専門学校を辞めたい人へおすすめの対処法を辞めたい理由別に解説!

専門学校を辞めたい方は、まずはその理由を「勉強に興味がない」「人間関係に悩んでいる」「他にやりたいことがある」「留年」の4タイプに分け、それぞれの状況に応じた具体的な対処法を試みましょう。
たとえば「人間関係に悩んでいる」場合は、専門学校以外の居場所を作る、または学内のカウンセラーなどに話を聞いてもらうのも効果的です。
この記事では、専門学校を辞めたい理由を解説すると共に、上記4タイプ別の対処法を紹介します。専門学校中退後に正社員就職を目指すルートも紹介しますので、今後の進路を考える際の参考にしてみてください。
- 専門学校を辞めたい理由は、勉強への無関心や、人間関係・学校生活への不適応
- 専門学校を辞めたいと思う理由4タイプ別に、具体的な対処法を紹介
- 親を説得するには「辞めた後のプラン説明」と「継続的な行動で示す」のが重要
- 専門学校中退は就職に影響する可能性があるが、コツを押さえれば就職は可能!


この記事の目次
専門学校を辞める人の割合は?
厚生労働省の令和6年のデータによると、専門学校生の中退率は約6%です。つまり、およそ17人に1人の割合で専門学校を途中で辞めています。
仮に1クラスの人数が35人の場合、約2人が中退している計算です。なお、全体で見ると28,450名の専門学生が中退を選択しています。
過去4年間のデータを見ると、中退率は概ね6%前後で推移していることが分かります。
具体的には、令和4年度(6.31%)から令和5年度(6.44%)はわずかに上昇しましたが、令和6年度(6.05%)は前年度から低下しています。
このように年度によって多少の変動は見られますが、近年の傾向でいうと「専門学校を中退する割合は6%前後で推移している」といえるでしょう。
| 年度 | 専門学校生の中退割合 |
|---|---|
| 令和6年度 | 6.05% |
| 令和5年度 | 6.44% |
| 令和4年度 | 6.31% |
| 令和3年度 | 5.81% |
出典:厚生労働省「令和6年度 専⾨学校⽣の中途退学者・休学者数等の調査結果」
出典:厚生労働省「令和4年度 専門学校生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査結果」


専門学校を辞めたい人の主な中退理由7選
専門学校を辞める理由として代表的なのが、学業不振や、人間関係・学校生活への不適応です。その他、入学後に目標が変わったことによる進路変更、あるいは病気やケガによって通学が困難になるケースも見られます。
「専門学校の学費を払えない」といった経済的な理由による自主退学も少なくありません。数としては多くありませんが、専門学校在学中に就職先が決まったり、海外留学に行くことを決意したりして退学をする学生もいます。
では、専門学校を辞めたい人が実際にどういった理由で中退を決めたのか、その主な理由を具体的に見ていきましょう。
中退理由1位. 無関心からの学業不振
第1位は、勉強内容への無関心からの学業不振です。
専門学校は4年制大学に比べて、短い期間で専門知識を深く学びます。
その分学ぶ分野が限られており、1度勉強内容に興味が持てなくなると、勉強が辛く感じてしまいます。
特に「入学前にイメージしていた理想とのギャップ」を大きく感じた時に無関心となって、そのまま学業不振になる人が多いです。
中退理由2位. 人間関係・学校生活不適応
第2位は、人間関係・学校生活不適応です。専門学校では4年制大学に比べて、クラスの雰囲気に馴染めず中退する人が多くいます。
その理由は、専門学校は決まったカリキュラムに沿って全員が同じ授業を受けることが多く、人間関係が固定されやすいからです。
