大学中退者がとるべき資格とは?取得で有利になる資格も解説!

大学中退者がとるべき資格とは?取得で有利になる資格も解説!

大学中退者の就職に役立つ資格は、簿記、宅地建物取引士、登録販売者、基本情報技術者、保育士などの実務に直結し専門性や難易度が高い資格です。これらの資格は、大学中退後の空白期間を有意義に活用し、目標に向かって努力できる姿勢や、一定レベルの知識・専門スキルを企業に具体的に証明できるためです。

ただし、「とりあえず」ではなく、自分が働きたい分野や職種を明確にしてから、その分野で役立つ資格を選ぶことが非常に重要です。

この記事では、大学中退者が資格を取るメリット・おすすめの資格TOP5・取得しても役に立たない資格をご紹介します。また、資格取得を目指す場合の注意点、取得後におすすめの職種や就職方法も解説していきます。

記事のPoint
  • 大学中退後の就活が資格取得で有利になるケースもあるが、「資格選び」が重要!
  • 取得すべき資格TOP5【簿記、宅建、登録販売者、基本情報技術者、保育士】
  • 資格を取得する際の注意点は「とりあえずの気持ちで目指さない」「働きたい分野を決めてから資格を選ぶ」
  1. 普通自動車運転免許
    営業先や現場への移動が必要な営業職や施工管理、地方への通勤に役立つ
  2. 簿記
    経理など財務管理を行う仕事に必須の資格。就職で有利になるのは2級以上
  3. 宅地建物取引士
    不動産業界の仕事で資格保有者のみにできる仕事があり、非常に役立つ
  4. 登録販売者
    一般医薬品の販売・商品説明・アドバイス等の業務ができる国家資格の一種
  5. 基本情報技術者
    情報処理の知識、技術、実務に役立つ能力の試験。専門性や難易度が高く就職に有利
  6. 保育士
    無資格でできる業務は「保育補助」まで。保育施設に就職する場合には保育士資格が必要
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小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者

元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。

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大学中退後の就活は資格取得で有利になる!

大学中退後に就活をする場合、資格はアピール材料のひとつにはなりますが、取得しなくても就職は可能です。
まずは、大学中退者が気になる点のひとつである大卒資格についてご紹介します。

通信制大学で取得できる「大卒資格」には要注意

大学中退者でも大卒の学歴を得られる方法として、「通信制大学に再入学して卒業する」という選択肢があります。
通信制大学には、場合によっては通常の4年よりも短い期間で卒業できるところもあります。

しかし、本気で大学で学び直したいのではなく、「ただ大卒資格が欲しい」という理由での通信制大学進学はおすすめしません。
その理由は、企業から以下のように思われる可能性が高いからです。

  • 就職のために大卒資格を取っただけなのではないか
  • 結局通信制に行ったなら、なぜ全日制をがんばって卒業しなかったのか

大卒資格があれば「大卒以上」が条件の求人に応募できるようになるのは事実です。しかし、それだけの理由から通信制大学に進学しても、就職活動では通常の新卒と同じように扱われることは難しいでしょう。

本気で勉強したいから再度大学を目指すのはよいことですが、ただ「大卒資格」だけを目的にふたたび進学しても、結果的には就職で有利にならない可能性のほうが高いでしょう。

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小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者

資格取得だけに頼らず、スキルや意欲をアピールしよう

資格はあくまで「手段」であり、「目的」や「ゴール」ではありません。資格取得の努力自体は評価されますが、資格を取ったからといって就職活動がうまくいくというわけではないことを理解しておくことが重要です。

確かに、未経験者同士であれば資格があることで有利になる場面はあります。しかし、資格ばかりをアピールしても評価にはつながりません。それよりも資格がなくても「これから資格を取りながら成長していきたい」という前向きな姿勢やポテンシャルを示すことが、採用側に響くこともあります。

また、社会人になると複数の業務を並行して進めるマルチタスクが求められます。そのため、アルバイトなどで実務経験を積みながら資格取得の勉強を進めるといった「両立できる力」が評価につながります。

資格を活かすためにも、自分の強みや意欲とセットで伝えることが重要です。

大学中退者が資格を取得するメリット

大学中退者が資格を取るメリットは、「やるべきことが明確になる」「努力を評価される」「スキルを証明できる」の3つです。

資格取得という具体的な目標を持つことで、中退後に何をすれば良いかはっきりし、空白期間を有意義に過ごせます。
目的があることで、だらだらと時間を浪費してしまう…という事態も防げるでしょう。

資格取得に向けて勉強を続け、結果を出した人は「目標に向かって努力できる人」「成果を出せる人」として企業からも評価されます。
専門知識やスキルも客観的に示せるため、こちらも就職活動で大きな強みになるでしょう。

1. やるべきことが明確になる

大学中退後の空白期間を有効に使う方法として、資格取得という目標を持ち、やるべきことのために行動するのはよい選択肢です。

人によっては大学中退後、以下のようになってしまうケースもめずらしくありません。

  • ダラダラと何もしない
  • なんとなくアルバイトを続ける
  • 遊びや趣味ばかりに没頭してしまう
  • すぐに就職活動に向けて動かない

上記のように時間を過ごすよりも、資格取得という明確な目標を持つことで中退後時間を勉強に充てることができ、有意義に使えます。合格すれば、就職や将来の選択肢も広がるでしょう。

2. 資格取得の努力が評価される

大学中退後に資格を取得した場合、少なからず就職活動の場ではプラスに働きます。
難易度の高い資格や、実務に役立つ資格などであればなおさらです。

その資格自体の価値もそうですが、それ以上に、資格を取得したという努力を評価され、企業からは以下のような人材だと評価されることもあります。

  • 目標に向けて努力できる
  • 成果を出せる
  • 中退はしているが、学力・能力はある

「資格取得」というひとつの結果を出したことが、大学中退のハンデをカバーできる可能性もあるのです。

3. スキルが証明できる

資格を取得することで、以下のようなスキルを証明できます。

  • 専門性
  • 即効性(実務に直結する資格の場合)
  • 一定以上の知識

これらのスキルは、企業にとっていずれもプラスになるものです。資格の種類や難易度にはよるものの、資格試験に合格するにはある程度のレベルに達していることが必要だからです。

未経験割合96.8%
中退しても未経験から就職できる!

