大学中退でもITエンジニアになれる!就活のコツや向き不向きも解説

大学中退でもITエンジニアになれる!就活のコツや向き不向きも解説

ITエンジニアの採用では学歴がそれほど重視されないため、大学中退者でも内定を目指せます。人手不足が深刻な仕事ということもあり、未経験者の採用に積極的な企業も少なくありません。

この記事では、大学中退という経歴があってもITエンジニアとして就職できる理由や、具体的な仕事内容、選考を突破するコツを紹介します。

ITエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴も紹介しますので、自分に適性があるか知りたい方も参考にしてみてください。

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大学中退・未経験でもITエンジニアになれる5つの理由

IT職の採用ではスキルが重視されるため、ITに関わる経験や知識があれば、社会人経験がない大学中退者でもITエンジニアとして内定をもらえる可能性があります。

IT人材は慢性的に不足していることもあり、「未経験エンジニア」を正社員として採用している企業が多いことも中退者が就職を目指せる理由の一つです。

その他、独学やITスクールに通う中で作った制作物(ポートフォリオ)や学習経験を通し、自分のスキルや成長意欲などをアピールしやすい点も、大学中退・未経験でもITエンジニアになれる理由といえるでしょう。

1. 学歴よりも経験やスキルが重視される仕事だから

ITエンジニアは技術系職種のため、「何ができるか」という点が採用で重視されます。そのため未経験でも、ITに関わる経験やスキルが多少なりともあれば内定を獲得できる可能性があるのです。

高度なスキルがなくても、プログラミング言語の基礎知識や、簡単なアプリ制作などの経験があれば評価してくれるIT企業も少なくありません。

ちなみに「受託開発のシステムエンジニア」に関しては、約5人に1人が高卒者というデータもあります(※)。

スキルや経験が評価されれば、高卒・業務未経験でもITエンジニアとして働けるチャンスがあることは押さえておきましょう。

※出典:厚生労働省「システムエンジニア(受託開発)/この職業で実際に働いている人が多いと感じる「学歴」|job tag(職業情報提供サイト)」/

2. ITエンジニアは常に人手不足だから

「2030年にはIT人材が約41〜79万人不足する(※1)」というデータもあり、ITエンジニアは慢性的に不足しています。そのためIT企業の中には、人材を確保するため、大学中退者を含めた未経験人材を正社員として採用するケースも多いのです。

2025年10月時点のデータを見ても、「情報サービス業」の正社員不足割合は67.7%(※2)と、およそ3社に2社が正社員不足に悩んでいる現状が見て取れます。

IT産業は今後も成長が見込まれ、システムの開発や運用などを担うIT人材の需要は今後も高まることが予想されます。

こうした背景から「経歴不問」で募集をするIT企業も多く、大学中退者でもITエンジニアとして内定をもらえる可能性があるのです。

※1 出典:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果 ~ 報告書概要版 ~ 」p.7
※2 出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2025年10月)

3. 「未経験エンジニア」を採用している企業が多いから

IT人材の採用担当者1,000名を対象にした調査を見ると、約4割が「エンジニア未経験者を採用している」と回答しています(2024年11月調査)。

レバテック株式会社「レバテックIT人材白書 2025」p.14

出典:レバテック株式会社「レバテックIT人材白書 2025」p.14

こちらのデータは、卒業予定者などが対象の「新卒採用」ではなく、「中途採用」に関するデータです。そして中退者は「中途採用」に応募するケースが一般的です。

つまり実務経験がない中退者であっても、中途採用でITエンジニアとして内定をもらえる可能性があるのです。

このように「未経験エンジニア」を採用する企業が一定数存在することも、大学中退・未経験でもITエンジニアとして働ける理由といえるでしょう。

4. 独学やスクールでスキルを証明しやすいから

独学やITスクールに通う中で作った制作物がある場合、その実物を企業に見せることで学習内容や理解度をアピールでき、業務未経験でも高い評価を受けられる可能性があります。

たとえば営業職の採用では、「コミュニケーション力が高いです」と口で伝えても、それを客観的に証明するのは簡単ではありません。一方でIT職の場合、自作のアプリやWebサイトなどを「ポートフォリオ」として形に残せます。

