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高卒就職の割合は?就職/進学/浪人のメリット・デメリットを解説

高卒就職の割合は?-【就職/進学/浪人】のメリット・デメリットを解説-
高卒FV

高卒で就職する人の割合はどれくらいなのか」「高卒で就職する人の割合は、大学進学や浪人を選ぶ人より少ないのか」という疑問を持つ人もいるかもしれません。

この記事では、高校卒業後に就職を検討している方向けに、高卒就職の割合や高卒の進路ごとのメリット・デメリットなどについてご紹介します。

高卒就職の割合-最終学歴が高卒の割合も解説-

高卒就職の割合-最終学歴が高卒の割合も解説-

高卒で就職する人は全体のうちどの程度いるのかなど、高校卒業後の進路の割合についてご紹介します。

高卒就職の割合

文部科学省「平成29年度学校基本調査(速報値)」によると、平成29年度に高校、大学、大学院を卒業した人のうち、高校を卒業した人の進路の割合は以下の通りです。

  • 高卒就職した人の割合…17.7%
  • 高卒で一時的な職に就いた人(フリーター)の割合…0.7%
  • 高卒で進学も就職もしていない人(浪人やニート)の割合…4.7%
つまり、高卒で正社員として就職した人の割合は、全体の約2割です。10人中2人程度と考えると、少なくはあるものの、そこまで珍しいわけでもないといえます。

最終学歴が高卒の割合

文部科学省「平成29年度学校基本調査(速報値)」によると、平成29年度に高校を卒業した人の進学の割合は、以下の通りです。

  • 高卒で大学・短大に現役合格した人(進学)の割合…54.8%
  • 高卒で専門学校に現役合格した人(進学)の割合…16.2%

つまり、高校卒業後に進学した人の割合は全体で71%、約7割ということになります。これ以外の進路としては、就職、浪人、フリーターやニートなどが考えられますから、高卒の割合は29%、全体の約3割という想定になります。

ただし、浪人したり学費を貯めるため働いたりしてから大学などへ進学した人もいることが考えられるため、実際には、最終学歴が高卒の割合はこれよりも低くなるでしょう。

高卒でも就職は可能

結論から言うと、高卒で就職することは可能です。そもそも学歴を重視しない企業や高卒採用をしている企業、大学中退をして結果として高卒の学歴になった人を受け入れている企業も世の中には少なくないのです。

注意点としては、高卒は離職率が高い傾向にあるという点です。厚生労働省「新規学卒者の離職状況」によれば、平成30年3月卒の高卒就職者の3年以内の離職率は36.9%と、全体の約4割です。

高卒で就職するかどうか検討している人は「高卒でも就職はできる。しかし離職する割合も高いため、仕事選びや企業選びには注意する必要がある」ととらえておくとよいでしょう。

高卒就職と進学のメリット・デメリット

高卒で就職を選んだ場合に得られるメリットは、大学進学では得られないものです。その逆も然りで、結局のところ、高卒就職も大学進学もどちらも一長一短です。それぞれについて見ていきましょう。

高卒就職のメリット(進学のデメリット)

高卒で就職するメリット、すなわち大学進学のデメリットは、以下が考えられます。

社会人として早く自立できる

高卒で就職すると、10代のうちに社会人デビューをすることになるため、大学進学をした場合よりも早く、経済的にも精神的にも自立できます。

大学に4年間通うことで学歴や知識などは得られる一方、社会人デビューは少なくとも4年後となります。そうではなく濃密な社会人経験を4年間積めば、大卒で入社する人よりも一足早く成長することができます。

自由に使えるお金が増える

高卒で正社員就職することで、大学生よりもお金に余裕が出ます。大学に行けば、親からの仕送りや奨学金で日々の生活をまかなったりするので、そこまで好きに使えるお金はありません。

大学生でもアルバイトはできますが、アルバイトばかりしていると勉強がおろそかになり単位を落とす可能性もあるため、働ける時間にも制限があります。

しかし、高卒で就職して働いていれば自分で自由に使えるお金の額が違うので、好きなことに使うほか、将来に備えてしっかりと貯金もできます。

学歴がなくても仕事で成功できることもある

世の中には、高卒で成功している人もいます。たとえば起業して社長になった、人気YouTuberになった、早いスピードで昇進・出世したなど、学歴で評価されずに実力で成功し、高い収入を得られるケースもあります。

