
大学中退者でも稼げる仕事は、学歴よりも実力やスキル、成果が重視される傾向にあります。
営業職(住宅・不動産、広告、IT、保険)やプログラマー、施工管理、公務員、トラック運転手などが挙げられ、未経験からでも挑戦しやすい職種も多いです。
本記事では、大学中退の経歴を持つ方でも収入を得やすい8つの仕事と、仕事選びで後悔しないための判断基準、稼げる仕事に就くための3ステップと、職探しの際に押さえておきたいポイントを紹介しています。
自分に合った働き方を見つけたい方や、長く安定して続けられる仕事を探している方にとって役立つ内容が満載です。ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
大学中退でも稼げる仕事8選
大学中退でも稼げる仕事は、営業職(住宅・不動産、広告、IT、保険)やプログラマー、施工管理、公務員、トラック運転手など、学歴よりも実力やスキル、成果が重視される仕事です。大学中退でも稼げる仕事は多くあります。
実力やスキルが重視される職種を選べば、学歴に関係なくキャリアアップや高収入を目指せます。大学を中退したからといって、高収入を諦める必要はありません。
本章では、大学中退でも稼げる主な仕事を8つ厳選して解説します。ぜひ参考にしてください。
- 住宅・不動産営業【大学中退でも稼げる仕事1/8】
- 広告営業【大学中退でも稼げる仕事2/8】
- IT営業【大学中退でも稼げる仕事3/8】
- 保険営業【大学中退でも稼げる仕事4/8】
- プログラマー【大学中退でも稼げる仕事5/8】
- 国家公務員・地方公務員【大学中退でも稼げる仕事6/8】
- トラック運転手【大学中退でも稼げる仕事7/8】
- 施工管理【大学中退でも稼げる仕事8/8】
住宅・不動産営業【大学中退でも稼げる仕事1/8】
住宅・不動産営業は、住宅や土地の購入・売却・賃貸を希望するお客さまと接し、ライフスタイルや立地、ローン・税制などを総合的に踏まえた提案を行う仕事です。
現地案内や商談、契約締結、アフターフォローまで携わるのが一般的で、車での現地移動や、金融・法律・税の知識も必要です。
平日は顧客対応や物件案内、土日は内覧の対応が多くなります。
契約件数に応じた歩合制インセンティブが多いため、実力次第で高収入が狙えるのが特徴です。
顧客の希望を正確に把握する能力や、専門知識を分かりやすく説明する提案力と説明力、契約を掴む交渉力が求められます。
また、契約が取れなくても前向きに取り組むメンタルの強さも必要です。
平均年収 | 618.3万円 |
必要なスキル | ・コミュニケーション力 ・ヒアリング力 ・提案力 ・交渉力 ・宅地建物取引士の資格 ・住宅ローンや法律、税制の知識 |
向いている人 | ・行動力がある人 ・成果に前向きな粘り強さがある人 ・最新知識を学び続けられる人 |
仕事に就くための方法 | ・不動産会社やハウスメーカーなどに就職 ・宅建士の資格を取得する |
参考:厚生労働省 職業情報サイトjobtag「住宅・不動産営業」
広告営業【大学中退でも稼げる仕事2/8】
広告営業は広告会社に所属し、クライアント(広告主)へ効果的な広告提案を行う仕事です。
新聞やテレビ、雑誌、インターネットなど、多くのメディアを活用して、販売促進の計画から効果検証までを一貫して担当します。
見込み客や既存客の情報収集、広告企画の立案、企画書やサンプル作成、プレゼンテーション、社内や外部との調整、広告制作、配信、効果分析などを行うのが一般的です。
業務内容は多岐にわたるため、マルチタスクの対応力が求められます。
プレゼン資料を作成し、クライアントとの打ち合わせや折衝を重ねながら進行管理を行います。
広告営業には、クライアントのニーズを把握するための情報収集力や分析力、消費者の心を掴むアイデアが必要です。
さらに、提案や交渉、折衝力に加えてプロジェクト全体を管理する進行力も求められます。
変化の激しい広告業界に対応するため、柔軟な発想と行動力のある人に向いている仕事といえるでしょう。
平均年収 | 618.3万円 |
