フェルミ推定の問題対策を紹介~企業が求める就活生像とは~

フェルミ推定の問題対策を紹介~企業が求める就活生像とは~

フェルミ推定の問題対策に苦戦している就活生はいませんか。この記事では、企業が求める就活生像や企業側がみているポイントなどについて紹介します。フェルミ推定について不安な学生は一度参考にしてみてください。

フェルミ推定とは~企業が問題を課す理由と特徴~

フェルミ推定とは~企業が問題を課す理由と特徴~

フェルミ推定をなぜ企業は問題として課すのでしょうか。この記事では、問題を課す理由とその企業の特徴について紹介します。

採用試験で課される「フェルミ推定」とは?

そもそもフェルミ推定とは何なのでしょうか。フェルミ推定とは、例えば「世界に猫は何匹いるか」など、感覚だけでは予測することが難しい数値について、論理的な思考を頼りに概算することを言います。そのため、採用試験でフェルミ推定が課された場合は、与えられた材料をヒントに論理的に考えて、数分で正解を導き出す必要があります。しかし感覚が頼りにならない以上、なんの対策もしていない状態でフェルミ推定にぶつかってしまうと、混乱するばかりで答えられないことも珍しくありません。対応するためにはフェルミ推定が何なのか、なぜ出題されるのかを知っておかなければならないのです。

企業が採用試験でフェルミ推定を課す理由

もちろん、企業側は「世界に猫が何匹いるのか知りたい」と思ってフェルミ推定を課している訳ではありません。では企業の意図がどこにあるのかと言えば、問題を通してその人がどんな人か見極めようとしているのです。フェルミ推定は、その人の思考力や知的好奇心をチェックできると言われています。途方もないことを聞かれたとき、「分かるはずがない」と思考そのものを投げ捨ててしまうのか、与えられた材料を元に取り組んでいける人なのかをチェックしているのです。

また、フェルミ推定はその場で絶対的な正解を導き出すことができません。明確な解答がない質問をすることは、その人のビジネスセンスを測ることにも繋がります。論理的な思考を組み立てることができるかという点はもちろんですが、自分の回答や思考が間違っているかどうか判断して必要に応じて適切に修正する、考えを口頭で説明するといった能力を見極めているのです。また、課題に取り組む様子から集中力があるかどうかも確認することができます。高いレベルの思考を長時間続けられるか、思考すること自体に楽しみを感じられるかどうかを判断し、その業務に性格的に向いているかどうかを見ているのです。

フェルミ推定はどんな企業で出題されている?

フェルミ推定は、コンサルティングファームの採用試験でよく出題されています。コンサルタントは、クライアント企業が抱える大きな問題を把握し、スピーディに解決を導き出す必要があります。そのためには仮定を構築し論理的に思考を重ねていくという、フェルミ推定で確かめることができる能力が不可欠となるからです。投資銀行においても、フェルミ推定で応募者の思考力や提案力を測ることがあります。投資銀行は資金調達の手段やM&Aなどの提案、つまり財務のコンサルタント業務が仕事であり、さまざまな条件を加味して論理的な判断を下さなければならない場面に多く直面するからです。この他、一部のベンチャー企業においても、課題を解決する能力を測るためにフェルミ推定が課される場合があります。

フェルミ推定の問題対策と企業が見ているポイントとは

フェルミ推定の問題を特に当たって、事前の準備しておくべき内容について紹介します。また、企業が求めている就活生のスキルについても紹介するので、ESや面接でも活用できるようにしておきましょう。

フェルミ推定の問題を解くための準備

フェルミ推定では、元となるざっくりとしたデータから答えを概算していく必要があります。そのため、元となるデータがなければいきなりつまずき、考え始めるどころか仮定を置くことすらできません。そのため、参考になるデータは一通り頭に入れておく必要があるでしょう。日本や世界の人口、面積、平均寿命、企業数などは頭に入れておきましょう。更に、事前に簡単な問題にチャレンジしておくことも役立ちます。いきなり問題を渡されてもなかなか論理的思考を組み立てることはできないので、簡単なところからフェルミ推定に慣れておきましょう。

フェルミ推定でどんな力が試されている?

フェルミ推定では、具体的に以下のような能力が試されています。

仮説を立てる力

フェルミ推定で特に重要視されるのが、少ない情報から仮説を立てる力です。自分の持っている知識や情報を元に説得力のある仮説が立てられるかどうかが試されます。勉強とは違い、仕事には明確な正解がありません。それでいて売り上げ予測や広告に対する反応具合など、答えの分からないものに対して妥当かつ説得力のある答えを出さなければならない場面が多いのです。そのためには限られた情報から質の高い仮説を立てる力が求められます。

思考力

フェルミ推定に取り組むためには、論理的に物事を捉える思考力が欠かせません。突飛なアイディアに飛びつくのではなく、与えられた情報や材料を分析分解し、回答に辿り着くための考える力が求められるのです。難しい課題に対して意欲的に取り組むことができるか、あるいは考え抜くだけの思考体力があるかという点も同時に試されます。

修正力

ビジネスの場では、一足飛びに正解に辿りつけることは稀です。必死になって導いた答えが間違っていた、ということもよくありますし、そもそもの考え方からズレていた、ということも多いです。間違いが分かったときは自分の考えに固執せず、適切に修正する力も大切なのです。フェルミ推定ではこの修正力も試されます。

説明力

素晴らしい思考能力を持っていたとしても、それを外に発信できなければ仕事には役立ちません。そのため、自分の考えを論理的に説明する能力も試されます。いかにしてその結果を導き出したのか、第三者に対して分かりやすく伝えるための能力です。

対話力

フェルミ推定が選考課題として課された場合、答えを出して終わりではなく、そこから選考官と議論を行うというケースも多いです。ビジネスの場でも、自分が出したアイディアや結論に対して他人から意見をもらうことは多くあります。選考官との議論を通し、自分の解答をブラッシュアップして行けるかどうかというのも確認されているポイントです。相手の意見を聞く能力や、相手の意見に納得できないときに落としどころを見つけようとする姿勢など、解答の質を向上させようとする姿勢があるかどうかが見極められます。

フェルミ推定の問題を紹介!

フェルミ推定では以下のような問題が出題されます。

「日本には電柱が何本ありますか?」

「日本にはマンホールがどれくらいありますか?」

こうした問題は自分の身近な範囲から数字を仮定していき、そこからどんどん拡大していくことで求めます。例えば1キロ歩く間に20本電柱を見る。1つの市を20キロ四方と仮定すると、市1つに対して400本の電柱があることになる。県1つには平均15個ほど市がある、日本は47都道府県、という具合です。

「新宿にあるコンビニの1週間の売上はいくらですか?」

売上は「客の数×客単価」で求められます。新宿はオフィス街であり、平日の利用客が多く休日は客が減る、といった条件を考えて解答を導き出すといいでしょう。これ以外にも、コンビニ経営にかかる費用に利益をプラスしていく方法、需要と供給ベースで考えていく方法などいろいろなアプローチが考えられます。

「スクールバスにテニスボールはいくつ入りますか?」

スクールバスとテニスボールの大きさを割り出し、そこから座席や運転席などの部分を考慮するなどして求めていきます。

「日本に犬は何匹いますか?」

日本の面積と、その1平方キロメートルあたりに犬が1匹いるという仮定から割り出すことができます。また、日本でペットを飼っている人口を割り出し、そこから犬をペットとして飼っている割合、一世帯当たりの飼育数を考え、そこにペットショップにいる犬を加えるといったやり方でもいいでしょう。

「いまトイレに行っている人は、世界中で何人いますか?」

世界の人口は約70億人。人間が生活する中でトイレに行く時間帯は4つに分けることができると仮定していくといいでしょう。細かく分ける必要はなく、自分が計算しやすい仮定を出すことが大切です。

「日本にはテレビが何台ありますか?」

日本の人口1億2,000万人、テレビは通常1世帯1~2台、単身世帯と核家族の人数の違いなどから解答を導き出していきます。

フェルミ推定の問題対策のポイントとは~流れについても解説~

フェルミ推定の問題の対策について紹介します。フェルミ推定をするときの流れについても理解しておかない面接中に困る可能性もあるので解説します。

フェルミ推定の問題を解くためのポイントとコツを紹介

フェルミ推定の課題に対する答えは、論理的な考えから導き出さなければなりません。この論理的思考というのが厄介です。普段からそこまで筋道立てて物事を考えている人はいないでしょうし、結論や根拠を意識して発言することも稀でしょう。そのため、いざ論理的に考えようとしても難しく時間ばかりかかってしまうということが多いのです。フェルミ推定の対策を立てるには、課題を解く練習はもちろんですが、この論理的思考の練習もしておくようにしましょう。

