
企業からオファーを受けて自分のメールボックスでまとめて管理をする!こんな就活が出来たらいいとは思いませんか?逆求人サイトを使えば、企業側からオファーをもらうことが出来るのです。この記事では逆求人サイトについて徹底解説していきますので、就活に役立ててください!
※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合
この記事の目次
そもそも逆求人サイトとは?
今までの就活は求人サイトなどを見て、その中から自分に合うと思った企業に就活生が応募するという流れが一般的でした。しかし、少子高齢化が進んだことや、就活が年々前倒しになっていることなどによって中小企業を中心に若い人材を確保することが難しくなっています。そこで、企業がコンセプトに合う人材を確保するための手段として、企業側が就活生にオファーをする「逆求人」という採用方法が広まりつつあります。逆求人サイトの登録者数は年々増える一方であり、逆求人は企業だけでなく就活生からも需要のある就活ツールであると言えるでしょう。
逆求人サイトを使った就活の流れ
それでは逆求人サイトを使った就活の流れを見てみましょう。
STEP1.登録する
まずは登録です。登録の際には自分の個人情報に加えて、自己PR文なども書きます。企業は登録した情報を見てオファーするかどうかを決めるので、登録する内容があまりにも手抜きをしすぎると声をかけてもらえません。したがって、お試し感覚で登録する場合であってもできるだけ詳しく情報を記入しましょう。
STEP2.オファーが来るのを待つ
登録が完了したら自分が希望する条件に近い条件を提示してくれる企業からのオファーを待ちましょう。逆求人サイトの場合、オファーはサイトのアカウントのメールボックスのようなところに企業からの連絡が届きます。届くオファーは希望する条件と一致しない企業からの求人の方がどうしても多くなってしまいやすいですが、意外と良いと思える企業と巡り会える可能性もあり、全てのオファーに目を通しましょう。
STEP3.企業と面接の日程を調整する
希望する条件に近い条件を提示してくれた企業からオファーが届いたら、企業と連絡を取り、面接の日程を決めましょう。オファーがかかってから時間が経過してしまうと採用担当者がどのような理由でオファーをかけたのか忘れてしまう可能性もあることから、できるだけ早く面接を行うのが理想的です。
STEP4.内定
面接を行い、企業が求める人物像と一致したら晴れて採用となります。雇用条件をしっかり確認し、採用前に提示された条件と違う点は無いか確認を行い、問題なく働ける企業だと判断したら内定を受けましょう。
逆求人サイトを利用するメリット
逆求人サイトを利用した就活にはたくさんメリットがあります。それでは、具体的にどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。
内定までの時間を短縮できる
一般的な就活の流れは、求人サイトなどを見て希望する業界の企業をチェックし、気になる企業の企業説明会に参加します。そして働きたいと思った企業に履歴書を送り、書類審査に通ったら面接を行って採用という流れです。それに対して逆求人サイトでの就活は、登録された情報を見た企業からオファーがかかったらすぐに面接に入ります。このように、通常の就活と比べて手順が少ないのでスピーディに進みます。
内定を獲得しやすい
逆求人サイトでは企業の採用担当者がこれから自社で働いてほしいと思う人にオファーをかけます。通常の就活では面接を通してどんな性格なのかなどを聞き、企業が希望する人物像に合っているかを判断するでしょう。しかし、逆求人サイトでは企業側が企業の希望する人物像と合うと思って声をかけているので、余程性格に難が無いと判断されない限り内定を獲得できることが多いです。したがって、逆求人サイトの場合は通常よりも有利に就活を進めやすいと言えるでしょう。
知らない企業と出会える
求人サイトにはたくさんの企業の求人が掲載されています。そのため、求人の数が多すぎて、全ての求人に目を通すのはかなり難しいでしょう。しかし、たまたま読み飛ばした求人が良い求人だったという可能性も考えられます。そこで、逆求人サイトなら企業側から声をかけてもらえるので、求人サイトだと気づかなかった求人に出会える可能性があります。逆求人サイトを利用している企業の多くは中小企業です。中には求人サイトに求人を掲載していないようなかなり小規模な企業もあり、自分が知らなかった優良求人を見つけられるでしょう。
※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合
逆求人サイトのデメリット
ただし、逆求人サイトはメリットだけでなくデメリットもあることから、人によっては通常の求人サイトを使って就活をした方が良いこともあります。そこで、デメリットもチェックしておきましょう。
声が掛からないこともある
企業は登録されている情報を見てオファーをかけます。そこで、どんな職種で働きたいのか、どんなスキルを持っているのかなど自分のことをアピールできていないと企業がどんな人物なのかイメージすることができず、オファーしにくいです。それに、逆求人サイトに登録している人は人にアピールできる特技や経歴がある人が多い傾向があります。したがって、就活市場において需要が低い人だと希望する業界の企業から声が掛からない可能性があります。
希望しない業界・企業からも声がかかる
逆求人サイトを利用している企業の中にはとりあえずたくさんの就活生に声をかけて、とにかく人材を確保しようとする企業もあります。そのため、希望する業界と一切関係ない企業からもオファーがかかることがあり、良い求人と悪い求人を見極めるのが少し面倒に感じる人もいます。
大手の求人は少ない
大手はわざわざ求人をチェックして就活生に声をかけなくてもネームバリューがあるので優秀な人材が集まってきます。そのため、逆求人サイトはベンチャー企業を中心に中小企業が多い傾向があります。したがって、大手への就職を希望する場合は通常の方法で就活をする方が無難です。
おすすめの逆求人サイト
ここでは、これさえ入れておけば間違いないという逆求人サイトをご紹介します。全てを使う必要はありません。一度全て簡単に使ってみて、自分に合うものを使い続ける方が、管理しやすいですし、結果としてよいオファーも受けやすくなります。
オススメその1:OfferBox(オファーボックス)
OfferBoxは、株式会社i-plug (アイプラグ)が運営している逆求人サイトです。
「企業と学生の出会いとお互いを理解する場を増やすことで入社後の活躍の可能性を広げる」というコンセプトで運営されており、口コミの評判は良いものが多いです。
2020年卒の利用者は約10万人に達していますし、OfferBoxへ登録している企業も増加中です。大手、外資からベンチャーまで5,080社を超える優良企業が登録されています。
オススメその2:FutureFinder(フューチャーファインダー)
FutureFinder(フューチャーファインダー)は、株式会社ジェイックが運営している自己分析ツールです。これまでの逆求人サイトとはまた違った角度から就活を進めることのできる、画期的なサービスとして2018年にリリースされました。
適性検査を提供している株式会社レイルと、中小企業を専門とした人材会社ジェイックとの共同で開発されたサービスであり、その最大の特徴は「超本格的な適性検査」となっています。回答に20分~30分要する本格検査となっているため、その結果はそこらの適性検査とは比べ物になりません。
また、この結果は単に自己分析に役立つだけではなく、企業との相性も数字でわかるようになるという特徴もあります。就職先に重要なのは、興味がある業界であるかどうかもあると思いますが、それ以上に企業との相性が重要になってきます。
「何をしたいかわからない」「自分に合った企業がわからない」という方にはかなりおすすめのサイトです。
オススメその3:キミスカ
キミスカは、株式会社グローアップが運営している日本最大級の逆求人サイトです。この会社は人材事業やWeb戦略事業を行なっており、サイトの運営コンセプトは「世界でたった一人のキミをスカウト。「選ばれる」就活ができる。」を掲げています。
キミスカはプロフィール欄に「株式会社○○の△次選考まで進みました」という形で、就活の実績を記す欄があります。これによって、例え最終選考で落ちてしまった企業があったとしても、そこまで選考を進めたという途中経過の評価を得られるため、全ての選考が無駄にはなりません。自分の就活の歴史を評価してもらえるのです。
オススメその4:ニクリーチ
ニクリーチは、転職で有名な人材会社である株式会社ビズリーチが運営している逆求人サイトです。「主体的に優秀な学生と親密な関係をつくれる採用活動を」というコンセプトの下、2016年にリリースされました。
そのサービス名からも察することのできる通り、企業の人事からお肉を奢ってもらえるのが最大の特徴です。「ランチを一緒に食べませんか」というかたちでオファーがくるため、おなかを満たしながら就活を進めることが出来ますし、企業の人事と1時間程度話せるので、企業研究が進みます。人事に気に入ってもらえれば、特別選考ルートに進むということも少なくないようなので、就活を効率よく進めたいという方にもお勧めです。
逆求人サイトはどんな人に向いている?
