
専門学校中退の女性でも就職は可能です。近年は「学歴よりも意欲やポテンシャルを重視する企業」が増えており、実務経験がなくても採用されるチャンスが多々あります。
また、若年層を対象とした就職支援サービスも充実していることから、中退後の就職活動をしっかりサポートしてくれる環境が整っていると言えるでしょう。
ここでは、専門学校を中退した女性におすすめの職種や、悩みの対処法を解説します。未経験からでも挑戦しやすい職種をピックアップしているので、将来に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
専門学校を中退した女性の就職率は31.3%
専門学校を中退した女性の就職率は31.3%です。以下の表は、女性の専門学校中退者と卒業者の就職率を比較したものです。
離学前 | 離学~3か月 | ~3年 | 3年~ | 正社員時期不明 | |
専門学校中退者 | 0.5% | 6.6% | 11.8% | 4.2% | 8.2% |
専門学校卒業者 | 3.2% | 48.2% | 5.8% | 2.6% | 6.3% |
参考:(独)労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」
卒業者に比べると中退者の就職率は低めですが、決して就職できないわけではありません。実際「離学前から正社員として働き始めた時期が不明な人」までの就職者の割合を合計すると、専門学校卒業者は66.1%、専門学校中退者は31.3%でした。
つまり、専門学校を中退した後に正社員として働いている人は3人に1人以上いるのです。
専門学校を中退した女性の就職におすすめの職種7選
専門学校を中退した女性のおすすめの職種7選は以下のとおりです。
- 事務職
- 販売職
- レストラン・カフェ店員
- 営業職
- プログラマー
- 介護職
- 工場作業員
学歴よりも人柄や意欲、実際の行動が評価される仕事を選べば、中退という経歴に不安があっても十分に活躍できるでしょう。
1.事務職
事務職は、学歴よりも人柄や正確さが評価される傾向にあるため、専門学校中退後の女性におすすめの職種です。主な業務内容は電話応対や来客対応、各種書類の作成などで、会社内の事務全般を支えます。
企業によって仕事内容は異なりますが、資格がなくても始めやすく、未経験からでも挑戦しやすい仕事です。早く社会に出て経験を積みたい専門学校中退者にとっては、特に取り組みやすい職種といえるでしょう。
平均年収 | 510.9万円 |
必要なスキル | ・基本的なPC操作(Word・Excelなど) ・データ入力や文書作成の正確さ ・社内外とのやり取りに必要なコミュニケーション力 |
向いている人 | ・コツコツと作業を進めるのが得意な人 ・サポート役として周囲を支えるのが好きな人 |
2.販売職
販売職は人柄や接客態度が重視される傾向にあるため、専門学校中退後の女性におすすめの職種です。店舗での商品案内やレジ対応、品出しなどを担当します。取り扱う商品はアパレルやコスメ、家電、雑貨などさまざまで、自分の興味や得意を活かしやすいのも魅力です。
接客を通じてコミュニケーション力が身につき、将来的に店長や本部スタッフなどへステップアップできる可能性もあります。人と関わる仕事を通じて、自分を成長させたいと考える専門学校中退者の方にぴったりの職種です。
平均年収 | 361万円 |
必要なスキル | ・明るく丁寧なコミュニケーション力 ・お客様の話を聞く力(ヒアリング力) ・商品やサービスをわかりやすく説明する力 |
向いている人 | ・人と話すことが好きな人 ・明るく元気な対応ができる人 ・相手の立場に立って考えられる人 |
3.レストラン・カフェ店員
レストランやカフェの店員は、学歴よりも「接客の姿勢」や「丁寧な対応」が重視されるため、専門学校中退後の女性におすすめの職種です。
仕事内容は、オーダー取りや料理の提供、レジ対応などです。勤務先によっては、ドリンク作りや簡単な調理補助を担当する場合もあります。マニュアルが整っている店舗も多く、未経験からでも始めやすいのが特徴です。