※2024/2~2025/3の中退就職カレッジ参加者のうち、当社が把握している正社員未経験者の割合

大学中退者が取得すべき資格4選

大学中退者が取得したい資格は、普通自動車運転免許、中型・大型自動車免許、簿記2級以上、TOEIC800点以上の4つです。

普通自動車免許や中型・大型免許があると、営業・販売・運送など幅広い業種に応募できるようになります。

簿記2級以上を取れば、経理などオフィスワークの仕事への就職成功率が高まるでしょう。

英語を使う機会が多い企業では、TOEIC800点以上は大きなアピール材料になります。

資格を取ると企業からの評価が高まり、応募できる求人の幅も広がります。
上記のような仕事に就きたい方は、これから紹介する資格の取得を目指しましょう。

  1. 普通自動車運転免許
    営業先や現場への移動が必要な営業職や施工管理、地方への通勤に役立つ
  2. 簿記
    経理など財務管理を行う仕事に必須の資格。就職で有利になるのは2級以上
  3. 宅地建物取引士
    不動産業界の仕事で資格保有者のみにできる仕事があり、非常に役立つ
  4. 登録販売者
    一般医薬品の販売・商品説明・アドバイス等の業務ができる国家資格の一種
  5. 基本情報技術者
    情報処理の知識、技術、実務に役立つ能力の試験。専門性や難易度が高く就職に有利
  6. 保育士
    無資格でできる業務は「保育補助」まで。保育施設に就職する場合には保育士資格が必要

1. 普通自動車運転免許

普通自動車運転免許は、業界や職種を問わず幅広い仕事で役立つ資格です。
営業職や販売職、配送関連の仕事では「必須条件」や「歓迎条件」として記載されている求人もあり、持っていると選択肢が広がります。

普通自動車運転免許は、多くの業界で直接的に活かすことができます。
たとえば、営業職では顧客訪問のために車を利用する機会がある会社もあります。

また、配送ドライバーや引っ越し業、建設関連の仕事などでは運転免許がないと採用されないことも多く、就職活動において大きなアドバンテージになります。
さらに、免許を持っていることで「勤務地が郊外」「通勤で車が必要」といった求人への応募も可能になり、選択肢を広げる効果もあります。

普通自動車運転免許を活かせる仕事
  • 営業職
  • 販売職
  • 施工管理
  • 工場のライン作業
  • タクシードライバー
  • 配送ドライバー

試験の難易度

普通自動車運転免許の試験難易度は「やや易しめ」といえます。

令和6年度の合格率を見ると、普通一種の仮免許試験は79.5%、本免許試験は69.6%と高めの水準です。

特に教習所や免許合宿に通うと、交通ルールや安全知識を学ぶ「学科講習」と、運転操作を身につける「実技教習」を体系的に学べるため、一発で合格する人が多くいます。
一方で、教習所などに通わずに試験場で直接受験する「一発試験」の合格率は、一般に5〜10%程度といわれます。

そのため確実に合格を目指す場合は、多少費用がかかっても教習所や免許合宿に通うのが現実的な方法といえるでしょう。

項目普通自動車運転免許試験(第一種)の詳細
勉強時間の目安(教習所卒業の場合)25~28時間
受験資格18歳以上(身体条件の定めも別途あり)
合格基準90%以上(仮免学科試験・本免学科試験)
合格率(※)▽令和6年度・第一種普通(仮免許):79.5%普通(本免許):69.6%
受験方法学科:筆記試験(◯✕問題)

※出典:警視庁交通局運転免許課「運転免許統計 令和6年版|(2)令和6年中の運転免許試験実施状況」p.22

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小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者

運転免許は就活前、早めの取得がおすすめ!

運転免許は、就職活動において非常に重要な資格です。営業職や工場勤務の製造スタッフ、施工管理など、多くの場合でお客様先への訪問や通勤に車が必要となるため、運転免許が必須となる企業は少なくありません。

特に地方では、電車での移動が難しい工場や建設現場などもあり、運転免許は持っていた方が良いでしょう。免許を持っていることで、持っていない人と比べて採用されやすくなる傾向があります。

免許取得を待ってくれる企業もありますが、免許取得を理由に入社日が遅れるケースもあるため、早めの取得が望ましいです。

2. 中型・大型自動車免許

中型・大型自動車免許を持っていると、配送や運送の仕事で活躍できます。

こうした仕事は、学歴や経歴よりも「免許の有無」が採用で重視されるため、大学中退者でも就職のチャンスが十分にあります。

中型自動車免許は、総重量7.5トン以上11トン未満のトラックを運転できる免許です。
大型自動車免許は総重量11トン以上の車を運転できる資格で、長距離輸送や建設資材の運搬などを行う際に必要になります。

それぞれ一種と二種があり、一種はトラックなどの「貨物運送」、二種はバスやタクシーのように有償で乗客を運ぶ「旅客運送」を行う際に必要です。

中型・大型自動車免許を活かせる仕事
  • ルート配送ドライバー
  • 集荷・配達ドライバー
  • 路線バスの運転手

試験の難易度

中型・大型自動車免許の難易度は「易しめ」です。

令和6年度の合格率(本免許試験)を見ると、中型(第一種)は97.2%、大型(第一種)は90.6%とそれぞれ9割を超えており、試験の難易度は決して高くないことが分かります。

