【例文あり】大学中退者の履歴書の書き方を解説!評価を高めるコツも

【例文あり】大学中退者の履歴書の書き方を解説!評価を高めるコツも

大学中退者が履歴書を書くときは、記載ルールを守りつつ、就職意欲をしっかりとアピールすることが大切です。
履歴書を正しく書ければ、誠実さや前向きな姿勢が採用担当者に伝わり、“中退”というハンデを補える可能性もあります。

この記事では、履歴書の書き方を「完全ガイド」として紹介しつつ、企業からの評価を高めるポイントも具体的に解説しています。

例文も豊富に掲載しているので、履歴書を書く際にぜひ参考にしてみてください。

記事のPoint
  • 「中退の経歴を履歴書に書かない」は不可!最終学歴は「高卒」扱いになる
  • 学歴欄に「○○大学 △△学部 中途退学」と記載する。中退した理由も書いた方が良い
  • 大学を中退して不安があるなら、中退者の就職実績が多いエージェントを活用しよう
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採用担当者が履歴書で「本当に知りたいこと」

大学中退者を採用する企業が履歴書で「本当に知りたいこと」は、就職意欲、チャレンジ精神、コミュニケーション能力、マナー・社会常識の4点です。

厚生労働省の令和5年度調査でも、15〜34歳を正社員として採用する際に「企業が重視するポイント」として、次の項目が挙げられています。

▼若年労働者の採用で重視したポイント(中途採用)

1位:職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神(72.7%)
2位:コミュニケーション能力(66.9%)
3位:マナー・社会常識(58.1%)

出典:厚生労働省「令和5年 若年者雇用実態調査の概況|表4 採用区分、若年正社員の採用選考の有無及び採用選考にあたり重視した点別事業所割合」p.7

これらの項目は「学歴・経歴(23.7%)」「職業経験(42.3%)」と比べ、1.5〜3倍ほど高く重視されていることも特徴です。

以上のことから、大学中退者は履歴書で下記のポイントを示すことが大切です。

  1. 職業意識・勤労意欲
  2. チャレンジ精神
  3. コミュニケーション能力
  4. マナー・社会常識

1. 職業意識・勤労意欲

職業意識とは、働くことに対する考え方や姿勢のことです。

社会に出ると、どんな仕事であっても“プロフェッショナル”としての活躍が求められます。
そのため履歴書を見ることで、「働く覚悟があるか」といった点を企業はチェックしています。

勤労意欲とは、働くことに対する熱意のことです。

大学中退者は「仕事もすぐに辞めてしまうのでは?」と心配されやすいため、特に履歴書の志望動機欄では「入社後の目標」を具体的に記載することが大切です。

2. チャレンジ精神

チャレンジ精神とは、困難な状況を乗り越えようとする意欲や姿勢のことです。

社会に出ると大変な場面が多くありますが、こうした状況でもすぐに諦めず、前を向いて進める人を企業は高く評価します。

大学中退者の場合、「途中で投げ出したのでは?」と誤解される可能性がゼロではありません。だからこそ履歴書では、自己PR欄でこれまでの挑戦経験を示したり、取り組みたい業務を志望動機欄に書いたりするなど、挑戦意欲をアピールすることが大切です。

3. コミュニケーション能力

コミュニケーション能力とは、人間関係や業務を円滑に進める力のことです。

仕事は一人では完結できないため、採用では「周囲と良い関係を作れるか」といった点が特に重視されます。

コミュニケーション能力は以下3つの要素があるので、自分がアピールできそうな力を履歴書で伝えましょう。

  • 聞く力:自分の考えに固執せず、相手の意見を受け入れられる力
  • 伝える力:相手に合わせて分かりやすく説明できる力チームで
  • 動ける力:周囲と協力して目標達成に貢献できる力

4. マナー・社会常識

会社で仕事をすると、社外の取引先やお客様と関わる機会が多くあります。
このとき、一般常識とされているマナーが欠けていると、自分だけでなく会社の信用まで損なってしまう可能性があるのです。

そのため企業は、「基本的なマナーや社会常識が身についているか」といった点をとても厳しくチェックします。
履歴書を作る際は、誤字脱字がないか、指定サイズの写真を貼っているかなど、こうした“基本的なルール”を丁寧に守ることも意識しましょう。