お客様と直接接する機会が多いため、コミュニケーションを楽しめる専門学校中退者の方に向いています。
平均年収 | 327.9万円 |
必要なスキル | ・明るく丁寧なコミュニケーション力 ・基本的なマナー(挨拶、言葉づかいなど) ・チームで協力して動く協調性 |
向いている人 | ・人と話すのが好きな人 ・明るく元気な対応ができる人 ・おもてなしの気持ちを大切にできる人 |
4.営業職
営業職は、学歴よりも「信頼関係を築く力」や「前向きな姿勢」が重視される傾向にあるため、専門学校中退後の女性でもチャレンジしやすい職種のひとつです。
仕事内容は、法人や個人のお客様に対して、商品やサービスの紹介・説明を行い、契約につなげる業務が中心です。商談や訪問、アフターフォローなど、幅広い業務に関わります。
最初は知識がなくても、入社後の研修やOJTで学べる環境が整っている企業も多く、未経験からスタートしやすいのも特徴です。
学歴ではなく、行動力や前向きな気持ちを武器に働きたい専門学校中退者の女性に向いている仕事といえます。
平均年収 | 579.5万円 |
必要なスキル | ・相手の話をしっかり聞くヒアリング力 ・自分の言葉で伝えるコミュニケーション力 ・状況に応じて柔軟に対応する力 |
向いている人 | ・人と話すことが苦にならない人 ・成果を形で実感したい人 ・ポジティブに物事を考えられる人 |
5.プログラマー
プログラマーは未経験からでも始めやすく、スキルを身につければ活躍できるため、専門学校中退者の女性におすすめの職種と言えます。企業の要望に沿ってプログラムを組み、動作確認や修正を行う仕事です。
キャリアの選択肢も広く、経験を積めばSE(システムエンジニア)やWebエンジニア、フリーランスなどの道もひらけます。「手に職をつけたい」「自分の力で仕事をしたい」と考えている専門学校中退者の女性に、特におすすめの職種です。
平均年収 | 557.6万円 |
必要なスキル | ・基本的なパソコン操作(タイピング・ファイル管理など) ・論理的に考える力 ・エラーや問題に対して粘り強く取り組む力 |
向いている人 | ・ひとつのことに集中して取り組むのが得意な人 ・地道な作業や試行錯誤に抵抗がない人 ・手に職をつけて将来の選択肢を広げたい人 |
6.介護職
介護職は資格がなくても始められる場合が多く、人柄も重視されるため、専門学校を中退した女性におすすめの職種です。
主な仕事内容は、利用者の食事・入浴・排せつなどの身体介助や、レクリエーションのサポートなどです。最初は先輩のサポートを受けながら学んでいける環境が整っており、現場で経験を積みながら「介護職員初任者研修」などの資格取得を目指せます。
「人と接するのが好き」「誰かの支えになりたい」という気持ちを持つ専門学校中退者にとって、自分の強みを活かしやすい職種と言えるでしょう。
平均年収 | 371.4万円 |
必要なスキル | ・身体介助などに対応できる基礎的な体力 ・明るく丁寧に接するコミュニケーション力 ・チームで協力して働く力 |
向いている人 | ・人と接するのが好きな人 ・だれかの役に立ちたいという気持ちを持っている人 ・感謝の言葉にやりがいを感じられる人 |
7.工場作業員
工場作業員は未経験歓迎の職場が多く、学歴よりもまじめに取り組む姿勢や丁寧さが評価されやすいため、専門学校を中退した女性でも安心して始めやすい職種です。
仕事内容は、製品の組み立て・検品・包装・仕分けなどが中心です。シンプルな作業が多く、決められた手順に沿って進める業務がほとんどなので、コツコツ取り組むのが得意な方に向いています。
「まずは働く経験を積みたい」「専門的な職種よりも、安定した職場で長く働きたい」と考えている専門学校中退者の女性におすすめです。
平均年収 | 340.1万円 |
必要なスキル | ・手順に沿って正確に作業を進める力 ・集中力と持続力細かい作業にも丁寧に取り組む姿勢 |
向いている人 | ・コツコツと作業をこなすのが得意な人 ・体を動かしながら働きたい人 ・集中してひとつの作業に取り組むのが好きな人 |