項目中型・大型自動車免許試験(第一種)の詳細
勉強時間の目安(※1)(教習所卒業の場合)▽学科教習時間
(例:普通一種MTを持っている場合)
中型一種免許:50分大型一種免許:50分
受験資格(※2)<中型免許>
・20歳以上(身体条件の定めも別途あり)
・準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算2年以上
<大型免許>
・21歳以上(身体条件の定めも別途あり)
・中型、準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算3年以上
合格基準90点以上
合格率(※3)▽令和6年度(本免許試験)
中型(第一種):97.2%
大型(第一種):90.6%
受験方法学科:筆記試験(◯✕問題)

※1 第一種免許を受ける場合、取得したい運転免許と異なる種類の第一種免許(小特・原付を除く)を持っていると学科試験は免除

※2 一定の教習を修了することにより、19歳以上かつ、普通免許などを受けていた期間が1年以上あれば受験可

※3 出典:警視庁交通局運転免許課「運転免許統計 令和6年版|(2)令和6年中の転免許試験実施状況」p.22

3. 簿記2級以上

簿記は、お金の流れや出入りなどを細かく知る・管理するうえで必須の資格です。
経理など、企業の財務管理を行う人には必須の資格といえます。

3級から1級までありますが、就職において有利になることが多いのは2級以上です。

簿記二級以上を活かせる仕事
  • 経理
  • 営業事務
  • 販売
  • 会計事務所職員
  • 税理士事務所職員

数字を扱う職種は多いため、経理以外にも活躍の場は比較的あるといえます。

試験の難易度

簿記2級・簿記1級試験の難易度は高めです。

たとえば、2025年6月試験(統一試験)の2級の合格率は22.2%です。
毎回の合格率は20%前後のため、およそ5人に1人しか受からない難関資格といえます。

簿記1級になると難易度はさらに高まります。
毎回10〜15%ほどの合格率のため、最低でも600時間程度の勉強が必要となるでしょう。

項目簿記試験の詳細
勉強時間の目安3級:100時間~
2級:250時間~
1級:600時間~
受験資格なし(併願受験も可能)
合格基準70%以上(1級の1科目ごとの得点は40%以上)
合格率(※)▽第170回試験(2025年6月8日)
2級(統一試験):22.2%
1級(統一試験):14.0%
受験方法ペーパー受験、ネット受験(3級、2級)

※出典:日本商工会議所・各地商工会議所「簿記|受験者データ

2020年12月からはペーパー試験以外に、テストセンターでのネット試験も導入されています。試験日程などは「簿記|商工会議所の検定試験」を参考にしてみてください。

4. TOEIC800点以上

TOEIC800点以上は「英語が得意」と自信を持って言えるレベルのため、外資系企業や、英語が社内公用語となっている企業への就職も狙えるでしょう。

現在は多くの企業で海外との取引きが増えており、高い英語力を持つ人材はどの業界でも重宝されます。

英語力を活かせる仕事として代表的なのが、海外の企業に自社製品を提案し、販路を広げる「海外営業」です。
海外出張や、現地スタッフとやり取りする場面などで英語を使う機会が多くあります。

また、英文書類を扱うことが多い「貿易事務」や、外国人客と接する「ホテルスタッフ」も英語力がある人は高く評価されるでしょう。

TOEIC800点以上を活かせる仕事
  • 海外営業
  • 貿易事務
  • ホテルスタッフ

試験の難易度

TOEIC800点以上の難易度は、現在の英語力や保有スコアによって異なります。

たとえば現在のスコアが500点の場合、800点を目指すには500〜700時間の勉強が必要です。
一方、現在のスコアが700点の場合は、250〜350時間ほどの勉強で800点を目指せるでしょう。

項目TOEIC試験(Listening & Reading Test)の詳細
勉強時間の目安▽800点を目指す場合
現在のスコア500点:500~700時間
現在のスコア600点:350~500時間
現在のスコア700点:250~350時間
受験資格なし
受験方法会場受験:筆記試験(マークシート方式)
オンライン受験(※団体が実施するIPテストのみ)

中退経験者1日13人が
就職相談に来ています!

2024/5~2025/4の当社既卒等支援サービスにおける1日あたり中退者の相談人数(平日のみ)

大学中退者が働きながら取得できる資格

まずは就職して生活を安定させた後、腰を据えて資格勉強に取り組みたい人は「基本情報技術者」や「介護職員初任者研修」の取得を検討しましょう。

これらの資格は、社員に取得を強くすすめている企業や事業所が多く、研修や受験費用のサポートなどを受けられることもあります。

また、第二種電気工事士や登録販売者など、数日から数ヶ月ほどの講習や勉強時間で取得を目指せる国家資格・公的資格も少なくありません。

ここでは「働きながら取得できる資格」を10個紹介しますので、就職後にスキルアップ・キャリアアップを考えている大学中退者の方はチェックしてみてください。

1. 基本情報技術者

基本情報技術者は、IT業界で働くうえで必要な基礎力を証明できる国家資格です。

同じくIT知識を証明できる「ITパスポート」よりも専門性が高く、システムエンジニアやプログラマーなどの職種で特に評価されます。

たとえばITエンジニアを企業に派遣する「SES企業」の中には、社員に対して基本情報技術者試験の取得を強く推奨・支援している会社も少なくありません。

入社後に研修や勉強会を受けられる企業も多いため、働きながら資格を取りたい大学中退者や、IT業界の仕事に興味がある方は基本情報技術者の取得を検討してみましょう。

2. 介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護資格の中で“入門レベル”に位置づけられる公的資格です。

介護の基本的な知識や技術を学ぶことができ、資格を持っていると介護施設や訪問介護事業所などに採用されやすくなります。

夜間や土日に授業を行うスクールも多いため、働きながら資格を取りたい大学中退者にぴったりです。

介護・福祉業界は「資格不要」の求人も多いですが、未経験から就職を目指す場合は資格を持っている人のほうが歓迎されます。

学習期間は3〜4ヶ月ほどと比較的短いので、介護職に興味がある方は、まずは介護職員初任者研修の取得を目指してみましょう。

3. 介護福祉士

介護福祉士は、介護分野で唯一の国家資格です。

大学中退者が働きながら取得しやすい理由は、「実務経験ルート」があるからです。
このルートでは、介護施設などで3年以上働き、原則450時間の「実務者研修」を修了すると国家試験の受験資格を得られます。

