契約社員と正社員はどこが違う?メリットとデメリットを知って就職成功!

契約社員の女性

就職活動をしていると、正社員だけでなく嘱託社員や派遣社員、アルバイトなど様々な雇用形態の求人を見かけます。その中に「契約社員」という雇用形態があります。

契約社員とはどのような立場の社員なのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか?

正社員と契約社員の違いが曖昧なままだと、どちらが自分に合った働き方なのか判断に迷ってしまいます。そこで、正社員と契約社員の違いと、それぞれのメリットやデメリットを詳しく解説します。

 

目次

正社員は正規雇用の労働者

ふだん何気なく会社に勤めている人に対して使っている「正社員」という言葉ですが、実は「正社員」という呼び方は法律用語ではなく、労働基準法にも「正社員」という言葉は出ていません。

労働基準法では「労働者」と表し、法律上は正社員や契約社員、派遣やアルバイトといった区分は存在しないのです。

つまり、法律的には正社員の定義は明確ではなく、どのような働き方の労働者を「正社員」とするのかは企業によって自由ということになります。

しかし、有期雇用から無期雇用に転換する際に助成金が支給される場合などにおいては正社員の定義といえるものはあります。その場合の正社員とは、会社に直接雇用され、会社が定めた労働時間で働き雇用期間の定めがない労働者を指しています。

そのため、一般的には正社員とは雇用期間の定めがない正規雇用された社員ということになります。

正社員や契約社員などの雇用形態については企業によってことなります。正社員で採用されたと思っていても、実際には期間が定められた非正規雇用の契約社員だったというケースもあります。

就職する際には雇用契約書や就業規則の内容をチェックして、自分の雇用形態を確認しましょう。

 

雇用期間が決められている非正規雇用の契約社員

契約社員とは、雇用期間が限定されている非正規雇用の社員を指し、企業によって異なりますが準社員や嘱託社員、非常勤など多様な雇用形態で働く社員が含まれます。

契約社員は、雇用期間や給与、休日などの労働条件は契約内容によって決まっているため、契約社員の求人に応募する時は、面接の時に契約の内容をよく確認することが重要です。

2013年4月に改正労働契約法が施行され「無期転換ルール」が導入されています。「無期転換ルール」とは、有期労働契約が通算5年を超えて更新されると、無期労働契約に転換できるというものです。

しかし、契約期間が5年を超えたからといって自動的に無期労働契約に転換できるわけではありません。自分自身で申し込みをしなければいけないということを知っておきましょう。

無期労働契約というのは、契約の雇用期間が定められていない労働契約のことです。有期労働契約では、契約を何度も更新し長年勤めていたとしても、途中で企業側が更新を拒否すれば働けなくなります。

そのため、有期労働契約で働く契約社員は不安定な雇用形態と言えます。その不安定な雇用形態で働く不安を軽減して待遇を改善するという目的で「無期転換ルール」が制定されました。

有期労働契約から無期労働契約へ転換できれば、契約が突然打ち切られる不安や解雇されるというリスクも軽減されます。

ただし、契約期間の定めがなくなったといっても、必ずしも雇用形態が正社員となるというわけではありません。労働契約や雇用形態に関しては企業によって異なり、契約内容は企業に委ねられています。

「無期転換ルール」は雇用期間の定めがなくなりますが、給与やボーナス、福利厚生などの待遇に関しては、有期労働契約の場合と契約内容は変わらないということもあります。

つまり、雇い止めの不安はなくなりますが、正社員と同じ待遇となるわけではないということになります。無期労働契約のままでは、正社員へ登用をされることが難しくなる可能性が高いといえるでしょう。

無期転換後の仕事内容や待遇面は、それぞれの企業の方針で変わってきます。「無期転換ルール」の内容を理解して、契約社員で働き続けるかどうかを判断しましょう。

 

正社員と契約社員の違いとは?