専門学校中退後に女性が就職できるか悩む理由と対処法
専門学校中退後に女性が就職出来るか悩む理由は、以下のとおりです。
- 最終学歴に自信がないため
- すぐ仕事を辞めると思われる可能性があるため
- 中退理由をうまく説明できる自信がないため
- 仕事で活かせるスキルがないため
- 就職する方法がわからないため
不安に感じやすい部分も、対処法を知っておけば安心して就職活動を始められるでしょう。
1.最終学歴に自信がないため
専門学校中退後に女性が就職できるか悩む理由は、最終学歴に自信が持てないためです。
「専門的な勉強をしていたのに、結局高卒扱いになるのか」と落ち込む人もいることでしょう。大卒者が多い職場だと、引け目を感じてしまう場合もあるはずです。
とはいえ、人柄や意欲を重視する企業であれば、最終学歴にとらわれず採用される可能性も十分あります。
最終学歴に自信がなくても、人柄重視の企業に採用されるコツは以下のとおりです。
- 過去の経験や得意分野を整理して、自己PRにつなげる
- 応募先の企業に合わせて、履歴書・職務経歴書の伝え方を工夫する
- 「どんな仕事がしたいか」「将来どうなりたいか」という意欲を明確に伝える
最終学歴にとらわれすぎず、自分の強みやこれまでの経験に目を向ければ、前向きに就職活動を進められるはずです。
2.すぐ仕事を辞めると思われる可能性があるため
専門学校中退後に女性が就職できるか悩む理由のひとつが、すぐに仕事を辞めると思われる可能性があるためです。
学校を中退している場合、採用担当者のなかには「すぐに辞めてしまうのではないか」「仕事は長く続けられるのだろうか」といった不安を抱く人もいるでしょう。途中で何かをやめた経験があると、継続力や責任感を疑われてしまう傾向にあります。
ただし、意欲や目標をしっかり伝えられれば、こうした不安を払拭できます。中退の理由に触れる際も、ネガティブな印象を残さないよう前向きに伝える工夫が大切です。
「すぐ辞めそう」と思われないために意欲を伝えるコツは、以下のとおりです。
- なぜ今この仕事を選んだかを明確にする
- 将来の働き方を具体的に伝え、長く働く意欲をアピールする
- 中退を経て得た気づきや反省をポジティブに伝える
専門学校を中退した経験を「今後のために必要な経験をした」「成長するきっかけになった」と伝えれば、採用側の印象は大きく変わるでしょう。
3.中退理由をうまく説明できる自信がないため
専門学校中退後に女性が就職できるか悩む背景には、中退理由をうまく説明できないという不安があります。
「正直に言うとマイナス評価になるのではないか」と不安になりがちですが、中退の事実は必ず伝えるべきです。経歴にウソや隠しごとがあると、後で発覚したときに信用を失うリスクがあります。
中退理由を伝える際は、正直かつ簡潔に伝えましょう。得た学びや気付きも一緒に伝えると効果的です。
例えば、以下のように言い回しを少し工夫するだけで、ネガティブな印象をポジティブな印象に変えられます。
ネガティブな伝え方例 | ポジティブな伝え方例 |
---|---|
授業についていけなくて辞めました。 | 実習を通じて向いていないと感じ、早く社会に出る決断をしました。 |
やりたいことがわからなくなりました。 | 他の分野に関心が移り、実践的に働きながら学びたいと思いました。 |
正直に前向きな姿勢で伝えれば、面接官に納得感を与えられるでしょう。
4.仕事で活かせるスキルがないため
専門学校中退後に女性が就職できるか悩む理由のひとつに「自分には武器となるスキルがない」という思い込みがあります。スキルが足りないと感じる場合は、これまでの経験を振り返って見直すと同時に、必要に応じて新たなスキルを身につけましょう。
「何ができるかわからない」と悩んだときは、以下のような取り組みがおすすめです。
- これまでの経験を洗い出し、スキルをメモに書き出す
- 無料の職業訓練やオンライン講座を受けてスキルアップする
- 求人票の求めるスキルと自分の経験を照らし合わせてみる
