービスを提案し、契約をしてもらう仕事です。

営業職は学歴不問や社会人未経験者でも応募を歓迎する求人が多く、加えてあらゆる業界で採用活動がされていることから、大学中退者でも応募先のバリエーションが豊富といった点もおすすめできるポイントです。

営業職には法人を相手にする「法人営業」と、個人のお客様を対象とした「個人営業」があり、未開拓の顧客にアプローチする「新規営業」や、既存顧客との関係を築く「ルート営業」に分かれ、仕事内容も多岐にわたります。

さらに、顧客先を訪問する外回りの営業だけでなく、電話やメール、Web会議などを使った非対面の「インサイドセールス」もあり、働き方の幅が広がっています。

平均年収618.3万円
必要なスキル・コミュニケーション力
・プレゼンテーション力
関連する資格・販売士検定中小企業診断士
・ファイナンシャルプランナー(FP)
仕事に就くためには?一般の求人サイトやハローワーク、就職エージェントを通じて応募が可能ビジネスマナーや基本的な営業知識(商品知識、業界動向など)を身につけておく

出典:厚生労働省「印刷営業 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

成果が数字で見えるため、頑張り次第で評価されやすく、早期のキャリアアップも可能です。
また、ビジネスマナーや提案力など、将来どの職種にも活かせるスキルが身につく点も魅力です。

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

人と話すことが好きだから営業は要注意!

人と話すことが好きだから営業に向いているとは言えません。なぜなら営業とは、契約をお預かりすることであり、人と話すことは手段でしかないからです。

そのため契約をお預かりする必要性も認識できていればよいのですが、人と話すのが好きなだけで選んでしまうと、ミスマッチになるかもしれません。

どの仕事もそうですが、仕事の役割や目的、求められる能力や考え方を想像しながら選べるとよいでしょう。

実際に大学中退から営業職に就職する人した人の体験談について、以下の記事で詳しくインタビュー内容をまとめていますので参考にしてみてください。

塩山航平さんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎

営業職のキャリアパス

営業職として働くと、コミュニケーション力や信頼関係を築く力に加え、目標に向かって計画・実行・改善を繰り返す「PDCA」を回す実行力も身につきます。

経験を積むことで役職が就き、部長クラスに昇進すれば全社的な営業戦略を任される可能性もあります。
会社によっては、年収1,000万円以上の経営層ポジションも狙えるでしょう。

営業職でスキルや経験を積めば、より責任のある役職へとキャリアアップできます。
課長に昇進すれば、売上管理や戦略立案などに携わり、年収800万〜999万円を目指すことも可能です。

さらに部長や本部長クラスになると、会社全体の営業戦略を考える立場となり、経営層と協力しながら重要な意思決定に関わるようになります。

年収1,000万円以上も狙える、経営に近いポジションでの活躍も期待できるでしょう。

2. 販売職

販売職は、店舗に来店した顧客に対して適切な接客を行い、商品を販売する仕事です。
営業職と似たような仕事ではありますが、販売職の場合は自分から営業をかけにいくということが無く、どちらかというと仕事の難易度が低いと言われています。

販売職に求められるスキルはコミュニケーション能力が主となりますので、大学中退者であっても面接で対人スキルの高さをアピールできれば内定獲得が可能です。
また、自分の好きなショップで働くことも可能なため、日々楽しい気持ちで仕事に向き合えるでしょう。

販売職といっても、業種によって求められるスキルはさまざまです。
例えばアパレル業界では丁寧な接客や立ち振る舞いが重視される一方、携帯ショップでは契約件数などの成果が求められ、営業に近い側面もあります。

また、正社員の経験がない方でも、契約社員やアルバイトからスタートして実績を積み、正社員登用を目指すことも可能です。

平均年収369.4万円
必要なスキル・接客・コミュニケーションスキル
・商品説明や提案のための理解力・説明力
関連する資格・販売士検定色彩検定(アパレルや雑貨販売などで活かせる)
・ファッション販売能力検定
仕事に就くためには?アルバイト・パートからの正社員登用も一般的未経験でも応募しやすい業種が多く、接客経験があれば有利

出典:厚生労働省「衣料品販売 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

販売職としてスタッフ経験を積んだ後は、店長やエリアマネージャーなどにキャリアアップしたり、営業職などにキャリアチェンジするといった将来の仕事選びの幅が広いのもおすすめポイントとして挙げられます。

販売職の正社員はアルバイトとどう違う?

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

販売職はアルバイトと変わらないイメージがあるかもしれませんが、正社員として働く場合は将来性や責任が大きく違います。

正社員として販売職になると、販売業務に加え、店舗の予算管理やレイアウト検討、スタッフ育成など幅広い業務を担当します。

身に着けられる対応力やマネジメント力は、社内ではもちろん、社外でも評価されるものですので、キャリアアップもしやすいです。

大学中退から就職する際に、人と話すのが好きで将来キャリアアップを目指す人にはおすすめの職種の一つと言えるでしょう。

販売職のキャリアパス

販売職で身につく主なスキルは、相手の要望をくみ取る提案力や、混雑時やクレーム対応時に柔軟に対応する力です。
スタッフとして経験を重ねると、店長として在庫管理やシフト管理を任されることが一般的です。
店長からエリアマネージャーに昇進し、複数店舗の統括や売上管理など、より高度なマネジメント業務に携わるケースも珍しくありません。

スキルを身につければ、店長やエリアマネージャーといった管理職へのキャリアアップも可能です。
店長になると、スタッフ管理や売上目標の達成、在庫・シフト管理などを担当し、年収はおおよそ350万〜450万円程度が想定されます。

さらに、複数店舗をまとめるエリアマネージャーに昇進すれば、人材育成や売上管理などを担当し、年収は450万〜800万円程度まで上がるでしょう。

未経験割合96.8%
中退しても未経験から就職できる!

※2024/2~2025/3の中退就職カレッジ参加者のうち、当社が把握している正社員未経験者の割合

3. 製造スタッフ

製造スタッフの仕事は、工場で製造ラインに入り、加工や製品の組立、検査や梱包など、製品を作り上げる工程を担当して製品を作ります。

製造スタッフは取り扱っている製品によって専門知識やスキルが必要です。
しかし、一般的には専門的な資格や経験がなくても始めやすく、未経験歓迎の求人が多いという特徴があります。

製造スタッフには正確に作業を進める能力や集中力、基本的な体力が求められます。
マニュアルが完備されている場合も多いため、スムーズに仕事を進めやすい点は魅力的です。

また、製造スタッフの仕事内容や職場環境は、扱う製品によって大きく異なる点も知っておきましょう。

自動車部品の製造では、組立・検査・溶接などを担当し、夜勤や交代制勤務が発生するケースもあります。一方で、ライン作業が中心となるため、マニュアルが整備されていて未経験でも始めやすい点がメリットです。

なお、食品工場では計量や包装、検品などの作業が多く、衛生管理の意識が高く求められます。精密機器の製造では、顕微鏡を使った細かい作業が中心となるため、集中力が必要です。

また、樹脂製品の現場では、成形機械のオペレーター業務が主で、機械操作のスキルを身につけながらステップアップしやすい環境となっています。

平均年収428.7万円
必要なスキル・マニュアル通りに作業を進める力集中力
・基本的な体力チームでの協調性
関連する資格・溶接技能者評価試験
・食品衛生責任者
・特級半導体製品製造技能士
仕事に就くためには?製造業の求人が豊富なハローワークや転職サイトを活用未経験OKの企業も多く、職業訓練校を経由するルートも有効

出典:厚生労働省「半導体製造 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

製造スタッフのキャリアパス

製造スタッフとして働くと、正確に作業を行う力や協調性が身につきます。

経験を重ねることで、ライン作業にとどまらず、生産性や品質の向上に直接関われるポジションへのキャリアアップも可能です。

たとえば、工程全体の進捗管理や人員配置を担う「製造管理職」に昇進すると、400〜500万円ほどの年収も期待できるでしょう。

製造スタッフとして経験を積めば、単なるライン作業にとどまらず、生産性や品質の向上に貢献するポジションへのキャリアアップが可能です。

工程全体の進捗管理や人員配置などを担う製造管理職に昇進すれば、年収は400万〜500万円程度が見込まれます。
特に、改善提案力や現場マネジメント力を発揮できれば、管理職として長く活躍する道も開けてくるでしょう。

小久保 友寛さんの写真

小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者

製造スタッフは集中力や協調性が活かせる仕事!