またサークルのようなクラス以外の交流も少ないため、クラス内の雰囲気に馴染めないと孤独感を感じやすいことも原因でしょう。
中退理由3位. 進路変更
第3位は、進路変更です。
ここでいう進路変更とは、専門学校に入ったものの興味・やりたいことが変わり、他の専門学校や4年制大学に編入する人を指します。
その背景として、日本にある4年制大学のうち、700校以上の大学が専門学校からの編入制度を設けており、本人のやる気次第で進路変更がしやすいことが考えられます。
中退理由4位. 病気・ケガ・療養
第4位は、病気・ケガ・療養です。療養が必要となり、やむを得ず中退する人は毎年一定数います。
そしてここには無気力や学校生活不適応からの精神的病気も含んでいます。
特に近年は、新型コロナウイルスの影響による精神疾患にかかる人が多いです。
自宅でのオンライン授業になったことで、以下の影響が生まれました。
- 引きこもりがちな生活になっている
- 友達との関わりがない
このようにずっと家にいる生活から気力低下につながり、健康に支障をきたす人もいます。
中退理由5位. 家庭・経済的理由(妊娠出産含む)
第5位は、妊娠出産を含む家庭・経済的理由です。
入学から卒業までで専門学校にかかる費用は、平均約230万円といわれています。
3年制以上の専門学校になると金額はさらに上がり、平均約400万円のお金が必要です。
学費の支払い計算は最初にある程度想定している家庭がほとんどですが、予想外の出費が発生したことを機に、支払いが厳しくなるケースが多いです。
具体的には以下のようなケースです。
- 親が入院し、働けなくなった
- 祖父母の介護が始まり、急遽お金が必要になった
- 在学中に妊娠し、出産費用が必要になった
予想外のできごとが起き、学費の支払いが厳しくなって中退する人も多くいます。
中退理由6位. 就職
第6位は、就職です。
6・7位はそこまで多い理由ではありませんが、以下のような事例も珍しくありません。
- 在学中に働きたい企業が見つかった
- スカウトされた企業に興味を持った
特に「就職に有利だから」という理由で専門学校に通った人は、良い就職先が見つかったタイミングで思い切って就職する人もいます。
中退理由7位. 海外留学
第7位は、海外留学です。
- 国民性
- 文化
- 教育
などは、実際に海外に行かないと学べません。特にワーキングホリデーは30歳までの年齢制限を設けられている国も多いので、早いうちに行こうと考えて専門学校を中退する人もいます。
専門学校の中退について知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。


専門学校を辞めたい理由別の対処法
専門学校を辞めたいと感じたときの対処法は、理由によって異なります。
学んでいる分野に興味が持てなくなったときは、勉強の中で少しでも興味が持てる部分を探すか、「完璧主義をやめる」ことが有効です。
他にやりたいことがある場合は、現在の通学と両立できないか、あるいは卒業後に本格的に取り組めないかを考えてみましょう。
人間関係に悩んでいる場合は、学校外に居場所を作る、カウンセラーや講師に相談する、または休学して距離を置くことを検討してみてください。
留年しそうなときは、まずは担当講師に相談し、追試や補習などの機会をもらえるか確認してみましょう。
やめたい理由1. 専門学校で学ぶ分野に興味がなくなったとき
1つめは、専門学校で学ぶ分野に興味がなくなったときです。このときの対処法は2つあります。
対処法1. 少しでも興味が持てることを探す
学んでいる分野の中から、少しでも興味が持てることを探してみましょう。
今の学校生活がつまらないと思っていても、以下のような気持ちはありませんか?