足りないと感じる部分はスキルを学べば補えます。努力を積み重ねて、自信に変えていきましょう。
5.就職する方法がわからないため
専門学校中退後に女性が就職できるか悩む理由に、就活の進め方がわからないという不安が挙げられます。情報が多すぎて混乱したり、何から始めていいかわからなかったりする人は多いでしょう。
特に、以下のような理由で悩みやすくなります。
- 身近に相談できる人がいない
- 就職よりも中退を優先して考えていた
- 進路指導やキャリアサポートを受ける機会がなかった
上記の悩みを解決するためには、ハローワークなど公的の就職支援機関に相談するのをおすすめします。一人で抱え込まず、外部の支援を受けながら就職の道をきりひらいていきましょう。
専門学校を中退した女性が正社員就職する5つの流れ
専門学校を中退した女性が正社員として就職する5つの流れは、以下のとおりです。
- 自己分析で仕事の方向性を決める
- 就職支援サービスに登録して応募求人を探す
- 書類を作成して応募する
- 対策したうえで面接に挑む
- 内定をもらって正社員になる
基本的な流れを知っておけば、迷わずに準備を進めやすくなり、不安も軽減されるはずです。
1.自己分析で仕事の方向性を決める
専門学校を中退した女性が正社員就職するなら、まずは自己分析で仕事の方向性を決めましょう。専門学校を中退した理由や、どんな働き方をしたいのかを整理すると、自分に合う職種が見つかりやすくなります。
自己分析をする際は、以下のポイントを整理するのがおすすめです。
- 自分が大切にしたい価値観(収入・働きやすさ・安定性など)
- 興味のある業界や職種
- 働き方の希望(フルタイム・残業の有無・勤務地など)
- 過去の経験でやりがいを感じた場面
- 苦手な環境や避けたい働き方
考えを整理すれば「就職で何を優先したいか」が明確になります。方向性を決めておけば、求人選びや面接でもブレずにアピールしやすくなるでしょう。
2.就職支援サービスに登録して応募求人を探す
仕事の方向性が定まったら、就職支援サービスに登録して応募求人を探しましょう。専門のアドバイザーが、応募書類や面接に対してアドバイスしてくれるため安心です。
なお、おすすめの就職支援サービスは以下のとおりです。
- ハローワーク(全国に設置されている公的な支援機関)
- ジョブカフェ(若者向けのキャリア支援が魅力)
- 若者サポートステーション(働くことに不安がある人向け)
- 就職エージェント(個別サポートつきで応募までサポート)
複数のサービスに登録しておくと求人の選択肢が広がり、サポートの幅も一層手厚くなります。
3.書類を作成して応募する
気になる求人が見つかったら、次は書類の準備です。履歴書や職務経歴書を通して、あなたのやる気や人物像を伝えましょう。
以下は、履歴書の学歴欄の記載例です。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
〇〇年 | 〇月 | 〇〇専門学校 〇〇学科 入学 |
〇〇年 | 〇月 | 〇〇専門学校 〇〇学科 中途退学(他分野に興味を持ったため) |
備考欄などに中退理由を書く際は「実習を通じて別の分野に関心を持った」「早く社会に出て経験を積みたいと感じた」など、前向きで簡潔な表現を意識しましょう。
また、書類作成時のポイントは以下のとおりです。
- 志望動機は企業を選んだ理由をはっきり示す
- 自己PRは経験や強みを活かして書く
- 誤字や脱字がないか丁寧に確認する
- 全体のレイアウトを整え、読みやすさを意識する
わかりやすく、前向きな表現を意識して書くのがポイントです。
4.対策したうえで面接に挑む
書類選考を通過したら、いよいよ面接です。面接では中退理由や志望動機について聞かれる場合が多いため、事前にしっかり準備しておくと安心です。
対策せずに面接に臨むと、質問にうまく答えられず、自信のなさや準備不足が伝わってしまいます。特に中退理由や志望動機があいまいだと「すぐ辞めてしまうのでは?」といった不安を与えかねません。
よく聞かれる質問例は以下のとおりです。
- なぜ専門学校を中退したのですか?
