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大学休学は人生終わりではない!不安をチャンスに変える方法を解説

大学休学は人生終わりではない!不安をチャンスに変える方法を解説

大学休学は「人生終わり」ではありません。

卒業の遅れや就職への不安はありますが、休学は心身を整え、将来を見つめ直すための大切な時間でもあります。

本記事では、大学休学しても人生終わりではない理由と「大学休学=人生終わり?」と感じる理由やデメリット、休学中にしておくと良いことや就活で不利にならない方法、相談窓口について解説しています。

「大学休学=人生終わり」という誤解を払拭し、自分らしい人生を築くための第一歩を踏み出しましょう。ぜひ最後までご覧ください。

大学休学しても人生終了ではない理由

大学休学しても、人生終わりではありません。
心身のリフレッシュができたり、新しい視点を得られたりするなど、休学を通じて得られる経験があるからです。

休学を選ぶという行為は、自分の人生に対して主体的に向き合った証であり、その後の人生にプラスの影響を与えます。

また、休学中の経験は、将来において他人を助ける力にもなり、自分自身を大きく成長させてくれます。そして、大学生活に一時的なブランクができたとしても、その後の人生でいくらでも取り戻すことが可能です。

周囲と比べる必要はなく、自分のペースで歩むと、より豊かな人生を築くための第一歩になります。

大学休学しても人生終わりではない5つの理由について、以下のとおり解説します。

  1. 心身のリフレッシュができるから
  2. 休学したからこそ見える景色があるから
  3. 休学の経験が将来誰かを助ける力になるから
  4. 自分の人生に責任を持った証だから
  5. 休学後の人生でいくらでも取り戻せるから

1. 心身のリフレッシュができるから

大学休学するメリットの1つは、心身のリフレッシュができる点です。

学業や人間関係、将来への不安などで心が疲れてしまったとき、無理をして大学生活を続けるよりも、一度立ち止まって休むと早い段階で心身の健康を取り戻せるからです。

休学期間中は、自由に使える時間が生まれます。この時間を使って、好きなことに没頭したり、旅行したりすると、自分自身と向き合えます。

結果として心の余裕が生まれ、自分は何をしたいのか、何に興味があるのかを再確認できるチャンスとなるでしょう。

大学休学で得られる心身のリフレッシュは一時的な逃避ではなく、その後の人生をより良くするための大切な準備期間です。

2. 休学したからこそ見える景色があるから

休学という時間を通じて、これまで見えなかった新しい価値観や本当にやりたいことに出会える可能性があります。

日々の講義やレポートから離れて過ごすと心にゆとりが生まれ、周囲や自分自身を見つめ直せるからです。例えば「なぜ大学で学んでいるのか」「今後はどのように生きたいのか」などの具体的な問いに向き合える時間は、通常の大学生活ではなかなか得られません。

休学は何かを失う出来事ではありません。むしろ、本来の自分に近づくための大切な時間です。

立ち止まったからこそ見える景色があり、その経験が人生の幅を広げてくれます。だからこそ、休学は「人生終わり」ではなく、新たな可能性の始まりなのです。

3. 休学の経験が将来誰かを助ける力になるから

大学を休学した経験は自分のためになるだけではなく、将来的に誰かを助ける力にもなります。
なぜなら、休学という選択には葛藤や不安、孤独が伴うことが多く、それを乗り越えた人は他人の悩みに共感し、支えになる強さを身につけられるからです。

例えば、自分と同じように進路やメンタルの悩みを抱える人が周囲にいたとき、自分の体験をもとにアドバイスしたり、話を聞いて寄り添ったりできるようになります。

実体験に基づいた言葉は説得力があるため、相手にとって何よりの励ましになるでしょう。

休学の経験は家族や友人、職場の仲間を支える力となり、人生において大きな意味を持ちます。

4. 自分の人生に責任を持った証だから

大学休学するという決断は、自分の人生に責任を持った行動の証です。逃げではなく、人生終わりでもありません。

自分の現在の状態を正直に受け止め「どうすればより良い人生が送れるのか」と真剣に考えた結果の行動です。

休学中に自分の課題と向き合い、それを乗り越える過程は、社会人になってからも必ず役立ちます。

どのような仕事でも壁にぶつかることはありますが、そのときに「自分で決断して、行動して再出発した」という経験があれば、大きな自信と糧になるでしょう。

親や先生、友人の反対があっても、自分の意志を貫く経験は、今後の人生のあらゆる場面で判断力と行動力を支えてくれます。休学は、自分の人生に対する責任感と覚悟の表れです。

