大学中退者は逃げてはいけない?逃げる理由や対処法も解説!

大学中退は逃げなのか?逃げる理由や不安を乗り越える対処法も解説

大学中退逃げではありません。また、逃げやすい理由や逃げてはいけない理由は何か、という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?また、大学中退者は逃げないことで逆転も可能です。なぜなら、自分に合った就職をすることでその後の人生をやり直すことができるからです。

こちらの記事では、大学中退者が逃げる理由や逃げないための対処法などを解説しています。
大学中退後、逃げずに就職に成功できる方法がわかる内容になっていますので、ぜひご覧ください。

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大学中退者が逃げる3つの理由

大学中退をした後、その現実から逃げたいと感じる人は少なくありません。
大学中退者が逃げる理由・なぜ逃げたいと考えやすいのかについて、3つの理由をそれぞれ解説します。

理由1:今までの人生設計が変わり、使えなくなった

大学に進学した時点で、基本的には「大卒」になることを想定していた人がほとんどでしょう。大卒と大学中退では、大まかな人生設計が変わってきます。

たとえば大卒としての人生を想定していた場合、実際にその通りに行く人は少ないとしても「新卒として就活→第一志望(またはある程度の規模)の企業に内定→希望の部署や職種に配属され働く」というルートを思い描く人も多いのではないでしょうか。

その人生設計は、大学を中退することで崩れます。まず、大卒でも新卒でもなくなるため、その時点で応募できる企業が制限されます。中退の経歴がハンデとなり、また自力での就活が難航し、なかなか内定が決まらないこともあります。せっかく就職できても、ミスマッチや待遇の悪さなどで早期離職というパターンもあります。

このように、人生設計が大学中退で大幅に変わってしまったことで希望が持てなくなり、現実から逃げてニートやフリーター状態になってしまうことがあるのです。

理由2:人生を同じタイミングで共に歩む人がいなくなる

大学生であれば、同級生の友人ができ、ともに学生生活を送ったり、就職活動を乗り越えたりすることで、絆が生まれることがあります。多くの場合は同じ時期に社会人としてスタートを切るため、卒業後も仕事の悩みを相談し合ったりして、関係が続いていくことがあるでしょう。

大学中退者は、そういった仲間がいなくなります。大学を中退するタイミングも一人ですし、中退後の過ごし方、そこから就職する時期も同級生とは異なります。大学中退後はあまり気にならなかったとしても、徐々に違いを感じて孤独になってしまいやすいのです。

もちろん、中退後も大学時代の友人と親交が続く人はいるでしょう。しかし、お互いが歩んでいる道が違うという点で、話が通じないと感じる経験もありそうです。

中退してしばらく経ち、うまくいかない日々が続くと「自分のことをわかってくれる人はどうせいない」と感じてしまい、逃げたくなってしまうこともあるでしょう。

理由3:今までの積み重ねが崩れたと感じる

大学に入学するには、受験勉強が必要です。推薦で入学したとしても、高校在学中の勉強をがんばっていた人がほとんどではないでしょうか。

小中高と学習の習慣をつけ、テストや宿題などにもコツコツと取り組んできて、一定の学力が身についたからこそ大学に入れたはずです。しかし大学を中退すると「大卒」という学位がもらえなくなるため、努力してやってきたこれまでの積み重ねが、一旦リセットされてしまうことになります。

「何のためにがんばってきたんだろう」と虚しくなり、逃げたいという気持ちになることは珍しくありません。特に、大学に入るまで比較的順調な人生を送ってきていたり、大きな挫折経験がなかったりする人ほど、ショックを受けやすいかもしれません。

大学中退は逃げなのか?中退は良くない?