製造スタッフの仕事は、ルーティン作業を好む方や物作りに興味がある方に適しています。大きな変化を求める人よりも、同じ作業を追求し、そこから生産性を上げていくことにやりがいを感じるタイプの方に向いているでしょう。

スキル面では、特別なスキルが最初からなくても大丈夫ですが、体力、集中力、チーム内で良好な関係を築く協調性が重要です。
決められたものをスピーディーかつ正確に作ることを得意とする方、想像力よりも品質の維持や効率を上げることにやりがいを感じる方におすすめの仕事です。

4. 施工管理

施工管理は、建築現場がスケジュール通りに工事が終了できるよう、スケジュール管理や業者間の調整を行う仕事です。
実際に建築作業をするのは大工や工務店の人たちとなり、施工管理はあくまでも作業者の管理監督を行う存在となるので覚えておきましょう。

施工管理は重要な仕事ですが、経験者が減ってきているということもあり、未経験募集をする求人が少なくありません。
また、実務経験を積んだ上で施工管理技士検定の資格を取得することができれば、どのような会社でも活躍していけるため、手に職をつけることができます。

給料も比較的高いですが、工事進捗によっては土日に働いたり残業が多く発生してくることもありますので、応募先の働き方については企業研究でリサーチしておくのがおすすめです。

なお、施工管理の仕事は以下の5つの管理領域に分類されます。

管理領域主な内容
工程管理工期を守るためのスケジュール管理や進行確認
品質管理図面や建築基準法に基づいた品質チェック
安全管理作業員の安全確保や事故防止対策
原価管理予算内で工事を進めるための費用調整
環境管理近隣への配慮や現場の環境保全対策

これらの管理業務は「実務を通して身につけるもの」が多いのが特徴です。
そのため、未経験からスタートしても、現場で学びながら少しずつスキルを磨き、着実に成長していくチャンスがあります。

平均年収641.6万円
必要なスキル・スケジュールを把握
・調整する進行管理力建築
・土木に関する基本的な知識現場での指示や調整を行うコミュニケーション力
関連する資格・施工管理技士(1級・2級)
・建築士(1級・2級)
仕事に就くためには?ハローワーク、就職エージェント、紹介予定派遣などを活用職業訓練校や建設系専門学校を経由して就職する方法も有効

出典:厚生労働省「建築施工管理技術者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

施工管理って力仕事なの?

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

施工管理は現場作業のイメージがある人もいるかもしれないですが、業者さんが工事を円滑に進められるようサポートする仕事です。

そのため現場での作業は行わず、主にスケジュール管理や工事で必要な書類作成、現場の安全面に関するサポートを行います。

大学中退から入社して、最初から管理業務を任されるわけではなく、まずは先輩の補助や事務的な仕事から始めることも多いです。

現場でのコミュニケーションや調整業務が6~7割、デスクワークが3~4割になりますので、マルチタスクが得意な人は活躍しやすいでしょう。

施工管理のキャリアパス

施工管理として働くと、調整力や指導力など幅広いスキルが身につきます。

「1級建築施工管理技士」などの国家資格を取得すれば、現場全体の進行・品質・安全管理を担える上級職(監理技術者)へとステップアップできます。

複数の現場を統括する部門責任者などのポジションに就けば、年収800万円以上を目指すことも可能です。

経験を重ねてスキルを磨き、資格を取得すれば、現場全体の進行や品質・安全管理を担う監理技術者へと昇進でき、年収は600万〜799万円ほどに上がります。

さらに、複数の現場を統括する部門責任者へとステップアップすれば、年収800万円以上を目指すことも可能です。
人員配置や工程全体の管理、発注者とのやり取りなど、業務の幅も大きく広がります。

5. ITエンジニア

ITエンジニアは、ITサービスの設計や開発、運用を行う技術職です。
幅広いIT知識とプログラミングスキルが求められる関係で、学歴よりも技術力の方が重視される仕事となっています。

そのため、大学中退者でもしっかりとスキルを身につけることができれば、大卒以上に活躍して稼ぐことも可能です。

ITエンジニアは今もこれからもニーズが高まっていくと言われています。そのため、今のうちからITエンジニアの経験を積んでおくことで、手に職がつけられるといったおすすめポイントがあります。

技術力が重要になるITエンジニアですが、最近では人手不足を受けて未経験者を募集する求人が増えています。
研修制度が整っている会社に就職できれば、ITエンジニアとして働いたことのない大学中退者であっても知見を習得できるため、求人票の研修制度有無については必ず確認しておきましょう。

なお、ITエンジニアはアプリやシステムを開発する「システムエンジニア」と、サーバーやネットワークの設計・運用を担う「インフラエンジニア」に大きく分かれます。

システムエンジニアにはプログラミングスキルが必要ですが、インフラエンジニアは未経験でも「CCNA」などの資格があれば就職しやすい傾向があります。

また、未経験歓迎の求人の多くは「客先常駐型」であることが多いため、働き方の特徴もあわせて確認しておくと安心です。

平均年収574.1万円
必要なスキル・ITに関する基礎知識
・プログラミングスキル
・問題解決力
・論理的思考力
関連する資格・応用情報技術者
・基本情報技術者CCNA
仕事に就くためには?一般の求人サイトや就職エージェントを通じて応募職業訓練校(公共のIT講座)を活用する人も多い

出典:厚生労働省「システムエンジニア – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

ITエンジニアもコミュニケーション能力が求められる!

ITエンジニアはコミュニケーションをとらなくてもよいと考える人もいるかもしれませんが、それでは困るかもしれません。

なぜなら仕事のレベルが上がるにつれて、関係者の数が増え、業務でかかわる範囲も広くなるからです。

逆にコミュニケーションを避けてしまうと仕事のレベルや評価が上がらず、続けるのが難しくなってしまう可能性もあります。

エンジニアとして働きながらキャリアアップをしたい場合、コミュニケーション力は必須と言えるでしょう。

ITエンジニアのキャリアパス

ITエンジニアとして働くと、プログラミングスキルやクラウド技術など、IT分野の実践的な知識と技術が身につきます。

経験を重ねて成果を上げれば、早ければ20代後半〜30代前半で「シニアエンジニア」へと昇格できる可能性もあるでしょう。

専門性を高め、システム全体の設計や構築を担う「クラウドアーキテクト」などの上位職に進む人も少なくありません。

プログラミングやクラウド技術を身につけると、チームを技術面で支えるシニアエンジニアへと成長でき、年収は600万〜700万円になる可能性があります。
さらに、より専門性の高い業務を担うクラウドアーキテクトへと進めば、700万〜1,500万円台になる見込みです。

ITエンジニアとしてスキルと経験を積み重ねれば、より専門性の高いポジションへとキャリアを広げられるでしょう。

6. 事務職

事務職は、会社の事務作業を一手に担う仕事で、役割によって経理・総務・労務などの証券口座に分かれていることもあります。
簡単なパソコン操作と集中力があれば業務はまわせるため、大学中退者でも事務職として活躍している人は多くいます。

会社にもよりますが、事務作業のマニュアルが完備されているケースが多く、今まで社会人として働いたことがない大学中退者でも業務を一人で進めていけるのもおすすめポイントです。

アルバイトで業務手順を覚えることが得意だったような人は、事務職として働く適性があると言えるでしょう。

なお、事務職にはいくつかの種類があります。
データ入力やファイリングを行う「一般事務」、請求書の発行や営業スタッフを支える「営業事務」、総務や経理など専門知識が求められる「専門事務」などに分かれます。

なかでも一般事務は、基本的なPCスキルがあれば応募できる未経験OKの求人も多く見られますが、その分応募者が多く、競争率は高めです。

企業によっては即戦力となる経験を重視する傾向もあります。
まずは派遣や契約社員として働き、実務経験を積んで正社員を目指すのもひとつの方法です。

平均年収529.6万円
必要なスキル・基本的なパソコン操作
・スキル電話対応や来客対応などのビジネスマナー
関連する資格MOS日商簿記秘書検定
仕事に就くためには?一般求人への応募のほか、ハローワークや派遣会社、就職エージェントの活用も有効タイピングやExcelスキルなどのPC操作を事前に習得しておくと有利

出典:厚生労働省「一般事務 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

未経験から事務職への就職は難しい?

事務職は近年IT化が進んでいることから求人が減っており、未経験から正社員で就職するのが難しくなっています。特に即戦力が求められる傾向が強まっており、基本的なPCスキルや業務経験が重視されます。

無期雇用派遣や契約社員といった形であれば比較的採用されやすいため、まずはそうした雇用形態で経験を積み、スキルを身につけてから正社員を目指すのも現実的な選択肢です。

無期雇用派遣とは、派遣会社と期間の定めなく雇用契約を結び、安定した収入を得ながら派遣先で働く働き方です。一定のサポートを受けつつスキルを磨けるため、未経験から事務職を目指す人にとって現実的なステップとなります。

事務職のキャリアパス

事務職として働くと、書類作成スキルや、業務を円滑に進める調整力などが身につきます。

経験を積むと、事務リーダーや主任として、業務フローの改善や、後輩スタッフの教育・指導を担うことが一般的です。

管理職に昇進すれば、部門全体の統括や予算管理など責任の大きな業務を任されるようになり、年収500〜600万円ほどを目指すことも可能です。

コツコツと業務をこなして信頼を積み重ねれば、徐々にチームをまとめる立場や管理職を目指せるようになります。

事務リーダーや主任といったポジションでは、業務フローの設計、後輩への教育・指導などを担い、年収は350万〜480万円ほどです。

さらに、管理職やリーダーに昇進すれば、部門全体の統括や人員・予算管理、経営層への報告などを担い、年収は500万〜600万円程度まで上がるケースもあります。

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7. 介護職

介護職は、病気や加齢などによって介護サービスが必要となる相手に対し、主に生活介助を行う仕事です。
コミュニケーション能力や思いやりといったスタンスが求められるだけでなく、肉体労働になることから一定の体力が必要になります。

少子高齢化という日本の流れもあり、介護職は今後もニーズが増え続けていくとされています。政府も介護職の待遇改善のために議論を行っているため、未経験から就職しても長く働いていくことができるでしょう。