5. 休学後の人生でいくらでも取り戻せるから

大学休学しても、その後の人生でいくらでも取り戻せます。むしろ、休学を通して得た気づきや成長は、将来にわたって大きな価値をもたらすからです。

「卒業が1年遅れる」「同級生に置いていかれる」などの焦りは一時的なものであり、人生の長いスパンで見ればちょっとした誤差にすぎません。

休学期間中に自分と向き合い、本当にやりたいことを見つけた人は、その後の学業や就職活動において目標が明確になり、他の学生よりも一歩先を行けるようになります。

時間をかけた分、ブレない軸と自信を持って社会に出られます。だからこそ、大学休学は人生終わりではなく「新しいスタート」です。遠回りに思えても、自分のペースで歩んだ人生は、必ず意味のあるものになります。

大学休学=人生終わり?と感じる理由やデメリット

大学休学したからといって人生終わりではありませんが、そのように感じる人がいるのは事実であり、いくつかの理由が存在しています。例えば、休学によって自己肯定感が下がったり、卒業時期が遅れることへの焦りを感じたりする人もいます。

また、学業の遅れに対する不安や就職活動への影響、周囲からの偏見や孤立感、経済的な負担など、さまざまな懸念を抱えるケースも少なくありません。

これらの心理的かつ社会的な負荷が重なると「大学休学=人生終わり」と感じる場合があります。

大学休学によって人生終わりと感じる理由とデメリットを7つ、それぞれ解説します。

  1. 自己肯定感が低下するから
  2. 卒業時期が遅れるから
  3. 復学後、授業についていけるか心配だから
  4. 就職活動に悪影響があると思うから
  5. 社会的な偏見があるから
  6. 孤立感があるから
  7. 経済的な負担が増加する場合があるから

1. 自己肯定感が低下するから

大学休学すると、多くの人が自己肯定感の低下に直面します。

日本の教育環境では「大学はストレートで卒業するべき」という考えが今も根強いため、休学した事実に対して否定的な感情を持つ人も少なくありません。

「みんなができていることが自分にはできない」「何のために大学に入ったのか」と、自分を責めることもあるでしょう。

また、親や友人、教師など周囲からの反応も影響します。「ずっと休んでるけど大丈夫?」「いつ大学に戻るの?」などの言葉がプレッシャーとなり、自己否定のループに陥る場合があります。しかし、これらの感情は休学を経験した多くの人が一度は感じるものです。そして、この時期に自分の内面と深く向き合うと、時間はかかっても新たな自信や価値観を育むことが可能です。

2. 卒業時期が遅れるから

大学休学の際に避けて通れないのが卒業時期の遅れです。同級生がストレートで卒業する中、自分だけが後ろ倒しになることに対して、強い不安や焦りを感じる人は多くいます。

「同級生が先に社会へ出るのに、自分はまだ大学生」「履歴書の卒業年月がずれると、就職で不利になるのでは」とネガティブな感情が加速します。

日本では「新卒一括採用」という文化が色濃く残っているため「卒業が遅れる=就職に不利」と考えがちです。しかし、大学休学で得られる時間や経験が、自分にとってかけがえのない財産になるケースもあります。

卒業のタイミングよりも「休学中に何を経験し、何を学んだか」が重要です。焦らず、自分にとって最善の選択をすることが、後悔のない人生につながります。

3. 復学後、授業についていけるか心配だから

大学を休学すると「復学しても授業についていけるか不安」と感じる方は多いものです。

復学後に授業へスムーズに戻れるかどうかは、本人の意識やサポート体制によって変わります。大学が履修の再調整や相談支援を整備している場合があるため、無理のないペースで復帰できる可能性があります。

履修科目を絞って負担を減らしたり、過去の講義資料をもとに復習を進めたりなどの工夫も可能です。また、同じ経験をした方の話を聞いたり、学習支援センターを活用したりすることで、精神的な安心感も得られます。

授業についていけるかどうかよりも大切なのは「これからまた学びたい」という気持ちを持ち続けることです。焦らず、自分のペースで一歩ずつ進めば、少しずつ感覚を取り戻せます。

4. 就職活動に悪影響があると思うから

大学を休学すると「就職活動で不利になるのでは」と考える人は非常に多くいます。
新卒一括採用が一般的な日本においては、卒業が遅れると企業側からマイナスに見られるのではないかと感じるからです。