大学中退は、一概に逃げとはいえません。なぜなら、自分の夢や新しい目標を見つけた結果、大学中退を決断する人がいるからです。一方で、体調不良や経済的困窮によってやむなく中退する人もいるでしょう。

つまり、大学中退=逃げとはならない場合があります。

しかし「勉強がめんどくさい」「なんとなく」といった理由で中退すると、面接官から逃げたと評価される可能性があります。

大学中退は理由によって、面接官の印象が大きく異なるでしょう。決断する前に一度、中退理由を検討してください。

すでに大学中退している人は、面接で不利にならない中退理由を考えることが重要です。

大学中退を「逃げ」と捉える理由

大学中退を「逃げ」と捉える理由は、面接官が目標や困難から目を背け、途中で投げ出したと評価するからです。

とくに、ネガティブな中退理由は、責任感に欠けると判断するでしょう。

仕事は、責任感を持って最後まで取り組むことが重要です。もし、仕事を任せられないと判断されると選考が不利になるでしょう。

以降の章では、大学中退が「逃げ」とされる理由について詳しく解説します。面接官が大学中退をどのように考えているのか、理解するきっかけにしてください。

1. 逃げ癖がつくと考えられるから

大学中退すると、逃げ癖がつくと考えられます。

面接官は、大学中退を困難な状況や課題から目を背けた結果だと受け取るからです。

たとえば、学業が振るわなかったり、人間関係でつまずいたりすることがあります。しかし、大学を中退することで、困難と向き合わず楽な道を選んだと評価するでしょう。

他にも「甘え」「無責任」などのマイナスイメージを抱く可能性があります。

面接官は、さまざまな問題やストレスに対して、社員が粘り強く解決に努めることを期待しています。

「逃げ癖」がある人材は、企業にとってリスクと判断されやすいため、就活で不利になるでしょう。

2. 途中で投げ出したと見られるから

大学を中退したことは、理由によっては途中で投げ出したと見られます。

大学は、一般的に4年間のカリキュラムを通じて、専門知識を深める場所です。しかし、中退は、目標を達成する前に努力を中断した、つまり「途中で投げ出した」と解釈されます。

面接官は、プロジェクトの完遂や目標達成のために、困難な状況でも最後までやり遂げる責任感を持った人材を高く評価します。大学中退という事実が、無責任さを示していると捉えるでしょう。

とくに、具体的な目標がない中退は、衝動的な行動と評価されます。一緒に働くにあたって、信頼性に疑問が残り、採用に慎重になる可能性があります。

3. 継続力がないと思われるから

大学中退を「逃げ」と捉える理由に、継続力のなさが挙げられます。

大学生活は学業だけでなく、部活動やアルバイトなど、さまざまな場面で継続的な努力が求められます。もし、中退を選んだ場合、面接官は1つのことを最後までやり遂げる「継続力」が不足していると判断するでしょう。

面接官が求める人材像として、目標に向かってコツコツと努力を重ねる人が挙げられます。仕事は、すぐに成果が出るとは限らないからです。

継続力がない場合、入社後に与えられた職務に対して、途中で挫折したり、あきらめたりするのではないかといった懸念が生じます。

とくに、大学中退は、大学で得られるはずだった専門性を自ら手放したと評価を受け、今後のキャリア形成においても不利になる可能性があります。

大学中退を「逃げ」と捉えるのは誤解である理由

大学中退を「逃げ」と捉えるのは誤解です。

大学を中退する理由は、人によって異なります。「大学中退は逃げだ」と一括りにするのは、物事の一面しか見ていない可能性があります。

「逃げ」とはネガティブな印象を与える言葉です。しかし、見方を変えることで、得られるメリットが存在します。

本章では、大学中退を「逃げ」と捉えることが、なぜ誤解なのかについて詳しく解説していきます。

1. 時間とコストの効率的な活用ができる

大学を中退することで、時間とコストの効率的な活用ができます。

大学を卒業するには、時間とお金がかかります。しかし、大学を中退することで、貴重な時間と多額の学費を、別のことに再投資することが可能です。

たとえば、大学を辞めることで、授業料や生活費が不要になります。浮いた時間とお金を、資格取得の勉強や起業に費やすことが可能です。

興味のない学問に4年間を費やすよりも、特定のスキル習得に集中したり、専門的な職業訓練を受けたりすることで、効率的に自分の市場価値を高められるでしょう。

2. 早期に社会経験が積める

早期に社会経験が積める点は、大学を中退するメリットです。

大学中退後すぐ社会に出ることで、同世代より早く社会人経験を積めます。その分、スキルやキャリアの成長スピードが速くなるでしょう。

たとえば、IT業界や営業職などがおすすめです。学歴よりも実力が重要視されるため、学歴に自信がなくても、努力次第で大卒と変わらない評価を受けることが可能です。

さらに、最先端の技術やビジネスの動きに触れることで、専門性が深められます。机上の学問ではなく、現場で得られる経験は貴重な学びになるでしょう。

また、大学中退を必要以上に悲観する必要はありません。仕事の成功体験を積むことで、学歴の代わりになる自信が得られます。

3.自分の人生と目標に忠実な選択ができる

自分の人生と目標に忠実な選択ができることは、大学中退の魅力です。

入学した大学が、自分に合ったカリキュラムを用意してくれるとは限りません。「講義に違和感がある」「興味のある授業がない」などのズレが生まれることがあります。

思い切って大学を中退することで、自分の人生に正直な選択が可能です。

たとえば、起業アイデアを思いついた人は、大学中退が視野に入ります。自分の内なる声に耳を傾け、本当に進みたい道を選ぶことで、一度きりの人生を有意義に使えるでしょう。

また、大学を中退した人のうち「やりたいことに集中できた」「大学が合わなかったからこそ前進できた」という声もあります。

大学=逃げではなく、自分の人生をより魅力的にする判断となるでしょう。

4. 自分を取り巻くストレスの解消ができる

自分を取り巻くストレスの解消ができる点は、中退にしかない選択肢です。

大学生活は、学業や人間関係、将来への不安など、多くのストレスを抱える可能性があります。

もし、大学の環境が精神的に大きな負担となり、心身の健康を損なうリスクがある場合、中退を選択肢に入れましょう。自分を守るための賢明な判断になります。

大学から離れることで、上記のようなストレスから解放されます。その結果、心身を立て直す時間が生まれ、再スタートするためのエネルギーを蓄えることが可能です。

ストレスから距離を取ることは「逃げ」ではありません。むしろ、自分の状態を客観的に判断し、より健全な道を模索したという、建設的な選択です。

大学中退者が逃げずに不安を乗り越える正しい方法

大学中退者が、これからの人生に逃げずに向き合い、不安を乗り越えるための方法を3つご紹介します。

方法1:大学中退者でも人生の逆転が可能と知ること

大学中退者でも、人生を逆転させることはできます。ここでいう逆転とは「大企業に入って出世コースに乗る」ということではなく「中退の学歴がハンデにならず、自分に合う企業・職業に就き、必要な収入を得ることができている」ことを指します。

結局のところ、大卒でも大学中退でも、やりがいのある仕事をして自分の気質に合う働き方ができ、きちんとお金をもらうことができていれば、高い満足度を得られるのではないでしょうか。

実際に、大学中退で自分なりのキャリアを築いている人はたくさんいますし、仕事で活躍している身近な人が実は大学中退者だったと後から知る、ということもあります。

大学中退者は、就職などにおいて大卒よりも不利になりやすいことは事実です。しかし、その環境のなかで正しく努力し、過去の経験をプラスに活かそうという姿勢やあきらめない気持ちがあれば、大学中退後によい人生を送っていくことは当然できます。中退からのスタートでも、その後の自分の行動次第で大きな可能性があるのだということを、まずは理解しましょう。

方法2:人生設計を作り直す

大卒を前提として考えていた人生設計を、ゼロから作り直していきましょう。具体的には、以下のようなことを考えていくとよいでしょう。

  • いつまでに就職するかを決める
  • 3年後、5年後、10年後など比較的近い未来を考える
  • 中退の経歴が影響しない仕事や企業を探す
  • 自分の強みを最大限生かせる職業を見つける

大学中退者の場合、年齢も18歳~20代とさまざまです。中退後はできるだけ早く就職したほうが有利ですが、就職の意思がある場合は、ゴール設定を決めましょう。たとえば「2~3か月後」「半年後」など、できるだけ短期間かつ、無理のない期間設定がおすすめです。

あまりに先の未来のことを思案してもピンと来ないため、最大でも10年後くらいまでの未来を想定し、どうなっていたいかを考えてみましょう。働き方、収入、結婚など、ざっくりでいいので「こうなっていたい」という青写真を描き、そこから逆算していくと、いますべきことが見えてきます。

世の中には、学歴がハンデにならない職業や企業も以外とあります。大学中退者の場合は、最初から学歴を問われず自分に合いそうな場所でスキル・経験を積み、ステップアップしていく方法に振り切ったほうがよいかもしれません。

人生設計の描き方は自由です。自分らしい人生はどんなものなのか、考えてみましょう。

方法3:不安なときこそ行動する

大学中退者が不安から「逃げたい」という気持ちを脱するには、とにかく行動あるのみです。行動といっても、特別なことをする必要はありません。

たとえば、以下のようなことを試してみましょう。

  • 企業に応募して経験値を積む
  • 複数の求人サイトに登録・活用する
  • 中退者向けの就職エージェントを利用する
  • ハローワークなど仕事探しができる場所へ通う
  • ニートの場合は単発のバイトや在宅ワークを経験してみる

就職したいのであれば、まずは正社員求人に応募してみましょう。
いきなり内定がもらえる可能性は低いものの、いくつか応募すれば書類選考に通過したり、面接に呼ばれたりすることもあるかもしれません。
実際に応募してみることで、就職へのリアリティが出ます。書類すら通らない状態が続くようなら、企業選びや書類の書き方に問題があるかもしれないなど、改善点が見えてきます。

早い段階で、大学中退者向けの就職エージェントを利用する方法もおすすめです。無料で利用でき、中退者に特化した支援を受けられるほか、中退者の採用に積極的な企業を紹介してもらうことができます。

大学中退後にニートをしていて社会に出るのが怖いという人は、単発のバイトや初心者でもできる在宅ワークなどのように、短い時間でも「働く」経験をしてみることで、手ごたえを感じられるかもしれません。

何かしら行動に移せば不安な気持ちがかなり和らぐほか、ネガティブなことを考える時間も物理的に減ります。
うまくいかなくても「行動した」という事実は残りますし、そこから感じたこと・得られるものは必ずあります。大学中退という立場は失うものもなく、ある意味怖いものがない状況です。どんどん行動していきましょう。

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大学中退者が絶対に逃げてはいけない選択

大学中退者が「逃げがちな選択」があります。

最後に、大学中退者が逃げた結果陥りがちだが、できる限りすべきではない2つの選択とその理由について、解説します。

就職から逃げてフリーターになる

大学中退後に一旦フリーターになる人は少なくありませんが、長くフリーター生活をすることはおすすめしません。

大学中退後にフリーターを続ける理由としては、以下が考えられます。

  • 就職が決まらないから
  • できるだけ何もしたくないから
  • 「大学中退だから就職できない」とあきらめているから
  • まだ就職したくないから(もう少し遊びたいから)
  • フリーターの方が気楽だと感じるから

しかし、フリーター生活をずっと続けていると、以下のようなことが起こり得ます。

  • さらに就職のハードルが上がる
  • フリーター生活から抜け出しにくくなる
  • 自分に自信がなくなっていく

そもそも、大学中退の時点で就職に不利になっているにもかかわらず、定職に就かない期間が続いていると、ますます企業からネガティブな目で見られてしまいやすいでしょう。

生活費を稼ぐためのバイトで毎日が忙しくなり、フリーター生活を脱出できない悪循環にも陥りやすくなります。また「社会人としてきちんと働いたことがない」というコンプレックスから、自信を喪失してしまうこともよくあります。

フリーター期間を長引かせずに早めに就職すると、以下のようなメリットがあります。

  • 経済的・精神的に安定する
  • 就職に成功できる可能性が上がる
  • 成長できる機会が増える

まず、就職して組織の一員として働くことで収入の面でも安定しますし、仕事ができるようになってくると自信もついてきます。また、中退後は早めに就職活動をすることで「本気度」が企業に伝わり、好意的な目で見てもらいやすくなることも考えられます。

仕事のスキル・知識を得られることもそうですが、職場での人間関係を経験したり、ミスやアクシデントなどを乗り越えたりすることで、学生気分が抜けて人間的にも成熟できる点も、就職して働くメリットです。

就職から逃げて中退後も大学生気分を継続する

大学中退者にときどきあるのが、中退後も大学時代の生活スタイルを変えないことです。たとえば、以下のようなケースです。

  • 大学時代の同級生とばかり引き続き遊ぶ
  • 飲み会や旅行、イベントなど遊びがメインの日々
  • 不規則な生活
  • 大学時代と同じバイト先で同じシフトに入る