逆求人サイトはどんな人に向いているのでしょうか。自分が就活をする際、逆求人サイトを使って就活をすべきかどうか考えてみましょう。
自分の実力を評価してくれる企業で働きたい人
逆求人サイトではその人の実力を評価してオファーすることから、就職後は新卒でも経歴に関係なく実力を評価してもらえることが多いです。既に即戦力となれる実力を身に着けている新卒の中には、入社してからなかなか実力を評価してもらえないために転職してしまう人もおり、逆求人サイトならそのような企業に就職してしまうリスクが少ないので、スキルに自信がある人に向いていると言えるでしょう。
自分の力で企業を成長させていきたい人
先ほど解説した通り、逆求人サイトを利用している企業は中小企業が中心となっており、中にはあまり知名度が高くない企業もあります。しかし、逆求人サイトはまだ就活において定着していない新卒の確保手段であることから、新しいことを積極的に取り入れるベンチャー企業が多い傾向があります。そこで、ベンチャー企業をはじめとするあまり知名度が高くない企業は、自分の力で組織を大きくしておくことにやりがいを感じる人に向いているでしょう。
逆求人サイトで声をかけてもらうには
先ほど解説した通り、逆求人サイトは情報をできるだけ詳しく入力しないと、その人の人物像やスキルがイメージしにくく、声をかけてもらえない可能性が高くなってしまいます。そうならないためにも、逆求人サイトで声をかけてもらいやすいESの書き方などのポイントを押さえておきましょう。
持っている資格・スキルをアピール
やはり資格はどの程度のレベルのスキルを身に着けているかわかりやすい判断基準となるので、志望する業界で活かせる資格を既に所持していると就活が有利になる可能性があります。入門レベルの資格でもその業界で働くことに対するやる気をアピールできるので、あまりレベルが高くない資格でも積極的にESに記載しましょう。もちろん資格だけでなく、得意なことやスキルでも問題ありません。「人と話すのが得意」なども仕事を進めるうえで必要なスキルなので、自分が仕事で活かせそうなことは何でも積極的にアピールしましょう。
自己PRに力を入れよう
逆求人サイトでは、自己PR文を見て採用担当者が声をかけるので、自己PR文は力を入れましょう。自分の良い所や強み、特技などについて詳しく記載し、志望する仕事に繋げられるものであればその点もアピールするとなお良いです。しかし、ESは複数の企業が見るものなので、1つの企業にターゲットを絞った自己PR文はオファーが掛かりにくくなってしまいます。そうならないためにも、内容はある程度汎用的なものにしましょう。
プロフィール画像も登録しよう
逆求人サイトはプロフィール画像を設定するサイトが多いです。もちろん設定しなくてもサービスを利用することができますが、顔がわからないとどんな人なのかイメージしにくいでしょう。そのため、逆求人サイトを利用するならなるべく顔写真を登録すべきと言えます。ただし、登録する写真に関しては就活の履歴書用に撮影した写真のようなかっちりした雰囲気のものでなくても問題ありません。むしろ大学のサークル中の1枚など、笑顔の写真の方が普段の自分の姿をアピールしやすいのでおすすめです。
※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合
逆求人フェスティバルにも参加してみよう