同級生が次々に内定を獲得していく中で「自分だけ正社員になれなかったらどうしよう」と不安に思う場合もあるでしょう。しかし、休学の事実が就職活動で必ず不利になるとは限りません。大切なのは「休学を通じてどのような経験をし、何を学んだのか」を明確に語れるかどうかです。

企業の採用担当者は、学歴や卒業年数だけではなく、学生時代にどのように自分を高めたか、逆境をどう乗り越えたかという点にも注目しています。

休学をネガティブに捉えるのではなく、他の就活生と差別化できる武器として活かせれば、成功につながるでしょう。

5. 社会的な偏見があるから

大学を休学すると「何か問題があったのではないか」「途中で挫折したのか」などの偏見にさらされる場合があります。これは日本社会に根強く残る「標準的な進路が正解」という価値観によるものです。

「大学はストレートで卒業すべき」「休学なんて甘えだ」といった言葉をかけられるケースもあり、自分の選択を否定された気持ちになる人も多くいます。

周囲の理解を得られないと精神的な孤独感が増し「自分は社会から外れてしまったのではないか」という不安が強まるのです。

偏見に屈するのではなく、自分の選択に誇りを持ち、その理由を適切に説明できれば、休学は「主体的に生きる力」の象徴になります。社会の価値観に流されず、自分の人生に軸を持つことが真の強さといえるでしょう。

6. 孤立感があるから

大学を休学する際に多くの学生が感じるのが「孤立感」です。
友人やクラスメートが日々の授業やサークル活動に励む中、自分だけがその流れから外れると、強い疎外感を覚えるのは自然なことです。

休学中は通学や課外活動がなくなるため、人と会う機会が減ります。
話し相手も減り、自分の考えを誰かに共有することが難しくなりがちです。

周囲に相談できる人がいないと、ネガティブな思考がループして精神的に苦しくなる場合もあるでしょう。

同級生がすでに進級または卒業している場合は、人間関係がリセットされる点も不安に感じます。「新しい仲間と馴染めるか」というプレッシャーも、孤立感を深める原因の1つです。

休学期間を「1人で過ごす貴重な時間」としてポジティブに捉え、自分を深く知るための機会にすると、孤立感は成長の糧に変わります。

7. 経済的な負担が増加する場合があるから

大学を休学しても学費が免除されない場合や、生活費が継続して発生するケースがあるため、経済的な負担が増加する可能性があります。

親元を離れて一人暮らしをしている場合、家賃や光熱費などの出費は休学中でも変わりません。アルバイトを再開するまでに時間がかかるケースもあり「生活費が足りない」「親に負担をかけてしまっている」というプレッシャーを感じやすくなります。

休学期間が延びるほど、卒業や就職の時期が後ろ倒しになるため、経済的な自立も遅れます。社会に出て収入を得るまでの期間が長くなると、奨学金を返済する時期にも影響するかもしれません。

大学によっては、休学期間中の授業料や施設利用料が減免される制度も存在します。大学へ早めに相談し、経済的な負担をできるだけ軽減できる制度を活用しましょう。

経済的な負担はデメリットの1つですが、早期に対応すれば乗り越えられる場合もあります。

大学休学中にしておくと良いこと

大学休学中は心身の回復と将来設計、スキル習得の3つを意識すると、有意義な時間になります。休学期間をどのように使うかで、今後の大学生活やキャリアの質が大きく変わります。

まず重要なのは、日々の忙しさから一度離れて心と体をリセットすることです。
規則正しい生活や軽い運動、十分な睡眠を心がけると心身の疲れを癒せます。

次に、将来の進路や生き方を考える時間を取りましょう。
自己分析や業界研究などを通じて、自分に合った進路や価値観を見つけられます。
このプロセスは、復学後や就職活動時の際にも活用できます。

最後に、資格の取得やスキルアップの勉強にも注力しましょう。
語学やプログラミングなど、集中的に取り組める時間は貴重な資源です。

大学休学中にしておくと良いことを3つ、以下のとおり解説します。

  • 心と体のリセットに時間を使う
  • 将来の進路や生き方を考える時間にする
  • 資格の取得やスキルアップの勉強に集中する

1. 心と体のリセットに時間を使う

大学休学中こそ、心と体をじっくり整える絶好のタイミングです。

大学の講義や課題、サークル活動などで疲れると、パフォーマンスが低下します。そのため、休学期間は規則正しい生活習慣や適度な運動を通して、慢性的な疲れやストレスを解消するチャンスです。

例えば、毎日20〜40分のウォーキングやストレッチ、週1〜2回の軽いジョギングや筋トレ、瞑想・深呼吸・ヨガなどのマインドフルネス習慣を取り入れると、自律神経のバランスが整い、精神的な安定感も得られます。

休学明けにベストコンディションで復帰できるよう、習慣化を意識した生活設計を行いましょう。小さな積み重ねが大きな回復をもたらします。

2. 将来の進路や生き方を考える時間にする

将来を見据えて自己分析と情報収集すると、自分軸を強化できます。

大学生活では、目の前のやるべきことに追われがちですが、休学期間では「自分は何を大切にし、どのような人になりたいのか」を深掘りするために時間を使いましょう。

自分の価値観や強み、関心事を整理して、どの分野で自分が活躍できるかを言語化します。併せて、職業調査や業界研究を徹底的に行いましょう。
オンラインセミナーなどに参加するのも有効です。

これらのプロセスを経ると、将来像や進路について明確な自分軸が構築できるため、復学後は迷わずに行動できるようになります。

3. 資格の取得やスキルアップの勉強に集中する

休学中はスキルの習得や資格の取得に集中できる時間です。そのため、自分にとって価値のあるスキルを身につけましょう。

例えば、TOEICなどの語学資格、簿記や宅建などの専門資格、プログラミング言語やWeb制作などが人気です。

まずは、何を身につけたいのかを明確にし、資格やスキルを目標として設定します。
週次と月次単位で「〇時間勉強する」「過去問を〇セット解く」など、具体的に計画を立てましょう。

模試や演習、作品の作成などで定期的にアウトプットすると、学んだ内容がしっかりと身につきます。

成果が数値(スコア・合格)や形(作品・ポートフォリオ)として目に見える形で残ると自信につながります。

就活で大学休学を不利にしない方法

精神的な理由での休学も、回復した過程や成長を具体的に説明できれば、就活でマイナスになることはありません。

うつ病や適応障害など、メンタルヘルスが原因で大学を休学するのはよくあることです。

就職活動の場では「その空白期間をどのように語るか」「今はどのような状態か」が非常に重要です。

まずは、休学の理由を簡潔に伝えましょう。そして「現在は回復しており、学業や生活に支障はない」旨補足すると、採用担当者の不安を払拭できます。

次に「休学中はどのように過ごし、何を学んだか」を説明しましょう。就活では休学の経験を自己PRに活かせる場合があります。

困難な状況から回復し、主体的に行動できたという実績は、社会人に必要な素質として評価されます。具体的な説明方法について、それぞれ見ていきましょう。

  • 休学の目的を明確に説明できるようにする
  • 大学休学をどのように乗り越えたかを語る

休学の目的を明確に説明できるようにする

精神的な理由による休学でも、正直かつ前向きに説明すれば、マイナスの評価にはなりません。

うつ病などのメンタルヘルスの問題で休学した場合「就職活動で不利になるのでは」と不安になる方も多いでしょう。しかし、採用担当者が重視するのは「その経験をどのように受け止め、現在はどのような状態なのか」です。

まずは、休学理由を簡潔に伝えましょう。例えば「心身のバランスを崩したため、治療に専念するために休学を選びました」と説明すると、自分を大切にする姿勢が伝わります。

自分の言葉で誠実に伝えると、休学の経験がむしろ信頼につながるきっかけになります。

大学休学をどのように乗り越えたかを語る

大学休学中に「回復に向けてどのように努力し、再始動できたか」を具体的に語ると、主体性と成長意欲が企業へ伝わります。

例えば「定期的なカウンセリングや家族の支えのおかげで元気になれた」「自分の気持ちを記録したところ、客観視できるようになった」など、具体的に語ると説得力が高まります。