また、介護職は働くサービス形態によって勤務時間や仕事内容が大きく異なります。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった入所型の施設は、24時間体制のため日勤と夜勤のシフト勤務です。未経験者向けの研修制度が整っていることも多く、初めての就職先として選ばれやすい傾向があります。

一方、訪問介護など在宅系のサービスは、1日に複数の利用者宅をまわるため自律的な働き方が求められ、ある程度の経験が必要です。
また、デイサービスは日帰り利用のため日勤のみで、レクリエーションや運動補助など人と関わる機会が多いのが特徴です。

平均年収376万円
必要なスキル利用者の状況に応じた身体介助や生活援助コミュニケーション力
関連する資格・介護福祉士
・介護職員初任者研修修了者
仕事に就くためには?ハローワークや介護専門求人サイト、職業訓練校など活用可能高齢者理解や障害者福祉に関する基本知識を学ぶとスムーズ

出典:厚生労働省「施設介護員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

介護職として働いた後は、ケアマネジャーや社会福祉士などにキャリアチェンジすることもでき、将来的な仕事の幅が広いことも合わせて覚えておいてください。

介護職のキャリアパス

介護職として働くと、柔軟な対応力やコミュニケーション力、そして身体介護に関する専門知識や技術が身につきます。

実務者研修や介護福祉士などの資格を取得すれば、より専門性の高い業務に携わることも可能です。たとえば「ケアマネジャー」として介護サービス計画の作成を行うなど、こうした専門職へのキャリアチェンジも実現できるでしょう。

介護職として現場での経験を積み、資格を取得すれば、より専門的な支援を担う職種へのキャリアアップが可能です。
例えば、要介護者のケアプラン作成やサービス事業者との調整・連絡などを担うケアマネジャーになると、年収はおよそ429.6万円にもなります。

また、生活に困難を抱える人の相談支援や福祉サービスの提供・調整を行う社会福祉士として働く場合、年収はおよそ403万円です。

8. ドライバー

ドライバーは、車を運転してモノや人を指定された場所に運搬する仕事です。
具体的には、以下のようなドライバーの種類があります。

  • 大型トラックドライバー
  • 長距離ドライバー
  • 小荷物運搬ドライバー
  • タクシー
  • バス運転手

いずれも車の運転が事故なくできれば就職できるということもあり、大学中退者でも就職できる仕事です。また、業務中は基本的に黙々と運転していれば良いので、コミュニケーション能力に自信がないという人にもおすすめできます。

運ぶモノや移動距離によって働き方が大きく異なるのもドライバー職の特徴です。
ルート配送は決まった取引先に届けるため未経験者にも始めやすく、宅配は家庭への配達が中心で時間指定や再配達への対応力が求められます。

長距離ドライバーは県をまたぐ運行で拘束時間が長くなりやすく、バスやタクシーは人を乗せて運ぶため接客スキルも必要です。また、送迎ドライバーのように保育園や福祉施設で高齢者や子どもを対象とする場合は、安全運転に加えて丁寧な対応が重視されます。

普通免許でできる仕事も多くありますが、中型・大型免許が必要な仕事では、資格取得支援制度を設けている企業も多く、働きながらのステップアップも可能です。

平均年収394.5万円
必要なスキル・安全運転に対する意識
・運転技術地理やルートへの理解力
関連する資格・安全衛生管理者運行管理者(貨物)
・準中型自動車免許
仕事に就くためには?ハローワークや求人サイト、ドライバー専門エージェントを活用事故防止や運転マナーなどの心構えをもっておくとスムーズ

出典:厚生労働省「ルート配送ドライバー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

ドライバーのキャリアパス

ドライバーとして働くと、状況判断力や集中力などが身につきます。

業務知識や安全管理スキルも磨いていけば、「運行管理者」として管理職にステップアップできるチャンスもあります。

運行管理者とは、運行スケジュールの作成や安全指導などを行う仕事です。運送業務を支える重要な役割のため、年収800万円以上を目指せる可能性もあるでしょう。

ドライバーとして業務知識や安全管理に関するスキルを着実に磨いていけば、将来的には運行管理者として管理職にステップアップすることも可能です。

運行管理者は、ドライバーの運行スケジュールを組み、出発前の健康チェックや安全運行の指導を行うなど、運送業務全体の司令塔としての役割を担います。
仕事の幅が広がるとともに、年収も300万〜800万円までアップする見込みです。

9. 公務員

公務員は、公共サービスの提供のために市役所などに勤める仕事です。
公務員試験は大学中退者でも受検することができますので、公務員試験のための勉強と向き合えるような人であれば、学歴に関係なく就職できるのがポイントです。

一度就職できれば年功序列式に給料は上がっていきますし、リストラをされるリスクはほぼないため、安心して働ける場所で長く仕事と向き合いたいという大学中退者には最もおすすめできます。

ただ、公務員試験の合格率は30%-40%と決して簡単なものではありませんので、勉強時間を確保して集中的に試験対策をしなければならない点には注意が必要です。

なお、公務員には「国家公務員」「地方公務員」の2つがあり、それぞれ勤務先や業務内容が異なります。
国家公務員は各省庁や税務署、出入国管理局などで政策の立案・実行に関わる一方、地方公務員は市役所や県庁、消防署などで地域住民向けの行政サービスを担います。

また、公務員採用には学歴不問の「初級(高卒)区分」や社会人経験者枠など複数のルートがあり、自分の経歴や状況に合った枠で挑戦しやすいのも特徴です。

平均年収481.4万円
必要なスキル・ルールをきちんと守れる
・真面目さパソコンでの書類作成や入力ができるスキル
関連する資格MOS日商簿記
仕事に就くためには?多くの自治体が高卒区分〜大卒区分まで用意し、教養試験・専門試験・面接を実施教養科目(国語・数的処理など)と専門知識(財政・福祉等)を勉強

出典:厚生労働省「地方公務員(行政事務)– 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

公務員のキャリアパス

公務員として働くと、正確な事務処理スキルや、チームで円滑に業務を進める調整力など、幅広いスキルが身につきます。

地方公務員の場合、20代〜30代前半は定期的な部署異動を通じて、福祉・税務・人事など多様な行政事務を経験します。
その後、係長や主任に昇進し、40代以降は課長・部長といった管理職を任されるケースが一般的です。

これらのスキルは、さまざまな配属先での実務を通じて身につけられ、経験を重ねるなかで自然とキャリアアップにもつながっていきます。

係長に昇進すると、担当業務のとりまとめや後輩指導などを担い、年収はおよそ730万円が想定されます。さらに、課長補佐になると、課全体の業務計画や係の統括など中堅マネジメント業務を任され、年収は約930万円まで上がる場合もあるでしょう。

10. カスタマーサポート

カスタマーサポートは、社会人としての基礎力を身につけながらキャリア形成ができるため、大学中退者におすすめの仕事です。
カスタマーサポートでは、電話やメール、チャットを通して、製品の使い方説明やトラブル対応などのサポートを行います。

カスタマーサポートは顧客の要望を汲み取る力やコミュニケーション力が必要ですが、入社後の研修で知識を身につけられるため専門知識は不要です。
大学中退者で仕事に自信がなくても、少しずつ慣れていけば対応できるようになります。

接客経験やコミュニケーションを取るのが好きな方に、カスタマーサポートの仕事は向いているでしょう。

なお、カスタマーサポートには「受信型(インバウンド)」「発信型(アウトバウンド)」があり、仕事内容に違いがあります。

受信型は、顧客からの問い合わせに対応するスタイルで、クレーム対応などが含まれる場合もありますが、マニュアルが整っているため未経験でも始めやすいのが特徴です。一方で、発信型は企業側から顧客に連絡を取る形式で、営業的な要素が強くなる傾向があります。

平均年収約330万円
必要なスキル・コミュニケーション力
・ヒアリング力基本的なPCスキル
関連する資格・MOS電話応対技能検定
・ビジネス実務マナー検定
仕事に就くためには?一般の求人サイトやハローワークから応募可能クレーム対応などもあるため、感情を乱さず冷静に対応できるマインドも大切

カスタマーサポートのキャリアパス

カスタマーサポートとして働くと、わかりやすく説明する力や、複数の業務を並行して進める対応力などが身につきます。

こうしたスキルを磨くことでリーダー職に抜擢され、メンバーの育成や応対品質の向上などの業務に携わる人も少なくありません。

さらにマネージャーに昇進すると責任が増えるぶん、会社によっては年収600万円以上を手にすることも可能です。

こうしたスキルを身につければ、チームを牽引するリーダー職として、メンバーの育成や対応品質の向上に取り組むポジションを目指すことが可能です。

リーダー職の平均年収はおよそ500〜650万円程度とされています。さらに経験を重ねてマネージャーに昇進すれば、戦略立案や部門全体の運営に携わるようになり、年収も600〜1200万円まで伸びるでしょう。

11. コールセンターのスタッフ

コールセンターのスタッフは未経験からでも挑戦しやすく、コミュニケーション力を活かしてキャリア形成ができるため、大学中退者におすすめの仕事です。
カスタマーサポートと似た仕事ですが、役割が異なります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

カスタマーサポートコールセンターのスタッフ
・既存顧客の対応が中心
・製品の使い方説明やトラブル対応など、顧客満足度の向上が目的
・電話だけでなく、メールやチャットなども使用
・インバウンド業務(受信)が主体
・既存顧客と潜在顧客の両方を対応
・商品案内やサービスの提案など、売上向上や顧客獲得が目的
・電話対応に特化
・インバウンド業務に加え、アウトバウンド業務(発信)も対応