このように学習経験やスキルレベルを客観的に示しやすい点も、未経験からでもITエンジニアとして就職しやすい理由といえるでしょう。

5. ITエンジニアになった後の勉強が大切だから

大学中退者の中には、「大卒よりも大学を中退している自分の方が学力が低く、ITエンジニアになれないのではないか」と感じている人がいるかもしれませんが、特に問題になることはありません。

ITエンジニアとして活躍するためには実務経験が何よりも重要になりますし、大学までの勉強よりもITエンジニアになってからの勉強の方が重要です。そのため、大学中退者であっても継続的に学ぶ意欲があるのであれば、ポテンシャルを見込まれてITエンジニアの内定を勝ち取ることが可能です。

大学在学中は勉強に集中することが上手くできなかったという大学中退者でも、ITエンジニアになってから挽回できるチャンスはいくらでもありますので、社会人からリスタートをできるのも魅力的なポイントと言えます。

ITエンジニアの仕事の種類

大学中退者でもITエンジニアになれることを解説しましたが、そもそもITエンジニアというのは複数の仕事の総称であり、詳しくみていくと様々な種類のITエンジニアに分かれます。

  • システムエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • インフラエンジニア
  • Webサービス系エンジニア
  • アプリ開発系エンジニア
  • AI系エンジニア
  • セールスエンジニア

現時点でそれぞれのエンジニアの種別を完全に理解しておく必要はありませんが、頭の片隅に入れておき、将来のキャリアパスの材料として認識しておくのがおすすめです。

関連記事:エンジニアの仕事って?ITやシステムエンジニアへ転職のポイント

1. システムエンジニア

システムエンジニアは「SE」とも言われ、ITシステムの開発において仕様の策定や設計を行うエンジニアです。基本的にシステムエンジニアがプログラミングのために手を動かすことはあまりありませんので、理解しておきましょう。

発注基となるクライアントと直接要件仕様について会議をすることが多く、IT知識だけでなくコミュニケーション能力が求められる仕事でもあります。システム全体の設計をする設計士的なポジションですので、特に幅広いIT周りの知見が求められます。

システムエンジニアとプログラマーの違い

システムエンジニアとプログラマーについて混同して理解している人も少なくありませんので、ここでしっかりと両者の違いを知っておきましょう。

ITシステムを作る上での工程は基本的に以下の流れとなっています。

  1. 要件定義
  2. 設計
  3. 開発(プログラミング)
  4. テスト
  5. システム移行/リリース
  6. 保守・運用

このうち1-2に属するような、システムそのものの方向性や機能の仕様を策定するのがシステムエンジニアです。

一方、3以降の手を動かすような開発作業はプログラマーが担います。

建築現場で言い換えるのであれば、システムエンジニアは建築設計士であり、プログラマーは大工や職人ということになります。

求人票によっては上流工程と下流工程という表現をしているケースもありますので、合わせて覚えておくと良いでしょう。

2. ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、文字通りネットワークにおける基本的な設計から構築、リリース後の保守運用を担う仕事です。会社が新しくネットワークを構築したい時などに活躍し、プロジェクトの規模によっては一人で全ての工程を担うこともあります。

ただ、最近ではクラウドサーバーが普及していることもあり、自社でサーバーを持とうとする会社が減ってきています。そうした変化を受け、ネットワークエンジニアは保守や運用と言った「守り」の仕事が多い傾向がみられます。

とにかく新しいシステムの開発や技術に触れていきたいと考える人には、ネットワークエンジニアの仕事は若干物足りなさを感じてしまうケースも考えられます。

3. インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、システムやネットワークといったITインフラが安定して稼働し続けられることを目的に働くエンジニアです。先ほどのネットワークエンジニアも広義の意味で言えばインフラエンジニアに分類されます。

サーバーが安定稼動することや、会社のセキュリティを外部のサイバー攻撃から守ることなどがミッションとなってくるため、あらゆる事態を想定して開発できるスキルが求められます。ITシステムにおける番人のような役割であり、緊急事態が発生したら終業後でも復旧作業のために召集される可能性もあります。

4. Webサービス系エンジニア

Webサービス系エンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの設計・構築を行う仕事です。自分の手がけた仕事が分かりやすく世に出て、利用者からの反応が見れるという点でやりがいを感じやすいのが特徴です。