逆に、大学を卒業したからといって、仕事がうまくいくとも限りません。大学を卒業しても、就職先に馴染めず早期離職したり、仕事や会社への不満を持ちながらイヤイヤ働いていたり、学歴はあっても仕事ができなかったりする人もいます。

高卒就職のデメリット(進学のメリット)

高卒で就職するデメリット、つまり、大学進学のメリットとしては、以下が考えられます。

高卒だと給料が低くなりがち

高卒と大卒の両方を採用している企業の場合、高卒と大卒とで給料が違うケースがあります。大卒者は大学でより高い教育を受けているため高卒よりも能力が高いと判断され、初任給が高く設定されることが理由です。

「大卒と高卒の給料が同じ」企業はあっても、「大卒のほうが高卒よりも給料が低く設定されている」というケースはほとんどありません。

選べる仕事が限られる

高卒の場合、選べる職業や企業は大卒よりも少なくなりがちです。まず、一般的に大卒者の方が高卒者よりもアルバイトをする時間もできる職種もたくさんあり、企業でインターン経験を積むこともできます。

また、高卒者は就職の幅が狭まる可能性があるのは事実です。これは、企業や職種によって、応募資格に「大学卒業」を条件としているところもあることが理由です。

「高卒」がコンプレックスになる可能性がある

いまの時代、高卒という学歴はそこまで多い割合ではありません。多くの人が、大学や短大、専門学校卒などの最終学歴を持っています。

社会に出ていろいろな人と出会うなかで、自分だけが高卒という状況に置かれることがあると「高卒」という学歴に引け目を感じてしまうこともあるかもしれません。

高卒就職せずに浪人するメリット・デメリット

高卒で就職せず、大学進学を目指した場合のメリット・デメリットを見てみましょう。

高卒就職せずに浪人するメリット

高卒で就職せず浪人を選ぶと、以下のようなメリットがあるでしょう。

自分の将来を考え直す時間を作れる

浪人するということは、進学も就職もしていない状態になるということです。だからこそ、自分の将来をどうしていくか、考える時間ができます。

就職すれば、しばらくは目の前の仕事を覚えることで精一杯になりますが、浪人して勉強していくなかでは、自分が大学で何を学び、どんな仕事をしていきたいのかということを、冷静に考えることができるでしょう。

将来の職業の選択肢が増える

浪人して大学に進学することで、大学を卒業するときには職業の選択肢が広がります。大卒以上を条件としている企業に応募できることはもちろん、大学で教員免許を取得して教師を目指すこともできますし、公務員を目指すにしても大卒程度試験が受けられます。

高卒で就職して社会人生活をスタートさせると、そこから学歴が必要な仕事をしたいと思っても、そのハードルはかなり高いものになってしまいます。

よりレベルの高い大学に進学できる可能性がある

浪人して1年多く勉強することで、現役時代よりも学力がつき、より高いレベルの大学に進学できる可能性も考えられます。「この大学に入りたいから浪人した」というケースや、浪人中に勉強をがんばって偏差値がアップしたりと、浪人したことがプラスになることもあり得ます。

もちろん、浪人したから必ずしも次の年に大学に合格できる保証はありません。ですが高卒で就職を選ぶと、大学へ進学すること自体の可能性がなくなります。

高卒就職せずに浪人するデメリット

高卒で就職せずに浪人した場合、以下のデメリットが考えられます。

予備校などの費用がかかる

浪人した場合、独学で勉強をするのでない限り、予備校に通うことになります。ふだんの授業や夏期講習・冬期講習などを合わせると、決して安い金額ではありません。

浪人することで余計にお金がかかることになるため、金銭面で厳しい人や早く社会に出て稼ぎたいという人にとっては、マイナスになってしまうかもしれません。

浪人成功者の割合は少ないと言われている

一般的に、浪人の成功率は10%程度とされています。つまり、浪人をしてうまくいく人は、10人中1人程度しかいないということになります。

浪人してもどこの大学にも受からないケース、第一志望にふたたび落ちてしまうケース、志望していたよりも低いランクの大学にしか受からなかったケースなども珍しくありません。大学合格を目指して浪人しても、その選択で成功できるとは限らないのです。

