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家事手伝いとニートの違いって?【家事手伝いを名乗るデメリットも】

家事手伝いとニートの違いって?【家事手伝いを名乗るデメリットも】

「家事手伝いとニートとの違いって?」と疑問に思っていませんか。この記事では家事手伝いとニートの違い、そして女性ニートが家事手伝いと名乗るメリット、デメリットを紹介します。最後まで読んで、「家事手伝い」という言葉が意味することへの理解を深めましょう。

ニートと家事手伝いの違い

ニートと家事手伝いの違い

ニートと家事手伝いの違いをお伝えします。専業主婦と家事手伝いとの違い、そして「家事手伝いと名乗れるのは女性だけ?」という疑問にも答えていきますので、参考にしてみてください。

ニートと家事手伝いの違い

厚生労働省の定義によると、ニートとは「15~34歳の非労働力人口の中から家事も通学もしていない、無業者で求職活動を行なっていない者」とされています。つまり「家にいて特に何もしていない若年世代」を指す言葉です。

一方で家事手伝いとは、一般的に「家事や介護をする女性」を指す言葉とされています。しかしその実態はニートと変わらないという指摘もあり、家事をしていない人が自らを「家事手伝い」と自称するケースも少なくありません。

また、ニートに関しては年齢の定義が「15~34歳」とされているのに対し、家事手伝いには年齢の定義は存在しません。そのため「35歳以上で何もしていない人」を指す際の呼び名として「家事手伝い」という言葉が使われることもあります。

厚生労働省|生活困窮者 孤立者の現状(P.11/注2)を 参照

家事手伝いと専業主婦の違い

専業主婦と家事手伝いの大きな違いは、婚姻関係があるかどうかです。

専業主婦とは、婚姻関係を結んだうえで家事・介護などをおこなう無職の女性を指す言葉です。ちなみに昔の名残もあり、女性を表す意味で「婦」とついていますが、現在は男性でも働かずに家の家事などをおこなう「専業主夫」も増えています。

一方で家事手伝いと呼ばれる人は、結婚をしていません。基本的には両親と同居し、誰とも婚姻関係を結んでいない人が一般的に家事手伝いと呼ばれています。

家事手伝いは女性だけ?

家事さえ手伝っていれば、男性を家事手伝いと呼ぶことも可能です。しかし実際には、男性が家事手伝いと呼ばれることはほとんどありません。

男性の場合には、たとえ家事をしていたとしても「ニート」と呼ばれるのが一般的です。女性で無職の人もニートと呼ばれますが、男性ニートと区別する意味で家事手伝いと呼ばれるケースも多いのです。

「家事手伝い」は減っている

「家事手伝い」は減っている

「家事手伝い」と呼ばれる女性は減っています。その理由は次の4つです。

  • ・働く女性が増えたから
  • ・親に余裕がなくなったから
  • ・「ニート」と同じという認識が広まったから
  • ・就職で不利になるから

以下に解説します。

働く女性が増えたから

働く女性が増えたことにより、家事手伝いと呼ばれる女性が減ってきています。

そもそもバブル崩壊以降の不況が後押しをするかたちで、男性が働き、女性が家を守る、といった“古き良き日本の家庭”は大きく姿を消しました。特に先進国のなかでも女性活躍に遅れを取っているといわれる日本では、政府が大々的に主導するかたちで女性活躍推進社会の構築が一気に進められてきた歴史もあります。

このような流れのなか、多くの女性が自身のキャリアアップを目指し、様々なフィールドで活躍するようになりました。働く女性をサポートする企業も増え、「女性の活躍が日本の停滞に風穴を開けるカギ」とも言われるようになったのです。

女性は家にいて男性は外で働く、といった価値観はもはや時代錯誤の考え方になってきています。そして女性が歩むキャリアの「理想像」とも呼ぶべき人がメディアで取り上げられることも増えるなか、家に閉じこもり、家事だけをする「家事手伝い」に魅力を感じる女性が減ってきているのです。

親に余裕がなくなったから

ニートの女性は、基本的には親元で暮らしています。そして、その娘の生活費を稼ぐのは親の仕事です。

これまでは、夫婦で娘ひとりを養うことは難しいことではなかったかもしれません。しかし現代は長寿化が進んでいます。自分たちの年金がしっかりと支給されるか不安も残るなか、貯金に回しておきたいお金を娘の生活費に充てることは、老後の安定といった面でリスクを感じる夫婦も少なくありません。

こうした現実もあり、親に強く説得されるかたちで就職を目指す女性も少なくなく、結果として家事手伝いと名乗る女性が減ってきているという側面もあるのです。

「ニート」と同じという認識が広まったから

「家事手伝い=ニート」といった認識も広まり、家事手伝いという言葉そのものが使われなくなったという側面もあります。

かつては、家事だけをすれば暮らしていける女性は「裕福な家庭で育っている」といった認識が一般的でした。そのため実情はニートと変わらなくても、世間一般的にみて家事手伝いという言葉にはある種のブランド力があったのです。

しかしニートの存在が社会でクローズアップされるに従い、「女性で無職の人もニートと変わらない」といった認識が広まっていきます。「自分のことを良くいうために『家事手伝い』と名乗っている」といった厳しい見方も生まれ、家事手伝いと名乗ることに躊躇(ちゅうちょ)する女性が増えているのです。

就職で不利になるから

就職の場面で不利になってしまう可能性があることも、家事手伝いと名乗る女性が減っている理由のひとつです。

そもそも「家事手伝い」と履歴書に書いたとしても、企業側はそれを職歴とみなしてくれません。あくまで「家にいて何もしていなかった人」と捉えられるに過ぎず、むしろ「どうして働いていなかったのか」と疑念を持たれる可能性が高いのです。

それでもかつては、家庭を飛び出して積極的に働く女性が少なかったこともあり、たとえ履歴書に「家事手伝い」と書いてあったとしても、企業もそこまで深くは気にしませんでした。

しかし女性の社会進出が進むなか、「働けるのに働かない女性」への社会的な風当たりが強まっている側面もあります。そして今や、高卒・大卒のほとんどの女性が就職を選ぶ時代です。そのため家事手伝いと名乗る女性は、企業にとっては「ニートと何ら変わらない」といった印象を持たれる可能性が高いのです。

こうした事情もあり、たとえニートの状態から脱して就職を目指した場合でも、自らを家事手伝いと名乗る女性が少なくなってきているのです。

女性ニートが「家事手伝い」を名乗るメリット・デメリット

女性ニートが「家事手伝い」を名乗るメリット・デメリット

女性ニートが「家事手伝い」を名乗るメリット、そしてデメリットを紹介します。まずはメリットからみていきましょう。

メリット

女性ニートが家事手伝いと名乗るメリットは、主に次のふたつです。

  • 「家事手伝い=お嬢様」のイメージを持つ人もいる
  • 「家事手伝い」を知らない人には悪いイメージにならない
  • 以下に解説します。

「家事手伝い=お嬢様」のイメージを持つ人もいる

家事手伝いはすでに古い言葉になってきている、と先ほど説明しましたが、それでも「家事手伝い=お嬢様」といったイメージを持っている人もまだまだ多く存在します。

特に年代が上がるにつれ、家事手伝いをポジティブに捉える人は増える傾向にあります。この層には「男性は働き、女性は家庭を守る」といった価値観を持つ人が少なくないため、女性が無職で家にいることに対して大きな違和感を持たないのです。

そして家事手伝いを「裕福な家庭の子」と捉えている人も少なくありません。そのためこうした人に対しては、自らを家事手伝いと名乗っても特に抵抗を受けず、むしろ好意的に受け止められるケースも多いのです。