特にWebサービス系エンジニアは作ったシステムやサイトをユーザーに直接使ってもらうことになるため、ユーザー視点も重要になってきます。「こうした構成にした方がユーザーにとって利便性が高いのではないか」「このボタンの配置はユーザーが気づかないのではないか」など、利用者目線で開発を進められるスキルが求められます。

5. アプリ開発系エンジニア

アプリ開発系エンジニアは、スマートフォンやPCで動くアプリを作るエンジニアです。各アプリを開発するのに用いる特殊なプログラミング言語を使いこなす必要があり、より専門的な知見が求められるのが特徴です。

今やアプリは星の数ほどありますので、エンジニアの中でも需要が右肩上がりとなっています。また、個人向けだけでなく会社で使うような業務系のアプリケーションを開発する場合もあり、プロジェクトによってはたくさんのエンジニアと一緒に働くケースも少なくありません。

6. AI系エンジニア

最近ではAIの登場もあり、AIを開発したり、既にあるAIのアルゴリズムを活用して新しいアプリなどを開発するAI系エンジニアも存在します。

AI系エンジニアは主に開発系のエンジニアの知見に加え、機械学習に関する専門的な知識を持っている必要がありますので、他のエンジニアよりも業務難易度が高い傾向にあります。

その分給料が高かったり、新しい技術に常に触れられるといった働きがいを感じられるでしょう。

7. セールスエンジニア

セールスエンジニアは、営業担当と客先に同行して技術的な側面でクライアントと直接やり取りする仕事です。技術営業という職種で呼ばれている会社もあります。

セールスエンジニアはクライアントとコミュニケーションを取り、案件を受注することが目的となることも多く、営業職のように契約件数のノルマを持って働くケースもあります。

この点において、他のエンジニアとは若干毛色が違うということは認識しておく必要があるでしょう。

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ITエンジニアを目指す大学中退者が知っておきたいこと

ITエンジニアは未経験採用も多いので大学中退者におすすめですが、ITの学習経験がないなど“全くの未経験”の場合は採用のハードルが上がります。特にプログラミングスキルは、選考時にチェックされる可能性がある点を押さえておきましょう。

人手不足などの影響もあり、「即戦力人材」の採用を重視する傾向も強まっています。未経験者の育成に時間をかけられない企業も増えており、「ITエンジニアは誰でも未経験からなれる」という状況ではなくなりつつある点にも注意が必要です。

その他、入社後も「継続的な学習」が欠かせない仕事であることも理解しておきましょう。

1. 未経験採用でもプログラミングスキルを重視する企業は多い

レバテックの2025年の調査によると、IT人材を新卒で採用する企業の6割以上が「プログラミングスキルを選考要素に含めている」と回答しています(※)。

実際、ITエンジニアの求人には「未経験OK」と書かれているものも多くあります。ただし、これは「ITに全く触れたことがない人」を歓迎しているというより、「ITエンジニアとして働いたことがない人」を採用対象としているケースが多い点には注意が必要です。

また、半数以上の企業が「直近2〜3年で学生に求めるプログラミングのレベルが高くなった」と回答しています(※)。

以上のことから、「未経験OK」の募集であっても、一定のプログラミングスキルが求められている可能性が高いことは理解しておきましょう。

※出典:レバテック株式会社「レバテックIT人材白書 2025」p.22

2. 未経験採用のハードルが上がっている

生成AIの普及が進んだこと、そして「即戦力のエンジニア」を採用したい企業が増えたことで、ITエンジニアは以前ほど未経験でも入りやすい仕事ではなくなりつつあります。

IT人材の需要自体は高水準で続いていますが、生成AIの活用が広がった影響もあり、未経験者が担当していた簡単な開発や補助的な業務は減っているのです。

人手不足が深刻な中、多くのIT企業は短期間で成果を出せるエンジニアを求める傾向を強めています。また、現場のエンジニアが目の前の業務に追われ、新人の教育に十分な時間を割けない企業も少なくありません。

理由1. 生成AIの普及で基礎的な作業が減っているから

レバテックの2025年の調査によると、IT人材の採用担当者が「生成AIの出現により以前ほど重要でなくなったと感じるスキル」として、最も多く回答を集めたのがプログラミングスキルでした(※)。

実際、プログラミングの知識がないと業務が円滑に進まない場面も多いため、未経験者を採用する際にプログラミング経験などを確認する会社は少なくありません。一方、単純なコードを書く作業はAIで補完できるようになっています。

