大学中退者が親不孝で終わらないための4ステップ

大学中退者が親不孝で終わらないための4ステップ

大学中退親不孝になってしまうのか」と考えている方もいるかもしれません。大学中退は就職に不利になったり大卒と比較すると給料が少なくなったりすることがあるため、親としては心配になる気持ちはあるでしょう。この記事では、大学中退を親不孝にしないための方法や、なぜ大学中退が親不孝だと言われてしまうのか、子どもの大学中退に親はどう思うのかについてご紹介します。

※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合

大学中退が親不孝で終わらないために

大学中退が親不孝で終わらないために

大学中退という選択を親不孝にしないためにできることとしては、以下があります。

大学中退したい理由を明確にし解決策を考える

そもそも、大学中退をしなくてもいまの悩みを解決できるケースもあります。たとえば、以下のような方法です。

  • 学費が払えない→奨学金の利用や減免、国の補助など使える制度がないか調べる
  • 授業や勉強がつまらない→おもしろそうな授業を受講してみる/興味が持てそうな学部や学科への編入を検討する
  • 友だちがいない→途中からでもサークルなどに参加してみる/勇気を出して周囲の人に話しかける/学外で友だちをつくる
  • 単位を落とした/進級できない→卒業に必要な単位が取れるまでは集中して勉強する/教授や先輩にアドバイスをもらう
  • 叶えたい夢ができた(芸人や俳優になりたいなど)→在学したまま養成所に通うなどの選択肢を考える

自分の悩みはどうしても大学中退をしなければ解消されないのかを考え、中退せず大学を続けられる方法は本当にないのかどうか、しっかりと考えてみましょう。

大学中退後についても考えて決めておく

「いまがつらいから大学を辞めたい」という考えかたは、将来後悔する原因になります。 中退することで一時的に気持ちが楽になるかもしれませんが、あとから「やっぱり辞めなければよかった」ということになってしまう可能性もあります。

経済的または家庭の事情などやむを得ない理由以外で中退する場合、大学中退後のプランを立てないのはリスクが高くなってしまいます。中退後についてどのように生活していくつもりなのかを具体的に考えて計画した上で、中退を選択することをおすすめします。

大学中退したい旨を両親に伝える

世の中には大学へ進学したくてもできない人も少なくありませんし、大学の進学費用は想像以上にかかっているものです。自分で費用を賄ったりすべて奨学金で通っていたりする場合は別ですが、大学に通うためのお金を出してくれた親に対しては、感謝の気持ちは伝えましょう。

中退後の将来のビジョンを親にきちんと伝えて納得してもらうことも大切です。あなたが前向きな気持ちで大学を辞めるのであれば、親も最終的には応援してくれるでしょう。

また、大学中退のための書類には、親が同意している旨を示すサインが必要になるのが一般的です。親のサインを自分で書いてしまうなど、親に黙って大学を辞めるということは絶対にないようにしましょう。

中退後に考えていた行動を実践する

大学中退後にダラダラとニートやフリーターを続けるのは、親を心配させることになります。中退して解放感があるのはわかりますが「なんとなく過ごす」のは期間を決めておこなったほうがよいでしょう。

たとえば資格取得を目指すのであれば早めに勉強をスタートする、就職するのであれば就活の準備をするなど行動にうつし、その姿を親に見てもらえるようにすることをおすすめします。

※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合

大学中退が親不孝と言われがちな理由

大学中退が親不孝と言われがちな理由

大学中退が世間的に親不孝と言われがちな理由としては、以下が考えられます。

学費が無駄になる

文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」によると、平成28年時点での国立、公立、私立大学の入学金と1年あたりの授業料の平均額は、以下の通りです。

  • 国立大学…入学金28万2,000円/授業料53万5,800円
  • 公立大学…入学金39万3,426円/授業料53万7,809円
  • 私立大学…入学金25万3,461円/授業料87万7,735円

引用:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」

大学に4年間通った場合、国公立でも授業料だけで約200万円以上、私立では約350万円以上の学費がかかることになります。テキスト代や設備費など、授業料以外に必要なお金が発生することもあるでしょう。

途中で中退するとしても、それまでにかかった学費はもちろん戻ってきません。「せっかく高いお金を払ったのだから、がんばって卒業して大卒の学歴を手に入れたほうが合理的」という考え方はひとつあります。

奨学金の返済が始まる

ジェイックが2019年度に大学中退者向けサービス「セカンドカレッジ」利用者248名の男女を対象にしたアンケート調査によると、中退者の約半数にあたる47.6%が、奨学金を受給していたことがわかっています。

奨学金の返済が始まる

奨学金を借りていた場合、大学中退をしても借りた奨学金の返済が免除になるわけではなく、返済がスタートすることになります。場合によっては毎月の返済額の減額や返済猶予などの制度を利用することもできますが、返済しなければいけないことには変わりありません。

自分で奨学金を返済できればよいですが、もしお金がない場合は親に返済をお願いすることになり、金銭的に迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。