コールセンターのスタッフは、専門的な知識がなくてもできる仕事です。
相手の意図を汲み取る力と正確に情報を伝える発信力、コミュニケーション力が求められます。

また、カスタマーサポートと同様に「受信型(インバウンド)」と「発信型(アウトバウンド)」に分かれており、対応する内容やスキルも異なります。

業界によっても特徴があり、例えば通信・インフラ業界では契約やオプション案内など覚えることが多いです。一方、EC・通販では商品注文に関する連絡が中心で、マニュアルも整っており未経験者でも挑戦しやすいでしょう。

保険・金融業界では名義変更や解約など、コンプライアンスに配慮した正確な言葉選びが必要です。また、確定申告や給付金の問い合わせ対応といった行政委託(公共系)の案件もあり、期間限定の勤務になる場合もあります。

平均年収393.6万円
必要なスキル・丁寧でわかりやすい言葉遣い
・相手の話を正確に聞き取る傾聴力
・落ち着いて対応できるストレス耐性
関連する資格・電話応対技能検定
・サービス接遇検定
仕事に就くためには?一般の求人広告からの応募や人材派遣会社への登録ロールプレイング研修やマニュアルを使った事前学習

出典:厚生労働省「コールセンターオペレーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

コールセンターのスタッフのキャリアパス

コールセンターのスタッフとして働くと、傾聴力や対応力などが身につきます。

経験を重ねてスキルを磨けば、現場スタッフをまとめる「スーパーバイザー(SV)」へとキャリアアップすることも可能です。

スーパーバイザーはチーム全体の業務を管理し、応対品質の向上やトラブル対応を行う重要な仕事のため、スタッフ時代よりも高い年収を目指せるでしょう。

経験を積み、このようなスキルを身につければ、現場のスタッフをまとめるスーパーバイザーなどの管理職へキャリアアップする道も開けます。
スーパーバイザーは、オペレーターの業務を支援しながら、対応品質の管理やクレームの二次対応、数値分析といったマネジメント業務全般を担うポジションです。

スーパーバイザーの平均年収はおよそ435万円とされており、責任は増えますが、その分やりがいも大きく、リーダーシップを発揮したい方に向いているといえます。

12. 飲食店のスタッフ

飲食店のスタッフは早期に現場経験を積みやすく、店長やエリアマネージャーなどキャリアアップの道もあるため、大学中退者におすすめの仕事です。

飲食店のスタッフはホールスタッフとキッチンスタッフに分かれ、それぞれで担当する業務が異なります。
ホールスタッフの場合は、接客や料理の提供、レジ対応や片付け・清掃が主な業務です。一方でキッチンスタッフの場合は、食事の準備や調理、洗い物を担当します。

担当する業務によりますが、飲食店のスタッフには基本的な接客スキルと丁寧なコミュニケーション力、臨機応変な対応力が求められます。
専門的なスキルは必要なく、業務マニュアルが整っている場合も多いため、未経験からでも挑戦しやすい仕事です。

また、飲食業界の業態によっても、忙しさや求められるスキルに違いがある点も知っておきたいポイントです。

例えば、ファーストフード店ではスピード感のある対応が求められ、役割分担やマニュアルが明確になっています。ファミレスやカフェでは、ホールとキッチンの両方の業務を兼任する場合があり、柔軟な対応力が必要です。

居酒屋はにぎやかな雰囲気の中で働けますが、深夜勤務が発生する可能性もあるため生活リズムに注意が必要です。一方、ホテルのレストランや高級店などでは、コース料理の内容や提供のタイミングを覚える必要があるなど、より高い接客スキルが求められます。

平均年収358.4万円
必要なスキル・丁寧な接客マナー
・お客様の状況を見て動ける気配り力
・チームで協力できるコミュニケーション力
関連する資格・接客サービスマナー検定
・調理師免許食品衛生責任者
仕事に就くためには?一般のアルバイト・求人サイトから応募基本的な接客マナーやレジ操作などを学んでおく

出典:厚生労働省「ホールスタッフ(レストラン)– 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

飲食店のスタッフのキャリアパス

飲食店スタッフとして働くと、判断力やマルチタスク能力が身につきます。

現場での活躍を評価されれば、店舗運営を任される店長や、複数店舗を統括する「スーパーバイザー」としてのキャリアを打診されることもあります。

スーパーバイザーに昇進すると大きな責任が伴うぶん、年収600〜800万円以上も期待できるでしょう。

飲食店で経験を積みスキルを身につけると、店舗運営を担う店長や、複数店舗を統括するスーパーバイザーへキャリアアップが可能です。
店長職の平均年収は約362万円、スーパーバイザーになると600万〜800万円以上の年収も目指せるなど、収入面でも大きな差が出てきます。

13. 保育補助

保育補助は資格がなくても働けるため、大学中退者におすすめの仕事です。
保育士のサポートとして子どもたちの食事やお昼の準備・片付け、遊びなどの補助を行います。

保育補助の仕事では、主に認可保育所や託児所などで働くことが多くなります。
保育補助は未経験でもチャレンジできるため、就職のハードルは比較的低いと言えるでしょう。

なお、保育補助の仕事内容は勤務先によって異なります。
例えば、認可保育園(公立・私立)では年齢別のクラス担任の補助が中心となり、勤務ルールが厳格で教育体制もしっかり整っている場合が多いです。
一方で、企業内保育園は子どもの人数が少ない分、業務の幅が広くなる傾向があります。
無認可保育所や託児所では施設ごとに体制やルールの差が大きく、場合によっては業務が集中しやすいため、働く前に職場環境をよく確認しておきましょう。

平均年収396万円
必要なスキル・子どもと同じ目線で接する思いやり
・急な対応や変更にも柔軟に動ける臨機応変さ
関連する資格・子育て支援員研修修了証
・保育士資格幼稚園教諭免許
仕事に就くためには?求人サイトや地域の保育園HPでの直接応募子どもの発達段階に関する基本知識や、よく使われる用語を把握しておく

出典:厚生労働省「保育補助者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

また、保育補助の仕事に特別なスキルは必要なく、子どもと関わるのが好きな人に向いています。
子どもと同じ目線で思いやりを持って接する力や、子ども一人ひとりに目を配る観察力が求められるでしょう。

子どもと関わる仕事がしたい大学中退者は、ぜひ保育補助を検討してみてください。

関連記事:子供と関わる仕事21選!資格や保育士以外の一般企業も紹介

保育補助のキャリアパス

保育補助として働くと、子どもの生活を支える基礎的な知識が身につきます。

大学中退後に高卒となった場合、「実務経験2年以上」などの条件を満たすことで保育士国家試験を受験できます。

保育士資格を取得すれば、保育計画の策定やクラス運営など、担当業務が大きく広がるだけでなく、将来的に主任保育士や園長などの管理職を目指すことも可能です。

保育補助として実務経験を積めば、現場で求められる基本的な保育スキルや実践力が身につきます。子どもの成長をサポートする喜びややりがいも感じられるようになるでしょう。

その後、保育士資格を取得すれば、ひとつのクラスを担任として受け持つ立場となり、保護者対応や行事の企画・進行など、より専門的で責任のある業務に携われます。

保育士として働く場合の平均年収は406.8万円とされており、資格を活かして安定したキャリアを築くことも可能です。

14. 期間工

期間工は未経験から始めやすく、短期間でまとまった収入が得られるため、大学中退者におすすめの仕事です。
未経験からでも始められる求人が多いだけでなく、寮完備や福利厚生が充実している点も魅力的でしょう。

期間工は自動車メーカーや電子部品メーカーなどの工場で、部品の組立や加工、検査などマニュアルに沿った作業を行います。勤務先と直接契約を結ぶ場合もありますが、派遣会社を通じて契約するケースもあります。

また、期間工として働くのに特別な資格は必要ありません。ただ、期間工の仕事にはルールを守り正確に作業する能力と体力、集中力が必要です。
ものづくりや製造に興味がある大学中退者は、期間工としての働き方を検討してみましょう。

なお、期間工は雇用先によって待遇が大きく異なる点にも注意が必要です。
メーカーから直接雇用される場合は、契約満了時に100万〜300万円程度の「満了金」が支給されることがあり、正社員登用のチャンスが用意されているケースもあります。

一方、派遣会社が雇用元となる場合は、満了金は少なめですが時給が高めに設定されている場合が多く、勤務地や期間を選びやすいのが特徴です。

ただし、満了金は遅刻・欠勤が多い場合や、契約延長をせずに期間満了を迎えた場合には支給されないこともあるため、就業条件をよく確認したうえで応募すると安心です。

平均年収420万円
必要なスキル・正確に作業をこなす力
・ルールを守る意識チームでの協調性
関連する資格・フォークリフト運転技能講習
・玉掛け技能講習
仕事に就くためには?メーカーの公式採用サイト、派遣会社や求人サイト経由での応募正確さと継続力を意識したマインドが求められる

期間工のキャリアパス

期間工として働くと、正確に作業を進める力や協調性、観察力などが身につきます。

これらのスキルを磨き、現場での評価を積み重ねることで、「正社員登用試験」を経てメーカーの正社員として採用されるチャンスもあります。

正社員になると毎月一定の給与が手に入り、手厚い福利厚生も受けられるため、期間工時代よりも安定した生活を送れるでしょう。

これらのスキルを身につけて経験を積めば、登用試験を経てメーカーに正社員として採用される道も開けます。さらに、現場のチームリーダーや班長といったポジションを任されるようになれば、年収は約500万円以上を目指せるでしょう。