こうした背景から、未経験者が担当する基礎的な作業は減ってきており、ITエンジニアの未経験採用は以前よりもハードルが高くなっているのです。

※出典:レバテック株式会社「レバテックIT人材白書 2025」p.19(複数回答)

理由2. 即戦力のエンジニア採用に注力する企業が増えているから

IT人材不足が続く中で、多くの企業は「できるだけ早く現場で活躍してくれるエンジニア」を求めるようになっています。

特に、新規システムの開発や既存システムの改修ではスピードが重視されます。そのため大学中退者を一から育成するより、ある程度の実務経験やスキルを持っている人材を採用したいと考える企業が多いのです。

実際、業務未経験者を採用するよりも、経験者採用に力を入れる企業が増えています。

このように、企業側が育成よりも「即戦力」を重視する姿勢を強めていることも、未経験採用のハードルが高まっている理由といえるでしょう。

理由3. 未経験者の育成に時間を割けない企業が多いから

「レバテックIT人材白書 2025」によると、エンジニア未経験者を採用する際の課題として、採用担当者の約3人に1人が「教育・育成に手間がかかる」「技術を身につけるまでに時間がかかる」と回答しています(※)。

IT企業の中には、慢性的な人手不足に悩んでいる会社が少なくありません。そして、本来であれば新人教育を担当する立場にあるエンジニアが、日々の開発業務に追われているケースも多いのです。

こうした事情から、未経験者の採用・育成にまで手が回らない会社も多く、結果として「未経験採用」の枠が狭まっているという現実があるのです。

※出典:レバテック株式会社「レバテックIT人材白書 2025」p.17

3. ITエンジニアになってからの方が大変

ITエンジニアになるためにはたくさんの就活準備が必要ですが、実はITエンジニアになってからの方が大変です。日々知識やスキルを習得するための勉強をしながら通常業務もこなさなければなりませんので、1日中エンジニアリングのことを考えなければならない可能性もあります。

「一度ITエンジニアになれれば安泰した人生を送れる」などと思うことがないように気をつけてください。

実際にどれくらいの勉強が必要なのかについて知りたいのであれば、先にITエンジニアになった友達や先輩などに直接話を聞いてみるか、就職口コミサイトで情報収集をしてみることがおすすめです。

4. 資格取得は必ずしも目指す必要はない

ITエンジニアに関連する資格はいくつもありますが、資格を持っていないとできない仕事はありません。とにかく実務経験と技術力が重視される世界ですので、無理して資格取得のために勉強をする必要はないでしょう。

大学中退者の人が就活で熱意をアピールするために資格取得をしたいのであれば、無理しない範囲で進めても問題ありません。ただし、資格取得の勉強期間が長引いて空白期間が延びてしまうようであれば、先に求人に応募して内定獲得を目指してしまう方がおすすめです。

5. ミスマッチを防ぐためにエンジニア経験者に話を聞く

ITエンジニアの世界は奥深く、実際にどのような業務をしているのか詳しい話については、エンジニア経験者に直接話を聞いた方が良いでしょう。また、就活を進めていく上でも、信頼できる人に相談しながら進めた方がミスマッチのない就職が叶いやすくなります。

後悔しない就職を実現するためにも、できるだけ周囲の人に相談しながらITエンジニアを目指すようにしてみてください。なお、就活全般の相談をしたいのであれば、就職エージェントを利用してみるのも一つの手です。

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【4つのタイプ別】大学中退者がITエンジニアになる方法

大学中退者がITエンジニアとして働く方法としては、求人サイトや就職エージェントを経由して求人に応募する方法が一般的です。

ITに関わる学習経験が全くない場合は、プログラミングスクールに通ったり、プログラマー求人に応募したりするのも手といえるでしょう。

ここでは4つのタイプに分けて、それぞれの人におすすめの就職方法を紹介します。

タイプおすすめの就職方法
すでに「成果物」がある 求人サイトで直接応募する
一人で就活を進めるのが不安就職エージェントを使う
全くのIT初心者プログラミングスクールに通う
実務経験を早く積みたいプログラマー求人に応募する