- この仕事を選んだ理由は何ですか?
- 自分の強みや弱みを教えてください
- どんな働き方を目指していますか?
よく聞かれる質問に対する答えは、あらかじめ考えておくのをおすすめします。一人で考えるのが難しい場合は、支援機関の模擬面接なども活用してみてください。
5.内定をもらって正社員になる
面接を突破して内定が出たら、いよいよ正社員として働く準備です。まずは企業から届く内定通知書や雇用契約書などの書類に目を通し、労働条件や勤務開始日などをしっかり確認しましょう。
次に、必要書類(住民票やマイナンバーの写しなど)の提出が求められる場合があります。期限に焦らず対応できるよう、事前に準備しておくとよいでしょう。
また、就職エージェントを利用している場合は入社までサポートしてもらえるため、心強いと感じられるはずです。
専門学校中退後に女性が就職する3つのメリット
専門学校中退後に女性が就職する3つのメリットは、以下のとおりです。
- 学費を節約できる
- 自分に合ったキャリアを見つけやすい
- 早く社会人経験を積める
こうしたメリットを活かせば、不安の多い中退後の進路も前向きなスタートに変えられるでしょう。
1.学費を節約できる
専門学校中退後に女性が就職するメリットは、学費を節約できることです。専門学校には年間100万円以上の学費がかかることも多く、在学を続けるだけでも家計への負担は小さくありません。
例えば、専修学校生(専門課程)を対象とした調査では、1年間の学費は約113万円でした。(参考:(独)日本学生支援機構「令和2年度 専修学校生生活調査結果」)
早めに進路変更を決めて就職に切り替えれば、高額な学費の支出を抑えられます。早く働き始めれば収入を得られるため、経済的な余裕が生まれやすいでしょう。
2.自分に合ったキャリアを見つけやすい
専門中退後に女性が就職した場合、自分に合ったキャリアを見つけやすいのがメリットです。
専門学校に通うなかで「この分野は自分には向いていないかも」と気づく人も少なくありません。無理に続けるよりも、方向転換して別の道を選ぶ方が長期的に見てプラスになる場合もあります。
例えば、専門学校に通っている際に「ジャンル自体が自分には合わない」と感じた場合は、まったく別のジャンルから仕事を探せます。
また「ジャンルには興味があるけれど、仕事内容は合わなかった」と感じた場合は、同じジャンル内で別の職種を選ぶという選択も可能です。
3.早く社会人経験を積める
専門学校中退後に女性が就職するメリットは、早くから社会人経験を積めることです。
例えば、20歳で正社員として働き始めた場合、大卒者よりも2年早く実務経験を積んでいることとなります。この差は、将来キャリアアップを目指すときや転職活動をする際に、役立つ場合があるでしょう。
また、社会に出るのが早ければ早いほど、人間関係の築き方や社会人としてのマナーを若いうちから身につけられます。大卒者よりも早く社会人経験を身につけられると、自信がつくはずです。
専門学校中退後に女性が就職する3つのデメリット
専門学校中退後に女性が就職する3つのデメリットは、以下のとおりです。
- 応募できる求人が少ないと感じる場合がある
- 中途採用枠の求人に応募する必要がある
- 面接のたびに中退理由を説明しなければならない
専門学校を中退した女性が就職を目指す際にはデメリットもありますが、あらかじめ対策を知っておけば、不利に感じる場面でも落ち着いて対応できます。
1.応募できる求人が少ないと感じる場合がある
専門学校中退後に女性が就職するデメリットは、応募できる求人が少ないと感じることです。専門学校中退後の最終学歴は「高卒」なので、専門卒の求人には応募できません。
実際に、東京労働局の調査によると、専修学校(専門学校)の求人数は21,372件でした。(参考:東京労働局「学卒者の初任賃金」)つまり、専門学校を中退したことで、約2万件に応募できるチャンスを失ってしまったと考えられるでしょう。
