専門中退者が求人を探す6つの方法!求人選びのポイントも解説

専門中退者が求人を探す6つの方法!求人選びのポイントも解説

専門学校中退しても、求人サービスを使えば就職は可能です。近年は学歴よりもスキルや意欲を重視する企業が増えているため、自分に合った方法で就職活動を進めれば、専門中退者でも理想の職場で働けるでしょう。

この記事では、専門中退者が求人を探す6つの方法を解説するとともに、求人選びのポイントやおすすめの職種、求人応募時の注意点まで詳しく解説します。自分に合った仕事探しの方法を見つけたい方は参考にしてみてください。

専門中退者が求人を探す6つの方法

専門中退者が求人を探す上でメジャーな方法としては、就職エージェントや求人サイト、ハローワークが挙げられますが、昨今ではクラウドソーシングサイトやスカウトサービスなど、従来以外の方法も登場してきています。

また、どうしても就職したい会社が具体的にある場合は、企業のホームページから直接求人に応募するというのも1つの方法です。

まずは専門中退者が求人を探す6つの方法を解説します。特徴やメリット・デメリットを理解した上で、自身の状況や希望条件に合わせて複数のサービスを併用すると良いでしょう。

就職エージェント

就職エージェントは、専門中退者のように経歴に不安を感じている方や、就職活動のやり方が分からないという方に特におすすめのサービスです。

担当のキャリアアドバイザーが、面談を通じて希望や強みを整理し、あなたに合った求人を紹介してくれます。また、企業の人事担当者や経営層と直接つながりがあるため、求人票には書かれていない具体的な業務内容や社風などについての情報も得られます。

さらに、履歴書や職務経歴書の添削、面接練習などのサポートも無料で受けられるため、初めての就職活動でも安心です。中退理由の伝え方や志望動機の作り方も相談でき、就職成功率を高めることができます。

求人サイト

求人サイトは、会員登録後に自分の好きなタイミングで求人を閲覧し、気になる求人に自由に応募できる方法です。就職エージェントよりも一度に探せる求人の数が多く、学歴不問や未経験歓迎などの条件で絞り込むと、専門中退でも応募しやすい求人を見つけやすくなります。

電車の移動時間やプライベートのスキマ時間で就職活動を進められるといったメリットがある反面、就職エージェントとは異なり第三者からのサポートが一切受けられないため、自分1人で就職活動を進めなければならないといった難しさはあります。

就職活動に慣れるまでは就職エージェントと併用することがおすすめです。

ハローワーク

ハローワークは、全国各地に設置されている国が運営している公的な就職支援機関です。最寄りのハローワークに行くことで、ハローワークに掲載されている求人に応募できるだけでなく、職員による職業相談や職業訓練の案内が受けられます。

ハローワークで応募できる求人の多くは、地元密着型の中小企業のものとなっているため、地元で長く働きたい人に特におすすめです。初めて就職活動をする人向けの就活セミナーも充実していますので、何をしたらいいか分からない場合はまずハローワークの利用から始めてみるのも良いでしょう。

ただし、ハローワークの場合は自分専任の担当者がいるわけではありませんので、1人のアドバイザーに内定獲得まで手厚くサポートしてもらいたい人には就職エージェントが向いています。

クラウドソーシングサイト

特にWebデザイナーやプログラマーなどの専門学校中退者の場合、在宅でスキルを活かした仕事を探す方法としてクラウドソーシングサイトが挙げられます。クラウドソーシングサイトには様々な案件が募集されていることもあり、専門学校で学んだ分野の仕事を個人で受けられます。

実績を積み上げることで報酬が上がり、将来的にはクラウドソーシングサイトだけで生活をしていくようなフリーランスとして独立することも可能です。ただし、正社員として就職することはできないため、安定した収入を稼ぎたい人には向かない方法と言えます。

スカウトサービス

スカウトサービスは、自分のプロフィールを登録しておくと企業から直接オファーが届く就職活動方法です。近年では学歴や職歴よりもポテンシャルやスキルを重視する企業が多いこともあり、専門中退者でも若手であればチャンスがあります。

思わぬ業界や職種からスカウトを受けることもあるため、職業選択の幅を広げられることや、求人選びに時間をかけなくて良いなどのメリットがある一方、受け身の就職活動になるため、必要以上に時間がかかってしまうリスクがある点は認識しておきましょう。

