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大学中退者向けの就職支援サービス4つを紹介!選び方や向き不向きも解説

大学中退者向けの就職支援サービス4つを紹介!選び方や向き不向きも解説

大学中退者向けの就職支援サービスには、厚生労働省が提供しているわかものハローワークやジョブカフェ、地域若者サポートステーションと民間企業が運営する就職エージェントの4つがあります。

就職支援サービスを利用することで、就職成功率を高められるだけでなく、就職した後も自分らしく働ける可能性を大きく引き上げられます。中には、大学中退者に特化した就職支援サービスもあるため、キャリアや就活の漠然とした不安から相談することができます。

この記事では、大学中退者におすすめの就職支援サービスやおすすめの理由を解説していきます。また、どのようなサービスを選べばいいのかについて分かりやすく解説します。

中退した方専門の就職支援サービス
中退した方専門の就職支援サービス

大学中退者が利用できる就職支援サービスの種類

大学中退者が利用できる主な就職支援サービスは、わかものハローワーク、ジョブカフェ、サポステ(地域若者サポートステーション)、就職エージェントの4つです。

どのサービスでも、若者の支援実績が豊富なキャリアアドバイザーに就活の相談ができ、履歴書の添削や模擬面接などの選考サポートも無料で受けられます。

▼大学中退者におすすめの就職支援サービスの違い

支援サービス特徴特徴
わかものハローワーク・若者の正社員就職をサポート
・全国の求人を検索可能
34歳以下
ジョブカフェ・各都道府県が設置
・地元企業の合同説明会を開催
おおよそ30〜45歳まで(※1)
サポステ
(地域若者サポートステーション)
・グループワーク形式の講座を実施
・職場体験ができるプログラムあり
15〜49歳
就職エージェント・専任の担当者が内定獲得まで伴走
・企業との調整作業を代行してくれる
おおよそ35歳以下まで(※2)

※1 ジョブカフェによって対象年齢は異なる
※2 中退専門のエージェントの場合

わかものハローワークは、34歳以下の正社員就職希望者を対象に支援しており、全国の求人も検索可能です。

ジョブカフェは都道府県が設置している就職支援施設で、地元の中小企業が集まる合同説明会などを開催しています。

サポステは「コミュニケーション講座」や「職場体験」に参加できるなど、就職に役立つ学びの機会が豊富な点が特徴です。

就職エージェントは専任の担当者が二人三脚でサポートしてくれる民間のサービスで、自分にマッチする求人の紹介を受けることができ、企業との面接日程の調整なども代行してもらえます。。

1. わかものハローワーク

わかものハローワークは、35歳未満の正社員就職希望者を対象とした就職支援サービスです。全国に21か所あり、ハローワーク内に併設する形で運営されています。

利用者は無料で、以下のような支援を受けられます。

  • 専任の担当者との面談
  • 求人検索
  • 応募書類や面接対策のサポート
  • 就活セミナー
  • 入社後の悩み相談

若者に特化して支援しているため、大学中退後の就職への不安などを深く理解してくれる担当者が手厚くサポートしてくれることが大きなメリットです。

地方や地元の求人が豊富なため、地方での就職を考えている方におすすめです。

わかものハローワークを利用する際は「求職申込み」が必要です。まずはお近くのわかものハローワークを調べ、専用用紙への記入、または施設内の専用端末で情報を入力し、求職申込みを済ませましょう。

サービス内容

わかものハローワークでは、専任の担当者のサポートのもと、職業相談や自己分析、応募準備に向けた支援を受けられます。施設内では求人検索も可能です。

まずは担当者と面談を行い、正社員就職までの目標設定・計画を作成します。履歴書の書き方指導など、選考対策をサポートしてくれることも嬉しいポイントです。

また、ビジネスマナーや面接対策などが分かる就活セミナーにも無料で参加可能です。

就職後の仕事・人間関係の不安などの悩み相談にも乗ってくれるなど、就活開始から就職後まで一気通貫でサポートを受けられることも特徴といえるでしょう。

メリット

わかものハローワークは「若者専門」で就職支援を行っているため、大学中退後の不安な気持ちや将来への焦りなど、社会人経験がない20代が抱えやすい悩みを深く理解してくれることがメリットです。

こうした悩みは臨床心理士に相談することも可能で、精神的なサポートを受けながら就職活動を進められます。

ハローワークは全国の求人を扱っているため、地元や地方で働きたい人でも多くの求人が見つかることも特徴です。

希望条件に合った求人の探し方や、求人票の見方も丁寧に教えてくれるので、求人探しが初めてでも安心して就活に取り組めるでしょう。

デメリット

わかものハローワーク(ハローワーク)への求人掲載は無料なので、地元の中小零細企業や個人経営で1名だけ募集している事業所など、多様な求人が掲載されています。一方で、労働条件があまり整っていない企業も含まれている点がデメリットです。

中には職場環境が良好で働きやすい企業もありますが、掲載されている求人票だけでは職場の雰囲気や詳細な労働条件まで把握するのは難しいため、実際に応募する前に職員に相談したり、面接時に確認したりすることが重要です。

利用手順

わかものハローワークを利用したい方は、まずは「わかものハローワーク・わかもの支援コーナー等一覧」をもとに自宅近くの場所を調べ、開庁時間内に足を運びましょう。

その後は、受付で「求職申込み」を行います。求職申込みとは、ハローワークで支援を受けるために必要な登録手続きのことで、氏名・住所・希望職種・希望勤務時間などを専用の用紙に記入するか、ハローワーク内のパソコンで入力します。

登録が済んだら担当者との面談を受け、正社員就職に向けた個人支援計画を作成してもらえます。なお、初回面談は予約不要ですが、2回目以降は事前予約が必要です。

2. ジョブカフェ

ジョブカフェは若者の就職支援を行う公的な就職支援施設で、各都道府県が設置しています。

対象年齢はジョブカフェによって異なりますが、基本的には30〜45歳までの求職者を対象としており、大学中退者も利用可能です。

その名の通り“カフェ”のようなアットホームな雰囲気の場所が多く、次のようなサポートを受けられます。

  • 就職相談
  • 求人検索
  • 職業紹介
  • 応募書類や面接対策のサポート
  • 就活セミナー
  • 職場体験

その地域の中小企業と直接会える説明会に参加できるなど、地域密着型の支援が受けられることがメリットです。

一方、ジョブカフェごとにサービス内容が多少異なるため、希望するサポートを受けられない可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

ジョブカフェの利用にあたっては、まずはジョブカフェ内で利用者登録をした後に、キャリアアドバイザーと面談をする流れが一般的です。

サービス内容

都道府県ごとにサービス内容は異なりますが、ジョブカフェでは職業相談ができ、職業の紹介も受けられることが一般的です。また、就職セミナーや職場体験を実施しているジョブカフェも少なくありません。

たとえば「ジョブカフェあおもり」では、専門のキャリアカウンセラーが就職の悩みに対応してくれるほか、応募書類の書き方など選考に関するアドバイスも受けられます。

「グループディスカッション実践講座」のように、多くの企業の新卒採用で取り入れられている選考方式に対応できるノウハウ・知識が身につくセミナーも開催しています。

メリット

ジョブカフェは都道府県主体で運営されていることもあり、その地域や特性に合わせたサポートを受けられることがメリットです。

たとえば「ジョブカフェにいがた」では、新潟に本社を置く企業の合同説明会を開催し、仕事体験ができるプログラムも実施するなど、地域密着型の就職支援を積極的に行っています。

また、その地域の就職事情や企業情報に詳しいキャリアアドバイザーがサポートしてくれる点もメリットの一つです。

大学中退後に親元へ戻り、地方の企業への就職を目指している方にとっては、ジョブカフェは特に心強い存在といえるでしょう。

デメリット

ジョブカフェは都道府県ごとにサービスに違いがあるため、希望するセミナーが開催されていなかったり、特定のサポートが充実していなかったりする可能性がある点はデメリットといえそうです。

たとえば「ジョブカフェちば」では、若者の採用に積極的な千葉県内の企業の求人情報を扱っており、公式サイト内で検索することも可能ですが、他のジョブカフェでは独自の求人を保有していない場合もあります。

また、支援の目安が1か月ほどのジョブカフェもあるため、長期的に就活支援を受けたい方はサポート期間が物足りなく感じるかもしれません。

利用手順

ジョブカフェを利用したい方は、まずはこちらのページに記載がある各都道府県のジョブカフェの所在地を調べ、実際に足を運んでみましょう。

基本的には、ジョブカフェの施設内で利用者登録を行ったあと、その場で初回面談の予約を取る流れが一般的です。

面談では、経験豊富なキャリアアドバイザーと30〜40分ほど話をしながら、就職活動の進め方などについて相談できます。ジョブカフェによっては、メールやオンラインでの相談も可能です。