タイプ1. すでに「成果物」がある → 求人サイトで直接応募する

求人サイトは就活を早く進められるので、アピールできる「成果物」があり、内定を早くもらいたい大学中退者は求人サイトを利用しましょう。

ITエンジニアの採用では“何を作れるか”が重視されるため、たとえば以下のような「成果物」は大きなアピール材料になります。

  • 自分で開発したWebサイト
  • オリジナルのスマホアプリ

大学中退者の中には「できるだけ早く就職したい」と考える人も多いでしょう。その点、求人サイトは興味を持った求人にすぐに応募できるので、ITスキルを活かした制作経験があり、内定を早くもらいたい人は求人サイトの利用をおすすめします。

タイプ2. 一人で就活を進めるのが不安 → 就職エージェントを使う

初めての就活を安心して進められるので、一人で就活を進めるのが不安な大学中退者は就職エージェントの利用がおすすめです。

就職エージェントとは、専任のキャリアアドバイザーがつき、求人紹介から内定までをサポートしてくれるサービスです。

履歴書の添削や模擬面接といった選考対策を無料で受けられるだけでなく、エージェントによっては「学歴不問」のITエンジニア求人も紹介してくれます。

「就活の進め方が分からない」「面接でうまく話せるかな…」といった不安を抱いている大学中退者は、就職エージェントをぜひ頼ってみてください。

タイプ3. 全くのIT初心者 → プログラミングスクールに通う

ITスキルが身につくだけでなく、エンジニア求人を紹介してもらえる可能性もあるため、ITの学習経験が全くない大学中退者はプログラミングスクールの利用がおすすめです。

スクールで身につけたスキルや、学習の過程で作った制作物があると「ITの基礎知識がある人材」として企業から高く評価されます。

転職支援がセットになっており、修了生向けにエンジニア求人を紹介してくれるスクールも少なくありません。

実際、ITの学習と就活を同時に進められるスクールは多いため、ITに関わる経験がほぼない大学中退者は積極的に活用してみましょう。

タイプ4. 実務経験を早く積みたい → プログラマー求人に応募する

未経験からIT業界で働く人の中には、プログラマーとして入社し、ITエンジニアへとステップアップしていく人が多くいます。

実際、プログラマーは「完全未経験OK」の募集が多いので、できるだけ早く現場で実務経験を積みたい人はプログラマー求人に応募するのも一つの手です。

たとえば「AIエンジニア」といった専門職も、その仕事の土台となっているのはプログラミングスキルです。

多少遠回りにはなりますが、ITエンジニアとして働くうえで必要な基礎スキルを早く身につけたい人は、まずはプログラマーとして働き始めることも検討しましょう。

大学中退からITエンジニアを目指す時のコツ

大学中退者がITエンジニアとして内定をもらうには、企業が何を重視しているかを理解することが欠かせません。アピールの方向性が明確になり、評価も高まりやすくなるからです。

また、IT企業によって社風や働き方は様々です。「思っていた環境と違った…」と後悔しないためにも、企業研究にもしっかり取り組みましょう。

IT業界の構造を理解しておくことも大切です。「ITエンジニア」と一口に言っても職種ごとに役割は異なるので、まずはIT業界のビジネスの流れを押さえたうえで、自分がどの分野の仕事をしたいか考えてみましょう。

1. 企業が「エンジニア採用」で重視するポイントを理解する

企業が求める強みをアピールできると評価が高まるため、大学中退者がITエンジニアを目指す場合は「相手が何を重視しているか」を把握することが大切です。

「レバテックIT人材白書 2025」によると、エンジニア採用において、企業は特に次の2つを重視しています(※)。

1位:コミュニケーション力
2位:キャリアビジョン

企業は技術力だけでなく、「周囲と円滑にやり取りできるか」「将来どのようなエンジニアになりたいのか」といった点も重視しています。そしてこれらは、大学中退者でも十分にアピールできるポイントです。

企業が何を重視しているかを先に調べると、アピールの方向性を定めやすくなります。選考を突破するコツとして、ぜひ押さえておきましょう。

※出典:レバテック株式会社「レバテックIT人材白書 2025」p.10(複数回答)

【回答例】自己PR(コミュニケーション力)

「自己PR」の回答例を紹介します。

強みは「コミュニケーション力」です。
飲食店で調理のアルバイトを続けていますが、ホールとキッチンの連携がうまくいかず、料理の提供が遅れてしまうことがありました。
私は「情報共有を密に行えば連携がうまくいくのでは」と考え、忙しい時間帯ほど状況を細かく共有することを意識しました。その結果、スタッフ同士の連携がスムーズになり、提供が遅れる回数を減らすことができました。
ITエンジニアとして働くと、開発メンバーと連携しながら仕事を進める場面が多いと思います。その際も認識のズレが起きないよう、こまめに情報を共有していきたいです。

自己PRは、次の流れで話すのがおすすめです。

  1. 結論(強みは◯◯です)
  2. 強みを発揮した経験
  3. 強みの活かし方

企業が自己PRで知りたいのは、「強みをどう発揮してくれるか」という点です
そのため例文のように、自分の強みをITエンジニアの仕事と結びつけてアピールしましょう。

【回答例】キャリアビジョン(受託開発のシステムエンジニア)

「キャリアビジョン」の回答例を紹介します。

中小企業の成長につながるシステムを生み出せるエンジニアを目指しています。
私自身、長期インターン先で開発業務に関わる中で、多くの中小企業がITを十分に活用できていない現状を目にしてきました。この経験から、ITの力で業務を効率化し、中小企業の成長を支えられるエンジニアになりたいと考えています。
入社後は開発の基礎をしっかり身につけ、将来的にはお客様の成長につながるシステム開発を任される存在として、要件定義や提案といった上流フェーズにも関わっていきたいです。

キャリアビジョンとは、「仕事を通じてどのようなエンジニアになりたいか」という理想像のことです。

大学中退者を採用する企業は「すぐに辞めないか」という点を気にします。そのため以下の流れをもとに、長期的に働き続ける意志があることをアピールしましょう。

  • 入社後、どのように成長していきたいか
  • どんなエンジニアになりたいか
  • そう考えるようになったきっかけ

2. 企業研究をして自分に合った会社を見つける

大学中退者が自分らしく働くためには、ITエンジニアという仕事が自分に合っているかをチェックするだけでなく、働く先の会社がマッチしているかという観点も大切になってきます。そのために行いたいのが企業研究です。

企業研究とは、求人票や企業ホームページ、口コミサイトなどを総合的にチェックし、就職後の働き方のイメージを具体的にするための調査のことを言います。企業研究の精度が高まれば高まるほど短期離職のリスクを下げられますし、面接時には企業への熱意のアピールにも繋がります。

企業研究のやり方はいくつかありますので、気になる人は以下の記事も参考にしてみてください。

3. IT業界の構造を理解しておく

ITエンジニアとしてこれからのキャリアを歩んでいきたいのであれば、あらかじめIT業界の構造を理解しておくことをおすすめします。

IT業界の構造を簡単に言うなら多重下請け構造となります。システムを新しく作りたいと思っている企業が元請けに開発を発注します。そして元請けはさらに二次請けにプロジェクトを分割して発注し、その二次請けが三次請けに発注し…と非常に複雑な構造になっているのです。

このように複雑なIT業界の構造を理解するとともに、自分が応募している企業は何次請けの案件が多いのかといったこともあらかじめ企業研究しておくのが良いでしょう。

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ITエンジニアに向いてる大学中退者の特徴3選

論理的思考力が強い人や、知識欲・好奇心が強い人、そして物事を柔軟に考えられる人はITエンジニアに向いています。

ITエンジニアとして働くと、システムの不具合などについて順序立てて考えていく場面が多くあります。そのため「原因 → 結果 → 改善策」を一貫して考えられる人は現場で重宝されるのです。

IT業界は技術の変化が早いため、新しい知識を学ぶことに抵抗がなく、好奇心を持って取り組める人も適性があります。

開発現場ではトラブルが頻繁に起きるので、その場の状況に応じて考え方を切り替えられる人も活躍できるでしょう。

1. 論理的に物事を考えられる

ITシステムを作る上では、論理的に物事を考えることが強く求められます。

システム開発に用いるプログラミングは魔法ではありませんので、パソコンに対しての命令を一つでも間違えればエラーやバグが発生します。

プログラマーが作業上困ってしまわないためにも、要件書を作るITエンジニアは高い論理的思考力を持って設計を作り上げる必要があります。

面接の際は、論理展開を意識した受け答えをすることで、ITエンジニアとして活躍する素養があることのアピールにも繋がるでしょう。

2. 知識欲や好奇心が強い

ITエンジニアになった後も勉強の毎日が続きます。特にIT技術は毎日と言っていいほど技術の進化が激しい分野になりますので、情報をキャッチアップして日々の業務に活かしていく必要があります。