必要なスキル | ・情報収集力 ・分析力 ・企画力 ・提案、交渉、折衝スキル ・進行管理力 ・プレゼン資料の作成 |
向いている人 | ・消費者の動向に敏感で柔軟な発想ができる人 ・コミュニケーションが得意で対話力がある人 ・複数のタスクを整理して管理できる能力のある人 |
仕事に就くための方法 | ・広告代理店や制作会社に就職 |
IT営業【大学中退でも稼げる仕事3/8】
IT営業は、法人顧客の方針や課題を深く把握し、最適な情報システムやサービスを提案・販売する専門性の高い仕事です。
導入の際には技術者と同行し、現場を訪問しながら課題に応じた解決策を提示します。
提案書の作成から見積、契約、納品後のフォローまで一貫して携わるため、重要な役割を果たします。
大規模案件はプロジェクトチームで進め、SEや開発部門と連携するのが一般的です。
納品後のサポートや追加提案を通じて、顧客と長期的な関係性を築いていきます。
IT業界に対応できる幅広い知識や、顧客と技術者との橋渡しとなれる高いコミュニケーション力が求められます。
また、顧客の課題を論理的に解決へ導く思考力や提案力、チームをまとめるリーダーシップも必要です。
平均年収 | 652.6万円 |
必要なスキル | ・コミュニケーション力 ・提案力 ・プレゼン力 ・顧客課題の理解力 ・調整力 |
向いている人 | ・ITに興味があり、最新技術を追い続けられる人 ・顧客との折衝を楽しめる人 ・技術者と連携しながら提案を練れる人 |
仕事に就くための方法 | ・IT企業の営業部門への配属を目指す |
参考:厚生労働省 職業情報サイトjobtag「コンサルティング営業(IT)」
保険営業【大学中退でも稼げる仕事4/8】
保険営業は、一般家庭や企業を訪問し、病気や事故など万が一の際に備える生命保険や損害保険を提案して契約に導く仕事です。
契約ルートには、保険会社の直販や代理店経由などがあり、勤務先も生命保険会社・損害保険会社・代理店など多岐にわたります。支社や営業所を拠点に、地域密着型の活動が一般的です。
業務は新商品や制度の共有会議、アポイントの取得、提案資料の準備、訪問や商談、契約手続き、アフターフォローが一般的です。
給与体系は固定給+歩合制が多く、成果に応じた報酬が得られるのが大きなメリットといえるでしょう。
病気や事故など万が一の事態に備える商品を扱うため、顧客の信頼を得ることが重要です。また、新規開拓と既存フォローの両方に対応できる行動力や、安定して成果を出すための持続力が求められます。
平均年収 | 500.8万円 |
必要なスキル | ・商品や制度の知識 ・営業力 ・コミュニケーション力 ・粘り強さ ・PC操作 |
向いている人 | ・顧客と信頼関係を築ける人 ・自発的に動ける行動力がある人 ・成果を追い続けるモチベーションがある人 |
仕事に就くための方法 | ・保険会社または代理店へ就職 ・「生命保険一般課程試験」や「損害保険募集人一般試験」の合格と登録 |
参考:厚生労働省 職業情報サイトjobtag「保険営業(生命保険、損害保険)」
プログラマー【大学中退でも稼げる仕事5/8】
プログラマーは、システムエンジニア(SE)が作成した詳細設計書を基に、プログラムを実装する仕事です。
コンピュータ言語を用いてコーディングし、単体テストや結合テスト、デバッグを経て、完成したプログラムのドキュメント作成までを担います。
扱うのは企業向け業務システムからWebやゲーム、スマートフォンなど幅広い領域です。
使用する言語やツールはLinuxやJava、Python、C言語などさまざまあり、分野ごとに専門性を磨くことが可能です。
プログラマーは主にIT企業や企業の開発部門に所属し、正社員として働くのが一般的で、新卒採用だけでなく中途採用からのスタートも多い仕事です。
プログラミングには論理的な思考と地道な問題解決能力が欠かせません。
テストやデバッグで粘り強く取り組む姿勢や、情報セキュリティへの配慮も重要です。