その後は就活セミナーに参加したり、必要に応じて履歴書やESの添削を受けたりしながら就職活動を進めていきます。

3. 地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーション(通称:サポステ)は、就業中ではない15〜49歳の方を対象に就職支援を行っている施設です。

全国の都道府県に1か所以上設置されており、無料で次のような支援を受けられます。

  • 専門スタッフへの就活相談
  • 就活セミナー
  • コミュニケーション講座
  • ビジネスマナー講座
  • パソコン講座
  • 就業体験(ジョブトレ)
  • 集中訓練プログラム

利用実績が豊富なため、大学中退者をはじめ、就職成功を目指す若者の支援ノウハウが豊富に蓄積されていることは大きな安心材料です。

ただし、求人検索や職業紹介などのサービスは提供しておらず、あくまでも「就職支援」に特化している点には注意が必要です。

初回利用時は、自宅近くのサポステに直接足を運んで利用説明を受ける、または事前に電話やオンライン上で個別面談の予約をするなど、いくつかの方法があります。

サービス内容

サポステでは就活の相談ができる一方、就活講座やコミュニケーション講座など、就職に役立つ知識や経験が手に入る機会も豊富に用意されています。

サポステにはキャリアコンサルタントや臨床心理士などの専門家が揃っており、利用者一人ひとりの状況に合わせたきめ細やかな就職支援を提供しています。

大学中退から就職を目指す20代など、同じ悩みや不安を持つ仲間と一緒に、グループワークを通じて切磋琢磨しながら就職を目指せることも特徴です。

パソコン講座や就業体験、就職後のフォローなど、社会人未経験者がスムーズに働き始められるようなサポート体制も整っています。

メリット

サポステ利用者の83.6%(※)が支援後1年未満で就職に成功しているため、初めての就職を目指す方にとって、こうした高い就職率は大きなメリットに感じられるはずです。

延べ700万件以上(※)の利用実績を誇ることから、選考ノウハウや就職事例が豊富に蓄積されていることも強みです。

サポステは全都道府県に設置されており、その数は177か所にものぼります。これは「わかものハローワーク」の約8倍にあたる数で、県内に2〜3か所設置されているケースも珍しくありません。

そのため、気軽に利用しやすい点もサポステのメリットといえるでしょう。

※出典:地域若者サポートステーション「数字で見るサポステ!(令和5年度のデータ)

デメリット

サポステはあくまでも「就職支援」に特化したサポートを実施しているため、求人検索や職業紹介を行っていない点はデメリットといえます。

専門スタッフとの個別の就活相談の機会はありますが、コミュニケーション講座やビジネスマナー講座、集中訓練プログラム(※)など、基本的にはチームでグループワークを行いながら学んでいく時間が中心です。

人見知りをせず、仲間と協力しながら就職対策を進めたい大学中退者にとっては魅力的ですが、人前で話すことが苦手な方や、人付き合いに不安がある方は負担に感じてしまう可能性もあるでしょう。

※自信の回復や、就職に必要な基礎能力の獲得を目指し、合宿形式で就労体験などを実施する長期間のプログラム

利用手順

サポステを利用したい方は、まずはこちらのページで最寄りのサポステを調べましょう。

サポステによって利用手順は微妙に異なり、たとえば「あだち若者サポートステーション」では、利用方法について1時間ほどの説明会を受けた後に個別面談を受けられます。

その後、面談を経て利用者登録を行うことで、専門相談員への相談や就活セミナー、職場体験などに参加できるようになります。

一方、「大阪市地域若者サポートステーション」のように、事前に個別面談の予約が必要なところもあるため、利用予定のサポステの使い方はあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

4. 民間企業の就職エージェント

就職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが就職活動をサポートしてくれる民間の就職支援サービスです。

支援対象の求職者や保有求人はエージェントごとに異なりますが、大学中退者に関しては、就職経験がない20代に特化したエージェントの利用がおすすめです。

就職エージェントでは、次のようなサービスを全て無料で受けられます。

  • 個別面談
  • 求人紹介
  • 企業との調整作業の代行
  • 選考対策

就職エージェントのメリットは、内定獲得まで手厚くフォローしてくれること、そしてハローワークなどでは見つからない大企業の求人に出会える可能性があることです。

一方、担当者によっては無理に求人への応募を勧めてくる場合がある点はデメリットといえます。

就職エージェントを利用する際は、まずは公式サイトで登録を行い、キャリアアドバイザーとの1対1の面談を受ける、という流れが一般的です。

サービス内容

就職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーによる求人紹介や、企業との面接日程の調整の代行、応募書類の添削や模擬面接など、手厚い就職支援を受けられます。

キャリアアドバイザーは、初回面談で伝えた学校生活やアルバイト経験、希望条件などを踏まえ、自分にマッチする求人を紹介してくれます。

面接で大学中退について質問されたときの答え方など、具体的な面接対策も受けられるため、就活が初めての大学中退者でも安心です。

エージェントによっては就活講座を無料で受けられたり、入社後の悩み相談に対応してくれたりするところもあります。

メリット

就職エージェントは“企業との橋渡し役”として様々な面をフォローしてくれるため、1人で就活を進めることが不安な方は大きなメリットを感じられるでしょう。

具体的には、次のようなサポートを受けられます。

  • 企業への応募手続きの代行
  • 企業との面接日程調整の代行
  • 応募企業に即した選考対策(求める人物像や、過去の面接質問の共有など)
  • 年収などの条件交渉

応募の殺到を避けるため、あえて一般には公開せず「非公開求人」として就職エージェントだけに求人を出している大手企業も多いため、大企業・有名企業の求人に出会いやすいこともメリットの一つです。

デメリット

就職エージェントは民間(営利目的)のサービスのため、担当者によっては無理に求人への応募を勧めてくることがある点はデメリットといえます。

一般に就職エージェントは、求職者が企業から内定をもらう、または入社した時点でその企業から「紹介料」を受け取ります。つまり、求職者が内定・入社しない限り売上が立たないため、希望に合わない求人でも応募を勧めてくることがあるのです。

全ての担当者がこうした対応をするわけではありませんが、ハローワークなどの公的な就職支援サービスと比べると、求人への応募を強く勧められる可能性がある点は理解しておきましょう。

利用手順

就職エージェントを利用したい方は、まずは使いたいエージェントの公式サイトに行き、利用者登録を行いましょう。

登録時には、氏名や住所などのプロフィール情報に加え、就職歴や希望する勤務地・年収などの入力を求められることが一般的です。

登録後、1〜3営業日ほどでキャリアアドバイザーとの面談の案内がメールや電話で届きます。面談は対面のほか、オンラインや電話でも受けられる場合があり、自分の都合に合わせて面談方法の選択が可能です。

面談後は求人紹介や選考対策などのサポートを受けながら、キャリアアドバイザーと二人三脚で内定獲得を目指していきます。

中退した方専門の就職支援サービス
中退した方専門の就職支援サービス

大学中退者におすすめの就職支援サービスとは

会社に就職しようとする際は、求人サイトやハローワークといったサービスの他に、就職支援サービスというものがあります。

特に大学中退者には就職支援サービスを利用した就職活動がおすすめとなりますが、そもそも就職支援サービスとはどういうサービスなのか分からない人もいるでしょう。

まずは就職支援サービスがどういったものなのかについて、具体的なサービス内容を3つの観点から解説していきます。

就職活動に必要な知識を教えてくれる

就職活動をしていく場合、単にいきなり求人に応募したとしても内定を勝ち取ることは難しいですし、仮に就職できても自分が思っていた会社とは違ったというギャップを感じることがあります。

本当の意味で就職を成功させるためには、正しい就職活動の知識を知っておくことが重要となりますが、その知識をゼロから習得していくためには時間もかかりますし面倒に感じることもあるでしょう。

そこで役立つのが就職支援サービスです。就職支援サービスに登録することにより、専任のアドバイザーが担当としてついてくれます。アドバイザーは就職支援を全面的にバックアップしてくれますが、その一環として就職活動に必要になる知識を丁寧に教えてくれるため、どんな人でも就職活動をスムーズに進められるのがポイントです。

特に就職活動の序盤では自己分析や業界研究、履歴書の作成といった準備が多くなりますが、それらのやり方も無料で教わることが可能です。

もちろん、求人票を見るポイントや選考の流れ、内定が決まった後の入社準備などに対してもアドバイスがもらえますので、入社するその日までサポートを受けられるのが就職支援サービスの最大の特徴です。