1年間孤独になる可能性がある

浪人しても、ほとんどの同級生は大学や短大、専門学校に進学しているか、または就職して社会人として活躍しているでしょう。浪人する人の割合はそこまで多くはないため、場合によっては学年で数名程度かもしれません。

1年間、大学合格に向けてコツコツと勉強を続けることは、精神力が必要です。同級生が楽しそうに遊んだりしているのを見ると、孤独を感じて落ち込んでしまう可能性も考えられます。

高卒就職せずにフリーターになるメリット・デメリット

高卒で就職せずにフリーターになった場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

高卒就職せずにフリーターになるメリット

高卒で就職せずフリーターを選んだ場合、以下のようなメリットが考えられます。

就職するか進学するか選べる

高卒でとりあえずフリーターを選んだとしても、その後に就職活動をしたり、大学進学のために勉強したりするという選択ができます。

フリーターは長く続けられる働き方ではないものの、一定期間収入を得ながら自分の進路をどうするか決められるという点ではメリットがあります。

フリーターから正社員を目指せる職場もある

職場によっては、正社員登用制度を設けているところもあります。フリーターとして働いていても、途中で社員登用の試験を受けることができたり、フリーターとして働いてみて「ここで正社員になりたい」と思ったときに社員を目指したりすることが可能です。

すべての職場に正社員登用制度があるわけではないものの、そういった職場で働くことで就職のチャンスもあります。

仕事を見つけやすい

フリーターはアルバイトスタッフということになるため、正社員就職よりも入社がしやすくなります。働いてみたいお店や会社などがある場合、アルバイトとしてであれば採用してもらえたり、また、いざというときにも辞めやすい立場です。

就職先を見つけるのは簡単ではありませんが、とりあえずお金を稼ぎたいという人は、フリーターのほうが仕事を見つけやすいといえるでしょう。

高卒就職せずにフリーターになるデメリット

高卒で就職せずにフリーターになると、以下のようなデメリットがある恐れがあります。

就職が大変になる可能性がある

高卒でフリーターになると、それから正社員になりたいと思ったときに「高卒+フリーター」という経歴からスタートすることになるため、大卒はもちろん、高卒ですぐに就職した人たちよりも不利になりがちです。

「なぜ進学も就職もしなかったのか」と企業から思われてしまうことは避けられないため、その理由を上手に説明できないと、あとで苦労する可能性も考えられます。

ダラダラとフリーターを続けてしまう恐れがある

フリーターは多くの場合、仕事内容が比較的簡単だったり人間関係が気楽だったりして、働きやすさを感じるかもしれません。とくに若いうちはフリーターでも仕事の求人も多いため、危機感を持たない人もいるでしょう。

しかし、年齢を重ねてもダラダラとフリーターをしているとやがて働ける場所が減る、正社員と収入やキャリアなどで差がついてしまうなどが考えられます。

ライフプランに支障が出やすい

たとえば将来結婚して子どもがほしい、マイホームがほしいなどの場合、高卒フリーターのままでは厳しいでしょう。生活を維持できる収入やローンを組める身分などがなければ、実現はむずかしくなってしまいます。

高卒フリーターは、不安定かつ社会的信頼も高くありません。長期的に人生を考えると、あまり長くできる働き方とはいえないのです。

高卒就職する場合のおすすめの仕事を紹介

高卒で就職する場合のおすすめの仕事は、以下の通りです。

  • 営業職
  • 販売・接客
  • 事務職
  • 工事現場・建設現場の職人
  • 飲食店スタッフ
  • プログラマー
  • 運送
  • 介護スタッフ
  • 公務員
高卒の就職先としては、学歴を問わない、未経験でも採用されやすい、安定して働ける、働きながら資格取得ができる、などの要素から選ぶのがおすすめです。 高卒の就職について、以下の記事でくわしくご紹介しています。
【高卒就職を完全攻略!】厳しい現実から脱出する方法を解説

高卒で就職するという選択肢を検討している方は、参考にしてみてください。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター