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【文系・理系別】隠れ優良企業の探し方!就活生必見の特徴も紹介

【文系・理系別】隠れ優良企業の探し方は?就活生必見の定義や特徴も紹介!

隠れ優良企業とは、世のなかではそれほど大々的に知られてはいないものの、安定した経営や社員が働きやすい労働環境にある企業のことを指します。就活生のなかには、隠れ安定企業へ就職したいと考えている学生もいるかもしれません。この記事では、隠れ安定企業の定義や見つけ方などについてご紹介します。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

隠れ優良企業とは

隠れ優良企業とは

隠れ優良企業が就活生から人気がある理由や、隠れ優良企業の定義について知りましょう。

隠れ優良企業が就活生に人気の理由

隠れ優良企業とは、一般的に知名度のある企業ではなく、業界内では名の知れた安定した企業のことを指します。

なぜ名の知られた優良企業ではなく隠れ優良企業を探す就活生が多いのかというと、おもに以下の理由が考えられます。

安定している企業が多い

大手企業のなかでも、たとえば自動車メーカーや観光業などは有名な企業や歴史のある企業も多いものの、時代によって経営が悪化したりすることがあります。

隠れ優良企業はそこまで知名度がない一方で、事業内容や経営は手堅く、不況のあおりを受けにくいことも少なくありません。

隠れ優良企業では、つねに一定のニーズがある製品やサービスを提供していることも少なくないために、就活生から見ても安定感が感じられることがあるのです。

リスクが少ない

創業間もないベンチャー企業などはうまくいけば急成長の可能性もありますし、メガベンチャー も時流に乗っていて好調な企業も少なくありません。しかしこれらの企業は「どうなるか先が見えにくい」部分があります。

また、数名〜数十名程度の小規模ベンチャーなどは、会社の環境が整っていなかったり、少人数で会社を継続させていくために無茶な働き方を強いられたりする可能性もあります。

隠れ優良企業ならばそのような可能性は低く、入社のリスクが比較的少ないという印象を受ける就活生も多いでしょう。

納得感がある

はじめから、激務でやりがいもなく給料の低い仕事に就きたいと考える就活生は少ないでしょう。社会人として最初に働く企業になりますから、自分なりに「ここで働きたい」と思えるような企業を選びたいと考えるのは自然なことです。

隠れ優良企業は一定の待遇や労働環境などが確保されていることが多いため、就活生も納得感を持ってエントリーしたり、内定後も入社を決めたりできるでしょう。

有名企業より競争率が低い

一般的に名の知られた有名企業は就活生のあこがれでもあるため、毎年応募が殺到します。企業規模が大きいことから募集人数も多いものの、ひとつの枠を数十人で争わなければならないほど、競争率は高くなる傾向にあります。

隠れ優良企業は満足度の高い労働環境でありながらも知名度がそこまで高くなく、応募がそこまで殺到しないケースも少なくありません。

有名企業よりも競争率が低いことが、人気の理由のひとつにあげられるでしょう。

専門性がなくてもチャンスがある

たとえば、理系には機械工学、医学、建築学など専門性の高い分野が多く、それを就活に活かすことができます。

しかし文系は、教育学や外国語、文学など、一般企業で活かせるような専門性のある分野が少なく、有名企業への就職ではアピールしにくいこともあります。

企業にもよりますが、隠れ優良企業は専門性をアピールすることがむずかしい学生でも就職できるチャンスが比較的高いため、人気があるという理由も考えられます。

隠れ優良企業の定義

隠れ優良企業の定義としては、以下のことが考えられます。

隠れ優良企業の定義1:離職率が低い

離職率の低さは、隠れ優良企業を見極めるためのバロメーターとなります。離職率は社員の職場への不満度に比例する傾向があるため、社員の不満が多い企業は離職者が多く、不満が少ない企業は離職率が低くなります。

厚生労働省の統計によれば大卒の3年以内の離職率は31.8%であるため、その数値以下の職場ならば離職率はそれほど高くないといえるでしょう。

ただし企業に不満があるから辞めるだけでなく、自身の病気や配偶者の都合による引っ越し、子育てや介護でどうしても両立がむずかしくなったなど、個人の事情などでやむを得なく離職する人もいます。また、なかには社員の独立を支援する企業もあります。

そのため離職率がゼロの職場はないものの、一定の割合よりも離職率が高い企業は、優良企業とはいえない要因がある可能性が考えられます。

離職率が低いだけでなく定着率が高いことも、隠れ優良企業としての大きな要素です。

隠れ優良企業の定義2:将来性がある

将来性のある企業であることも、隠れ優良企業の定義のひとつです。どんな有名企業でも絶対に倒産しないという保証はありませんが、市場においてニーズが高かったり、健全で安定していたりする財務状況の企業は、赤字続きでの倒産やリストラなどのリスクも少なくなります。

近年は雇用形態にも変化が見られ、外国人労働者の雇用やAIの導入に力を入れている企業もあります。現在は業績が安定している企業であっても、無駄な経費を削減するためにリストラされる可能性も否めません。そのため、将来的にも雇用が約束されている企業を見つけるのが望ましいでしょう。

企業の将来性は、決算資料から財務状況や中期経営計画を確認するとある程度の判断ができます。明確なビジョンがあり、借金も少なく黒字収支の企業は、健全な運営ができているといえます。噂を鵜呑みにするのではなく、自分自身でしっかり見極めることが大切です。

隠れ優良企業の定義3:年収が高い

仕事へのモチベーションを高めるには、年収が高いことも大きな原動力です。やりがいのある仕事、あこがれの仕事に就くこともモチベーションを高めますが、安定した生活を送るのに充分な給料を得たり、働きに見合った給料を得たりできることも大切です。

企業のなかにはサービス残業が当たり前となっており、どれだけ残業しても給料に反映されないというケースもあります。残業代が出るかどうかは、優良企業であるかを測るひとつの基準となります。そのため、事前にきちんと確認しておきましょう。

隠れ優良企業は財務状況も安定しており、経営に不安がないため給料が高い傾向があります。隠れ優良企業かを見極めるポイントとして「基本給が高く収入が安定しているのか」「残業代もきちんと出されるのか」「手当などは充実しているか」が目安となります。

隠れ優良企業の定義4:有休等の取得率が高い

有給休暇は労働基準法によって定められており、勤続年数によって有給休暇の日数も長くなります。しかし、法律で定められてはいるものの、有給休暇を取得しづらく消化率の低い企業もあります。優良企業は一般的に有給休暇が取りやすい傾向があり、隠れ優良企業にもそれが当てはまります。

有給休暇の消化率が高いということは、企業が有給休暇の取得を奨励しており、休暇申請を出しやすい社風であることを意味します。余裕をもって仕事ができ、肩身のせまい思いをせずに休暇申請できる労働環境が整っているということです。

そのような企業は福利厚生もしっかりしており、プライベートも充実できオンとオフの切り替えがしやすいといえるでしょう。余裕のない企業は有給休暇を取得しにくく、福利厚生を充実させる余裕がないケースがあります。

隠れ優良企業の定義5:残業が少ない

残業代がしっかり支払われることはもちろんですが、残業が少ないのも隠れ優良企業の定義のひとつです。

労働時間は就業規則によって定められているものの、繁忙期など、場合によっては定時で上がれない時期はどの企業でもあり得ることです。しかし、なかには労働基準法によって定められた月45時間以内という残業の上限を超える企業もあります。

毎日残業がある企業は、人手不足であったり過酷なノルマがあったりなど、過酷な労働環境であることが予想できます。その結果疲労がつのり、働きつづけるのが難しくなり離職率も高まるでしょう。

残業が少ない企業はそのぶん効率よく働ける環境が整っており、肉体的・身体的な負担の少ない優良企業だといえます。

自分なりの定義を決めておこう

優良企業として認識されるいくつかの定義はあるものの、数値化されたり分析によって導かれたりした明確な定義というものはありません。

そのため、優良企業の定義とされる一般的な定義だけをすりあわせ企業選びをするのではなく、何をもって優良企業とするのか自分の中で定義を決めることが大切です。なぜならば、一般的な定義を全て備えていても、自分の基準からずれている企業であれば、真の意味での優良企業とはいえないからです。

年収の高さや仕事内容など、絶対にこれだけは譲れないという条件を決め、それを軸にして自分にぴったりの優良企業を探すのがベストといえるでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

【文系・理系別】隠れ優良企業が多い業界と傾向

【文系・理系別】隠れ優良企業が多い業界と傾向

文系・理系のそれぞれで隠れ優良企業が多い業界の紹介や、隠れ優良企業の傾向、隠れ優良企業の真逆である隠れブラック企業について知りましょう。

【文系】おすすめの隠れ優良企業が多い業界

隠れ優良企業が多い文系の学生におすすめの業界には、以下があります。

各種メーカー

食品や飲料、日用品や家電などを製造しているメーカーには、広報や事務、営業など、文系出身者向けの業務が少なくありません。一定の需要があるため、待遇や労働環境なども安定している企業が多いといえます。

専門商社

たとえば建材や燃料、繊維などの分野での需要を独占している専門商社などは、狙い目といえます。知名度も倍率も高く入社するハードルが高い大手総合商社とくらべると、文系出身者が入社できる可能性はあるといえるでしょう。

金融

ハードな印象のある金融業界ですが、実は隠れ優良企業も存在します。一部の企業では在宅勤務を導入していたり、育児や介護の期間などフルで働くことがむずかしい時期はパートタイマーに切り替えることができたり、労働環境改善の動きが進んでいます。

【理系】おすすめの隠れ優良企業が多い業界

隠れ優良企業が多い理系の学生におすすめの業界には、以下があります。

電機

半導体や各種機器などを製造する電機業界はニーズが高く、高い技術力を持っている企業も少なくありません。社名は知られていなくても、大手企業と取引をしていたり、市場シェアを独占していたりすることもあります。

化学

ガラス繊維や製紙用薬品、界面活性剤など、日用品などに欠かせない製品を作っている化学業界も、つねに需要があります。研究開発に力を入れていたり、設備などが充実していたりすることも多く、理系出身者が働きやすい業界のひとつといえるでしょう。

医療機器

医療機器は、血圧計や体温計などのように世の中に流通している製品だけでなく病院や介護施設などで使用する機械なども多くあります。いずれも人々の命や健康のために必要とされているものであるため、経営が安定しやすい業界といえます。

【文系・理系共通】隠れ優良企業の傾向

隠れ優良企業には、以下のような傾向が見られます。

BtoBである

一見すると、ふだんの生活で目にする製品やサービスを提供しているBtoC企業のほうが、知名度は高いといえます。しかし実際には、もちろんすべてではありませんが、企業から企業へ製品やサービスを提供しているBtoB企業のほうが、安定していることも多いのです。

需要の高い部品などを製造している

たとえば、社会インフラに欠かせない機械などのセンサーやランプ、エンジンなどのように「それ自体は目立たないが必ず必要なもの」を製造している企業は、需要が高いため、隠れ優良企業である可能性があります。

独自の技術を持っている・特許を取得している

希少価値のある製品やサービスを提供していると、そうでない企業よりもニーズが高くなるため、結果として隠れ優良企業となるケースがあります。企業自体が独自の技術を持っている・機械を使用している、特許があるなどの企業は、隠れ優良企業の可能性があります。

要注意!隠れブラック企業の特徴と対策

隠れ優良企業の真逆である、隠れブラック企業の特徴と対策についてご紹介します。

採用情報に書かれている給料が高すぎる

隠れブラック企業の採用情報のなかには、たとえば「20代で年収1000万円も可能」などと書かれていることがありますが、20代の平均年収を大幅に上回れるような仕事は全体のごく一部です。それらの企業は入社難易度が高かったり、希少性の高いスキルや知識、資格などを持った人しか採用しなかったりする可能性が高いでしょう。

仮に本当に高給をもらえる企業だとしても、たとえば顧客に不利な契約を結ばせたり、休日や睡眠を削って働いたうえで利益をあげたりした結果であることも考えられます。

高い給料だけにだまされず「その高収入の裏には何があるのか」を想像した方がよいでしょう。

事業内容がよくわからない

企業の公式サイトなどで、事業内容がざっくりとしか書かれていないことがあります。たとえば「各種コンサルティング」「Web制作」「アミューズメント」などだけしか書かれておらず「圧倒的な価値をご提供」「究極のクオリティを実現」など、抽象的な言葉がやたらと並んでいるようなケースです。

具体的な事業内容が書いていないところは、コロコロと事業を変えたり、場合によっては表立っては言えないような事業をしていたりする可能性もあり、リスクが高いといえます。

また、たとえ「大手企業と取引をしている」ことを売りにしていても、実際には自分たちでは何もできず、外部に安価で業務を丸投げして成り立たせているなどの企業もあります。

ただし「創業間もなく人手が足りない」「経営には問題がないが、企業サイトには力を入れていない」などの理由で、企業サイトの内容が不十分になっているケースもあります。

「実力重視」「アットホームな職場」などを強調

採用情報で、やたらと「実力重視」「アットホーム」などの文言を書いている企業には注意しましょう。

入社後に「実力をつけるため」「スキルアップのため」という理由で過剰なサービス残業や持ち帰り仕事をさせられたり、休みの日も自主的に仕事をするよう強いられたりと、企業が都合よく社員を使いたいがための発言や行動が目立つような、極めて労働環境が悪い可能性もあります。

また、アットホームという触れ込みでも、たとえば飲み会や社内イベントがしょっちゅうあり、休日や業務後に強制的に参加させられるということもあるかもしれません。本当に雰囲気のよい職場環境の企業であれば、あえてそこを社外に向けて強調していないこともあります。

口コミサイトの評判が悪い

口コミサイトには元社員の意見などが書かれていますが、隠れブラック企業の場合はそもそもそこで働いた人数が少ないことも考えられるため、口コミ件数が少ないこともあります。

しかし、その企業で何らかの嫌な思いをした社員が書いた可能性が高く、信ぴょう性は比較的高いでしょう。外に出ている情報が少ないぶん、悪い口コミがリアルな場合は「実際に体験した人にしかわからない内容」であることも少なくありません。

また、口コミサイトのなかによい評判と悪い評判の両方が書かれている場合、悪い評判をカバーするために、現役社員がよい評判を書き込んでいることもあります。口コミサイトはひとつではなく、複数を見て判断したほうがよいでしょう。

すぐに内定が出る

面接が1回しかない、あまり対策していなかったのにあっさり内定が出る企業は要注意です。しょっちゅう辞められてしまうために人が足りなかったり、若い労働力を使い捨てにするために大量に雇っている可能性も考えられるからです。

即戦力となるスキルや経験を持っている転職者などは別として、実務経験のない新卒の場合、あまりにスピーディーに内定が出るのは「怪しい」と思ったほうがよいでしょう。

新卒採用では、入社後に自社で育成したり長く働く可能性もあったりすることを考えると、採用する側の責任も少なくありません。そのため、時間をかけて厳しい目で選別している企業が多いのです。

オフィスが立派すぎる・社員が若く派手

たとえば、創業歴が短いのにオフィスが都心の一等地にある、豪華でおしゃれ、役職者などの幹部がみな20代などやたらと若い、派手な身なりの社員が多い、などの企業には注意が必要です。

たとえオフィスや社員の見た目は洗練されていても、グレーな事業をしているなどの可能性も考えられます。「オフィスがきれいだった」「同年代が多くて楽しそう」「企業サイトのデザインがいい」などの安易な理由で決めないようにしましょう。

隠れ優良企業や実直に伸びている企業は社員も比較的地味な身なりをしていたり、オフィスが古かったりすることもあります。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

隠れ優良企業の探し方

隠れ優良企業の探し方

就活生が、隠れ優良企業を見つけるための探し方についてご紹介します。

隠れ優良企業の探し方1:【財務諸表】

隠れ優良企業を見つけるには、財務諸表を見て判断するのが賢明です。財務諸表を見ると、借金はどれぐらいなのか、大きな投資はしているのかなど、企業の財務状況が把握できるため優良企業であるかを測る指針となります。

財務諸表を確認する方法は、目当ての企業のホームページでIR情報、もしくは起業家の方へなどのバナーから財務諸表が表示されるページへ飛ぶことができます。また、財務諸表や業績の資料から確認すべきことは、大きくふたつのポイントがあります。

自己資本比率

自己資本率とは、返済の必要のない自己資本が総資本の中にどれぐらいの比率を占めるかを示します。過去にどれだけの収益を上げてきたかをあらわし、倒産のしにくさを測ることができます。

業界によって異なりますが、60%以上が自己資本の場合は優良企業、40%以上なら倒産しにくい安定した企業とされています。自己資本率が低いほどほかの資本の影響を受けやすく経営が不安定になるリスクを抱えており、15%以下は危険度の高い企業となります。

ただし銀行の自己資本率は平均5%と低いのが一般的など、業界によって目安が異なるため、それぞれの業界の目安を知ったうえで自己資本率を確認するようにしましょう。

経常利益または純利益

経常利益とは売り上げからかかったコストを差し引き、さらにそこに本業以外の損益を加えたものです。借入金が大きい場合は経常利益が少なくなるため、企業の経営状況を知るのに適した指標です。

純利益は、売り上げから全ての費用を差し引いて残った利益を指します。現在、過去の実績を知ることができ、企業の財務状況が測れます。

一般的には赤字は財務状況の危ない企業、黒字なら安定している企業、黒字プラス過去3年から5年にわたり利益が増加しているならば優良企業となります。

中長期経営計画

自己資本率や経営利益などを確認すると同時に、中長期経営計画も確認しておくとより優良企業を見極めやすくなります。

中長期経営計画とは、3年から5年ほどの企業の経営計画書であり、企業がどのようなビジョンを持ち、将来的にどのような企業規模を目指しているのかがわかります。

また、中長期経営計画は個人投資家に理解しやすいよう書かれているため、就活生にも理解しやすいでしょう。

隠れ優良企業の探し方2:【就職四季報】

就職四季報は5000社以上もの企業情報をまとめて見られる書籍のことで、東洋経済新聞社により発行されています。企業から掲載料をもらって載せている情報ではないため、中立的な立場で情報が記載されているのが特徴です。

3年後の離職率、有給休暇年平均、平均年収、残業状況など優良企業を見極めるポイントも確認できるため、自分の優良企業の定義に合った企業を見つけやすいでしょう。

有給休暇年平均も、ただ単に有給休暇の日数を記載するだけではなく、実際に休めた消化日数まで記載されているので優良企業かどうか判断しやすくなります。企業の建前ではなく、本当の姿を知ることができる書籍といえます。

隠れ優良企業の探し方3:【ビジネスモデル】

隠れ優良企業を見つけるには、BtoBのビジネスモデルの企業をチェックするのもおすすめです。BtoBとはビジネス・トゥー・ビジネスの略語であり、一般消費者と取引する企業ではなく、法人と取引をする企業のことです。

一般消費者との接点が少ないため世間的な認知度は低くなりますが、一般消費者と取引するBtoC企業よりも優良企業が多い傾向があります。法人を相手にしているため完成品ではなく部品や原料を扱う企業が多く、1度取引が成立すると継続して大量の商品を出荷でき経営が安定しています。

BtoB企業には電子部品メーカー、機械メーカーなどが多く、特許を取得したり高い技術を持っていたりするなど世界を相手にビジネス展開している企業もたくさんあります。そのため、安定した隠れ優良企業が多いといえるのです。

隠れ優良企業の探し方4:【サイト・エージェントを活用】

就職や転職のサイトやエージェントも、隠れ優良企業を見つけるのに活用できます。サイトは、実際に働いていたり働いたりしたことのある社員の口コミから、リアルな企業情報を知ることができるのが特徴です。

企業のホームページや説明会では、企業の労働環境などを表面的にしか知ることはできませんが、口コミからはそれが本当に実行されているのかを確認できます。しかし、口コミはあくまでもそれぞれの主観的な意見であるため、それを考慮しながら参考にするのが賢明です。

エージェントは、就活中や転職を希望する人に求人を紹介してくれます。専門のアドバイザーがつき、希望にかなった企業を探してくれるので頼りになるでしょう。また、一般には公開されていない優良企業の非公開求人を多く保有しているため、活用の仕方によっては隠れ優良企業を見つけることも可能です。

隠れ優良企業の探し方5:【株価】

株価も、隠れ優良企業を見つけるのに利用できます。株価が高い企業は、将来的な成長が期待できる優良企業と判断できます。

株価で隠れ優良企業を探すメリット

株価を参考に隠れ優良企業を探すメリットとしては、以下が考えられます。

評価がしやすい

株価という「数字」で判断できるため、感覚的なものではなく、優良企業かどうかを明確に評価できます。

ほかの業界とも比較できる

株価は変動するため、現在その企業がどのように評価されているのか判断できます。同じ業界のほかの企業よりも高ければ高評価、低ければ低評価というふうに判断できます。

将来性をチェックできる

株価を参考にすることで、将来性の期待できる企業を見つけられます。株価が順調にあがっている企業は、将来性が高いと判断できるためです。

株価で隠れ優良企業を探すデメリット

株価を参考に隠れ優良企業を探すデメリットには、以下があります。

株価と働きやすさは比例しない

株価は投資家からの評価が反映されるため、そこで実際に働くとなると、また違ってくることがあります。財務は安定していても、必ずしも働きやすい労働環境ではない場合もあります。

変動しやすい

株価はちょっとした情勢の変化でも変動するため、優良企業か判断しづらいときもあります。株価の変動が激しい企業は、優良企業であるのかそうでないのか見極めるのが大変なケースもあるでしょう。

上場企業以外の企業には使えない

株式会社以外の非上場の企業の場合、株式を評価することができません。非上場の企業のほうが多いため、株価を参考にできないこともあるでしょう。

隠れ優良企業を探す際の注意点

隠れ優良企業を探す際は、以下のことに注意しましょう。

「隠れていない」こともある

そもそも、企業名や隠れ優良企業であることを就活生に知られている時点で「隠れていない」ともいえます。隠れ優良企業といわれていても、実は就活生の間では意外と知名度が高かったりする企業も存在するということは理解しておきましょう。

大手企業ほどではないが入社難易度が高い

大手企業への入社がむずかしい場合、次の選択肢として隠れ優良企業を狙う就活生もいます。そのため、隠れ優良企業にはレベルの高い学生が応募している可能性もあります。隠れ優良企業であることが広く知られている企業の場合、競争率は高くなるかもしれません。

ほかの企業へのエントリーも並行する

「隠れ優良企業をたくさん受ければ、1社くらい受かるだろう」と考えるのはリスクが高いといえます。隠れ優良企業として知られていない中小企業なども選択肢に入れ、複数の企業と並行して隠れ優良企業を受けたほうがよいでしょう。

隠れ優良企業=自分に合うとは限らない

隠れ優良企業の場合、経営は安定しているが仕事自体は地味であることも考えられます。スピード感を持って働きたい人は、物足りなさを感じることもあるかもしれません。条件面や労働環境がよいことと、その仕事や職場が自分に合うかは別だと理解しておきましょう。

社風なども調べておく

たとえば大手企業のグループ会社などの隠れ優良企業の場合、待遇などはよくても、親会社からの出向者が多く社内に派閥があったり、親会社の意向でしか動けないなど、仕事がしにくいこともあります。隠れ優良企業であっても、社風などはきちんと調べておきましょう。

自分にぴったりの隠れ優良企業を見つけよう!

企業のなかに優良企業はたくさんありますが、自分が思う優良企業の基準に当てはまらなければ、それは真の優良企業とはいえません。一般的によいとされている企業や他人の意見を参考にして選ぶのも決して悪いことではありませんが、納得できる形で就活を終えるためには、最後は自分の基準で企業を見つけるのが大切です。

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佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)