自分に向いてる求人を紹介してくれる

就職支援サービスは就職活動の方法を教えてくれるだけではなく、自分の希望や向いてる仕事の求人を自動で紹介してもらうことができます。自ら求人を探しにいく手間をまるまる無くすことができるため、就職活動にかかる期間を大幅に短縮することが可能です。

また、就職エージェントが紹介する求人は、誰でも見れる公開求人に加え、非公開求人も含まれています。自分の応募先の幅を広げることにも役立てられるため、自分一人で就活していては出会えないような求人を見つけることもできるでしょう。

非公開求人とは

非公開求人とは、就職エージェントの紹介からでしか応募できない求人のことを言います。文字通り非公開になっている求人ですので、ネットや企業のホームページを探しても普通の人は非公開求人に辿り着くことはできません。

企業は求人募集をする際、通常はたくさんの応募をもらおうと考えます。従って求人をオープンに公開して採用活動を進めていくのが一般的ですが、その中で求人をわざわざ非公開にして募集をかけるということには、以下のような理由が考えられます。

  • 待遇が良いので応募がきすぎてしまうことを避けたい
  • 重要なポジションの募集であり、求人そのものを公開したくない
  • 就職エージェントが推薦する人の中から選考をしたい

このように、非公開求人は公開求人とは異なり、待遇がよいなど魅力的な条件である可能性が高い傾向にあります。非公開求人に応募したいのであれば、就職エージェントを使う以外の方法はないので覚えておきましょう。

面接後のフィードバックがもらえる

企業と面接を終了した後、通常であれば「選考通過」か「見送り」の2種類しか連絡が来ません。どちらの結果だったにせよ、自分がどうしてそのような評価を企業からもらえたのかは分からないまま、次のステップに進むことになります。

しかし、就職支援サービスを経由して応募すれば、面接後の企業からのフィードバックをアドバイザー経由でもらえるようになります。

選考通過の場合であれば、自分のどんな点が評価されたのかを知れるだけでなく、次回の面接ではどういったことが聞かれるのかを前もって教えてもらえるケースもあります。

もし見送りになったとしても、面接において何がよくなかったのかを知ることに繋がるため、次の面接の選考通過率アップが期待できます。

大学中退者に就職支援サービスがおすすめの理由

就職支援サービスを使うことで、自身の就職活動を様々な観点から有利に進められるようになります。多くの人におすすめできるサービスですが、特に大学中退者に就職支援サービスがおすすめできる理由として以下の4点が挙げられます。

  • 就職活動の進め方をイチから知れる
  • 業界や職種の生の声を知れる
  • 就職成功率が高められる
  • 年収交渉を代行してもらえることもある

ここからは、大学中退者に就職支援サービスがおすすめの理由について詳しく解説していきます。

1. 就職活動の進め方をイチから知れる

就職活動は望ましい進め方で行わないと、思わぬ結果に繋がってしまう可能性が高まります。しかし、一度も就職したことのない大学中退者であれば、就職活動の進め方を情報収集するだけで面倒に感じてしまうことでしょう。

就職支援サービスを活用すれば、就職活動の進め方をイチから教えてもらうことができるため、情報収集する面倒さを感じずに済むといったメリットがあります。それに加えて、自身の仕事に対する価値観をキャリアカウンセリングしてくれますので、追々悩むことになる求人探しもスムーズに進められるようになるはずです。

自分で何かを調べて、自分なりに物事を進めてみるというのが苦手といった大学中退者の人は特に、就職支援サービスがフル活用できるでしょう。

2. 業界や職種の生の声を知れる

ネットが発達している現代において、どのようなことであってもある程度検索すれば調べることができます。ただ、ネットの情報は玉石混合であり、情報の正確性や中立性といったものが欠落しているケースがほとんどです。

就職支援サービスで働くアドバイザーは、常に最新の業界動向をインプットしていますし、求人募集企業と直接やり取りをしていることから、職場の空気感を生の声で教えてくれることも珍しくありません。

口コミなどが信じられなかったり、最新の業界動向を調べるのが苦手などと感じている大学中退者は、就職支援サービスのアドバイザーに質問をしてみるのがおすすめです。特に職場の生の声はネットでは見えにくい部分となるため、これだけでも就職支援サービスを活用する意義があるとも言えます。