応募できる求人が少ないと感じた場合は、資格取得やスキルを身につけて、応募できる求人の幅を広げるのをおすすめします。
2.中途採用枠の求人に応募する必要がある
専門学校中退後に女性が就職する際のデメリットは、中途採用枠の求人に応募する必要があることです。多くの企業では「新卒」として扱ってもらえず「中途」扱いでの応募になる傾向にあります。
中途採用枠は即戦力や実務経験が求められるケースが多く、スキルに自信のない専門学校中退者にとってはハードルが高く感じられることも少なくありません。「未経験可」とあっても、実際は経験者が優遇されることもあるため、不安になってしまう人もいるでしょう。
なお、卒業後3年以内の既卒者は新卒枠での応募が可能とされていますが、これは企業の努力義務であり、すべての企業が新卒扱いにしてくれるわけではありません。(参考:厚生労働省「3年以内既卒者は 新卒枠で応募受付を!!」)
そのため、未経験者歓迎の求人や研修制度が整っている企業を探して、新卒枠にこだわらず幅広く応募しましょう。
3.面接のたびに中退理由を説明しなければいけない
専門学校を中退した女性が就職を目指す際、多くの場合、面接で「なぜ中退したのか」を聞かれます。面接のたびに中退理由を説明しなければならないのは、精神的にも負担が大きく、気が重くなるものです。
また、企業から「途中で投げ出してしまうのではないか」「入社してもすぐ辞めてしまうのではないか」と思われるプレッシャーもあるため、就職活動で不利になりやすいでしょう。
何度も同じ質問をされるうちに「やっぱり中退は不利なんだ」と感じてしまったり、自信をなくしてしまったりする人も少なくありません。
しかし、あらかじめ中退理由を自分の中で整理し、自分の言葉で伝えられるようにしておけば、落ち着いて面接にのぞめます。中退経験があるからこそ、自分の言葉で納得のいく説明ができるように準備をしておきましょう。
専門学校を中退した女性が就職を成功させる2つのコツ
専門学校を中退した女性が就職を成功させる2つのコツは、以下のとおりです。
- 積極的に応募する
- 自己PRは学生時代のエピソードを盛り込む
やみくもに応募を繰り返すのではなく、自分に合った仕事を見極めながら、前向きに行動しましょう。
1.積極的に応募する
専門学校を中退した女性が就職を成功させるコツは、積極的に応募することです。
専門学校を中退したことで自分に自信をなくしてしまう人もいますが、応募しなければ何も始まりません。選考に通るかどうかを気にする前に、まずは行動に移す姿勢が就職への第一歩です。
特に、未経験歓迎の求人では「やる気」や「成長意欲」を評価する企業も多くあります。選べる仕事の幅を広げるためにも、不安に思わず、まずは行動してみましょう。
2.自己PRは学生時代のエピソードを盛り込む
専門学校を中退した女性が就職活動を成功させるには、自己PRに学生時代のエピソードを入れるのがおすすめです。職歴がなくても、アルバイトや学校生活のなかで得た経験は十分に強みとして伝えられます。
例えば、接客バイトで身につけた対応力や、文化祭・部活動での協調性や責任感などは、社会人になってからも活かせる力です。実際の経験を交えて話せば、あなたの人柄や考え方が相手に伝わりやすくなります。
まとめ
専門学校を中退した女性でも、就職は十分に可能です。たしかに卒業者に比べると就職率はやや低めですが、中退を必要以上に不利と考える必要はありません。
大切なのは、状況を前向きに受け止めて行動に移すことです。たとえ学歴に自信が持てなくても、自分の強みや希望に合った働き方を見つけられれば、安定したキャリアを築けるでしょう。
専門学校を中退して就職活動への不安が大きい方は、未経験から挑戦できる職種からスタートするのがおすすめです。まずは自分らしく働けそうな仕事を見つけて、前向きに取り組んでいきましょう。

こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい