大学中退理由はどう説明する?面接の答え方や履歴書の例文を紹介

大学中退理由は武器になる!履歴書/面接での効果的な伝え方

大学中退理由を面接で質問されたときは、3つのステップで説明しましょう。
具体的には「中退理由を素直に伝える」→「本質的な原因を伝える」→「対策を伝える」という流れで説明すると面接官からの評価を高められます。

この記事では、中退理由を説明する方法を解説すると共に、「授業をさぼって留年が決まった」「学校に通う意味が見出せなくなった」など、8つの中退理由ごとの回答例も紹介します。

履歴書の記載例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 転学等
    大学在学中に、本当に自分の勉強したい分野や就きたい職業が見つかった場合など
  2. 学生生活不適応・修学意欲低下
    大学生活が自分には合わないと感じたり、地元に帰りたいと考えたりする人もいる
  3. 就職・起業など
    ほかにやりたいことができたり、在学中に始めたビジネスに本格的に取り組むためなど
  4. 経済的理由
    学費を出してくれていた親が失業したり病気になったりしてしまうなど、経済的な事情
  5. 病気・けが・心神耗弱・疾患等
    長期間にわたる入院や治療、治療費や入院費による経済的な負担によるもの
  6. 学力不振
    自己管理をして勉強を進める必要があり、途中で学業についていけなくなる人もいる
  7. 海外留学
    中退の目的が明確であり、むしろ行動力や向上心が評価される可能性もある
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
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【この流れで話せばOK】大学中退理由の説明方法

大学を中退した理由は、「中退理由を素直に伝える」→「本質的な原因を伝える」→「対策を伝える」という流れで説明しましょう。

大学中退理由の伝え方(例)
ステップ1:中退理由を素直に伝える~~~~、大学を中退しました。
ステップ2:「本質的な原因」を伝える中退に至った原因は、~~と考えています。
ステップ3:「対策」を伝えるこの経験から「~~こと」の重要性を痛感し、~~しています。

企業は中退そのものを問題視しているのではなく、同じ理由で再び会社を辞めないか?という点を知りたいため「中退理由」を質問します。

つまり中退理由そのものではなく、どんな理由にせよ、まずは中退に至った原因を自分で理解し、「次は同じ理由によって会社を辞めません」という覚悟を伝えてほしいと思っているのです。

では、それぞれのステップについて具体的に解説します。

ステップ1. 中退理由を素直に伝える

まずは、中退理由を結論として伝えましょう。嘘をつくとバレたときに評価が大きく下がりますし、そもそも企業は中退理由そのものよりも「反省を次にどう活かすのか」を重視しているため、“本当の理由”を伝えても問題ありません。

このときのポイントは、「単位不足で留年が決まり、中退を決意しました」といったように、中退理由を結論(1行目)で伝えることです。

結論から話さないと要点が相手に伝わらず、「コミュニケーションが取れないのでは?」「言い訳をしているのでは?」と受け取られる可能性もあります。

そのため、中退理由は偽らず、結論として伝えることを意識してください。

ステップ2.「本質的な原因」を伝える

中退理由を伝えたら、次に中退に至った「本質的な原因」を説明しましょう。

原因を理解していないと適切な対策を立てられませんし、「本質的な原因に気づいていないと、入社後も同じ理由で辞めてしまうのでは?」と企業側も不安に感じます。

本質的な原因を把握するには、「なぜ」を繰り返して深掘りする方法がおすすめです。

単位不足が理由で中退した場合は、「なぜ授業に出席できなかったのか」「なぜ授業に興味を持てなかったのか」と考えていくことで、“大学を適当に選んでしまった”という根本的な原因が見えてくることがあります。

ステップ3.「対策」を伝える

最後に、具体的な対策を伝えましょう。

例えば“大学を適当に選んでしまった”という原因によって大学中退に至った場合、その原因に対して何も対策をしないと応募企業も適当に選び、またすぐに辞めてしまうかもしれません。

一方で、以下の回答のように対策を交えて伝えると「同じ理由ですぐに辞めることはないだろう」という印象を企業に与えられるでしょう。

回答例

大学を適当に選んでしまったことを反省し、企業選びではまずは自己分析を徹底的に繰り返しました。その結果、◯◯業界の◯◯という仕事に特に関心があることに気づきました。

中退理由の伝え方は、以下の動画でも詳しく解説しています。

【中退就活】面接での中退理由の伝え方
中退者からよくある相談例
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中退者からよくある相談例
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【【面接の回答例】大学中退理由ごとに例文を紹介

中退理由を説明する例文を、8つのケースに分けて紹介します。

  1. 授業をさぼって留年が決まった
  2. サークルやアルバイトに熱中して単位を落とした
  3. 授業についていけなかった
  4. 学校に通う意味が見出せなくなった
  5. 経済的理由で学費を払えなかった
  6. 精神的理由で通えなくなった
  7. 病気やケガで通えなくなった
  8. 通学以外の進路を歩むことにした
高藤さんの写真

高藤薫/元ジェイック就職アドバイザー

中退理由を述べる際、結論から話すことが大事です。だらだらと話すとコミュニケーションが苦手と思われる可能性や、言い訳に聞こえることがあるためです。

大学中退理由を伝える時は、以下の3つの要素を中心に話しましょう。

  1. 中退した直接的な理由(例:単位不足、経済的な理由)。
  2. 中退した本質的な原因(なぜ単位不足や経済問題が起きたのか、その背後にある要因)。
  3. その経験から学び、どのような対策を取ったのか(失敗を踏まえて将来にどう活かすのか)。

例文1:授業をさぼって留年が決まった

進級単位を満たせずに2年次に留年が決まり、大学を中退しました。
中退に至った原因は、自分の適性や将来を深く考えず、安易に大学を選んでしまった点にあると考えています。「なんとなく将来に役立つだろう」という思いから法学部に進学しましたが、授業内容に興味を持てず、次第に授業から足が遠のいてしまいました。
この経験から「自分の軸を持って進路を選択すること」の重要性を痛感し、就職活動ではまずは自己分析を徹底的に行い、仕事選びの軸を明確にしました。
その結果、社会を根底から支える仕事に強い関心があることを確信し、現在は御社のようなインフラ業界への就職を目指して活動しております。

「授業をさぼった」という理由は“表面的な理由”であって、本質的な原因ではありません。

大切なのは、「なぜ授業をさぼってしまったのか」という根本的な原因を突き詰めたうえで、二度と同じ理由で辞めないための対策(具体的な取り組み)を伝えることです。

高藤さんの写真

高藤薫/元ジェイック就職アドバイザー

環境のせいにせず、自分ができたことを伝えるのがポイント!

会社に入っても、自分のせいではなく環境のせいで何かが起きることもあります。そこで、環境のせいにして終わりにするのではばく、自分がどうすればよかったのか考えられる人は、次に向けた改善ができます。

例えば、経済的理由で中退したとしても、奨学金を借りるという選択肢もあったはずです。そこまでして大学に行きたいと思わなかった理由として、そもそも大学選びを適当にしてしまったから、就職先選びではしっかりと選ぼうと思ったなどと伝えます。

自分が悪かったとまで言う必要はありませんが、自分ができたことを伝えることで、振り返りと改善ができる人とアピールすることができます。

例文2:サークルやアルバイトに熱中して単位を落とした

サークル活動に熱中しすぎた結果、単位不足によって進級ができず、大学を中退しました。
中退に至った原因は、「物事に集中しすぎると周りが見えなくなる」という私の短所にあると考えています。ダンスサークルの幹部として、年3回の大会準備に多くの時間を割いた結果、授業への出席が疎(おろそ)かになり、単位を落としてしまいました。
この経験から「まずは冷静になり、視野を広げること」の重要性を痛感し、現在はタスク管理ツールを活用してやるべきことを見える化し、計画的に行動しています。
御社に入社後も、全体を見渡して優先順位を判断し、一つひとつの業務を確実に遂行していきたいと考えています。

何かに熱中すること自体は悪くありませんが、一つのことに集中し過ぎてしまい、“他にやるべきこと”を見失ってしまうのは良くありません。

会社に入ると複数の仕事に並行して取り組む場面は多いので、「今後は視野を広げ、与えられた全てのタスクに確実に取り組んでいく」という意志を伝えましょう。

例文3:授業についていけなかった

理工学部の授業内容についていけずに単位を落とし、大学を中退しました。
中退に至った原因は、入学当初から基礎学力に不安があったにもかかわらず、苦手な分野と正面から向き合わず、学習の遅れを放置してしまったことにあると考えています。分からない内容をそのままにした結果、授業の進度についていけなくなり、テストや実験でも十分な成果を出せませんでした。
この経験から「基礎を徹底的に固めること」の重要性を痛感し、現在はITエンジニアとして働くことを目標にオンライン講座を受講し、基礎的なプログラミングスキルを毎日2時間学んでいます。

社会に出ると新たに身につけるスキル・知識が多いため、「授業についていけなかった」という事実だけを伝えると企業から不安視されてしまいます。

重要なのは「なぜついていけなかったのか」を冷静に分析し、その反省を踏まえ、現在どのような学習や行動に取り組んでいるかを具体的に伝えることです。

例文4:学校に通う意味が見出せなくなった

学校に通う意味を見出せなくなり、大学を中退しました。
中退に至った原因は、本気で打ち込める目標を見つけられなかったことにあると考えています。
オンライン授業が続く中で大学との接点が薄れ、自ら行動を起こしたり、環境を変えたりする努力が不足していました。その結果、大学に通う意義を感じられなくなり、このまま惰性で卒業するよりも、一度立ち止まって進路を考え直したいと考え、中退を選びました。
この経験から「目標を持つこと」の重要性を痛感し、現在は「社会課題の解決に貢献する」という目標を定め、地方公務員への就職を目指しています。