そして「この経験を通じて、困難を1つずつ乗り越える大切さや、時には他者に頼ることの重要性を学んだ」など、気づきや価値観の変化も伝えましょう。

そして「現在は回復し、日常生活や学業に無理なく取り組めています」と伝えれば、企業はあなたの誠実さと回復力、今後の可能性を感じ取れるでしょう。

つらかった過去だけではなく、休学によって何を学び、どのように乗り越えたのかを明確に語れるようにすると、休学は信頼を得るポイントになります。

大学休学時の相談窓口

大学休学中の悩みや不安を相談する際は、大学内の学生相談室や保健管理センター、厚生労働省の相談窓口、全国の精神保健福祉センターを活用しましょう。

大学内の学生相談室や保健管理センターは、学校生活や進路に関する悩みを個別で相談できます。

厚生労働省が提供する窓口はさまざまな悩みに対応しており、電話やSNSで気軽に相談できるのが特徴です。 

全国の精神保健福祉センターは、都道府県単位で設置されている公的機関で、心に関する問題や病気の相談を受け付けています。

これら3つの相談窓口を利用すると、安心して休学期間を乗り越えられるでしょう。以下の相談窓口について、それぞれ詳しく解説します。

  • 大学内の学生相談室や保健管理センター
  • 厚生労働省の相談窓口
  • 全国の精神保健福祉センター

大学内の学生相談室や保健管理センター

大学を休学している学生にとって、学生相談室や保健管理センターは継続的な支援を受けられる身近な窓口の1つです。

公認心理士や臨床心理士が在籍している場合もあり、心身の健康や対人関係、進路などに関する悩みを無料で相談できます。

プライバシーにも配慮されているため、大学休学で悩んだり困ったりしたときには、まず大学の学生相談室や保健管理センターに連絡しましょう。

多くの大学では、公式サイトのページに相談方法や連絡先、スケジュールが記載されているため、詳細を把握しやすいのもメリットです。

予約制で相談の時間が限られている場合が多いため、早めに問い合わせましょう。

厚生労働省の相談窓口

厚生労働省の相談窓口は、大学休学について匿名で24時間いつでも相談できます。

うつ病や適応障害、不安感などで大学を休学しているとき「誰にも相談できない」「何を頼ればいいか分からない」と感じてしまう人は少なくありません。そのようなときに活用したいのが、厚生労働省が提供する相談窓口です。

厚生労働省の公式サイトでは、電話やSNSによる相談先や支援先が数多く紹介されています。

厚生労働省で紹介されている相談先はすべて無料で(通話料金は有料の場合があります)相談のハードルが低いのが特徴です。

「ただ話を聞いてほしい」「何から始めればいいか分からない」という段階でも利用できるため、まずは一度アクセスしてみることをおすすめします。

参考:厚生労働省 困った時の相談方法・窓口

全国の精神保健福祉センター

精神保健福祉センターは、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(第6条)に基づき、都道府県や政令指定都市に設置される公的機関です。

ストレスや不安、うつ病などのメンタルヘルスの課題について、専門職員が電話や面談で無料相談を受け付けており、匿名での相談も可能です。

アドバイスだけでなく、状況に応じて専門の医療機関や相談機関の情報も提供してもらえます。

休学中の不安や悩みは1人で解決しようとせず、専門機関を頼ると、回復のきっかけになります。まずは厚生労働省の精神保健福祉センターに連絡し、自分に合った窓口を見つけましょう。

参考:厚生労働省 全国の精神保健福祉センター
東京都立精神保健福祉センター 精神保健福祉センターとは
法令リード 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律

「大学休学=人生終わり?」に関するよくある質問

「大学休学=人生終わり?」に関するよくある質問をまとめました。

大学を休学すると「このまま大学に戻れなかったらどうしよう」「就職に響くのでは」という不安を抱える方は少なくありません。特に心身の不調で休学を選んだ場合、将来への不安はより大きくなりがちです。

本章では大学休学に関してよくある質問について、分かりやすく解説していきます。将来を前向きに考えるためのヒントを得たい方は、ぜひ最後までお読みください。

  • 大学はどれぐらいの期間休学できるの?
  • 休学すると就職で不利になる?
  • メンタル不調で休学した場合でも就職できる?
  • 休学中に何もしなかった場合は就活でマイナスになる?
  • 履歴書に休学理由を書くべき?
  • 休学と留年では、どちらの印象が悪い?

大学はどれぐらいの期間休学できるの?

休学期間は大学により異なりますが、最短で半年、最長で2年間が一般的です。

半期(前期・後期)単位や1年単位での休学が可能で、申請の際は3ヶ月以上の休みを条件とするケースも多く、4年制大学では通算で最長4年間まで認められる場合があります。

ただし、継続して休学する場合は定期的に手続きをする必要があります。病気や留学など、理由によっては延長可能ですが、学則で定められた上限を超えるのは不可です。

申請期限は学期が始まる1ヶ月前程度が目安で、精神的な理由の場合は診断書があれば申請可能です。休学期間は学校によって異なる場合があるため、早めに大学へ確認しましょう。

休学すると就職で不利になる?