実務者研修の受講は必須ですが、一部の科目を通信で学べるスクールも多いので、介護職として働きながらでも修了を目指せるでしょう。

介護福祉士を取得すると、サービス提供責任者のような中心的な役割としても活躍できるようになります。
介護業界でキャリアアップをしたい方は、介護福祉士の取得も検討してみてください。

4. 宅地建物取引士

宅地建物取引士(宅建)は、不動産取引の専門知識を持つことを証明できる国家資格です。

働きながらでも試験合格を目指しやすい理由は、資格取得を支援してくれる会社が多いからです。

不動産業者は、一つの事務所において、業務に従事する者5人につき1人以上の「専任の宅地建物取引士」の設置義務があります。
そのため、不動産営業として働く社員を中心に、宅建の取得を強く推奨する会社が多いのです。

実際、多くの会社が「受験費用の補助」や「社内勉強会」などを通して資格取得をバックアップしているので、不動産会社で働きながら宅建を取得する人も少なくありません。

5. フォークリフト運転技能講習

フォークリフト運転技能講習は、最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転作業に従事する人に取得が義務づけられている資格です。

働きながら取得できる理由は、講習期間が短く、サポートが充実している会社が多いためです。

講習は最長でも5日ほど(計35時間)で修了でき、取得費用を全額負担してくれる会社も少なくありません。
所持免許によっては、講習期間が11〜31時間に短縮される場合もあります。

資格を取得すると、物流・製造・建設業界など、幅広い現場で“即戦力”として活躍できます。
工場や倉庫の仕事に興味がある大学中退者は取得をぜひ目指してみましょう。

6. 自動車整備士

自動車整備士は、車の点検や修理に必要な知識・技術を持つことを証明する国家資格です。

働きながら取得できる理由は、実務経験を積むことで受験資格を得られる「実務経験ルート」があるためです。

たとえば三級整備士は、特定の整備工場などで原則1年以上の実務経験を積むことで受験できます。整備工場やカーディーラーには、未経験から「整備士見習い」として働ける求人も多くあります。

整備の専門学校などに通わず、大学中退後に働きながら取得を目指す人は「整備士見習い」として未経験で入社し、実務経験を1年以上積んだ後に三級整備士に挑戦しましょう。

7. 調理師免許

調理師免許は、調理技術や衛生管理、栄養学などの知識を持つことを証明できる国家資格です。

働きながら取得できる理由は、「実務経験ルート」で受験資格が手に入るためです。
特定の基準を満たした飲食店などで、調理業務に2年以上(※)従事すると調理師試験を受験できます。

調理師免許は“名称独占資格”のため、免許を持っている人だけが「調理師」と名乗れます。
衛生と調理の専門知識を持っている人として信頼度が高く、転職やキャリアアップを目指す際にも有利になるので、調理に関わる仕事をしたい大学中退者は取得を目指してみましょう。

※週4日以上かつ1日6時間以上の勤務が必要

8. 登録販売者

登録販売者は、ドラッグストアや薬局などで「一般用医薬品(第2類・第3類)」の販売や情報提供ができる公的資格です。

登録販売者試験には受験資格がないため、学歴や実務経験に関係なく誰でも受験できます(※)。

合格までの目安は200〜300時間ほどで、働きながらでも取得可能です。
たとえば平日は仕事終わりに1日2時間、土日は4時間ずつ勉強できれば、3〜4か月ほどで合格ラインに届くでしょう。

医薬に関わる実務経験がなくても受験できるので、まずは別の仕事に就職して資格勉強を進め、将来的に登録販売者へのキャリアチェンジを目指すのもおすすめです。

※正規の登録販売者として働くには、試験合格後、「直近5年間のうち通算2年以上の実務経験」を積むなどの要件を満たすことが必要

9. 第二種電気工事士

第二種電気工事士は、電圧600ボルト以下の「一般用電気工作物(小規模な商店や事業所などの電気設備)」の工事を行うために必要な国家資格です。

働きながら取得できる理由は、電気工事の実務経験がなくても試験を受験できるためです。

実際、別の業界で働きながら資格取得を目指す人も多く、合格までの目安は100〜200時間ほどのため独学で合格する人も少なくありません。

試験に合格して免状(資格)を手にすると“即戦力”として高く評価され、安定して仕事を獲得しやすいので、手に職をつけたい大学中退者は取得を目指してみましょう。

10. 保育士

保育士は「児童福祉法」によって定められた国家資格です。

保育士試験には「実務経験ルート」があり、保育補助として働きながら資格取得を目指せます。たとえば高卒の場合、児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上の実務経験を積むことで受験資格を得られます。

なお、大学に満2年以上在学し、62単位以上修得した人は、実務経験なしで保育士試験の受験が可能です(大学中退者も含む)。

保育士は更新制度がなく、“一生有効な資格”として知られています。
子供が好きな人や、安定して長く働ける仕事を探している人は、保育士資格の取得・登録を目指してみましょう。

大学中退者が取得しても役に立たない資格

大学中退者が取得しても評価されにくい資格は、英検・漢検・数検、MOS、ITパスポート、医療事務、3級以下の資格、民間資格です。

たとえば漢検は実務で役立ちにくく、MOSは「パソコン操作はできて当然」と見なされやすいため、他の応募者と差をつけるには不十分です。

ITパスポートは“入門資格”であること、医療事務は“資格なし”で働ける職場が多いことから、就職時の評価はそこまで高くありません。
3級や4級などは実力を示す資格としては弱く、「野菜ソムリエ」などの民間資格は実務との関連性が薄いため、就職で評価されにくい傾向があります。

1. 英検/漢検/数検

英検・漢検・数検といった検定は、1級など難易度の高い資格を持っていない限り、就職で特別な評価を受ける可能性は低いといえます。

理由としては、以下があります。

  • そのほかの資格と比べると実務に活かしにくい
  • ほかの資格のほうが評価されやすい(例:英語系であればTOEICのほうが一般的)

在学中にそれらの勉強が好きで取得するのであればまだしも、就職に役立てるための資格として取得するのはおすすめしません。

2. MOS

MOSは「Microsoft Office Specialist」の略で、WordやExcelなどに関するスキルを証明する資格です。MOS資格が就職で役に立ちづらい理由としては、以下があります。

  • 基本的なパソコンスキルは「できて当たり前」と見なされがち
  • 難易度が高い資格ではない

近年は学生時代からパソコンに日常的に触れている人がほとんどで、授業などで使用しているケースも多いため、企業も「応募者には最低限のパソコンスキルはあるだろう」と考えています。そのため、MOSを取得しても差別化にはなりにくいといえます。

3. ITパスポート

ITの基礎的な知識を証明する資格です。ITパスポートをおすすめしない理由としては、以下があります。

  • IT系の資格のなかでは専門性が低い
  • 基本情報技術者などと比較すると実務に直結しにくい

ITパスポート自体は持っていても損にはなりませんが、ITツールを使用して仕事をする社会人全般向けの資格となっているため、IT系の専門職に就くうえでは、専門性が高いとは見なされにくい資格です。

4. 医療事務

医療事務は、病院や歯科医院などの医療施設で事務業務に従事する人を対象とした資格です。資格取得を特におすすめしない理由としては、以下があります。

  • 資格がなくても就くことができる
  • 医療事務以外の仕事に転職する際には役に立たない

医療事務は通信講座などでも取得できる資格ですが、無資格でも就職可能です。医療事務の仕事がしたい人はまず就職して、そのうえで「資格があったほうが仕事に活かせそう」と感じたら目指す方法でも遅くはありません。

5. 3級以下の資格

資格には5級~1級、3級~1級など難易度別に分けられているものも比較的あります。

3級よりも難易度の低い資格取得をおすすめしない理由としては、以下があります。

  • 難易度が低い資格=高い能力を証明するものにはならない
  • 2級よりも下はあまり評価対象にならない

資格を取得すること自体はマイナスではないものの、合格率の高い資格や、少ない勉強時間でも取得できる資格は、就職の場であまり有利にはなりません。
たとえば簿記やFPなどの資格でも、3級は比較的合格しやすい傾向にあります。

資格を取得して就職に役立てたいのであれば、2級以上を目指しましょう。

6. 民間資格

民間資格は信頼性に乏しく、仕事に直結しない資格も多いため注意が必要です。

資格は大きく分けて、国が定める「国家資格」、公的機関が認定する「公的資格」、民間団体が独自に運営する「民間資格」の3種類があります。

種類特徴
国家資格特定の職業で働くために国が認めた資格医師、弁護士
公的資格文部科学省や経済産業省などが後援・認定する資格簿記、秘書検定
民間資格企業や団体が試験を実施する資格野菜ソムリエ、世界遺産検定


民間資格は趣味や自己啓発として学ぶにはおすすめですが、信頼性という点では他のふたつに劣ります。
取得する資格や働く仕事によっては知識を活かせる場面もほぼないため、就職を目指す大学中退者はまずは国家資格や民間資格の取得を目指しましょう。

大学中退者が資格取得を目指す割合

中退者を対象にした調査によると、大学中退後に資格取得を目指していた割合は11.1%です(※1)。つまり大学中退者のおよそ10人に1人が、資格取得に向けて実際に行動に移しているのです。

また、ハローワークに来所した中退者の現状を調べたデータでは、「就職活動中だが、進学や資格取得のために勉強している」と回答した人は、男性12.6%、女性19.3%でした(※2)。

「短大・高専」を除き、他の学歴でも女性のほうが資格取得に前向きな様子が伺えるため、資格に対する意識には男女間で一定の差があることも分かります。

※1 出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究|図表3-13 中退した直後にしたいと思ったことと実際にしていたこと(学校種別)」p.97

※2 出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究|図表3-2 現在の状況(学校種別)」p.90

大学中退者が資格を取得する際の注意点

就職を目指す大学中退者にとって資格は強みになりますが、「とりあえず取っておこう」という考えで取得を目指すのはおすすめできません。
資格の中には特定の仕事でしか活かせないものも多く、「せっかく取ったのに評価されない…」といった事態に陥りやすいからです。

興味を持てないまま勉強を続けると挫折のリスクが高まるので、「どんな仕事をしたいか」を明確にし、その業界・職種で役立つ資格を選ぶことも大切です。
難易度の高い資格を何年もかけて目指すより、まずは就職して実務経験を積むほうがこの先のキャリアで有利になる可能性があることも理解しておきましょう。

1. とりあえずの気持ちで資格取得を目指してはいけない

大学中退者のなかには、少しでも就職しやすくするために資格取得を目指そうとする方もいるかもしれません。しかし「とりあえず資格を取ろう」という姿勢で目指すのはやめましょう。

就職のためにがんばって資格を取得した場合でも、その資格と関連する仕事への就職にのみ有利になる可能性が極めて高くなります。
たとえば不動産の仕事に興味がないのに宅地建物取引士の資格を取得しても、不動産系以外の就職では特に役に立たないケースもあるのです。

2. 働きたい分野を決めてから資格を選ぶ

明確な目標や就きたい仕事のための資格取得であれば、有意義だといえます。
就職活動の前に資格取得を目指す場合、まずは自己分析や職業研究などを徹底し、自分が働きたい分野を決めたうえで、必要な資格やあったほうがよい資格があれば取得を目指すとよいでしょう。

資格取得には一定の時間を必要とするため、モチベーションが低いと途中で挫折しがちです。
まずは自分がやりたい仕事をはっきり決めてから、資格の勉強をスタートしましょう。

3. 資格取得が現実的かどうか考える

資格勉強にはリスクもあるため、現実的な視点をもとに資格取得を検討することも大切です。

たとえば弁護士や公認会計士などの難関資格は、合格までに数年単位の勉強が必要です。
仮に3年かかっても合格できず就職を目指した場合、その3年間で仕事経験を積んでいた大学中退者のほうが“市場価値”は高く、この先の転職や昇進で有利な場面が多いでしょう。

特に難関資格を目指そうと考えている方は、将来のキャリアや経済的な支援、勉強に使える時間を踏まえたうえで、「就職よりも資格勉強を優先する価値が本当にあるのか」についてまずは冷静に考えてみましょう。

大学中退者の進路は主に4つ

大学中退者の主な進路としては、資格勉強、正社員就職、他の学校への進学、フリーターとして働く、の4つが挙げられます。

資格勉強は時間がかかるので「職歴なし」の期間は増えますが、取得できれば履歴書に記載でき、就職でもアピール材料になります。

「安定した給料を手にしたい」という人は、正社員就職をすぐに目指しましょう。
別の大学や専門学校に進学して専門知識やスキルを学び、興味がある仕事への就職を目指すのも一つの手です。

まずは生活費を確保するためにアルバイトを始め、この先の方向性を考える大学中退者も少なくありません。

進路1:資格に取り組む

この記事でご紹介してきたように、興味・関心がある分野や将来的なキャリアに役立つ資格の取得に取り組むケースです。

「大学中退者が取得すべき資格TOP5」であげた資格が活かせる業界・職種で働きたい人は、チャレンジする価値がある進路と言えます。

資格取得を目指して勉強している期間は「職歴なしの期間」となりますが、見事取得できれば「保有資格」として履歴書に記載できます。その資格が採用時に評価される種類のものであれば、将来の就職活動において有利になるでしょう。

進路2:就職で正社員になる

大学中退後の進路として最もおすすめできるのは、就職して正社員になることです。

正社員は収入や待遇面が安定しています。また、社会的な信用が高く、例えば賃貸住宅を借りやすい、クレジットカードやローンの申請が通りやすいなどのメリットもあります。「経済的になるべく早く自立したい」「安定したキャリアを築きたい」という人に向いている進路です。

ただ、正社員の求人は「大学卒業以上」が応募条件となっていることが多く、中退の場合は正社員就職がなかなか決まらないこともあるでしょう。

そこで、「大学中退者や既卒者を積極的に採用している企業」を探すことをおすすめします。そうした企業は、これまでの経歴よりも応募者の人柄やポテンシャルを重視し、入社後の育成にも力を入れている傾向にあります。規模的には中小企業が多く、就活に不慣れな人は自力で見つけられないことが多いため、大学中退者の就活に強みのあるエージェントなどを活用すると良いでしょう。

正社員として就職・勤務できれば、それはもちろん立派な職歴になりますし、将来的に転職を考える際には履歴書に記載できます。

進路3:他の大学/専門学校へ進学する

興味・関心がある分野・キャリアに役立つ分野について学ぶため、大学・専門学校に進学するパターンです。

「進路1:資格に取り組む」においても、独学や通信・WEB講座だけでなく、資格の専門学校に数か月ほど通学する人もいるかも知れません。

ただ、大学・専門学校へ「進学する」となると、大抵は数年単位の期間が必要になります。通学している期間は「学歴」にはなりますが、同時に「職歴なしの期間」でもあります。新卒時の年齢から期間が長くなるほど、将来の就職活動では不利になる恐れがあります。

他の大学・専門学校への進学を検討する際は、「本当に進学しなければ得られない専門性やスキルなのか?」、「より短期間で同じ分野について学ぶ方法が他にないか?(独学、通信・WEB講座、専門学校の短期通学講座など)」を慎重に検討してください。さらに、進学には多額の費用がかかる点にも注意が必要です。

進路4:アルバイトを始めてフリーターになる

先述のとおり、大学中退の場合は正社員就職がなかなか決まらない場合もあります。収入がない状態では就職活動を続けることも難しくなり、焦る気持ちから十分に検討せずに就職先を決めてしまい後悔するケースもあります。

就職活動が長引きそうな場合は、並行してアルバイトで収入を得ることもあるでしょう。そんな時は、あなたが志望している業界や職種に近い職場でのアルバイトを選んでみてください。その仕事で得られるスキルなどを知るきっかけになったり、正社員で就職した場合のシミュレーションにもなることでしょう。

ただし、安易にアルバイトを始めてしまうと、フリーター生活から抜け出せなくなるというデメリットもあります。アルバイトをする場合は、上記のような目的をしっかり持ち、正社員就職に向けての計画を立てましょう。

なお、アルバイトの経験は職歴に含まれませんが、就職活動で履歴書を作成する際、志望理由や自己PR欄など、自由記載の項目に記載することは可能です。まったくの未経験に比べて、評価が期待できるでしょう。

中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス

資格取得した大学中退者におすすめの職種

ここからは、資格を取得した大学中退者におすすめの職種をいくつかご紹介していきます。

職種1:営業職

新規開拓営業、ルート営業など営業の種類はいくつかありますが、いずれも主な業務内容は以下のとおりです。

  • 製品やサービスの提案・受注
  • 顧客へのフォローやサポート
  • 社内外との調整業務

ほとんどの企業には、営業部署があります。
営業職を経験しておくと、将来的に他業界に転職したいと考えた場合でも、一定数の選択肢が期待できます。

doda「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報)」によると、営業職(20代)の平均年収は378万円です。

若手の営業職は未経験でも応募できる求人が多く、大学中退者でも正社員就職が狙える職種の代表格です。
ただ、今回は「資格取得後におすすめの職種」がテーマですので、資格があることで就職がより有利になる可能性が高いケースをご紹介します。

それは、不動産関連の営業職です。「大学中退者が取得すべき資格TOP5」にもあげた『宅地建物取引士』不動産取引において顧客に重要事項説明を行うのは、資格保有者のみの独占業務です。
あらかじめこの資格を保持していれば、不動産に関する基礎知識があることや、業界への志望意欲の高さがアピールでき、採用選考で有利に働くでしょう。
不動産営業としての実務経験がなくても、それは働きながら体得できます。