企業ホームページ

企業ホームページは、特に就職したい企業がある場合に有用に活用できる方法です。求人サイトに求人を掲載していない企業でも、自社の採用ページに求人を募集していることもありますので、理想の会社にどうしても就職したい人におすすめできます。

ただし、企業ホームページから得られる求人情報は限られていることが多いため、求人サイトや就職エージェント経由で気になる企業を見つけたら、求人票と合わせて企業ホームページを確認するような進め方がおすすめです。

専門中退者の求人選びのポイント6選

専門中退者が求人を選ぶ際は、学歴不問や未経験歓迎といった条件だけでなく、専門学校での経験や将来のビジョンにマッチした職場を見定めることがポイントです。また、将来の可能性を最大限に持っておくためにも、幅広い条件で求人を探すと良いでしょう。

ここからは、専門中退者が求人を選ぶ際に意識しておきたいポイントを6つ解説します。

学歴不問の求人を選ぶ

専門学校を中退していると学歴上は高卒となるため、大卒以上の募集など、自身が応募できない求人を初めから除外するためにも「学歴不問」の求人を選ぶことがポイントです。

これらの企業は専門中退者でも就職できるだけでなく、学歴よりも意欲やポテンシャルを重視する傾向があるため、専門中退というハンデを感じにくいのが特徴です。

また、未経験者をイチから育てる体制を整えている企業も多く、メンター制度や研修制度が充実している企業を選ぶことで安心して社会人生活をスタートできます。

専門学校で学んだ知識が活かせる職種を選ぶ

専門学校で学んだ知識や経験を活かせる職種を選ぶことで、就職後の立ち上がりが早くなるだけでなく、仕事に対するモチベーション維持にも繋がります。例えば情報系であればITエンジニア、デザイン系であればWebデザイナーや動画制作職などが挙げられます。

たとえ専門学校を中退したとしても、一定の技術やスキルがある場合、自己PRをすることで評価してくれる企業は少なくありません。求人票に「実務経験不問」や「ポートフォリオの提出歓迎」等の記載があれば、積極的に応募していくと良いでしょう。

幅広い条件で求人を探す

最初から希望条件を狭めすぎると、本当は自分に合っているような求人を見逃してしまう可能性が高まります。就職活動の序盤については、勤務地や給与、雇用形態や会社の規模などを柔軟に考えることで、応募できる求人の幅を広げられます。

特に専門中退者の場合、最初の就職で完璧な条件を求めるよりも、キャリアの1歩目として経験を積むといった姿勢がポイントです。例えば契約社員や紹介予定派遣からスタートし、実績を積んで正社員登用を目指すようなキャリアプランも良いでしょう。

多角的に求人を比較し、成長できる環境やスキルが習得できる職場かどうかを重視して、就職先を選ぶことをおすすめします。

専門職種の就職サービスも活用する

中退した専門学校で学んだスキルを活かした就職を実現したい場合は、専門職種に特化した就職サービスを活用することもおすすめです。ITや美容、建築など各分野ごとに特化したエージェントであれば、専門中退者でも就職できる求人を多数取り扱っています。

また、専門特化型の就職サービスでは、業界知識に精通したアドバイザーが多く、希望する職種へのサポートが手厚い傾向にあります。どうしても就職したい職種が明確な場合は、総合型の就職エージェントと併用することがおすすめです。

中長期的なキャリアビジョンを描いておく

求人を探す際は、短期的な視点だけでなく、中長期的なキャリアプランを考えておくことで、入社後にミスマッチを感じにくくなります。「3年後にどんな働き方をしていきたいか」「将来的にどんな業界・職種で働きたいか」を明確にしておくと、就職活動の軸が定まります。

加えて、面接時に抽象的なキャリアビジョンを語れると、真剣に就職を考えている人というポジティブな印象が与えられます。中長期的なキャリアビジョンを描くためには、就職エージェントなどキャリアのプロに相談し、自己分析を進めることがポイントです。

求人を探す専門中退者におすすめの仕事

専門中退者でも未経験から就職できる仕事は多くあります。特に専門学校で学んだスキルを活かせる仕事については、就職しやすいだけでなく、実績を積んでキャリアアップも見込めるためおすすめです。

ここからは、専門学校で学んだ知識を活かせるだけでなく、未経験者歓迎求人が多く応募先の選択肢が幅広いおすすめの仕事を5つご紹介します。気になる仕事を見つけたら、求人サイトや就職エージェントで求人比較を進めてみると良いでしょう。