逆求人サイトの多くは逆求人フェスティバルと言って、大きな会場で企業が就活生にオファーするイベントを行っています。たくさんの企業が集まって、就活生が色々な企業から話を聞くというイベントが頻繁に開催されていますが、これの逆となるのが逆求人フェスティバルです。逆求人フェスティバルは自分をアピールできるプレゼンを行い、そのプレゼンを見て採用したいと感じた企業がオファーするという仕組みになっています。1つの業界に特化したものなど様々な逆求人フェスティバルが開催されていることから、逆求人サイトでなかなか納得のいく就活が出来ない場合、逆求人フェスティバルに参加してみるのも一つの手と言えるでしょう。
登録してみるだけでも価値がある
企業は登録されているESを見てオファーすることから、逆求人サイトでオファーがかかりやすい人は採用担当者の目に留まりやすいESが書けていると言えます。それに対してオファーがかかりにくいということはESに書かれている情報が不十分でやる気が伝わりにくい可能性が高いです。そこで、逆求人サイトでESを試行錯誤していけば、徐々に実際の就活で役に立つESの書き方が身に着きます。
また、逆求人サイトの場合通常の就活よりも面接までの手順が少ないので、すぐに面接に進みやすく、本命の企業の面接のための練習をしたいと考えている場合にも便利です。特に本命企業の面接準備などで忙しく、他の企業の応募書類を準備する時間が無いなどといった場合は逆求人サイトならすぐに面接練習用の企業を見つけられます。したがって、通常の求人サイトを使って就活をするつもりだったとしても逆求人サイトは利用してみる価値があると言えるでしょう。
逆求人サイトの選び方
逆求人サイトは徐々に増えてきており、どのサイトを使えば良いか悩んでしまう人もいるでしょう。そこで、逆求人サイトを使って就活をする場合、どんな基準で使うサイトを選べば良いのでしょうか。
業界特化型か総合型かで決める
逆求人サイトは、IT業界など1つの業界に特化したサイトと、様々な業界の企業が利用しているサイトの2種類に分けられます。そこで、働きたい業界がはっきりしているなら業界特化型、そうでないなら総合型を利用するのが良いでしょう。
利用している企業の多さで決める
逆求人サイトではサイトによって取り扱っている求人数が異なります。やはり少しでも利用している企業の数が多い方がオファーしてもらいやすいです。そのため、なるべく利用している企業が多い逆求人サイトを選ぶのが良いでしょう。ただし、ターゲットを絞ることによって利用している企業の数がかなり限られている逆求人サイトも存在します。そこで、限られたターゲット枠に自分が当てはまるのであれば、小規模サイトでも問題ないでしょう。
逆求人サイトに登録するタイミングはいつ頃が良い?
逆求人サイトに登録するのが早すぎると、オファーは届くけれども応募するつもりはないと判断されて良い求人が見つかりにくくなってしまいますが、遅すぎると周りに後れを取ってしまいます。そのため、登録するタイミングもしっかり考えるべきでしょう。逆求人サイトに登録するタイミングに関しては、大学3年の夏から冬辺りが理想的です。夏のインターンに参加する場合は、インターンに間に合うようにこれよりも少し早く登録をしましょう。また、インターンに参加しない場合は企業説明会が大学3年の冬頃から様々な企業で開催されるようになるので、企業説明会のタイミングを狙って登録するのがおすすめです。
逆求人サイトの活用で就活を成功させよう
逆求人サイトは企業から声をかけてもらえるので、内定を獲得しやすい、就活を短期間で終えることができるなどといったメリットがあります。スキルなどを見たうえで企業が声をかけることから、就活市場における自分の実力を試す手段としても良いです。ぜひ逆求人サイトを積極的に使って、自分の実力を評価してくれる企業と出会いましょう。
※2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合
こんな人におすすめ!