- 多少は興味のもてる授業がある
- この実習は割と楽しんでできる
ひょっとしたら勉強の内容自体は興味があるのに、学び方が悪かったがためにつまらなく感じたということもありえます。
対処法2. 完璧にやろうとしない
完璧に授業を理解しようとして、だんだん授業そのものが辛くなり、学校に行くのがストレスになってしまう人がいます。
そうなる理由は、完璧主義になると何をやっても楽しめなくなるからです。
例えばテストで毎回100点を目指そうと思うと精神的にもプレッシャーが大きくなり、気持ちにも余裕がなくなるでしょう。
ひとまず「単位が取れていたらOK」くらいの気持ちで専門学校に通えると、意欲が回復するかもしれません。
やめたい理由2. 他にやりたいことが明確にあるとき
2つめは、アルバイトや趣味など、学業以外にやりたいことがある場合の対処法を紹介します。それは「専門学校を辞めずにできないか」を考えてみることです。
- 休日や授業後のみの活動で続けられないか
- なぜ卒業してからではダメなのか
やりたいことの種類にもよりますが、工夫次第で両立できることはたくさんあります。
やめたい理由3. 人間関係に悩んでいるとき
3つめは、人間関係に悩んでいるときです。このときの対処法は主に3つあります。
対処法1. 他に居場所をつくる
専門学校の人間関係に悩んでいる場合は、無理に専門学校内で友達を作ろうとせず、他に居場所をつくるのも1つの手です。
- 地元の友達
- バイト先
- 趣味のコミュニティ
などで仲良くできる友人関係を築き、専門学校は授業を受ける場所だと割り切れると気持ちが楽になります。
対処法2. カウンセラーや頼れる講師に相談する
多くの専門学校には、学生の相談を受けるカウンセラーが在籍しています。
カウンセラーは数々の学生から相談を受けているので、適切なアドバイスをもらえる可能性が高いです。またカウンセラーには守秘義務があるので、相談内容が漏れる心配もありません。
もし常駐しているカウンセラーがいない場合は、頼れる講師を見つけて相談してみましょう。
カウンセラーと同様にいろんな学生の事例を見てきているので、過去の事例から良いアドバイスがもらえるかもしれません。
対処法3. 休学する
多くの専門学校には、休学制度があります。
もし「人間関係が辛くて専門学校にいけない」という場合は、休学をして一時的に心をリセットさせるのも1つの手です。
やめたい理由4. 留年しそうなとき
4つめは、留年しそうなときです。このときの1番の対処法は「担当講師に相談すること」です。正直に留年しそうで困っていることを伝えましょう。
専門学校にもよりますが、追試や補習を受けさせてもらえるケースもあります。
講師もできるだけ留年する学生を出したくないため、困っている学生がいたら相談に乗ってくれる場合がほとんどです。
安易に「留年するぐらいなら専門学校を辞めよう」と考えず、1度担当講師に相談してみると対策方法が見つかるかもしれません。
専門学校を辞めたいときの判断基準
専門学校を辞めたいと感じたときの判断基準としては、「学校側や担任に相談しているか」「卒業まで半年を切っているか」という点が挙げられます。誰にも相談できていなかったり、卒業までの期間が短かったりする場合は、まずは中退を思い留まるほうが賢明です。
一方で、家庭の事情で通学を続けられない、休学をしても精神的な状態が良くならないといった場合、中退を真剣に検討しても良いでしょう。
また、いま学んでいる分野以外の道に興味が完全に移っている場合や、学びたい内容と学校のカリキュラムが大きくズレている場合も、中退を考えるべきケースに当てはまります。
専門学校中退を考え直したほうが良いケース
専門学校を辞めたいと思っている場合でも、一度立ち止まって中退を考え直したほうが良いケースがあります。
- 専門学校や担任に相談していない
- 卒業まで半年を切っている
- 勉強は難しいが、仕事自体への興味はある
- 周りと比べて“できない自分”に落ち込んでいる
- 中退後の進路計画が固まっていない
勢いで中退すると、「辞めなければ良かった…」と後悔する可能性が高まります。
特に上記5つの項目の中で3つ以上当てはまる場合は、まずは冷静になり、「本当に中退したほうが良いのか」について落ち着いて検討しましょう。
1. 専門学校や担任に相談していない
専門学校には、休学や転科、学費の支援など、学生の悩みに寄り添う仕組みが多くあります。
担任の先生に相談すると、実習の負担を減らす方法を考えてくれる場合もあるでしょう。専門学校によっては、臨床心理士などによる専門家のカウンセリングを受けられることもあります。
勇気を出して相談すると“退学以外の選択肢”が見えてくる可能性もあるため、まずは一人で抱え込まず、辞めたいと思う気持ちを専門学校の窓口や担任の先生に伝えてみましょう。
2. 卒業まで半年を切っている
「中退」という経歴は就職で不利に働く場面もあるため、特に卒業が目前に迫っている時期であれば、学校を辞めるかどうか慎重に判断することをおすすめします。
調理師専門学校のように、卒業と同時に国家資格の免許が手に入る学校も少なくありません。卒業によって「専門士」の称号が得られ、大学に編入する道も開けます。
中退するとこうしたメリットを手放すことになるため、「あと半年乗り切れるかどうか」について、いま一度冷静になって自分の心に問いかけてみましょう。
3. 勉強は難しいが、仕事自体への興味はある
どの分野でも基礎学習は地味で難しく感じやすく、特に医療系やデザイン系、バイオ系などは専門性が高いため、授業の段階でつまずく学生も多くいます。
一方で、実際の現場で活躍している多くの社会人は、基礎をしっかり積み重ねたことで仕事の幅が広がったり、自信を持って実務に取り組めたりしています。
「その仕事に就きたい」という興味が残っているのであれば、まずは中退を急がず、“将来のために基礎を身につける期間”と割り切って考えるのも一つの考え方です。
4. 周りと比べて“できない自分”に落ち込んでいる
看護実習で手順を覚えられないなど、専門学校では周りの学生との差を感じる場面が多く、もう辞めたい…と思う瞬間も多いかもしれません。
ここで思い出してほしいのは、比べるべき相手は周りの誰かではなく、“昨日までの自分”であるということです。人それぞれ成長のスピードは異なり、最初はつまずいていても、コツを掴んでから一気に伸びていく学生も多くいます。
“できない自分”を理由に将来を諦める必要はないため、まずは学校を続ける道を考えてみましょう。
5. 中退後の進路計画が固まっていない
中退後の計画がないまま専門学校を辞めると、後悔につながる可能性があるため注意が必要です。
たとえば「とりあえずバイトをする」とだけ考えていると、専門学校の勉強から解放された安心感もあり、就職活動を先延ばしにしてしまいがちです。
気づけば半年〜1年が過ぎ、正社員就職の難易度も上がってしまいます。
目標がないまま中退すると日々をダラダラ過ごす恐れもあるため、計画が定まっていない場合は中退を一度思い留まるようにしましょう。
専門学校中退を考えても良いケース
以下のケースに当てはまる場合、「専門学校を辞めたい」という気持ちを抱えたまま我慢して通い続けるより、中退を選んだほうが良いこともあります。
- 家庭の事情でこの先も通学が難しい
- 休学しても精神的に良くならない
- 別の分野に興味が完全に移っている
- 学びたい内容とカリキュラムが大きくズレている
- 実際の現場でスキルを高めたい気持ちが強い
特に上記のうち3つ以上当てはまる場合、無理に通学を続けても状況の改善はほぼ見込めません。
これから紹介する内容も参考に、中退という道を検討してみましょう。
1. 家庭の事情でこの先も通学が難しい
「家庭の事情で通学が難しい」という状況は、自分の意志だけでは解決できない問題です。こうした“やむを得ない理由”での中退は、必ずしもネガティブな選択とはいえません。
たとえば父親が病に倒れて働けなくなり、学費や生活費の負担が急に増え、自分が働いて家計を支えなければならない場合もあります。