営業職

営業職は、専門中退者でも採用されやすく、実力次第で高収入を狙える職種です。ビジネス系の専門学校の経験者や、将来的に幅広いキャリアパスが歩める職種に興味がある場合は、営業職が特におすすめできます。

営業職は、お客様との対話を通して商品やサービスを提案する仕事であり、学歴よりも「人と話す力」や「粘り強さ」が求められます。成果が数字として評価されるため、努力が昇給や昇進につながりやすいのも魅力です。

未経験者向けの研修制度を整えている企業も多く、社会人マナーから営業スキルまで体系的に学べます。また、営業で得たコミュニケーション力や提案力は、将来的に企画職やマーケティング職などへキャリアチェンジする際にも大きな強みになります。

平均年収594万円
どんな専門学校経験が有利か・ビジネス・経営・販売系学科でのマーケティングや営業実習経験
・コミュニケーション・心理学・プレゼンテーションを学んだ経験
向いてる人の特徴・人と話すことが好きで相手の話をよく聞ける人
・目標達成に向けて粘り強く努力できる人
・失敗を前向きに捉えて行動改善できる人
求められるスキル・ヒアリング力と課題解決型の提案スキル
・ビジネスマナーや基本的なプレゼンテーション能力
・顧客との信頼関係を築くコミュニケーション力

平均年収出典:厚生労働省「自動車営業 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

施工管理

施工管理は、建設現場の進行を管理し、職人や協力会社と連携しながら安全かつ計画通りに工事を進める仕事です。専門学校で建築や土木を学んでいた中退者には特におすすめの職種で、現場経験を積みながら国家資格の取得も目指せます。

未経験でもアシスタント職としてスタートできる企業が多く、現場で実務を覚えながらスキルを伸ばせます。

体力やコミュニケーション力が求められますが、経験を重ねるほど年収も上がる安定した仕事です。専門分野で得た知識を実務で活かしたい人や、現場をまとめるリーダータイプの人に向いています。

平均年収641万円
どんな専門学校経験が有利か・建築・土木・インテリアデザインなどの学習経験
・CADソフトや測量実習など、現場で使う技術の習得経験
向いてる人の特徴・責任感が強く、計画的に物事を進められる人
・現場での指示や調整を的確に行えるリーダータイプの人
・安全面や品質にこだわりを持てる人
求められるスキル・施工図面の理解力と基本的な建築知識
・スケジュール管理力
・工程調整力
・現場スタッフや業者とのコミュニケーションスキル

平均年収出典:厚生労働省「建築施工管理技術者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

プログラマー

プログラマーは、専門中退者の中でも情報系を学んでいた人に特に人気のある職種です。プログラミングスキルがあれば学歴に関係なく評価され、スキル次第で高収入も狙えます。

HTML、Java、Pythonなどの言語を扱い、システムやアプリの開発を行うのが主な仕事です。独学でもスキルアップが可能で、オンライン講座やプログラミングスクールを活用すれば未経験からの挑戦も十分可能です。

実務経験を積めば在宅勤務やフリーランスとして働く道も開けるため、「手に職をつけたい」「安定したスキルを身につけたい」という専門中退者に最適な仕事です。

平均年収574万円
どんな専門学校経験が有利か・情報処理やシステム開発、AI・データベースなどの専攻経験
・プログラミング言語の実習経験
向いてる人の特徴・論理的に物事を考えることが得意な人
・地道な作業や改善をコツコツ続けられる人
・新しい技術を学び続ける意欲がある人
求められるスキル・プログラミング言語の基礎知識
・問題解決力とアルゴリズム思考
・チームで開発を進めるためのコミュニケーション力

平均年収出典:厚生労働省「プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

Webデザイナー

Webデザイナーは、サイトやバナーのデザインを手がける仕事で、専門学校でデザイン系を学んでいた中退者にぴったりです。PhotoshopやIllustratorなどのソフトを使い、見やすく魅力的なサイトを作るスキルが求められます。

未経験でもポートフォリオ(作品集)を作って応募できる企業も多く、クラウドソーシングで実績を積む方法もあります。デザイン力に加えてHTMLやCSSなどのコーディング知識を学ぶと、Web制作会社や広告代理店への就職チャンスが広がります。