正社員は雇用期間が限定されませんが、契約社員には雇用期間が決められています。長年にわたって勤務している「社員」でも、正社員は特別なことがない限り定年まで働くことができ、契約社員は半年や1年などの契約期間ごとに契約を更新しなければいけません。

このような違いから、正社員は企業の中心であり契約社員は補助的な位置の社員というイメージがあります。しかし、企業によっては契約社員であっても正社員と同様の仕事量や業務内容をこなしている場合もあります。

また、正社員と契約社員は雇用契約が違うため、正社員であれば転勤などを伴う人事異動がありますが、契約社員には転勤がないというケースが多いです。

求人に応募した際の、面接のハードルの高さも契約社員と正社員では違ってきます。契約社員は雇用期間が決まっていますが、正社員は基本的には雇用期間が決まっていないため、ほとんどの場合は定年まで働きます。

企業側としては、会社に合わない人を採用した場合、契約社員は契約を更新しなければ良いだけですが、正社員の場合はそうはいきません。

会社の人材の確保のためにも正社員を採用する時の面接のハードルが高くなるのはやむを得ないといってよいでしょう。

 

正社員で働くメリット

正社員は、雇用期間の定めがない雇用形態なので、基本的には解雇されない限り定年まで同じ会社で働くことができます。

企業が正社員を解雇できる条件は厳しいため、よほどのことがなければ簡単に解雇されるということはないでしょう。

「会社の経営が悪化してリストラされた」という話を聞くことがありますが、リストラも会社側にとっても非常に大きな問題のため、経営が思わしくないからといって安易にできるものではありません。

つまり、正社員という雇用形態は、基本的には職を失うということを心配せずに働けるという事です。

また、転職を検討した時に履歴書の職歴に正社員で働いた実績があることが重視される傾向にあります。一般的には、アルバイトやパートは職歴に記載せず、契約社員や派遣社員の場合にはその旨が分かるように記載する必要があります。

正規雇用の正社員と非正規雇用の契約社員では、会社で担う責任や立場が異なるため、特別な資格や高度なスキルを持つのでなければ過去の経歴のうち正社員として働いていたものを採用の参考にすることが多いためです。

会社によっては定期昇給や功績による昇給、昇進の機会もあります。ボーナスや退職金が支払われることが多いので、生涯収入が契約社員と比べると高くなります。社会保険などの法定福利だけでなく、家族手当や住宅手当などの福利厚生が厚いのも特徴です。

さらに、正規雇用で働く正社員は社会的な信用を得られることがメリットといえます。クレジットカードの作成や住宅ローンなどを組む時には、安定した収入や信用がなければ審査が通るのが難しいものです。

正社員であれば、社会的な信頼性も高く審査がスムーズに通りやすいでしょう。正社員という雇用形態は、ライフプランを考えるうえでも都合が良いといえます。

会社の経費で研修を受けられたり、資格取得の支援を受けることができたりするなど、自分で手出しをしなくてもスキルアップが図れるというメリットもあります。

 

正社員として働くデメリット

正社員は、自分の能力を超えていたり責任の重い仕事を任されたりすることが多いものです。契約社員や派遣、パートであっても仕事には責任が伴います。

しかし、契約社員などの非正規雇用の社員よりも正規雇用の正社員の方が、責任を背負う立場になることが多く、仕事に対する成果も求められますし、部下の育成なども担っていかなければなりません。

その責任はプレッシャーになりますし、昇進して役職に就けば社内での立場も変わり負担が大きくなりストレスに感じることもあるでしょう。

また、正社員は会社の業務命令を優先する必要があり、必ずしも自分がやりたい業務や勤務地で働けるとは限りません。さらに、仕事の内容によっては残業が発生した場合に断りにくく、繁忙期などには休日出勤をしなければならないケースもあります。

人手不足の時には有給休暇や長期休暇が取りにくく、仕事優先の生活リズムになるのもデメリットの一つと言えます。

企業によっては、月給制の正社員であっても時給で換算するとパートやアルバイトよりも給料が低くなってしまうこともあるなど、給料と業務内容が合わないといったこともみられます。