フェルミ推定の課題では、論理的に考えるだけではなく、それを口頭で第三者に説明しなければなりません。こちらもいきなりできるものではありません。根拠を示しつつ、第三者を納得させられるように説明できるようにするためには、ある程度の練習が必要です。あやふやな情報を出さず、結論と根拠をセットで伝えられるように訓練しておきましょう。また、課題で与えられる時間は短いため、効率的に進めて行けるようにすることも必要です。

フェルミ推定を解く流れ1:課題の全体像を把握する

フェルミ推定を解くためには、まず課題の全体像を把握する必要があります。フェルミ推定の問題は、曖昧に設定されていることが多いです。時間が少ないので焦りがちですが、問題が与えられてすぐ取り掛かるのではなく、まず課題をしっかりと吟味してから前提条件に取り掛かる必要があります。「フェルミ推定で大切なのは過程」とはいうものの、最初にこの作業を行わなければ、求められている正しい答えに結びつかなくなってしまいます。

例えば「コンビニの売上」を求めるような問題が与えられた場合、全国のコンビニなのかそれとも特定地域の一店舗の話なのか分かりません。また売上という表現も曖昧で、1日の売上なのかはたまた1年の売上なのか不明です。そうした不明点を面接官に質問して具体的な状況を確かめる必要があるのです。場合によっては自由に設定するよう提案されることがあり、そのときは自分で詳細部分を設定することになります。また、自分で前提条件を設定した場合は、解答を発表するときにその前提条件も説明しなければなりません。

フェルミ推定を解く流れ2:必要なデータを具体的に考える

課題の内容を理解し、前提条件をはっきりさせることができたら、いよいよ問題を解き始めます。どのような計算をすれば答えに辿り着くことができるか考えていきましょう。フェルミ推定では、主に足し算と掛け算を使って答えを導き出していきます。そのための必要なデータを考え、そのデータはどのようなデータから導き出されるか考えましょう。例えば「コンビニの売上」であれば「顧客人数×客単価」で導き出すことができ、それぞれ繁忙期、通常期、閑散期に分けて考えることができます。分解したときは、重複や漏れがないか確認しながら進めていきましょう。

フェルミ推定を解く流れ3:計算して検証する

必要なデータがはっきりとしたら、課題で示されたデータや、自分自身が把握しているデータを当てはめて実際に計算していきます。答えが出たら、大きすぎたり小さすぎたりしないか検証しましょう。出てきた数字が妥当でないと思ったときは、再度データの分解過程を見直したり、計算が正しいか確認していきます。過程が大切な試験ではあるものの、出てきた答えの妥当性まで試験内容としてチェックしている企業もあるので、単に答えを出すだけで満足しないようにしましょう。

フェルミ推定の対策をする際に意識したいこと

フェルミ推定は正しい答えが出ることはほとんどありません。そもそも特定できないものを論理的に推論して概算していくものだからです。ではどこで採用の合否を判断しているかと言えば、どのように考えて答えを導き出したかという点です。実は導き出された答えは、余程ズレていない限りは問題ではないのです。そのため、正確な答えを出そうとするのではなく、怖がらずに検証を進め、堂々と面接官に答えを発表することが大切になります。検討すら付かないような問題に取り組むのはなかなか難しいですし、仮定が正しいのか不安になってしまいがちですが、正しい答えに近付くことが目的ではないと割り切って取り組むようにしましょう。どのような問題が出されるか分からないため、必要そうな情報を頭に詰め込んで、怖がらずに立ち向かっていきましょう。

しっかり対策してフェルミ推定に対応しよう!

フェルミ推定は一見すると難しそうですし、急に解けと言われてなかなか解けるものではありません。しかしポイントを押さえておけばしっかり取り組むことができるので、採用試験で課されるフェルミ推定に解答するためには、考え方や問題の解き方について知識を持っておくことが大切です。仮定の設定や論理的思考などの練習を事前に行っておき、しっかり対策したうえで対応していきましょう。

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