3. 就職成功率が高められる

就職支援サービスを利用すれば、就活におけるあらゆる場面において通過率向上が期待できます。履歴書などの応募書類の添削を受ければ書類選考通過率を上げられますし、模擬面接をしてもらえば面接の通過率アップが期待できます。

大学中退者が就職活動を進めていく際、どうしても「中退」という事実が面接官のネガティブイメージに繋がってしまいます。そのため、対策を何もしていなければネガティブなイメージを払拭できず、就職率が大卒や高卒よりも低くなりがちです。

就職率が相対的に低くなりがちな大学中退者こそ、就職成功率を高められる可能性のある就職支援サービスの利用がおすすめです。

4. 年収交渉を代行してもらえることもある

大学中退者の場合は中途採用枠で就職活動を進めていくことになりますが、中途採用枠では新卒枠では存在しない「年収交渉」ができるのがポイントです。ただ、一人で就職活動を進めている中で企業に対して年収交渉をすることは憚られてしまう人が大半でしょう。

就職支援サービスを使い、アドバイザーがついている場合であれば、内定獲得後に年収交渉を代行してもらえることがあります。多くは前職と同程度の年収まで引き上げるような交渉となりますが、少しでも自分の年収が上がる可能性があることは、どんな人にもメリットに感じられるはずです。

就職支援サービスが向いてる大学中退者の特徴

就職支援サービスは自分の担当アドバイザーがついてくれるだけでなく、就職成功率を上げることも期待できますので、大半の大学中退者におすすめできます。

特に就職支援サービスの利用が向いてる大学中退者の特徴としては、以下の3点が挙げられます。

  • なりたい仕事が分からない人
  • 誰かに相談しながら就活を進めたい人
  • 効率的に内定を獲得したい人

まずは、大学中退者の中でも就職支援サービスの利用が向いてる人の特徴を解説します。

なりたい仕事が分からない人

就職をして働きたいと感じても、どんな仕事に就きたいかまで明確な考えを持てているような人は少ないです。そもそもなりたい仕事がなかったり、分からない中で就職活動を進めてしまうと、結果的にブラック企業に就職して後悔する可能性が考えられます。

なりたい仕事が分からないという人は、就職支援サービスの利用がおすすめです。アドバイザーがキャリアカウンセリングを行ってくれることに加え、様々な職種の仕事内容や向き不向きを大まかに教えてくれますので、自分がなりたい仕事の方向性を見つけることが可能です。

一度自分がなりたい仕事に目星をつけることができれば、求人サイトでの求人検索スピードも引き上げることが期待できますので、就活全般のスピードアップも期待できるでしょう。

誰かに相談しながら就活を進めたい人

就職支援サービスを活用することで、常に自分の就活にアドバイザーがついてくれるようになります。就活する上で困ったことがあれば、まず第一にアドバイザーに相談できる環境となりますので、誰かに相談しながら就活を進めたいという大学中退者に向いてるサービスと言えるでしょう。

就活に関することであれば基本的になんの相談でも受け付けているサービスが大半ですので、例えば面接に落ち続けていて精神的につらいということであったり、就職後にどうやって働いていけば良さそうかなどの未来の話を相談したりと、相談のジャンルは花b広いです。

自分が気兼ねなく相談できる人を大人になってから作るのは、難易度が高いものです。自分の判断や決断に自信が持てずに足踏みしやすいような人は、ぜひ就職支援サービスの活用を検討してみてください。

効率的に内定を獲得したい人

就職支援サービスを活用することで、就活全般の効率は上がります。特に時間のかかりやすい求人探しをアドバイザーが代行してくれるため、プライベートが忙しい人でも手を止めることなく就活できる点は明確なメリットでしょう。

加えて、面接や書類選考の通過率を上げられることも、就活の効率アップに繋がるポイントです。できるだけ早く働きたかったり、効率を重視して動きたかったりする大学中退者には、就職支援サービスが向いています。

中退した方専門の就職支援サービス
中退した方専門の就職支援サービス

就職支援サービスが向いてない大学中退者の特徴

就職支援サービスはどんな大学中退者にもおすすめできるわけではありません。

以下のような特徴のある人の場合、就職支援サービス以外の方法で就活を進めた方が良い可能性もあります。

  • 人から干渉を受けるのが苦手な人
  • 自分から積極的に応募していきたい人
  • 自分から積極的に応募していきたい人

就職支援サービスの向き不向きを知った上で、自分がどのように就活を進めていくのかを判断してみてください。

人から干渉を受けるのが苦手な人

就職支援サービスを使うことで自分につくアドバイザーは、担当する就職希望者の内定獲得、ひいては就職成功のために全力を尽くそうとします。そのため、アドバイザーによっては頻繁に就職活動の進捗を聞いてくるケースも考えられます。

このことから、人から自分の行動に対して干渉をしてほしくないと感じる人は、アドバイザーの親切心がうざったく感じることも考えられるでしょう。連絡が頻繁にくることも多いので、マイペースに就活を進めたいのであれば就職支援サービスではなく、求人サイトなどでの就活がおすすめです。

自分から積極的に応募していきたい人

就職支援サービスの場合、アドバイザーが紹介する求人の中から基本的に応募先を決めていくことになります。一度に紹介を受けられる求人数はサービスによって異なりますが、10件前後であることが大半です。

この世には数十万件以上の求人があるとも言われており、その中の10数件しか選択肢がないと感じるような人。つまり自ら積極的に求人を検索して応募をガツガツしていきたいような人からすれば、就職支援サービスの利用が向いていないと考えられます。

どんな仕事をしたいか決まっている人

就職支援サービスは、「働きたいとは考えているものの、それ以外のことは全く考えていない」という人を特にサポートするようなサービスです。そのため、就職したい仕事や業界が明確に決まっている人は、そもそも就職支援サービスを使わなくても応募をしてくことができます。

もちろん自己分析や企業研究の方法を教えてもらうためだけに就職支援サービスを使うといった目的も考えられますが、将来のビジョンが固まりきっているのであれば、求人サイトなどで自分一人で就活を進めていった方が良いかもしれません。

大学中退者が使う就職支援サービスの選び方

就職支援サービスは民間企業のものも含めると非常に多くありますので、どれを使えば良いか分からないかもしれません。

ここからは、大学中退者が就職支援サービスを使う時の選び方のポイントについて3つ解説します。

大学中退者の支援実績があるか

第一に確認すべきなのは、就職支援実績です。特に大学中退者の就職支援をどれくらい行っているかについては必ず確認しましょう。大学中退者は大卒や高卒とは違う就職活動の進め方をしていく必要があるため、特別な支援ノウハウを蓄積していることが重要になってきます。

特に、大学中退者を専門に支援していることをホームページなどで謳っているサービスはおすすめです。そのようなサービスであれば、大学中退者ならではの悩みをヒアリングしてもらえるため、心理的にも安心してサポートを受けられるでしょう。

担当者のやり方や相性が自分に合うか

就職支援サービスを選ぶ際は、その運営元だけでなく、担当してくれるアドバイザーと自分との相性も非常に大切になってきます。キャリアカウンセリングやサポートは全てコミュニケーションによって成り立っていますので、「この人はなんか違うな」と思ったらそのサービスは自分に合わないと思ってしまうのも一つです。

ただ、特に民間企業の就職支援サービスの場合、アドバイザーはたくさんいますので、もし担当者が自分と合わないと感じたら、担当変更を依頼することも可能です。

この人なら安心して相談できるという人を見つけられたら、基本的にはその人と一緒に就職を成功させるという気持ちで就活に向き合うと良いでしょう。

口コミがいいか

就職支援サービスを使った人の口コミはSNSやネットに公開されていますので、気になるサービスを見つけたら、まずは口コミを調べてみるのがおすすめです。

サービス利用前は良い印象を持っていたサービスでも、実際にサポートが始まれば違和感を感じることもあるでしょう。

ただ、口コミは極端に書かれることも少なくありませんので、参考程度に留めておくのが肝要です。なお、オリコンランキングなどで受賞歴があるようなサービスは、総じて口コミが良い傾向が見られますので合わせて参考にしてみてください。