正社員になれば、賞与や昇給が見込めるほか、住宅手当・家族手当・退職金制度など福利厚生も充実しており、生活面の安定にもつながります。

15. 塾講師

塾講師は未経験からでもスタートしやすく、指導経験を積み上げると教室運営に携われる可能性があるため、大学中退者におすすめの仕事です。
塾講師の仕事は授業の準備や教材作成、生徒の質問対応や進路相談など、学習に関する幅広い業務を担当します。

塾講師になるためには小中高生に授業ができるレベルの学力が必要ですが、資格を持っていないとできない仕事ではありません。
他に求められるスキルは、生徒一人ひとりに寄り添うコミュニケーション力や説明力、指導力です。

教育に興味があり、人に何かを教えることにやりがいを感じる大学中退者にとっては、特に向いている仕事と言えるでしょう。

また、塾講師の働き方には「集団指導」と「個別指導」があり、それぞれ求められるスキルが異なります。集団指導では複数の生徒を前に授業を展開するため、わかりやすく伝える説明力や言葉選びが重要です。

一方、個別指導では生徒と1対1で対話しながら進めていくため、生徒の理解度に合わせた柔軟な対応が求められます。講師未経験者にとっては、比較的始めやすい個別指導からスタートするケースが多いでしょう。

平均年収438.4万円
必要なスキル・教える内容をわかりやすく伝える説明力
・生徒一人ひとりに合わせた対応力
・クラス全体をまとめる進行力や話術
関連する資格・教員免許
・TOEIC
仕事に就くためには?求人サイトや塾の採用ページから直接応募中高レベルの主要教科の復習

出典:厚生労働省「学習塾講師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

塾講師のキャリアパス

塾講師として働くと、生徒一人ひとりに合わせた説明力や、理解度を見抜く観察力、効果的な指導計画を立てる力が身につきます。
経験を重ねて実績を積むと、教室長やエリアマネージャーといった管理職へステップアップすることも可能です。塾講師の中には、これまでの指導経験を活かして独立・開業する人も少なくありません。

経験を重ねてスキルを磨けば、教室長やエリアマネージャーといった管理職へのステップアップも可能です。
こうしたポジションでは、教室全体の運営やスタッフ管理、売上目標の達成などを担うようになり、年収も600万〜800万円ほどまで上がるケースがあります。

さらに、実績やノウハウを活かして独立し、自分の塾を開業する人もいます。
ただし、独立後は収入の上限が広がる一方で、経営手腕も求められるでしょう。

大学中退者におすすめの業界5選

大学中退者の就職先としておすすめの業界は、不動産、卸売業、IT、サービス、建設の5つです。
これらの業界は10代後半~20代の若手人材を積極的に採用しており、「未経験OK」や「学歴不問」といった求人も多く見られます。

不動産会社や卸売業の採用ではコミュニケーション力が重視される一方、特別なスキルや経験は入社時点でそこまで求められません。

また、IT業界や、宿泊・介護などのサービス業、建設業界は慢性的な人手不足が続いており、社会人経験がない大学中退者でも正社員として採用されるチャンスが十分にあります。

1. 不動産業界

不動産業界は、土地や建物といった不動産の売買や賃貸、相続などの取引を通じ、手数料を稼ぐような業界です。
不動産があるところには不動産会社があると言われるほど、会社の数が多く、比例して求人数が多いといった特徴があります。

主に不動産業界では営業職が募集されるケースがほとんどです。
未経験者や大学中退者でも応募を歓迎している求人が大半で、歩合級による高額な平均年収が稼げることを謳っている会社も多くあります。

営業スキルを身につけるという観点では、不動産業界は非常にマッチしていると考えられますので、これから社会人として仕事で活躍していきたいという大学中退者におすすめできる業界と言えます。

2. 卸売業

卸売業は「明るさ」や「コミュニケーション力」が重視されるため、大学中退者でも内定を狙えます。

卸売業とは、メーカーから商品を仕入れ、小売店(スーパー、コンビニなど)や他の企業へ販売・供給する仕事です。
商品が消費者に届くまでの“つなぎ役”として、メーカーと小売店の橋渡しを担うことが特徴です。

卸売業の中でも大学中退者が配属されやすい営業職は、取引先との信頼関係構築が欠かせません。そのため明るく丁寧な対応ができる人であれば、学歴に関係なく内定をもらえるケースも多いのです。
以上の理由から、大学中退者には卸売業もおすすめできます。

3. IT業界

IT業界は、ITサービスの提供をメインの収益源とする業界です。
業務の内容は会社によって多岐に渡り、ITコンサルティングやソフトウェアの開発・販売、ITエンジニアの派遣など様々なため、応募する会社のビジネスについては必ず調査しておきましょう。

IT業界ではITエンジニアが非常に重宝されていますが、一方でITエンジニアが稼働するための案件そのものを獲得してくるIT営業職の役割も重要です。

大学中退者がIT業界に就職するのであれば、営業職かITエンジニアの2択になると思っておけば良いでしょう。

業界自体の売り上げも非常に好調なため、増員目的の求人募集が多く、学歴に関係なく就職できる会社が増えています。
成長産業で働きたい大学中退者は、IT業界への就職がおすすめです。

4. サービス業界

サービス業界は、宿泊サービスや医療・福祉サービスを始めとした、消費者に対して何らかのサービスを提供する業界のことを言います。
サービス業界で募集される求人の大半は未経験者を歓迎しているものになるため、社会人経験がない大学中退者でも就職することが可能です。

また、大規模にサービスを展開している会社であれば、どの店舗でも均一なサービスが提供できるよう、マニュアルや研修が整っているのも特徴です。
そのため、就職した後には効率的に業務を覚えられるので、独り立ちまでが早いという点でも就職におすすめできます。

5. 建設業界

建設業界は長期的な成長を見据えた働き方ができるため、大学中退者におすすめの仕事です。
将来的には現場をまとめたり、施工管理技士としてキャリアを広げたりすることも可能です。

建設業界は住宅やビル、道路やインフラ施設などの建設や整備を行っています。
現場作業だけでなく、施工管理や設計補助など幅広い職種が存在しています。

専門知識は入社後に学べるため、体力や協調性、向上心があれば大学を中退していても未経験から挑戦しやすい仕事です。資格を取得すれば、キャリアアップしやすくなるでしょう。

建物やまちづくりに関わる仕事がしたい方や、手に職を付けて将来的に安定した働き方を目指したい大学中退者の方に、建設業界はおすすめできます。

中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス

大学中退者の就職先選びの3つのコツ

大学中退者が就職先を選ぶコツは、「最優先の条件を考える」「やりたくない仕事を考える」「性格・適職診断を使う」の3つです。

まずは“これだけは譲れない”という条件を明確にしましょう。
たとえば「土日休み」「転勤なし」など、自分にとって外せない軸を決めておくと求人を選びやすくなります。

それと同時に、「立ち仕事は避けたい」など、やりたくない仕事をあらかじめ除外しておくことも重要です。
無理なく働ける職場を選ぶことで、就職後に長く働ける可能性が高まります。
自分の強みや向いている仕事が分からない場合は、性格診断や適職診断も活用してみてください。

1. 就職で最優先したいことから仕事を選ぶ

大学中退者が向いている仕事を探すときは、就職で最優先にしていることから仕事を選ぶのをおすすめします。

たとえば、土日休みを希望していたとしましょう。
シフト制の仕事だと土日出勤を求められる場合がほとんどなので、販売職や飲食店スタッフは避けたほうがいいと言えます。

自分が何を優先しているかを決める際は、やりたいことや価値観をもとに考えるのが効果的です。
優先順位を明確にしておくと、求人選びや応募先を絞り込みやすくなり、就職活動を効率的に進められるでしょう。

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

「ポータブルスキル」が身につく仕事がおすすめ!

大学中退からの就職では、就職のしやすさだけでなく、仕事で身に着けられる能力や将来の可能性も一緒に考えられるとよいです。

特にどの業界や職種でも活かせる「ポータブルスキル」が身につく仕事は、大学中退者にとって非常におすすめの仕事と言えます。

なぜなら入社後の活躍だけでなく、その後のキャリアにおいて選択肢が広がるからです。

例えば営業や販売、カスタマーサポートなどの対人折衝の多い仕事で身につくスキルは、どんな業界であっても必要とされます。

身に着けたスキルや成果をアピールできるようになれば、次のキャリアを考える際に選択肢が生まれているでしょう。

だからこそ、就職のしやすさだけでなく、仕事で身に着けられるスキルも考えて選ぶことをおすすめします。

2. やりたくない仕事を明確にする

やりたくない仕事の明確化も、大学中退者が自分に向いている仕事を見つけるコツの一つです。

苦手な業務の仕事を選んでしまうと合わないと感じやすいため、仕事が長続きしにくいでしょう。
体力に自信がないにもかかわらず、立っている時間が長い仕事を選ぶとすぐ疲れてしまうはずです。

ただ、実際に仕事をしてみないと適性がわからない場合も多いため、やりたくない仕事以外の求人であれば、積極的にチャレンジしてみることをおすすめします。

3. 性格・適職診断を利用する

大学中退者が自分に向いている仕事を見つけるには、性格・適職診断の活用をおすすめします。以下に該当する大学中退者は、診断ツールが効果的と言えるでしょう。

  • 自分の強みや向いてる仕事がわからない人
  • 仕事選びに悩んでいる人
  • 自己分析が苦手な人
  • 就職のミスマッチを減らしたい人

性格・適職診断を行うと仕事選びの方向性が明確になるため、納得感を得ながら就職活動を進められるでしょう。

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

企業規模や興味関心で選ばないよう注意!

大学中退者の就職先選びでありがちなのは、企業規模や興味関心で選んでしまうことです。

大手だから安全、興味があるから楽しく働けると思う人もいるかもしれませんが、実は就職先選びの方法としては危ないと言えます。

なぜなら自分が入社して実際に行う仕事と、企業規模や興味関心は関係ないことが多いからです。

例えば服が好きだから大手アパレル企業で働きたいと考えて入社し、実際の仕事は服を販売することだったとしましょう。

その時、服が好きなことと、服を売ることは別物と認識できていなければミスマッチになる可能性があります。

押さえておくべきことは「服」という興味関心は名詞であり、「売る」とは動詞であるということです。

もし興味関心を軸に仕事選びをするなら、自分が好きな動詞(売る、考える、伝えるなど)を考えてみてもよいでしょう。

大学中退者におすすめの資格6選

大学中退者におすすめの資格は、簿記、秘書検定、MOS、基本情報技術者、介護職員初任者研修、TOEICの6つです。

簿記や秘書検定、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、パソコン操作やビジネスマナーを証明できる資格で、就職先として事務職を目指す人におすすめです。

基本情報技術者はIT業界で高く評価される国家資格で、介護職員初任者研修は介護職員や訪問介護スタッフとして働く際に役立ちます。
TOEICは700~800点のスコアがあれば、外資系企業や観光業・ホテルなどに就職する際に評価されるでしょう。

1. 日商簿記検定

日商簿記検定は、計数処理能力の高さが証明できる資格です。
特に経理や財務など数値を扱う求人で評価されやすいですが、地頭の良さという観点で言えば全ての仕事に応募する際にアピールできる資格と言えます。

日商簿記検定は1級〜3級+初級の計4つの難易度が設けられていますが、まずは合格率が40%前後である3級の受験がおすすめです。
もし勉強時間に余裕があるのなら、2級の取得も検討してみてください。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・経理
・財務
・会計事務
・一般事務
・営業事務
・税理士補助など
1級(非常に難しい):高度な会計・商業簿記・原価計算・会計学全般を理解10~15%
2級(やや難しい):決算整理や伝票処理、商業簿記・工業簿記の基礎20~35%
3級(やさしい):簿記の基本や帳簿記入、仕訳の理解が中心30~40%

2. 秘書検定

秘書検定は、秘書として活躍するための高度なビジネスマナーや所作を有していることを証明する資格です。
「秘書」という単語がついていますが、ビジネスマナーをアピールできるという点では、どのような仕事の選考でも評価を受けられるでしょう。

秘書検定の合格率としては、3級で70%程度、2級で50%程度となっているため、しっかり勉強すればいきなり2級を取得する事も可能です。
面接でのアピールポイントを少しでも増やしたいのであれば、2級に挑戦することを目標にしてみてください。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・一般事務
・営業事務
・受付
・秘書
・アシスタント業務など
1級(非常に難しい):高度なマナーやスケジュール管理、電話応対など幅広い実務能力が必要約34%
準1級(難しい):来客応対や電話応対の所作・話し方など、実務を想定した対応力約42%
2級(やや難しい):ビジネスマナーや文書作成、応対マナーなど基本的な秘書業務の理解約58%
3級(やさしい):基本的な敬語や電話対応など、社会人としての基礎マナーを問われる内容約70%

3. マイクロソフトオフィススペシャリスト

マイクロソフトオフィススペシャリストは、マイクロソフト社のオフィス系ソフト(WordやExcelなど)が使いこなせることを証明する資格です。
オフィスワークの仕事であればまずオフィス系ソフトを使うことになるため、幅広い仕事でのアピールに繋がるでしょう。

マイクロソフトオフィススペシャリストの合格率は非公開ではありますが、一般レベルで80%程度、上級レベルで60%程度と言われているため、比較的挑戦しやすいのもおすすめポイントです。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・一般事務
・営業事務
・総務
・人事アシスタント
・経理補助など
アソシエイト(一般レベル):
一般的なオフィス事務で求められるスキルレベル
約80%
エキスパート(上級レベル):
ExcelやWordの上級機能(マクロ・関数・差し込み印刷など)を実践的に使いこなせるレベル
約60%

4. 基本情報技術者

基本情報技術者は国家資格であり、IT業界への就職の際に有利に働く可能性があるため、大学中退者におすすめの資格です。

基本情報技術者は情報処理技術者試験に分類されます。
IT業界の登竜門ともされており、ITを活用したサービスや製品、システムを作るうえで必要になる基本的な知識を身につけられます。

基本情報技術者は受験資格がなく、独学でも合格を目指せるため、大学中退者でも関係なく取得できる点は魅力的です。
基本情報技術者の合格率は40〜55%程度で推移しており、比較的合格しやすい試験といえます。

基本情報技術者はIT関連の資格であるITパスポートよりも専門性が高いため、IT業界への就職を考える場合は取得を目指すのがおすすめです。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・システムエンジニア(SE)
・プログラマー
・インフラエンジニア
・社内SEなど
中程度〜やや難しい:
ネットワーク、データベース、セキュリティなど幅広いIT知識に加え、プログラミング・アルゴリズムの理解が必要
40~55%

5. 介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は介護職の基本的な資格であり、介護の知識がない未経験者でも取得ができるため、大学中退者におすすめの資格です。

介護職員初任者研修では介護の基礎知識や実技を学べます。
介護施設では資格がなくても働けますが、訪問介護を行う場合は介護職員初任者研修の資格が必須です。そのため、資格を取得すると介護業界への就職を有利に進められるでしょう。

介護職員初任者研修の難易度は高くなく、合格率はほぼ100%です。
高齢化社会により介護業界の需要はますます増加する傾向ですので、大学中退者でも資格を取得すると、仕事で活躍できるでしょう。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・介護職(施設介護・訪問介護)
・デイサービススタッフ
・グループホームの介護職員など
やさしい(基礎から学べる入門資格):介護に関する基礎知識と実技を中心に学ぶほぼ100%

6. TOEIC

TOEICは英語に関する一般的な試験であり、ハイスコアを獲得すると就職の選択肢が広がるため、大学中退者におすすめの資格です。
ビジネスや日常生活における英語のコミュニケーション力を測る、世界160ヵ国で実施されている共通テストです。

一般的なTOEICではリスニングやリーディングが測れます。さらに、スピーキングやライティング能力を測れるテストもあるため、4技能すべてをスコア化できます。

TOEICのスコアを採用時に重視している企業も珍しくありません。
TOEICで990点満点中600点以上を獲得すると、就職活動の際に英語力をアピールできます。

外資系企業やインバウンド業界など、英語を活用する企業への就職を目指す場合は、700〜800点を取得すると有利に働きます。
スコア制なので合格率の概念はなく、数字で自分の実力が判断できるため、大学中退者の方は挑戦してみましょう。

資格が活かせる仕事難易度合格率(到達率)
・貿易事務
・海外営業
・英文事務
・ホテルスタッフ
・空港勤務
・インバウンド関連など
600点以上(やや難しい):基礎的な英語力が求められる65%
700点以上(難しい):ビジネス英語を理解し、実務に対応できるレベル27%
800点以上(非常に難しい):高度な読解力・リスニング力が必要13%

大学中退後の就職は厳しい?

大学中退後の就職は、大卒の就職率と比較すると、厳しい一面があります。
以下に、大学中退者の就職率と大卒者の就職率をまとめたので、参考にしてください。

正社員就業までの期間離学前離学~3ヵ月以内3年以内3年超正社員時期不明
大学中退者の割合0.9%10.4%11.8%2.7%8.1%
大卒者の割合1.0%55.5%6.0%1.4%5.2%

参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」

離学前〜正社員時期不明までの合計が就職率です。
大学中退者は33.9%、大卒者は69.1%の就職率だったため、卒業したかどうかで就職率が大きく異なるとわかります。
大学中退者の就職率があまり高くない理由は、以下が考えられるでしょう。

  • 就活サポートを受けにくい
  • 大卒が対象の求人に応募できない
  • 中退理由にネガティブな印象を持たれる可能性がある

無理に大学に通い続けても得られるものが少ないと感じている場合は、早めに社会人経験を積むという選択も悪くありません。
しかし、大学を中退した場合は、大卒者よりも就職難易度が上がりやすくなるため、念入りに就職活動を行う必要があります。

自分の状況に応じて、適切な選択を取りましょう。

基本的に新卒枠での応募はできない

大学を中退している場合、基本的に新卒枠での応募はできません。
大学中退者は高卒扱いとなるためです。ただし、高校卒業から3年以内に大学を中退している場合であれば、「高校の新卒」として就活に進める可能性があります。

実際に、厚生労働省が発表している「青少年雇用機会確保指針」の改定により、「少なくとも卒業後3年間は新卒採用ができるようにすること」が追加されています。
(参考:厚生労働省「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」