「家事手伝い」を知らない人には悪いイメージにならない

そもそも「家事手伝い」という言葉自体を知らない人には、家事手伝いと名乗ることがデメリットとして働くことは少ないでしょう。

ニートという言葉は社会一般に広まってきているため、ニートと聞いて「家で何もしていない人」とイメージできる人は多いはずです。一方で家事手伝いと言われてもピンと来ない人は多く、むしろ「家政婦」や「家事代行として働く人」といったイメージを持つ人も少なくないでしょう。

「女性は家事をするもの」といった固定観念が未だ根強く残る日本にあって、単に家事手伝いという響きだけを聞いた人にとっては、その言葉だけで「無職の女性」をイメージするほうが難しいかもしれません。

以上のことから、家事手伝いという言葉が広く浸透していないこともあり、自らを家事手伝いと名乗ったとしても相手がすんなり受け入れてくれるケースも考えられるのです。

デメリット

一方で、家事手伝いと名乗るデメリットは次のふたつが挙げられます。

  • ニートと同じ評価をされる
  • ニートの言い訳として自分を責めてしまう

以下に解説します。

ニートと同じ評価をされる

自分のことを家事手伝いと紹介すると、ニートと同じ評価をされる可能性があります。

そもそも家事手伝いと自称する女性のなかには、家事すらしていない女性が多く存在します。つまり無職で何もせずに家にいる自分のことを「家事手伝い」と呼称しているに過ぎず、その実態は男性のニートと何も変わらない、とする主張する声も多いのです。

現在は「ニートとしての生活」をSNSなどで発信する女性も少なからず存在します。こうした女性が増えるにつれ、インターネットの掲示板などでも「女性の無職はニート」「家事手伝いは女性ニートを擁護するための言葉に過ぎない」といった議論が積極的に交わされるようになっているのです。

こうしたことから家事手伝いと自称しても受け入れてもらいにくく、「ニート」と一括りにして考えられるケースが増えています。場合によってはバッシングの対象となる可能性もあり、家事手伝いに対する世間の目もますます厳しくなっているのです。

ニートの言い訳として自分を責めてしまう

家事手伝いと名乗る女性は、自分のことを責めてしまう傾向もあります。

自分がニートの状態であることは、ニートとしての暮らしを送る本人がいちばん知っています。にもかかわらず家事手伝いと名乗ることで、「自分は家にいるだけではない」と予防線を張ることは、本当は家事すら手伝っていない女性にとっては言い訳以外の何物でもありません。そして言い訳をしていることを自分自身も理解しているため、「言い訳をしている自分なんてダメな存在」と責めてしまうことがあるのです。

ちなみに男性の場合には「ニート」に代わる言葉がほとんどありません。そのためこうした罪悪感を覚える人は多くありませんが、女性の場合には「家事手伝い」という“便利な”言葉があるからこそのデメリットです。

家事手伝いとニートの違いについて~まとめ~

家事手伝いとニートの違いについて~まとめ~

ニートと家事手伝いの一般的な特徴を改めてお伝えすると、次のとおりです。

  • ニート:家にいて特に何もしていない若年世代(15~34歳)
  • 家事手伝い:家事をする無職の未婚女性

これまでは、ニートは「働けるのに働かない男性」、一方で家事手伝いは「家で家事を手伝う裕福な家庭の女性」といった対極のイメージを持たれることがありました。

しかし女性ニートの存在が社会問題として取り沙汰されるなかで、現実はニートも家事手伝いも変わらない、といった主張も増えています。

そして平成、令和と時代が移り変わるなかで、女性の社会進出が大きくクローズアップされています。共働きを選択する夫婦や、男性は主夫として家を守り、女性が一家の大黒柱として家計を支える家庭も今では珍しいものではありません。

こうした社会の変化のなかで、「家で家事だけをしている女性」を指す家事手伝いという言葉は、ますます古いものとなっていく可能性があるでしょう。

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