中退した方専門の就職支援サービス
中退した方専門の就職支援サービス

就職支援サービスを使う大学中退者におすすめの職種

就職支援サービスを使う先には求人への応募、就職がゴールとなりますが、大学中退者には特におすすめできる職種が2つあります。

ここでは、大学中退者におすすめできる3つの職種の簡単な仕事内容と、メリットなどについて解説します。

1. ITエンジニア

ITエンジニアは、IT知識やプログラミングスキルを活用してシステムやツールの開発・設計・運用などを行う技術職です。

働く上ではエンジニアスキルが求められるものの、最近では未経験者を採用して自社内の研修でエンジニアとして活躍できるといった体制を設けている会社も増えてきており、手に職をつけたい大学中退者には非常におすすめです。

ただ、就職した後も日々進化するIT知識の勉強をすることが必須となる点は理解しておく必要があります。就職支援サービスを使ってITエンジニアを目指す際は、未経験者への研修が手厚い企業を紹介してもらうようにしましょう。

2. 営業職

営業職は、会社や個人に対して商品やサービスを提案し、契約を取ってくる仕事です。どのような業態・企業規模の会社も営業職は募集しており、学歴不問で募集する企業も多いことから、大学中退者の多くは営業職として就職する傾向にあります。

営業実績さえ出せれば学歴に関係なく出世できるのがポイントで、大学中退という過去が働く上でのハンデになりません。また、コミュニケーション能力が一定以上あれば契約を取ることが可能ですので、そこまで専門的な知見がいらないというのもメリットと言えます。

営業職の求人はトップレベルに多いため、就職支援サービスを使う時は自分の性格にマッチしている会社を紹介してもらえるようにアドバイザーに相談するのがおすすめです。

大学中退者が就職支援サービスを使った体験談

大学中退者が就職支援サービスを使う際は、どういった体験や口コミがあるのでしょうか?

ここでは、就職カレッジ®︎が独自で大学中退者にインタビューした内容を抜粋して紹介します。

大学中退者の体験談

大学を中退することを決めた時から就活情報を調べていました。その中で目にした就職支援サービスに登録し、まずは就活の流れを教わる研修を受けました。

就活をする上ではコミュニケーションや会話のやり取りなど、『当たり前のことを実践する』という考えが重要になることを改めて知ることができました。

それから、企業が複数者集まる集団面接会に参加したのですが、その時は一社も内定をもらうことができず、非常に落ち込んだ記憶があります。そんな時でも担当アドバイザーの人が優しくフォローしてくれたので、モチベーションを保つことができました。

その後すぐにアドバイザーが個別で求人を紹介してくれて、結果的にその企業が自分も良いなと思えたので選考に進み、内定をもらうことができました。

『就活って何から始めたらいいんだろう?』という不安でいっぱいでしたが、就職支援サービスを使って前向きに就活に取り組めたのは大きかったです。

Tさんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎

中退した方専門の就職支援サービス
中退した方専門の就職支援サービス

大学中退者が就職支援サービスを使う際の注意点

最後に、大学中退者が就職支援サービスを使う上で注意すべきポイントを2つ解説します。

自分も頑張らなければ就職できない

就職支援サービスを利用することで、アドバイザーが自分に対して様々なアドバイスをしてくれます。また、就職決定を目指して連絡も多くもらうことができますが、最終的には自分も頑張らなければ就職することはできません。

就職支援サービスは、あくまでも自分の就活を上手く進めるための「きっかけ」です。アドバイザーと二人三脚で就活を頑張っていくというモチベーションが大切になることはしっかりと認識しておきましょう。

紹介を受けた求人しか応募できない

就職支援サービスでは、基本的にアドバイザーから紹介を受けた求人に応募するのが基本です。たくさんの求人の中から、自分の意思だけで応募先を選びたいという場合は、求人サイトを使うことも検討してみてください。

ただ、求人サイトだとアドバイザーはつきませんし、就活の流れは自分で情報収集しなければなりませんので、可能であれば求人サイトと就職支援サービスを併用するのがおすすめです。

まとめ

大学中退者がこれから就活を始めるのであれば、サポートが充実している就職支援サービスを使うのがおすすめです。

就職支援サービスは数々のサービスが展開されていますが、紹介を受けられる求人の選択肢を増やすという意味でも、3-4つ程度のサービスを併用していくのが良いでしょう。

大学中退者は大学のキャリア支援を受けることもできない状況にありますので、ぜひ就職支援サービスを使って内定獲得まで突き進んでみてください。

中退就職カレッジのご紹介
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  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
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就職カレッジはフリーター、大学中退、就職・転職未経験の支援に特化した就職・転職サービスです。就職相談はこちら。

ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。