大学中退はクズ扱い?-中退ニートやフリーターが正社員就職できるおすすめの方法-

大学中退はクズ扱い?-中退ニートやフリーターが正社員就職できるおすすめの方法-

「大学中退するとクズ扱いされそう」「中退すると正社員になれずニートやフリーターになってしまうかも」と考え、大学中退を迷っている学生もいるのではないでしょうか。この記事では、大学中退者の割合や現状、大卒との違い、大学中退後に正社員として就職するためのおすすめの方法をご紹介します。

大学中退がクズ扱いされる理由とは-正社員への就職率や実情を解説-

大学中退がクズ扱いされる理由とは-正社員への就職率や実情を解説-

大学中退者がクズであるというわけではないものの、大学中退が就職においてネガティブな要因となることはあります。大学中退者の割合、正社員就職率と初任給の違い、コロナの影響で大学中退を考える学生が出てきている現状について知りましょう。

大学中退者の割合

2016年に発表された文部科学省大学改革委託推進事業の調査研究「大学における授業料滞納・中途退学・休学の状況」によると、全国1146校の大学短大(国公立私立)の学生206万6387人のうち、中退者は4万3528人で、全体の2.12%という結果です。

同調査のデータを見てみると、昼間部の四年制大学の中退率は以下の通り、1.81%となっています。

大学中退者の割合

これらのデータから、大学中退者の割合は学生の約2%前後と、ごく少数ではあるものの存在していることがわかります。

引用:文部科学省大学改革委託推進事業の調査研究「大学における授業料滞納・中途退学・休学の状況」

大学中退者と大卒の就職率の違い

文部科学省大学改革委託推進事業の調査研究「大学における授業料滞納・中途退学・休学の状況」の、大学中退者の現在の職業の調査結果では、29歳以下では正社員は18.1%と全体の約2割程度で、パートアルバイトが25.5%と最も多くなっています。

ただし20代の場合は「就職したくてもできない」というよりも、夢や目標を叶えるための活動をしている、まだやりたいことが決まっていない、資格取得の勉強などを理由に、大学を中退してもアルバイトなどで働きすぐには就職しない人が一定数いることも考えられます。

ただし、大学中退者の35〜39歳以下の正社員の割合は37%と、全体の4割弱という結果です。いわゆる「ミドル層」と呼ばれる年代であっても、大学中退者の正社員の割合は、そこまで高くないことがわかります。

一方、文部科学省の「大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査」によると、2020年の大学卒業者の就職率は98%と、過去最高の結果です。2010年の就職率は91.8%で基本的には年々上昇傾向にあり、ここしばらくの間は、就職を希望する学生の9割以上は新卒として就職できていることがわかります。

引用:文部科学省大学改革委託推進事業の調査研究「大学における授業料滞納・中途退学・休学の状況」

文部科学省「大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査」

大卒と高卒の初任給の違い

厚生労働省が平成28年に発表した「賃金構造基本統計調査」の「1 学歴別にみた初任給」によれば、大学卒の初任給の平均は20万34000円であるのに対し、高校卒は16万1300円という結果となっています。

大学中退者を高卒扱いと見なす企業の場合、たとえ過去に大学で学んでいた経験があっても就職では高卒と同じ給料になり、大卒者よりも収入が下がってしまう可能性があります。

同調査の「性、学歴別初任給の推移」の以下のグラフを見ても、高卒の初任給は増加傾向にはあるものの、大学院卒や大卒と比べると男女ともに低い水準であることがわかります。

大卒と高卒の初任給の違い

引用:平厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

また、「大卒以上」を条件にしている企業には大学中退者は応募ができないため、応募できる企業が減ることも考えられます。学歴によって給料が変わらない会社もたくさんあるため、大学中退者が民間企業への就職を希望する場合はそのような企業を狙ったほうがよいでしょう。

コロナの影響で大学中退を考える大学生が増加?

新型コロナウイルスの影響をきっかけに、大学中退を考える学生が出てきています。

約1割が退学を検討

立命館大学新聞が今年8月に同大学の学生に調査したアンケートをもとにした日本経済新聞の記事によると「大学の退学を本格的に考えている」と回答した学生が2.3%、「(中退を)どうするか考えている」と回答した学生が7.5%と、大学の中退を検討している学生が、全体の約1割であることがわかっています。

引用:日本経済新聞「立命館大生の1割退学視野 学生新聞調査、コロナ影響か」

大学中退を考える理由

せっかく努力して入った大学を中退したい理由として考えられることのひとつに「新型コロナウイルスによる授業のオンライン化」があります。とくに今年から入学した新一年生の場合「入学してからずっとオンライン授業で学校にほとんど行けていない」という学生も多くいることが考えられます。

オンライン授業でも学費は変わらないという大学も多いため、大学の施設を使っていないのに高い学費を支払うことに納得がいかない人もいるかもしれません。

また、コロナによって親の仕事に影響が出てしまった、アルバイト先がなくなった/シフトに入れなくなってしまったなどの理由で、学費を支払うことが大変になってしまっている学生もいます。

コロナの影響で大学に通えずオンライン授業が続いていることで同級生と交流できない、サークルや部活などの活動が制限されているなどの理由で学内に友達ができなかったり、自分を気にかけてくれる相手がおらず孤独感を持っていたりする学生も少なくないでしょう。

通常よりも大学中退を考えやすい環境

大学の目的は学業ではあるものの「充実したキャンパスライフを送りたい」と考えるのは自然な感情です。楽しみにしていた学生生活と大きなギャップが出てしまい「(大学に)通い続ける意味がないのではないか」と考えるようになった学生が出てきていることも考えられます。

「大学を中退してしまおうかな」「でも大学中退なんてしたらクズかも」「中退したら社会的にどう見られるだろう」「中退しても就職できるかな」などと考え、自宅で一人思い悩んでしまっている学生もいるでしょう。

しかし、簡単に中退するのは得策とはいえません。現在は、感染対策をしながら対面式の授業やサークル活動などを再開している大学も出てきています。「もう辞めるしかない」と決めつけず、まずは続けていける方法はないか調べる、休学して考える時間をつくる、周囲に相談するなどの手段を取ることをおすすめします。

「大学中退者=クズ」なのか

結論から言うと「大学中退者はクズ」というわけではもちろんありません。ですが、中退の理由によってはマイナスイメージを持たれたり、就活で不利になったり、自分に自信をなくしたりすることにつながる可能性も考えられます。

大学中退がネガティブな印象を持たれやすいケースは、以下のような場合です。

  • 授業や課題が面倒になった/やる気がなくなった
  • 遊びやバイトに夢中になってしまった
  • サボっていたら勉強についていけなくなった
  • 大学に馴染めなかった

このような理由で中退した場合は「そんな理由で大学を辞めるなんて」「就職してもすぐに辞めるのでは」などと思われたり、「大学を中退してしまった自分はクズだ」と自己否定してしまう要因になったりするかもしれません。また、中退後に就職したい場合も新卒枠ではなく中途採用扱いになるため就活をしてもスムーズに内定が出ず「クズな自分は社会から必要とされていない」などとネガティブな感情になってしまうことも考えられます。

一方で、病気や家庭の都合、金銭的な理由などでやむを得ず大学を中退せざるを得なかった、どうしてもやりたいことがあって中退したというケースもあります。これらの場合はきちんと説明することで、周囲から中退をネガティブに捉えられることは減るでしょう。

【クズ脱却】大学中退から正社員へ就職するためのおすすめの方法

【クズ脱却】大学中退から正社員へ就職するためのおすすめの方法

「大学中退してしまった自分はクズだから就職できない」などと考えるのはやめましょう。新卒と比べると就活が大変になることは事実ではあるものの、大学中退者も、正社員として就職することはできます。それぞれの方法と、メリットデメリットについて知りましょう。

方法1.アルバイト先で正社員として就職

大学在学中から働いているアルバイト先で、正社員になる方法です。正社員登用制度があるところも少なくなく、社員を募集している職場は、正社員になりやすい可能性があります。

メリット

アルバイト先で正社員になるメリットは、以下があります。

  • ゼロから就職活動をするよりも就職しやすい
  • 馴染みのある職場で働くことができる
  • 正社員経験があることで転職もしやすくなる

これまで働いていたところにそのまま就職することで、仕事を覚えたり慣れていったりする必要がないという点はメリットといえるでしょう。

デメリット

アルバイト先で正社員になるデメリットは、以下があります。

  • 正社員登用制度がないこともある
  • 就職先が限られる
  • 職種によってはスキルが身につきにくいこともある

学生のアルバイトを雇う職場は飲食店や小売業などが多いため、オフィスワークなどの仕事をしたい場合には、改めて就職活動をすることになる可能性が高いでしょう。

方法2.ハローワークを利用して正社員として就職

ハローワークを利用して就活をし、正社員就職をする方法です。各都道府県にある「新卒応援ハローワーク」は若者の就職に特化しており、基本的には大学中退者も利用できます。

メリット

ハローワークへ相談して正社員を目指すメリットは、以下があります。

  • 気軽に利用しやすい
  • ほかの就活サービスとも併用できる
  • 無料セミナーや企業説明会などへの参加も可能

ハローワークは国が運営する機関のため、どんな事情がある人でも就職先を探せることが大きな利点といえます。

デメリット

ハローワークを利用して正社員を目指すデメリットは、以下があります。

  • 相談員の質に差がある
  • 求人内容と実際の条件が異なるケースもある
  • 就職したい企業が見つからないこともある

無料で求人を出せることから、何らかの理由で人が集まらない企業も混ざっている可能性があります。相談員も、必ずしも中退者の就活に特化しているわけではないため、役立つアドバイスがもらえないこともあるでしょう。

方法3.就職エージェントを利用して正社員として就職

就職エージェントに登録して正社員就職を目指す方法です。基本的には無料でサービスを受けることができ、はじめて就職活動をする人も利用可能です。

メリット

就職エージェントを利用して正社員を目指すメリットは、以下があります。

  • 専任のアドバイザーやスタッフに相談できる
  • 書類や面接対策など就職活動のサポートもしてもらえる
  • 企業を紹介してもらえる

若年層向けの就職エージェントを利用することで、プロのアドバイスを受けながら正社員就職を目指すことが可能となるため、就活に不安のある中退者におすすめです。エージェントが扱う企業に応募できるため、その点でも安心です。

デメリット

就職エージェントを利用して正社員を目指すデメリットは、以下があります。

  • アドバイザーとの相性が合わないこともある
  • 自分が希望する職種や業種を扱っていないことがある
  • 中退者に特化した就職エージェントは少ない

就職エージェントは就職支援やアドバイスがメインとなるため、入社後のサポートなどがあったとしても、求職者が就職先の企業で長く働くことを必ずしも保証しているわけではありません。また「未経験OK」という触れ込みの企業に入社しても、実際は高いレベルを要求されることがあるなど、就職してからギャップが出てくる可能性もゼロではないでしょう。

ジェイックには大学中退者を対象とした就職・転職支援サポート「セカンドカレッジ」があります。中退者に特化した説明会や個別相談、就活講座などを実施しているほか、中退者を積極採用している企業との面接会も実施しています。(WEB上での参加も可能)

大学中退はクズではない!-正社員へ就職できるかは自分次第-

大学中退は世間一般的に見れば少数派であり、中退の理由によっては悪い印象を持たれることもあるでしょう。大学を卒業した人と比較すると、正社員就職率や給料などに差が出ることもあります。しかし、大学中退後に希望の仕事に就くことができたなどうまくいっている人がいることも事実で、中退経験を活かせるかは自分次第といえます。大学を中退して就職しようか迷っている方、すでに中退したが就職を考えている方は、ぜひジェイックにご相談ください。

大学中退について詳しく知りたい方はこちら

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