ただ、高校卒業後3年以内であれば新卒枠に挑戦できますが「すべての企業が新卒として扱ってくれるわけではない」とあらかじめ理解しておきましょう。

大学中退後におすすめの就活の流れ

大学中退後に就職活動をする場合、まずは自己分析を通して強みと弱みを整理することが第一歩です。
そのうえで求人サイトや就職エージェントなどに登録し、希望条件に合った求人を探しましょう。

求人探しと平行して、応募書類の準備も進めてください。
大学中退者の場合、基本的には履歴書を作成しておけばOKですが、必要に応じてES(エントリーシート)や職務経歴書の提出を求められる場合もあります。

求人に応募後は「書類選考 → 面接(1〜3回)→ 内定・入社」という流れで進むことが一般的です。

では、就活の流れを5つのステップに沿って見ていきましょう。

1. 自己分析をして自分の強みと弱みを明らかにする

就職活動の一歩として、いきなり求人に応募し始めるのではなく、まずは自分自身の理解を深めるために自己分析を行いましょう。

自己分析とは、今までの経験を棚卸しして強みと弱みを明らかにし、自分のアピールポイントを言語化するために行う分析のことを言います。
自己分析をしっかり行うことで、自分の性格的に向いてる仕事が理解でき、求人探しもスムーズに進めていけるでしょう。

2. 求人サービスに登録して気になる求人を見つける

自己分析が済んだら、気になる求人を見つけるために求人サービスに登録します。
大学中退者が利用できる求人サービスとしては、以下の3つの種類が挙げられます。

  • 求人サイト
  • 就職エージェント
  • ハローワーク

それぞれ特徴が異なりますので、最初は全て併用して自分にあった方法をメインに就職活動を進めていくのがおすすめです。

また、サービスごとに掲載されている求人が異なるため、例えば求人サイトメインで就職活動を進めていくと決めたとしても、3,4つ程度の求人サイトを併用して利用すると良いでしょう。

求人サイトの特徴

求人サイトでは、数千〜数万件以上の求人の中から、自分の気になる求人を比較検討して応募先を決めていくことになります。

とにかく数多くの求人が掲載されているため、就職先に求める条件がたくさんあるような人に向いています。
ただ、就職活動は完全に一人で進めていかなければなりませんので、初めて就職活動をするといった大学中退者には若干ハードルが高いと感じる可能性があります。

就職エージェントの特徴

就職エージェントに登録することで、専任のアドバイザーが担当につき、キャリアカウンセリングや就職活動のノウハウを直接教えてもらうことができます。
それだけでなく、自分にマッチした求人を紹介してもらえるため、自分で求人を探す必要がないのもポイントです。

ただ、応募は基本的に紹介をしてもらった求人の中からしか選べないため、様々な求人を比較検討したいという人にはデメリットに感じてしまうかもしれません。

ハローワークの特徴

ハローワークは国が運営する公共職業安定所の愛称です。全国に設置されているハローワークに行くことで、求人検索や求人紹介、就職活動のノウハウを教わることが可能です。

求人サイトと就職エージェントの良いところを合わせたような支援が受けられますが、ハローワークで応募できる求人は地元密着型の会社が大半のため、全国の勤務先の中から就職先を見つけたい人には向かないでしょう。

3. 応募書類を作成する

気になる求人を見つけたら、応募書類を作成します。
社会人経験がない大学中退者の場合は履歴書を作ると思っておけば大丈夫です。

履歴書を元に書類選考が行われるため、記載すべき内容は漏らさず書ききるのがポイントです。特に求人サイトで応募をする場合は、サイトに登録した情報がそのまま応募先に届くため、応募前に履歴書が最新状態になっているか必ず確認してください。

4. 応募〜面接

ここまで来たら、いよいよ求人に応募します。
応募後は企業で書類選考が行われ、3日〜7日程度で書類選考の合否が通知されます。

書類選考通過後は面接を実施します。
面接の回数は企業によって様々ですが、面接回数が1回しかないからといってブラック企業ということではありませんので注意しましょう。
面接回数はあくまでも企業の採用戦略に基づいて決定されているという点を知っておいてください。

また、面接がオンラインかオフラインかも企業ごとで異なります。
オフラインの場合は企業のオフィスに行く必要があるため、移動時間も考慮して余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。

5. 内定獲得・入社

面接に通過できたら、見事内定獲得です。
内定獲得後は、その内定を承諾して入社するかどうかの決断を迫られます。
内定承諾の検討期間はおよそ1週間程度しか設けられませんので、複数の企業を併願している場合は、できるだけ選考進捗を合わせるのがおすすめです。

内定承諾後は、入社日を企業と話し合って決め、入社となります。
入社後の勤務スケジュールは企業ごとに変わりますので、質問があれば人事部に質問してみてください。

大学中退者におすすめの求人の探し方

大学中退者が求人を探す際は、「学歴不問」や「未経験歓迎」と書かれた求人を中心に探すのがおすすめです。
これらの求人を出す企業は、学歴よりも意欲や人柄、今後の成長性を重視する傾向があり、中退者でも正社員の内定を掴みやすいからです。

条件を限定すると応募できる求人が減ってしまうので、希望条件を絞りすぎないことも大切です。
「将来営業職に挑戦するために、まずはサービス業で接客経験を積む」といったように、キャリアの目標から逆算して求人を選ぶことも効果的です。
自分に合った求人を紹介してもらいたい方は、就職エージェントも利用してみましょう。

1. 学歴不問・未経験歓迎の求人を探す

大学中退者は学歴的には高卒となります。大卒向けの求人に間違って応募しないよう、求人を探す際は「学歴不問」にチェックを入れることを忘れないでください。

また、社会人経験がなく、今までアルバイトしかしてきていないという大学中退者の場合は、「未経験歓迎」の条件にチェックを入れた上で求人を検索しましょう。

いずれも応募条件のハードルが低い求人のみに絞ることができるため、書類選考通過率や面接通過率のアップが期待できます。

特に求人サイトで求人を見つけて行こうと思っている人は、これらの検索条件を必ずつけておきましょう。

2. 希望条件を絞りすぎない

学歴不問・未経験歓迎という条件の他にも、求人を検索する際は様々な条件をつけることができます。
しかし、あまりにも希望条件を絞ってしまうと、応募できる求人がそもそも見つけられずに就職活動が進められなくなるリスクが考えられます。

少しでも幅広い選択肢の中から求人を検討するためにも、求人に求める希望条件を絞りすぎないようにしてください。

どうしても譲れない条件は一つに絞り、それ以外の条件は「満たしていればラッキー」程度に捉えておくのがおすすめです。

3. 将来のキャリアプランを見据える

今の時代、終身雇用という考え方は弱まってきており、転職を前提に働くケースが増えてきています。
そのため、将来的に転職することを前提に求人探しをすることにより、結果的に応募先の選択肢が増え、スムーズに就職活動が進む事も考えられます。

例えば、将来営業職としてガツガツ稼いでいきたいのであれば、いきなり営業職に応募するという選択肢だけでなく、まずはサービス職でコミュニケーション能力を身につけてから営業職にキャリアチェンジするというプランが考えられます。

もし自分一人でキャリアプランを考えられないのであれば、就職エージェントや親、友達など第三者に相談するのもおすすめです。

4. 就職エージェントに相談する

就職活動の基本の流れを習得しつつ、自分自身の向き不向きを理解することが納得できる就職に繋がります。
そのためにも、就職支援のプロである就職エージェントへの相談がおすすめです。

また、就職エージェントには大学中退者を対象としているサービスもありますので、大学中退者が利用する就職エージェントを選ぶ際は、「大学中退者の就職支援実績があるか」という観点でチェックするのが良いでしょう。

中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス

大学中退者の就職活動におすすめの自己PRポイント

大学中退者が自己PRでアピールしたい強みは、「コミュニケーション力」「向上心」「柔軟性」の3つです。これらは、どの業界・職種でも評価されやすい力だからです。

仕事は協調性が重要なため、相手の話を聞き、チームや組織の状況に応じて行動できるコミュニケーション力が欠かせません。

10代後半〜20代の採用では「成長性」や「将来性」が重視されるため、目標に向かって努力した経験や前向きに挑戦する姿勢を示すと好印象を与えられるでしょう。

環境の変化に対応できることも社会人として大切な強みのため、柔軟性がある人も高く評価されます。

1. コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、営業職や販売職といったコミュニケーションそのものが重要な仕事はもちろんのこと、この世に存在する全ての仕事において求められるスキルといっても過言ではありません。

そもそも会社は複数の社員が集まって成り立っているものですので、業務を円滑に進める上でコミュニケーションは不可欠です。
まともにコミュニケーションが取れない人が組織に一人いるだけで、その組織の生産性は大きく落ちてしまうでしょう。

このように働く上で土台とも言えるコミュニケーション能力ですが、面接でアピールするのは比較的やりやすいと考えられます。
面接官からの質問に対し、相手の目を見て明るくハキハキと回答できればまず問題ありません。

合わせて、相手の質問の意図や背景を汲んだ上で回答することを意識すれば、高いコミュニケーション能力があることをアピールできるでしょう。

2. 向上心

企業が社会人経験のない大学中退者を選考する際は、採用後に仕事を覚えて活躍していってくれるかというポテンシャルを見極めます。
そのため、自分のポテンシャルが高いことを示すためにも、向上心をアピールするのがおすすめです。

向上心をアピールする場合は、ただ口で向上心があると言っただけでは説得力に欠けます。
アルバイト経験でも学生時代の経験でも構いませんので、向上心を持って何かと向き合った具体的な経験・エピソードとともにアピールすることを心がけてください。

3. 柔軟性

周囲と協力して働けることを伝えるためにも、自己PRでは「柔軟性」をアピールするのもおすすめです。

社会に出ると、価値観の異なる人と協働する機会や、予定通りに物事が進まない場面も多くあります。そのため柔軟性をアピールする際は、「意見の違う人と協力して成果を出したエピソード」や「予想外のトラブルに臨機応変に対応したエピソード」を話せると良いでしょう。
特に大学中退者の場合、「大学生活にうまく馴染めなかったのでは?」といった懸念を持たれる恐れもあります。
こうした不安を払拭する意味でも、柔軟性が伝わる自己PRも用意しておきましょう。

中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス

大学中退をして就職するのはおすすめできる?

大学を中退してから就職するのは、大卒との就職率の違いから素直におすすめできるわけではありません。

  • 大学中退者の就職率:33.9%
  • 大卒の就職率:69.1%

ただ、例えば大学の勉強についていけなかったり、経済的に苦しいなどの理由で大学を中退した方が良い場合もあるでしょう。
その場合は早めに就職活動に切り替えてしまうのがおすすめです。

無理に大学に通い続けても将来的に得られるものが少ないという場合は、代わりに社会人経験を大卒の人よりも長く積むという考えも悪いものではありません。

ジェイックの就職支援サービスを利用した人の中には、大学中退から正社員就職ができた人が多数いますので、もし大学を中退して就職を目指すのであれば、大学中退者専門の就職支援サービスの利用を検討してみるのが良いでしょう。

大学中退者の就職活動で知っておくべき注意点

大学中退者が就職活動を進める際に注意したいのが、「中退を隠さない」「空白期間を空けない」「新卒枠には原則応募できない」という3点です。

「大学卒業予定」と履歴書に書くと内定が取り消される恐れもあるので、中退の事実は隠さず伝えましょう。

大学中退から就職活動までの期間が長い場合、「働く意欲がないのでは?」といった不安を抱かれやすくなるため、中退後はできるだけ早く就活を始めることも大切です。

大学中退者は原則として「新卒採用」に応募できず、中途採用枠に応募せざるを得ないケースがあることも理解しておきましょう。

1. 大学中退を隠さない

大学中退の事実はほぼ確実にバレます。面接時に仮にごまかせたとしても、入社手続きの中でバレてしまいますし、最悪の場合入社取り消しになることも考えられます。

無用なリスクを防ぐためにも、履歴書には大学中退の事実を必ず書くようにしましょう。
ただ、大学中退の事実を自分から積極的に言う必要はありません。
あくまでも面接官から聞かれたら答える程度のスタンスで大丈夫です。

2. できるだけ空白(ブランク)期間を空けない

大学中退からフリーターとして生活するなど、空白期間が長くなればなるほど就職は難しくなってしまう傾向にあります。
これは、企業側が「これだけ空白期間が長いということは、就職してもすぐにまた退職してしまうかもしれない」とネガティブに感じやすくなるからです。

大学をこれから中退しようとしているのであれば、中退前に就職活動の準備を始めるのがおすすめです。
また、既に大学を中退している場合は、できるだけ早く就職活動をスタートさせましょう。

3. 新卒枠での応募はできない

大学中退者は、原則として「新卒採用」に応募できないことも知っておきましょう。

新卒採用とは、大学や専門学校などを卒業予定の学生を対象に行われる採用活動です。
大学を中途退学した場合は“卒業見込み”に該当しないため、基本的には「中途採用(経験者が主な対象の採用)」に応募することになります。

なお、中退後3年以内であれば「既卒」として新卒採用に応募できる企業もあります。
とはいえ、全ての企業が既卒を新卒として受け入れているわけではありません。
在学中の就活生と比べると、新卒枠で応募できる求人は限られてしまう点は理解しておきましょう。

大学中退者の就職以外の進路

大学中退者の就職先としては民間企業や公務員が一般的ですが、それ以外にも再入学や長期インターン、海外留学、資格勉強・スキル取得、起業・フリーランスなど様々な選択肢があります。

大学に再入学して卒業すると、大卒(大学院卒)の学歴を取得できます。
高卒という学歴にコンプレックスを感じている人にとっては、特に有効な方法といえるでしょう。

長期インターンに参加して実務経験を積み、そこで培った営業スキルなどを武器に中退後の就活を有利に進めるのも一つの手です。

では「就職以外の進路」について、具体的に見ていきましょう。

1. 学校に入り直す

就職以外の進路としては「学校に入り直すこと」が挙げられます。
具体的には、在籍していた大学への再入学、別の大学や専門学校への進学、他大学への編入が考えられます。

「大卒」の学歴を手にしたい人や、手に職をつけたい人は、大学や専門学校に通い直す道を検討してみましょう。

選択肢備考
在籍していた大学に再入学・「再入学制度」を設けている大学は多く、退学者が学籍を再び戻せるようになっている
・懲戒退学など一部のケースでは再入学を認められない場合もある
別の大学や専門学校に進学・以前と異なる分野を深く学び直したい場合や、美容・医療・調理といった分野で手に職をつけたい場合に適している
他の大学に編入・主に他大学の2年次または3年次に途中から入学できる制度
・中退した大学で一定数以上の単位を修得していることが編入の条件となることが多い

2. 長期インターン

実務経験を身につけて就職活動を有利に進めたい場合は、すぐに就職を目指さず、長期インターンに参加するのもおすすめです。

長期インターンとは、数ヶ月から半年以上の期間にわたり、実際の社員と同じような業務(営業、マーケティング、企画など)を行う就業型プログラムのことです。

長期インターンに参加すれば、実務を通じて社会人の基礎力を磨けます。
スキルに不安がある大学中退者は、長期インターンの募集を探してみましょう。

3. 海外留学

語学学校への留学やワーキングホリデーなど、海外で一定期間生活しながら語学学習や就業経験を積むことも選択肢の一つです。

留学の大きなメリットは、語学力を高められることです。
たとえば英語力を磨いてTOEICやTOEFLのスコアを上げると、グローバルな就職先(外資系企業や日系の大手企業など)で働ける可能性が広がります。

語学を活かした仕事に就きたい人や、海外での生活を通して視野を広げたい人は海外留学も検討してみてください。

4. 資格勉強・スキル取得

資格勉強やスキルの習得に専念することも選択肢の一つです。

たとえば公認会計士や宅建などは、1年以上のまとまった勉強時間が必要な国家資格です。
こうした資格は学歴に関係なく受検でき、取得すれば就活の際にもかなり有利になります。

また、ハローワーク経由で「職業訓練」に申込み、Webデザインや機械加工、建築設計などの専門スキルを身につけるのもおすすめです。

大学中退後の空白期間を有効に使いたい人は、資格勉強やスキルの習得にも目を向けてみましょう。

5. 起業・フリーランス

民間企業や公務員として「組織に属しながら働く」という道以外にも、起業やフリーランスとして個人で働くことも1つの選択肢です。

実際、大学中退後の時間を活用してビジネスプランを練り、資金調達や仲間集めを行う人もいます。
独学でプログラミングや動画編集などのスキルを身につけ、自宅で仕事を請け負う道も考えられるでしょう。

自分の力で収入を得たい人や、組織に縛られずに働きたい人は、起業やフリーランスとしての働き方も検討してみてください。

大学中退で仕事を探す時によくある質問2選

大学中退後に仕事を探す時によくある質問を2つ解説します。

  • 大学中退は資格なしでも就職できる?
  • 大学中退は就職できない?

よくある質問と回答を確認し、仕事探しに活用してください。

1. 大学中退は資格なしでも就職できる?

大学中退者でも、資格なしで就職は可能です。
職種によっては資格が必要な場合もありますが、基本的には資格が不要な場合がほとんどです。

一方で、目指す職種によっては資格を有している方が就職活動が有利に働く可能性もあります。目指す職種に資格が必要かどうかを確認し、状況に応じて関連する資格の取得を目指す方法もおすすめです。

資格を持っていると応募できる求人の幅が広がるため、就職先の選択肢を増やしたい方にも効果的です。

2. 大学中退は就職できない?

大学中退者も就職できます
ただし、大卒者に比べると応募できる求人が制限されているため、就職難易度は上がりやすいのが特徴です。

また、大学を中退をした場合は、面接で中退した理由を聞かれる可能性が高くなります。
質問を受けた際にしっかりと説明ができなければ、内定獲得が難しくなるため、事前に回答を準備しておきましょう。

大学中退者の就職に関しては、以下の記事で詳しく解説をしているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

大学中退者にはいくつか就職先としておすすめの仕事、業界がありますので、特に就きたい仕事がないのであれば、この記事で紹介したものを中心に求人を探してみてください。

また、大学中退者が少しでも就職成功率を高めたいなら、就職エージェントにノウハウを教わることもおすすめです。

空白期間が短いほど就職できる可能性が高まるため、まずは気になる就職エージェントに登録してみることから就職活動を始めてみると良いでしょう。

中退就職カレッジのご紹介
中退就職カレッジのご紹介
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。