就職がむずかしくなる

厚生労働省の「平成31年3月大学等卒業者の就職状況を公表します」によると、平成31年3月大学等卒業者の就職率は97.6%です。

引用:厚生労働省「平成31年3月大学等卒業者の就職状況を公表します」

一方で、文部科学省の「平成31年3月高等学校卒業者の就職状況(平成31年3月末現在)に関する調査について」によると、高等学校卒業者で就職を希望した人のうち、就職率は98.2%です。

引用:文部科学省「平成31年3月高等学校卒業者の就職状況(平成31年3月末現在)に関する調査について」

一見すると、大卒と高卒の就職率には大きな差はありません。そのため「大学中退で高卒扱いでも就職できるのではないか」と思う人もいるかもしれません。

しかし高卒の場合は、はじめから大学などへ進学せず高卒就職することを想定していた人が中心となっているため、就職率が高くなっていることが考えられます。同じ高卒でも「最初から高卒として就職するため準備していた」人と「大学中退で結果的に高卒になり就活する」人とでは、後者のほうが就職には苦労しやすいといえるでしょう。

将来の年収に差が生じる

日経電子版の記事によると、男女の学歴別生涯賃金は以下となっています。

  • 男性…高卒:2億4006万4980円/大卒:2億8653万2740円
  • 女性…高卒:1億8410万6620円/大卒:2億3578万8500円

引用:日経電子版

働いている企業やそこでの役職、職種などにもよるものの、高卒と大卒では、生涯賃金に約5000万円程度もの違いが出ることがわかります。

実際に、高卒と大卒で給料に差を設けている企業も一定数あります。大学中退の場合は高卒扱いとなるため、収入面で考えると、やはり大卒よりも低くなってしまいがちな点は否めないでしょう。

より詳しく知りたい学生は、以下の記事で大学中退の就職について徹底解説をしています。自分の将来を考える機会になるのでしっかりと考えて決断しましょう。

上記の記事には、今後のついて相談できる相談口も解説をしています。ぜひ参考にしてみてください。

※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合

大学中退で親が感じる気持ちとは

大学中退で親が感じる気持ちとは

大学中退自体が親不孝というわけではありませんが、自分の子どもが中退する場合、親としては以下のような気持ちを持つ可能性があります。

将来について不安を感じる

親からしてみれば、大切なわが子が大学中退することで将来的に困ることにならないか、社会人として無事にやっていけるのかどうかは、やはり心配するでしょう。

日本の場合、一般的には大卒のほうが企業で働くうえでは有利になることが多いといえます。実力主義の仕事だったり学歴を問わない仕事だったりすれば高卒という経歴でも問題ないものの、そうでない場合には、中退の経歴が不利になる可能性はあります。

親のほうが子どもよりも長く生きていて世間を知っているぶん、中退してから子どもが苦労することにならないか気にするケースは少なくないでしょう。自分の子どもが大学中退した事実にショックを受け、本人は納得していても親が気に病んでしまうことも考えられます。

留年してでも卒業してほしい

「4年間でなくてもいいから、なんとか卒業だけはしてほしい」という親もいるでしょう。通常より時間がかかっても大学を卒業できれば、大卒という経歴は手に入ります。長い目で見れば、大学中退よりもメリットが大きいと考える親もいるかもしれません。

大阪大学の公式サイトによると、2016年4月入学者の全体の1留年率は24.5%で、2留年率は11.3%となっています。1年の留年では卒業できず、2年留年する学生も約1割程度いることがわかります。

引用:大阪大学

大学を留年して卒業することはもちろんできますが、簡単なことであるとはいえません。勉強をさぼっていた場合は学校に通って単位を取るための努力が必要ですし、同級生がいなくなったことで孤独を感じたり、あきらめたりする学生もいるためです。そのため、子ども自身に卒業する気がないとむずかしいといえます。

自分の将来は自分で選択してほしい

子どもが大学中退すると聞けば、ほとんどの親が心配します。しかし、子どもにどうしても中退したいという強い意思がある場合、最終的には自分で決断してほしいと考えることになりそうです。

親が敷いたレールの上を歩いていけば安全かもしれませんが、それが必ずしも子ども自身の幸せにつながるとは言い切れないのも事実です。親であっても、自分の子どもが成人してからはその子の人生に責任を持てるわけではなく、最終的には本人が決める必要があります。

大学中退に対して複雑な気持ちがある一方で、子どもの決断を尊重したいと考える親も一定数いるでしょう。

※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合

大学中退で親不孝にはならない

大学中退をしても、中退後の将来を考えて自分で選択したのならば親不孝とはいえません。もっとも親不孝なのは中退ではなく、子ども自身が充実感ややりがいを感じられず、日々つまらなそうに無気力に生きていることです。両親に中退後のプランを具体的に伝えて安心してもらうことで、中退後も応援してもらえるでしょう。大学中退後に就職を検討している方は、中退専門の就職支援をしているジェイックへぜひご相談ください。

大学中退の就職について

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