不動産業界の20代の平均年収は432万円と、他職種に比べて高い水準にあります。30代の平均年収も517万円で、経験を積めば年収アップも期待できます。
不動産業界は業務量が多く、離職率が高い傾向もあります。一方、実績が給与に反映されるので、高収入を目指す意欲のある人に適しています。

職種2:公務員

公務員試験を受験し、合格すれば大学中退者でも公務員になることができます。
ただし受験には年齢制限があり、おおむね30歳が上限になっていることが多いです。
種類や地方によって、25歳まで・35歳まで・40歳までと上限年齢が異なるので、自分が受けたい公務員試験の年齢上限を必ず確認しましょう。

公務員の主な職務内容は、以下の通りです。

  • 国家公務員(各省庁または出先機関)
  • 地方公務員(公立学校教員、警察官、消防士、役所職員など)

公務員の仕事は、国や地域に貢献したい人におすすめです。

平均年収は職種や所属する自治体により大幅に異なり、20代で307万~450万円です。30歳時点での平均年収は403万~498円です。

また、大前提として合格するにはかなりの勉強が必要なので、無計画に勉強を進めてもなかなか合格に至らず、年数ばかりが経過して後々後悔する恐れもあります。

そんな事態を避けるには、試験に挑戦する期限を事前に決めた上でしっかりと勉強し、念のために民間企業への就職活動も並行して行うのがおすすめです。

職種3:建築業

建設現場の作業員として働く建設業は学歴や経歴を問われない求人が多く、大学中退者にとって就職ハードルの低い業種といえます。
体力がかなり必要とされ、夜勤もあるので仕事内容はかなりハードです。しかし、その分収入が高い傾向にあります。建設業の20代前半の平均年収は312万円、20代後半の年収は391万円。いずれも20代全体の平均年収を20万円ほど上回る結果になりました。
建設業は人材不足と急激な業務量の増加もあって、年収は増加傾向にあるようです。

建設業界において資格の有無、そして取得資格の等級は年収に大きく影響します。
たとえば建築士の資格には「一級建築士」と「二級建築士」があり、前者の方が高年収です。
取得している級によって生じる平均年収の差は約160万円あります。

また、高度な知識や技術が求められる資格がほとんどであり、まったくの未経験から取得するのはかなり困難です。
まず未経験で応募可能な求人に応募し、働きながらスキルアップと資格取得を目指すのが賢明です。

職種4:ITエンジニア

IT業界、しかも「エンジニア職」と聞くと、未経験では応募できないのではないかと思うかも知れません。しかし、プログラミング・スクール(WEB、通学)で知識やスキルを習得し、未経験者でも短期間の学習で取得可能なIT関連の資格を取得しておくと、学ぶ姿勢やポテンシャルが評価され正社員就職のチャンスが広がります。
また、事前の学習や資格取得をしていなくても、若い人材であれば積極的に採用している企業もあります。

doda「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報)」によると、ITエンジニアの平均年収は20代で372万円です。
30代では511万円、40代は615万円と、将来的な年収アップが期待できるところも大きな魅力です。

ITエンジニアの仕事内容は、情報システムやWebサイト、ソフトウェアなどにおいて、システム設計・開発、テスト、運用などの工程が主な担当です。

ITエンジニアに向いてるのは、下記のようなタイプの人です。

  • ITやデジタル技術に興味がある人
  • パソコン作業を長時間、集中して行える人
  • 専門技術や知識を継続的に身につけていきたい人

ITエンジニアの仕事は、パソコンを使っての業務が主体です。
デスクワークが苦手な人は避けた方が無難でしょう。
また、IT系の仕事は常に新しい技術や知識が出てくるため、自主的に勉強を継続できる人に適性があります。

職種5:施工管理

施工管理とは、前出の「建設業」に含まれる職種です。
建設現場などにおける工事全般の管理業務を担当し、予算や安全面の管理、スケジュールや予算の管理、提出書類作成や各種手続きなどが、主な業務内容です。

国家資格である「施工管理技士」は、工事現場での技術責任者として施工管理や安全管理するために必要な資格です。
1級と2級に分かれていて、それぞれ許可されている施工管理範囲が異なります。2級の第一次検定の受験資格は、試験実施年度に満17歳以上になる方です。
学歴や実務経験の定めがないので、年齢さえクリアすれば誰でも受験できます。
引用:1級・2級建築施工管理技士の受験資格を全解説

求人ボックス給料ナビ「施工管理の仕事の年収・時給・給料情報」によると、施工管理職の平均年収は467万円です。

施工管理職に向いてるのは、人との調整や計画管理が得意な人です。
現場で身体を動かすというよりも、スケジュールを調整・管理したり、スタッフがスムーズに業務に取り組めるよう手配する業務であり、そうした事を得意とする人にはおすすめです。
また、実務を通じてマネジメント業務を体得できるため、長く使えるスキルを身につけたい人にも適性があります。

大学中退者の就職方法

最後に、大学を中退した人が就職する方法を3つ、具体的に解説します。
それぞれのメリット・デメリットを理解してから活用しましょう。

いくつか併用してみて、あなたに合う方法を選ぶのもおすすめです。

方法1:ハローワークを利用する

ハローワークの主なサービスは、以下の通りです。

  • 求人の紹介、応募
  • 就職に関する相談
  • 就職セミナーやイベントの実施
  • 職業訓練

求人を検索・応募できるほか、独自のセミナー開催などもあります。
条件を満たしていれば、職業訓練で就職に役立つ技能も学べます

ハローワークを利用するメリットは、以下の通りです。

  • 誰でも気軽に使える
  • さまざまなサービスを利用できる
  • 若者に特化したサポートもある

一方、ハローワークを利用するデメリットは、以下の通りです。

  • 条件の悪い求人も混ざっている事がある
  • 大学中退者に特化したフォローは期待しづらい

ハローワークは全国各地にあるため、自宅から通いやすい場合が多いのはメリットです。

セミナーや職業訓練などさまざまなサービスを利用できる点も、情報収集・就職準備に有益です。
ハローワークによっては若年層に特化した就職サポートを実施している拠点もあります。