家庭の事情が大きく変わり、これ以上通い続けることが難しいのであれば、専門学校を辞めて「生活の立て直しを優先する」という判断は現実的な選択といえるでしょう。
2. 休学しても精神的に良くならない
休学という手段を取っても精神的な不調が改善しない場合、心身の健康を最優先し、中退を考えても良いかもしれません。
休学によって心と体が回復して復学できる学生もいますが、学校から離れても意欲が戻らず、症状も改善しないときは、専門学校の環境自体が根本的な原因の可能性があります。
最終的には専門医の判断を仰ぐ必要はありますが、「このまま通っても良くならない」と感じる状況が続くのであれば、自分を守るために中退を選ぶのは前向きな選択といえるでしょう。
3. 別の分野に興味が完全に移っている
現在の専門分野への興味を失い、次に進みたい分野がすでに明確になっているのであれば、中退を検討するのは賢明な判断といえます。
専門学校は特定の職種に直結する学びを提供しているため、たとえば「看護 → IT」「デザイン → 調理」のように、進みたい道が大きく変わった学生にはほぼ対応できません。
興味の軸が完全に別の分野へ移っている場合は、「辞めたい」という気持ちを無視せず、学校を中退して新しい分野に進む道を検討しても良いでしょう。
4. 学びたい内容とカリキュラムが大きくズレている
期待していた授業とカリキュラムが大きく異なり、「この学校で学び続けてもスキルが身につかないかも…」と感じる専門学校生は少なくありません。
たとえばデザイン系の専門学校なのに古いツールしか扱わなかったり、実践的な授業を期待していたのに基礎理論の座学が大半で物足りなさを感じたりするケースも考えられます。
人によってはこうした“期待外れ”の環境で学び続けるより、早めに見切りをつけて別の学校に移ったほうがスキルを早く獲得できる可能性が高いでしょう。
5. 実際の現場でスキルを高めたい気持ちが強い
現場で働くからこそ身につくスキルもあり、学校の授業だけでは得られない学びが多いのもたしかです。
たとえば、調理師専門学校の学生が「プロの料理人のもとで学びたい」と感じることは珍しくありません。
ベンチャー企業の長期インターンで実務に触れ、「現場で早く成長したい」と考えるようになるIT系の学生もいます。
現場での経験こそ「自分の成長につながる」と強く感じている場合は、専門学校に残るより、早めに就職へと進む道を検討してみても良いでしょう。
専門学校を辞めたいときの親の説得方法
専門学校を辞めたいことを親に伝えるときに大切なのが、「辞めた後の人生プラン」をしっかりと考えておくことです。「辞めたあとはどうするのか?」「仕事はどうするつもりなのか?」といった点を親は気にするため、専門学校を辞めたい理由と共に、その後の具体的な計画を整理しておきましょう。
実際の行動によって「真剣さ」を示すこともポイントです。
資格勉強を始めるなど、こうした具体的な行動を続けることで“本気度”が親に伝わります。
ここでは「親の説得方法」を2つ紹介しますので、どう伝えればいいか迷っている方は参考にしてみてください。
説得方法1. 辞めた後の人生プランをしっかり伝える
1つめは、辞めた後の人生プランをしっかり伝えることです。
なぜなら親が1番心配するのは「就職をはじめとする専門学校中退後の人生」だからです。
- 今、専門学校を辞めたい理由
- 専門学校を辞めた後の具体的プラン
これらを親にきちんと説明しましょう。現実味のある人生プランが立てられていれば、親も納得してくれる可能性が上がります。
説得方法2. 継続的な行動で示す
2つめは、継続的な行動で示すことです。
結局のところ、どれだけ口で素晴らしいビジョンを語ったとしても、それに伴う行動ができていないと親は評価してくれません。
例えば取りたい資格や進みたい就職先が決まっている場合は、資料を取り寄せたり勉強を始めたりといった行動で、真剣さをアピールしましょう。
1度辞めることを反対されても、何度も継続的に行動していれば納得してくれることもあります。短期的な行動では思いつきと思われてしまうため、継続した行動を心がけましょう。