友人関係が築けなかった、学部の雰囲気に馴染めなかった、という理由で大学に通い続ける意味を見失い、中退を決める人は少なくありません。

ただし「なんとなく辞めた」という印象を持たれると評価が下がってしまうので、まずは「なぜ大学に通う意義を見出せなかったのか」を振り返り、現在は明確な目標に向かって行動していることも伝えましょう。

例文5:経済的理由で学費を払えなかった

家庭の経済的な事情で学費の支払いが難しくなり、大学を中退しました。父親が病気で倒れ、母親だけでは私を含め、兄妹3人の学費の工面が難しくなったことが理由です。
本音としては卒業まで通いたい気持ちもありましたが、今では大学3年次まで学ばせてくれた両親に深く感謝しており、今度は自分が家族を支えたいという思いを強く抱いています。
また、同級生よりも早く社会に出られるという点を前向きに捉え、「実務経験を多く積み、経済的に自立する」という目標を定めています。その実現に向け、現在は日商簿記2級の勉強に取り組み、会計スキルの習得に努めています。

経済的困窮で大学を中退した場合は、正直にその理由を伝えてください。あなた本人の理由ではなく親の経済力など外的要因の場合は、面接官も理解してくれます。

ただし「経済的な理由で中退しました」だけでは、ただの説明で終わってしまいます。前向きな言葉をひとこと付け加えると、ポジティブな姿勢をアピールすることで好印象を与えられます。

高藤さんの写真

高藤薫/元ジェイック就職アドバイザー

環境のせいにせず、自分ができたことを伝えるのがポイント!

会社に入っても、自分のせいではなく環境のせいで何かが起きることもあります。そこで、環境のせいにして終わりにするのではばく、自分がどうすればよかったのか考えられる人は、次に向けた改善ができます。

例えば、経済的理由で中退したとしても、奨学金を借りるという選択肢もあったはずです。そこまでして大学に行きたいと思わなかった理由として、そもそも大学選びを適当にしてしまったから、就職先選びではしっかりと選ぼうと思ったなどと伝えます。

自分が悪かったとまで言う必要はありませんが、自分ができたことを伝えることで、振り返りと改善ができる人とアピールすることができます。

例文6:精神的理由で通えなくなった

適応障害により休学していましたが、医師から「環境を変えることも回復につながる」との助言を受け、両親と相談のうえ、病状の回復を最優先に考えて大学を中退しました。
中退に至った原因は、悩みを一人で抱え込み、周囲に頼れなかったことにあると考えています。一人で無理を重ねた結果、心身のバランスを崩してしまいました。
現在は症状も回復し、医師からも就労の許可をいただいています。再発防止のため、十分な睡眠の確保や、定期的な運動も続けており、体調や気持ちの変化を早めに相談することも心がけています。

精神的な理由による休職や離職は企業としても珍しくなくなっており、「弱さや甘えが原因」といった見られ方も徐々に薄れてきています。

そのためまずは素直に理由を話しつつ、企業が気になる「安定して働けるか」「再発しないか」といった点に対し、現在は回復していることや、再発防止に向けた具体的な取り組みを行っていることを伝えましょう。

例文7:病気やケガで通えなくなった

私は大学2年生のときに結核を患い、約3か月間入院しました。退院後も薬物療法が必要だったこともあり、数か月間は静養する必要があったため大学に通うことは断念し、退学を選択しました。現在は医師から『仕事をしても問題ない』という診断を受けており、退院後は無理のない範囲で身体を動かすようにしていたため、体力的にも問題はありません。経過観察のため数か月に一度通院の必要がありますが、仕事に支障が出ないよう工夫するつもりでおります

病気やけがによるやむを得ない中退は、金銭面や家庭の事情と同様、その理由を隠すことなく伝えましょう。健康上の心配を理由に選考に慎重になる企業もゼロではないかもしれませんが、事実を伝えずにあとからトラブルになるのを避けるためにも、伝えるようにしましょう。

注意点としては「現在はよくなっている」ということも併せて伝えることです。過去に大きな病気やけがをした経験がある応募者だと、企業としてはそもそも正社員としてフルで働けるのか、欠勤が多くならないかという懸念は持つはずです。もし数か月に1度通院が必要、年に1回は検査があるなどの場合には、正直に伝えておきましょう。

病気やけがによる中退をした場合、具体的に過去や現在の状況を事実として伝えることで、企業側にも安心してもらいやすいでしょう。

例文8:通学以外の進路を歩むことにした

大学での学びを通して進路を考え直した結果、専攻分野とは別の道に進みたいと考えたため大学を中退しました。
大学では経済学を学んでいましたが、3年次のゼミで専攻した「社会コミュニケーション学」を学ぶ中で、対人関係に難しさを抱える人を支援する仕事に就きたいと思い、別の学校に入り直すことにしました。
中退後、社会福祉士の受験資格を取得できる短期大学に入学し、現在は心理学や福祉制度、支援技法などを体系的に学んでいます。

進路変更によって大学を中退した場合は、目的をしっかりと説明することが重要です。なんとなく大学を辞めたという印象を与えてしまうと「嘘をついているのでは?」と疑われ、評価が下がる可能性があるからです。

一方、例文のように「大学での学びを通して別の目標が見つかった」「より専門性の高い分野を学ぶ必要性を感じた」といった前向きで一貫性のある理由を伝えられると、企業側に納得感を持って受け止めてもらえるでしょう。

具体的な目標や意思を持って進路を変更したと説明することです。自分の目標に向かって努力できる人、さらに向上心や行動力のある人として、良いイメージを持ってもらえるでしょう。

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中退理由を説明するときのポイント

中退理由を説明する際は、たとえ伝えたくない理由であってもまずは理由を正直に伝えましょう。そのうえで、中退経験から得た学びや反省、そして「次にどう活かしたいか(活かしているか)」という“前向きな熱意”を伝えることがポイントです。

また、中退を決意した人だからこそ言える“覚悟”を伝えることもおすすめです。

一方、中退理由を履歴書に記載するかどうかは内容によって判断が異なります。「授業をさぼって単位を落とした」などネガティブな理由は無理に書く必要はありませんが、「経済的事情」や「進路変更」などが理由の場合は記載しても良いでしょう。

1. 嘘はNG!前向きな表現への変換はOK

嘘がバレると企業からの信用が一気に落ちてしまうため、中退理由は正直に伝えましょう。

そもそも企業は、中退という事実を責めたいわけではありません。それよりも、過去を素直に認め、反省や学びを次にどう活かそうとしているのか、という点を知りたいと考えています。

そのため中退理由を説明するときは、“前向きな表現に言い換える”ことを意識しましょう。

例えば「授業をさぼって留年が決まった」という理由を伝える場合、その事実だけを述べるのではなく、「なんとなく大学を選んだことを反省し、同じ失敗を繰り返さないため、現在は就職軸を明確にしたうえで企業を選んでいます」といったように、反省(学び)と現在のアクションを交えて説明することがポイントです。

ネガティブな中退理由の「ポジティブ変換例」

中退理由をポジティブな言い回しに変換するときの「文章例」を紹介します。

あくまで一例ではありますが、ネガティブな中退理由を前向きに伝える際の参考にしてみてください。

中退理由ポジティブ変換例
授業をさぼって留年が決まったこの経験から「自分の軸を持って進路を選択すること」の重要性を痛感し、就職活動ではまずは自己分析を徹底的に行い、仕事選びの軸を明確にしました。
サークルやアルバイトに熱中して単位を落としたこの経験から「まずは冷静になり、視野を広げること」の重要性を痛感し、現在は~~~ことで計画的に行動しています。
授業についていけなかったこの経験から「基礎を徹底的に固めること」の重要性を痛感し、現在は~~~を基礎から学んでいます。

※例文の「~~~」の箇所は、ご自身の取り組みに合わせて記載してください。

2. 中退したからこその「覚悟」を伝える

中退者を採用する企業は、「途中で辞めてしまうのでは?」といった点に不安を覚えることがあります。だからこそ、中退者としては「覚悟を持って働く」という点を伝えることも大切です。

大学中退者の中には、以下のような思いを持っている人も多いかもしれません。

  • 学歴は高卒になるけど、大卒の同年代に負けたくない
  • 学費を負担してくれた両親に申し訳ない。早く経済的に自立し、親に恩返しをしたい

「途中で諦めずに働き続けてくれるはず」という印象を企業に持ってもらうためにも、中退理由を説明する際は、上記のような“覚悟”を一緒に伝えることも意識してみましょう。

3. 大学中退理由の書き方(履歴書の例文)

大学を中退した理由を履歴書に書くかどうかは、中退理由によって異なります。

「ネガティブに受け取られかねない理由」に関しては、履歴書に書く必要はありません。
“中退理由を応募書類に記載する”という義務や決まりはないため、理由を書きたくない場合は「中途退学」とだけ職歴欄に書くか、「一身上の都合により」とカッコ書きで記入するだけでOKです。

一方で「やむを得ない事情(自分に直接の責がない理由)」や「ポジティブな理由」で中退したときは、企業からの評価が下がる恐れはまずありません。
この場合は、職歴欄にカッコ書きで理由を添えることをおすすめします。

履歴書に中退理由を書かないほうが良い場合    

「授業をさぼって単位を落とした」など、自分自身に明らかに非がある場合は履歴書に中退理由を書かなくても良いでしょう。

「人間関係の問題」や「学校に通う意味が見出せなくなった」という理由も、あえて記載する必要はありません。その理由だけを見た採用担当者に、マイナスな印象を持たれてしまう可能性が高いからです。

このような理由で中退した場合は、以下の例文のように何も書かないか、「一身上の都合により」とカッコ書きで記入しておきましょう。

▼中退理由を記載しない場合(例)

学歴・職歴
平成263〇〇中学校 卒業
平成264△△高等学校 入学
平成293△△高等学校 卒業
平成294◎◎大学 ●●学部 ××学科 入学
令和17◎◎大学 ●●学部 ××学科 中途退学
以上

履歴書に中退理由を書いたほうが良い場合    

「学費を払えなくなった」など、本人の努力ではどうにもならない事情がある場合は履歴書に中退理由を書きましょう。
何も書かないことで「何か後ろめたい理由があるのでは?」と疑われてしまうのはもったいないからです。

転学や海外留学など、進路変更に伴う中退も理由を記載してOKです。

精神的な病気やケガによって中退した場合も記載して問題ありませんが、「現在は完治しており、就労に支障はありません」といった一文を職歴欄に添えておくと安心でしょう。

▼中退理由を記載する場合(例)

学歴・職歴
平成263〇〇中学校 卒業
平成264△△高等学校 入学
平成293△△高等学校 卒業
平成294◎◎大学 ●●学部 ××学科 入学
令和17◎◎大学 ●●学部 ××学科 中途退学(経済的事情により)
以上

中退理由ランキング【1位~7位】

令和6年度における中退理由として最も多いのが、「転学・進路変更等(22.3%)」です。次に「学生生活不適応・修学意欲低下(16.3%)」「就職・起業等(14.8%)」が続きます。

ここでは令和6年度の文部科学省の調査結果をもとに、中退理由として特に多かった7つの理由を紹介します。

▼中退理由ランキング(※1)

1位転学・進路変更等22.3%
2位学生生活不適応・修学意欲低下16.3%
3位就職・起業等14.8%
4位経済的困窮13.2%
5位病気・けが・心神耗弱・疾患等(※2)11.1%
6位学力不振7.0%
7位海外留学0.6%

出典:文部科学省「令和6年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について

※1 調査対象:全国の国公私立大学、短期大学、大学院、高等専門学校(回答率90.4%)
※2 「精神疾患(7.0%)」と「病気・けが・死亡(4.1%)」の合算

第1位:転学等

大学を中退する理由として、最も多く見られたのは「転学」でした。
文部科学省の調査によると、令和4年度調査では大学等を中退した学生のうち17.8%の学生が「転学」を理由に中退しています。

大学入学時点で将来の夢や学びたいことを、具体的にイメージできている学生は少ないでしょう。
大学生活を送るなかで、本当に自分の勉強したい分野や将来就きたい職業が見つかるといったケースもあるはずです。

明確な目標や目的を持った「転学」がマイナスイメージを与えることはほとんどなく、むしろ好印象を与えることもあります。そのためには、なぜ転学しようと思ったのかという理由をきちんと説明できるようにしておきましょう。

第2位:学生生活不適応・修学意欲低下

学生生活不適応・修学意欲低下とは、具体的には以下のようなケースです。

  • 友だちができなかった/孤独感に耐えられなかった
  • 人間関係のトラブルが起きてつらくなった
  • 質問や相談できる人が周りにいなかった
  • 大学や大学生活が合わなかった/行きたい大学ではなかった
  • サークルやゼミになじめなかった

大学はクラスがないのが一般的なため、自分で友人や仲間をつくったりサークルやイベントなどに参加して交友関係を広げたりしないと、一人の時間が多くなりがちです。人によっては、大学生活を孤独に感じて耐えられないかもしれません。人間関係がうまくいかず、困ったときに話ができる相手もいないなどの事態に追い込まれ、精神的にしんどくなる人もゼロではありません。

また、大学には入れたものの「自分には合わない」と感じたり、地元に帰りたいと考えたりする人もいるでしょう。希望していた大学でなかった場合は特に、通学意欲を失ってしまうこともあります。

第3位:就職・起業など

中退理由としての就職・起業など進路変更とは、具体的には以下のようなケースです。

  • 正社員として就職した
  • 別の大学や専門学校に再入学/編入した
  • 自分で起業した
  • 家業を継いだ
  • その他(職人に弟子入りした、芸能活動を始めたなど)

途中で進路を変更し、通っている大学から離れる決断をする人もいます。たとえば、ほかにやりたいことができたり学びに関心が持てなくなり、別の学校へ入り直すケースです。在学中から自分でビジネスをやっていて、本格的に取り組むために中退する人もゼロではないでしょう。

あとは民間企業への就職先が決まったから中退したという人のほか、特定の活動に専念したりする人もいるでしょう。いずれにしても、いまいる環境に違和感を持ち、行動を起こすケースが多いかもしれません。

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第4位:経済的理由

中退の経済的理由とは、具体的には以下のようなケースです。

  • 学費が払えなくなった(親の失業、バイト先がなくなったなど)
  • 家族のために自分が働く必要が出てきた
  • 在学中に妊娠や出産、結婚を経て、働く必要が出てきた。

親に学費を出してもらっていた場合、親が失業したり病気になったりしてしまうと、大学へ通うどころではない経済状況になってしまうケースがあります。在学中に家族が亡くなったり、急遽家業を継いだりするケースもあるでしょう。

在学中の妊娠、出産、結婚を理由に中退する人もいます。一旦休学して通い直すという選択肢もある一方で、子育てや、稼いで家計を支えるために中退を選ぶ人も一定数いるといえます。

第5位:病気・けが・心神耗弱・疾患等

病気・けが・心神耗弱・疾患等とは、具体的には以下のようなケースです。

  • 身体的な病気で入院や長期療養が必要になった
  • ケガで入院や長期療養が必要になった(交通事故、不慮の事故など)
  • 精神的な病気になり通学が困難になった(うつ、パニック障害など)
  • 体調不良で大学に通えるコンディションではなくなった
  • 持病が悪化・再発した

数か月の入院や副作用がある薬物療法などが必要な病気になった場合、やむを得ず中退の選択をする人もいるでしょう。また、リハビリが必要な大ケガなども同様です。長期間休まなければいけないだけでなく、治療費や入院費などの負担が大きく、学費を払えなくなって中退するパターンもなかにはあります。

精神疾患を発症し、人と会ったり学んだりすることが一時的に負荷になり、通学が難しくなる人もいます。もともと身体が弱い、持病があるなどの事情から、卒業まで通い続けることができなくなったケースも考えられます。

第6位:学力不振

中退理由としての学力不振とは、具体的には以下のようなケースです。

  • 単位を落とし進級できなかった
  • 授業に出ない/課題などを提出しなかった
  • 専攻している分野について学ぶ気がなくなった
  • 勉強についていけなくなり挫折した
  • サークルや遊びに夢中で勉強しなくなった

比較的単位が取りやすい大学や学科などもありますが、一方である程度勉強に時間を割かないとついていけない、試験や課題の内容などのレベルが高い大学も少なくありません。その場合は単位の取得も簡単ではないため、途中であきらめてしまう人もいます。

勉強以外を優先させてしまったことで単位を落とし、中退する人もいます。大学は自由度が非常に高いからこそ、ある程度自己管理をしながら進めていかないと、途中で学業についていけなくなってしまうおそれが高いといえます。

第7位:海外留学

文部科学省の調査によると、大学等を中退した学生のうち0.7%の学生が「海外留学」を理由に中退しています。

海外留学を理由に大学を中退する場合には、中退の目的が明確であり、大学中退が悪い印象を与えることは少ないでしょう。

むしろ海外留学をする行動力や向上心が評価される可能性もあります。
さらに「グローバルな仕事に関わりたい」「語学力を高めたい」など具体的な目的があれば、高い評価を得られるでしょう。

留学に踏み切った理由が仕事に直結しなかったとしても、留学の目的をしっかりと説明できれば、面接官に好印象を与えられます。

参照:文部科学省「令和4年度 学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査結果

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本音の中退理由は「授業に興味を持てなかった」?

先ほど紹介した「中退理由ランキング」の通り、文部科学省の調査では「転学・進路変更等(22.3%)」が中退理由の1位でした。

一方、ジェイックが実施した「中退者へのアンケート調査(2022年)」では、「授業内容に興味が持てなかったから(31.4%)」という理由が最も多く、文部科学省の調査でも「学生生活不適応・修学意欲低下」が2位となっています。

これらの結果をもとに考えると、表向きには「転学」や「進路変更」といった前向きな理由で中退をしたと言っていても、その背景には「授業に興味を持てなかった」という本音が隠れている可能性が高いことが伺えます。

株式会社ジェイック(PR TIMES)「中退理由「授業内容に興味が持てなかったから」が初トップに」

参考:株式会社ジェイック(PR TIMES)「中退理由「授業内容に興味が持てなかったから」が初トップに

高藤さんの写真

高藤薫/元ジェイック就職アドバイザー

まずは中退した本質的な原因に気づくことが重要!

大学を中退した本質的な原因に気づいていないと、同じことを繰り返しやすいため、入社してもすぐに辞めると思われてしまいます。そのため、大学を中退した本質的な原因を深堀することが大事です。

例えば、単位不足で中退した場合、そもそも授業内容に興味を持てなかったからだと見えてきます。さらに深堀りすると、受験勉強を頑張らなかったことが本質的な原因と見えてきます。もしくは、授業に興味が持てるように知ろうとする努力が足りなかったと着地する人もいるでしょう。

そして、反省点を活かして今後どのように対策するか伝えることで、企業側の懸念を払しょくすることができるでしょう。

中退した理由


【体験談】実際に中退をした4名の“リアルな声”

それでは、ここで実際に大学を中退した4人の方の体験談をご紹介します。
インタビューの中から、中退に至った経緯と、中退を決めたきっかけをメインに抜粋しました。インタビューの全文は、各項の最後にあるURLからご参照ください。

1. サークルにはまって中退してしまった男性

僕は中学の理科の先生になりたくて、教育大学に進もうと思ってました。ですが、高2の時に、先生に「学校の先生よりも、国公立の理系学部に入って研究職に就いたほうが、安定しているし、それなりにいい給料ももらえるぞ」って言われて。それで教師を目指すのはやめて、「地元で一番いい大学にいこう」と考えて名古屋大の理系学部を受けました。しかし、そこは落ちてしまって、別の理科系の大学に入りました。学科は、電気系の学科です。本当は化学系に興味があったんですが、受かったのが電気系だったので、そこに入学することにしました。

大学では、“よさこい”のサークルに入りました。入学した頃、同じ高校出身の先輩に大学で偶然会って、新歓に誘われて。新歓の中で先輩の踊りを見せてもらった時に、「すげえな」「こういうのやってみたいな」って思ったんです。

で、入ったら、どっぷり漬かっちゃったって感じです。僕らのサークルは、他大の学生とか社会人とか高校生とかもいるんですよ。全部で150人ぐらいいて、みんなで一丸となって踊るんです。活動は週3~4日、多い時は週5日練習します。名古屋には“どまつり”っていう、踊りのお祭りがあるんですけど、それが大会みたいな感じで、大賞とかの賞があるんです。それに向けてみんなで切磋琢磨しながらやる感じです。

よさこいにハマって、授業にはだんだん行かなくなりました。入学当初は、勉強も頑張ろうと思ってたんですが、やっぱり僕は化学系に興味があって、電気系には興味を持てなかったんですよね…。化学の授業も少しはありましたが、僕がやりたい「ザ・化学」とはちょっと違う感じで。それで、だんだん授業に行かなくなってしまいました。電気から化学への転部もできなくはないんですが、いろいろデメリットもあって、それはしませんでした。それでも頑張って通い続けて、3年生の時に留年しました。2回目の3年生の秋ぐらいに、「このまま無理に続けるのも苦痛だな」って、中退を考え始めたんです。友達はもう4年生の秋で、「来年の春から就職」という時期です。僕はこのまま大学を続けるか、中退して働くかを考えました。「親にこれ以上迷惑かけるのも良くないな」と思って中退することにしました。

親は最初、「別の専門学校とかに入り直したら?」と言ってたんですが、そうなったらそのお金も親に負担させてしまうし、それはもう嫌だなって。だったら就職して、自分で頑張ってお金を稼ごうと思って。親には1~2年の頃からいろいろ話していたし、僕があまり学校に行ってないのも知っていたので、中退を決めた時は「自分で決めたことなら頑張りなさい」と言ってくれました。

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2. 経済的理由から中退した女性

私は、3歳の時から父だけのひとり親家庭で、高校も公立に落ちて私立に行ったので、家にお金の余裕がなかったんです。それで、生活費の一部やバスケクラブの会費、自分のお小遣いぐらいはアルバイトで稼ごうと、高校に入ってすぐから飲食店でのアルバイトを始めました。高校では勉強も頑張りました。私の高校は、“3年間の成績を一定以上取得すると学費が免除になる”という制度があったので、それを目指したんです。結果、頑張りが実って、学費免除を受けることができました。

私の努力を評価してくれたのか、父から「大学に行ってみたら?」と言われました。大学進学は完全に諦めていたので嬉しかったですね。それで高3の夏頃からバイトを辞めて受験勉強に専念し、翌年、無事に一般受験で入学することができました。私も嬉しかったですし、父もとても喜んでくれました。学部は、英語が好きだったので外国語学部を選びました。

ところが、入学直後のガイダンスで「卒業するには留学が必須」ということを聞きました。私の代から大学のカリキュラムが変わり、“2年の後期から3か月以上の留学に行かなければ卒業できない”ことになってしまったんです。留学費用は自分で捻出しなければなりません。それで「2年の夏までになんとか貯めよう」と思い、塾講師とアパレル販売のバイトを始めました。大学では奨学金も借りてたんですが、さすがに留学費までは用意できませんでした。留学の時期、2年の後期が近づくにつれ「何か良い方法はないか?」と悩みましたが、解決策は見つからず…。それで「中退するしかないかな」と考えるようになったんです。

英語は好きでしたが、特に「外国で働きたい」とか「英語を使って仕事をしたい」という気持ちは強くなかったので、「トータルで考えたら、無理して大学に行かなくてもいいのかな」と。中退については姉や友達にも相談して、姉からは「4年間行くことが全てではない」と後押ししてもらいました。いろいろ考えたあげく、2年生の7月の頭ぐらいに、「前期が終わる8月いっぱいで退学しよう」と自分で決めました。

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3. 希望の研究室に入れず中退した男性

私は、関西の私大の生物系の学部に入りました。2回生までは問題なかったのですが、3回生の前期に、成績や単位が足りなくて希望する研究室に入れないことが判明しました。

研究室には絶対入らなければなりません。僕も入りたい研究室があったんですが、そこはめちゃくちゃ人気の高いところで、僕の成績では無理だったんです。結局僕は、一番人気がないような研究室に入ることなったというか、入らされることになりました。

ウチの大学は、2回生までは割とみんな同じ授業内容なのですが、3回生になると研究室によってやることが全然違うんです。僕の場合、希望しない研究室で、やりたくないことをやることになって…。それでちょっと病んでしまって、半年、休学することにしました。で、休学が終わる頃、「もう続けられない」と思って、先生に相談して大学を中退しました。

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4. 大学を中退してフリーターになった男性

私は小学校・中学校ではサッカーに熱中し、サッカーで有名な私立高校からスポーツ推薦をもらいましたが、継続できる自信がなかったため、地元の高校に入学しました。卒業後は周りの友人に合わせて専門学校に進学する予定でしたが、親から「大学に行ってほしい」と言われ大学に進学しました。

大学の授業には意味が見出せなかったのですが、大学祭の実行委員の活動と焼肉屋のバイトはとても楽しかったです。バイトや大学祭の活動が充実する一方で、忙しさを言い訳に授業を欠席していました。

単位が足りておらず、なおかつ授業に出席する気持ちも湧かなかったため、大学2年の夏頃から大学の中退を考え始めました。ただし、そこですぐに中退したわけではなく、大学2年が終わったタイミングから2年間休学することを決めました。

私は休学期間に3つの選択肢を考えました。1つ目は、1年間準備して休学2年目に留学すること。2つ目は、留学せずにそのまま中退すること。3つ目は、もう一度大学に復学することです。

よく考えた末に私は休学2年目の半年間、カナダに留学することを決めました。
そして留学する直前に大学を中退しました。「自由になった」「授業や単位から解放された」というのがその時の正直な気持ちでした。

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「大学中退の理由」に関してよくある質問

ここでは、「大学中退の理由」に関してよくある質問を紹介します。

大学中退に関して疑問に思っていることや不安がある方、大学中退後の就職活動に悩んでいる方は参考にしてみてください。

1. 大学を中退する理由として特に多いのは?

大学を中退する理由として特に多いのが、「進路変更」と「学業に興味を持てなくなった」という理由です。
文部科学省の令和6年度の調査を見ると、「転学・進路変更等(22.3%)」が中退理由のトップとなっており、「学生生活不適応・修学意欲低下(16.3%)」が次に続きます(※1)。
また、ジェイックが中退者に実施した調査では「授業内容に興味が持てなかったから(31.4%)」という理由が1位となっています(※2)。

※1 出典:文部科学省「令和6年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について
※2 出典:株式会社ジェイック(PR TIMES)「中退理由「授業内容に興味が持てなかったから」が初トップに

2. 大学中退理由の効果的な書き方と伝え方は?

自分の努力ではどうにもならない事情や、前向きな理由がある場合は、履歴書に中退理由を記載しましょう。

面接で中退理由を説明するときは、前向きな表現に“変換”することがポイントです。
例えば「授業についていけなかった」という場合でも、「この経験から基礎を固める重要性を痛感し、現在は〇〇を基礎から学んでいます」と伝えることで、反省を次に活かす前向きな姿勢をアピールできます。

3. 大学の中退理由を経済的な理由で書くべきか?

経済的な理由で大学を中退した場合には、正直に面接官に説明することがおすすめです。
経済的な理由による中退は面接官に納得してもらいやすく、家庭の経済的な事情を面接官が追求することはありません。そのため、「家庭の事情で学費を払うことが難しくなった」のような理由を説明をすると良いでしょう。

4. 大学の中退理由を精神的な理由で書いてもいいのか?

中退理由について嘘をつくのは印象が悪いため、正直に精神的な不調があったと伝えることをおすすめします。
ただし、伝え方によってはネガティブな印象を与えてしまうため、伝え方には工夫が必要です。「現在は心身ともに健康で業務に問題はない」「継続した治療により症状が改善した」など、仕事に問題がないと伝えることが重要です。

5. 大学中退者の就職率は?

大学中退者の就職率は、およそ3割程度と考えられます。
労働政策研究・研修機構の調査によると、大学中退者と大学院中退者を合わせた人のうち、33.9%が正社員として働いています。男女別に見ると、男性は35.3%、女性は30.1%です。
こちらのデータには大学院中退者も含まれているため、大学中退者だけの正確な就職率とは言えません。そのため一つの参考値ではありますが、「大学中退者の約3人に1人は正社員として就職している」と考えても良いでしょう。
大学・大学院中退者
離学前~3年超の間に正社員になった割合(※)
男性:35.3%
女性:30.1%
男女計:33.9%

出典:労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究|図表1-6 学歴別 正社員就業までの期間」p.21

まとめ

大学中退の理由は人それぞれです。中退という選択肢以外に方法がなかった人もいれば「なんとなく」「合わなかったから」など、あまり深く考えずに中退した人もいるでしょう。いずれにしても、中退してから就職する場合、企業の目は大学を卒業した人よりも厳しくなりがちな点には注意しましょう。

ただ、企業側に共感・納得してもらえるように中退理由を伝えられれば、「それを踏まえてもあなたと一緒に働きたい」と考えてくれる企業に採用される可能性は十分にあります

過去を振り返り、今後に活かせる捉え方をすることから始めてみましょう。

中退就職カレッジのご紹介
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  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
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小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。