設計書を読み解く読解力や、開発メンバーとのコミュニケーション力があると、チーム開発にも対応しやすくなります。
平均年収 | 574.1万円 |
必要なスキル | ・論理的な思考 ・プログラミング言語の知識 ・ドキュメントの作成力 ・コミュニケーション力 |
向いている人 | ・粘り強く課題を解決できる人 ・情報セキュリティの意識が高い人 ・協調性と学習意欲のある人 |
仕事に就くための方法 | ・専門学校やオンラインスクールで学習 ・未経験でIT企業に就職するのも可能 |
参考:厚生労働省 職業情報サイトjobtag「プログラマー」
国家公務員・地方公務員【大学中退でも稼げる仕事6/8】
国家公務員や地方公務員は中央省庁や出先機関、都道府県や市町村役場で勤務し、文書作成や資料整理、会議運営、許認可業務、広報活動など、幅広い業務を担当します。
国家公務員採用試験や地方公務員試験を受験し、合格すると公務員として働けます。
国家公務員は国の政策立案や法令・予算業務を通じて社会全体に影響を与え、地方公務員は地域住民の生活に寄り添い、実務的な行政サービスや施策進行に深く関与できるのがポイントです。
情報処理や対人関係の構築、チームマネジメント、さまざまな事務処理能力が必要とされます。
平均年収 | 481.4万円 |
必要なスキル | ・文書作成力 ・法令の理解力 ・調整力 ・コミュニケーション力 |
向いている人 | ・公共の利益を大切にできる人 ・安定した環境でコツコツ努力できる人 ・法律や制度に関心がある人 ・冷静な判断ができる人 |
仕事に就くための方法 | ・国家公務員試験または地方公務員試験に合格 |
参考:厚生労働省 職業情報サイトjobtag「国家公務員(行政事務)」
厚生労働省 職業情報サイトjobtag「地方公務員(行政事務)」
トラック運転手【大学中退でも稼げる仕事7/8】
トラック運転手は貨物自動車を運転し、荷物を倉庫や工場、店舗などへ運ぶ仕事です。
出社後、点呼や車両点検、アルコールチェックを済ませ、荷物と伝票を確認して積み込み運行を開始します。
現地で荷下ろしをして受領印を受け取り、帰社後に終業点呼、車両点検、運行記録の整理、日報作成などを行うのが一般的です。
入職時に普通免許は必須です。中型・大型・牽引免許の取得も必要な場合があり、企業によっては免許取得支援やOJTによる教育制度も整っています。
危険物や冷凍、高圧ガス輸送などの特定貨物を扱う場合、それぞれの資格がさらに求められるケースがあります。
長時間労働や深夜業務の可能性もあるため、体調管理が非常に重要です。
平均年収 | 491.9万円 |
必要なスキル | ・普通免許 ・中型、大型、牽引、危険物、フォークリフト免許(条件に応じて) ・安全運転の技術・時間管理能力 |
向いている人 | ・体力や持久力がある人 ・安全運転の意識が高い人 ・細かい記録作業を怠らない人 ・自己管理ができる人 |
仕事に就くための方法 | ・ハローワークや求人広告等から運送業に応募 ・入社後に必要な免許を取得 |
参考:厚生労働省 職業情報サイトjobtag「トラック運転手」
施工管理【大学中退でも稼げる仕事8/8】
施工管理は橋梁や道路、鉄道、ダムなどの土木工事において、施工計画の作成から現場での監督や指導、工程やコストの管理までを総合的に担う専門職です。
設計図や仕様書、施工基準、法規をベースに適した施工方法を検討し、資材や重機を手配して作業員に指示を与えながら現場を統括します。
さらに、地域の住民対応や官公庁への調整も行い、プロジェクトが円滑かつ安全に進むよう責任を持って監理します。
勤務先は建設会社やコンサルタント、官公庁などで、河川や港湾、上下水道など全国の現場へ出張するのが一般的です。
深夜や早朝の工事、交代制勤務のケースもあり、天候や現場環境に左右されやすいのが特徴です。
施工管理は高度な調整力と統率力が求められる仕事で、数十人から百人規模のチームを率いるコミュニケーション能力が必要です。
また、図面の読み解きや測量、品質管理、原価・工程管理、記録作成や報告など、幅広い業務に対応する地道さと責任感、体力も求められます。
平均年収 | 596.5万円 |
必要なスキル | ・土木施工管理技士・技術士(建設部門) ・土木工学や法規の知識 ・安全や品質管理のスキル ・チーム統率力 |
向いている人 | ・責任感がある人 ・冷静に判断できる人 ・体力と持久力がある人 ・図面が読めて段取りが上手な人 |
仕事に就くための方法 | ・大学や専門学校で土木学を専攻 ・建設会社等へ就職 |
参考:厚生労働省 職業情報サイトjobtag「土木施工管理技術者」
「大学中退でも稼げる仕事選び」で後悔しないための基準
大学中退でも稼げる仕事を選ぶためには自分に合い、長く働ける仕事選びが重要です。
本章では、大学中退で仕事を選ぶ際に重視したい7つの基準を紹介します。
- 自分の価値観や生活スタイルに合っているか
- 実力や成果が重視される仕事か
- 需要が安定していて景気に左右されにくい業界か
- 中退経験をネガティブに見られにくい職場か
- 未経験からスキルや資格を身につけられる環境か
- 長期的に働ける体制が整っているか
- 誰かの役に立っていると実感できる仕事か
1. 自分の価値観や生活スタイルに合っているか
大学中退後の就職先は、自分の性格や好みに合った働き方を選ぶことで、日々のストレスが減り、心に余裕を持って働き続けることが可能になります。
大学を中退した方の中には「このままでは自分らしい人生を歩めない」と感じて退学を決意した人も多いでしょう。そのため、次に選ぶ仕事が自分にフィットしていないと、また同じように悩む可能性があるからです。
例えば、1人で集中して作業したいタイプの方には、在宅でできるプログラミングやデザインなどの仕事が向いています。
逆に、人と接する仕事にやりがいを感じる方なら、販売や接客などの仕事が合うかもしれません。
「周囲に合わせる働き方」ではなく「自分に合った働き方」を選ぶと日々のストレスが減り、心にも余裕が生まれて長く働き続けられるでしょう。
2. 実力や成果が重視される仕事か
大学中退という経歴があっても、実力や成果が正当に評価される職場を選べば、十分にキャリアを築くことが可能です。実力主義の環境であれば、学歴に関係なく努力や実績が評価されるため、不安を感じる必要はありません。
例えば、営業職は売上や契約数などの成果が数字で表れるため、学歴に左右されにくい職種の1つです。
IT業界も同様にプログラミングなどのスキルが重視され、ポートフォリオや成果物でアピールできます。
実力主義の環境であれば、学歴の有無に関係なくチャンスが与えられるため、自らの努力と工夫次第でキャリアを築けます。
「大学を中退した自分だからこそ、結果で証明したい」という前向きな姿勢が武器になるのです。
学歴に縛られず、挑戦し続けられる環境を選ぶと、自分の可能性に自信が持てるようになります。
3. 需要が安定していて景気に左右されにくい業界か
仕事選びにおいて「安定性」は大きなポイントです。
大学中退という経歴を持つ方にとって、需要が安定している業界を選ぶと、安心して長期的に働ける環境が得られます。
例えば、IT業界やインフラ関連は生活に直結するサービスであるため、需要が長く継続する分野といえるでしょう。
これらの業界では未経験者向けの研修制度や資格支援が充実している会社もあり、学びながら成長できる点も魅力です。
安定した業界に身を置くことで収入の波に悩まされず、将来設計がしやすくなります。
転職やキャリアアップの際にも有利になる可能性が高くなるでしょう。
4. 中退経験をネガティブに見られにくい職場か
すべての企業や職場が学歴だけで人を判断するわけではありません。
実際には大学中退の経験を気にしない、もしくは重視しない職場も多く存在します。
ベンチャーやスタートアップ企業では、スピード感や実行力を重視する傾向があり、学歴よりも人柄や行動力が評価されやすいと言われています。
サービス業や技能職でも、現場でのパフォーマンスが重視されるため、大学中退の経験が大きなハンデになる場面は少ないでしょう。
面接や履歴書での伝え方も大切です。「なぜ中退したのか」「どのように前を向いて行動してきたのか」を具体的に語れると、面接官へポジティブな印象を与えられます。
自分の経験を前向きに活かせる環境を選ぶことが、働きやすさとやりがいの両方につながっていきます。
5. 未経験からスキルや資格を身につけられる環境か
大学中退者の場合、未経験からでもスキルを学べる環境や資格取得支援が整った職場を選ぶことで、自信を持ってキャリアアップを目指せる道が開けます。
中退者の多くが「自分にはアピールできるスキルがない」と感じていますが、学びながら成長できる環境なら、不安を払拭しながらキャリアを積むことができるからです。
例えばIT業界では未経験者を採用する企業があり、入社後に基礎から学べる環境が整っています。また、建設業などでも資格取得支援制度が整っているケースがあるため、働きながら知識と経験を積むことが可能です。
このような環境であれば「最初は分からなくても、努力すれば活躍できる」という安心感があるでしょう。逆に「採用するのは経験者のみ」「教育制度がない」という職場では、スタート時点での差を埋めるのが難しく、挫折につながる可能性もあります。
未経験でもチャレンジできる職場を選ぶと、将来的なキャリアアップや自信の獲得につながります。
6. 長期的に働ける体制が整っているか
給料が良くても、長く働けなければ本当の意味で「稼げる仕事」とは言えません。
継続して安定した収入を得られる職場を選ぶと、将来的な安心につながります。
長期的に働ける職場の特徴として、福利厚生がしっかりしている点が挙げられます。
有給休暇の取得しやすさや育児・介護休暇制度の有無なども重要なチェックポイントです。
また、キャリアアップや昇給制度が整っている点も大切です。
ステップアップの基準が明確で「最短〇年でリーダーになれる」「資格取得で手当がつく」などの仕組みがあれば、将来の展望が描きやすくなるでしょう。
さらに、社員の定着率が高い企業は、働きやすい環境であることが多く、長く勤められる可能性も高まります。
短期的な利益よりも、安定した働き方を重視すると長期的な安心と満足感を得られるでしょう。
7. 誰かの役に立っていると実感できる仕事か
収入だけでなく、やりがいや充実感も仕事選びでは大切な要素です。
「誰かの役に立っている」という実感は、自信を回復させてくれる大きな原動力となります。
多くの人と関わると「この仕事が社会の一部を支えている」と実感できるでしょう。
やりがいのある仕事は、困難があっても前向きに取り組める力になります。
「大変でも頑張れる」「人の役に立てることで報われる」という感覚が、自身の成長と誇りを育てます。
「社会とのつながりを感じたい」「人に喜ばれることを仕事にしたい」と考える方は「誰かの役に立っている」と思える仕事を視野に入れてみてください。
やりがいはモチベーションの持続にもつながり、結果的に長く働けるでしょう。
大学中退でも稼げる仕事を目指す3ステップ
世の中には大学中退の経験を経て活躍している人も多く、進み方次第で安定した収入を得られます。大切なのは、行動の順序と自分に合った戦略を持つことです。
本章では、大学中退から稼げる仕事へとつなげるための3つのステップを以下のとおり紹介します。
- 中退理由と自己分析を整理する
- 求人の探し方を工夫する
- 面接で「中退をどう乗り越えたか」を伝える
1. 中退理由と自己分析を整理する
大学中退後に稼げる仕事に就くための最初のステップは、なぜ大学を中退したのかを自分なりに整理して、その経験から何を学び、どのような働き方が向いているのかを見つめ直すことです。
中退の理由は人それぞれですが「自分が学びたいことではなかった」「経済的な事情があった」「心身の不調が原因」など、正直に向き合ってみましょう。
同時に、自分の得意・不得意や価値観、生活スタイルも見直します。
「1人で黙々と作業するのが得意」「誰かと会話をしながら働きたい」など、自分の傾向を把握すれば、どのような職種が合うのかが見えてきます。
このプロセスを丁寧に行うと、履歴書や面接で説得力のある自己PRができるようになるでしょう。
大学中退の過去を後悔するより今の自分をどう活かすかが、未来を切り開くポイントになります。
2. 求人の探し方を工夫する
大学中退者が効率的に仕事を見つけるためには、求人の探し方にも工夫が必要です。
一般的な求人サイトに加えて、学歴不問・未経験歓迎の仕事を多く扱う転職エージェントも活用しましょう。
中退経験を含めたキャリア相談に乗ってくれるエージェントもあり、自己分析のサポートから履歴書の添削、面接対策まで手厚く対応してくれます。
また、ハローワークや若者サポートステーションなどの公的機関も積極的に活用しましょう。
職業訓練と連携した就職支援や面接の練習、キャリア相談を無料で受けられるため「自分に何が向いているのか分からない」という人にもおすすめです。
企業の社風や評価制度をチェックし、実力主義の職場やスキルアップの機会がある会社を選ぶことも大切です。
情報収集に手間を惜しまないことが、後悔しない就職への近道といえるでしょう。
3. 面接で「中退をどう乗り越えたか」を伝える
面接では、学歴そのものよりも「大学を中退した後にどう行動したか」が注目されます。そのため「なぜ大学を辞めたのか」だけでなく「辞めた後に何を考え、どのような行動をしたか」を具体的に伝える準備をしましょう。
例えば「中退後にアルバイトで接客スキルを磨いた」「職業訓練に通って資格を取得した」など、自分なりに努力した経験を伝えると、面接官へ前向きな印象を与えられます。
中退の事実を隠したり、後ろ向きに語ったりすると、マイナスの印象になりがちです。
正直にそして前向きに乗り越えた姿勢をアピールすると、採用担当者の心を動かせるでしょう。
学歴だけにとらわれず、自分の経験を武器に変える姿勢が、面接の成功へとつながります。
大学中退でも稼げる仕事を見つけるポイント
大学中退という経験があると、就職やキャリア形成に不安を感じるのは自然なことです。
しかし、今の社会では学歴よりも実力や行動力が重視される場面が増えており、中退経験がハンデにならない職場も数多く存在します。
自分に合った方法で仕事を探し、成長できる環境を選びましょう。
本章では、大学中退後でも稼げる仕事を見つけるための具体的な方法を5つ紹介します。
- 転職エージェントを活用する
- アルバイトや派遣、契約社員から正社員登用を狙う
- 職業訓練を活用する
- スキルの証明につながる資格を取得する
- 大学中退でも活躍している人がいる職場を選ぶ
転職エージェントを活用する
大学中退後の就職活動において、転職エージェントの活用は非常に有効です。
学歴に自信が持てない方にとっては、自分に合った求人を紹介してくれるだけでなく、自己PRや面接対策などのサポートが受けられるため、心強い存在になります。
若年層向けのエージェントでは、大学中退者やフリーターなどを対象にした求人も豊富で、未経験歓迎・学歴不問の仕事が見つかりやすい傾向です。
転職エージェント経由での応募は企業側に「推薦」という形で伝えられるため、書類選考の通過率も上がりやすい場合があります。
自力での求人探しが不安な方は、まずは転職エージェントに相談するところからスタートしてみましょう。
アルバイトや派遣、契約社員から正社員登用を狙う
最初から正社員としての採用が難しいと感じる場合は、アルバイトや派遣社員、契約社員などの非正規雇用からキャリアをスタートする方法もおすすめです。
この方法は、実績を積みながら正社員登用を目指しやすいというメリットがあります。
販売職や飲食業などは、アルバイトからスタートして現場経験を重ねれば、リーダー職や正社員登用につながるケースが少なくありません。
また、派遣社員として働く場合でも「紹介予定派遣」の制度を活用すると、派遣期間終了後に正社員になれるチャンスがあります。
重要なのは「どのような立場でも仕事へ真剣に向き合う姿勢」です。
勤務態度やスキル、協調性などが認められれば、学歴に関係なくキャリアアップの道が開けていきます。
まずは一歩を踏み出して、多くの経験を積み重ねていきましょう。
職業訓練を活用する
大学中退後「何をすればよいか分からない」と感じている方には、職業訓練の受講が非常に有効です。
職業訓練はハローワークを通じて申し込みができ、未経験からスキルを身につけられる国の支援制度です。
職業訓練には費用がかからないものもありますが、教材費などが必要な場合もあります。また、一定の条件を満たせば『職業訓練受講給付金』を受給できる制度もあります。
訓練内容は幅広くあり、ITや介護、事務、建築など、実務に直結したスキルが習得できます。
特にパソコン操作や簿記、プログラミングなどは、訓練後に企業からの需要も高く、就職に直結しやすい分野です。
また、職業訓練の多くは修了後に就職支援も行なっており、履歴書の書き方や面接練習もサポートしてもらえます。
ハローワークの職業訓練は、スキルを身につけながら就職のチャンスも広がる制度です。
大学中退という過去にとらわれず、未来に向けてスキルを手に入れる第一歩として、職業訓練の活用をぜひ検討してみてください。
スキルの証明につながる資格を取得する
大学中退者が「信頼される人材」として評価を得るためには、スキルを目に見える形で証明できる「資格」の取得が非常に効果的です。
資格を取ると「知識がある」「努力している」という姿勢を企業へアピールできるため、大きな強みになるでしょう。
事務職を目指すなら日商簿記やMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、IT系なら「基本情報技術者」や「Pythonエンジニア認定試験」などがあります。
これらの資格は独学でも取得が可能で、通信教育やオンライン学習で学べる教材も豊富に用意されているのが特徴です。
また、資格を取得する過程で得られる知識や習慣は、就職後にも大いに役立ちます。
採用担当者からも好印象を持たれやすく、未経験からの挑戦でも採用の後押しになるでしょう。
大学中退でも活躍している人がいる職場を選ぶ
仕事を選ぶ際は「大学中退でも実際に活躍している人がいるかどうか」を考慮する方法もあります。
同じような境遇の方が働いている職場なら自分も受け入れてもらいやすく、安心してスタートできるでしょう。
ベンチャー企業や中小企業、スタートアップなどの職場は、柔軟な社風や実力重視の評価制度を導入しているケースが多く、学歴よりも「どのように働くか」「どのような成果を出すか」を重視してもらえる場合があります。
また、面接時に「貴社には学歴に関係なく活躍されている方はいらっしゃいますか」と質問してみるのも1つの方法です。入社後のイメージが具体的に持てるようになり、安心感にもつながるでしょう。
大学中退という経歴を前向きに受け止めてくれる職場を選ぶと、無理なく力を発揮できるようになります。
大学中退でも稼げる仕事に関するよくある質問
大学を中退すると、将来のキャリアについて不安になるものです。
しかし、大学中退でも稼げる仕事は多くあり、成功している人もたくさんいます。
本章では、以下の疑問について実際に役立つアドバイスを紹介します。
- 大学中退でも正社員になれますか?
- 中退したことを逆にアピール材料にする方法は?
- 営業職はノルマがきついのでは?
- 稼げるけどブラックな職場はどう見分ければいい?
- 高収入の仕事は長続きしないって本当?
大学中退でも正社員になれますか?
大学中退でも正社員になることは可能です。
「学歴よりも人物重視」「やる気やポテンシャルを評価する」という企業もあるため、中退経験を理由に不採用とする企業ばかりではありません。
若手向けの転職エージェントやハローワークを活用すれば、大学中退を前提としたキャリア相談が可能な場合があります。
また、未経験歓迎の職種を選んだり、正社員登用制度を利用するのも有効です。
ただし、面接では「なぜ中退したのか」「その後どのような努力をしてきたか」を自分の言葉で伝える準備が必要です。
正社員として働くためには、企業から信頼を得る姿勢と誠実な受け答えがポイントになります。
中退したことを逆にアピール材料にする方法は?
大学中退という経験は、見方を変えれば「自分の人生と向き合い、決断した結果」ともいえます。その経験をどのように捉え、どのように活かしているかを面接の際に伝えると効果的です。
例えば「自分のやりたいことと学問の方向性が違うと感じ、早いうちに軌道修正した」「家庭の事情で学業を優先できなかったため、社会で経験を積むことにした」などと前向きな姿勢をアピールしましょう。
また、大学中退後に資格取得やアルバイトの経験を通して身につけたスキルを具体的に伝えると「中退=マイナス」の印象を和らげられます。
大切なのは「中退して何もしなかった」ではなく「中退後、どのように行動したか」を軸に話すことです。
大学中退という選択を通じて得た気づきや行動力を、自分だけの強みとして自信を持って伝えていきましょう。
営業職はノルマがきついのでは?
営業職に対して「ノルマが厳しい」という印象を持つ方は多いかもしれません。
しかし、すべての営業が厳しい環境とは限らず、仕事内容や企業によって大きく異なります。
例えば、ルート営業や法人営業では、すでに取引のある顧客を担当するケースが多く、新規飛び込みの営業よりも精神的な負担が少ない傾向にあります。
また、近年では目標達成型の評価よりも、プロセス評価やチームワークを重視する企業もあり、ノルマ一辺倒ではない職場も存在するのです。
営業職は成果が評価されやすく、努力が収入やポジションに直結しやすい魅力的な仕事です。
「人と話すことが苦手ではない」「挑戦を前向きに捉えられる」という方には適性がある職種ともいえます。
企業研究と職種理解を深めれば、自分に合った営業スタイルを見つけられるでしょう。
稼げるけどブラックな職場はどう見分ければいい?
高収入の求人には魅力を感じる一方で「働いてみたらブラックだった」というケースも少なくありません。
早く稼ぎたいという焦りがあると、条件面だけに目が向きやすくなるため、企業を見極める目を持つことが大切です。
まず注目したいのは、求人情報の書き方です。「未経験で月収50万円可能」「ノルマなし」など、あまりに都合が良すぎる表現には注意が必要です。
企業の評判は、口コミサイトやSNSなどでチェックできます。
面接時に「残業時間はどのくらいですか」などの質問をすると、企業側の姿勢を見極められるでしょう。
給与だけでなく、働く環境や制度などにも注目して、健全な職場かどうかを判断しましょう。
高収入の仕事は長続きしないって本当?
高収入の仕事は厳しく、消耗が激しいイメージを持たれがちですが、それは一部のケースに限られます。
実際にはスキルと環境がマッチすれば、長く安定して働き続けられる高収入の職場も存在します。
営業職やIT関連などは、実力次第で収入が伸びる一方、成果が安定すれば継続的な働き方も可能です。
また、努力を評価してくれる職場であれば、長期的なキャリア形成も叶うでしょう。
注意すべきなのは「無理をして稼いでいる状態」が長く続くと、心身のバランスを崩しやすくなるという点です。
収入に見合った働き方ができているか、自分に合った業界や職種かを見極めることが重要です。
「高収入=続かない」という先入観にとらわれず、長く働けるかどうかの視点も持ちながら、自分に合った職場を探していきましょう。
まとめ
大学中退でも稼げる8つの仕事と仕事選びで後悔しないための基準、稼げる仕事を目指す3ステップと仕事を見つけるポイントについて解説しました。
大学中退でも高収入を目指せる仕事は意外に多く、実力やスキルが評価される業界では学歴は大きな壁にならない場合があります。
営業職やIT職、施工管理などは、成果や専門性をもとにキャリアアップが可能です。
また、未経験歓迎の企業も多く、再スタートに向けた制度が整っています。
自分の性格や価値観に合った仕事を選ぶと、やりがいと安定した収入を両立できます。
大学中退の経験をマイナスにせず、前向きにキャリアを築きましょう。

こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい
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