また、昇給や昇進もありますが、不祥事等があった場合や業績が不振な時は、降格や減給となる場合もあります。

 

契約社員として働くメリット

契約社員は雇用される期間が決まっています。そのため、契約期間が終了するときに同じ会社で働きたい時は契約を更新する、あるいは辞めて別の職場に移ることもできます。

色んな職種で働くことができることや、一つの職場に縛られない働き方ができるのが契約社員のメリットです。

また、一般的に、正社員は複数の会社と契約を結ぶことはできず、副業も認められていないことが多いです。一方、契約社員は、勤務時間などの条件が合えば別の会社でも働くことが可能です。

勤務時間についても、企業側との交渉によって自分の希望する時間帯に働くことができる場合があります。このように契約社員は、正社員と比べると働き方の自由度が高いことがメリットです。

さらに、契約社員は、契約で仕事内容が決められていることが多く、自身が持つ経験や技術を発揮しやすくスキルアップが可能です。自分が描くキャリアプランに有利な雇用形態と言えます。

 

契約社員で働くデメリット

契約社員は、同じ会社で長い間働きたくても、契約が更新されなければ同じ会社で働くことができません。勤務時間などは融通が利きやすく自由度が高い契約社員ですが、雇用が安定していないのが大きなデメリットです。

しかし、改正労働契約法によって「無期転換ルール」が導入されることで、制度を利用すると契約期間の定めがなくなり、同じ会社で長期間働くことが可能になる場合もあります。

また、契約社員でも社会保険などは正社員と同様の条件で働くことができますが、福利厚生の面で正社員との差があることがあります。

住宅手当や家族手当は正社員に限定されているところや、交通費は契約社員には支給されない、されても一部といった契約内容である場合が多いです。

さらに、契約社員は更新する際に給与などの条件の見直しを行うことがあっても、契約期間の間は昇給することはありません。

正社員であっても、給与の規定やボーナスなどは企業によって異なりますが、一般的に、正社員は月給制、契約社員は時給制だったり約束年収額で提示されたりするケースがほとんどです。

ボーナスは正社員であれば業績が良かった年度に支給される決算賞与などがありますが、契約社員には支給されないことが多く見受けられます。契約社員の場合、雇用期間が限定されているので退職金制度がない場合がほとんどです。

その他にも、契約社員は正社員と比較すると社会的な信頼性が低いといわれています。そのため、クレジットカードの発行や車などのローンの審査に通りにくい傾向があります。

 

契約社員と正社員それぞれの違いを知り自分に合った働き方を選択

契約社員と正社員では雇用期間や待遇面で違う部分がたくさんあります。企業によって方針が異なりますし条件も様々です。

ただし、正社員と契約社員は社会保険等の法定福利に関わる部分は共通しています。厚生年金や健康保険、労災や雇用保険は一定の条件を満たした会社には加入する義務があります。

社会保険の加入は、会社や社員が任意で加入するものではなく強制加入となっているため、正社員であっても契約社員であっても加入することができます。

尚、非正規雇用の中で派遣社員は、勤務する会社ではなく派遣会社で加入することになります。有給休暇も一定の勤務日数を超えていれば、雇用形態に関係なく支給されます。

労働基準法の解雇予告の義務も同じように適用されるため、30日前には予告され契約社員が「突然、職を失う」ということはありません。

給料は、正社員も契約社員も企業に直接雇用されているので、雇用主である企業から支払われます。非正規雇用の中の派遣社員の場合は、会社との直接雇用ではないため派遣会社から支払われます。

働き方が多様化し選択肢が増えている現代において、自分が何を重視するかで雇用形態の選び方が変わってきます。

同じ会社で契約社員として長く勤めたい時には、有期労働契約を無期労働契約に転換する制度を利用する方法もあります。

正社員と契約社員の違いやメリット・デメリットを良く理解し、自分がどんな働き方をしたいのか、求めていることは何かを把握して自分に合った雇用形態を選びましょう。

 
 
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