専門学校を中退すると就職に影響するのか
専門学校を中退すると、就職先の選択肢が減ります。
厚生労働省の調査によると、専門学校を中退した人の中で「就職で不利益を感じた」という人の割合は43.3%でした。
このことからも専門学校を中退することで、就職に与える影響は大きいと考えられます。
参考「独立行政法人労働政策研究・研修機構大学等中退者の就労と意識に関する研究 第3章:ハローワークに来所した中途退学者の実態 第4節:中退後の就職活動での困難さや不利益の経験」
専門学校中退者の就職率
厚生労働省の調査によると、専門学校を中退した後、正社員として就職する人の割合は以下の通りです。
| 就職割合 | |
|---|---|
| 男性 | 29.7% |
| 女性 | 21.7% |
参考「独立行政法人労働政策研究・研修機構大学等中退者の就労と意識に関する研究 第3章:ハローワークに来所した中途退学者の実態 第3節:就職活動の状況」
専門学校を卒業した人の正社員就職率は64%であり、比較すると決して高い割合とはいえません。
就職率が大きく下がる理由は、以下の2つです。
1. 特別なスキルを持っていないと思われるから
1つめの理由は、特別なスキルを持っていないと思われるからです。工業高校や商業高校を除く高卒生は、企業からは基本的に「特別なスキルを持ち合わせていない人」と認識されます。
専門学校を卒業していれば「専門的なスキルがある人」とみなされますが、中退していると途中までの学びは評価されません。
また高卒だと、募集条件が「大学卒業」となっている求人には応募できないので、その分の選択肢も狭まります。
2. 理由を説明するのが難しいから
2つめの理由は、理由を説明するのが難しいからです。就活の面接で「専門学校を中退して就職する理由」として回答されるのは主に以下の内容ですが、いずれも消極的な理由と思われがちです。
- 思っていた勉強内容とギャップがあった
- 違う分野に興味を持った
ポジティブな理由に変換できないと、就活では不利になります。
しかし専門学校を中退していても、コツを押さえれば就職はできます。就職のコツを詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
専門学校を中退しても正社員就職は可能!5つのルートを解説
専門学校を中退しても、「未経験OK」や「既卒OK」の求人に応募することで正社員として就職できる可能性は十分にあります。
就職エージェントを活用し、中退者を歓迎している企業を紹介してもらうこともおすすめです。
その他、アルバイトから「正社員登用」を目指す方法や、「求職者支援訓練」に参加して身につけた専門スキルを“武器”に就職を目指す道もあります。
勉強期間は必要ですが、公務員就職を目指すことも中退後の選択肢といえるでしょう。
ここでは、専門学校を中退した後に正社員就職を目指す「5つのルート」を紹介します。
1. 就職サイトで「未経験OK」や「既卒OK」の求人に応募する
正社員として採用される確率が高まるので、まずは「未経験OK」「既卒OK」と記載のある求人を就職サイト(求人サイト)で探してみましょう。
専門学校を中退した人の場合、「スキルが乏しい」「社会人経験がない」と企業から見なされ、特に即戦力を求める企業では応募すらできないケースもあります。
一方で、未経験者を積極的に採用する企業も少なくありません。
こうした企業では、高卒という学歴や中退という経歴よりも、人柄や入社意欲などを重視するため、専門学校中退者でも就職のチャンスが十分にあるのです。
企業によっては、中退後3年以内の正社員経験がない若者を対象に「既卒枠」として新卒採用への応募も認めています。
正社員就職に少しでも近づくためにも、就職サイトを使う際は「未経験OK」「既卒OK」と記載のある求人を優先して確認してみてください。
2. 就職支援サービスを使って正社員求人に応募する
「専門学校中退」という経歴を気にしない企業に出会えたり、はじめての就活でも不安なく進められたりするため、就職支援サービスの利用も検討しましょう。
就職支援サービスとは、キャリアアドバイザーが就職を支援してくれるサービスです。
たとえば既卒者やフリーターの就職に特化した「就職エージェント」では、中退者を歓迎している企業の正社員求人も多く保有しています。中退後の就活の進め方や、面接で「中退理由」を質問されたときの答え方などを教えてくれるのも心強いポイントです。
その他、「わかものハローワーク」や「ジョブカフェ」などの公的な支援機関でも、中退者の採用に積極的な企業の正社員求人を多く取り扱っています。
「専門学校を辞めたいけど、自分だけで就活を進めるのは不安…」という人は、就職支援サービスを活用しながら正社員就職を目指しましょう。
3. アルバイトから「正社員登用」を目指す
まずはアルバイトとして働き、その職場で「正社員登用」を目指すことも1つの方法です。
正社員登用とは、非正規として一定期間勤務したあと、実力や働きぶりを評価されて正規雇用(正社員)として採用される制度のことです。
正社員就職をいきなり目指すよりも遠回りに感じるかもしれませんが、職場の雰囲気や業務内容などをあらかじめ把握できるため、入社後のミスマッチを減らせる点は大きなメリットといえます。
すでに働いている勤務先に正社員登用制度がある場合、日頃の勤務態度や責任感などが評価の対象になります。
そのため、これまで以上に意欲的に仕事へ取り組むことが登用への近道です。
勤務先に正社員登用制度がない、またはこれから新しい職場で正社員登用を狙いたい方は、「社員登用あり」と記載されたアルバイト求人への応募を考えてみましょう。
4. 求職者支援訓練でスキルを身につけて就職する
専門スキルを身につけてから就職したい方は、「求職者支援訓練」への参加も検討してみてください。
求職者支援訓練とは、就職に役立つ専門知識やスキルをほぼ無料で習得できる公的制度です。
雇用保険を受給していない求職者(中退者、離職者など)が主な対象で、ハローワークが窓口となって運営しています。
訓練期間は約2〜6ヶ月で、パソコンスキル、Webアプリ開発、デザイン、介護・医療系の資格取得など、様々なコースが用意されています。
ハローワークが就職活動をサポートしてくれることも特徴で、収入条件などを満たせば月10万円の給付も受けられます。
「専門学校の授業内容は興味を持てなかったけど、別の分野の専門スキルは身につけたい」「就活でアピールできる“武器”を作りたい」と感じている方は、求職者支援訓練もぜひ活用してみましょう。
参考:厚生労働省「求職者支援制度のご案内」
5. 公務員就職を目指す
公務員試験は「学歴不問」で受験できる試験枠が多いため、安定した働き方を希望する方は公務員就職を目指すのも一つの手です。
公務員として働くには「公務員試験の合格」が第一ステップですが、一部の専門職などを除き、受験の際に学歴の制限はほとんどありません(※)。ちなみに目安となる学歴区分はあり、専門学校を中退した方は「高卒程度(初級)」の試験区分をまずは検討してみましょう。
公務員試験は1年近い勉強期間が必要なこと、そして公務員は年功序列の傾向が強いため、実力や成果が給与に反映されにくいといったデメリットはあります。一方で、景気に左右されにくい「安定性」や、長く働ける環境が整っている点は公務員ならではの大きなメリットです。
「専門学校を辞めたいけど、安定して生活していけるか不安…」と感じている方は、公務員就職を視野に入れてみると良いでしょう。
※多くの試験区分で「年齢区分」はあり(30歳未満など)


専門学校を中退した人の就職体験談
専門学校を中退し、正社員として就職した2名の方の体験談を紹介します。
専門学校を「辞めたい」と思うようになったきっかけや、中退後の就活で感じた不安など、専門中退者ならではの“リアルな声”が語られています。
中退後の就活に悩んでいる方にとって、ヒントとなる部分も多いはずです。自分の状況と重ね合わせながら、ぜひ目を通してみてください。
【K・Hさん】美容専門学校を中退後、19歳で正社員内定を獲得