ただハローワークの求人には、求人票に記載された内容と実態が異なるものも含まれている場合があり、要注意です。

求人側も費用がかからないため、どんな企業でも求人を出すことができてしまいます。
また、パート職など正社員以外の求人数も多く、正社員として働きたい人は仕事探しに時間を要するかもしれません。

方法2:就職サイトを利用する

就職サイトの主なサービスは、以下の通りです。

  • 求人の検索、応募
  • 企業からのスカウト
  • セミナーやイベントなどへの参加

基本的には、全国の求人を検索することが可能です。
幅広い職種を網羅した総合型サイトと、専門職など特定の職種のみを掲載する特化型サイトがあります。大学中退者が利用するのは、総合型がほとんどです。
あなたの経歴情報を登録しておくと、それに興味を持った企業から、面接などへのお誘いが来ることもあります。

就職サイトを利用するメリットは、以下の通りです。

  • 多くの求人を簡単に検索できる
  • いろいろな職種に応募できる
  • 条件を絞って探すことも可能

一方、就職サイトを利用するデメリットは、以下の通りです。

  • 幅広い経歴の人が応募するため、大学中退者は不利になる場合がある
  • 応募先が自分に適した企業かどうかわからない
  • 応募書類の作成や面接対策、面接の日程調整などは自分で行う必要がある

求人数は圧倒的に多いため、自分の希望に近い企業を探すことができます。
複数の職種に興味がある場合、未経験OKの求人に応募すればチャンスが広がります。

ただ、大学中退者の就職では、既卒や第二新卒と比較して「中退」という要素があるため、就職サイトからの応募ではなかなか選考に残らないこともあります。
また、掲載されている企業情報には限りがあるため、ミスマッチになるリスクもあります。

簡単に応募できる分、適切な就職対策をしないまま数を打つだけにもなりがちです。

方法3:就職エージェントを利用する

就職エージェントの主なサービスは、以下の通りです。

  • 専任アドバイザーによるアドバイス、サポート体制
  • 就職講座(自己分析、書類・面接対策、マナー研修など)
  • 個々人の適性に応じた求人紹介
  • 企業側との連絡業務や条件交渉の代行

専任のキャリアアドバイザーが、大学中退者の就職を支援します。
就職活動のための講座も開催され、中退者がはじめての就職に自信を持って臨めるよう、きめ細かくフォローします。求人紹介、面接日程の調整なども代わりに行ってもらえます。

就職・転職エージェントを利用するメリットは、以下の通りです。

  • 大学中退者に特化したアドバイスを受けられる
  • 諸手配を代行してもらえるので、就職活動に集中できる
  • 正社員就職を目指しやすい

一方、就職・転職エージェントを利用するデメリットは、以下の通りです。

  • 自分に合う企業が見つかるとは限らない
  • アドバイザーと相性が合わないこともある

企業との連絡など事務手続きをサポートしてもらえるので、効率良く就職活動を進められます。また、正社員就職を目指したい人にとっても、エージェントの活用は有効です。

ただ、エージェントから紹介された求人のなかに、希望する職種がないこともあり得ます。
また、エージェントの方針が合わないと感じたり、就職まで至らない場合もあることは認識しておきましょう。

さて、私たちジェイックでは、大学中退者に向けた就職支援サービス「就職カレッジ® 中退者コース」を実施しています。

就職カレッジ® 中退者コースの特色は、以下の通りです。

  • 短期集中型の就職支援講座
  • 書類選考免除の合同面接会
  • 入社後のアフターフォロー

スクール型の講座では、自己分析や面接対策などのほか、大学中退の経歴を活かした就職活動のポイントもお伝えしています。

講座終了後は、中退者の採用に積極的な複数の企業と、書類選考なしで面接の機会を設けています。紹介するのは正社員求人に限られているので安心です。入社後も約一年にわたり、職場に定着するためのサポート体制を設けています。

これらの支援サービスはすべて無料で受けられます。就職活動に不安がある方は、ぜひご相談ください。

まとめ

大学中退をしてから就職する場合、資格を取得するかどうか迷う方もいるかもしれません。
就きたい仕事に資格が必要な場合は取得を目指すべきですが、そうではない場合は無理に資格を取得する必要はありません。

まず先に就職し、働くなかで「資格があったほうがよりいまの仕事に活かせそう」「やりたいことが見つかり、その実現のために資格が必要」という状況になってから目指しても、決して遅くはありません。

資格を取得することに「就職するため」以外の明確な目的がないのであれば、就職活動を優先させることをおすすめします。

大学中退の履歴書の書き方を知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

「大学中退の資格」に関するよくある質問

大学中退者が資格を取得する時の注意点を知りたい

大学中退者が就職のために資格を取得するのはあまりおすすめできません。実務に必要または専門性の高い資格以外、資格を持っていること自体が就職に直結するわけではないのです。くわしくは「大学中退者が資格を取得する際の注意点」でご紹介しています。

就職活動するべきか、資格取得するべきかわからない

大学中退という経歴の方のなかには、いま就職活動をしたほうがいいのか、就職に有利になるための資格を取得したほうがいいのか、迷っている方もいるのではないでしょうか。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、現状をお聞きしたうえで分析し、アドバイスをさせていただきます。

大学中退者におすすめの資格を知りたい

大学中退者におすすめの資格は複数ありますが、たとえば宅地建物取引士や基本情報技術者などの資格を持っていると、関連する業界には就職しやすくなるでしょう。具体的には「大学中退者が取得すべき資格TOP5 」をご覧ください。

中退就職カレッジのご紹介
中退就職カレッジのご紹介
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
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ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。