休学した場合は、伝え方次第でプラスの印象を与えることも可能です。実際の採用現場では「何をしたか」よりも「どのように乗り越えたか」が重視される場合があります。

例えば「心身のバランスを崩して休学したが、病院や家族のサポートを受けて回復し、今は問題なく学業に取り組めている」と説明すると、自己理解と回復力をアピールできます。

さらに、休学期間を通じて自分自身と向き合い、価値観や将来の方向性を見直した経験は、面接の場で深みのある話題になるでしょう。

留学やインターンのような目立つ実績がなくても、自分なりに考え抜いた道のりが評価されるケースも多くあります。

メンタル不調で休学した場合でも就職できる?

メンタル不調で休学した場合でも適切な伝え方ができれば、就職できるケースがあります。

休学期間中に自分と向き合い、価値観を見つめ直した結果として「何を学び、どのように立ち直ったのか」「どのような仕事に興味を持ったのか」などを具体的に話せれば、前向きな印象につながります。

メンタル不調などから回復する課程に誠実さと成長が感じられれば、信頼を得られる場合もあるのです。

無理にポジティブな経験に置き換えず、過去をどのように受け止めて、今はどのような状態にいるのかを正直に伝えましょう。努力を重ねて苦しい時期から立ち直った経験は、あなたの強みになります。

休学中に何もしなかった場合は就活でマイナスになる?

企業は休学期間中の過ごし方について質問するケースが多く、何もしていなかったと答えると印象が悪くなる可能性はあります。

そのため、休学期間をどのように振り返り、どのような行動に結びつけてきたかという点が大切です。

例えば「当時は無気力な時期が続き、何も手につきませんでした。しかし、このままではいけないと気づき、生活習慣を整えることから始めたところ、今では目標に向けて学業に取り組めている」などの説明ができれば、前向きな姿勢が伝わります。

自分の言葉で説明し、改善のための努力や今後の意欲を伝えられれば、休学期間はプラスの印象になるでしょう。

今できることを一歩ずつ積み重ねていく姿勢が、就職活動では何よりも大切です。

履歴書に休学理由を書くべき?

履歴書に休学理由を記載する義務はありません。
しかし、空白期間の説明がない場合、留年と誤解される可能性があります。そのため、次のように記載すると企業が事前に把握できます。

例:◯年◯月~◯年◯月 体調不良により休学(現在は完治しており、業務に支障なし)

現在は問題なく働ける旨を明記すると、採用担当者の不安が軽減できます。

履歴書にあらかじめ記載しておけば、面接で質問された場合でも落ち着いて話せるため、誠実な印象を与えられます。

休学理由を隠さずに簡潔かつ前向きな表現を心がけ、自信を持って就職活動に臨みましょう。

休学と留年では、どちらの印象が悪い?

一般的には、休学のほうが留年よりも前向きに受け取られる傾向があります。
休学は「自らの意思で決めた選択」と捉えられやすいためです。

例えば、体調を整えるためなど、目的があって計画的に選んだ休学の場合は自己管理や判断力を評価されるケースもあります。

一方で、留年は多くの場合「単位不足」という理由を連想するため、受動的な印象を与えがちです。

ただし、休学であっても目的が不明瞭で、その後の行動に一貫性がない場合は、マイナス評価につながるケースもあるため注意が必要です。

過去の事実だけでなく、その後の行動や成長こそが企業に評価されるポイントです。経緯を正しく前向きに伝えると、自信を持って選考に臨めます。

まとめ

大学休学しても人生終わりではない理由と「大学休学=人生終わり?」と感じる理由やデメリット、休学中にしておくと良いことや就活で不利にならない方法について解説しました。

心身のリフレッシュや価値観の再確認、人生に対する主体的な姿勢は、休学を経て得られる大きなメリットです。

また、就職活動への影響も、大学休学の経験をどのように語るかによってプラスの評価につなげられます。一方で、自己肯定感の低下や経済的な不安などのデメリットもありますが、それらを乗り越えるための具体策や相談窓口も紹介しました。

大学休学は「人生終わり」ではなく「新しいスタート」の始まりです。
自分を見つめ直し、将来の軸を整える貴重な時間と捉えましょう。

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小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。