創造性を活かして働きたい人や、在宅ワークを目指す人におすすめの職種です。

平均年収483万円
どんな専門学校経験が有利か・デザイン学科やWebクリエイター系コースでの学習経験
・PhotoshopやIllustratorを使った実践的デザイン制作経験
向いてる人の特徴・色や構図などのセンスに自信がある人
・ユーザー視点でデザインを考えられる人
・細かい部分まで丁寧に仕上げるのが得意な人
求められるスキル・Adobeソフトの操作スキル
・HTML/CSSの基礎コーディングスキル
・情報を整理し、分かりやすく見せるデザイン思考力

平均年収出典:厚生労働省「Webデザイナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

飲食店スタッフ

飲食店スタッフは、専門中退後すぐに働きたい人や、人と関わる仕事が好きな人に向いています。接客や調理、店舗運営を行う仕事で、学歴よりもコミュニケーション力やチームワークが重視されます。

最初はアルバイトやホールスタッフとしてスタートし、経験を積めば店長やエリアマネージャーへの昇格も可能です。

調理師免許などの資格を取得すれば、専門職としてキャリアアップも狙えます。実力次第で独立して自分の店を持つこともできるため、将来的に「手に職をつけたい」「自分の店を経営したい」と考える中退者にもおすすめの道です。

平均年収358万円
どんな専門学校経験が有利か・調理・製菓・栄養系など、食品や調理実習を学んだ経験
・ホテル・サービス学科での接客マナーや店舗運営の学習経験
向いてる人の特徴・人と関わることが好きで明るい対応ができる人
・体力があり、忙しい環境でも前向きに働ける人
・お客様の満足度を意識して行動できる人
求められるスキル・接客マナーやコミュニケーションスキル
・チームワークと柔軟な対応力
・衛生管理や基本的な調理知識

平均年収出典:厚生労働省「飲食チェーン店店員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

専門中退者が求人を探す前にやっておくべきこと

専門中退者はいきなり求人を探し始めるのではなく、まずは中退理由を言語化したり、自己分析をして就職活動の軸を定めることが重要です。合わせて、業界や企業研究を行うことで求人を効率的に選べるようになるだけでなく、面接対策にも役立ちます。

ここからは、専門中退者が具体的に求人を探す前にやっておくべき3つのことを詳しく解説します。就職活動を始める際は、まずはここから取り組むようにしてみてください。

専門学校の中退理由の言語化

専門中退者の場合、面接官から「なぜ専門学校を中退したのか」と聞かれることが大半です。ネガティブな中退理由だったとしても、「納得のいく進路を見直した」ことや「早く社会に出て経験を積みたいと考えた」など、前向きな表現に言い換えることが重要です。

専門中退者はどうしてもネガティブに見られやすい傾向にありますので、自分の言葉で中退理由を説明できるようにしておくことで誠実さや意欲が伝わりやすくなり、採用担当者からの印象もよくできます。

自己分析

就職活動の軸を見定めるためにも、自己分析に取り組みましょう。自己分析では今までの過去を振り返って、自分の強みや弱み、興味関心や価値観の方向性を明確にすることで、自分ならどんな環境で長く働けるかを見定められるようになります。

また、自己分析を起点として自己PRや志望動機を考えることで、面接での回答に一貫性が生まれ、より魅力的な人材というアピールにも繋がります。求人選びや面接対策を効果的に進めるためにも、就職エージェントのアドバイザーとの面談を活用して自己分析に取り組むこともおすすめです。

業界・企業研究

求人を選ぶ際は、職種だけでなくどんな業界に就職するかも重要なポイントです。特に専門中退者の場合、学歴ではなく仕事への理解度や意欲で評価されるため、事前に業界知識をインプットしておき、ポテンシャルの高い人材というアピールに繋げていきましょう。

また、志望度が高い企業においては、求人票や企業ホームページ、就職口コミサイトなどを活用して企業研究に取り組むことも重要です。企業研究に取り組むことで、志望動機をアピールできるだけでなく、ミスマッチな就職を避けることにも繋がります。

専門中退は求人応募時にどう見られるか

専門中退をしていると、応募時に高卒扱いとなる場合が多いだけでなく、中退理由をうまく伝えないとネガティブに映りかねないため注意が必要です。

採用担当者は中退理由やその後の行動に注目しているため、企業からどのように見られるのかを知っておき、マイナス印象を和らげる意識を持っておきましょう。

ここからは、専門中退という事実が求人応募時に企業からどのように見られるのかについて3つの観点から詳しく解説します。企業側の目線も理解した上で、就活対策に取り組んでみてください。