また、業務上新たなジャンルの知識を覚えなければならないといった場面になることも多く、分からないことを職場の先輩や上司に質問して仕事を進めることも珍しくありません。

このような仕事のため、知識欲や好奇心の強い人はITエンジニアとして求められる知見を上手く収集していけると考えられます。楽しんでスキルアップができることから、ITエンジニアになった後もやりがいを感じながら働けるはずです。

3. 物事を柔軟に考えられる

ITエンジニアが作ることになるシステムは、ほとんどの場合今までにないものとなります。そのため、これまでの経験や知識を活かし、クライアントが求めている仕様を満たせるよう柔軟な発想を持って仕事に取り組んでいく必要があります。

マニュアル通りに従って進められる仕事はないと思った方がよく、面接においても自分で考えて行動をしたような経験をアピールできると面接官に好印象を与えることができます。

ITエンジニアに向いてない大学中退者の特徴3選

勉強への苦手意識が強い人や、「言われたことだけ」をこなしたい人、そして集団行動が苦手な人はITエンジニアにはあまり向いていません。

ITエンジニアは、新しい知識を常に学び続ける必要がある仕事です。そのため、勉強そのものに苦手意識がある人はストレスを感じやすいでしょう。

「何が問題なのか」「どうすれば改善できるか」を主体的に考える姿勢も求められるため、指示された作業だけをこなしたい人にもおすすめできません。

システムやサービスの開発はチームで進めるため、集団行動が苦手な人は人間関係の面で苦労する可能性もあります。

1. 勉強がとにかく苦手

繰り返しになりますが、ITエンジニアになった後は知見とスキルの習得のために日々勉強が必要になります。勉強をしなければエンジニアとして対応できる業務が狭まってしまうため、キャリアアップをしていくことはほぼ不可能と言えます。

もし勉強へのモチベーションが維持できずに大学を中退したような場合、ITエンジニアになった後も同じようにつらい毎日を過ごすことになる可能性がありますので注意が必要です。

ただ、会社によっては未経験で就職した中途社員に対して、数ヶ月の座学研修を設けているケースがあります。自分で勉強を進めていくのが苦手という人でも、このような研修制度のある会社であればスタートダッシュを切りやすいでしょう。

未経験者向けの研修制度があるかどうかは求人票に明記されていますので、応募する前には必ずチェックしてください。

2.言われたことだけやる仕事をしたい

ITエンジニアには、自分で物事を判断して仕事を進めていくといった素養が強く求められます。特に大規模なシステム開発に携わる場合、ITエンジニアが仕様や設計を上手く決められないと、後続のプログラマーの作業時間が取れなくなり、結果的にプロジェクトが炎上してしまうことも考えられます。

このように自発性が求められる仕事ということから、誰かに言われたことだけをしていたいという人にはITエンジニアは向きません。仕様通り開発をしていくと言う観点で言えば、ITエンジニアよりもプログラマーの方が向いていると言えます。

3. 集団行動が苦手

プロジェクトの規模にもよりますが、ほとんどの場合システム開発においてITエンジニア一人だけで仕事を進めるということはありません。

開発で言えばプログラマーがいますし、プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャーという役割の人もいます。その他多くの人と関わりながらITエンジニアは仕事を進めていく必要があります。

このことから、集団行動が苦手という人にはITエンジニアは向かないと言えます。確かにITエンジニアは仕事柄パソコンに向き合う時間が多いですが、それと同じくらいコミュニケーションが重要な仕事であるということも認識しておいてください。

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まとめ

大学中退者であってもITエンジニアとして就職することは可能ですが、向き不向きがあります。自己分析をして「自分は本当にITエンジニアになるべきなのか」という点をはっきりさせましょう。

数ある職種の中でもITエンジニアはトップレベルに将来性が高いため、真剣に就活ができれば人生を逆転させることも期待できます。

将来手に職をつけたい人や、幅広いキャリアパスの中から自分で進路を決めていきたいという大学中退者の人は、ITエンジニアを目指してみてください。

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ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。