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大学中退者の履歴書書き方ガイド

大学中退後、就職活動で履歴書が必要な方に向けて「書き方ガイド」をお届けします。

履歴書には多くの記載項目がありますが、正しくマナーを守って書ければ就職意欲をしっかりと伝えられます。

このガイドでは、注意点やアピールのコツ、記載ルールを含め、大学中退者が履歴書を書くうえで知っておきたいポイントを解説します。
記載例も交えつつ、次の9項目の書き方を丁寧に紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 基本情報
  2. 学歴
  3. 職歴
  4. 自己PR
  5. 志望動機
  6. 資格・免許
  7. 趣味・特技
  8. 通勤時間
  9. 本人希望欄

1. 基本情報

履歴書の「基本情報欄」には、氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレスを記載します。また、証明写真の添付も必要です。

基本情報欄は、採用担当者が真っ先に確認する部分です。
“第一印象”が決まる箇所でもあるため、丁寧な文字で書く、誤字脱字に気をつける、埋め漏れがないか何度もチェックするなど、特に注意して記載しましょう。

それぞれの項目については、次のポイントを参考にしてみてください。

基本情報欄の項目ポイント
氏名・姓と名の間は1マスほど空ける
・フリガナの記入漏れに注意する
生年月日・和暦・西暦はどちらでもOK
・履歴書の他の項目(学歴・経歴欄など)と表記を統一する
住所・都道府県から記載・建物名
・部屋番号も省略せずに書く
電話番号日中に連絡がつきやすい番号を書く
メールアドレス打ち間違いが多い箇所のため、誤りがないか入念にチェックする
証明写真・3ヶ月以内に撮影した、規定サイズの写真を貼る
・剥(は)がれた場合に備えて、裏面に氏名を記載しておく
・スマホの「自撮り写真」はNG
・派手すぎない髪形・メイクで撮影する
・男性はスーツにネクタイ姿が基本。女性はジャケットを着用し、インナーは白や淡色がおすすめ

2. 学歴

履歴書には「学歴・職歴欄」がありますが、まずは「学歴」から書き始めるのがマナーです。

具体的には、一行目に中央揃えで「学歴」と書き、次の行から具体的な学歴を書き始めましょう。

「~~高等学校」と正式名称で記載し、大学名だけでなく学部・学科(専攻)も明記します。

「年」の表記は、西暦(2025年など)でも和暦(令和7年など)でも構いません。
ただし、学歴欄を西暦で書いた場合、経歴欄や資格欄も西暦で書くなど、表記は統一させてください。

入学年や卒業年が曖昧な場合は、こちらの「学歴早見表」を使うと簡単に確認できます。

▼学歴欄(記載例)

学歴
20233◯◯県立◯◯高等学校 卒業
20234△△大学 心理学部 心理学科 入学
202511△△大学 心理学部 心理学科 中途退学(経済的な事情により退学)


大学中退者が学歴欄を書く際は、次のポイントを意識しましょう。

  • 「中途退学」と正しく記載する
  • 中退予定の場合は「△△大学 △△学部 中途退学予定」と記載する
  • 中退した年月を正確に書く

後ほど説明しますが、中退した事実をごまかすと「学歴詐称」や「懲戒処分」につながるリスクがあります。そのため“卒業”と偽らず、“中途退学”と正しく記載しましょう。

中退理由の書き方

中退理由を履歴書に書くときは、「中途退学」と記した横に、カッコ書きで簡潔に記します。

▼学歴欄(中退理由の記載例)

学歴
202511△△大学 心理学部 心理学科 中途退学(経済的な事情により退学)


なお、中退理由の記載は必須ではありません。

企業に知られたくない事情がある場合は、“一身上の都合により退学”と書いておくだけでもOKです。

▼学歴欄(中退理由を知られたくない場合の記載例)

学歴
202511△△大学 心理学部 心理学科 中途退学(一身上の都合により退学)


以下のような中退理由はマイナス評価につながる恐れがあるため、履歴書に無理に書く必要はないでしょう。

▼中退理由を履歴書に書かないほうが良いケース
  • 学業不振(単位が足りなかったなど)
  • 人間関係のトラブル(教授と言い争いになったなど)
  • 個人間の金銭トラブル