こういった日々は、中退後しばらくはさほど違和感がないでしょう。しかし、ずっと学生気分を引きずった生活に甘んじていると、以下のようなことが起こり得ます。

  • 自分と周囲との差を感じ始める
  • 周りが新卒枠で就活をスタートさせ、焦る
  • 虚しい気持ちになってくる

大学を中退したにもかかわらず大学生のような暮らしをするのはただの「いいとこ取り」であり、長く続けられるものではありません。他の同級生は一見遊びやバイトばかりしているように見えても、大学生として日々の勉強をがんばっています。そして一緒に遊んでいた同級生が就活の時期になれば、自分との違いを痛感することになります。

周囲はどんどん環境が変わっていくのに、自分は何も変わっていないという事実に直面し、落ち込んでしまうことがあるでしょう。その後、投げやりになって何も行動しない…となってしまう可能性もあり得ます。

中退前に考えよう!大学を中退した場合の選択肢

大学を中退した場合の選択肢はさまざまです。

本章では、中退後の姿を9つ紹介します。中退後に、自分がどんな人生を歩むのか理解しておくことで、納得いく選択ができるでしょう。

安易な気持ちでの中退は、大きな後悔につながります。さらに、焦った状態での決断も同様です。

「中退して良かった」と前向きな気持ちになれるよう、自分の選択肢が多岐にわたることを知っておきましょう。

1. 心身ともにリフレッシュする

大学を中退することで、心身ともにリフレッシュできます。

心身の健康は、何を選択するにしても重要です。健康な心身があったうえでの決断になるため、大切にしましょう。

ただし、大学中退に迷っている段階であれば、一度休学することをおすすめします。まずは、時間を確保し、心身を整えながら進路を考えることで、冷静な判断が可能です。

休学なら復学もできます。自分を見つめ直すなかで、気持ちが変われば新卒枠での就活にも対応可能です。

心身が健康であれば、どの選択肢にも挑戦できます。第一に自分を大切にしてください。

2. フリーターをやりながら将来について考える

フリーターをやりながら将来について考える選択肢もあります。

実際に働くことで、自分に合う仕事を見つけることが可能です。たとえば、接客業に興味のある人は、コンビニやアパレルで働いてみましょう。自分の価値観に合い、強みが活かせる環境であるか確認ができます。

もし、自分には合わないと判断すれば、別の職場で働くことも可能です。フリーターであるため、正社員よりも柔軟な対応ができます。

また、正社員を目指して就活する際、フリーターとしての実務経験がアピール材料になるでしょう。

ただし、ダラダラとフリーターを続けるのはおすすめしません。面接官にネガティブな印象を与えるため注意してください。

3. 就活を始めて社会人として働く

就活を始めて社会人として働くことも可能です。

大学中退の意思が固まっている人は、早めに就活する選択肢もあります。同級生よりも先に社会経験を積むことで、さまざまなスキルや経験が得られるでしょう。

学生時代は、学業の成績が大きな判断基準になります。しかし、社会人になると実績や成果が重要です。

学歴よりも実力が評価される企業に就職することで、大学中退を気にせずに働けます。

たとえば「学歴不問」「未経験歓迎」といった求人を中心に応募してみましょう。前者の場合、応募条件に大学卒が必須ではないため、中卒・高卒の人でも挑戦できます。

また、未経験歓迎であれば、入社後に研修制度が用意されている可能性があります。現時点でスキルがなくても入社意欲や熱意があれば、採用されるでしょう。

4. 公務員になる

大学中退後は、公務員になることも可能です。

公務員は学歴による不利が少なく、安定した雇用と収入が得られます。最終学歴が高卒でも問題ありません。

公務員試験において学歴は「高卒程度」「大卒程度」などで区分されるからです。大学を中退した人でも大卒程度の学力を有していれば、問題なく受験できます。

ただし、公務員試験には年齢制限があります。試験を受ける前に自治体ごとの条件を確認しておきましょう。

たとえば、国家公務員試験の場合、上限が30歳になります。すべての職種ではありませんが、30歳を境に挑戦できる枠が少なくなります。

一方で、地方公務員の場合、自治体によって年齢制限に差があるため注意してください。Aの自治体は35歳まで受験できても、Bの自治体になると30歳となる可能性があります。

5. 海外留学・ワーキングホリデーをする

大学を中退したことで生まれたお金と時間を使って、海外留学やワーキングホリデーにも挑戦可能です。

日本を離れて、海外に目を向けることで視野が広がります。

たとえば、異文化に触れたり、現地の人と交流したりすることで、今までになかった価値観に気が付くでしょう。

また、英語力や国際的な視点を身に付けることで、将来のキャリアを広げることが可能です。海外で働きたい人や英語を使って仕事がしたい人におすすめです。

英語力は、就活で武器になることがあります。海外留学やワーキングホリデーの経験をアピールすることで、説得力のある自己PRになるでしょう。

ただし、英語が必要になる職種に限られるため、ただ英語ができればいいわけでない点に注意してください。

6. 職業訓練校やハローワークを活用する

大学中退後に、職業訓練校やハローワークを活用する方法もあります。

空いた時間を使って職業訓練校に通うことで、専門的なスキルを身に付けることが可能です。

たとえば、介護や医療、情報処理などの訓練が受けられます。自分の興味に合ったコースを選択することで、就活が有利に進められるでしょう。

また、ハローワークは就職を支援してくれる施設です。履歴書の添削や面接対策、就活の悩み相談などに乗ってくれます。

大学を中退すると、大学の支援が受けられません。そこで、公的機関を利用することで、同じような支援を受けながら就活ができます。

7. 他の大学に進学する

大学を中退した理由が学業であれば、他の大学に進学することも可能です。

各大学には編入生を受け入れる制度が用意されています。一定の条件を満たすことで、2年生や3年生からの入学が認められます。

たとえば「2026年度東京大学工学部編入学学生募集要項」を参考にすると、2〜3科目を受験し合格点に達することで、入学が認められます。

他大学への編入は簡単に見えますが、徹底した対策が必要です。科目数が少ない分、1科目ごとの難易度は高くなります。

また、募集人数が若干名であるため、油断はできません。

「大学の講義が自分には合わない」「学びたいジャンルが今の大学にはない」といった場合、他の大学への進学を視野に入れてみましょう。

8. 専門学校に通う

大学中退後にやりたいことが決まっている人は、専門学校に通いましょう。

専門学校は、1つの分野に特化した知識やスキルが手に入ります。とくに、美容や建築といった資格が必要になる仕事に就きたい人におすすめです。

たとえば、美容師の専門学校に通うことで、美容師国家資格を取得するために必要な条件が満たせます。さらに、美容師国家試験に合格するためのノウハウが手に入るでしょう。

ただし、専門学校は特定分野を深く学ぶための施設です。1つのジャンルに特化する分、進路変更がしにくいデメリットもあります。

専門学校に通う場合、自分の将来について、きちんと考えたうえで進学を検討しましょう。

9. フリーランスになって独立する

実践的なスキルがあれば、フリーランスになって独立することも可能です。

自分が持つスキルや強みを活かすことで、正社員として働いた場合と変わらない金額かそれ以上稼げる可能性があります。

たとえば、ホームページを作成できる能力があるとします。企業や個人に営業をかけることで、ホームページの作成料を稼ぐことが可能です。

フリーランスは、働く場所や時間に縛られないため、自由度の高い生活が送れるでしょう。また、仕事量も自分で決められるため、無理のない範囲での勤務が可能です。

ただし、フリーランスは完全な実力主義です。正社員とは異なり、安定した給与は保証されていません。

生活に困らない金額を稼ぐには、時間がかかることを理解しておきましょう。

大学中退は必ずしも逃げの選択ではない

大学中退後は、逃げたいと感じることが一度はあるかもしれません。
それは「中退」という事実に対してかもしれませんし、周囲との差を感じたときかもしれませんし、就職活動に苦戦したときかもしれません。しかし、逃げていても何も変わらず、むしろ就職が遠のいてしまうリスクがあります。

大学中退後でも、自分の納得いくキャリアを築いていくことは可能です。

大卒と比べれば最初は大変なことが多いかもしれませんが、学歴で判断されない仕事や企業も、世の中には意外とあります。「大学中退という経歴から逃げたい、でも就職はしたい」という方は、ぜひ一度、弊社ジェイックのキャリアアドバイザーへご相談ください。

大学中退はやばいと感じている方や大学を辞めたいと思うのは甘えだと思う方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

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ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。