高校卒業後、美容師の専門学校に進学したK・Hさん。美容にもともと興味があり、進学した当初はやる気に満ちていましたが、一部の講師の理不尽な対応に耐えられず中退を決意しました。
中退後は居酒屋でアルバイトをしていましたが、交際相手の両親から「今はどんな仕事をしているのか?」と聞かれたときに胸を張って答えられなかったことがきっかけで、正社員就職を目指すようになります。
はじめは30社ほどに応募しましたが、ほぼ書類落ち。「専門学校を中退し、居酒屋のバイトしかしていない自分が評価されるはずがない」と落ち込む日が続きましたが、就職エージェントを利用したことで状況が大きく変わります。
居酒屋でアルバイトリーダーを務めた経験から「責任感」という強みを教えてもらえたり、前向きに考えるコツを学べたりと、自分に自信を持てる機会が増えていきました。
結果として、大卒のみを採用している企業から内定を獲得し、19歳で正社員として働き始めることができました。
K・Hさんの体験談「フリーターのまま恋人の両親には会えない・・・」
【K・Iさん】鍼灸専門学校を中退後、内装インテリアの会社に就職
K・Iさんは鍼灸(しんきゅう)の専門学校に進学しましたが、興味を持てない科目があり、学ぶモチベーションが続かなくなったことで中退を選びました。
その後はアルバイトをしていましたが、母親が認知症と診断され、介護疲れによって父親まで倒れてしまいます。こうして状況が一変し、家族を経済的に支える必要に迫られたことで正社員として働く決意を固めました。
とはいえ初めての就活で何から手をつければ良いのか分からず、まずは就職エージェントを利用することに。幅広い企業を見る大切さなど、“就活初心者”の自分に必要なことを丁寧に教えてもらったことで、「ようやく光が見えてきた」と語るKさん。
実際に多くの企業と出会う中で、内装インテリアを手掛ける会社に強く惹かれるようになりました。会社見学を通して営業所の温かな雰囲気も知ったことで、内定の連絡を受けたその場で「ここでお世話になりたいです」と伝え、迷わず入社を決めました
K・Iさんの体験談「自分が家族を支える!一念発起から就職成功するまで」
「専門学校 辞めたい」によくある質問
専門学校を辞めたいときの対処法は様々です。専門学校で興味がなくなったときは少しでも興味を持てることを探すなどの対処法があります。この記事では、「状況別!専門学校を辞めたい理由別の対処法」について解説しています。状況によって対処法は変わるので、是非参考にしてみてください。
専門学校を辞めたいときの親の説得方法は様々ですが、まずはやめた後の人生プランをしっかり伝えることが重要です。この記事では、「専門学校を辞めたいときの親の説得方法」について解説しています。専門学校を辞めようと考えている方は是非参考にしてみてください。
専門学校を中退した際の就職で困っている方も多くいます。就職に困った場合は就職支援サービスを使うことをおすすめします。「ジェイック」では、中退専門の支援サービスを展開しています。中退した方を対象に正社員への就職をサポートしているサービスです。
専門学校を辞めようと考えている際に不安や悩みを持つ方もいると思います。ジェイックの「就職相談」ではプロのアドバイザーと今後の人生プランなどについて一緒に考えることができます。今後やめようと考えているけど不安や悩みを感じている方は是非利用してみてください。
まとめ
以上、専門学校を辞めたいと考えている人に向けて、以下の内容について解説しました。
- 専門学校を辞める人の主な中退理由
- 辞めたい場合の対処法や親への説得方法
- 辞めた場合の就職への影響
できることなら卒業した方がいいですが、卒業するも辞めるも、決めるのはあなたです。
今の状況や今後の将来像をよく考えて、後悔しない選択をしてください。

こんな方におすすめ!
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている


