高卒として見られる

専門学校を中退した場合、最終学歴としては高卒として扱われます。したがって、募集要項に「大卒以上」や「専門卒以上」と記載がある求人には応募できないため注意が必要です。

ただし、実際の職場では学歴よりも実務経験や意欲が活躍のカギとなりますので、高卒で就職できる求人であれば、専門中退者でも活躍する機会はあります。

特にITやサービス業の分野では、学歴よりもスキルや人柄で採用判断するケースが多いため、応募先として検討してみても良いでしょう。

上手く伝えないとネガティブに映る

専門学校を中退した理由を曖昧にしたり、ネガティブな印象を与える説明をしてしまうと、面接官にネガティブに映って見送りになるリスクが高まります。面接対策の一環として中退に至った理由と、中退の経験から何を学んだかを明確に伝え、ポジティブな印象を与えられるよう意識しましょう。

例えば「方向性を見直して、早く実務経験が得られる職場で成長したいと考えたため中退した」など前向きな姿勢を示す言葉に言い換えることで、誠実さと行動力のアピールに繋げられます。

進学した先の学問とミスマッチだったと映る

専門学校を中退することで、進学した分野とのミスマッチがあるという見られ方になることもあります。例えば、プログラマーの専門学校を中退した場合、プログラマーの適性がないと捉えられるリスクがある点は注意が必要です。

もし自分の中退した専門学校と同じ分野の職種に応募する場合は、学問ではなく、「環境や自身のキャリアを見直すために中退した」といった説明をすることがポイントです。

合わせて、企業研究をした上で、応募先の企業であれば長く働けると考えていることを伝える意識を持っておきましょう。

専門中退者が求人を探す時の注意点

専門中退者が求人を探す際は、応募条件をしっかりと確認するだけでなく、空白期間を出来る限り短くできるよう、すぐに就職活動に取り組むことに注意してください。

また、専門学校で学んだスキルは、正社員以外でも副業や趣味で活かすことができるという点も認識しておきましょう。

ここからは、専門中退者が求人を探す際に意識しておきたい注意点を3つ解説します。

専門卒や新卒向けの求人は応募しない

求人票に「専門卒以上募集」「新卒募集」と明記されている場合は、専門中退により応募資格を満たさなくなるため、応募は避けておくよう注意してください。物理的に応募できるものの、書類選考で見送りになりますので時間を無駄にしかねません。

専門中退者の場合は「学歴不問」「既卒・中退歓迎」といった記載がある求人を優先的に探すと良いでしょう。専門中退者が就職活動を進める際は、求人票に書かれている条件を正確に読み取る意識を持っておいてください。

何もしない空白期間はなるべく作らない

専門中退後に何もしない空白期間が長引いてしまうと、それだけで書類選考に不利になる点には注意が必要です。もし既に空白期間が一定以上ある場合は、その間に取り組んだことを説明できるように準備しておくことがポイントです。

例えばアルバイトや資格勉強、ボランティア活動など何らかの行動をしていた事実があれば、空白期間というネガティブな印象を和らげることが可能です。一方、中退直後の場合は、空白期間を短くするためにもすぐに就職活動に取り組みましょう。

専門スキルは正社員だけに固執しない

専門スキルを活かしたい場合は、正社員だけでなく契約社員やアルバイト、フリーランスなどからスタートし、実績を積んで正社員登用を目指すといったキャリアプランも有効です。

特にクリエイティブ職やIT職では実務経験が重視されるため、正社員にこだわらない柔軟さが、結果的に長期的なキャリア形成に繋がることもあります。

まずは実務経験を増やすことを優先するためにも、戦略的に正社員の求人以外も検討してみるといった考え方を持っておくこともおすすめです。

まとめ

専門中退者であっても、求人の探し方や準備の工夫次第で就職することは十分に可能です。重要なのは中退という過去を引きずるのではなく、その後の行動や成長意欲を応募先の企業に明確に示すことです。

自分の選択肢を広げるためにも、就職エージェントや求人サイト、スカウトサービスなど複数の手段を活用し、幅広い選択肢の中から自分に合った求人を見つけましょう。

どうしても自分1人で求人を見つける自信がない場合は、就職エージェントに紹介してもらうこともおすすめです。

中退就職カレッジのご紹介
中退就職カレッジのご紹介
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。