一方、「経済的な事情」や「語学留学」など、自分の責任ではない事情や前向きな理由がある場合は採用担当者の理解を得やすいため、カッコ書きで理由を添えることをおすすめします。

▼中退理由を履歴書に書いたほうが良いケース
  • 経済的な事情
  • 親族の介護
  • 健康状態の悪化
  • 前向きな中退(語学留学、就職など)

「大学中退」を履歴書に必ず書くべき理由

履歴書に「中途退学」と明記すべき理由は、ウソが発覚したときのリスクが非常に大きいからです。

履歴書は正式な書類として扱われるため、事実と異なる記載は「学歴詐称」とみなされる可能性があります。

高卒ではなく大卒と書くと、“企業をだました”と判断されて信用が一気に落ち、内定取り消しにつながる恐れもあります。

学歴を偽っていたことが入社後に発覚すると「懲戒処分」の対象となる場合もあり、減給・停職に留まらず、最悪の場合は懲戒解雇(≒クビ)を言い渡されるケースもあるのです。

以上の理由から、「大学中退」という事実は履歴書に正しく記載しましょう。

3. 職歴

学歴を書き終えたら、そこから一行空けて中央に「職歴」と記載し、具体的な職歴を書き始めます。

職歴欄を書くときは、次のポイントを意識しましょう。

  • 勤務先の正式名称を記載する
  • 担当した業務内容や役割を簡潔に書く(受賞歴・成果の記載も可)
  • 左寄せで「現在に至る」と記し、一行空けて右下に「以上」と書く

▼経歴欄(長期インターン経験がある場合の記載例)

職歴
202310株式会社◯◯ 入社(インターン)
美容メディアのWeb編集担当として、主にマーケティング業務に従事
担当メディアが月間◯万pvを達成し、社内表彰を受ける
20249株式会社◯◯ 退職(期間満了により)
現在に至る
以上

なお、次のような経験も職歴とみなされる場合があります。

  • アルバイト
  • 長期インターンシップ
  • 家業の手伝い
  • クラウドソーシングサイトなどでの案件受注
  • スモールビジネスの立ち上げ(YouTube運営など)

一般に、中途採用ではアルバイト経験などは職歴に含まれません。
ただし、大学中退者は社会人経験を示す材料が少ないため、上記のような経験も職歴として書いてOKです。

アルバイト経験の書き方や、アルバイト経験がない場合の記載例は次の章で紹介します。

アルバイト経験の書き方

履歴書の職歴にアルバイト経験を書くときは、勤務先の正式名称を明記し、主な業務内容を簡潔に書きましょう。

書き終えたら、左寄せで「現在に至る」と記し、一行空けて右下に「以上」と書くのがマナーです。

▼経歴欄(アルバイト経験がある場合の記載例)

職歴
20245株式会社◯◯ 入社(アルバイト)
携帯販売店(新宿店)の商品案内業務に従事
現在に至る
以上

アルバイト経験が複数ある場合は、応募先の仕事内容と関連性が高いアルバイトに絞って記載するのも効果的です。

たとえば、携帯販売店の接客、飲食店の調理補助、工場のライン作業のアルバイト経験があるとします。
このとき営業職を希望しているのであれば、「コミュニケーション力」を特にアピールできる携帯販売店の経験を書くと評価が高まるでしょう。

アルバイト経験がない場合は、左寄せで「なし」と記入し、右下に「以上」と記載するだけでOKです。

▼アルバイトをしていない場合の記載例

職歴
なし
以上

なお、アルバイト経験がないからといって評価が下がるわけではありません。

若手層(20~30代)の採用では「経験値・スキル」よりも「労働力」や「体力・健康」を重視する企業も多いため、過度に落ち込まないようにしましょう(※)。
※出典:株式会社マイナビ「企業人材ニーズ調査2024年版|若手世代(20~30代)期待する点」p.18

4. 自己PR

履歴書の自己PR欄を書くときは、「結論 → 根拠 → 活かし方」の順で書きましょう。

具体的には、次のようなイメージです。

結論:応募企業で活かせる強みを冒頭に書く
   例)「私の強みは〇〇です」

根拠:その強みを実際に発揮した具体的な経験 
   例)「大学のサークルでは~~~の役割を担い、~~といった行動を起こしました」

活かし方:その強みを応募企業でどう活かしていくか 
     例)「貴社の施工管理職では、特に〜〜の場面でこの強みを活かしたいと考えています」

企業が自己PRを通して知りたいのは、「自社で活躍できるポテンシャル(可能性)があるか」「仕事内容とマッチしているか」の2点です。

たとえば個人営業では「行動力」や「目標達成力」、事務や経理では「集中力」や「正確性」など、職種ごとに求められる強みは異なります。

そのため自己PRを書くときは、「自分の強みがこの仕事で本当に活かせるか?」「この会社で求められている強みは何か?」という視点を持つことが欠かせません。

「相手に分かりやすく伝える力があるか?」もチェックされているため、まずは結論から書き、具体例を示すといったように、「抽象 → 具体」の流れで書くことも意識してみてください。

自己PRの例文1. 協調性をアピールする場合

大学中退者が、履歴書で「協調性」をアピールする場合の自己PR例を紹介します。

私の強みは、チームワークを大切にしながら目標達成に向けて努力できる協調性です。
大学のサークルでは、文化祭の出店準備で20名のメンバーをまとめる役割を担いました。意見の対立があった際も、全員の話を聞いて妥協点を見つけることで、予定通りイベントを成功させることができました。
カフェのアルバイトでは、忙しい時間帯でも自ら周囲に声をかけ、手伝えることはないか聞いて回りつつ、売上目標の達成に向けて効率よく業務を進める工夫をしていました。
施工管理の仕事では、これまで磨いてきた協調性を活かし、現場の職人さんや協力会社の方々と信頼関係を築きながら、安全で質の高い工事を実現していきたいと考えています。

協調性という言葉は抽象的なため、「チームワークを大切にしながら目標達成に向けて努力できる」など、具体的な表現に置き換えるようにしましょう。

自己PRの例文2. 集中力をアピールする場合

大学中退者が、履歴書で「集中力」をアピールする場合の自己PR例を紹介します。

私の強みは、長時間にわたって集中して作業に取り組めることです。
大学のゼミでは、卒業論文の資料調査のために毎日図書館へ通い、3か月間で200冊以上の文献を読み込みました。途中で気持ちが途切れそうになったときも、「教授から高評価をもらう」という目標を明確にし、計画的に進めた結果、ゼミ内で上位10%未満の学生だけが得られる最高評価を頂くことができました。
営業事務の仕事では集中力を活かし、データ入力や書類作成などの細かい作業でも、ミスなく正確に仕事を進めていきたいと考えています。

サークルやアルバイトの経験がなくても、上記の例文のように「ゼミ活動」や「語学留学」など、学業に関わる取り組みを通じて自己PRを作成することも可能です。

まずは自己分析を行い、過去に自分の強みを発揮できた具体的なエピソードを思い出すことから始めてみましょう。

中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
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5. 志望動機

履歴書の志望動機欄を書くときは、「結論 → その仕事に興味を持った理由 → その会社に興味を持った理由 → 入社意欲」の順で書きましょう。

具体的には、次のようなイメージです。

結論 
例)「利用者に喜んでもらえるエンジニアとして活躍したく、志望いたしました」
その仕事に興味を持った理由 例)「大学の授業でプログラミングに触れ、ITに関わる仕事への関心が高まりました」

その会社に興味を持った理由 
例)「◯◯というITサービスの開発に置いて、ユーザー視点を大切にしている姿勢に惹かれました」

入社意欲 
例)「より多くのユーザーにとって使いやすいサービスを提供していきたいです」

企業が志望動機から知りたいのは「就職意欲の高さ」です。なぜなら、入社意欲が高い人ほど「会社で長く活躍してくれそう」と判断できるからです。

志望動機を書くときは“一貫性”を意識しましょう。

「ホームページに書いてある内容をとりあえず並べただけだな…」と思われると評価が下がるので、自分の就活軸が応募企業とマッチしていることを明確に示すことが大切です。

<例>

就活軸:利用者に喜んでもらえるITサービスを作りたい
応募企業の特徴:ユーザー視点を重視してITサービスを開発している

志望動機の例文1. IT企業への就職を目指す場合

IT企業への就職を目指す大学中退者の「履歴書の志望動機例」を紹介します。

利用者に喜んでもらえるエンジニアとして活躍したいと考え、貴社を志望いたしました。学生時代にプログラミングを独学で学んだ際にWebサイトを作る楽しさを知り、IT業界への関心が高まりました。また、貴社のWebサイトを実際に使ってみて使いやすさに感動し、利用者を第一に考えたサービスを提供される姿勢に強く惹かれました。大学を中途退学した後はプログラミングスクールに通い、現在は卒業課題に向けてWebサイトを制作しております。将来的には、より多くの方にとって使いやすいサービスを提供できるエンジニアを目指し、利用者目線で課題を発見・解決できる人材になりたいと考えています。

上記の例文のように、応募先のサービスや商品を実際に体験できる場合はぜひ触れてみましょう。「その会社だからこそ興味を持っている」という点をアピールできるので、志望動機の説得力が増します。

志望動機の例文2. 建築会社への就職を目指す場合

建設会社への就職を目指す大学中退者の「履歴書の志望動機例」を紹介します。

お客様の要望を形にできる専門知識を身につけた人材として活躍したいと思い、貴社を志望いたしました。
貴社が建設したマンションに住んでいる友人を訪ねた際、細部まで丁寧な仕上がりと住み心地の良さを実感し、品質の高い建築を追求する貴社の姿勢に深く感銘を受けました。
大学を中途退学した後は、建設現場で作業員として働きながら現場の流れを学び、現在は2級建築施工管理技士の資格取得に向けて勉強しております。
将来的には、お客様の幸せな暮らしを実現できる施工管理として成長し、マンションや商業施設など、貴社の大規模プロジェクトを任される人材を目指して働いていきたいと考えています。

この例のように資格取得に向けて勉強中の状況でも、意欲は十分に伝わります。

就職に向けて特に何も取り組んでいない場合は、まずは資格の参考書を購入することから始めてみるのもおすすめです。

6. 資格・免許

「免許・資格欄」に関しては、取得順に記載していく形が一般的です。

取得年月と共に、免許や資格名は省略せずに正式名称で記載します。
たとえば簿記であれば「日本商工会議所簿記検定試験〇級」、運転免許は「普通自動車第一種運転免許」と正しく記入しましょう。

また、免許の場合は「取得」、資格や検定の場合は「合格」と記入します。

なお、「歴史能力検定」や「温泉ソムリエ検定」など、応募先で活かせないような検定は免許・資格欄ではなく、趣味・特技欄に書くことをおすすめします。

▼「免許・資格欄」の記載例

免許・資格欄
20237普通自動車第一種運転免許 取得
202312日本商工会議所簿記検定試験2級 合格
20251ITパスポート試験 合格

7. 趣味・特技

履歴書の「趣味・特技欄」を書くときは、一言で終わらせず、簡単な説明をカッコ書きで添えるのがおすすめです。

▼趣味・特技(記載例)

趣味:映画鑑賞(週1本のペースで鑑賞し、感想をメモに残しています)
特技:サッカー(高校3年間レギュラーとして試合に出場していました)

企業は趣味・特技欄を確認することで、「自社の社風に合う人物かどうか」をチェックしています。

たとえば「編み物」が趣味であれば、「落ち着いたタイプかもしれないから、うちの体育会の雰囲気と合わないかもしれない」といったように判断材料の一つとしているのです。

趣味・特技の内容で評価が決まるわけではありませんが、何を書くか迷う場合は、応募企業の雰囲気と近しいものを記載すると良いでしょう。

8. 通勤時間

履歴書の「通勤時間」には、自宅から会社までの片道の所要時間を記載します。

電車やバスに乗っている時間だけでなく、駅まで歩く時間や、乗り換え時間、自転車に乗っている時間も含め、すべての移動時間を合計した時間を記載しましょう。

▼通勤時間(記載例)

(バス・電車)約 1 時間 30 分

その他、以下のポイントも意識してください。

  • 最短の所要時間を書く
  • 交通手段を記載する
  • 5分単位で記載する

企業が通勤時間を気にするのは、「応募者が無理なく通勤できるか確認したい」といった目的があるためです。

「通勤時間が長すぎてすぐに辞めてしまうかもしれない」と懸念されるのを避けるためにも、最短時間で到着するルートを調べて記載しましょう。

9. 本人希望欄

応募企業に伝えておきたい希望がない場合は、履歴書の本人希望欄は「貴社の規定に従います」とだけ書いておけば問題ありません。

▼記載例(特に希望がない場合)

本人希望欄
貴社の規定に従います。

一方、勤務地や就業時間などに希望がある場合は記載してもOKです。

ただし希望だけを書くと自己中心的な印象を与えかねないので、その理由も添えるようにしましょう。

▼記載例(希望がある場合)

本人希望欄
足の怪我による医療機関への定期通院のため、東京都内での勤務を希望しております。
(現在は完治していますが、経過観察のため、1ヶ月に1回の通院を指示されております)
中退者からよくある相談例
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中退者からよくある相談例
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履歴書作成のルール

用紙サイズ、文字フォント・大きさ、筆記用具、送り方の4つに分けて、履歴書作成のルールをお伝えします。

▼特に重要なポイント

用紙サイズA4かB5を使用(迷う場合はA4サイズを選ぶ)
文字フォント・大きさフォント:明朝体
文字:10.5〜11.0pt
筆記用具黒のボールペンのみ使用(手書きの場合)
送り方郵送:用紙を折らずにクリアファイルに入れる、添え状を同封する
メール添付:PDFで送る、一目で分かるファイル名にする

1. 用紙サイズ

企業から特に指定がない場合、履歴書のサイズはA4・B5のどちらでも構いません。

市販の履歴書は、以下のサイズが一般的です。

  • A3を2つ折りにした「A4サイズ」
  • B4を2つ折りにした「B5サイズ」

迷う場合は、A4サイズの履歴書を使用しましょう。

理由としては、ビジネス文書の「標準サイズ」がA4であること、そして記載できる行数がA4の履歴書のほうが多く、アピールしたい内容をB5よりも詳しく記述できるからです。

2. 文字フォント・大きさ

履歴書をパソコンで作成する場合、フォントは「明朝体」、文字の大きさは「10.5〜11.0pt」 で書きましょう。
明確な決まりはありませんが、一般的に特に読みやすいフォント・サイズとされています。

手書きで履歴書を作る場合は、楷書(かいしょ/一画一画を続けずに書く書体)で丁寧に記入してください。

なお、修正テープや修正液の使用はマナー違反です。
書き損じがあった場合は、新しい用紙に最初からもう一度書き直してください。

3. 筆記用具

履歴書を手書きする場合、黒のボールペンを使用します。

読みやすさという点では「ゲルインクのボールペン」が特に適しており、ペン先の太さは「0.5mm〜0.7mm」を選ぶと文字がつぶれず、きれいに書けるでしょう。

あとから消えてしまう可能性があるため、鉛筆・シャープペンシル・消せるボールペンの使用はNGです。
これらは“公式な書類”の作成においてマナー違反とされているため、履歴書を書く際は黒のボールペンのみを使用してください。

4. 送り方

履歴書を郵送する場合、用紙を折らずにクリアファイルに入れる、送付状を同封する、といった基本的なマナーを守りましょう。

封筒の書き方や送付時の注意点については、以下の記事でも詳しく解説しています。

履歴書のメール添付を求められている場合、まずは企業からの送付指示を守りましょう。
指示がないときは、特に以下の2点を意識してください。

ファイル形式:PDF
ファイル名:内容や送付日が一目で分かる名前を設定する
(例:履歴書_山田太郎_20251113.pdf)

まとめ

この記事では、履歴書に「中退」を書くときのポイントを紹介しました。

学歴詐称として法に触れる場合もあるため、「卒業」とウソをつくのはおすすめできません。
以下のポイントや記載例を参考に、ルールを守って正しく履歴書を書きましょう。

▼履歴書を書くときのポイント

  • 「入学」の次の行に記載する
  • 「中退」と略して書くのはNG
  • 中退年月を正確に記載する
  • 履歴書に中退理由を書くときはカッコで囲む

▼大学を中退した場合の記載例

学歴
20213◯◯県立◯◯高等学校 卒業
20214△△大学 文学部 英文学科 入学
20246△△大学 文学部 英文学科 中途退学
(健康上の理由により退学。現在は完治し、フルタイム勤務可能)
中退就職カレッジのご紹介
中退就職カレッジのご紹介
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。